JPH05128945A - パツフア形ガス遮断器 - Google Patents
パツフア形ガス遮断器Info
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- JPH05128945A JPH05128945A JP28687491A JP28687491A JPH05128945A JP H05128945 A JPH05128945 A JP H05128945A JP 28687491 A JP28687491 A JP 28687491A JP 28687491 A JP28687491 A JP 28687491A JP H05128945 A JPH05128945 A JP H05128945A
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H33/00—High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
- H01H33/70—Switches with separate means for directing, obtaining, or increasing flow of arc-extinguishing fluid
- H01H33/7015—Switches with separate means for directing, obtaining, or increasing flow of arc-extinguishing fluid characterised by flow directing elements associated with contacts
- H01H33/7076—Switches with separate means for directing, obtaining, or increasing flow of arc-extinguishing fluid characterised by flow directing elements associated with contacts characterised by the use of special materials
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 強力なアークエネルギーに対するノズル材料
の消耗量を著しく低減し、絶縁耐力並びに遮断性能の低
下を最小限に抑制することの可能なノズルを備えたパッ
ファ形ガス遮断器を提供する。 【構成】 消弧性ガスを充填した容器内に接離可能な固
定・可動接触子4,8を有し、可動接触子部2に設けら
れたパッファピストン7とパッファシリンダ6からなる
パッファ室11内のガスを圧縮して、ノズル10部に高
速ガス流13を導き、固定・可動接触子4,8間に発生
したアーク12に吹き付けて消弧する。ノズル10を、
四フッ化エチレン樹脂に六方晶窒化ホウ素を充填してな
る材料によって構成する。一般的には、酸化アルミニウ
ム、フッ化カルシウム、または窒化アルミニウムのいず
れかと六方晶窒化ホウ素との混合物を充填する。
の消耗量を著しく低減し、絶縁耐力並びに遮断性能の低
下を最小限に抑制することの可能なノズルを備えたパッ
ファ形ガス遮断器を提供する。 【構成】 消弧性ガスを充填した容器内に接離可能な固
定・可動接触子4,8を有し、可動接触子部2に設けら
れたパッファピストン7とパッファシリンダ6からなる
パッファ室11内のガスを圧縮して、ノズル10部に高
速ガス流13を導き、固定・可動接触子4,8間に発生
したアーク12に吹き付けて消弧する。ノズル10を、
四フッ化エチレン樹脂に六方晶窒化ホウ素を充填してな
る材料によって構成する。一般的には、酸化アルミニウ
ム、フッ化カルシウム、または窒化アルミニウムのいず
れかと六方晶窒化ホウ素との混合物を充填する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パッファ形ガス遮断器
に関するものであり、特に、そのノズルの耐アーク性を
向上させたパッファ形ガス遮断器に係る。
に関するものであり、特に、そのノズルの耐アーク性を
向上させたパッファ形ガス遮断器に係る。
【0002】
【従来の技術】ガス遮断器においては、電流を遮断する
動作を行う際に、固定及び可動電極間にアークが発生す
る。このアークを消弧するために、従来、可動接触子部
に設けたパッファピストンとパッファシリンダとからな
るパッファ室を圧縮することによってSF6 ガスなどの
消弧性ガスを圧縮してノズル部に導き、固定・可動接触
子間に発生したアークに吹き付けて消弧させる消弧室を
有するパッファ形ガス遮断器が広く使用されている。
動作を行う際に、固定及び可動電極間にアークが発生す
る。このアークを消弧するために、従来、可動接触子部
に設けたパッファピストンとパッファシリンダとからな
るパッファ室を圧縮することによってSF6 ガスなどの
消弧性ガスを圧縮してノズル部に導き、固定・可動接触
子間に発生したアークに吹き付けて消弧させる消弧室を
有するパッファ形ガス遮断器が広く使用されている。
【0003】図1は、このようなパッファ形ガス遮断器
の構成の一例を示す断面図である。図1に示すように、
消弧性ガスを充填した図示していない容器内には、固定
接触子部1と可動接触子部2とが、対向して配置されて
いる。固定接触子部1は、固定通電接触子3及び固定ア
ーク接触子4を有する。可動接触子部2においては、中
空状の駆動ロッド5と、その外周に配置されたパッファ
シリンダ6とパッファピストン7を有すると共に、駆動
ロッド5のフランジ部に配置された可動アーク接触子
8、可動通電接触子9、及びノズル10を有している。
この場合、駆動ロッド5は、固定接触子部1と反対側に
設けられた図示していない駆動装置に連結されている。
の構成の一例を示す断面図である。図1に示すように、
消弧性ガスを充填した図示していない容器内には、固定
接触子部1と可動接触子部2とが、対向して配置されて
いる。固定接触子部1は、固定通電接触子3及び固定ア
ーク接触子4を有する。可動接触子部2においては、中
空状の駆動ロッド5と、その外周に配置されたパッファ
シリンダ6とパッファピストン7を有すると共に、駆動
ロッド5のフランジ部に配置された可動アーク接触子
8、可動通電接触子9、及びノズル10を有している。
この場合、駆動ロッド5は、固定接触子部1と反対側に
設けられた図示していない駆動装置に連結されている。
【0004】そして、この駆動ロッド5に、パッファシ
リンダ6、可動アーク接触子8、可動通電接触子9、及
びノズル10が一体に固定されることにより、これらの
構造全体が駆動装置によって駆動されるようになってい
る。また、可動接触子部2のうち、パッファピストン7
は、図示していない固定部に固定され、パッファシリン
ダ6との間にパッファ室11を形成しており、パッファ
シリンダ6との相対移動によってパッファ室11を圧縮
するように構成されている。
リンダ6、可動アーク接触子8、可動通電接触子9、及
びノズル10が一体に固定されることにより、これらの
構造全体が駆動装置によって駆動されるようになってい
る。また、可動接触子部2のうち、パッファピストン7
は、図示していない固定部に固定され、パッファシリン
ダ6との間にパッファ室11を形成しており、パッファ
シリンダ6との相対移動によってパッファ室11を圧縮
するように構成されている。
【0005】以上のような構成を有するパッファ形ガス
