JP3155790B2 - 像ぶれ補正装置 - Google Patents

像ぶれ補正装置

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JP3155790B2
JP3155790B2 JP27396791A JP27396791A JP3155790B2 JP 3155790 B2 JP3155790 B2 JP 3155790B2 JP 27396791 A JP27396791 A JP 27396791A JP 27396791 A JP27396791 A JP 27396791A JP 3155790 B2 JP3155790 B2 JP 3155790B2
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスチールカメラ、ビデオ
カメラ等の光学機器において、様々な原因によって発生
する画面の有害なぶれを軽減する、像ぶれ補正装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、スチールカメラ、ビデオカメラ等
の撮影装置の自動化が進み、自動露出調整手段や自動焦
点調節手段など、様々な機能が実用化されている。
【0003】特に、ビデオカメラ等の撮影装置において
は、使用される撮影レンズとしてズームレンズを用いる
のが一般的であり、そのズーム比も年々大きくなる傾向
が強い。
【0004】一方、撮影装置の小型化も顕著であり、撮
像画面サイズの小型化、高密度実装技術の発展、小型レ
コーダメカシャーシの開発などを背景に、片手で撮影が
可能な小型機種まで表れてきている。
【0005】しかしながら、このようなズームレンズを
備えた小型のビデオカメラを用いる場合、撮影者の手振
れに起因する画面の有害な振れが発生し易い。そこで、
この振れを除去し、安定した画面を得る為に、様々な振
れ防止装置が提案されている。この種の振れ防止装置を
用いれば、このような手振れによる画面の有害な振れだ
けでなく、船舶や自動車などからの撮影に際して、三脚
を用いても有害な手振れが除去し得ないような状況にお
いても、大きな効果を有する事は云うまでもない。
【0006】この振れ防止装置は、振れを検出する振れ
検出手段と、検出された振れの情報に応じて画面として
振れが発生しないように、何らかの補正を行う振れ補正
手段を、少なくとも含んで構成されている。
【0007】振れ検出手段としては、例えば、角加速度
計、角速度計、角変位計などが知られている。又、振れ
補正手段としては、本願出願人による可変頂角プリズム
(詳細は後述する)を用いるものや、得られた撮像画面
情報の中から実際に画面として用いる領域を切り出すよ
うに構成したビデオカメラにて、その切り出し位置を振
れが補正される位置に順次変更(追尾)していく方法な
どが知られている。
【0008】振れ補正手段として、前者のように可変頂
角プリズムやその他の何らかの光学的手段を用いて、撮
像素子上に結像する像の段階で振れを除去するような方
法をここでは光学的補正手段と称し、後者の様に振れを
含んだ画像情報を電子的に加工して振れを除去する方法
を電子的補正手段と称している。
【0009】一般的に、光学的補正手段は、レンズの焦
点距離にかかわりなく、カメラの振れ角度として定めら
れた角度以内の振れに対しての補正が可能であり、した
がって、ズームレンズのテレ側の焦点距離が長い場合で
も、実用上問題のない振れ除去性能を有することができ
る。しかし、カメラの大型化を招いてしまうという欠点
を有している。
【0010】これに対して、電子的補正手段は、画面上
での例えば画面の縦寸法に対する補正率といったものが
一定である。したがって、テレ側の焦点距離が長くなる
にしたがって、振れ除去の性能は劣化する。電子式の場
合、一般に小型化に対しては有利となることが多い。
【0011】図13は焦点距離とカメラの振れ角度との
関係を画面上の被写体位置で説明した図である。
【0012】図13において、カメラが12で示した位
置にある時のレンズの光軸は13であり、被写体である
人物11の顔をほぼ中心にとらえていることになる。こ
の状態から、a度手振れによりカメラが回転したとす
る。この時のカメラ位置を14で、光軸を15で、それ
ぞれ示している。
【0013】図13(B)と(C)はこの12と14の
カメラ位置での画面位置を示しており、(B)はズーム
レンズのテレ端での状態を、(C)はワイド端での状態
