JP3218636B2 - ポリウレタン組成物及びそれから成る部材 - Google Patents

ポリウレタン組成物及びそれから成る部材

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和康 東山
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/10Esters; Ether-esters
    • C08K5/12Esters; Ether-esters of cyclic polycarboxylic acids

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種輸送機器、精密電子
機器、音響機器などの分野において振動を制御すること
により、動作反応速度や測定制度を向上させたり、音質
を改良させる目的で使用される振動エネルギ−吸収性能
の優れたポリウレタン系樹脂組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、振動エネルギ−吸収材としてはブ
チルゴム,ポリウレタンが最もよく使用されている。ま
た、最近ではポリノルボルネンや特殊なウレタン系エラ
ストマ−などがより高性能であることが見いだされ注目
されている。これら振動エネルギ−吸収材の1次評価は
その材料の粘弾性測定により求められる貯蔵弾性率
(E′)と損失係数(tanδ=損失弾性率(E″)/
貯蔵弾性率(E′))でなされる。
【0003】振動エネルギ−吸収材として設計するため
には損失係数は大きければ大きいほど、また貯蔵弾性率
は使用される形態によって最適値が存在する。これら2
つの因子は通常温度依存性が大きい。すなわち貯蔵弾性
率は温度が高くなるにつれて徐々に低下し、通常ガラス
転移点を超えた温度域から急激に低下する。また、損失
係数はガラス転移点を超えた温度域で最も高い値を示す
がその前後の温度域では低下する傾向が一般的である。
【0004】従って、従来よりこのような振動エネルギ
−吸収材に求められる基準としては、まず材料が用いら
れる温度域で高い損失係数を有することであった。一
方、貯蔵弾性率については無機、金属の充填材や軟化剤
あるいはゴム等を添加することによりかなりの幅でその
値を調整することができるため最適値に合わせることが
可能であった。それゆえ、ブチルゴムやポリノルボルネ
ン,特殊ウレタン系エラストマ−等は損失係数の値がそ
れぞれ最大でtanδ=1.4,2.8,1.3という
優れた値を示している。ところがこれらの素材は加工
性,成形性に難があり使用範囲が限られていた。
【0005】一方、ポリウレタンは発泡体、弾性体、塗
料、接着剤、弾性繊維、合成皮革などに賞用されてお
り、振動吸収特性を種々の形態で付与できる。しかもポ
リウレタンはポリ塩化ビニル(PVC)系樹脂と相溶性
を有しており、その混合比により任意の温度で振動吸収
特性を発現させることが可能である。PVCの場合、そ
の損失係数は約1.1のピ−ク値を有する。ところが、
熱可塑性ポリウレタンの場合、約0.5とそのピ−ク値
はPVCと比べて小さく、PVCとブレンドするとPV
Cの値を低下させる結果となる。
【0006】この値は前述のゴム・エラストマ−と比較
して低すぎる。このため加工性・経済性が優れている熱
可塑性樹脂の損失係数を高めたものが望まれつつある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリウレタ
ンの有する特徴を生かしながら、優れた振動エネルギ−
吸収性能を有するポリウレタン組成物を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような現状に鑑
み、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成
するに至った。
【0009】すなわち、ポリウレタン100重量部に対
して下記(I)の構造を有するフタル酸エステル5〜2
00重量部及び/または下記(a)〜(d)の条件を満
足する石油樹脂3〜200重量部からなるポリウレタン
組成物、さらには本組成物を含んでなる振動エネルギー
吸収材に関する。
【0010】
【化2】 (R1,R2:C3〜C6の単環式炭化水素)(a)C 5 〜C 9 のオレフィンを混合状態のまま重合して
得られる、 (b)C 9 成分のインデンとスチレンを50wt%以上
含有する、 (c)インデンとスチレンとの比率はスチレンが半分以
上、 (d)数平均分子量が500以上1500以下 以下、その詳細について説明する。
【0011】本発明で用いるポリウレタンとは、分子中
にウレタン結合を有するもので、主にジイソシアネ−ト
類とポリヒドロキシ化合物(ポリオ−ル)との反応によ
って作られる。たとえばジイソシアネ−ト類としてはト
リレンジイソシアネ−ト、ジフェニルメタン−4,4′
−ジイソシアネ−ト、1,5−ナフタレンジイソシアネ
−ト等が挙げられる。他にポリイソシアネ−ト類、イソ
シアネ−ト再生体、非黄変性イソシアネ−トなどを使用
しても問題はない。一方、ポリヒドロキシ化合物として
は、分子末端が−OHで終わっているポリエステル、ポ
リエ−テルなどが挙げられる。
【0012】一般式(I)の構造を有するフタル酸エス
テルとはR,RがC〜Cの単環式炭化水素から
なる化合物である。R,Rは同一でも異なっていて
もよく、環上の水素は他の置換基に置換されていてもよ
い。具体的にはジシクロヘキシルフタレ−ト、ジメチル
シクロヘキシルフタレ−ト、ジフェニルフタレ−ト等が
挙げられ、経済性・作業性等の点から好ましくはジシク
ロヘキシルフタレ−トである。
【0013】添加量としては加工性、経済性の点からポ
リウレタン100重量部に対して5重量部以上200重