遮断器の遮断動作においては、図示していない駆動装置
により、駆動ロッド5が駆動されることにより、まず、
固定・可動通電接触子3,9間が開離し、続いて、固定
・可動アーク接触子4,8間が開離し、この固定・可動
アーク接触子4,8間にアーク12が発生する。一方、
駆動ロッド5の移動に伴い、パッファシリンダ6がパッ
ファピストン7に対して移動することによってパッファ
室11が圧縮され、SF6 ガスなどの消弧性ガスが圧縮
されてノズル10に導かれて高速ガス流13となる。そ
して、この高速ガス流13が、固定・可動アーク接触子
4,8間に発生したアーク12に吹き付けられてこれを
消弧する。
遮断器の遮断動作においては、図示していない駆動装置
により、駆動ロッド5が駆動されることにより、まず、
固定・可動通電接触子3,9間が開離し、続いて、固定
・可動アーク接触子4,8間が開離し、この固定・可動
アーク接触子4,8間にアーク12が発生する。一方、
駆動ロッド5の移動に伴い、パッファシリンダ6がパッ
ファピストン7に対して移動することによってパッファ
室11が圧縮され、SF6 ガスなどの消弧性ガスが圧縮
されてノズル10に導かれて高速ガス流13となる。そ
して、この高速ガス流13が、固定・可動アーク接触子
4,8間に発生したアーク12に吹き付けられてこれを
消弧する。
【0006】ところで、以上のようなパッファ形ガス遮
断器において、ノズル10の材料としては、従来、フッ
素樹脂が使用されていた。しかしながら、フッ素樹脂か
らなる絶縁物が長時間アークに晒されると、アークから
放射されたエネルギーがフッ素樹脂の内部にまで浸透し
て吸収され、ノズル内部にボイドの発生あるいは炭化現
象を引き起こし、絶縁性能を低下させる可能性があっ
た。また、ノズル材料の消耗を引き起こし、ガス流の状
態を当初とは変化させてしまう可能性があり、将来さら
に高電圧化された場合に、遮断性能の低下を引き起こす
可能性がある。
断器において、ノズル10の材料としては、従来、フッ
素樹脂が使用されていた。しかしながら、フッ素樹脂か
らなる絶縁物が長時間アークに晒されると、アークから
放射されたエネルギーがフッ素樹脂の内部にまで浸透し
て吸収され、ノズル内部にボイドの発生あるいは炭化現
象を引き起こし、絶縁性能を低下させる可能性があっ
た。また、ノズル材料の消耗を引き起こし、ガス流の状
態を当初とは変化させてしまう可能性があり、将来さら
に高電圧化された場合に、遮断性能の低下を引き起こす
可能性がある。
【0007】このような事態を防止するために、例え
ば、特公昭49−17654号の技術においては、四フ
ッ化エチレン樹脂(PTFE)にアルミナ粉末を0.1
重量%〜50重量%均一に分散してアークエネルギーが
ノズル内部に侵入するのを遮断し、耐アーク性に優れた
四フッ化エチレン樹脂組成物を得ている。また、特公昭
48−38216号の技術においては、CaF2 、Mg
F2 、SbS、BaSO4 、窒化ホウ素(BN)を、四
フッ化エチレン−エチレン共重合体の耐アーク性を付与
する充填剤として挙げている。特に、窒化ホウ素(B
N)については、特公平1−37822号の技術におい
て、ノズル内部へのアークエネルギーの遮断効果が優れ
ていることが記載されている。
ば、特公昭49−17654号の技術においては、四フ
ッ化エチレン樹脂(PTFE)にアルミナ粉末を0.1
重量%〜50重量%均一に分散してアークエネルギーが
ノズル内部に侵入するのを遮断し、耐アーク性に優れた
四フッ化エチレン樹脂組成物を得ている。また、特公昭
48−38216号の技術においては、CaF2 、Mg
F2 、SbS、BaSO4 、窒化ホウ素(BN)を、四
フッ化エチレン−エチレン共重合体の耐アーク性を付与
する充填剤として挙げている。特に、窒化ホウ素(B
N)については、特公平1−37822号の技術におい
て、ノズル内部へのアークエネルギーの遮断効果が優れ
ていることが記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、窒化ホウ素(BN)粉末を他の無機充填剤と混
合して四フッ化エチレン樹脂(PTFE)に充填する従
来の方法は、現段階の容量におけるガス遮断器のアーク
エネルギーに関しては、十分な遮蔽効果が得られる反
面、近年進められているより大容量のガス遮断器におけ
るより強力なアークエネルギーに対しては、もはやその
遮蔽効果に限界を生じ、ノズル本来の重要機能である絶
縁性能が低下することが予想される。
ように、窒化ホウ素(BN)粉末を他の無機充填剤と混
合して四フッ化エチレン樹脂(PTFE)に充填する従
来の方法は、現段階の容量におけるガス遮断器のアーク
エネルギーに関しては、十分な遮蔽効果が得られる反
面、近年進められているより大容量のガス遮断器におけ
るより強力なアークエネルギーに対しては、もはやその
遮蔽効果に限界を生じ、ノズル本来の重要機能である絶
縁性能が低下することが予想される。
【0009】また、窒化ホウ素(BN)は、周期律表に
おける III族のホウ素(B)とV族の窒素(N)からな
る化合物であるが、その結晶構造は、常圧下で生成する
常圧相窒化ホウ素(BN)[六方晶窒化ホウ素( hB
N)、菱面体晶窒化ホウ素(γBN)、乱層構造型窒化
ホウ素( tBN)]と、高温高圧下で生成する高圧相窒
化ホウ素(BN)[立方晶窒化ホウ素(C-BN)、ウル
ツ鉱型窒化ホウ素(W-BN)]に大別される。窒化ホウ
素(BN)の化学的、物理的性質は、その結晶構造によ
り大きく異なることが知られている。それにも拘らず、
上記公知例には、窒化ホウ素(BN)の結晶形が、アー
クエネルギーの遮断にどのような作用を及ぼすのか明ら
かにされていないが、窒化ホウ素(BN)の結晶形によ
ってその効果が大きく異なることは当然のことながら予
想されるところである。
おける III族のホウ素(B)とV族の窒素(N)からな
る化合物であるが、その結晶構造は、常圧下で生成する
常圧相窒化ホウ素(BN)[六方晶窒化ホウ素( hB
N)、菱面体晶窒化ホウ素(γBN)、乱層構造型窒化
ホウ素( tBN)]と、高温高圧下で生成する高圧相窒
化ホウ素(BN)[立方晶窒化ホウ素(C-BN)、ウル
ツ鉱型窒化ホウ素(W-BN)]に大別される。窒化ホウ
素(BN)の化学的、物理的性質は、その結晶構造によ
り大きく異なることが知られている。それにも拘らず、
上記公知例には、窒化ホウ素(BN)の結晶形が、アー
クエネルギーの遮断にどのような作用を及ぼすのか明ら
かにされていないが、窒化ホウ素(BN)の結晶形によ
ってその効果が大きく異なることは当然のことながら予
想されるところである。
【0010】本発明は、以上のような従来技術の課題を
解決するために提案されたものであり、その目的は、窒
化ホウ素(BN)の中でも、特にノズル材料として最適
な結晶形の窒化ホウ素(BN)を使用することにより、
強力なアークエネルギーに対するノズル材料の消耗量を
著しく低減し、絶縁耐力並びに遮断性能の低下を最小限
に抑制することの可能なノズルを備えたパッファ形ガス
遮断器を提供することである。
解決するために提案されたものであり、その目的は、窒
化ホウ素(BN)の中でも、特にノズル材料として最適
な結晶形の窒化ホウ素(BN)を使用することにより、
強力なアークエネルギーに対するノズル材料の消耗量を
著しく低減し、絶縁耐力並びに遮断性能の低下を最小限
に抑制することの可能なノズルを備えたパッファ形ガス
