JPH05129813A - ブツシユ - Google Patents

ブツシユ

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JPH05129813A
JPH05129813A JP28982391A JP28982391A JPH05129813A JP H05129813 A JPH05129813 A JP H05129813A JP 28982391 A JP28982391 A JP 28982391A JP 28982391 A JP28982391 A JP 28982391A JP H05129813 A JPH05129813 A JP H05129813A
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JP
Japan
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bush
dielectric
cylinder
cylindrical
adjusting element
Prior art date
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Pending
Application number
JP28982391A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Kubota
和彦 久保田
Yutaka Ida
裕 井田
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 円筒形状の部材の内周上で他の円筒部材又は
円柱部材を摺動可能にかつ強固に装着することができる
ブッシュを提供する。 【構成】 円筒形状を有し、円筒の両端部31,33に
上記円筒の両端に向かって円筒の径が大きくなるテーパ
部を備え、少なくとも上記テーパ部に円筒の軸方向又は
円筒の軸方向と傾斜された方向のスリット34,35が
形成される。さらに、上記円筒の両端から円筒の軸中心
に向かう径方向に延在する端面部を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒形状の部材の内周
上で他の円筒部材又は円柱部材を摺動可能に装着し、も
しくは、円筒形状又は円柱形状の部材の外周上で他の円
筒部材を摺動可能に装着するためのブッシュに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、円筒形状の誘電体共振素子2を有
しTE01δモードを利用する誘電体共振器装置(以下、
第1の従来例という。)においては、図9に示すよう
に、円筒空洞のシールドケース1内の中央部に、誘電体
共振素子2を図上右側面1a上に固定された支持台3上
にガラス溶着によって又は樹脂を用いて接着することに
よって固定し、ステッピングモータ6に連結されかつシ
ールドケース1の左側面1bに形成された貫通孔1hを
介してシールドケース1内に挿入されたシャフト5の先
端部に固定された誘電体調整素子4が、誘電体共振素子
2の円筒内部に円筒内面と所定間隔だけ離れて摺動可能
に内挿される。ここで、ステッピングモータ6が駆動さ
れると、シャフト5が図上左右方向である水平方向50
で移動し、上記誘電体調整素子4が誘電体共振素子2の
円筒内部で移動する。これによって、当該誘電体共振器
装置の共振周波数が変化する。
【0003】また、図10に図示した第2の従来例の誘
電体共振器装置においては、誘電体共振素子2が図上右
側面1a上に固定された円筒形状の支持台3a上にガラ
ス溶着によって又は樹脂を用いて接着することによって
固定され、誘電体調整素子4を貫通して支持するシャフ
ト7の一端はシールドケース1の左側面1bに形成され
た貫通孔1hpに挿入されて摺動可能に支持されるとと
もにステッピングモータ6に連結され、その他端は支持
台3aの円筒内部を貫通した後シールドケース1の右側
面1aに形成された貫通孔1hqに挿入されて摺動可能
に支持されている。当該第2の従来例の誘電体共振器装
置においては、第1の従来例と同様に、ステッピングモ
ータ6が駆動されると、シャフト7が水平方向50で移
動し、上記誘電体調整素子4が誘電体共振素子2の円筒
内部で移動する。これによって、当該誘電体共振器装置
の共振周波数が変化する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
