JPH09236838A - 撮影装置 - Google Patents

撮影装置

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JPH09236838A
JPH09236838A JP6739396A JP6739396A JPH09236838A JP H09236838 A JPH09236838 A JP H09236838A JP 6739396 A JP6739396 A JP 6739396A JP 6739396 A JP6739396 A JP 6739396A JP H09236838 A JPH09236838 A JP H09236838A
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JP
Japan
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optical axis
unit
angle change
detecting
limiting
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JP6739396A
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Inventor
Akihiro Fujiwara
昭広 藤原
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Canon Inc
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 いかなる変倍条件においても良好な振れ補正
効果を得る。 【解決手段】 像の変倍を行う変倍手段102と、該変
倍手段の移動位置を検出する位置検出手段107と、撮
影装置の角度変化を検出する角度変化検出手段21と、
該角度変化検出手段の検出信号を増幅する増幅手段12
2と、前記角度変化検出手段の検出信号に制限をかける
制限手段122と、前記増幅手段と前記制限手段とを通
過した信号を積分する積分手段151と、撮影光軸を変
位させる光軸変位手段13と、前記積分手段の出力に基
づいて前記光軸変位手段を駆動する駆動手段11,12
とを備え、前記増幅手段の増幅率を、前記位置検出手段
の出力に応じて変化させる制御手段151を設けてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズーム機能と手振
れ補正機能を合わせ持った撮影装置の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来からのビデオカメラ等の撮影装置
と、これに用いられている手振れ補正機構について、図
7を用いて説明する。
【0003】図7において、21は振動ジャイロで、撮
影装置の所定の位置に固定されていて、その振れを検出
する。この振動ジャイロ21の出力信号は信号処理回路
902で適切な周波数帯域制限と増幅と積分の信号処理
が施され、振れ補正量となる信号として出力され、加算
回路903に加えられる。加算回路903は一方で頂角
センサ907からの頂角信号を減算入力に受けており、
よって、両信号の差分信号を出力することになる。そし
て、この差分信号は駆動回路904で充分に増幅され、
アクチュエータ905の駆動信号として供される。アク
チュエータ905の動きは可変頂角プリズム906の頂
角センサ907で検出される。
【0004】レンズユニットについては、後述の本発明
の実施の形態と同様であるので、その説明は後述する。
【0005】このシステムは、撮影光学系の前側に振れ
補正光学系である可変頂角プリズム906が配置されて
いるために振動ジャイロ21で検出される手振れに対し
ての該可変頂角プリズム906での補正量が常に一定の
関係にあり、手振れ補正の効果は一定しているものの、
可変頂角プリズム906の配置される位置により容量や
重量の点で手振れ補正機能を有していないものに大して
かなり不利となっていた。
【0006】これに対して振れ補正光学系を変倍レンズ
群の後部に配置した手振れ補正機構が提案されている。
【0007】光学系に関しては、防振光学系をレンズユ
ニット内部に配置した時の前玉径の増大や光量変化を低
減する最適な条件に関するものや、機械的構造に関して
は、防振光学系をレンズユニット内部に配置した時の各
アクチュエータの配置を効率よく行い、出っぱり部の少
ないレンズユニットを提供するものが、本出願人より同
日出願されている。
【0008】上記提案による手振れ補正機構は、前述の
タイプと比較して容量や重量の点で大幅に改善されてい
る。図8は大きさに関して比較したものであり、ここに
おいても、レンズユニットについては後述の本発明の実
施の形態と同様であるので、その説明は後述する。