遮断器を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のパッファ形ガス
遮断器は、消弧性ガスを充填した容器内に接離可能な固
定接触子及び可動接触子を有し、可動接触子部に設けら
れたパッファピストンとパッファシリンダとからなるパ
ッファ室を圧縮することによって消弧性ガスを圧縮して
ノズル部に導き、固定・可動接触子間に発生したアーク
に吹き付けて消弧させる消弧室を有するパッファ形ガス
遮断器において、前記ノズルが、四フッ化エチレン樹脂
(PTFE)に、無機充填剤として、六方晶窒化ホウ素
( hBN)単体または六方晶窒化ホウ素( hBN)と他
の一定の無機充填剤との混合物を充填してなる材料によ
って構成されることを特徴としている。
遮断器は、消弧性ガスを充填した容器内に接離可能な固
定接触子及び可動接触子を有し、可動接触子部に設けら
れたパッファピストンとパッファシリンダとからなるパ
ッファ室を圧縮することによって消弧性ガスを圧縮して
ノズル部に導き、固定・可動接触子間に発生したアーク
に吹き付けて消弧させる消弧室を有するパッファ形ガス
遮断器において、前記ノズルが、四フッ化エチレン樹脂
(PTFE)に、無機充填剤として、六方晶窒化ホウ素
( hBN)単体または六方晶窒化ホウ素( hBN)と他
の一定の無機充填剤との混合物を充填してなる材料によ
って構成されることを特徴としている。
【0012】すなわち、請求項1の発明は、四フッ化エ
チレン樹脂(PTFE)に、無機充填剤として、六方晶
窒化ホウ素( hBN)を充填してなる材料によってノズ
ルを構成するものである。
チレン樹脂(PTFE)に、無機充填剤として、六方晶
窒化ホウ素( hBN)を充填してなる材料によってノズ
ルを構成するものである。
【0013】そして、請求項2の発明は、四フッ化エチ
レン樹脂(PTFE)に、無機充填剤として、六方晶窒
化ホウ素( hBN)と酸化アルミニウムとの混合物を充
填してなる材料によってノズルを構成するものである。
この場合、六方晶窒化ホウ素( hBN)と酸化アルミニ
ウムとの混合物中には、六方晶窒化ホウ素( hBN)が
60重量%以上含まれることが望ましい。
レン樹脂(PTFE)に、無機充填剤として、六方晶窒
化ホウ素( hBN)と酸化アルミニウムとの混合物を充
填してなる材料によってノズルを構成するものである。
この場合、六方晶窒化ホウ素( hBN)と酸化アルミニ
ウムとの混合物中には、六方晶窒化ホウ素( hBN)が
60重量%以上含まれることが望ましい。
【0014】さらに、請求項3の発明は、四フッ化エチ
レン樹脂(PTFE)に、無機充填剤として、六方晶窒
化ホウ素( hBN)とフッ化カルシウムとの混合物を充
填してなる材料によってノズルを構成するものである。
この場合、六方晶窒化ホウ素( hBN)とフッ化カルシ
ウムとの混合物中には、六方晶窒化ホウ素( hBN)が
50重量%以上含まれることが望ましい。
レン樹脂(PTFE)に、無機充填剤として、六方晶窒
化ホウ素( hBN)とフッ化カルシウムとの混合物を充
填してなる材料によってノズルを構成するものである。
この場合、六方晶窒化ホウ素( hBN)とフッ化カルシ
ウムとの混合物中には、六方晶窒化ホウ素( hBN)が
50重量%以上含まれることが望ましい。
【0015】最後に、請求項4の発明は、四フッ化エチ
レン樹脂(PTFE)に、無機充填剤として、六方晶窒
化ホウ素( hBN)と窒化アルミニウムとの混合物を充
填してなる材料によってノズルを構成するものである。
この場合、六方晶窒化ホウ素( hBN)と窒化アルミニ
ウムとの混合物中には、六方晶窒化ホウ素( hBN)が
45重量%以上含まれることが望ましい。
レン樹脂(PTFE)に、無機充填剤として、六方晶窒
化ホウ素( hBN)と窒化アルミニウムとの混合物を充
填してなる材料によってノズルを構成するものである。
この場合、六方晶窒化ホウ素( hBN)と窒化アルミニ
ウムとの混合物中には、六方晶窒化ホウ素( hBN)が
45重量%以上含まれることが望ましい。
【0016】
【作用】以上のような構成を有する本発明のパッファ形
ガス遮断器のノズルは、窒化ホウ素(BN)以外の無機
充填剤を充填した四フッ化エチレン樹脂(PTFE)製
のノズル、または、窒化ホウ素(BN)以外の無機充填
剤と六方晶窒化ホウ素(hBN)以外の結晶形の窒化ホ
ウ素(BN)との混合物を充填した四フッ化エチレン樹
脂(PTFE)製のノズルに比べて、アークから発生す
るエネルギーをより高効率で遮断でき、アークエネルギ
ーを受けた場合のノズル材料の消耗量が少なく、アーク
に晒された際の絶縁耐力並びに遮断性能の低下を最小限
に抑制することができる。
ガス遮断器のノズルは、窒化ホウ素(BN)以外の無機
充填剤を充填した四フッ化エチレン樹脂(PTFE)製
のノズル、または、窒化ホウ素(BN)以外の無機充填
剤と六方晶窒化ホウ素(hBN)以外の結晶形の窒化ホ
ウ素(BN)との混合物を充填した四フッ化エチレン樹
脂(PTFE)製のノズルに比べて、アークから発生す
るエネルギーをより高効率で遮断でき、アークエネルギ
ーを受けた場合のノズル材料の消耗量が少なく、アーク
に晒された際の絶縁耐力並びに遮断性能の低下を最小限
に抑制することができる。
【0017】すなわち、請求項1の発明に従って構成さ
れた、六方晶窒化ホウ素( hBN)を充填した四フッ化
エチレン(PTFE)製のノズルは、六方晶窒化ホウ素
( hBN)以外の前述の各結晶形の窒化ホウ素(γB
N、tBN、C-BN、W-BN)を充填した四フッ化エチ
レン樹脂(PTFE)製のノズルに比べて、アークから
発生するエネルギーをより高効率で遮断でき、アークエ
ネルギーを受けた場合のノズル材料の消耗量が少なく、
アークに晒された際の絶縁耐力並びに遮断性能の低下を
最小限に抑制することができる。
れた、六方晶窒化ホウ素( hBN)を充填した四フッ化
エチレン(PTFE)製のノズルは、六方晶窒化ホウ素
( hBN)以外の前述の各結晶形の窒化ホウ素(γB
N、tBN、C-BN、W-BN)を充填した四フッ化エチ
レン樹脂(PTFE)製のノズルに比べて、アークから
発生するエネルギーをより高効率で遮断でき、アークエ
ネルギーを受けた場合のノズル材料の消耗量が少なく、
アークに晒された際の絶縁耐力並びに遮断性能の低下を
最小限に抑制することができる。
【0018】そして、請求項2の発明に従って構成され
た、六方晶窒化ホウ素( hBN)と酸化アルミニウムと
の混合物を充填した四フッ化エチレン樹脂(PTFE)
製のノズルは、酸化アルミニウム単体を充填した四フッ
化エチレン樹脂(PTFE)製のノズル、または、六方
晶窒化ホウ素( hBN)以外の前述の各結晶形の窒化ホ
ウ素(γBN、 tBN、C-BN、W-BN)と酸化アルミ
ニウムとの混合物を充填した四フッ化エチレン樹脂(P
TFE)製のノズルに比べて、アークから発生するエネ
ルギーをより高効率で遮断でき、アークエネルギーを受
けた場合のノズル材料の消耗量が少なく、アークに晒さ
れた際の絶縁耐力並びに遮断性能の低下を最小限に抑制
することができる。
た、六方晶窒化ホウ素( hBN)と酸化アルミニウムと
の混合物を充填した四フッ化エチレン樹脂(PTFE)
製のノズルは、酸化アルミニウム単体を充填した四フッ
化エチレン樹脂(PTFE)製のノズル、または、六方
晶窒化ホウ素( hBN)以外の前述の各結晶形の窒化ホ
ウ素(γBN、 tBN、C-BN、W-BN)と酸化アルミ
ニウムとの混合物を充填した四フッ化エチレン樹脂(P
