JPH05129726A - 回折格子 - Google Patents

回折格子

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JPH05129726A
JPH05129726A JP29103791A JP29103791A JPH05129726A JP H05129726 A JPH05129726 A JP H05129726A JP 29103791 A JP29103791 A JP 29103791A JP 29103791 A JP29103791 A JP 29103791A JP H05129726 A JPH05129726 A JP H05129726A
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diffraction grating
concavo
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convex array
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Takashi Tsubota
孝志 坪田
Akihiro Matoba
昭大 的場
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体素子に組み込まれる回折格子の、回折
効率を改善するための設計変更を容易に行えるようにし
た回折格子の、構造を提供するものである。 【構成】 半導体素子中の光の進行方向に対して直交す
る方向に突起部、または溝を互いに離間して設けて、凹
凸配列を形成する。回折効率を変化する場合は、突起
部、または溝のピッチを変える。同一配列内の、各突起
部、または溝の大きさを変えること、及び、または隣接
する突起部間の間隔、または隣接する溝間の間隔を変え
ることによってのみ回折効率を変えられる。各突起部、
あるいは各溝の形状は、全く同一とするのがよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体素子、特に発光
素子に組み込まれる回折格子の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より半導体素子に回折格子を組み込
んだ例として、例えば分布帰還型レーザ(DFBレー
ザ)や分布反射型レーザ(DBRレーザ)などといった
発光素子が知られている。図2の(A)および(B)
は、これら従来の発光素子に用いられている回折格子構
造の典型例を模式的に示す部分的斜視図である。これら
回折格子は、素子を構成する層にレーザ光の伝播方向に
格子を複数列並べて設けた構造となっている。
【0003】例えば、図2の(A)に示すように、層1
0上にストライプ状の凸部ブロック12を等間隔に並べ
た形状、又は、図2の(B)に示すように、ストライプ
状の凹部(溝)14を等間隔に並べた形状のものであっ
た。
【0004】これらは通常ホログラフィック露光法によ
って作成されるが、この製法に関しては、末松 安晴著
『半導体レーザと光集積回路』(オーム社発行)P44
2〜446がある。この発明の理解を容易にするため
に、従来の回折格子の製造方法について簡単に説明す
る。
【0005】まず、ホログラフィック露光法は、図3に
示すように、レーザ発生装置31から発射されたレーザ
光45は平面鏡33、レンズ35、ピンホール37を通
り、ビームスプリッタ39によって2光束に分離され、
この2光束を再度、角度θをつけて試料43上に交差さ
せると、交差部分において干渉縞(しま)を生ずる。
【0006】次いで、この干渉縞を利用して露光、エッ
チングを行う。このエッチングは一般に行われている半
導体のエッチングと変わらないが、図4の(A)〜
(D)を用いて説明する。
【0007】まず、ホログラフィック干渉縞の露光前
に、回折格子を形成すべき層、ここでは基板(InPな
ど)51上に約500A°(オングストローム)の金
(Au)の塗膜53を形成する。さらにこの塗膜53上
にフォトレジスト層55を約1000A°(オングスト
ローム)の厚みで堆積する(図4の(A))。
【0008】次いで、前述のホログラフィック露光、お
よび不要個所のエッチングを行い、レジストグレーティ
ング57を形成する(図4の(B))。
【0009】次に、IBE(イオンビームエッチング)
により金の塗膜53をエッチングして、残存したレジス
トグレーティング59と残存した金の塗膜61とからな
るマスクパターン63を得る(図4の(C))。
【0010】最後に、このマスクパターン63を用いて
IBEによって基板(InP)51のエッチングを行っ
て基板51の表面に規則的に凹凸部65を形成し、これ
により、所望のグレーティング(回折格子)67を得る
(図4の(D))。
【0011】なお、この図は、図2の(A)における回
折格子を光の進行方向に沿った面によって垂直に切断し
たときの、断面図にあたる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ストライプ状の凹凸部、すなわち山または谷による回折
格子を用いて、回折効率を変更するためには、いったん
形成した回折格子の形状の設計変更を行う必要がある。
このことは新たに回折格子を組み込んだ半導体素子の作
り直しをすることを意味する。この作り直しの際に、回
折格子の全面的な設計変更は、上述したようなエッチン
グ、露光作業によって再度ストライプ状の山または谷の
形状を細かく制御することとなり非常に煩雑、困難であ
った。
【0013】この発明は、この問題点を解決するもの
で、回折格子の全面的な設計変更をせずに容易に回折効
率の変更を可能とした、半導体素子に組み込まれる回折
格子を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、この発明によれば、半導体素子に組み込まれる回折
格子において、この回折格子は、この半導体素子を構成
するある層に光の伝播方向に対し、ほぼ直交する方向
に、凹凸配列を形成してなることを特徴とする。
【0015】この発明の実施に当たり、好ましくは、こ
の凹凸配列を、前記のある層の表面領域に、互いに離間
した複数の島状突起物として形成して構成するのがよ