【0009】図8(a)は振れ補正光学系を変倍レンズ
群の後部に配置したものであり、図8(b)は振れ補正
光学系をレンズユニットの前側に配置したものであり、
これらを見るとその容量の違いがよく解り、重量の違い
も伺い知れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、撮影光
学系を変倍光学系(ズームレンズ)とした場合、振動ジ
ャイロでの検出信号に対して一定の補正率で補正した
り、一定のパンニングに対する制御方法や特性で制御す
ると、変倍光学系でのある変倍率に対しては良好な補正
効果が得られるものの、それからずれた変倍率において
は補正効果が劣化してしまう不都合があった。
【0011】例えば、ズーム比が4倍のズームレンズに
おいて、2倍の時に最適な手振れ補正効果が得られる設
定にした場合、短焦点距離側では補正過剰や制限過剰、
長焦点距離側では補正不足や制限不足といったことにな
る。
【0012】(発明の目的)本発明の目的は、いかなる
変倍条件においても良好な振れ補正効果を得ることので
きる撮影装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、像の変倍を行う変倍手段と、該変倍手段
の移動位置を検出する位置検出手段と、撮影装置の角度
変化を検出する角度変化検出手段と、該角度変化検出手
段の検出信号を増幅する増幅手段と、前記角度変化検出
手段の検出信号に制限をかける制限手段と、前記増幅手
段と前記制限手段とを通過した信号を積分する積分手段
と、撮影光軸を変位させる光軸変位手段と、前記積分手
段の出力に基づいて前記光軸変位手段を駆動する駆動手
段とを備えた撮影装置において、前記増幅手段の増幅率
を、前記位置検出手段の出力に応じて変化させる制御手
段を設け、変倍手段の位置情報、つまり焦点距離情報に
応じて、角度変化検出手段の検出信号を増幅する増幅手
段の増幅率を変化させるようにしている。
【0014】同じく上記目的を達成するために、本発明
は、像の変倍を行う変倍手段と、該変倍手段の移動位置
を検出する位置検出手段と、撮影装置の角度変化を検出
する角度変化検出手段と、該角度変化検出手段の検出信
号を増幅する増幅手段と、前記角度変化検出手段の検出
信号に制限をかける制限手段と、前記増幅手段と前記制
限手段とを通過した信号を積分する積分手段と、撮影光
軸を変位させる光軸変位手段と、前記積分手段の出力に
基づいて前記光軸変位手段を駆動する駆動手段とを備え
た撮影装置において、前記制限手段の周波数特性を制御
する制御特性を、前記位置検出手段の出力に応じて変化
させる制御手段を設け、変倍手段の位置情報、つまり焦
点距離情報に応じて、角度変化検出手段の検出信号に制
限をかける制限手段の周波数特性を制御する制御特性を
変化させるようにしている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0016】図1は本発明の実施の第1の形態に係る手
振れ補正機能付き撮影装置の光学系及び電気系の要部を
示す構成図である。
【0017】まず、光学系について説明する。ここでの
説明は上述の従来例の撮影光学系(図7)の説明も兼ね
ている。
【0018】101は第1のレンズ群であり、集光のた
めの固定されたレンズ群である。102は第2のレンズ
群であり、変倍のために光軸方向に移動可能とされた変
倍レンズ群である。103は絞りである。104は前記
絞り103を挟んで次に配置されてた第3のレンズ群で
あり、これも固定されたレンズ群である。105は第4
のレンズ群であり、前記変倍レンズ群102の動きによ
り移動した結像位置を補正する機能と焦点調節を行う機
能とを兼ね備えた補正レンズ群で、やはり光軸方向に移
動可能となっている。これらのレンズ群によって最終的
に撮像センサ106の結像面上に可変倍率の被写体像が
結像される。
【0019】107,108は前記第2と第4のレンズ
群102,105の各々の絶対位置を知るためのもので
ある。本実施の形態では位置センサでそれを実現してい
る。これら位置センサ107,108は可変抵抗器より
成り、両端に定電圧が加えられており、分割電圧値を読
むことによってその位置を知ることができる。その位置
センサ107,108の出力電圧はマイクロコンピュー
タ151に取り込まれ、内蔵のA/D変換器によって逐
次デジタル値に変換されて認識される。
【0020】第2のレンズ群102は駆動回路111及
びアクチュエータ112によって駆動され、その制御信
号はマイクロコンピュータ151から出力される。同様
に、第4のレンズ群105は駆動回路113及びアクチ
ュエータ114によって駆動され、その制御信号はマイ
クロコンピュータ151から出力される。
【0021】最近のリアフォーカスタイプのズームレン
ズユニットでは、第2のレンズ群,第4のレンズ群とも
ステッピングモータにて駆動する構成が主流であり、リ