TFE)製のノズルに比べて、アークから発生するエネ
ルギーをより高効率で遮断でき、アークエネルギーを受
けた場合のノズル材料の消耗量が少なく、アークに晒さ
れた際の絶縁耐力並びに遮断性能の低下を最小限に抑制
することができる。
【0019】さらに、請求項3の発明に従って構成され
た、六方晶窒化ホウ素( hBN)とフッ化カルシウムと
の混合物を充填した四フッ化エチレン樹脂(PTFE)
製のノズルは、フッ化カルシウム単体を充填した四フッ
化エチレン樹脂(PTFE)製のノズル、または、六方
晶窒化ホウ素( hBN)以外の前述の各結晶形の窒化ホ
ウ素(γBN、 tBN、C-BN、W-BN)とフッ化カル
シウムとの混合物を充填した四フッ化エチレン樹脂(P
TFE)製のノズルに比べて、アークから発生するエネ
ルギーをより高効率で遮断でき、アークエネルギーを受
けた場合のノズル材料の消耗量が少なく、アークに晒さ
れた際の絶縁耐力並びに遮断性能の低下を最小限に抑制
することができる。
た、六方晶窒化ホウ素( hBN)とフッ化カルシウムと
の混合物を充填した四フッ化エチレン樹脂(PTFE)
製のノズルは、フッ化カルシウム単体を充填した四フッ
化エチレン樹脂(PTFE)製のノズル、または、六方
晶窒化ホウ素( hBN)以外の前述の各結晶形の窒化ホ
ウ素(γBN、 tBN、C-BN、W-BN)とフッ化カル
シウムとの混合物を充填した四フッ化エチレン樹脂(P
TFE)製のノズルに比べて、アークから発生するエネ
ルギーをより高効率で遮断でき、アークエネルギーを受
けた場合のノズル材料の消耗量が少なく、アークに晒さ
れた際の絶縁耐力並びに遮断性能の低下を最小限に抑制
することができる。
【0020】最後に、請求項4の発明に従って構成され
た、六方晶窒化ホウ素( hBN)と窒化アルミニウムと
の混合物を充填した四フッ化エチレン樹脂(PTFE)
製のノズルは、窒化アルミニウム単体を充填した四フッ
化エチレン樹脂(PTFE)製のノズル、または、六方
晶窒化ホウ素( hBN)以外の前述の各結晶形の窒化ホ
ウ素(γBN、 tBN、C-BN、W-BN)と窒化アルミ
ニウムとの混合物を充填した四フッ化エチレン樹脂(P
TFE)製のノズルに比べて、アークから発生するエネ
ルギーをより高効率で遮断でき、アークエネルギーを受
けた場合のノズル材料の消耗量が少なく、アークに晒さ
れた際の絶縁耐力並びに遮断性能の低下を最小限に抑制
することができる。
た、六方晶窒化ホウ素( hBN)と窒化アルミニウムと
の混合物を充填した四フッ化エチレン樹脂(PTFE)
製のノズルは、窒化アルミニウム単体を充填した四フッ
化エチレン樹脂(PTFE)製のノズル、または、六方
晶窒化ホウ素( hBN)以外の前述の各結晶形の窒化ホ
ウ素(γBN、 tBN、C-BN、W-BN)と窒化アルミ
ニウムとの混合物を充填した四フッ化エチレン樹脂(P
TFE)製のノズルに比べて、アークから発生するエネ
ルギーをより高効率で遮断でき、アークエネルギーを受
けた場合のノズル材料の消耗量が少なく、アークに晒さ
れた際の絶縁耐力並びに遮断性能の低下を最小限に抑制
することができる。
【0021】
【実施例】以下には、本発明を、図1に示すようなパッ
ファ形ガス遮断器に適用してなる実施例について、具体
的に説明する。
ファ形ガス遮断器に適用してなる実施例について、具体
的に説明する。
【0022】(1)第1実施例 請求項1の発明と請求項2の発明に従う第1実施例とし
て、六方晶窒化ホウ素( hBN)と酸化アルミニウムと
を5段階の所定の比率で混合して、5種類の無機充填剤
を用意した。そして、これらの5種類の無機充填剤を、
四フッ化エチレン樹脂(PTFE)にそれぞれ充填し
て、組成比率の異なる5種類のノズル材料を作成し、こ
れらの材料によって5種類のノズル[(A−1)〜(A
−5)]を製造した。
て、六方晶窒化ホウ素( hBN)と酸化アルミニウムと
を5段階の所定の比率で混合して、5種類の無機充填剤
を用意した。そして、これらの5種類の無機充填剤を、
四フッ化エチレン樹脂(PTFE)にそれぞれ充填し
て、組成比率の異なる5種類のノズル材料を作成し、こ
れらの材料によって5種類のノズル[(A−1)〜(A
−5)]を製造した。
【0023】これに対し、比較例1として、菱面体晶窒
化ホウ素(γBN)と酸化アルミニウムとを同様に5段
階の所定の比率で混合して、5種類の無機充填剤を用意
した。そして、これらの5種類の無機充填剤を、四フッ
化エチレン樹脂(PTFE)にそれぞれ充填して、組成
比率の異なる5種類のノズル材料を作成し、これらの材
料によって5種類のノズル[(B−1)〜(B−5)]
を製造した。
化ホウ素(γBN)と酸化アルミニウムとを同様に5段
階の所定の比率で混合して、5種類の無機充填剤を用意
した。そして、これらの5種類の無機充填剤を、四フッ
化エチレン樹脂(PTFE)にそれぞれ充填して、組成
比率の異なる5種類のノズル材料を作成し、これらの材
料によって5種類のノズル[(B−1)〜(B−5)]
を製造した。
【0024】さらに、比較例2として、乱層構造型窒化
ホウ素( tBN)と酸化アルミニウムとを同様に5段階
の所定の比率で混合して、5種類の無機充填剤を用意し
た。そして、これらの5種類の無機充填剤を、四フッ化
エチレン樹脂(PTFE)にそれぞれ充填して、組成比
率の異なる5種類のノズル材料を作成し、これらの材料
によって5種類のノズル[(C−1)〜(C−5)]を
製造した。
ホウ素( tBN)と酸化アルミニウムとを同様に5段階
の所定の比率で混合して、5種類の無機充填剤を用意し
た。そして、これらの5種類の無機充填剤を、四フッ化
エチレン樹脂(PTFE)にそれぞれ充填して、組成比
率の異なる5種類のノズル材料を作成し、これらの材料
によって5種類のノズル[(C−1)〜(C−5)]を
製造した。
【0025】下記の表1乃至表3には、以上のようにし
て得られた各試料名[第1実施例:(A−1)〜(A−
5)、比較例1:(B−1)〜(B−5)、比較例2:
(C−1)〜(C−5)]、及び、各試料における無機
充填剤中の窒化ホウ素[第1実施例:六方晶窒化ホウ素
( hBN)、比較例1:菱面体晶窒化ホウ素(γB
N)、比較例2:乱層構造型窒化ホウ素( tBN)]の
含有率を示す。なお、第1実施例、比較例1、及び比較
例2のいずれの試料も、四フッ化エチレン樹脂(PTF
E)に対する無機充填剤の総充填率は、10 vol%一定
とした。
て得られた各試料名[第1実施例:(A−1)〜(A−
5)、比較例1:(B−1)〜(B−5)、比較例2:
(C−1)〜(C−5)]、及び、各試料における無機
充填剤中の窒化ホウ素[第1実施例:六方晶窒化ホウ素
( hBN)、比較例1:菱面体晶窒化ホウ素(γB
N)、比較例2:乱層構造型窒化ホウ素( tBN)]の
含有率を示す。なお、第1実施例、比較例1、及び比較
例2のいずれの試料も、四フッ化エチレン樹脂(PTF
E)に対する無機充填剤の総充填率は、10 vol%一定
とした。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】次に、図2を参照して、本実施例の作用効
果を説明する。この場合、図2は、無機充填剤(窒化ホ
ウ素+酸化アルミニウム)中の窒化ホウ素の含有率と、
一定のアークエネルギーを充填した場合のノズル材料の
消耗量との関係を示しており、図中の曲線A〜Cは、前
記の試料名に対応している。すなわち、曲線Aは、本実
施例の無機充填剤中の六方晶窒化ホウ素( hBN)の含