を示す。16は画面内の被写体を示しており、17及び
19はカメラ位置が12の時の、18及び20はカメラ
位置が14の時の、それぞれ画面を示している。
【0014】図13から明らかなように、同じa度のカ
メラ振れであっても、当然、レンズの焦点距離が長い方
が、画面上の振れとしては害が大きい。したがって、特
にテレ端の焦点距離の長いレンズと組み合せる振れ補正
手段としては、可変頂角プリズム等の光学的手段が有効
となる。
【0015】図14に可変頂角プリズムの構成を示す。
【0016】図14において、21と23はガラス板で
あり、27は例えばポリエチレン等の材料で作られた蛇
腹部分である。これらのガラス板21、23と蛇腹27
で囲まれた内部に、例えばシリコンオイル等による透明
な液体が封入されている。
【0017】図14(B)では、2枚のガラス板21と
23は平行な状態であり、この場合、可変頂角プリズム
の光線の入射角度と出射角度は等しい。一方、(A)、
(C)のように、ガラス板21と23が平行でない場合
には、それぞれ光線24、26で示した如く光線は或る
角度をもって曲げられる。
【0018】したがって、カメラが手振れ等の原因によ
り傾いた場合に、その角度に相当する分光線が曲がる様
に、レンズの前に設けた可変頂角プリズムの角度を制御
することによって、振れが除去出来るものである。
【0019】図15はこの状態を示しており、(A)に
て可変頂角プリズムは平行状態になり、光線は被写体の
頭をとらえているとすると、(B)のようにa度の振れ
に対して図の様に可変頂角プリズムを駆動して光線を曲
げる事により、撮影光軸は相変わらず、被写体の頭をと
らえ続けている。
【0020】図16はこの可変頂角プリズムとそれを駆
動するアクチュエーター部、及び、角度状態を検出する
頂角センサを含む、可変頂角プリズムユニットの実際の
構成例を示す図である。
【0021】実際の振れはあらゆる方向で出現するの
で、可変頂角プリズムの前側のガラス面と後ろ側のガラ
ス面はそれぞれ90度ずれた方向を回転軸として回転可
能なように構成されている。ここでは、添え字aとbと
してこれらを二つの回転方向のそれぞれの構成部品を示
しているが、同一番号のものは全く同じ機能を有する。
又、b側の部品は一部図示していない。
【0022】41は可変頂角プリズムで、ガラス板2
1、23、蛇腹部27及び液体3等から成る。ガラス板
21、23は保持枠28に一体的に接着剤等を用いて取
付けられる。保持枠28は不図示の固定部品との間で回
転軸33を構成しており、この軸回りに回動可能となっ
ている。軸33aと軸33bは、90度方向が異なって
いる。保持枠28上にはコイル35が一体的に設けられ
ており、一方、不図示の固定部分には、マグネット3
6、ヨーク37、38が設けられている。したがって、
コイル35に電流を流すことにより、可変頂角プリズム
41はその軸33回りに回動する。保持枠28から一体
的に伸びた腕部分30の先端にはスリット29があり、
固定部分に設けられたiRED等の発光素子31とPS
D等の受光素子との間で、頂角センサを構成している。
【0023】図17にはこの可変頂角プリズム41を振
れ補正手段として備えた振れ防止装置をレンズと組み合
せて示すブロック構成図である。
【0024】図17において、41は可変頂角プリズ
ム、43、44は頂角センサ、53、54は頂角センサ
43、44の出力を増幅する増幅回路、45はマイクロ
コンピュータ、46、47は角加速度計等より成る振れ
検出手段、48、49は前記コイル35からヨーク38
まで等より成るアクチュエーター、52はレンズであ
る。
【0025】マイクロコンピュータ45では頂角センサ
43、44により検出された角度状態と振れ検出手段4
6、47の検出結果に応じて、振れを除去するのに最適
な角度状態に可変頂角プリズム41を制御するために、
アクチュエーター48、49に通電する電流を決定す
る。
【0026】尚、おもだった要素が二つのブロックより
成り立っているのは、90度ずれた2方向の制御をそれ
ぞれ単属に行うと仮定したためである。
【0027】以上、可変頂角プリズムを用いた、振れ防
止装置に関して説明してきた。
【0028】近年、上述したぶれを補正する補正手段
を、ぶれ防止の為ではなく、撮影画面内の被写体は横方
向(パンニング)、たて方向(ティルティング)に移動
させるものとして利用することが提案されている(特開
平1−193721)。
