JPH05131935A - テレスコピツクステアリング装置 - Google Patents

テレスコピツクステアリング装置

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JPH05131935A
JPH05131935A JP32385891A JP32385891A JPH05131935A JP H05131935 A JPH05131935 A JP H05131935A JP 32385891 A JP32385891 A JP 32385891A JP 32385891 A JP32385891 A JP 32385891A JP H05131935 A JPH05131935 A JP H05131935A
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JP
Japan
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telescopic tube
tube
lock
telesco
telescopic
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Application number
JP32385891A
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English (en)
Inventor
Akisato Katou
章里 加藤
Koichi Ikeda
幸一 池田
Sadahito Kita
禎人 喜多
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 調整スイッチが繰返し操作されてもテレスコ
チューブロック装置が繰返し作動されることを防止す
る。 【構成】 テレスコチューブ10を駆動する駆動モータ
26と、テレスコチューブをそれがブラケット14に対
し固定されたロック状態に選択的に維持するロック装置
30と、乗員により操作される調整スイッチ62と、ス
イッチがオン状態にあるときにはロック装置のロック状
態を解除すると共に駆動モータを駆動する制御装置66
とを有する。制御装置はスイッチがオンよりオフへ切換
えられた時点より所定時間ロック装置をロック解除状態
に維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車輌のステ
アリング装置に係り、更に詳細にはテレスコピックステ
アリング装置に係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌のテレスコピックステア
リング装置の一つとして、例えば実開平3−47874
号公報に記載されている如く、テレスコチューブと、テ
レスコチューブを軸線に沿って往復動可能に支持するブ
ラケットと、テレスコチューブをブラケットに対し相対
的に軸線に沿って選択的に駆動するテレスコチューブ駆
動モータと、テレスコチューブをそれがブラケットに対
し固定されたロック状態に選択的に維持するテレスコチ
ューブロック装置と、車輌の乗員により操作される調整
スイッチと、スイッチがオン状態にあるときにはテレス
コチューブロック装置のロック状態を解除すると共にテ
レスコチューブ駆動モータを駆動する制御装置とを有
し、テレスコチューブロック装置はブラケットに固定さ
れたハウジングと、ハウジング内に往復動可能に配置さ
れ楔形をなす押圧部材と、押圧部材を選択的に往復動さ
せるロックモータとを有し、押圧部材はハウジングと共
働してテレスコチューブをブラケットに対し押圧するロ
ック位置と、テレスコチューブがその軸線に沿って往復
動することを許すロック解除位置との間に往復動される
よう構成されたテレスコピックステアリング装置は従来
より知られている。
【0003】かかるテレスコピックステアリング装置に
よれば、車輌の運転者が自らの体型や好みに合せてステ
アリングホイールの位置を調整すべく調整スイッチがオ
フよりオンへ切換えられると、まずテレスコチューブロ
ック装置のロック状態が解除され、その状態にてテレス
コチューブ駆動モータが駆動されることによりテレスコ
チューブ及びステアリングホイールの位置が所望の位置
に調整されるので、テレスコチューブの往復動が拘束さ
れた状態にてテレスコチューブ駆動モータが駆動される
場合に比して、テレスコチューブ駆動モータ等に課せら
れる負荷が小さく、従ってテレスコチューブ駆動モータ
等を小形化することができると共に省エネルギ化を図る
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の如き従来
のテレスコピックステアリング装置に於ては、調整スイ
ッチがオフよりオンへ切換えられるとロック装置のロッ
ク状態が解除され、逆に調整スイッチがオンよりオフへ
切換えられるとロック装置がロック状態にもたらされる
ようになっているので、車輌の運転者がステアリングホ
イールの位置を微調整すべく調整スイッチが繰返し操作
されると、その度毎にテレスコチューブロック装置のロ