有率と、ノズル材料の消耗量との関係を示している。そ
して、曲線Bは、比較例1の無機充填剤中の菱面体晶窒
化ホウ素(γBN)の含有率と、ノズル材料の消耗量と
の関係を示しており、また、曲線Cは、比較例2の無機
充填剤中の乱層構造型窒化ホウ素( tBN)の含有率
と、ノズル材料の消耗量との関係を示している。
果を説明する。この場合、図2は、無機充填剤(窒化ホ
ウ素+酸化アルミニウム)中の窒化ホウ素の含有率と、
一定のアークエネルギーを充填した場合のノズル材料の
消耗量との関係を示しており、図中の曲線A〜Cは、前
記の試料名に対応している。すなわち、曲線Aは、本実
施例の無機充填剤中の六方晶窒化ホウ素( hBN)の含
有率と、ノズル材料の消耗量との関係を示している。そ
して、曲線Bは、比較例1の無機充填剤中の菱面体晶窒
化ホウ素(γBN)の含有率と、ノズル材料の消耗量と
の関係を示しており、また、曲線Cは、比較例2の無機
充填剤中の乱層構造型窒化ホウ素( tBN)の含有率
と、ノズル材料の消耗量との関係を示している。
【0030】この図2から明らかなように、ノズル材料
の消耗量は、無機充填剤中の窒化ホウ素の含有率の増加
に伴って、曲線A〜Cのいずれも、一方的に小さくな
る。そして、中でも、六方晶窒化ホウ素( hBN)を含
有してなる本実施例のノズル材料(曲線A)は、菱面体
晶窒化ホウ素(γBN)あるいは乱層構造型窒化ホウ素
( tBN)を含有してなる比較例1及び比較例2(曲線
B及び曲線C)に比べて、格段に材料の消耗量が少なく
なっている。このことは、本実施例のノズル材料が、比
較例1及び比較例2のノズル材料に比べて格段に高い耐
アーク性を有していることを示している。また、このよ
うな本実施例の効果は、特に、無機充填剤中における窒
化ホウ素の含有率が60wt%以上の領域で明確に現れて
いる。
の消耗量は、無機充填剤中の窒化ホウ素の含有率の増加
に伴って、曲線A〜Cのいずれも、一方的に小さくな
る。そして、中でも、六方晶窒化ホウ素( hBN)を含
有してなる本実施例のノズル材料(曲線A)は、菱面体
晶窒化ホウ素(γBN)あるいは乱層構造型窒化ホウ素
( tBN)を含有してなる比較例1及び比較例2(曲線
B及び曲線C)に比べて、格段に材料の消耗量が少なく
なっている。このことは、本実施例のノズル材料が、比
較例1及び比較例2のノズル材料に比べて格段に高い耐
アーク性を有していることを示している。また、このよ
うな本実施例の効果は、特に、無機充填剤中における窒
化ホウ素の含有率が60wt%以上の領域で明確に現れて
いる。
【0031】すなわち、本実施例による六方晶窒化ホウ
素( hBN)と酸化アルミニウムとの混合物を含有して
なるノズルを使用したパッファ形ガス遮断器において
は、他の結晶形の窒化ホウ素と酸化アルミニウムとの混
合物を含有してなるノズルを使用した場合に比べて、ノ
ズルに照射されるアークエネルギーを高効率で遮断する
ことができる。また、ノズルに吸収された若干のアーク
エネルギーは、窒化ホウ素本来の特徴である高熱伝導性
の効果により、速やかに拡散される。従って、本実施例
によれば、ノズルがアークに晒された際の絶縁耐力並び
に遮断性能の低下を最小限に抑制することができる。
素( hBN)と酸化アルミニウムとの混合物を含有して
なるノズルを使用したパッファ形ガス遮断器において
は、他の結晶形の窒化ホウ素と酸化アルミニウムとの混
合物を含有してなるノズルを使用した場合に比べて、ノ
ズルに照射されるアークエネルギーを高効率で遮断する
ことができる。また、ノズルに吸収された若干のアーク
エネルギーは、窒化ホウ素本来の特徴である高熱伝導性
の効果により、速やかに拡散される。従って、本実施例
によれば、ノズルがアークに晒された際の絶縁耐力並び
に遮断性能の低下を最小限に抑制することができる。
【0032】(2)第2実施例 請求項1の発明と請求項3の発明に従う第2実施例とし
て、六方晶窒化ホウ素( hBN)とフッ化カルシウムと
を6段階の所定の比率で混合して、6種類の無機充填剤
を用意した。そして、これらの6種類の無機充填剤を、
四フッ化エチレン樹脂(PTFE)にそれぞれ充填し
て、組成比率の異なる6種類のノズル材料を作成し、こ
れらの材料によって6種類のノズル[(E−1)〜(E
−6)]を製造した。
て、六方晶窒化ホウ素( hBN)とフッ化カルシウムと
を6段階の所定の比率で混合して、6種類の無機充填剤
を用意した。そして、これらの6種類の無機充填剤を、
四フッ化エチレン樹脂(PTFE)にそれぞれ充填し
て、組成比率の異なる6種類のノズル材料を作成し、こ
れらの材料によって6種類のノズル[(E−1)〜(E
−6)]を製造した。
【0033】これに対し、比較例3として、菱面体晶窒
化ホウ素(γBN)とフッ化カルシウムとを同様に6段
階の所定の比率で混合して、6種類の無機充填剤を用意
した。そして、これらの6種類の無機充填剤を、四フッ
化エチレン樹脂(PTFE)にそれぞれ充填して、組成
比率の異なる6種類のノズル材料を作成し、これらの材
料によって6種類のノズル[(F−1)〜(F−6)]
を製造した。
化ホウ素(γBN)とフッ化カルシウムとを同様に6段
階の所定の比率で混合して、6種類の無機充填剤を用意
した。そして、これらの6種類の無機充填剤を、四フッ
化エチレン樹脂(PTFE)にそれぞれ充填して、組成
比率の異なる6種類のノズル材料を作成し、これらの材
料によって6種類のノズル[(F−1)〜(F−6)]
を製造した。
【0034】さらに、比較例4として、乱層構造型窒化
ホウ素( tBN)とフッ化カルシウムとを同様に6段階
の所定の比率で混合して、6種類の無機充填剤を用意し
た。そして、これらの6種類の無機充填剤を、四フッ化
エチレン樹脂(PTFE)にそれぞれ充填して、組成比
率の異なる6種類のノズル材料を作成し、これらの材料
によって6種類のノズル[(G−1)〜(G−5)]を
製造した。
ホウ素( tBN)とフッ化カルシウムとを同様に6段階
の所定の比率で混合して、6種類の無機充填剤を用意し
た。そして、これらの6種類の無機充填剤を、四フッ化
エチレン樹脂(PTFE)にそれぞれ充填して、組成比
率の異なる6種類のノズル材料を作成し、これらの材料
によって6種類のノズル[(G−1)〜(G−5)]を
製造した。
【0035】下記の表4乃至表6には、以上のようにし
て得られた各試料名[第2実施例:(E−1)〜(E−
6)、比較例3:(F−1)〜(F−6)、比較例4:
(G−1)〜(G−6)]、及び、各試料における無機
充填剤中の窒化ホウ素[第2実施例:六方晶窒化ホウ素
( hBN)、比較例3:菱面体晶窒化ホウ素(γB
N)、比較例4:乱層構造型窒化ホウ素( tBN)]の
含有率を示す。なお、第2実施例、比較例3、及び比較
例4のいずれの試料も、四フッ化エチレン樹脂(PTF
E)に対する無機充填剤の総充填率は、10 vol%一定
とした。
て得られた各試料名[第2実施例:(E−1)〜(E−
6)、比較例3:(F−1)〜(F−6)、比較例4:
(G−1)〜(G−6)]、及び、各試料における無機
充填剤中の窒化ホウ素[第2実施例:六方晶窒化ホウ素
( hBN)、比較例3:菱面体晶窒化ホウ素(γB
N)、比較例4:乱層構造型窒化ホウ素( tBN)]の
含有率を示す。なお、第2実施例、比較例3、及び比較
例4のいずれの試料も、四フッ化エチレン樹脂(PTF
E)に対する無機充填剤の総充填率は、10 vol%一定
とした。
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】