第1の従来例においては、シャフト5が片持ち状態とな
っているため、当該シャフト5の強度から大型の重い誘
電体調整素子4を用いることができず、従って、より低
い周波数帯の誘電体共振器装置においてより広い共振周
波数の調整を行なうことがむずかしいという問題点があ
った。
【0005】また、第2の従来例においては、シャフト
7を両端支持することによって、より重い誘電体調整素
子4を支持することができ、上記第1の従来例の問題点
を解決することができるが、共振周波数の調整時におい
て、シャフト7がシールドケース1の貫通孔1hp,1
hqから両側に突出するため、当該誘電体共振装置を例
えば無線機などに装備するときに、このためのスペース
を確保する必要があるという問題点があった。
【0006】以上の問題点を解決するため、例えば、誘
電体調整素子4の外周面と誘電体共振素子2の内周面と
の間に、電気絶縁材料にてなる円筒形状の部材を介挿す
ることが考えられるが、シャフト7が水平方向50で移
動したときに、当該部材と誘電体共振素子2との間、又
は当該部材と誘電体調整素子4との間で摩擦が生じるた
め、誘電体共振素子2上で誘電体調整素子4を強固に支
持しながら摺動させることができないという問題点があ
った。
【0007】本発明の第1の目的は以上の問題点を解決
し、円筒形状の部材の内周上で他の円筒部材又は円柱部
材を摺動可能にかつ強固に装着することができるブッシ
ュを提供することにある。本発明の第2の目的は以上の
問題点を解決し、円筒形状又は円柱形状の部材の外周上
で他の円筒部材を摺動可能にかつ強固に装着することが
できるブッシュを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載のブッシュは、円筒形状を有し、円筒の両端部に上記
円筒の両端に向かって円筒の径が大きくなるテーパ部を
備え、少なくとも上記テーパ部に円筒の軸方向又は円筒
の軸方向と傾斜された方向のスリットが形成されたこと
を特徴とする。
【0009】また、請求項2記載のブッシュは、請求項
1記載のブッシュにおいて、上記円筒の両端から円筒の
軸中心に向かう径方向に延在する端面部を備えたことを
特徴とする。
【0010】本発明に係る請求項3記載のブッシュは、
円筒形状を有し、円筒の両端部に上記円筒の両端に向か
って円筒の径が小さくなるテーパ部を備え、少なくとも
上記テーパ部に円筒の軸方向又は円筒の軸方向と傾斜さ
れた方向のスリットが形成されたことを特徴とする。
【0011】また、請求項4記載のブッシュは、請求項
3記載のブッシュにおいて、上記円筒の両端から円筒の
軸中心に向かう径方向と反対方向に延在する端面部を備
えたことを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1記載のブッシュにおいて、上記ブッシ
ュの両端部の各端部を径方向に縮めて上記スリットの各
幅を小さくさせると、当該ブッシュはこれに反発し、上
記スリットの各幅が大きくなるように当該ブッシュの軸
中心から円筒部への径方向に弾性力が働く。従って、例
えば上記ブッシュを円筒形状又は円柱形状の第1の部材
の外周と、円筒形状の第2の部材の内周との間に介挿し
たとき、上記径方向の弾性力が働き、これによって上記
第1の部材を上記第2の部材の内周上で摺動可能にかつ
強固に支持することができる。
【0013】また、請求項2記載のブッシュにおいて、
上記円筒の両端から円筒の軸中心に向かう径方向に延在
する端面部を備えたので、上記第ブッシュを上記第1の
部材により強固に装着させることができる。
【0014】請求項3記載のブッシュにおいて、上記ブ
ッシュの両端部の各端部を径方向に拡大させて上記スリ
ットの各幅を大きくさせると、当該ブッシュはこれに反
発し、上記スリットの各幅が小さくなるように当該ブッ
シュの軸中心から円筒部への径方向と反対方向に弾性力
が働く。従って、例えば上記ブッシュを円筒形状又は円
柱形状の第3の部材の外周と、円筒形状の第4の部材の
内周との間に介挿したとき、上記径方向の弾性力が働
き、これによって上記第4の部材を上記第3の部材の外
周上で摺動可能にかつ強固に支持することができる。
【0015】また、請求項4記載のブッシュにおいて、
上記円筒の両端から円筒の軸中心に向かう径方向と反対
方向に延在する端面部を備えたので、上記ブッシュを上
記第4の部材により強固に装着させることができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る実施例に