セット位置を検出するセンサ(フォトインタラプタ等)
を併設し、リセット位置である基準位置から第2のレン
ズ群のステッピングモータによる駆動力により発生する
パルスをカウントし、このカウント値により位置を検出
する方法が取られる。この構成だと、上述の位置センサ
に相当するものを持つ必要がなく、マイクロコンピュー
タ内部でのモータ駆動制御プログラムが絶対位置を自分
で管理することになるので、位置センサ107や108
に相当するレンズ位置検出手段はマイクロコンピュータ
内部に存在することになる。
【0022】次に、防振系について説明する。
【0023】21は振動ジャイロで、撮影装置の所定の
位置に固定されて、その振れを検出する。この振動ジャ
イロ21の出力信号は次段のアナログ回路122で固定
の周波数帯域制限と増幅が施され、マイクロコンピュー
タ151に取り込まれ、内蔵のA/D変換器によって逐
次デジタル値に変換されて、後述の信号処理がなされ
る。
【0024】信号処理によって得られた値はマイクロコ
ンピュータ151に内蔵されたA/D変換器によって逐
次デジタル値に変換され、駆動回路11で充分に増幅さ
れ、アクチュエータ12の駆動信号として供される。こ
のアクチュエータ12の動きは可変頂角プリズム13に
伝達され、それを通過する光線の方向を動かす。その頂
角は頂角センサ14で検出され、マイクロコンピュータ
151に取り込まれて、内蔵のA/D変換器でデジタル
値に変換され認識される。
【0025】図1に示す可変頂角プリズム13及び図7
の可変頂角プリズム906は、対向して配置された平面
ガラスと、透明な高屈折率の不活性液体と、前記各平面
ガラスと合わせてこの液体を外周より弾性的に封止する
封止材(樹脂フィルム等)とによって構成されており、
ボイスコイル型駆動装置等のアクチュエータによって、
前記平面ガラスの一方を傾けることで、これに入射する
光線の進行方向(光軸方向)を変位させることができ
る。
【0026】次に、マイクロコンピュータ151の内部
での手振れ補正に関する動作(プログラムによる処理手
順)について説明する。
【0027】図2のそのフローチャートを示し、順を追
って説明する。
【0028】ステップ#01よりプログラムを開始し、
次のステップ#02において、積分値の初期化の為に、
そのメモリであるM6にゼロを書き込む。そして、次の
ステップ#03において、まず変倍レンズ群(第2のレ
ンズ群102)の位置センサ107の値を読み込み、メ
モリM1に書き込む。次に、ステップ#04において、
角速度信号であるアナログ回路122の出力信号を読み
込み、メモリM2に書き込む。
【0029】次のステップ#05においては、可変頂角
プリズム13の頂角を検出している頂角センサ14の値
を読み込み、メモリM3に書き込む。続くステップ#0
6においては、変倍レンズ群の位置情報である前記メモ
リM1の値から補正係数の値をテーブルより参照し、メ
モリM4に書き込む。図3は変倍レンズ群の位置に対応
する補正係数の関係を表すデータの例である。本実施の
形態では、この値はほぼレンズ群の位置と焦点距離の関
係に一致した値を用いている。実際には位置の値の範囲
を有限数(10倍のズームレンズだったら20〜30程
度)に分割し、それに対応する焦点距離に比例した値を
テーブルとしてマイクロコンピュータ上のプログラムメ
モリに記録しておき、この値を参照する方法がとられ
る。
【0030】次に、ステップ#07において、角速度情
報を記憶したメモリM2の値に補正係数を記憶したメモ
リM4の値を乗じ、メモリM5に書き込む。そして、ス
テップ#08において、上記ステップ#07にて得られ
たメモリM5の値、つまり角速度情報を積分し、角度情
報を求め(αは時定数の為の固定数)、メモリM6に書
き込む。そして、ステップ#09において、積分値(メ
モリM6の値)と頂角センサ14の値(メモリM3の
値)の差分をとり、この差分値をメモリM7に書き込
み、次のステップ#10において、差分値を駆動回路1
1に出力する。そして、再びステップ#03へ戻る。
【0031】以上により一連の処理が終了する。
【0032】実際には、これらの処理の途中に可変周波
数の高域通過特性のフィルタ処理を施し、パンニングな
どに対処するが、ここでは説明を省略する。
【0033】上記の実施の第1の形態によれば、変倍レ
ンズ群の位置に対応する補正係数をあらかじめマイクロ
コンピュータ上のプログラムメモリに記録しておき、現
在の変倍レンズ群の位置情報を読み取ったらこれに対応
する補正係数を前記プログラムメモリより読み出し、振
動ジャイロより得られる角速度情報に該補正係数を乗じ
て、可変頂角プリズムの駆動信号を生成するようにして
いるため、つまり変倍レンズ群の現在の焦点距離によっ
て防振ゲインを変化させるようにしているため、例えば
ズーム比が4倍のズームレンズにおいて、2倍の時に最
