JPH05130481A - 撮影装置 - Google Patents

撮影装置

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JPH05130481A
JPH05130481A JP3291432A JP29143291A JPH05130481A JP H05130481 A JPH05130481 A JP H05130481A JP 3291432 A JP3291432 A JP 3291432A JP 29143291 A JP29143291 A JP 29143291A JP H05130481 A JPH05130481 A JP H05130481A
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Shigeki Tsuji
繁樹 辻
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ズーム倍率の上げすぎによって画振れ補正範
囲を越える画振れが発生することを防止する。 【構成】 ズームレンズ1、イメージセンサ4により、
被写体からの光学像を映像信号に変換し、A/D 変換器
5、フィールドメモリ7、動き検出回路6、アドレス発
生回路8、メモリ制御回路9、補間回路10、D/A 変換器
11により、画振れを補正した映像信号を得る。画振れ率
演算回路12はアドレス発生回路8が発生するフィールド
メモリ7から画振れ率を求め、そのピークホルド回路13
を経由した値と、ズーム位置検出部3の出力がA/D 変換
器14でデジタル化された値より揺動角演算回路15で撮影
装置の揺動角を求める。その出力から許容焦点距離演算
回路17により画振れ補正可能な最大の焦点距離を求め、
ズーム範囲制限回路18はA/D 変換器14と許容焦点距離演
算回路17の出力より焦点距離が補正可能な範囲を越えぬ
ようにズームスイッチ16の指令のズームモーター2への
伝達を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ特に手にもって
撮影するような小型軽量のビデオカメラなどの撮影装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラは小型化及び自動化
の進展にともない急速に普及しつつあり、そのためカメ
ラ撮影の経験の浅い初心者が使用する機会も多くなって
きている。しかしながら、十分な撮影技術を持たない初
心者が撮影を行なう場合、手振れによる画像の乱れのた
め、撮影画像が非常に見づらいものとなることがしばし
ばあり、ズームレンズの高倍率化にともない深刻な問題
となりつつある。その対策として従来から様々な手振れ
補正機能を持った撮影装置が提案されている。以下にそ
の一例を示す。
【0003】図10は従来の撮影装置を表わすブロック
図である。図において、1はズームレンズで、内蔵され
たズームモーターでズーム倍率を変化させることが出来
る。2はズームレンズ駆動回路で、前記ズームレンズ1
に内蔵されたズームモーターに電力を供給する。3はズ
ームスイッチで、外部からの操作に応じて前記ズームレ
ンズ駆動回路2に指令を送る。4は撮像素子で、前記光
学レンズ1が結像する画像を電気信号に変換する。5は
A/D変換器で、前記撮像素子4の出力する映像信号を
デジタル信号に変換する。6は動き検出回路で、前記A
/D変換器5の出力するデジタル化された映像信号より
画像1フィールド毎の動きベクトルを検出する。7はフ
ィールドメモリで、前記A/D変換器の出力する映像信
号を1フィールド分記憶する。8はアドレス発生回路
で、前記動き検出回路6の検出する動きベクトルを積算
し、フィールドメモリ7の読みだしアドレスを発生す
る。9はメモリ制御回路で、前記アドレス発生回路8の
の出力に応じて、前記フィールドメモリ5の読みだしを
制御する。10は補間回路で、前記メモリ7から読みだ
された映像信号を補間、拡大する。11はD/A変換器
で前記補間回路10の出力信号を、アナログ信号に変換
して出力する。
【0004】次に、動作について説明する、光学レンズ
1が結像する光学像は撮像素子4で映像信号に変換さ
れ、さらに、A/D変換器5でデジタル信号に変換され
る。A/D変換器5の出力は動き検出回路6およびフィ