ついて説明する。
【0017】<第1の実施例>図1は、本発明に係る第
1の実施例である誘電体共振器装置の縦断面図である。
この第1の実施例の誘電体共振器装置は、円筒形状の誘
電体共振素子2を備えTE01δモードを利用しかつ円筒
形状の誘電体調整素子4を誘電体共振素子2の円筒内部
で摺動させることによって共振周波数を調整する誘電体
共振器装置であって、誘電体共振素子2の円筒内周面と
円筒形状の誘電体調整素子4の円筒外周面との間に、図
5及び図6に図示したスリット34,35を有する略円
筒形状のブッシュ30を内挿したことを特徴としてい
る。
【0018】図1に示すように、金属製の円筒空洞のシ
ールドケース1内の中央部で、例えばTiO2を主成分
としてこれにZrSnを混合したセラミック誘電体にて
なる円筒形状の誘電体共振素子2が、シールドケース1
の右側面1a上に固定された支持台3上にガラス溶着に
よって又は樹脂を用いて接着することによって固定され
る。誘電体調整素子4は、ステッピングモータ6に連結
されかつシールドケース1の左側面1bに形成された貫
通孔1hを介してシールドケース1内に挿入された円柱
形状のシャフト5の先端部が当該誘電体調整素子4の円
筒の貫通孔に挿入されて固定され、誘電体共振素子2の
円筒内部にブッシュ30を介して水平方向50で摺動可
能に内挿される。ここで、支持台3は誘電体共振素子2
と同一の温度係数を有する例えばセラミック誘電体など
の電気絶縁材料にてなり、また、シャフト5は、比較的
高いQを有する例えばセラミック誘電体などの電気絶縁
性材料にてなる。
【0019】誘電体共振素子2と誘電体調整素子4との
間に同軸で介挿されるブッシュ30は、図5及び図6に
示すように、例えばテフロン(登録商標)樹脂又はセラ
ミックなどの電気絶縁性材料からなり、略円筒形状を有
し、軸方向に対して分割される3つの部分31,32,
33から構成される。ここで、当該ブッシュ30の両端
側に位置する部分31,33は、ブッシュ30の各端部
の開口に向かって円筒の直径が大きくなるようなテーパ
形状を有する(以下、テーパ形状の部分をテーパ部とい
う。)とともに、ブッシュ30の各端部において軸方向
と垂直な方向で軸中心に向かって上記テーパ部の径方向
の偏り長さにほぼ等しい長さだけ延在する端面部31
a,33aを備える。なお、ブッシュ30のテーパ部の
径方向の偏り長さは、好ましくは、誘電体共振素子2の
貫通孔の内径から誘電体調整素子4の外径を減算した長
さのほぼ2倍に設定される。一方、両部分31,33の
間に位置する部分32は軸方向に対して平行な円筒形状
で形成される。
【0020】さらに、4個のスリット34が、部分31
のブッシュ30の一端部から部分32を介して部分33
の一部にわたって軸方向にかつ軸中心を中心として互い
に90度の角度となる円筒の各位置に形成される。ま
た、4個のスリット35が、部分33のブッシュ30の
他端部から部分32を介して部分31の一部にわたって
軸方向にかつ軸中心を中心として互いに90度の角度と
なり上記スリット34と互いに45度の角度をなす円筒
の各位置に形成される。
【0021】以上のように構成されたブッシュ30にお
いて、両端の各部分31,33の各端部を径方向に縮め
てスリット34,35の各幅を小さくさせると、当該ブ
ッシュ30はこれに反発し、スリット34,35の各幅
が大きくなるように当該ブッシュ30の軸中心から円筒
部への径方向に弾性力が働く。従って、ブッシュ30を
誘電体共振素子2と誘電体調整素子4との間に介挿した
とき、上記径方向の弾性力が働き、これによって誘電体
調整素子4を誘電体共振素子2の円筒内部で摺動可能に
強固に支持することができる。すなわち、ブッシュ30
は、径方向に弾性力が働きかつ誘電体共振素子2と誘電
体調整素子4との間を機械的にかつ熱的に緩衝する弾性
緩衝部材であるといえる。また、ブッシュ30の両端面
に形成された端面部31a,33aによってブッシュ3
0は誘電体調整素子4に一体化されて装着される。従っ
て、シャフト5が水平方向50に移動し誘電体調整素子
4が移動する場合に、誘電体調整素子4が誘電体共振素
子2から所定間隔離れた状態で、誘電体調整素子4がブ
ッシュ30とともに誘電体共振素子2の円筒内部で水平
方向50でなめらかに摺動する。
【0022】以上のように構成された誘電体共振器装置
において、ステッピングモータ6が駆動されると、シャ