適な手振れ補正効果が得られる設定にした場合であって
も、短焦点距離側で補正過剰や制限過剰、長焦点距離側
で補正不足や制限不足といったことが生じることがなく
なる。換言すれば、何れの焦点距離位置に変倍レンズが
あっても、良好な手振れ補正効果を発揮することが可能
となる。
【0034】また、図1に示す様に可変頂角プリズム1
3を変倍レンズ群の後側に配置した構成であるため、容
量的にも重量的にも有利なものとなり、レンズユニット
の小型化を達成しつつ、上記の効果を得る撮影装置とす
ることができる。
【0035】(実施の第2の形態)図4は本発明の実施
の第2の形態に係る撮影装置の要部を示すブロック図で
あり、これはアナログ処理にて手振れ補正を行う例を示
したものである。
【0036】図4において、21は振動ジャイロで、撮
影装置の所定の位置に固定されて、その振れを検出す
る。該振動ジャイロ21の出力信号は次の周波数帯域制
限回路202に加えられ、所定の帯域制限が加えられ
る。基本的には広域通過フィルタ(HPF)であるが、
パンニング等の検出により動的に特性が変更され、良好
な手振れ補正動作が行われるように工夫されている。こ
の動作については後で説明する。
【0037】帯域制限された信号は次に増幅回路203
に加えられ、充分な振幅の検出信号として出力される。
この様に充分な振幅まで増幅された検出信号は、次に可
変増幅回路204の入力に加えられる。この可変増幅回
路204として、この実施の形態ではアナログ乗算回路
を用いており、入力信号は被乗数として加えられる。そ
の出力は積分回路205に加えられ、振動ジャイロ21
で検出された角速度情報はここで角変位情報に変換され
る。
【0038】一方、変倍レンズ群の位置センサ107の
出力はA/D変換回路207にてディジタル値に変換さ
れ、マイクロコンピュータ207に読み込まれる。読み
込まれた値は所定の処理が施され、適切な値としてD/
A変換回路208へ出力され、ここでアナログ値に変換
されて前記可変増幅回路204のもう一方の入力に加え
られる。その結果として、可変増幅回路204の出力に
は、前記増幅回路203からの信号と前記D/A変換回
路208からの値の積に比例した信号が生じる。
【0039】以上で求まった角変位情報は二つの目的に
用いられる。一つは補正系である可変頂角プリズム13
の駆動そのものの為で、もう一つはパンニング制御の為
である。
【0040】まず、補正系での信号の流れと動作につい
て説明する。
【0041】積分回路205の出力である角度変位情報
は加算回路210を経て駆動増幅回路11に加えられ、
アクチュエータ12を駆動する。該アクチュエータ12
の動きは撮像素子13に伝達され、その変化を検出する
頂角センサ14の出力は加算回路210の負入力に加え
られ、フィードバック制御が行われる。
【0042】結果として、撮像素子13は積分回路20
5の角度位置信号に比例した頂角に制御駆動される。
【0043】次に、可変増幅回路204に与える値(乗
算回路の乗数)の算出方法を説明する。
【0044】基本的には、A/D変換回路209を介し
て読み込まれた変倍レンズ群の位置に対応する焦点距離
に関連する換算データのテーブルが参照される。
【0045】前述の図3がこの実施の第2の形態におい
ても変倍レンズ群の位置に対応する補正係数の関係を表
すデータの例に相当し、この換算を行うことによって所
望の値が求まる。
【0046】定性的には焦点距離側では増幅率を低く
し、長焦点距離側では増幅率を高く設定するような関係
になっている。
【0047】次に、パンニング制御についての信号の流
れと動作について説明する。
【0048】積分回路205の出力である角度変位情報
はA/D変換回路206でデジタル値に変換され、マイ
クロコンピュータ207に読み込まれる。読み込まれた
値は、まず絶対値が求められ、補正すべき可変頂角プリ
ズム13の頂角がゼロ(中心)からどれだけ変位してい
るかを求める。そして、基本的には、この変位量が大き
ければ大きいほど周波数帯域制限回路202における制
限を強くかけるようにする。
【0049】次に、焦点距離の値によって制御のかけ方
を可変にすることに関して説明する。
【0050】図5は、図3に示す周波数帯域制限回路2
02の詳細を示す回路図である。
【0051】図6(a)はその周波数特性であって、図
5のアナログスイッチSWがONしているデューティー
サイクルを小さくすればする程、実線の特性から破線の
特性に変化するようになる。基本的には、可変頂角プリ
ズム13の頂角の絶対値が大きい程、破線の特性に近づ
けるように制御する。
【0052】図6(b)の実線の特性は長焦点距離で適
した制限のかけ方である。すなわち、長焦点距離では振
動ジャイロ21での検出値に対する可変頂角プリズム1
3の補正率が高く設定されるので、該可変頂角プリズム
13の動きが激しく、余裕をみた制限をかけるようにし