ールドメモリ7にそれぞれ送出される。動き検出回路6
は公知の代表点マッチング法により1フィールド毎の画
像の動きベクトルを検出し、アドレス発生回路8に出力
する。アドレス発生回路8は前記動きベクトル検出回路
の出力する1フィールド毎の画像の動きベクトルからフ
ィールドメモリ7の読みだしアドレスを求めメモリ制御
回路9に出力する。フィールドメモリ7にはA/D変換
器5の出力する映像信号1フィールド分が書き込まれ
る。メモリ制御回路9はフィールドメモリ7の書き込み
読みだしを制御する。ここで、フィールドメモリ7にA
/D変換器5の出力を書き込む際には1フィールド分全
画面を書き込むが、これを読みだす際には書き込み画面
より小さな画面領域を読みだし、その読みだし位置は動
き検出回路4の出力するアドレスに応じて変化させる。
これにより、画振れを低減することができる。
【0005】その原理を図11を用いて説明する。図に
おいて 1101は、フィールドメモリ7に書き込まれ
る画面、1102aおよび1102bは、フィールドメ
モリ7から読みだされる画面、1103aと1103b
は画面内の被写体である。あるフィールドにおいて、書
き込み画面1101内の実線の位置にあった被写体11
03aが、画振れのためにその次のフィールドで110
3bの位置に移動し、その時の動きベクトルがΔvだっ
たとすれば、読みだし画面を1102aの位置から、1
102bの位置にΔvだけ移動させることにより読みだ
し画面内の被写体は一定の位置に固定することができ
る。上記の動作を1フィールド毎に繰り返すことによ
り、撮影画像に含まれる連続的な画振れを除去すること
ができる。従って、アドレス発生回路8の出力するフィ
ールドメモリ7の読みだしアドレスは、その初期値に画
振れ補正動作開始時からの動きベクトルの積算値ΣΔv
を加算したものとすればよい。
【0006】上記のようにして画振れを補正された映像
信号は補間回路10において、入力画面のサイズに補間
拡大され、D/A変換器11によってアナログ信号に変
換され出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の撮影装置は以上
のように構成されているので、画振れの補正範囲はフィ
ールドメモリの読みだし時の画像切り出し量にによって
定められる。すなわち、画像の読み出し範囲を小さくす
れば補正可能範囲は広くとることができる。しかし、読
みだし範囲を小さくした場合、補正後の画面内の情報量
の減少を招き画質が劣化する。そのため補正範囲をいた
ずらに大きく取ることはできない。撮影装置の同一の回
転変位量に対する画振れ量はレンズのズーム倍率に比例
して大きくなるので、レンズがズーム倍率が可変となっ
たズームレンズである場合はズーム倍率の上げすぎによ
って画振れ量が補正範囲内を越え、失敗撮影になる恐れ
が大きかった。
【0008】上記のような問題点に対して、例えば特開
平1−125064号公報に示されたような解決方法が
提案されている。これは、画振れ量に応じてフィールド
メモリの読読みだし時の画面切り出し量を変化させ、同
時に補間回路における拡大率も変化させることによっ
て、画振れ量が増加しても補正範囲を越えることがない
ようにするものである。
【0009】しかしながら、画振れ量の変化にともなう
フィールドメモリの読みだし時の画面切り出し量の変化
するために、補間拡大後の出力画面の解像度が連続的に
変化することになり、画質という観点からはあまり好ま
しいことではなく、また、フィールドメモリ読み出し制
御や、拡大補間動作が複雑になるといった問題点があっ
た。
【0010】本発明は、かかる問題点を解決するために
なされたものであり、簡単な構成で、解像度が変化する
こともなく、常に画振れの無い安定した撮影を可能とす
る撮影装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る撮影装置
は、ズーム倍率を可変とした変倍光学系と、前記光学系
が結像した光学像を電気信号に変換する撮像素子と前記
撮像素子の出力である映像信号を書き込み読みだし可能
なメモリと、前記映像信号から画像の動きを検出する動
き検出手段と、前記動き検出手段により検出された動き
量に応じて、前記メモリの読みだしを制御することによ