フト5が水平方向50で移動し、上記誘電体調整素子4
が誘電体共振素子2の円筒内部で移動する。これによっ
て、当該誘電体共振器装置の共振周波数が変化する。
【0023】以上説明したように、第1の実施例におい
ては、誘電体共振素子2と誘電体調整素子4との間に介
挿されたブッシュ30によって、誘電体調整素子4を誘
電体共振素子2の円筒内部で摺動可能にかつ従来例に比
較しより強固に支持することができる。特に、当該装置
が振動した場合であっても、この振動をブッシュ30に
よって吸収して、誘電体共振素子2や誘電体調整素子4
の破損を防止することができる。これによって、大型の
重い誘電体調整素子4を用いることができるので、低周
波帯域でも共振周波数の調整範囲をより大きくすること
ができる。また、第1の従来例と同様にシャフト5を片
持ち状態で支持しているので、ステッピングモータ6が
設けられた側とは反対側において、第2の従来例のよう
にシャフト5が突出せず、より狭いスペースで当該装置
を装備することができる。
【0024】<第2の実施例>図2は、本発明に係る第
2の実施例である誘電体共振器装置の縦断面図であり、
図2において図1と同様のものは同一の符号を付してい
る。この第2の実施例の誘電体共振器装置は、図1に図
示した第1の実施例と比較し、円筒形状の誘電体調整素
子4aの円筒内周面と、支持台3上に固定された円柱形
状の誘電体共振素子2aの外周面との間に、略円筒形状
のブッシュ40を介挿したことを特徴としている。以
下、第1の実施例との相違点について詳細に説明する。
【0025】図2に示すように、誘電体調整素子4a
は、ステッピングモータ6にシャフト5cを介して連結
されかつシールドケース1の左側面1bに形成された貫
通孔1ha,1hbを介してシールドケース1内に挿入
された円柱形状のシャフト5a,5bの各先端部が当該
誘電体調整素子4aの円筒に形成された2つの孔に挿入
されて固定されるとともに、誘電体共振素子2aの円筒
外周面上でブッシュ40を介して水平方向50で摺動可
能に内挿される。
【0026】誘電体共振素子2aと誘電体調整素子4a
との間に同軸で介挿されるブッシュ40は、図7及び図
8に示すように、例えばテフロン樹脂又はセラミックな
どの電気絶縁性材料からなり、略円筒形状を有し、軸方
向に対して分割される3つの部分41,42,43から
構成される。ここで、当該ブッシュ40の両端側に位置
する部分41,43は、ブッシュ40の各端部の開口に
向かって円筒の直径が小さくなるようなテーパ形状を有
する(以下、テーパ形状の部分をテーパ部という。)と
ともに、ブッシュ40の各端部において軸方向と垂直な
方向で軸中心とは反対方向に向かって上記テーパ部の径
方向の偏り長さにほぼ等しい長さだけ延在する端面部4
1a,43aを備える。なお、ブッシュ40のテーパ部
の径方向の偏り長さは、好ましくは、誘電体調整素子4
aの貫通孔の内径から誘電体共振素子2aの外径を減算
した長さのほぼ2倍に設定される。一方、両部分41,
43の間に位置する部分42は軸方向に対して平行な円
筒形状で形成される。
【0027】さらに、4個のスリット44が、部分41
のブッシュ40の一端部から部分42を介して部分43
の一部にわたって軸方向にかつ軸中心を中心として互い
に90度の角度となる円筒の各位置に形成される。ま
た、4個のスリット45が、部分43のブッシュ40の
他端部から部分42を介して部分41の一部にわたって
軸方向にかつ軸中心を中心として互いに90度の角度と
なり上記スリット44と互いに45度の角度をなす円筒
の各位置に形成される。
【0028】以上のように構成されたブッシュ40にお
いて、両端の各部分41,43の各端部を径方向に拡大
させてスリット44,45の各幅を大きくさせると、当
該ブッシュ40はこれに反発し、スリット44,45の
各幅が大きくなるように当該ブッシュ40の円筒部から
軸中心への径方向に弾性力が働く。従って、ブッシュ4
0を誘電体共振素子2aと誘電体調整素子4aとの間に
介挿したとき、上記径方向の弾性力が働き、これによっ
て誘電体調整素子4aを誘電体共振素子2aの円筒外周
面上で摺動可能に強固に支持することができる。すなわ
ち、ブッシュ40は、径方向に弾性力が働きかつ誘電体
共振素子2aと誘電体調整素子4aとの間を機械的にか
つ熱的に緩衝する弾性緩衝部材であるといえる。また、
ブッシュ40の両端面に形成された端面部41a,43
aによってブッシュ40は誘電体調整素子4aに一体化
