JPH05131849A - 車両の熱気吹返し防止構造 - Google Patents

車両の熱気吹返し防止構造

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JPH05131849A
JPH05131849A JP1675991A JP1675991A JPH05131849A JP H05131849 A JPH05131849 A JP H05131849A JP 1675991 A JP1675991 A JP 1675991A JP 1675991 A JP1675991 A JP 1675991A JP H05131849 A JPH05131849 A JP H05131849A
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JP
Japan
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hot air
vehicle
engine room
radiator
road surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP1675991A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Shimonosono
均 下野園
Shizuo Yamamoto
静雄 山元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンルームの下方から流出した熱気がフ
ロントエンド側に回り込むのを阻止し、ラジエータに熱
気が吸引されるのを防止するものである。 【構成】 エンジンルーム5のフロントエンド部に設置
されたラジエータ1の下部近傍に車幅方向に亘って路面
12に向かう気流を噴出する吹返し防止手段8を設け、
この噴出気流により路面12との間に形成された気流膜
13によって、エンジンルーム5の下方から流出した熱
気14が車両のフロントエンド部に回り込むのを遮るも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンルームのフロ
ントエンドに熱気が回り込んでラジエータに吸引される
のを防止するための車両の熱気吹返し防止構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のエンジンルームのフロ
ントエンドにはラジエータが設置されており、ラジエー
タグリルを通過した冷風によりラジエータを循環するエ
ンジン冷却水を冷却しているが、ラジエータを通過した
後の熱気はエンジンルームから車体下側に流出し、路面
に吹き付けられた後、密度差による自然対流によりフロ
ントエンド側に回り込み、ラジエータへ再び吸引される
ことがある。
【0003】従来、このような車両の熱気の吹き返しを
防止するための手段として、例えば図10のようなもの
が知られている(実開昭61−71519号公報参
照)。これは、ラジエータ1の前面下部に設置したエア
スクープ2の先端部2aを垂直方向又はラジエータ1側
に折り曲げ、エンジンファン3から下方側に流れた熱風
4がラジエータ1の前側に回り込むのを防止したもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のようなエアスクープ2を用いた熱気回り込み防止手
段では、期待するような効果が望めないものである。そ
れは、ラジエータ1を通過したり、エンジンルーム5内
を通過して非常に高温となった熱気は、エンジンルーム
5の下側出口から路面に向かって吹き付けられた後、密
度差に基づく自然対流により上昇気流となる。そして、
車両のフロントエンド側に向かった気流は、アンダカバ
ーに沿って移動したのち、エアスクープ2の下側を回り
込んでラジエータ1に吸引され、ラジエータ1の温度上
昇を招く結果となるからである。
【0005】そこで本発明が解決しようとする技術的課
題は、エンジンルームの下方から流出した熱気が、フロ
ントエンド部に回り込んでラジエータに再度吸引され、
ラジエータでの冷却効率を低下させるのを防止する点に
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術的課
題を解決するために、エンジンルームのフロントエンド
部に設置されたラジエータの下部近傍に車幅方向に亘っ
て路面に向かう気流を噴出する吹返し防止手段を設け、
この噴出気流により路面との間に形成された気流膜によ
って、エンジンルームの下方から流出した熱気が車両の
フロントエンド部に回り込むのを遮るようにした車両の
熱気吹返し防止構造を手段としている。
【0007】
【作用】上述の手段によれば、ラジエータの下部近傍か
ら路面に向かう気流を噴出させることにより、車幅方向
の全体に亘ってラジエータの下部と路面との間にシート
状の気流膜を形成し、エンジンルームの下方から流出し
た熱気をこの気流膜によって遮断することで、熱気がフ