り画像の揺れを低減するメモリ読みだし制御手段と、前
記メモリから読みだされた信号を補間拡大する補間拡大
手段を備えた撮影装置において、前記動き検出手段の出
力に応じて前記変倍光学系のズーム倍率の可変量を制御
するズーム倍率可変量制御手段を設けたものである。
【0012】また、撮影画像を撮影者に表示するビュー
ファインダーと、前記揺動量検出手段の検出出力を前記
ビューファインダーあるいはビューファインダーの視野
内に表示する揺動量表示手段を設けたものである。
【0013】また、前記メモリの読みだし状態を前記ビ
ューファインダーあるいはその視野内に表示するメモリ
読みだし状態表示手段を設けたものである。
【0014】また、前記揺動量検出手段の出力あるいは
前記メモリ制御手段の出力より前記メモリの読み出しア
ドレスが前記映像信号の書き込まれている領域を越えた
ことを検出する補正限界検出手段と、前記補正限界検出
手段の出力を前記ビューファインダーに表示する補正限
界表示手段を設けたものである。
【0015】さらに、前記ズーム倍率可変量制御手段の
動作をon/offするズーム倍率制御機能選択手段を
設けたものである。
【0016】
【作用】上記構成による撮影装置は、ズームレンズのズ
ーム倍率の可動範囲を画振れ量に応じて制限し、撮影画
像の画振れ量が画振れ補正範囲を越えることを防止する
ものである。
【0017】また、撮影者が画振れの発生状況及び補正
状況をモニタしつつ撮影できるようにするものである。
【0018】さらに、撮影者が任意にズーム倍率を変更
することも可能とするものである。
【0019】
【実施例】実施例1.図1は本発明の一実施例の全体構
成を示すブロック図である。図において1は被写体から
の光線を光学的に結像し、その焦点距離が広角端のa
(mm)から、望遠端の6a(mm)まで可変とされた
ズームレンズで、内蔵のズームモーターでズーム倍率を
変化させることができる。2は前記ズームレンズ1に内
蔵されたズームモーターを駆動するズームモーター駆動
回路、3は前記ズームレンズ1のズーム倍率を検出する
ズーム位置検出回路、4は前記ズームレンズ1の結像す
る光学像を映像信号に変換する撮像素子、5は前記撮像
素子4の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換
器、6は、前記A/D変換器5の出力する映像信号1フ
ィールド毎の画像の動きベクトルを検出する動き検出回
路、7は前記A/D変換器5の出力する映像信号を1フ
ィールド分記憶するフィールドメモリ、8は、前記動き
ベクトル検出回路6の出力する動きベクトルを積算し、
フィールドメモリ7の読みだしドレスを発生するアドレ
ス発生回路、9は前記フィールドメモリ7の書き込み、
読みだしを制御するメモリ制御回路で、その読みだしア
ドレスは前記アドレス発生回路8の出力に応じて変化す
る。10は前記フィールドメモリ7から読みだされた映
像信号を補間拡大する補間回路、11は前記補間回路1
0の出力信号をアナログ信号に変換するD/A変換器、
12は前記アドレス発生回路8の出力するアドレスから
画振れ率を検出する画振れ率演算回路、13は前記画振
れ率演算回路12の出力の最大値を所定の時間保持する
ピークホールド回路、14は前記ズーム位置検出回路3
の出力をデジタル信号に変換するA/D変換器、15
は、前記ズーム位置検出回路3およびピークホールド回
路13の出力より前記ズームレンズ1および撮像素子4
の揺動角を検出する揺動角検出回路、16はズームレン
ズのズーム倍率を変更する指令を入力するズームスイッ
チ、17は、揺動角演算回路15の出力より画振れ補正
可能な最大のズーム倍率を検出する許容ズーム倍率演算
回路、18は前記ズームスイッチ15の指令に応じて前
記ズームモーター駆動回路2にズームモーター駆動指令
を出力し、さらに、前記許容ズーム倍率演算回路17お
よびズーム位置検出回路3の出力に応じて前記ズームレ
ンズのズーム倍率の可変範囲を制御するズーム範囲制御
回路である。
【0020】次に、本実施例の動作について説明する。
ズームレンズ1によって結像された被写体の光学像は、
撮像素子4によって映像信号に変換され、A/D変換器
5によってデジタル信号に変換される。A/D変換器5
の出力は、動き検出回路6およびフィールドメモリ7に