ておかないと、すぐに可変頂角プリズム13の駆動範囲
の制限端に達してしまい、見苦しい動作となってしま
う。
【0053】一方、図6(b)の破線の特性は短焦点距
離で適した制限のかけ方である。すなわち、短焦点距離
では振動ジャイロ21での検出値に対する可変頂角プリ
ズム13の補正率が低く設定されるので、該可変頂角プ
リズム13の動きは緩やかであり、可変頂角プリズム1
3の駆動範囲ギリギリまで制限をかけなくても問題にな
らない。
【0054】上記の実施の第2の形態によれば、変倍レ
ンズ群の位置に対応する補正係数をあらかじめマイクロ
コンピュータ上のプログラムメモリに記録しておき、現
在の変倍レンズ群の位置情報を読み取ったらこれに対応
する補正係数を前記プログラムメモリより読み出し、振
動ジャイロより得られる角速度情報に該補正係数を乗じ
て、可変頂角プリズムの駆動信号を生成するようにして
いるため、何れの焦点距離位置に変倍レンズがあって
も、良好な手振れ補正効果を発揮することが可能とな
る。
【0055】また、パンニング制御においても、現在の
変倍レンズ群の位置情報に応じて、周波数帯域制限回路
での制御特性を変化させる様にしているため、より良好
な手振れ補正効果を発揮することが可能となる。
【0056】さらに、図4に示す様に可変頂角プリズム
13を変倍レンズ群の後側に配置した構成であるため、
容量的にも重量的にも有利なものとなり、レンズユニッ
トの小型化を達成しつつ、上記の効果を得る撮影装置と
することができる。
【0057】(発明と実施の形態の対応)上記実施の形
態において、第1のレンズ群102が請求項1又は2記
載の変倍手段に相当し、位置センサ107が請求項1又
は2記載の位置検出手段に相当し、振動ジャイロ21が
請求項1又は2記載の角度変化検出手段に相当する。ま
た、アナログ回路122が請求項1記載の増幅手段及び
制限手段に相当し、マイクロコンピュータ151の図2
におけるステップ#08の動作を行う部分が請求項1記
載の積分手段に相当し、増幅回路203及び可変増幅回
路204が請求項2記載の増幅手段に相当し、積分回路
205が請求項2記載の積分手段に相当し、周波数帯域
制限回路202が請求項2記載の制限手段に相当する。
【0058】また、可変頂角プリズム13が請求項1又
は2記載の光軸変位手段と、駆動回路11及びアクチュ
エータ12が請求項1又は2記載の駆動手段に相当し、
マイクロコンピュータ151の図2の、ステップ#08
を除いた動作を実行する部分が請求項1記載の制御手段
に相当し、マイクロコンピュータ207が請求項2記載
の制御手段に相当する。
【0059】以上が実施の形態の各構成と本発明の各構
成の対応関係であるが、本発明は、これら実施の形態の
構成に限定されるものではなく、請求項で示した機能、
又は実施の形態がもつ機能が達成できる構成であればど
のようなものであってもよいことは言うまでもない。
【0060】(変形例)上記の実施の各形態において
は、光学的な光軸の角度を変化させる手段として可変頂
角プリズムを例にしているが、レンズを光軸に対し直交
方向に移動させることによって光軸を変化させる、いわ
ゆるレンズシフト方式においても同様の効果が得られる
ものである。
【0061】また、上記の実施の各形態においては、可
変頂角プリズムを変倍レンズ群の後段に配置した例を示
しているが、レンズユニットの前側に配置する構成のも
のであっても、容量や重量の点で不利であるが、同様に
適用できるものである。
【0062】本発明は、ビデオカメラや電子スチルカメ
ラ等の撮影装置を例にしているが、手振れ補正機能とズ
ーム機能とを合わせ持った光学装置であれば、同様に適
用できるものである。
【0063】更に、本発明は、以上の実施の各形態、又
はそれらの技術を適当に組み合わせた構成にしてもよ
い。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
変倍手段の位置情報、つまり焦点距離情報に応じて、角
度変化検出手段の検出信号を増幅する増幅手段の増幅率
を変化させたり、角度変化検出手段の検出信号に制限を
かける制限手段の周波数特性を制御する制御特性を変化
させるようにしているため、いかなる変倍条件において
も良好な振れ補正効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係る手振れ補正機
能付き撮影装置の光学系及び電気系の要部を示す構成図
である。
【図2】本発明の実施の第1の形態に係る手振れ補正に
関する動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の第1及び第2の形態において変
倍レンズ群の位置に対応する補正係数の関係を示す図で
ある。
【図4】本発明の実施の第2の形態に係る撮影装置の要
部を示すブロック図である。
【図5】図4の周波数帯域制限回路の詳細な構成を示す
回路図である。