【0038】
【表6】
【0039】次に、図3を参照して、本実施例の作用効
果を説明する。この場合、図3は、無機充填剤(窒化ホ
ウ素+フッ化カルシウム)中の窒化ホウ素の含有率と、
一定のアークエネルギーを充填した場合のノズル材料の
消耗量との関係を示しており、図中の曲線E〜Gは、前
記の試料名に対応している。すなわち、曲線Eは、本実
施例の無機充填剤中の六方晶窒化ホウ素( hBN)の含
有率と、ノズル材料の消耗量との関係を示している。そ
して、曲線Fは、比較例3の無機充填剤中の菱面体晶窒
化ホウ素(γBN)の含有率と、ノズル材料の消耗量と
の関係を示しており、また、曲線Gは、比較例4の無機
充填剤中の乱層構造型窒化ホウ素( tBN)の含有率
と、ノズル材料の消耗量との関係を示している。
果を説明する。この場合、図3は、無機充填剤(窒化ホ
ウ素+フッ化カルシウム)中の窒化ホウ素の含有率と、
一定のアークエネルギーを充填した場合のノズル材料の
消耗量との関係を示しており、図中の曲線E〜Gは、前
記の試料名に対応している。すなわち、曲線Eは、本実
施例の無機充填剤中の六方晶窒化ホウ素( hBN)の含
有率と、ノズル材料の消耗量との関係を示している。そ
して、曲線Fは、比較例3の無機充填剤中の菱面体晶窒
化ホウ素(γBN)の含有率と、ノズル材料の消耗量と
の関係を示しており、また、曲線Gは、比較例4の無機
充填剤中の乱層構造型窒化ホウ素( tBN)の含有率
と、ノズル材料の消耗量との関係を示している。
【0040】この図3から明らかなように、ノズル材料
の消耗量は、無機充填剤中の窒化ホウ素の含有率の増加
に伴って、曲線E〜Gのいずれも、一方的に小さくな
る。そして、中でも、六方晶窒化ホウ素( hBN)を含
有してなる本実施例のノズル材料(曲線E)は、菱面体
晶窒化ホウ素(γBN)あるいは乱層構造型窒化ホウ素
( tBN)を含有してなる比較例3及び比較例4(曲線
F及び曲線G)に比べて、格段に材料の消耗量が少なく
なっている。このことは、本実施例のノズル材料が、比
較例3及び比較例4のノズル材料に比べて格段に高い耐
アーク性を有していることを示している。また、このよ
うな本実施例の効果は、特に、無機充填剤中における窒
化ホウ素の含有率が50wt%以上の領域で明確に現れて
いる。
の消耗量は、無機充填剤中の窒化ホウ素の含有率の増加
に伴って、曲線E〜Gのいずれも、一方的に小さくな
る。そして、中でも、六方晶窒化ホウ素( hBN)を含
有してなる本実施例のノズル材料(曲線E)は、菱面体
晶窒化ホウ素(γBN)あるいは乱層構造型窒化ホウ素
( tBN)を含有してなる比較例3及び比較例4(曲線
F及び曲線G)に比べて、格段に材料の消耗量が少なく
なっている。このことは、本実施例のノズル材料が、比
較例3及び比較例4のノズル材料に比べて格段に高い耐
アーク性を有していることを示している。また、このよ
うな本実施例の効果は、特に、無機充填剤中における窒
化ホウ素の含有率が50wt%以上の領域で明確に現れて
いる。
【0041】すなわち、本実施例による六方晶窒化ホウ
素( hBN)とフッ化カルシウムとの混合物を含有して
なるノズルを使用したパッファ形ガス遮断器において
は、他の結晶形の窒化ホウ素とフッ化カルシウムとの混
合物を含有してなるノズルを使用した場合に比べて、ノ
ズルに照射されるアークエネルギーを高効率で遮断する
ことができる。また、ノズルに吸収された若干のアーク
エネルギーは、窒化ホウ素本来の特徴である高熱伝導性
の効果により、速やかに拡散される。従って、本実施例
によれば、前記第1実施例と同様に、ノズルがアークに
晒された際の絶縁耐力並びに遮断性能の低下を最小限に
抑制することができる。
素( hBN)とフッ化カルシウムとの混合物を含有して
なるノズルを使用したパッファ形ガス遮断器において
は、他の結晶形の窒化ホウ素とフッ化カルシウムとの混
合物を含有してなるノズルを使用した場合に比べて、ノ
ズルに照射されるアークエネルギーを高効率で遮断する
ことができる。また、ノズルに吸収された若干のアーク
エネルギーは、窒化ホウ素本来の特徴である高熱伝導性
の効果により、速やかに拡散される。従って、本実施例
によれば、前記第1実施例と同様に、ノズルがアークに
晒された際の絶縁耐力並びに遮断性能の低下を最小限に
抑制することができる。
【0042】(3)第3実施例 請求項1の発明と請求項4の発明に従う第3実施例とし
て、六方晶窒化ホウ素( hBN)と窒化アルミニウムと
を6段階の所定の比率で混合して、6種類の無機充填剤
を用意した。そして、これらの6種類の無機充填剤を、
四フッ化エチレン樹脂(PTFE)にそれぞれ充填し
て、組成比率の異なる6種類のノズル材料を作成し、こ
れらの材料によって6種類のノズル[(H−1)〜(H
−6)]を製造した。
て、六方晶窒化ホウ素( hBN)と窒化アルミニウムと
を6段階の所定の比率で混合して、6種類の無機充填剤
を用意した。そして、これらの6種類の無機充填剤を、
四フッ化エチレン樹脂(PTFE)にそれぞれ充填し
て、組成比率の異なる6種類のノズル材料を作成し、こ
れらの材料によって6種類のノズル[(H−1)〜(H
−6)]を製造した。
【0043】これに対し、比較例5として、菱面体晶窒
化ホウ素(γBN)と窒化アルミニウムとを同様に6段
階の所定の比率で混合して、6種類の無機充填剤を用意
した。そして、これらの6種類の無機充填剤を、四フッ
化エチレン樹脂(PTFE)にそれぞれ充填して、組成
比率の異なる6種類のノズル材料を作成し、これらの材
料によって6種類のノズル[(I−1)〜(I−6)]
を製造した。
化ホウ素(γBN)と窒化アルミニウムとを同様に6段
階の所定の比率で混合して、6種類の無機充填剤を用意
した。そして、これらの6種類の無機充填剤を、四フッ
化エチレン樹脂(PTFE)にそれぞれ充填して、組成
比率の異なる6種類のノズル材料を作成し、これらの材
料によって6種類のノズル[(I−1)〜(I−6)]
を製造した。
【0044】さらに、比較例6として、乱層構造型窒化
ホウ素( tBN)と窒化アルミニウムとを同様に6段階
の所定の比率で混合して、6種類の無機充填剤を用意し
た。そして、これらの6種類の無機充填剤を、四フッ化
エチレン樹脂(PTFE)にそれぞれ充填して、組成比
率の異なる6種類のノズル材料を作成し、これらの材料
によって6種類のノズル[(J−1)〜(J−5)]を
製造した。
ホウ素( tBN)と窒化アルミニウムとを同様に6段階
の所定の比率で混合して、6種類の無機充填剤を用意し
た。そして、これらの6種類の無機充填剤を、四フッ化
エチレン樹脂(PTFE)にそれぞれ充填して、組成比
率の異なる6種類のノズル材料を作成し、これらの材料
によって6種類のノズル[(J−1)〜(J−5)]を
製造した。
【0045】下記の表7乃至表9には、以上のようにし
て得られた各試料名[第3実施例:(H−1)〜(H−
6)、比較例5:(I−1)〜(I−6)、比較例6:
(J−1)〜(J−6)]、及び、各試料における無機
充填剤中の窒化ホウ素[第3実施例:六方晶窒化ホウ素
( hBN)、比較例5:菱面体晶窒化ホウ素(γB
N)、比較例6:乱層構造型窒化ホウ素( tBN)]の
含有率を示す。なお、第3実施例、比較例5、及び比較
例6のいずれの試料も、四フッ化エチレン樹脂(PTF
E)に対する無機充填剤の総充填率は、10 vol%一定
とした。
て得られた各試料名[第3実施例:(H−1)〜(H−