ロントエンド側に回り込むのを防止するものである。
【0008】
【実施例】図1及び図2は、本発明の第1実施例を示し
たものである。この実施例はラジエータ1の下部近傍に
配設されたアンダカバー6のほぼ中央部に車幅方向の切
欠部7を設け、この切欠部7に本発明に係る吹返し防止
手段8を設けたものである。この吹返し防止手段8は、
切欠部7の前縁に沿って配設された線状電極9と、切欠
部7の後縁に沿って配設された平板状電極10とからな
るものである。この実施例において、線状電極9は高電
圧が印加される+電極であり、一方、平板状電極10は
アース電極である。そして、これら両方の電極9,10
は図2に示すように、ラジエータ6に沿ってほぼ平行に
配設されると共に、平板状電極10は、図1に示したよ
うに、アンダカバー6の内側で車両後方に向かって傾斜
した状態に配設されており、また線状電極9は平板状電
極10の上端部10aよりも外側にオフセットした状態
で設置されている。なお、これらの電極9,10が設置
されているアンダカバー6は樹脂製であるため、電圧印
加による漏電は発生しないものである。
【0009】次に、上記吹返し防止手段の作用を説明す
る。図3に示したように、平板状電極10と一定の距離
を保って設置された線状電極9に電圧を印加していく
と、ある電圧において線状電極9の周りの気体粒子がイ
オン化し、クーロン力に基づいて平板状電極10の方向
に移動する。このようにして発生した気流はイオン風1
1と呼ばれ、平板状電極10に吹き付けられた後、イオ
ンが電子交換して中性となり、その後は慣性により平板
状電極10に沿って流れていく。
【0010】従って、本実施例のように、線状電極9を
平板状電極10の上端部10aよりも外側へ寸法Lだけ
オフセットさせた状態で設置した場合には、線状電極9
から平板状電極10に向かうイオン風11と平板状電極
10との間には角度θがつくこととなり、イオン風11
は平板状電極10に当たった後、その面に沿って斜め下
方に流れる。それ故、本実施例のようにアンダカバー6
の車幅方向の全体に亘って線状電極9を配設した場合に
は、イオン風11による気流が車幅全体に亘って路面1
2に向かって斜め後方へ噴出するため、アンダカバー6
と路面12との間にシート状の気流膜13が形成される
こととなる。その結果、図1にも示したように、エンジ
ンルーム5の下方から車両のフロントエンド部に向かっ
て流出した熱気14は、上記気流膜13により吹き返さ
れるため、車両のフロントエンド部に回り込もうとする
のを遮られ、ラジエータ1への吸い込みが防止されるこ
とになる。なお、線上電極9への電圧印加は、車両停止
時であって、かつエンジン冷却水の水温が所定値以上に
なったときに、自動的にスイッチが入る構成となってい
るのが望ましい。
【0011】次に、本実施例に係る吹返し防止構造を実
装した車両と現行車との間で、吸い込み防止による効果
を比較する。図4と図5は、エンジンルーム内に装備さ
れたコンデンサ前面の温度分布を示したものであり、図
の上方がコンデンサ上部である。図4は本実施例におけ
る温度分布を、図5は現行車における温度分布を示す。
これら両方の図からも明らかなように、本実施例の場合
は現行車に比べてコンデンサ下方域での温度低下が大き
く、65℃の範囲が減少して60〜65℃に範囲が拡大
したことが確かめられた。
【0012】図6は本発明の第2実施例を示したもので
ある。この実施例は線状電極9および平板状電極10の
両方を車両の両サイドで前方側に屈曲させた構成となっ
ている。その結果、車両の両サイドではイオン風11が
車両の外側に向かって吹くこととなり、車両の側方から
フロントエンド側に回り込もうとする熱気を押し戻す効
果が更に付加されることとなる。
【0013】図7は本発明の第3実施例を示したもので
ある。上述の実施例ではエンジンルーム5の下部から流
出した熱気の吹き返しについて説明したが、この実施例
は、それに加えてエンジンルーム5内から直接ラジエー
タ1の前方側に回り込む熱気をも同時に防止するもので
ある。一般に、エンジンルーム5内の風速分布は、図8
に示したようなものとなっており、エンジンルーム5前
部の両サイドではフロントエンドに向かう気流19,2
0が認められ、ラジエータ1を通過した気流がヘッドラ
ンプ21の隙間を通ってラジエータ1の前側に回り込む
と考えられる。そこで、本実施例では図7に示したよう
に、アンダカバー6に線状電極9と平板状電極10とか
らなる吹返し防止手段8を前記実施例と同様に設けた以
外に、エンジンフード15の裏面に配設されているフー
ドインシュレータ16にも、ほぼ同じ位置に切欠部7a
を形成し、この切欠部7aの前縁と後縁に沿ってそれぞ
れ線上電極9aと平板状電極10aとを設けた構成とな
っている。なお、この実施例では平板状電極10aはフ
ードインシュレータ16の内側において、後方へ傾斜し
た状態で設置されている。
【0014】従って、この実施例ではフードインシュレ
ータ16に設けた線上電極9aと平板状電極10aとの
作用により、エンジンフード15とフードインシュレー