い。
【0016】また、この発明の実施に当たり、好ましく
は、この凹凸配列を前記のある層の表面領域に、互いに
離間した複数の島状の溝を形成して、構成するのがよ
い。
【0017】
【作用】この発明の構成によれば、光の進行方向に直交
する方向に、断続した突起部の列(山列と称する。)、
または谷(溝列と称する。)を形成することによって回
折格子を構成しているので、これら突起物、または溝の
形状は同一として、個々の突起部間の間隔を変えること
によって、設計に応じた所要の回折効率が得られるよう
にすることができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例を
説明する。以下、説明する実施例は単なる一例であっ
て、また図面はこの発明が理解できる程度に、各構成成
分の形状、大きさ、および配置関係を概略的に示してあ
るに過ぎない。 実施例1 図1の(A)は、この発明の第1実施例の構造を説明す
るための、回折格子の部分の概略的斜視図である。この
実施例では、回折格子を構成する凹凸配列を下地層の表
面領域に、島状の、互いに離間した突起部を形成して構
成している。この実施例では従来の技術の項において述
べたホログラフィック露光法により、図1の(A)に示
すように、下地層としての基板61上に光の進行方向L
に対して直交する方向に複数の突起物(または突起部と
も称する。)63を設けて、凹凸配列(山列とも称す
る。)を形成する。ここでは、この凹凸配列65を1列
だけでなく、光の進行方向に沿って複数列並べて形成
し、これら凹凸配列65の全体で1つの回折格子を構成
している。
【0019】また、この突起物63の形状を、好ましく
は、直方体とするのがよい。このような回折格子の構造
によれば、少なくとも同一凹凸配列65の隣り合う突起
物63間の間隔W1、及び、または突起物の大きさを変
えれば、回折格子を変えることができる。
【0020】また、これら凹凸配列の光の進行方向に沿
った方向の配列ピッチP1を、選択する光の波長に対応
した大きさとする。 実施例2 図1の(B)は、この発明の第2実施例の構造を説明す
るための回折格子の部分の概略的斜視図である。この実
施例では、回折格子を構成する凹凸配列を、下地層、例
えば基板61の表面領域に、互いに、離間して島状に複
数の溝71を設けて構成している。上述した実施例1の
場合と同様に図1の(B)に示すように、基板61上に
光の進行方向Lに対して直交する方向に複数の溝71を
設けて、凹凸配列(溝列とも称する。)73を形成す
る。この凹凸配列73を1列だけでなく、光の進行方向
に沿って複数列並べて形成し、これらの凹凸配列73の
全体で1つの回折格子を構成している。
【0021】また、この溝71の形状を、好ましくは、
その溝の部分の空間形状が直方体となるように形成する
のがよい。また、実施例1の場合と同様に、同一凹凸配
列73中の隣り合う溝71間の間隔W2、及び、または
溝71の大きさを変えれば、回折効率を変えることがで
きる。また、これら凹凸配列の光の進行方向に沿った方
向の配列ピッチP2を選択する光の波長に対応した大き
さとする。
【0022】この発明は、上述した実施例のみに限定さ
れるものではなく、多くの変形、または変更を行い得る
ことは当業者に明らかである。
【0023】例えば上述した 実施例1、および2にお
いて、突起部間、溝部間のピッチ、または突起部、溝部
の大きさを変更する場合、すべての凹凸配列(65、7
3)について変更するのが望ましいが、部分的に変更し
ても効果を上げることができる。
【0024】また、実施例1、および2において、凹凸
配列(65、73)は複数設けているが、ただ1個の凹
凸配列のみで回折格子を構成してもよい。
【0025】また、突起物、または溝は、縦、横揃った
マトリックスになっていることが好ましいが、これに何
ら限定されるものではない。
【0026】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明による回折格子によれば、同一凹凸配列内の突起物
間、もしくは溝間の間隔を変更することによって、回折
効率を変化させるため、半導体素子の回折格子の構造の
設計が容易となり、従って、従来のように、山または谷
の形状、さらには列間ピッチから変更させる必要がない
ため、回折効率の改善のための設計変更が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、及び(B)は、それぞれ、この発明に
よる半導体素子に組み込まれる回折格子の部分の構造の
説明に供する斜視図である。
【図2】(A)、及び(B)は、それぞれ、従来の回折
格子の部分の構造の説明に供する斜視図である。
【図3】半導体素子に組み込まれる回折格子の製造に用
いる、ホログラフィック露光方法の説明図である。
【図4】(A)〜(D)は、従来、及びこの発明の半導
体素子に組み込まれる回折格子の製法の一例を説明する
ための工程図である。
【符号の説明】
61:下地層 63:突起部 65,73: 凹凸配列 71:溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子に組み込まれる回折格子にお
    いて、 この回折格子は、この半導体素子を構成するある層に光
    の伝播方向に対し、ほぼ直交する方向に、凹凸配列を形
    成してなることを特徴とする半導体素子に組み込まれる
    回折格子。
  2. 【請求項2】 請求項1の凹凸配列は、前記のある層の
    表面領域に、互いに離間した複数の島状突起物を形成し
    て構成したことを特徴とする半導体素子に組み込まれる
    回折格子。
  3. 【請求項3】 請求項1の凹凸配列は、前記のある層の
    表面領域に、互いに離間した複数の島状の溝を形成して
    構成したことを特徴とする回折格子。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005501287A (ja) * 2001-08-27 2005-01-13 ライトスミス,インコーポレーテッド 分散光学構造における振幅および位相の制御

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