ックモータが作動されその作動音が繰返し発生するた
め、車輌の乗員によっては不快感を覚えるという問題が
ある。
【0005】本発明は、従来のテレスコピックステアリ
ング装置に於ける上述の如き問題に鑑み、ステアリング
ホイールの位置を微調整すべく調整スイッチが繰返し操
作されても、その度毎にテレスコチューブロック装置が
繰返し作動されることがなく、従ってロックモータの作
動音が繰返し発生することがないよう改良されたテレス
コピックステアリング装置を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、テレスコチューブと、前記テレスコチュー
ブを軸線に沿って往復動可能に支持するブラケットと、
前記テレスコチューブを前記ブラケットに対し相対的に
前記軸線に沿って選択的に駆動するテレスコチューブ駆
動モータと、前記テレスコチューブをそれが前記ブラケ
ットに対し固定されたロック状態に選択的に維持するテ
レスコチューブロック装置と、車輌の乗員により操作さ
れる調整スイッチと、前記スイッチがオン状態にあると
きには前記テレスコチューブロック装置のロック状態を
解除すると共に前記テレスコチューブ駆動モータを駆動
する制御装置とを有し、前記制御装置は前記スイッチが
オンよりオフへ切換えられた時点より所定時間前記テレ
スコチューブロック装置をロック解除状態に維持するよ
う構成されたテレスコピックステアリング装置によって
達成される。
【0007】
【作用】上述の如き構成によれば、制御装置は調整スイ
ッチがオンよりオフへ切換えられた時点より所定時間テ
レスコチューブロック装置をロック解除状態に維持する
よう構成されているので、調整スイッチがオンよりオフ
へ切換えられた時点より所定時間が経過する前に調整ス
イッチが再度オフよりオンへ切換えられても、テレスコ
チューブロック装置がロック状態よりロック解除状態に
切換えられることがなく、従ってステアリングホイール
の位置を微調整すべく調整スイッチが繰返し操作されて
も、その度毎にテレスコチューブロック装置が繰返し作
動されることがなく、これによりロックモータの不快な
作動音が繰返し発生することが回避される。
【0008】
【実施例】以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施
例について詳細に説明する。
【0009】図1は本発明によるテレスコピックステア
リング装置の一つの実施例をテレスコチューブに垂直な
断面にて切断して示す断面図、図2は図1の線II−IIに
沿う断面図である。
【0010】これらの図に於て、10は図には示されて
いない可動のステアリングシャフトを支持するテレスコ
チューブを示している。テレスコチューブ10は軸線1
2に沿って延在する実質的に円筒形の部材であり、ブラ
ケット14の本体部14a により軸線12に沿って往復
動可能に支持されている。ブラケット14はそのフラン
ジ部14bにて図には示されていない車体に固定される
ようになっている。テレスコチューブ10と本体部14
a との間にはそれらの相対運動を円滑にする一対の円筒
形のテレスコチューブガイド16が介装されている。テ
レスコチューブ10にはその長手方向に延在するガイド
溝18が設けられており、該ガイド溝にはブラケットの
本体部14a に固定された回転防止ピン20の先端部が
嵌入している。
【0011】テレスコチューブ10にはその長手方向に
延在する長孔22が設けられており、該長孔の図にて下
縁にはラック歯24が設けられている。ラック歯24に
はテレスコチューブ駆動モータ26のシャフトに固定さ
れたピニオン28が噛合しており、駆動モータ26はブ
ラケット14に固定されている。かくしてテレスコチュ
ーブは駆動モータによりその回転方向に応じて自らの軸
線の周りに回転することなくブラケットに対し相対的に
往復動されるようになっている。
【0012】ブラケットの本体部14a にはテレスコチ
ューブロック装置30が固定されている。テレスコチュ
ーブロック装置30は本体部14a の下端に固定された
ハウジング32と、該ハウジング内に軸線34に沿って
往復動可能に収容され楔形をなす押圧部材としてのウェ
ッジ36と、テレスコチューブ10とウェッジ36との
間に配置されたロックプレート38とを含んでいる。ロ
ックプレート38はテレスコチューブ10の円筒状外周
面に実質的に対応しこれを受ける円筒状の上面38a
と、実質的に平坦な下面38bとを有している。下面3
8bはハウジング32の傾斜壁32aと共働してウェッ
ジ36を受入れる楔状空間40を郭定している。
【0013】ウェッジ36はロックプレート38の下面
38bに係合する平坦な上面36aと、傾斜壁32aの
上面に係合する平坦な下面36bとを有している。また
図3乃至図5に詳細に示されている如く、ウェッジ36
は軸線34及び上面36aに垂直な軸線42に沿って延
在する中央孔44を有している。中央孔44は大径部4
4aと小径部44bとを有している。大径部44a内に
はガイド孔46aを有するガイドプレート46が配置さ
れており、ガイド孔46aにはガイドピン48のシャフ
ト部48aが軸線42に沿って往復動可能に挿通されて