6)、比較例5:(I−1)〜(I−6)、比較例6:
(J−1)〜(J−6)]、及び、各試料における無機
充填剤中の窒化ホウ素[第3実施例:六方晶窒化ホウ素
( hBN)、比較例5:菱面体晶窒化ホウ素(γB
N)、比較例6:乱層構造型窒化ホウ素( tBN)]の
含有率を示す。なお、第3実施例、比較例5、及び比較
例6のいずれの試料も、四フッ化エチレン樹脂(PTF
E)に対する無機充填剤の総充填率は、10 vol%一定
とした。
【0046】
【表7】
【0047】
【表8】
【0048】
【表9】
【0049】次に、図4を参照して、本実施例の作用効
果を説明する。この場合、図4は、無機充填剤(窒化ホ
ウ素+窒化アルミニウム)中の窒化ホウ素の含有率と、
一定のアークエネルギーを充填した場合のノズル材料の
消耗量との関係を示しており、図中の曲線H〜Jは、前
記の試料名に対応している。すなわち、曲線Hは、本実
施例の無機充填剤中の六方晶窒化ホウ素( hBN)の含
有率と、ノズル材料の消耗量との関係を示している。そ
して、曲線Iは、比較例5の無機充填剤中の菱面体晶窒
化ホウ素(γBN)の含有率と、ノズル材料の消耗量と
の関係を示しており、また、曲線Jは、比較例6の無機
充填剤中の乱層構造型窒化ホウ素( tBN)の含有率
と、ノズル材料の消耗量との関係を示している。
果を説明する。この場合、図4は、無機充填剤(窒化ホ
ウ素+窒化アルミニウム)中の窒化ホウ素の含有率と、
一定のアークエネルギーを充填した場合のノズル材料の
消耗量との関係を示しており、図中の曲線H〜Jは、前
記の試料名に対応している。すなわち、曲線Hは、本実
施例の無機充填剤中の六方晶窒化ホウ素( hBN)の含
有率と、ノズル材料の消耗量との関係を示している。そ
して、曲線Iは、比較例5の無機充填剤中の菱面体晶窒
化ホウ素(γBN)の含有率と、ノズル材料の消耗量と
の関係を示しており、また、曲線Jは、比較例6の無機
充填剤中の乱層構造型窒化ホウ素( tBN)の含有率
と、ノズル材料の消耗量との関係を示している。
【0050】この図4から明らかなように、ノズル材料
の消耗量は、無機充填剤中の窒化ホウ素の含有率の増加
に伴って、曲線H〜Jのいずれも、一方的に小さくな
る。そして、中でも、六方晶窒化ホウ素( hBN)を含
有してなる本実施例のノズル材料(曲線H)は、菱面体
晶窒化ホウ素(γBN)あるいは乱層構造型窒化ホウ素
( tBN)を含有してなる比較例5及び比較例6(曲線
I及び曲線J)に比べて、格段に材料の消耗量が少なく
なっている。このことは、本実施例のノズル材料が、比
較例5及び比較例6のノズル材料に比べて格段に高い耐
アーク性を有していることを示している。また、このよ
うな本実施例の効果は、特に、無機充填剤中における窒
化ホウ素の含有率が45wt%以上の領域で明確に現れて
いる。
の消耗量は、無機充填剤中の窒化ホウ素の含有率の増加
に伴って、曲線H〜Jのいずれも、一方的に小さくな
る。そして、中でも、六方晶窒化ホウ素( hBN)を含
有してなる本実施例のノズル材料(曲線H)は、菱面体
晶窒化ホウ素(γBN)あるいは乱層構造型窒化ホウ素
( tBN)を含有してなる比較例5及び比較例6(曲線
I及び曲線J)に比べて、格段に材料の消耗量が少なく
なっている。このことは、本実施例のノズル材料が、比
較例5及び比較例6のノズル材料に比べて格段に高い耐
アーク性を有していることを示している。また、このよ
うな本実施例の効果は、特に、無機充填剤中における窒
化ホウ素の含有率が45wt%以上の領域で明確に現れて
いる。
【0051】すなわち、本実施例による六方晶窒化ホウ
素( hBN)と窒化アルミニウムとの混合物を含有して
なるノズルを使用したパッファ形ガス遮断器において
は、他の結晶形の窒化ホウ素と窒化アルミニウムとの混
合物を含有してなるノズルを使用した場合に比べて、ノ
ズルに照射されるアークエネルギーを高効率で遮断する
ことができる。また、ノズルに吸収された若干のアーク
エネルギーは、窒化ホウ素本来の特徴である高熱伝導性
の効果により、速やかに拡散される。従って、本実施例
によれば、前記第1実施例及び第2実施例と同様に、ノ
ズルがアークに晒された際の絶縁耐力並びに遮断性能の
低下を最小限に抑制することができる。
素( hBN)と窒化アルミニウムとの混合物を含有して
なるノズルを使用したパッファ形ガス遮断器において
は、他の結晶形の窒化ホウ素と窒化アルミニウムとの混
合物を含有してなるノズルを使用した場合に比べて、ノ
ズルに照射されるアークエネルギーを高効率で遮断する
ことができる。また、ノズルに吸収された若干のアーク
エネルギーは、窒化ホウ素本来の特徴である高熱伝導性
の効果により、速やかに拡散される。従って、本実施例
によれば、前記第1実施例及び第2実施例と同様に、ノ
ズルがアークに晒された際の絶縁耐力並びに遮断性能の
低下を最小限に抑制することができる。
【0052】(4)他の実施例 なお、本発明は、前記各実施例に限定されるものではな
く、酸化アルミニウム、フッ化カルシウム、及び窒化ア
ルミニウムのうちのいずれか2種類あるいは3種類の全
てを、六方晶窒化ホウ素( hBN)と混合してなる混合
物を無機充填剤として四フッ化エチレン樹脂(PTF
E)に充填する構成なども可能であり、さらに他の無機
充填剤を配合することも可能である。また、本発明を適
用するパッファ形ガス遮断器は、図1に示すパッファ形
ガス遮断器に限定されるものではなく、同様に、パッフ
ァ室内の消弧性ガスを圧縮し、ノズルに導いて消弧を行
う構成を有する、各種のパッファ形ガス遮断器に適用可
能である。
く、酸化アルミニウム、フッ化カルシウム、及び窒化ア
ルミニウムのうちのいずれか2種類あるいは3種類の全
てを、六方晶窒化ホウ素( hBN)と混合してなる混合
物を無機充填剤として四フッ化エチレン樹脂(PTF
E)に充填する構成なども可能であり、さらに他の無機
充填剤を配合することも可能である。また、本発明を適
用するパッファ形ガス遮断器は、図1に示すパッファ形
ガス遮断器に限定されるものではなく、同様に、パッフ
ァ室内の消弧性ガスを圧縮し、ノズルに導いて消弧を行
う構成を有する、各種のパッファ形ガス遮断器に適用可
能である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、六方晶窒化ホウ素(hBN)を無機充填剤として四
フッ化エチレン樹脂(PTFE)に充填するか、また
は、酸化アルミニウム、フッ化カルシウム、及び窒化ア
ルミニウムのいずれかと六方晶窒化ホウ素( hBN)と
を混合して四フッ化エチレン樹脂(PTFE)に充填し
てなる材料によってノズルを構成することにより、強力
なアークエネルギーに対するノズル材料の消耗量を著し
く低減し、絶縁耐力並びに遮断性能の低下を最小限に抑
制することの可能なノズルを備えたパッファ形ガス遮断
器を提供することができる。
は、六方晶窒化ホウ素(hBN)を無機充填剤として四
フッ化エチレン樹脂(PTFE)に充填するか、また
は、酸化アルミニウム、フッ化カルシウム、及び窒化ア
ルミニウムのいずれかと六方晶窒化ホウ素( hBN)と
を混合して四フッ化エチレン樹脂(PTFE)に充填し
てなる材料によってノズルを構成することにより、強力
なアークエネルギーに対するノズル材料の消耗量を著し
く低減し、絶縁耐力並びに遮断性能の低下を最小限に抑
制することの可能なノズルを備えたパッファ形ガス遮断
器を提供することができる。
【図1】本発明の適用対象となるパッファ形ガス遮断器