タ16との間を通ってエンジンルーム5内に流入する気
流17が発生する。この気流17は、主にフロントエン
ド部から吸引されるため比較的低温である。一方、上記
実施例と同様、アンダカバー6に設置された吹返し防止
手段8により、エンジンルーム5内から車体下側に流出
する気流膜13を形成している。そのため、この実施例
では上下の吹返し防止手段の相互効果によりラジエータ
1の後側には上方から下方に吹き降ろす気流18が発生
し、しかもヘッドランプ21の近辺にはエンジンフード
15とフードインシュレータ16との間を通過してきた
比較的低温な気流が存在することから、該部位での温度
低下が期待できることになる。図9は、上述の図4及び
図5と同様、エンジンルーム内に装備されたコンデンサ
の前面温度分布を示したものであるが、図4に示した第
1実施例よりもコンデンサ上方部位での温度低下の効果
が確かめられた。
【0015】なお、上記いずれの実施例においても、ア
ンダカバー6に吹返し防止手段8を設けてあるが、ラジ
エータ1の下部近傍であれば、アンダカバー6に限定さ
れないことは勿論である。また、上記実施例では吹返し
防止手段8を線状電極9と平板状電極10とで構成して
あるが、路面に向かう気流を噴出するものであれば、こ
れらの電極に限定されないことは勿論である。さらに、
平板状電極10を利用した場合でも、上記実施例のよう
に、車体後方へ斜めに向けて設置する必要はなく、例え
ば路面方向に真っ直ぐに設置し、気流を路面12に真っ
直ぐに噴出させても同様の効果を得ることができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る車両
の熱気吹返し防止構造によれば、ラジエータの下部近傍
に路面に向かって気流を噴出する手段を設け、ラジエー
タと路面との間に車幅方向のほぼ全体に及ぶ気流膜を形
成するようにしたので、エンジンルームの下方から流出
した車体下回りの熱気を遮断することができ、熱気がエ
ンジンルームのフロントエンド側に回り込むのを防止す
ることができるので、熱気が再びラジエータに吸い込ま
れるといったことがなく、ラジエータでの冷却効率を向
上させることができるほか、エンジンルーム内の温度が
低下するといった効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す車両前部の側面図で
ある。
【図2】エンジンルームの平面図である。
【図3】吹返し防止手段によるイオン風の流れを示す説
明図である。
【図4】第1実施例の効果を示す温度分布図である。
【図5】現行車両における温度分布を示す図である。
【図6】本発明の第2実施例を示すエンジンルームの平
面図である。
【図7】本発明の第3実施例を示す車両前部の側面図で
ある。
【図8】現行車両におけるエンジンルーム内の気流分布
図である。
【図9】第3実施例の効果を示す温度分布図である。
【図10】従来における熱気吹返し構造の一例を示すエ
ンジンルーム内部の側面図である。
【符号の説明】
1 ラジエータ 5 エンジンルーム 8 吹返し防止手段 12 路面 13 気流膜 14 熱気

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンルームのフロントエンド部に設
    置されたラジエータの下部近傍に車幅方向に亘って路面
    に向かう気流を噴出する吹返し防止手段を設け、この噴
    出気流により路面との間に形成された気流膜によって、
    エンジンルームの下方から流出した熱気が車両のフロン
    トエンド部に回り込むのを遮るようにしたことを特徴と
    する車両の熱気吹返し防止構造。
JP1675991A 1991-01-18 1991-01-18 車両の熱気吹返し防止構造 Pending JPH05131849A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5526872A (en) * 1993-10-22 1996-06-18 Ford Motor Company Airflow ejector for an automotive vehicle
US5626185A (en) * 1994-07-05 1997-05-06 Ford Motor Company Airflow ejector system for an automotive vehicle with wheel-well ejectors
US7051787B2 (en) * 2003-07-18 2006-05-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Cooling apparatus of a vehicle
US8221074B2 (en) 2007-12-21 2012-07-17 Paccar Inc Fan ring shroud assembly

Cited By (5)

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