【0029】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、ぶ
れの補正手段をパンニングやティルティングとして用い
た際に、ぶれが生じていると本来のぶれ防止の機能が果
たせないことになってしまう。又、単純にぶれの補正と
パンニング等とを一緒に補正手段によって行わせようと
すると、両者の目的を達成できない状態が特に補正限界
付近で起きてしまう。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は、振れ状態を検
出する振れ検出手段と、この振れ検出手段からの出力に
応じて光軸を傾けることにより像ぶれを補正する像ぶれ
補正手段と、前記像ぶれ補正手段を作動させて光軸を傾
けることにより撮影方向を順次変化させるための操作手
段と、前記振れ検出手段の出力および前記操作手段の操
作に応じて前記像ぶれ補正手段の駆動を制御する制御手
段とを備えた像ぶれ補正装置において、前記制御手段
は、前記振れ検出手段の出力と前記操作手段の操作との
両方に応じて前記像ぶれ補正手段を動作させる際には、
前記操作手段の操作に応じた動作の動作範囲を、前記像
ぶれ補正手段の最大光軸偏向角度の可動範囲より小さい
範囲に設定することを特徴とし、前記操作手段の操作に
応じた前記像ぶれ補正手段がその可動端近くに到達して
も像ぶれ補正のための動作する領域が残っているように
するものである。
【0031】
【実施例】図1から図4にて本発明の前提となる構成を
含む像ぶれ補正機能を有するカメラを説明する。
【0032】図1は可変頂角プリズムによって曲げられ
る光線の傾きが±2度であるとした時、撮像画面サイズ
が1/2インチとして、各焦点距離において、被写体距
離10mに立った身長170cmの人物に対してピッチ
方向に可変頂角プリズムを駆動した時の画角を示す。図
において1は被写体である人物。3は+2度、2は−2
度での画角を示す。ここで、仮定した54、72、10
0、138mmの焦点距離はそれぞれ6倍、8倍、10
倍、15倍程度のズーム比を持つレンズのテレ端の焦点
距離として一般的に設定される値に近い。
【0033】特に138mmといったような長焦点を想
定すると、カメラは例えば三脚に固定するなどしておい
ても頂角を、例えば一定の角速度で変化させれば、頂角
−2度と、+2度、および0度の3画面は全く重ならな
い範囲まで、スムーズなティルティングが行なえる。
【0034】この効果は、焦点距離が長く、また、曲げ
られる光線の傾きが大きい程、得られる。
【0035】従来、スムーズなパンニングを得る為に
は、電動式の雲台を備えた三脚等を用いる必要があった
が、本機能を使えば、ごく一般的な三脚に取り付けた状
態でカメラに設けたスイッチを操作すれば簡単に滑らか
なパンニング、ティルティング画像が得られる。また、
三脚に取り付けなくとも、カメラ位置を一定に保持した
上でスイッチ操作をすればよいので実際にカメラを振っ
てパン、ティルトを行なうよりも程度のよい画像を記録
できる。
【0036】図2はカメラ側のスイッチ構成の一例であ
る。スライドスイッチ4は、可変頂角プリズムをぶれ防
止装置の補正手段に使うか、本発明によるパン、ティル
ト機能に使うかの選択を行なうスイッチ4がぶれ防止装
置オフ側にあるときにのみ、パン、ティルトスイッチ5
の操作が受け付けられる。スイッチ5は5a〜5dの4
個のプッシュスイッチからなり、5aと5bの操作でテ
ィルティングを、5cと5dの操作でパンニングが行な
える。
【0037】可変頂角プリズムは90度ずれた2方向に
回転軸が配されているので、例えばスイッチ5aと5c
を同時に押すと、両方向のアクチュエーターが駆動し、
右下方向へ画面が移動できる。
【0038】スイッチ構成としては、これ以外に、選択
スイッチを設けず、パン、ティルト機能の操作があった
場合には、ぶれ防止装置に優先して機能するなどのまと
め方も考えられる。
【0039】図3は電子ビューファインダ内表示の例を
示す。6は画角範囲、7は可変頂角プリズムの状態を表
示する部分で、矢印8p、8tにより示される。図の場
合、ティルティング方向には、0度付近に頂角状態があ
り、パンニング方向では、やや右側を見ていることにな
る。
【0040】図4はブロック構成を示す。
【0041】図17と同一番号のブロックは同一機能を
有する。9はパン、ティルトの操作を行う操作スイッチ
である。10は電子ビューファインダで図3に示した様
な表示を行なうための情報が、マイコン45から送られ