いる。ガイドピン48のヘッド部48bの上面はロック
プレート38の下面38bに係合しており、ヘッド部4
8bの下面とガイドプレート46との間にはシャフト部
48aに嵌合する複数個の皿ばね50が弾装されてい
る。
【0014】ウェッジ36は減速及び運動変換機構52
を介してテレスコチューブロックモータ54により軸線
34に沿って往復動されるようになっている。減速及び
運動変換機構52は一端にてウェッジ36に当接するシ
ャフト56と、該シャフトの他端に嵌合するギヤ58
と、モータ54のシャフト54aに固定されギヤ58の
外周の歯と噛合するウォームギヤ60とを含んでいる。
シャフト56は雄ねじ56aを有し、該雌ねじはハウジ
ング32に設けられた雌ねじ32bと螺合している。ま
たシャフト56の他端部は軸線を挾んで互いに対向する
円筒面56bとこれらの円筒面を接続する一対の互いに
平行な平坦面56cとを有し、ギヤ58はシャフトの他
端部の外形に対応する形状の孔58aを有し、これによ
りギヤ58が回転するとシャフト56は軸線34の周り
に回転すると共にハウジング32及びギヤ58に対し相
対的に軸線34に沿って往復動するようになっている。
【0015】かくしてテレスコチューブロック装置30
は、モータ54が駆動されるとその回転量に応じてシャ
フト56が軸線34に沿って往復動され、これによりウ
ェッジ36が図3に示されたロック位置、図4に示され
た第一のロック解除位置、図5に示された第二のロック
解除位置の何れかに選択的に位置決めされるようになっ
ている。
【0016】図3に示されている如くウェッジ36がロ
ック位置にあるときには、ウェッジはロックプレート3
8と傾斜壁32aとの間にて挾圧されその反力によりロ
ックプレートがテレスコチューブ10に対し押圧され、
これによりテレスコチューブが固定される。また図4に
示されている如くウェッジ36が第一のロック解除位置
にあるときには、ウェッジはロックプレート38より離
脱しガイドピン48のヘッド部48bのみがロックプレ
ートに係合し、人によってステアリングホイールに通常
与えられる力よりも僅に高い摺動抵抗が皿ばね50のば
ね力によりロックプレートを介してテレスコチューブ1
0に与えられる。更に図5に示されている如くウェッジ
36が第二のロック解除位置にあるときには、ウェッジ
はロックプレート38より離脱しガイドピン48のヘッ
ド部48bもロックプレートに軽く当接した状態にな
り、テレスコチューブは軸線12に沿って自由に往復動
することができる。
【0017】図6に示されている如く、ブラケット14
に対するテレスコチューブ10の相対位置は位置センサ
60により検出されるようになっており、またテレスコ
チューブの位置は車室内に設けられ車輌の運転者によっ
て操作される調整スイッチ(SW)62の操作に応じて
電子制御装置66によりテレスコチューブロックモータ
54及びテレスコチューブ駆動モータ26が駆動される
ことにより所望の位置に制御されるようになっている。
【0018】電子制御装置66は図6に示されている如
くマイクロコンピュータ68を含んでいる。マイクロコ
ンピュータ68は図6に示されている如き一般的な構成
のものであってよく、中央処理ユニット(CPU)70
と、リードオンリメモリ(ROM)72と、ランダムア
クセスメモリ(RAM)74と、入力ポート装置76
と、出力ポート装置78とを有し、これらは双方向性の
コモンバス80により互いに接続されている。
【0019】図示の実施例に於ては、入力ポート装置7
6には位置センサ60よりブラケット14に対するテレ
スコチューブ10の相対位置を示す信号、調整スイッチ
(SW)62よりテレスコチューブ10の移動方向及び
移動量を示す信号、イグニッションスイッチ(IGS
W)64よりそれがオン状態にあるか否かを示す信号が
入力されるようになっている。入力ポート装置76はそ
れに入力された信号を適宜に処理し、ROM72に記憶
されているプログラムに基くCPU70の指示に従い、
CPU及びRAM74へ処理された信号を出力するよう
になっている。ROM72は図7に示された制御プログ
ラムを記憶している。CPU70は図7に示された制御
プログラムに基き後述の如く種々の信号の処理を行うよ
うになっている。出力ポート装置78はCPU70の指
示に従いそれぞれ駆動回路82及び84を経てテレスコ
チューブロックモータ54及びテレスコチューブ駆動モ
ータ26へ制御信号を出力し、これらのモータを選択的
に駆動するようになっている。
【0020】次に図7に示されたフローチャートを参照
して図示の実施例の作動について説明する。尚図7に示
されたフローチャートによる制御は調整スイッチ62が
オフよりオンへ切換えられることにより開始される。
【0021】また図7には示されていないが、イグニッ
ションスイッチがオンよりオフへ切換えられると、まず
その時点に於けるテレスコチューブの位置が位置センサ
60により検出され、その位置が図6には示されていな
いバックアップメモリに記憶される。次いでテレスコチ
ューブロック装置30が第二のロック解除状態にもたら
され、モータ26が駆動されることによりテレスコチュ