送出される。動き検出回路6は撮影画像の1フィールド
毎の動きベクトルを検出し、その出力はアドレス発生回
路8に出力される。アドレス発生回路8は動き検出回路
6の検出する動きベクトルを積算し、フィールドメモリ
7の読みだしアドレスを発生する。アドレス発生回路8
の出力はメモリ制御回路9および画振れ率検出回路12
に出力される。メモリ制御回路9はフィールドメモリ7
の書き込みおよび読みだしを制御し、従来例で説明した
原理に従って撮影画像の画振れを除去する。一方、画振
れ率演算回路12では、アドレス発生回路8の出力より
画振れ率αを演算する。
【0021】ここで、アドレス発生回路8の出力より画
振れ率αを求める方法について説明する。図2はフィー
ルドメモリのアドレスと、フィールドメモリ7に書き込
まれる画面および読みだされる画面の関係を示したもの
である。図において、201はメモリに書き込む画面の
アドレス範囲、202はメモリから読み出す画面のアド
レス範囲、203は読みだし先頭アドレス初期値で読み
だし開始アドレスの可動範囲の中点(R0,C0)に位置
する。204は読みだし先頭アドレスの可動範囲であ
る。また、H1 は、垂直方向の書き込み画面の高さ、H
2 は、垂直方向の書き込み画面高さ、S1 は水平方向の
書き込み画面高さ、S2 は水平方向の読み出し画面高さ
をそれぞれ表わす。画振れ率αは、ある時点における読
み出しアドレスのその初期値からの移動量の読み出し画
面サイズに対する割合の百分率で表わすことができる。
したがって、あるフィールドにおいて、読みだし先頭ア
ドレスがアドレス(R1 ,C1 )であったとすると、こ
のときの画振れ率αは、その水平成分をαr 、垂直成分
をαcとすれば、 αr =(|C1 −C0 |÷H)×100 αc =(|R1 −R0 |÷H)×100 として求めることができる。さらに、αr 、αc のう
ち、値の大なる方を出力する。
【0022】画振れ率演算回路12の出力は、ピークホ
ールド回路13に送出され、その最大値を所定の時間保
持する。ピークホールド回路13の出力は、揺動角演算
回路15に導かれる。揺動角演算回路15ではピークホ
ールド回路13の出力とズーム位置検出回路3の検出出
力をA/D変換器14でデジタル信号に変換したものか
ら光学系の揺動角を検出する。
【0023】ここで、光学系の揺動角を演算する方法に
ついて説明する。図3(a)は光学系の変位量と画振れ
の関係を光学系を基準にした座標で示すもので、図にお
いて、301は光学レンズ、302は光学レンズ301
が結像する光学像を映像信号に変換する撮像素子、30
3は撮影装置外の被写体である点を表わす。図3(b)
はフィールドメモリの書き込みアドレスおよび読み出し
アドレスと、撮像素子の撮像面の対応を示した図で、3
04はフィールドメモリ7のアドレス上の書き込み領
域、305はフィールドメモリ7のアドレス上の読み出
し領域、306は撮像素子撮像面上における、前記書き
込み領域304に対応した撮像素子書き込み対応領域
で、その高さはh1 、幅はw1 である。307は撮像素
子撮像面上における、前記読み出し領域305に対応し
た撮像素子読み出し対応領域を表わし、その高さはh
2 、幅はw2である。
【0024】いま、簡単のために垂直方向の回転変位の
みとして、画振れ率を撮像面上で考える。光学レンズ3
01および撮像素子302からなる光学系が慣性座標の
中で、光学レンズ301を中心に角度θだけ変位したと
すれば、光学系を基準にした座標で考えると点303が
光学レンズ301を中心としてθ回転したことと等価で
ある。このとき、撮像素子302上の被写体303の光
学像の移動量sは、ズーム倍率mに応じた光学系の焦点
距離をf(=m×a(mm)1≦m≦6)とすれば s=f×tanθ で表わされる。従って、垂直方向の画振れ率αr はsを
前記撮像素子読み出し対応領域307の高さh2 で除算
することにより求めることができる。すなわち αr=(f×tanθ÷h2)×100 となる。また、水平方向についても同様に αc=(f×tanθ÷w2)×100 となる。
【0025】上記の式より、画振れ率α、光学系の焦点
距離f、撮像素子読み出し対応領域の高さh2 および幅
2 が定まれば、光学系の揺動角θを求めることができ