の構成の一例を示す断面図。
の構成の一例を示す断面図。
【図2】本発明による第1実施例の作用効果を説明する
ための、無機充填剤(窒化ホウ素+酸化アルミニウム)
中の窒化ホウ素の含有率と、一定のアークエネルギーを
充填した場合のノズル材料の消耗量との関係を示す曲線
図。
ための、無機充填剤(窒化ホウ素+酸化アルミニウム)
中の窒化ホウ素の含有率と、一定のアークエネルギーを
充填した場合のノズル材料の消耗量との関係を示す曲線
図。
【図3】本発明による第2実施例の作用効果を説明する
ための、無機充填剤(窒化ホウ素+フッ化カルシウム)
中の窒化ホウ素の含有率と、一定のアークエネルギーを
充填した場合のノズル材料の消耗量との関係を示す曲線
図。
ための、無機充填剤(窒化ホウ素+フッ化カルシウム)
中の窒化ホウ素の含有率と、一定のアークエネルギーを
充填した場合のノズル材料の消耗量との関係を示す曲線
図。
【図4】本発明による第3実施例の作用効果を説明する
ための、無機充填剤(窒化ホウ素+窒化アルミニウム)
中の窒化ホウ素の含有率と、一定のアークエネルギーを
充填した場合のノズル材料の消耗量との関係を示す曲線
図。
ための、無機充填剤(窒化ホウ素+窒化アルミニウム)
中の窒化ホウ素の含有率と、一定のアークエネルギーを
充填した場合のノズル材料の消耗量との関係を示す曲線
図。
1…固定接触子部 2…可動接触子部 3…固定通電接触子 4…固定アーク接触子 5…駆動ロッド 6…パッファシリンダ 7…パッファピストン 8…可動アーク接触子 9…可動通電接触子 10…ノズル 11…パッファ室 12…アーク 13…高速ガス流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 雅之 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 中本 哲哉 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内
Claims (4)
- 【請求項1】 消弧性ガスを充填した容器内に接離可能
な固定接触子及び可動接触子を有し、可動接触子部に設
けられたパッファピストンとパッファシリンダとからな
るパッファ室を圧縮することによって消弧性ガスを圧縮
してノズル部に導き、固定・可動接触子間に発生したア
ークに吹き付けて消弧させる消弧室を有するパッファ形
ガス遮断器において、 前記ノズルが、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)に、
無機充填剤として、六方晶窒化ホウ素( hBN)を充填
してなる材料によって構成されることを特徴とするパッ
ファ形ガス遮断器。 - 【請求項2】 消弧性ガスを充填した容器内に接離可能
な固定接触子及び可動接触子を有し、可動接触子部に設
けられたパッファピストンとパッファシリンダとからな
るパッファ室を圧縮することによって消弧性ガスを圧縮
してノズル部に導き、固定・可動接触子間に発生したア
ークに吹き付けて消弧させる消弧室を有するパッファ形
ガス遮断器において、 前記ノズルが、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)に、
無機充填剤として、六方晶窒化ホウ素( hBN)と酸化
アルミニウムとの混合物を充填してなる材料によって構
成されることを特徴とするパッファ形ガス遮断器。 - 【請求項3】 消弧性ガスを充填した容器内に接離可能
な固定接触子及び可動接触子を有し、可動接触子部に設
けられたパッファピストンとパッファシリンダとからな
るパッファ室を圧縮することによって消弧性ガスを圧縮
してノズル部に導き、固定・可動接触子間に発生したア
ークに吹き付けて消弧させる消弧室を有するパッファ形
ガス遮断器において、 前記ノズルが、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)に、
無機充填剤として、六方晶窒化ホウ素( hBN)とフッ
化カルシウムとの混合物を充填してなる材料によって構
成されることを特徴とするパッファ形ガス遮断器。 - 【請求項4】 消弧性ガスを充填した容器内に接離可能
な固定接触子及び可動接触子を有し、可動接触子部に設
けられたパッファピストンとパッファシリンダとからな
るパッファ室を圧縮することによって消弧性ガスを圧縮
してノズル部に導き、固定・可動接触子間に発生したア
ークに吹き付けて消弧させる消弧室を有するパッファ形
ガス遮断器において、 前記ノズルが、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)に、
無機充填剤として、六方晶窒化ホウ素( hBN)と窒化
アルミニウムとの混合物を充填してなる材料によって構
成されることを特徴とするパッファ形ガス遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28687491A JPH05128945A (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | パツフア形ガス遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28687491A JPH05128945A (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | パツフア形ガス遮断器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05128945A true JPH05128945A (ja) | 1993-05-25 |
Family
ID=17710121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28687491A Pending JPH05128945A (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | パツフア形ガス遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05128945A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6189008B1 (ja) * | 2016-03-14 | 2017-08-30 | 三菱電機株式会社 | 消弧用絶縁材料成形体およびこれを備えるガス遮断器 |
WO2017159433A1 (ja) * | 2016-03-14 | 2017-09-21 | 三菱電機株式会社 | 消弧用絶縁材料成形体およびこれを備えるガス遮断器 |
-
1991
- 1991-10-31 JP JP28687491A patent/JPH05128945A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6189008B1 (ja) * | 2016-03-14 | 2017-08-30 | 三菱電機株式会社 | 消弧用絶縁材料成形体およびこれを備えるガス遮断器 |
WO2017159433A1 (ja) * | 2016-03-14 | 2017-09-21 | 三菱電機株式会社 | 消弧用絶縁材料成形体およびこれを備えるガス遮断器 |
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