ーブ及びステアリングホイールが最も低い位置に位置す
る乗降位置に位置決めされ、しかる後テレスコチューブ
ロック装置がロック状態にもたらされる。逆にイグニッ
ションスイッチがオフよりオンで切換えられると、テレ
スコチューブロック装置30が第二のロック解除状態に
もたらされ、モータ26が駆動されることによりテレス
コチューブ及びステアリングホイールがバックアップメ
モリに記憶されている運転位置に位置決めされ、しかる
後テレスコチューブロック装置がロック状態にもたらさ
れる。
【0022】まず最初のステップ10に於ては、減算タ
イマのカウント値Tが0であるか否かの判別が行われ、
T=0ではない旨の判別が行われたときにはステップ4
0へ進み、T=0である旨の判別が行われたときにはス
テップ20へ進む。
【0023】ステップ20に於ては、テレスコチューブ
ロックモータ54へ制御電流が出力されることにより該
モータが駆動され、これによりウェッジ36が図4に示
された第一のロック解除位置へ駆動され、しかる後ステ
ップ30へ進む。
【0024】ステップ30に於てはタイマのカウント値
TがTn にリセットされ、次いでステップ40に於て調
整スイッチ62がオン状態にあるか否か、即ち車輌の運
転者によりステアリングホイールの位置の微調整が行わ
れているか否かの判別が行われる。調整スイッチがオン
状態にはない旨の判別が行われたときにはステップ80
へ進み、調整スイッチがオン状態にある旨の判別が行わ
れたときにはステップ50へ進む。
【0025】ステップ50に於ては、テレスコチューブ
駆動モータ26へ制御電流が出力されることにより該モ
ータが駆動され、これにより調整スイッチ62により示
される方向へのテレスコチューブ10の移動が開始さ
れ、しかる後ステップ60へ進む。
【0026】ステップ60に於ては、タイマのカウント
値TがTn であるか否かの判別が行われ、カウント値T
がTn である旨の判別が行われたときにはステップ10
へ戻り、カウント値TがTn ではない旨の判別が行われ
たときにはステップ70に於てタイマのカウント値Tが
Tn にリセットされた後ステップ10へ戻る。
【0027】ステップ80に於てはタイマのカウント値
Tが1デクリメントされ、次のステップ90に於てはタ
イマのカウント値TがTn −1であるか否かの判別が行
われ、カウント値TがTn −1である旨の判別が行われ
たときにはステップ100に於てテレスコチューブ駆動
モータ26への制御電流の出力が停止されることにより
テレスコチューブ10の移動が停止された後ステップ1
10へ進み、カウント値TがTn −1ではない旨の判別
が行われたときにはそのままステップ110へ進む。
【0028】ステップ110に於ては、タイマのカウン
ト値Tが0であるか否かの判別が行われ、カウント値T
が0ではない旨の判別が行われたときにはステップ10
へ戻り、カウント値Tが0である旨の判別が行われたと
きにはステップ120に於てテレスコチューブロックモ
ータ54へ制御電流が出力されることにより該モータが
駆動され、これによりウェッジ36が図3に示されたロ
ック位置へ駆動され、しかる後図7に示されたフローチ
ャートによる制御が終了する。
【0029】かくして図示の実施例によれば、調整スイ
ッチ62がオンよりオフより切換えられてもタイマのカ
ウント値が0にカウントダウンするまでの所定の待機時
間の間テレスコチューブロック装置30はその第一のロ
ック解除状態に維持され、また待機時間中に調整スイッ
チがオンよりオフへ切換えられた後再度オンへ切換えら
れると再度タイマのカウントTがTn にリセットされる
ので、待機時間内に調整スイッチが繰返し操作されても
テレスコチューブロック装置30のモータ54が繰返し
作動されること及びその作動音が繰返し発生することは
ない。
【0030】また図8に於て白丸の記号にて示されてい
る如くロック解除時にはテレスコチューブに対する押圧
力が実質的に完全に除去される従来の構造の場合には、
ステアリングホイールの位置の微調整時に運転者による
ステアリングホイールに不用意に力が及ぼされるとステ
アリングホイール及びテレスコチューブの位置が大きく
変動してしまうのに対し、図示の実施例によればテレス
コチューブロック装置30が第一のロック解除位置にあ
るときには図8に示されている如く人により通常与えら
れる力よりも高い摺動抵抗がテレスコチューブに対し与
えられるので、ステアリングホイールの位置の微調整時
にステアリングホイールに不用意に力が及ぼされてもス
テアリングホイール及びテレスコチューブの位置が大き
く変動してしまうことはない。
【0031】また図示の実施例によれば、テレスコチュ
ーブロック装置30が第一のロック解除位置にある場合
にテレスコチューブに対し与えられる摺動抵抗はロック
装置がロック状態にある場合に与えられる摺動抵抗より
も遥かに低いので、ステアリングホイールの位置の微調
整時にもロック状態が維持される構造の場合に比して、
テレスコチューブの駆動に要する力は遥かに低くてよ
く、従ってテレスコチューブ駆動モータの負荷を低減し
て消費エネルギを低減することができる。
【0032】更に図示の実施例によれば、テレスコチュ