る。このうち画振れ率αはピークホールド回路13の出
力より、焦点距離fはA/D変換器14の出力より、そ
れぞれ得られ、撮像素子読み出し対応領域の高さh2
よび幅w2 は、あらかじめ所定の値にプリセットされた
ものである。したがって垂直方向の揺動角θr は θr =tan- 1((αr÷100)×h2÷f) から、また、同様にして水平方向の揺動角θc は θc =tan-1((αc÷100)×w2÷f) からそれぞれ求めることができる。画振れ率αと光学系
の揺動角θの関係を図4に示す。
【0026】許容ズーム倍率演算回路17は、揺動角検
出回路15の出力から画振れ補正可能な最大の焦点距離
である許容焦点距離fmax を求める。許容焦点距離f
max は、揺動角検出回路15の出力である光学系の揺動
角θr またはθc と、撮像素子読み出し対応領域の高さ
2 (あるいは幅w2 )と、補正可能な最大の画振れ率
の垂直成分βr あるいはβc より、 fmax=(h2÷tanθr)×(βr÷100) (あるいは(w2÷tanθc)×(βc ÷100))で
表わされる。なお、βrおよびβc は、補正可能な最大
の画振れ率は、フィールドメモリ7における読み出し画
面の可動範囲の設定により定まる。すなわち、図2にお
いて、垂直方向の可動範囲を±R0 、水平方向の可動範
囲を±C0 とすると垂直方向の最大補正率βr および水
平方向の最大補正率βc はそれぞれ βr=R0÷H×100 βc=C0÷W×100 で表わされる。揺動角θと許容焦点距離fmax との関係
を図5に示す。
【0027】ズーム範囲制御回路18は、ズームスイッ
チ16の出力と許容ズーム倍率演算回路17およびA/
D変換器14の出力よりズームレンズ1のズーム倍率の
可変範囲を制御する。すなわち、ズーム位置検出回路3
の検出する光学系のズーム倍率fがf≧fmax のときは
ズームスイッチの出力のうち、ズームレンズを望遠側に
移動する指令をカットし、f<fmax のときは、ズーム
スイッチの指令をそのままズームモーター駆動回路に送
出するという動作を行なう。
【0028】なお、ブロック12、13、15、17、
18はマイクロコンピュータを用いたソフトウエア処理
とすれば容易に実現することができる。
【0029】このようにして、光学系の揺動角に応じて
ズームレンズの可変範囲を制限することにより、画振れ
率を補正範囲内に収めて画振れの無い撮影が実現するこ
とができる。
【0030】実施例2.次に、実施例1で述べた動作に
加えて、画振れ補正の状況をモニターできるようにして
撮影時の便を図ったものを第2の実施例として説明す
る。図6は第2の実施例の全体構成を示すブロック図で
ある。ブロック1から18は実施例1と全く同じもので
ある。617はアドレス発生回路8および揺動角演算回
路15の出力信号を取り込み、各々の情報を画像情報に
変換し、D/A変換器11の出力する映像信号と合成し
て電子式ビューファインダーに表示するためのEVF表
示回路、618は一般的な撮影装置に普通に設けられて
いる撮影画像を撮影者に表示する電子式ビューファイン
ダーで、EVF表示回路の出力を表示する。
【0031】図7はEVF表示回路617の構成を示し
たブロック図である。図において、701は表示画像発
生回路Aで、アドレス発生回路8の読みだしアドレス情
報を画像情報に変換する。702は表示画像発生回路B
で揺動角演算回路15の出力である光学系の揺動角の情
報を画像情報に変換する。703は合成回路でD/A変
換器11の出力である画振れ補正後の撮影画像の映像信
号に表示画像発生回路A701および表示画像発生回路
B702の出力信号を合成し、電子式ビューファインダ
ー618に出力する。
【0032】図8はアドレス発し回路8の出力であるフ
ィールドメモリの読みだしアドレスと画振れ率演算回路
12の出力である画振れ率情報と揺動角演算回路15の
出力である光学系の揺動角情報をEVF618に表示す
るパターンの1例である。
【0033】図において、801は画振れ補正後の撮影
画像を表示する電子式ビューファインダー画面、802
は水平方向の画振れ状態を表すゲージで、そのうち斜線
部803は垂直方向のフィールドメモリ読みだし状態に
応じて上下に移動し、さらに光学系の垂直方向の揺動角