る。56は選択スイッチで、ぶれ防止かパン、ティルト
機能のどちらが選択されているかをマイコンに知らしめ
ると共に、ぶれ検出手段46、47の出力と、選択スイ
ッチ56の操作状態のどちらかを、マイコン45に伝達
する。
【0042】図5はフローチャートである。ステップ1
01でスタートする。ステップ102にてぶれ防止機能
が選択されているか否かが判定され、ぶれ防止装置の場
合にはステップ103にてぶれ防止の為のフローとな
る。(詳細は省略)パン、ティルト機能の場合には、ス
テップ104にてスイッチの操作の有無が判定され、ス
イッチ操作がない時には、ステップ105でその頂角状
態を保持される。スイッチ操作があった時には、ステッ
プ106で操作内容が読み込まれ、107でそれにした
がってアクチュエーターが駆動される。
【0043】上述のような構成において更に、パン、テ
ィルト機能を動かせる際に、パン、ティルトの速度を自
由に切り替えられれば作画上さらに利点となる。そこで
図3で示したようなスイッチの押圧に応じて速度を変え
たり、別に速度調整つまみを配置し、切り替えるなどの
方法をとれば、速度可変が可能になるものである。
【0044】上述の構成ではぶれ防止装置と、パン、テ
ィルト機能は選択することを前提としているがパン操作
時にはピッチ方向のみはぶれ防止を継続し、また、逆に
ティルト操作時にはヨー方向のみはぶれ防止を継続する
様にすることも可能である。
【0045】図6はこの場合のフローチャートを示す。
ステップ108でスタートする。ステップ109でパ
ン、ティルトスイッチの操作があるかどうかが判定され
る。操作がない時には、ステップ110にてぶれ防止装
置がオンかオフかが判定され、オフであればステップ1
12でその時の可変頂角プリズムの角度状態を維持され
る。オンの場合は当然、ピッチ、ヨー両方向共のぶれ防
止動作が行なわれる(ステップ111)。
【0046】パン、ティルト操作があった時には、ステ
ップ113で、パン方向またはティルト方向の単独の操
作であるかが判定される。両方向にまたがる操作の場合
には、ピッチ方向、ヨー方向ともアクチュエーターはパ
ン、ティルトの為に駆動する。またパンもしくはティル
ト方向のみの操作であれば、ステップ115でどちら方
向の操作であるかが読み込まれ、その結果によってステ
ップ116と117でパン、ティルト操作が行なわれて
いない方向のみぶれ防止装置が継続動作する。
【0047】上述の構成では全て、可変頂角プリズムの
頂角変化のためのアクチュエーターは、パン、ティルト
機能かぶれ防止装置のどちらかに対応するような構成と
なっており、したがって、手持ち状態などで、ある方向
を保持したままパン、ティルト機能を用いると、ある方
向の保持に際して発生する手ぶれは除去出来ない。
【0048】そこで更なる変形例として以下に示すよう
な、パン、ティルト機能を用いている時でも常にぶれ防
止装置は動作する様な構成とすることも可能である。
【0049】図7(A)は上述の構成におけるパンニン
グスイッチ操作時の頂角変化の様子を横軸時間、縦軸頂
角状態で示したものである。
【0050】図7(B)はこの同じ時間で一定方向にカ
メラを保持し続けた時に、ヨー方向で発生するぶれをぶ
れ検出センサで検出した結果である。そこで本変形例で
は、図7(a)と図7(b)を加算した結果図7(c)
のような時間と頂角の関係でアクチュエーターを駆動す
ることによりぶれ防止を行ないながらパンニングを可能
にするものである。
【0051】図8は、本変形例に適したパン、ティルト
装置を有するぶれ防止装置のブロック構成図を示す。図
において操作スイッチのうちヨー側駆動に関するもの
(図2、5a5b)を9′、ピッチ側操作に関するもの
(図2、5c5d)を9とする。例えばヨー方向のパ
ン、ティルト操作がスイッチ9′により行われると、操
作内容に応じて図7(A)の様な信号が9′より発せら
れる。又、ヨー方向のぶれ検出手段の出力はぶれ検出セ
ンサ46より、図7(B)のように検出される。マイク
ロコンピュータ45では、これら二つの信号を加算部5
9にて加算すると共に、頂角センサ検出回路53からの
出力と、加算部59の出力である目標位置出力を、差分
検出部57で求め、この値に応じてフィードバック量を
決定し、アクチュエータ48にフィートバックすること
になる。ピッチ軸に関しても同様の構成となる。
【0052】図9は本変形例を実施する際のマイクロコ
ンピューター45のフローチャートの一例を示す。
