JPH0513032B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0513032B2
JPH0513032B2 JP62031529A JP3152987A JPH0513032B2 JP H0513032 B2 JPH0513032 B2 JP H0513032B2 JP 62031529 A JP62031529 A JP 62031529A JP 3152987 A JP3152987 A JP 3152987A JP H0513032 B2 JPH0513032 B2 JP H0513032B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
bead
current
layer
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62031529A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63199081A (ja
Inventor
Juji Yamashita
Kyoshi Baba
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kokan Ltd filed Critical Nippon Kokan Ltd
Priority to JP3152987A priority Critical patent/JPS63199081A/ja
Publication of JPS63199081A publication Critical patent/JPS63199081A/ja
Publication of JPH0513032B2 publication Critical patent/JPH0513032B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arc Welding In General (AREA)
  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] この発明はV開先円周多層盛溶接のテイグ溶接
方法、特に初層溶接のスタートビードと最終ビー
ドの重なる部分の再溶融の完全化に関する。 [従来の技術] 例えばパイプ等の円周にV開先を設けて、多層
盛溶接をテイグ溶接で行なう場合には、第5図に
示すように初層溶接のスタートビード13と最終
ビード14の重なる部分(以下、つなぎ部分とい
う。)15の溶込みは、スタートビード13を完
全に再溶融する必要がある。 しかし、従来はスタートビード13が溶接開始
時のビード形状のままではスタートビード13を
再溶融する方法がなく、第6図に示すように、ス
タートビード13の一部分16をグラインダ等で
研削除去して溶け易いビード形状に整形してつな
ぎ部分15の溶接を行なつていた。 [発明が解決しようとする問題点] 上記従来の円周多層盛溶接におけるつなぎ部分
15の溶接部分においては、スタートビード13
のビード形状を整形するために溶接を一時中断し
て研削作業を行なわなければならず、このためつ
なぎ部分15を連続して溶接することができな
く、溶接の連続化が妨げられるという問題点があ
つた。 この発明はかかる問題点を解決するためになさ
れたものであり、初層溶接のつなぎ部分も連続し
て溶接することができる円周多層盛溶接のテイグ
溶接方法を提案することを目的とするものであ
る。 [問題点を解決するための手段] この発明に係る円周多層盛溶接のテイグ溶接方
法は、母材のV開先裏面に裏当銅板を当てて、下
記条件で初層溶接のスタートビードと最終ビード
のつなぎ部分の溶接を行なうことを特徴とする。 (イ) つなぎ部分の前方から母材板厚に応じて、最
終ビードの溶接電流を定常電流より5〜20%、
溶接電圧を定常電圧の2〜7%増加して溶接を
進行し、 (ロ) 溶融プールの先端がスタートビードの近傍に
達したときにワイヤ送給速度を極力低下し、 (ハ) ワイヤ送給速度を低下した状態でスタートビ
ード上を20〜30mmアークを走行させた後、溶接
電流、溶接電圧及びワイヤ送給速度を2層溶接
の溶接条件に変更して2層溶接を行なう。 [作用] この発明においては、厚さが厚くかつビード底
部が裏当銅板に接しているスタートビードのつな
ぎ部分の溶接の際、つなぎ部分のワイヤ送給を停
止し、つなぎ部分前後に高い熱エネルギのみ供給
することによりスタートビードのつなぎ部分を完
全に再溶融する。 [実施例] 第1図はこの発明の一実施例に係る溶接部を示
す部分断面図であり、図において1は鋼管からな
る母材、2は母材1にルート間隔Cを置いて設け
られたV開先、3は不図示のクランプ装置により
V開先2の裏当に当てられた裏当銅板であり、裏
当銅板3の中央部には深さが約0.8mm程度の溝4
が設けられている。 第2図は第1図に示した溶接部を溶接する溶接
装置の構成を示し、図において5は例えばタング
ステン等からなる電極6を備えた溶接トーチを有
する溶接ヘツド、7は溶接ヘツド6を母材1の外
周に沿つて回転させる回転装置、8は電極6と母
材1間に電圧を印加しアークを発生させる電源装
置、9は制御装置、10はワイヤ、11はワイヤ
送給装置、12はシールドガスを電極6と母材1
間に供給する電磁弁である。 上記のように構成した溶接装置によりルート間