されて装着される。従って、シャフト5a,5bが水平
方向50に移動し誘電体調整素子4aが移動する場合
に、誘電体調整素子4aが誘電体共振素子2aから所定
間隔離れた状態で、誘電体調整素子4aがブッシュ40
とともに誘電体共振素子2aの外周面上で水平方向50
でなめらかに摺動する。
【0029】以上のように構成された誘電体共振器装置
において、ステッピングモータ6が駆動されると、シャ
フト5a,5b,5cが水平方向50で移動し、上記誘
電体調整素子4aが誘電体共振素子2aの外周面上で移
動する。これによって、当該誘電体共振器装置の共振周
波数が変化する。
【0030】以上説明したように、第2の実施例におい
ては、誘電体共振素子2aと誘電体調整素子4aとの間
に介挿されたブッシュ40によって、誘電体調整素子4
aを誘電体共振素子2aの外周面上で摺動可能にかつ従
来例に比較しより強固に支持することができる。特に、
当該装置が振動した場合であっても、この振動をブッシ
ュ40によって吸収して、誘電体共振素子2aや誘電体
調整素子4aの破損を防止することができる。これによ
って、大型の重い誘電体調整素子4aを用いることがで
きるので、低周波帯域でも共振周波数の調整範囲をより
大きくすることができる。また、第1の従来例と同様に
シャフト5a,5bを片持ち状態で支持しているので、
ステッピングモータ6が設けられた側とは反対側におい
て、第2の従来例のようにシャフト5a,5bが突出せ
ず、より狭いスペースで当該装置を装備することができ
る。
【0031】<第3の実施例>図3は、本発明に係る第
3の実施例である誘電体共振器装置の縦断面図であり、
図3において図1及び図2と同様のものについては同一
の符号を付している。この第3の実施例の誘電体共振器
装置は、図2に図示した第2の実施例に比較し、円筒形
状の誘電体共振素子2をその円筒の貫通孔に挿入した円
柱形状の支持シャフト10によって支持し、当該支持シ
ャフト10の外周面と円筒形状の誘電体調整素子4bの
内周面との間に第2の実施例のブッシュ40を介挿した
ことを特徴としている。以下、第2の実施例との相違点
について詳細に説明する。
【0032】図3に示すように、支持シャフト10の一
端がシールドケース1の右側面1aの中央部に形成され
た凹部1ahに挿入されかつ接着されて固定され、その
他端がシールドケース1の左側面1bの中央部に形成さ
れた凹部1bhに挿入されかつ接着されて固定される。
誘電体共振素子2は、その円筒の貫通孔に当該支持シャ
フト10を挿入してその支持シャフト10の軸方向の中
央部に接着されて固定される。さらに、誘電体共振素子
2とシールドケース1の左側面1bとの間に位置すると
ころに、当該支持シャフト10の外周面と円筒形状の誘
電体調整素子4bとの間に第2の実施例のブッシュ40
が介挿される。なお、支持シャフト10は、例えばセラ
ミック誘電体などの電気絶縁部材にてなる。
【0033】以上のように構成された第3の実施例の誘
電体共振器装置においては、ブッシュ40の両端面に形
成された端面部41a,43aによってブッシュ40は
誘電体調整素子4bに一体化されて装着される。従っ
て、シャフト5a,5bが水平方向50に移動し誘電体
調整素子4bが移動する場合に、誘電体調整素子4bが
支持シャフト10から所定間隔離れた状態で、誘電体調
整素子4bがブッシュ40とともに支持シャフト10の
円柱外周面上で水平方向50でなめらかに摺動する。こ
こで、ステッピングモータ6が駆動されると、シャフト
5a,5b,5cが水平方向50で移動し、上記誘電体
調整素子4bが支持シャフト10の円柱外周面上で移動
し、誘電体共振素子2と誘電体調整素子4bとの間隔が
変化する。これによって、当該誘電体共振器装置の共振
周波数が変化する。
【0034】以上説明したように、第3の実施例におい
ては、誘電体調整素子4bと支持シャフト10との間に
介挿されたブッシュ40によって、誘電体調整素子4b
を支持シャフト10の円柱外周面上で摺動可能にかつ従
来例に比較しより強固に支持することができる。特に、
当該装置が振動した場合であっても、この振動をブッシ
ュ40によって吸収して、誘電体調整素子4bや支持シ
ャフト10の破損を防止することができる。これによっ
て、大型の重い誘電体調整素子4bを用いることができ
るので、低周波帯域でも共振周波数の調整範囲をより大
きくすることができる。また、第1の従来例と同様にシ
ャフト5a,5bを片持ち状態で支持しているので、ス