ーブロック装置30が第二のロック解除位置にあるとき
にはテレスコチューブに対する押圧力が実質的に完全に
除去されるので、ステアリングホイールを乗降位置と運
転位置との間に往復動させる際の消費エネルギを従来の
テレスコピックステアリング装置の場合と同様の低い値
に維持することができる。
【0033】尚図示の実施例に於ては、減速及び運動変
換機構52はシャフト56とギヤ58とウォームギヤ6
0とよりなっているが、ウェッジ36を図1で見て左右
方向に駆動し位置決めし得る限り任意の構成のものであ
ってよい。
【0034】また図示の実施例に於ては、ガイドピン4
8をロックプレート38に対し付勢する手段は皿ばねで
あるが、圧縮コイルばねの如き他のばねであってもよ
く、またガイドプレート46が省略され、ガイドピン4
8がウェッジ36の中央孔44により直接往復動可能に
支持されていてもよい。
【0035】以上に於ては本発明を特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明はかかかる実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施
例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0036】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明によれば、制御装置は調整スイッチがオンよりオフへ
切換えられた時点より所定時間テレスコチューブロック
装置をロック解除状態に維持するよう構成されており、
調整スイッチがオンよりオフへ切換えられた時点より所
定時間が経過する前に調整スイッチが再度オフよりオン
へ切換えられても、テレスコチューブロック装置がロッ
ク状態よりロック解除状態に切換えられることがないの
で、ステアリングホイールの位置を微調整すべく調整ス
イッチが繰返し操作される場合にも、その度毎にテレス
コチューブロック装置が繰返し作動されることを回避
し、これによりロックモータの不快な作動音が繰返し発
生することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるテレスコピックステアリング装置
の一つの実施例をテレスコチューブに垂直な断面にて切
断して示す断面図である。
【図2】図1の線II−IIに沿う断面図である。
【図3】図1に示された実施例のテレスコチューブロッ
ク装置の要部をウェッジがロック位置にある状態にて示
す拡大部分断面図である。
【図4】テレスコチューブロック装置の要部をウェッジ
が第一のロック解除位置にある状態にて示す拡大部分断
面図である。
【図5】テレスコチューブロック装置の要部をウェッジ
が第二のロック解除位置にある状態にて示す拡大部分断
面図である。
【図6】図1及び図2に示されたテレスコチューブ駆動
モータ及びテレスコチューブロック装置のロックモータ
の作動を制御する電子制御装置を示すブロック線図であ
る。
【図7】図6に示された電子制御装置により達成される
制御フローを示すフローチャートである。
【図8】テレスコチューブロック装置の状態とテレスコ
チューブ駆動負荷との間の関係を示す解図的グラフであ
る。
【符号の説明】
10…テレスコチューブ 14…ブラケット 24…ラック歯 26…テレスコチューブ駆動モータ 28…ピニオン 30…テレスコチューブロック装置 32…ハウジング 36…ウェッジ 38…ロックプレート 46…ガイドプレート 48…ガイピン 50…皿ばね 52…減速及び運動変換機構 54…ロックモータ 66…電子制御装置 68…マイクロコンピュータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. テレスコチューブと、前記テレスコチューブを軸線に沿
    って往復動可能に支持するブラケットと、前記テレスコ
    チューブを前記ブラケットに対し相対的に前記軸線に沿
    って選択的に駆動するテレスコチューブ駆動モータと、
    前記テレスコチューブをそれが前記ブラケットに対し固
    定されたロック状態に選択的に維持するテレスコチュー
    ブロック装置と、車輌の乗員により操作される調整スイ
    ッチと、前記スイッチがオン状態にあるときには前記テ
    レスコチューブロック装置のロック状態を解除すると共
    に前記テレスコチューブ駆動モータを駆動する制御装置
    とを有し、前記制御装置は前記スイッチがオンよりオフ
    へ切換えられた時点より所定時間前記テレスコチューブ
    ロック装置をロック解除状態に維持するよう構成された
    テレスコピックステアリング装置。
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JP2015000643A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 株式会社ジェイテクト 操舵部材の位置調整制御装置

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