隔Cを有するV開先2の円周多層盛溶接を行なう
場合の動作を説明する。 まず溶接開始時には電磁弁12を開としてシー
ルドガスを電極6の周囲に供給しながら裏当銅板
3上でアークを発生させ、同時に溶接電流を徐々
に上昇させる。この溶接電流が通電開始から初層
溶接の定常電流に達するまでの時間(以下、溶接
電流スローアツプ時間という。)を0.5秒から1.5
秒の範囲に設定し、この溶接電流スローアツプ時
間のほぼ1/2の時間が経過後にワイヤ10の送給
を開始する。このときワイヤ10の送給速度も
徐々に上昇させ、送給開始から0.5秒から1.5秒経
過後に定常速度に達するように送給しつつ、溶接
電流が定常電流に達したときに回転装置7で溶接
ヘツド5の回転を開始して、裏当銅板3の損傷の
防止を図りながら裏当銅板3上に良好な初期溶融
プールを形成して第3図(a)に示すようにスタート
ビード13を形成する。 その後母材1の外周に沿つて溶接ヘツド5を走
行させながら初層溶接を行なう。溶接ヘツド5が
ほぼ1回転走行しスタートビード13の前方まで
ビードが形成されたときに、第3図(b)に示すよう
に溶接電流、溶接電圧を変えてスタートビード1
3と最終ビード14とのつなぎ部分15の溶接を
行なう。 つなぎ部分15の溶接は第3図(a)に示すよう
に、スタートビード13のの先端L0と最終ビー
ド14の溶接プールとの距離L1が約30mm程度に
達したときに、制御装置9で第4図に示すように
溶接電流Iを初層溶接の定常電流より5〜20%上
昇させ、同時に溶接電圧Vも定常電圧より2〜7
%上昇させて溶接を進行する。この溶接電流Iと
溶接電圧Vの上昇の割合は母材1の板厚に応じて
上記範囲で変化させる。 溶接が進行し最終ビード14の溶融プールの先
端がスタートビード13の先端L0に接したこと
を溶接ヘツド5の回転装置7で検知するとワイヤ
送給速度vを零としてワイヤ10の供給を停止す
る。この形態でアークを走行させ、溶接ヘツド5
がスタートビード13の先端L0から一定の距離
L2、通常20〜30mm走行したことを検知し、溶接
電流Iと溶接電圧Vを2層溶接の溶接条件に変更
し、かつ2層溶接の溶接条件に合つたワイア送給
速度vでワイヤ10の送給を開始して2層溶接を
行なう。 上記で説明したように、スタートビード13の
前方から溶接電流Iと溶接電圧Vを増加させるこ
とにより母材1の入熱量を大とし、かつスタート
ビード13上で20〜30mmの間はワイヤ10の送給
を停止することにより、厚さが厚く、また底部が
裏当銅板3に接しているスタートビード13のつ
なぎ部分15を完全に再溶融して良好な表ビード
と裏ビードを形成することができる。 上記溶接方法により厚さの異なる鋼管の円周溶
接を実際に行なつたときの溶接電流Iと溶接電圧
Vの値を第1表に示す。
【表】 上記条件で溶接電流Iと溶接電圧Vを変化させ
た結果各管種ともにつなぎ部分15に良好なビー
ドが形成され、放射線透過試験によつて検査して
も、つなぎ部分15に異常は認められなかつた。 なお、上記実施例においては円周多層盛溶接に
おいて説明したが、溶接ヘツド5がスタートビー
ド13の先端L0から一定距離L2だけ走行した位
置で終了シーケーンスに従つて溶接を停止するこ
とにより一層溶接にも適用することができる。 [発明の効果] この発明は以上説明したように母材のV開先裏
面に裏当銅板を当ててテイグ溶接で円周多層盛溶
接を行なう際、初層溶接のスタートビードと最終
ビードとのつなぎ部分前方から溶接条件を変えて
母材に高い熱エネルギを供給するようにしたこと
によりスタートビードのつなぎ部分の再溶融を完
全に行なうことができ、つなぎ部分の連続溶接を
行なうことができる。 また、連続した制御シーケンスで溶接ができる
ため、円周多層盛溶接を自動テイグ溶接で行なう
ことができ作業性の向上を図ることができる効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例に係る溶接部を示す
部分断面図、第2図はこの発明の実施例に係る溶
接装置の構成図、第3図a,bは上記実施例の動
作説明図、第4図は上記実施例の溶接変化特性
図、第5図は円周溶接部の断面図、第6図は従来
例の説明図である。 1……母材、2……V開先、3……裏当銅板、
5……溶接ヘツド、10……ワイヤ、13……ス
タートビード、14……最終ビード、15……つ
なぎ部分。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 V開先を設けた母材を固定し、そのV開先の
    裏面に裏当銅板を当て、母材の周りに溶接トーチ
    を回転させながら行う円周多層盛溶接のテイグ溶
    接方法において、 (イ) 初層溶接のスタートビードと最終ビードが重
    なる部分の前方から母材板厚に応じて溶接電流
    を定常電流より5〜20%、溶接電圧を定常電圧
    の2〜7%各々増加し、 (ロ) 溶融プールの先端がスタートビードの近傍に
    達したときにワイヤ送給速度を極力低下させ、 (ハ) ワイヤ送給速度を低下した状態でスタートビ
    ード上を20〜30mmアークを走行させた後溶接電
    流、溶接電圧及びワイヤ送給速度を2層溶接の
    溶接条件に変更して溶接を行なう、 ことを特徴とする円周多層盛溶接のテイグ溶接方
    法。