【図6】制限手段を成す図5の周波数帯域制限回路にお
ける周波数特性について説明する為の図である。
【図7】従来の手振れ補正機能付き撮影装置の光学系及
び電気系の要部を示す構成図である。
【図8】振れ補正光学系を変倍レンズ群の後部に配置し
た例とレンズユニットの前側に配置した例を示す図であ
る。
【符号の説明】
11 駆動回路 12 アクチュエータ 13 可変頂角プリズム 14 頂角センサ 21 振動ジャイロ 102 変倍レンズ群である第2のレンズ群 107 位置センサ 122 アナログ回路 151 マイクロコンピュータ 202 周波数帯域制限回路 203 増幅回路 204 可変増幅回路 205 積分回路 207 マイクロコンピュータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像の変倍を行う変倍手段と、該変倍手段
    の移動位置を検出する位置検出手段と、撮影装置の角度
    変化を検出する角度変化検出手段と、該角度変化検出手
    段の検出信号を増幅する増幅手段と、前記角度変化検出
    手段の検出信号に制限をかける制限手段と、前記増幅手
    段と前記制限手段とを通過した信号を積分する積分手段
    と、撮影光軸を変位させる光軸変位手段と、前記積分手
    段の出力に基づいて前記光軸変位手段を駆動する駆動手
    段とを備えた撮影装置において、 前記増幅手段の増幅率を、前記位置検出手段の出力に応
    じて変化させる制御手段を設けたことを特徴とする撮影
    装置。
  2. 【請求項2】 像の変倍を行う変倍手段と、該変倍手段
    の移動位置を検出する位置検出手段と、撮影装置の角度
    変化を検出する角度変化検出手段と、該角度変化検出手
    段の検出信号を増幅する増幅手段と、前記角度変化検出
    手段の検出信号に制限をかける制限手段と、前記増幅手
    段と前記制限手段とを通過した信号を積分する積分手段
    と、撮影光軸を変位させる光軸変位手段と、前記積分手
    段の出力に基づいて前記光軸変位手段を駆動する駆動手
    段とを備えた撮影装置において、 前記制限手段の周波数特性を制御する制御特性を、前記
    位置検出手段の出力に応じて変化させる制御手段を設け
    たことを特徴とする撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記変倍手段は変倍光学系を有し、前記
    位置検出手段は、前記変倍光学系の絶対位置を検出する
    手段であることを特徴とする請求項1又は2記載の撮影
    装置。
  4. 【請求項4】 前記変倍手段は変倍光学系を有し、前記
    位置検出手段は、前記変倍光学系の移動により発生する
    パルスを基準位置からカウントして位置を検出する手段
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の撮影装
    置。
  5. 【請求項5】 前記光軸変位手段は、光学的に撮影光軸
    を曲げる手段であることを特徴とする請求項1又は2記
    載の撮影装置。
  6. 【請求項6】 前記光軸変位手段は、前記変倍手段の後
    段に配置されることを特徴とする請求項1,2,3又は
    4記載の撮影装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記変倍手段の光軸方
    向の移動範囲中の各停止位置に応じた、前記増幅手段の
    増幅率それぞれを予め記憶していることを特徴とする請
    求項1記載の撮影装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記変倍手段の光軸方
    向の移動範囲中の各停止位置に応じた、前記制限手段の
    周波数特性を制御する制御特性それぞれを予め記憶して
    いることを特徴とする請求項2記載の撮影装置。
JP6739396A 1996-02-29 1996-02-29 撮影装置 Pending JPH09236838A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001188272A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Canon Inc 撮像装置、防振装置及び防振方法
JP2003078809A (ja) * 2001-08-31 2003-03-14 Sony Corp 画揺れ補正装置および方法、並びに撮像装置
JP2007058160A (ja) * 2005-07-29 2007-03-08 Olympus Imaging Corp カメラシステム

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