が大きくなるに連れてその輝度が変化する。また、80
4は補正限界に達しったときに警報として100%白を
点滅表示する。805は水平方向の画振れ状態を表示す
るゲージで、垂直方向と同様に斜線部806は水平方向
のフィールドメモリ読みだし状態に応じて上下に移動
し、さらに光学系の水平方向の揺動角が大きくなるに連
れてその輝度が変化する。また、807は補正限界に達
したときに警報として100%白を点滅表示する。
【0034】以上述べた実施例2では、読みだしアドレ
ス情報、光学系の揺動角情報および補正限界警報は電子
式ビューファインダーの画面内に表示したが、EVF画
面外の視野内に他の表示デバイスを用いて表示してもよ
く、また光学式ビューファインダーの画面内にLED,
アナログメーター等を用いて表示してもよい。さらに表
示形式もこれに限るものではない。
【0035】実施例3 次に実施例1の機能のon/offを撮影者が選択でき
るようにしたものを実施例3として説明する。図9は本
発明の実施例3の全体構成を示すブロック図である。図
において、ブロック1から17、および617、618
は実施例2と全く同様の動作を行なう。901は機能o
n/offスイッチで、ズーム範囲制御回路18に対し
てズーム範囲制御機能のon/offを指令する。
【0036】ズーム範囲制御回路18は、ズームスイッ
チ16の出力と許容ズーム倍率演算回路17およびA/
D変換器14の出力および機能on/offスイッチ9
01の出力よりズームレンズ1のズーム倍率の可変範囲
を制御する。すなわち、ズーム位置検出回路3の検出す
る光学系のズーム倍率fがf≧fmax でなおかつ機能o
n/offスイッチ901の指令が機能onを示してい
るときは、ズームスイッチの出力のうちズームレンズを
望遠側に移動する指令をカットし、f<fmaxまたは機
能on/offの指令が機能offを示しているときは
のときは、ズームスイッチの指令をそのままズームモー
ター駆動回路に送出するという動作を行なう。
【0037】
【発明の効果】本発明の撮影装置は、以上説明したよう
に構成されているので、以下のような効果を奏する。
【0038】ズームレンズのズーム倍率と、画振れ率よ
り光学系の揺動角を検出し、ズームレンズのズーム倍率
可変範囲を当該揺動角において画振れ補正可能な範囲に
制御することにより、画振れのない安定した撮影が実現
できる。
【0039】揺動角検出手段の検出出力とメモリ読みだ
しアドレスをビューファインダーに表示することによ
り、撮影者が、画振れ状態を把握しつつ撮影ができる。
【0040】メモリの読みだしアドレスが画像が書き込
まれている領域を越えたことをビューファインダーに表
示することにより、撮影者に注意を促すことができる。
【0041】ズーム範囲制御機能選択手段を設けること
により、撮影者が任意にズーム倍率を変更することも可
能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の全体構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明の実施例1のフィールドメモリのアドレ
ス上の書き込み領域と読み出し領域を示す図である。
【図3】光学系の変位と撮像素子上の光学像の移動量の
関係およびフィールドメモリのアドレス上の書き込み領
域、読み出し領域と撮像素子撮像面の対応関係を示す図
である。
【図4】本発明の実施例1における画振れ率αと揺動角
θの関係を示す図である。
【図5】本発明の実施例1における揺動角θと許容焦点
距離fmax の関係を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例の全体構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】本発明の実施例2の構成要素であるEVF表示
回路の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施例2における読みだしアドレス情
報、揺動角情報、および補正限界情報をEVF表示する
形式の一例を示す図である
【図9】本発明の実施例3の全体構成を示すブロック図
である。
【図10】従来例の全体構成を示すブロック図である。
【図11】従来例の画振れ補正の原理を示す図である。