JP3152987A 1987-02-16 1987-02-16 円周多層盛溶接のテイグ溶接方法 Granted JPS63199081A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3152987A JPS63199081A (ja) 1987-02-16 1987-02-16 円周多層盛溶接のテイグ溶接方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3152987A JPS63199081A (ja) 1987-02-16 1987-02-16 円周多層盛溶接のテイグ溶接方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63199081A JPS63199081A (ja) 1988-08-17
JPH0513032B2 true JPH0513032B2 (ja) 1993-02-19

Family

ID=12333723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3152987A Granted JPS63199081A (ja) 1987-02-16 1987-02-16 円周多層盛溶接のテイグ溶接方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63199081A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101876383B1 (ko) * 2017-04-21 2018-07-09 백순진 형광등 교체형 엘이디패널 고정장치

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61126971A (ja) * 1984-11-22 1986-06-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 管材のtig溶接方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61126971A (ja) * 1984-11-22 1986-06-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 管材のtig溶接方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101876383B1 (ko) * 2017-04-21 2018-07-09 백순진 형광등 교체형 엘이디패널 고정장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63199081A (ja) 1988-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105555457B (zh) 具有使用感应加热头加热和/或冷却的金属加热和加工系统及方法
US4066861A (en) Method of welding a pipe to a pipe plate
JPH0513032B2 (ja)
JPH0454545B2 (ja)
CN203592236U (zh) 一种不锈钢薄板角焊缝的激光焊接夹具
JP3139326B2 (ja) 固定管の片面突合せ溶接方法
JP4548109B2 (ja) レーザブレージング加工方法および加工装置
JPH0994657A (ja) 片面突合せ溶接における終端割れ防止方法
JP3256089B2 (ja) 非消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接方法
JP5879087B2 (ja) 固定管の円周溶接方法及び消耗電極式ガスシールドアーク自動溶接装置
JPH0919767A (ja) 固定管の周継ぎ手接合方法
JPH06160588A (ja) 制御棒の端栓溶接方法
JPS56154293A (en) Method for repair of electric welded part of plated steel pipe
JPS61126971A (ja) 管材のtig溶接方法
JPS58163574A (ja) 溶接方法及び溶接装置
EP1744851A1 (en) Seam welding method of metal sheets
US2784487A (en) Method of building weld layers by fusing a plurality of weld rods
JPH03264164A (ja) ロール肉盛溶接方法及び肉盛溶接ロール
JPS5934477B2 (ja) 溶接方法
RU2328366C2 (ru) Способ восстановления изношенных поверхностей деталей машин цилиндрической формы
RU2085354C1 (ru) Способ восстановления изношенных поверхностей деталей машин
SU870031A1 (ru) Устройство дл заварки глубоких отверстий
JPS62252687A (ja) めつき鋼帯の接合方法
JPS61202773A (ja) 肉盛ア−ク溶接方法
JPS6352780A (ja) 電子ビ−ム溶接の始終端処理方法