【0053】図9はメインフローでありここでぶれ検出
手段46からの頂角目標位置信号をBパン、ティルト操
作9′からの頂角目標位置をAとする。
【0054】ステップ202でぶれ検出手段からの目標
値Bをステップ203でパン、ティルト装置からの目標
値Aをそれぞれ読み込みステップ204で、これらを加
え合わせた信号C=A+Bを算出する。205で現在の
可変頂角プリズムの頂角状態C′を検出し206で現在
位置C′と目標位置Cの差Δを求める。
【0055】207では、このΔに応じてゲインKを乗
じアクチュエーターへの電圧偏移量(フィードバック
量)を算出しステップ208で、印加電圧を決定する。
【0056】以上が本変形例の動作を示すフローチャー
トである。
【0057】本変形例で得られる画面は、ぶれ検出セン
サーの出力が、パンニング成分を含まない純粋なぶれ成
分のみと出来るので、前述したような欠点もなく安定し
た画面となることが期待出来る。
【0058】尚、以上の説明では全てぶれ防止装置の補
正手段として可変頂角プリズムを用いたが、それ以外の
方法で本発明を実施することも可能であることは言うま
でもない。
【0059】前述の図8、9に示されるの構成において
は可変頂角プリズムの頂角状態をぶれ検出センサーの検
出結果と、パン、ティルト操作スイッチ9、9′の操作
結果の両方を加算して制御することを示した。
【0060】この図8、9の構成にて、2つの信号を加
算した結果が可変頂角プリズムの最大頂角を越えた値を
示した場合には、結果としてぶれが残存することとな
る。例えば図7(C)にて、2つの信号を加算した結果
が61の様に頂角状態を制御する命令であった時、可変
頂角プリズムの最大頂角である5°を越えた時間tにお
いて、ぶれは残存してしまう。
【0061】この様な問題に対処する為には、パン、テ
ィルト操作スイッチからの頂角状態の制御範囲を最大頂
角より小さく設定しておくことが有効である。例えば最
大頂角が5°の可変頂角プリズムにおいて、パン、ティ
ルト操作方式からの制御範囲を4°と設定すると少くと
も1°(5°−4°)以下で補正可能なぶれに関しては
残存ぶれを発生させずにパン、ティルトが行なわれる。
【0062】(本発明の実施例) 以下に本発明の一実施例を説明する。基本構成は前述の
図8に示した構成と同様であり、マイクロコンピュータ
45の動作としては以下に説明する図10のフローチャ
ートに従うものである。
【0063】図10のフローチャートは図9のフローチ
ャートのステップ203と204の間に図のようなステ
ップ211から216までを挿入したもので、ステップ
201から203、ステップ204から208の説明は
省略する。第5実施例においては、ステップ211でぶ
れ補正を行うか否かが判別される。ぶれ補正を行う場合
はステップ212で|AMAX|を4°に設定する。ぶれ
補正を行わない場合はステップ213で|AMAX|を5
°に、ステップ214でBを0にそれぞれ設定する。次
にステップ215で|A|と|AMAX|の比較が行なわ
れ、|A|>|AMAX|であれば、ステップ216で|
A|を|A|=|AMAX|に置換え、その後、ステップ
204へ進む。|A|>|AMAX|でなければそのまま
ステップ204へ進む。即ち、ぶれ補正を行う場合|A
MAX|=4°であるということは、そのときのパン、テ
ィルト動作の動作範囲を−4°から+4°の間に制限す
ることになる。
【0064】前述の自動パン、ティルト装置では図1で
示した様に焦点距離が長い程、大きな効果が得られる。
そこで以下に説明する更なる変形例では、この点を考慮
して焦点距離に応じて、可変頂角プリズムの角度変化の
応答動作を変化させることを提案するものである。
【0065】図11にて、本変形例のブロック構成図を
示す。図11は図4と同一符号のものは、同一機能を有
する。図において62は、焦点距離を検出する為のエン
コーダーで、例えば撮影レンズの第2群の移動を検出す
る可変抵抗器等よりなるものである。
【0066】CPU45では、焦点距離の情報をもと
に、例えば、以下の様な応動を行わしめる。 定められた焦点距離より短い焦点距離の場合に、自動
パン、ティルト装置の操作に応動しない。 焦点距離に応じて可変頂角プリズムの頂角変化速度を
コントロールする。
【0067】上記は本機能が焦点距離が短い時には効
果が少ないので、効果の得られる焦点距離でのみ作動さ
せるものである。例えば、効果の得られない焦点距離で