テッピングモータ6が設けられた側とは反対側におい
て、第2の従来例のようにシャフト5a,5bが突出せ
ず、より狭いスペースで当該装置を装備することができ
る。
【0035】以上の第3の実施例においては、誘電体調
整素子4bを支持シャフト10の外周面にブッシュ40
を介して摺動可能に設けているが、これに限らず、第2
の実施例と同様に、誘電体調整素子4bを誘電体共振素
子2の外周面にブッシュ40を介して摺動可能に設けて
もよい。
【0036】<第4の実施例>図4は、本発明に係る第
4の実施例である誘電体共振器装置の縦断面図であり、
図4において図1乃至図3と同様のものについては同一
の符号を付している。この第4の実施例の誘電体共振器
装置は、図1に図示した第1の実施例に比較し、円筒形
状の誘電体共振素子2をその円筒の貫通孔に挿入した円
筒形状の支持円筒部材11によって支持し、当該支持円
筒部材11の内周面と、支持円筒部材11の円筒内部に
内挿される誘電体調整素子4の外周面との間に、第1の
実施例のブッシュ30を介挿したことを特徴としてい
る。以下、第1の実施例との相違点について詳細に説明
する。
【0037】図4に示すように、支持円筒部材11の一
端がシールドケース1の右側面1aの中央部に形成され
た凹部1ahhに挿入されかつ接着されて固定され、そ
の他端がシールドケース1の左側面1bの中央部に形成
された凹部1bhhに挿入されかつ接着されて固定され
る。誘電体共振素子2は、その円筒の貫通孔に当該支持
円筒部材11を挿入してその支持円筒部材11の軸方向
の中央部に接着されて固定される。さらに、支持円筒部
材11の円筒内部に内挿される誘電体調整素子4の外周
面と上記支持円筒部材11の内周面との間に、ブッシュ
30が介挿される。なお、支持円筒部材11は例えばセ
ラミック誘電体などの電気絶縁材料にてなる。
【0038】以上のように構成された第4の実施例の誘
電体共振器装置においては、ブッシュ30の両端面に形
成された端面部31a,33aによってブッシュ30は
誘電体調整素子4に一体化されて装着される。従って、
シャフト5が水平方向50に移動し誘電体調整素子4が
移動する場合に、誘電体調整素子4が支持円筒部材11
の内周面から所定間隔離れた状態で、誘電体調整素子4
がブッシュ30とともに支持円筒部材11の円筒内周面
上で水平方向50でなめらかに摺動する。ここで、ステ
ッピングモータ6が駆動されると、シャフト5が水平方
向50で移動し、上記誘電体調整素子4が、誘電体共振
素子2の円筒内部に位置する支持円筒部材11の円筒内
周面上で移動する。これによって、当該誘電体共振器装
置の共振周波数が変化する。
【0039】以上説明したように、第4の実施例におい
ては、誘電体調整素子4と支持円筒部材11との間に介
挿されたブッシュ30によって、誘電体調整素子4を支
持円筒部材11の円筒内周面上で摺動可能にかつ従来例
に比較しより強固に支持することができる。特に、当該
装置が振動した場合であっても、この振動をブッシュ3
0によって吸収して、誘電体調整素子4、支持円筒部材
11及び誘電体共振素子2の破損を防止することができ
る。これによって、大型の重い誘電体調整素子4を用い
ることができるので、低周波帯域でも共振周波数の調整
範囲をより大きくすることができる。また、第1の従来
例と同様にシャフト5を片持ち状態で支持しているの
で、ステッピングモータ6が設けられた側とは反対側に
おいて、第2の従来例のようにシャフト5が突出せず、
より狭いスペースで当該装置を装備することができる。
【0040】<他の実施例>以上の実施例において、ブ
ッシュ30,40に形成されたスリット34,35,4
4,45を当該ブッシュ30,40の軸方向と平行に形
成しているが、本発明はこれに限らず、軸方向に対して
斜め方向に形成してもよい。また、スリット34,35
及びスリット44,45をそれぞれ、当該ブッシュ3
0,40の円筒外周面で交互に形成しているが、本発明
はこれに限定されない。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る請求項
1記載のブッシュによれば、円筒形状を有し、円筒の両
端部に上記円筒の両端に向かって円筒の径が大きくなる
テーパ部を備え、少なくとも上記テーパ部に円筒の軸方
向又は円筒の軸方向と傾斜された方向のスリットが形成
されたので、例えば上記ブッシュを円筒形状又は円柱形
状の第1の部材の外周と、円筒形状の第2の部材の内周