【符号の説明】
1 ズームレンズ 2 ズームモーター駆動回路 3 ズーム位置検出回路 4 撮像素子 5、14 A/D変換器 6 動き検出回路 7 フィールドメモリ 8 アドレス発生回路 9 メモリ制御回路 10 補間回路 11 D/A変換器 12 画振れ率演算回路 13 ピークホールド回路 15 揺動角演算回路 16 ズームスイッチ 17 許容ズーム倍率演算回路 18 ズーム範囲制御回路 617 EVF表示回路 618 EVF 901 機能on/offスイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ズーム倍率を可変とした変倍光学レンズ
    群と、前記変倍光学レンズ群が結像した光学像を電気信
    号に変換する撮像素子と前記変倍光学レンズ群および前
    記撮像素子を一体的に保持する支持体と、前記撮像素子
    の出力である映像信号を書き込み読みだし可能なメモリ
    と、前記映像信号から画像の動きを検出する動き検出手
    段と、前記動き検出手段により検出された動き量に応じ
    て、前記メモリの書き込みおよび読みだしを制御するこ
    とにより画像の揺れを低減するメモリ制御手段と、前記
    メモリから読みだされた信号を補間拡大する補間拡大手
    段を備えた撮影装置であって、前記変倍レンズ群のズー
    ム倍率を検出するズーム倍率検出手段と、前記ズーム倍
    率検出手段の出力と前記動き検出手段の出力から前記支
    持体の揺動量を検出する揺動量検出手段と、前記揺動量
    検出手段の出力に応じて前記変倍レンズ群のズーム倍率
    の可変量を制御するズーム倍率可変量制御手段を備えた
    ことを特徴とする撮影装置。
  2. 【請求項2】 撮影画像を撮影者に表示するビューファ
    インダーと、前記揺動量検出手段の検出出力を前記ビュ
    ーファインダーあるいはビューファインダーの視野内に
    表示する揺動量表示手段を備えたことを特徴とする請求
    項第1項記載の撮影装置。
  3. 【請求項3】 撮影画像を撮影者に表示するビューファ
    インダーと、前記メモリの読み出し状態を前記ビューフ
    ァインダーあるいはビューファインダーの視野内に表示
    するメモリ読み出し状態表示手段を備えたことを特徴と
    する請求項第1項記載の撮影装置。
  4. 【請求項4】 撮影画像を撮影者に表示するビューファ
    インダーと、前記揺動量検出手段の出力あるいは前記メ
    モリ制御手段の出力より前記メモリの読み出しアドレス
    が前記映像信号の書き込まれている領域を越えたことを
    検出する補正限界検出手段と、前記補正限界検出手段の
    出力を前記ビューファインダーに表示する補正限界表示
    手段を備えたことを特徴とする請求項第1項記載の撮影
    装置。
  5. 【請求項5】 前記ズーム倍率可変量制御手段の動作を
    on/offするズーム倍率制御機能選択手段を設けた
    ことを特徴とする請求項第1項記載の撮影装置。
JP3291432A 1991-11-07 1991-11-07 撮影装置 Expired - Lifetime JP2735713B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5892543A (en) * 1995-06-05 1999-04-06 United Parcel Service Of America, Inc. Imaging system including an auto zoom controller
JP2001024934A (ja) * 1999-07-09 2001-01-26 Toshiba Corp 監視システム
JP2010231231A (ja) * 2010-06-07 2010-10-14 Canon Inc 光学機器
US8144236B2 (en) 2008-03-17 2012-03-27 Fujifilm Corporation Photography device and photography method

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