は、ファインダー内にパン、ティルト動作が非動作状態
であることを警告することも考えられる。
【0068】可変頂角プリズムの頂角変化速度が一定の
場合、焦点距離が長い程、ファインダー内での被写体の
一点の移動は速くなってくる。
【0069】は、この点を考慮したもので、焦点距離
が長い程頂角変化速度を遅くすることによって自然なパ
ン、ティルトを達成するものである。
【0070】図12は本変形例の動作を示すフローチャ
ートのうち特にパン、ティルト操作時の頂角変化速度の
制御についての部分を示す。
【0071】ステップ302でパン、ティルト操作があ
ったと判別されるとステップ303で、焦点距離fが読
み込まれ、ステップ304でfに応じたアクチュエータ
ー移動速度vが決まる。
【0072】ステップ305では例えばアクチュエータ
ーの移動速度制御として頂角変位を所定時間ごとにシフ
トしていく方法をとると仮定した場合、その頂角変位を
シフトしていく周期Kを移動速度vに応じて決定する。
【0073】ステップ306でK=0か否かを判別し、
K=0でないときはステップ307へ進み、K=K−1
とする。そしてこの場合は頂角変位のシフトは行わない
ので、ステップ308で頂角変位A=Aとする。K=0
にするまでステップ306〜308でカウントダウンが
行われる。そして、ステップ306でK=0になると、
ステップ307へ進み、そこでこの例では頂角変位A=
A+1とし、頂角変位をシフトさせる。
【0074】例えばAの1=0.1°とし、K=1se
c相当であったとするとパン、ティルト操作による命令
は、0.1°/secの移動速度となる。Kが大きけれ
ば遅く、小さければ早く頂角変化することになるので、
焦点距離が長い時はKは大きくなるようステップ304
での演算式は設定される。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
像ぶれ補正手段を利用して、像ぶれ補正を行うと同時に
カメラ位置は略一方向を向いたままでスムーズなパンニ
ング撮影、ティルティング撮影を可能とし、作画上、大
きな効果をもたらした上で更に、パンニング、ティルテ
ィング動作を行うために像ぶれ補正手段が駆動する範囲
を像ぶれ補正手段の可動範囲より小さく設定することに
より、パンニング、ティルティング動作を行う全範囲に
わたり、良好な像ぶれ補正との両立が可能になった。
【0076】
【図面の簡単な説明】
【図1】可変プリズム駆動時の画角の変化を示した説明
図。
【図2】スイッチ構成を示した説明図。
【図3】電子ビューファインダ内表示を示した説明図。
【図4】本発明の前提となる構成を示すブロック構成
図。
【図5】図4に示される構成の動作を示すフローチャー
ト。
【図6】変形例の動作を示すのフローチャート。
【図7】頂角状態の変化を示す説明図。
【図8】更なる変形例の構成を示すブロック構成図。
【図9】図8に示される構成のフローチャート。
【図10】本発明の一実施例の動作を示すフローチャー
ト。
【図11】一変形例の構成を示すブロック構成図。
【図12】図11に示される構成の動作を示すフローチ
ャート。
【図13】焦点距離とぶれ角度との関係を示した説明
図。
【図14】可変頂角プリズムの構成の構成を示した説明
図。
【図15】可変頂角プリズムの動作を示した説明図。
【図16】可変頂角プリズムユニット構成図。
【図17】可変頂角プリズムを有するぶれ防止装置のブ
ロック構成図。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振れ状態を検出する振れ検出手段と、 この振れ検出手段からの出力に応じて光軸を傾けること
    により像ぶれを補正する像ぶれ補正手段と、 前記像ぶれ補正手段を作動させて光軸を傾けることによ
    り撮影方向を順次変化させるための操作手段と、 前記振れ検出手段の出力および前記操作手段の操作に応
    じて前記像ぶれ補正手段の駆動を制御する制御手段とを
    備えた像ぶれ補正装置において、 前記制御手段は、 前記振れ検出手段の出力と前記操作手段の操作との両方
    に応じて前記像ぶれ補正手段を動作させる際には、前記
    操作手段の操作に応じた動作の動作範囲を、前記像ぶれ
    補正手段の最大光軸偏向角度の可動範囲より小さい範囲
    に設定する ことを特徴とする像ぶれ補正装置。
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