量部以下、さらには10重量部以上100重量部以下が
望ましい。5重量部未満では損失係数はあまり向上せ
ず、また200重量部を超えて添加すると加工性が極端
に悪化する。
【0014】一方、本発明に用いられる石油樹脂とはC
5〜C9のオレフィンを混合状態のまま重合して得られる
ものである。しかし、石油樹脂の添加により損失係数の
最大値は大きく向上するが、その効果の度合は組成と分
子量によってかなり異なる。そこで、本発明において用
いられる石油樹脂としてはC9成分のインデンとスチレ
ンを50wt%以上含有、さらにはインデンとスチレ
ンとの比率はスチレンが半分以上であり、またその数平
均分子量が500以上1500以下である。これらの範
囲をはずれると損失係数の値は低下する。
【0015】添加量としてはポリウレタン100重量部
に対して3重量部以上200重量部以下、さらには10
重量部以上100重量部以下が好ましい。3重量部未満
では損失係数はあまり向上せず、また200重量部を超
えて添加すると加工性が極端に低下する。
【0016】また前記(I)のフタル酸エステルと石油
樹脂はそれぞれ単独で用いても混合して用いても同様の
効果を発揮する。
【0017】本発明によるポリウレタン組成物には炭酸
カルシウム、タルク等に代表される無機充填材、三酸化
アンチモンやホウ酸亜鉛に代表される難燃剤、マイカや
グラファイトに代表される振動エネルギ−吸収材によく
用いられるフレ−ク状充填材などを必要に応じて添加す
ることができる。
【0018】
【0019】本発明によるポリウレタン組成物は従来の
ポリウレタンの成形加工法である注型法、混練法、射出
成形、押出成形等の手法により自由に成形加工すること
ができる。
【0020】さらに本組成物にCO、フレオン、メチ
レンクロライド、ペンタン等の発泡剤、シリコ−ン樹脂
や乳化剤等の気泡サイズ調節剤を用いポリウレタン発泡
体として成形加工することもできる。
【0021】また、本組成物はポリウレタンからなる塗
料、接着剤として使用することもできる。
【0022】本発明により得られた振動エネルギ−吸収
材は精密電子機器・精密測定機器等のように振動により
その精度に影響が生じるような支持部材、電子部品製造
ライン等の製造工程に精度が要求されるような設備の防
振材、パッキング・ガスケット等の固定部材、音響機器
等の積層部材に使用できる。さらに自動車や産業機器な
どの振動の激しい部位に直接貼り付けて振動を抑制した
り、ステンレス鋼板やアルミ板等の金属材料を始めとす
る木材、無機材料等の他材料と複合して用いることもで
きる。
【0023】
【実施例】以下に本発明を実施例を用いて説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0024】実施例1 熱可塑性ポリウレタン(9X05,日本エラストラン
製)100重量部、フタル酸エステルとしてジシクロヘ
キシルフタレ−ト(DCHP)[大阪有機化学(株)
製]20重量部を温度185℃にて5分間ロ−ル混練
し、目的の組成物を得た。
【0025】実施例2 実施例1においてDCHPのかわりに石油樹脂(ペトコ
−ルLX−HS)[東ソ−(株)製]20重量部を用い
た以外は全く同一の系を混合し、温度185℃にて5分
間ロ−ル混練し、目的の組成物を得た。
【0026】実施例3 実施例1においてDCHPを50重量部にした以外は全
く同一の操作により目的の組成物を得た。
【0027】実施例4 実施例1の系にさらに石油樹脂(ペトコ−ルLX−H
S)20重量部を加えた以外は実施例1と同一の操作に
より目的の組成物を得た。
【0028】比較例1 実施例1において用いた熱可塑性ポリウレタンだけを温
度185℃にて5分間ロ−ル混練した。
【0029】比較例2 実施例1においてDCHPのかわりにジ−2−エチルヘ
キシルフタレ−ト(DOP,ビニサイザ−80)[花王
(株)製]20重量部を用いた以外は全く同一の操作に
より目的の組成物を得た。
【0030】[損失係数(tanδ)の評価]実施例・
比較例で得られた組成物をそれぞれロ−ルにて200μ
厚のシ−トとして取り出し、非共振型強制振動法に基づ
く測定装置である粘弾性アナライザ−RSAII(レオ
メトリックス・ファ−イ−スト社製)を用いて昇温速度
2℃/min、測定周波数10Hzにより損失係数の測
定を行った。この時の損失係数のピ−ク値、及びその時
の温度を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によればポリウレタンと特定のフタル酸エステル及び/
または石油樹脂を特定の割合で複合化することによって
高い損失係数を有した振動エネルギ−吸収材が得られ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 57/02 C08L 75/04 - 75/12 C08K 5/12 F16F 15/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリウレタン100重量部に対して下記
    (I)の構造を有するフタル酸エステル5〜200重量
    部及び/または下記(a)〜(d)の条件を満足する
    油樹脂3〜200重量部を含んでなるポリウレタン組成
    物。 【化1】 (R1,R2:C3〜C6の単環式炭化水素)(a)C 5 〜C 9 のオレフィンを混合状態のまま重合して
    得られる、 (b)C 9 成分のインデンとスチレンを50wt%以上
    含有する、 (c)インデンとスチレンとの比率はスチレンが半分以
    上、 (d)数平均分子量が500以上1500以下
  2. 【請求項2】請求項1に記載の組成物からなる振動エネ
    ルギー吸収材。
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