との間に介挿したとき、上記径方向の弾性力が働き、こ
れによって上記第1の部材を上記第2の部材の内周上で
摺動可能にかつ強固に支持することができる。
【0042】また、請求項2記載のブッシュにおいて
は、さらに、上記円筒の両端から円筒の軸中心に向かう
径方向に延在する端面部を備えたので、上記第ブッシュ
を上記第1の部材により強固に装着させることができ
る。
【0043】さらに、本発明に係る請求項3記載のブッ
シュにおいては、円筒形状を有し、円筒の両端部に上記
円筒の両端に向かって円筒の径が小さくなるテーパ部を
備え、少なくとも上記テーパ部に円筒の軸方向又は円筒
の軸方向と傾斜された方向のスリットが形成されたの
で、上記ブッシュを円筒形状又は円柱形状の第3の部材
の外周と、円筒形状の第4の部材の内周との間に介挿し
たとき、上記径方向の弾性力が働き、これによって上記
第4の部材を上記第3の部材の外周上で摺動可能にかつ
強固に支持することができる。
【0044】またさらに、請求項4記載のブッシュにお
いては、さらに、上記円筒の両端から円筒の軸中心に向
かう径方向と反対方向に延在する端面部を備えたので、
上記ブッシュを上記第4の部材により強固に装着させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1の実施例である誘電体共振
器装置の縦断面図である。
【図2】 本発明に係る第2の実施例である誘電体共振
器装置の縦断面図である。
【図3】 本発明に係る第3の実施例である誘電体共振
器装置の縦断面図である。
【図4】 本発明に係る第4の実施例である誘電体共振
器装置の縦断面図である。
【図5】 図1及び図4の誘電体共振器装置において用
いるスリットを有するブッシュの斜視図である。
【図6】 図5のA−A’線についての縦断面図であ
る。
【図7】 図2及び図3の誘電体共振器装置において用
いるスリットを有するブッシュの斜視図である。
【図8】 図7のB−B’線についての縦断面図であ
る。
【図9】 第1の従来例の誘電体共振器装置の縦断面図
である。
【図10】 第2の従来例の誘電体共振器装置の縦断面
図である。
【符号の説明】
30,40…ブッシュ、 31a,33a,41a,43a…端面部、 34,35,44,45…スリット。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形状を有し、円筒の両端部に上記円
    筒の両端に向かって円筒の径が大きくなるテーパ部を備
    え、少なくとも上記テーパ部に円筒の軸方向又は円筒の
    軸方向と傾斜された方向のスリットが形成されたことを
    特徴とするブッシュ。
  2. 【請求項2】 上記円筒の両端から円筒の軸中心に向か
    う径方向に延在する端面部を備えたことを特徴とする請
    求項1記載のブッシュ。
  3. 【請求項3】 円筒形状を有し、円筒の両端部に上記円
    筒の両端に向かって円筒の径が小さくなるテーパ部を備
    え、少なくとも上記テーパ部に円筒の軸方向又は円筒の
    軸方向と傾斜された方向のスリットが形成されたことを
    特徴とするブッシュ。
  4. 【請求項4】 上記円筒の両端から円筒の軸中心に向か
    う径方向と反対方向に延在する端面部を備えたことを特
    徴とする請求項3記載のブッシュ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005069425A1 (ja) * 2004-01-13 2005-07-28 Murata Manufacturing Co., Ltd. 多重モード誘電体共振器、誘電体フィルタおよび通信装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005069425A1 (ja) * 2004-01-13 2005-07-28 Murata Manufacturing Co., Ltd. 多重モード誘電体共振器、誘電体フィルタおよび通信装置
US7605678B2 (en) 2004-01-13 2009-10-20 Murata Manufacturing Co., Ltd. Multiple-mode dielectric resonator, dielectric filter, and communication device

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