JPH05128613A - 磁気ヘツド装置及びその製造方法 - Google Patents

磁気ヘツド装置及びその製造方法

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JPH05128613A
JPH05128613A JP28638591A JP28638591A JPH05128613A JP H05128613 A JPH05128613 A JP H05128613A JP 28638591 A JP28638591 A JP 28638591A JP 28638591 A JP28638591 A JP 28638591A JP H05128613 A JPH05128613 A JP H05128613A
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arm
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magneto
bobbin
head device
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JP28638591A
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Toru Hikichi
徹 引地
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光磁気記録媒体に対して接触摺動しながら光
磁気記録を行う摺動型の光磁気ヘッド装置に適用した場
合において、その部品点数の削減を図り、それにより材
料費の削減、組立工数の削減、管理経費の削減を実現さ
せ、製造コストの低廉化を図ると共に、組立に係る自動
化を容易に導入できるようにする。 【構成】 所要箇所にヒンジ部(図示せず)が形成され
たアーム2と、アーム2の一端部に磁気ヘッドコア7が
圧入・固着されるボビン3と、ボビン3を囲むように配
され、光磁気記録媒体に光磁気記録する際、その端面が
上記光磁気記録媒体に接触摺動する摺接リング4と、ボ
ビン3と摺接リング4との間に導線8を巻回することに
よって構成された励磁コイル9とを有し、アーム2、ボ
ビン3及び摺接リング4を一体に成形して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッド装置に関
し、特に磁気ヘッドが光磁気記録媒体に接触摺動して光
磁気記録を行う摺動型の磁気ヘッド装置及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ヘッドが、磁気記録媒体に接触摺動
して磁気記録を行う磁気ヘッド装置としては、従来か
ら、フレキシブルディスク用磁気ヘッド装置やハードデ
ィスク用磁気ヘッド装置が知られている。
【0003】フレキシブルディスク用磁気ヘッド装置
は、図28に示すように、基台を構成するヘッドキャリ
ッジ(固定)70上にプレート71を介して下磁気ヘッ
ド72が設けられ、このヘッドキャリッジ70の端部に
おいて上方に立ち上がるアーム取付部材73から横方向
にヘッドアーム74が板ばね75を介してねじ止めによ
り取り付けられ、更にこのヘッドアーム74の下面にお
ける上記下磁気ヘッド72と対向する位置にジンバルば
ね76を介して上磁気ヘッド77が設けられて構成され
ている。
【0004】そして、この上下磁気ヘッド77及び72
間にフレキシブルディスク78を回転自在に介在させる
ことにより、上又は下磁気ヘッド77及び72にてフレ
キシブルディスク78にトラック方向に関する磁気記録
を行うものである。
【0005】また、ハードディスク用磁気ヘッド装置
は、図29に示すように、二つのアーム81及び82の
先端に夫々サスペンション83及び84を介してコアス
ライダ85及び86を取り付け、各コアスライダ85及
び86の所要位置に磁気ヘッド(図示せず)を設けて構
成されている。そして、各コアスライダ85及び86間
にハードディスク87を回転自在に介在させることによ
り、各コアスライダ85及び86に取り付けられた磁気
ヘッドにてハードディスク87にトラック方向に関する
磁気記録を行うものである。
【0006】特に、ハードディスク用磁気ヘッド装置に
おいては、磁気記録時、ハードディスク87が3600
rpmで回転することから、その回転に伴う風力により
コアスライダ85及び86が浮上することになる。即
ち、ハードディスク87に対し、非接触で磁気記録を行
う。
【0007】ところで、上記磁気記録媒体のほかに、光
ビームを用いて情報の書込み、消去及び読出しを行うこ
とができる書込み可能の光ディスク、所謂光磁気ディス
クと称されるものが開発され、実用化に至っている。
【0008】この光磁気ディスクは、透明基板上に記録
層を形成する垂直磁化膜が設けられ、この垂直磁化膜上
に金属薄膜からなる反射膜が積層され、更にこの反射膜
がUVコート等の樹脂系材料からなる保護層で覆われた
構造を有している。
【0009】この光磁気ディスクに対して情報の書込み
を行う場合は、光磁気ディスクをその中央部を回転中心
として所定の回転速度で回転させ、更に光磁気ディスク
に形成される記録トラックの垂直磁化膜に外部磁界をか
けた状態において、レーザビームを入射させることで、
記録トラックにおける垂直磁化膜のレーザビームの入射
を受けた部分が、レーザビームによる温度上昇に伴っ
て、外部磁界の向きに応じた磁化方向を行う。
【0010】そして、レーザビームが略一定の光強度と
なった段階で、外部磁界が記録信号に応じて変化すると
いう所謂磁界変調方式により、あるいは外部磁界が略一
定となった段階で、レーザビームが記録信号に応じた光
強度変化を行うという所謂光変調方式によって、記録ト
ラックの垂直磁化膜に所定のパターンをもって磁化方向
反転領域が形成されて情報の書込みが行われる。
【0011】このように、光磁気ディスクに例えば磁界
変調方式にて情報の書込みを行う場合には、光磁気ディ
スクの垂直磁化膜に記録信号に応じた外部磁界を発生さ
せる記録信号磁界発生装置が用いられる。
【0012】この記録信号磁界発生装置としては、記録
信号に応じた電流が供給されるコイルが磁気コアに巻装
されて形成される光磁気記録用磁気ヘッドが用いられ
る。
【0013】このような磁気ヘッドによって、光磁気デ
ィスクの垂直磁化膜に磁気記録させる場合、光磁気ディ
スクの垂直磁化膜に対して充分な強度をもって磁化でき
ることが望まれ、従って、磁気ヘッドは、光磁気ディス
クの表面にできるだけ近接させて配置することが必要で
ある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記光
磁気ディスクは、その傾斜、厚みの不均一等に起因し
て、その回転時に面振れを生じる虞があり、磁気ヘッド
を別段の位置制御を行うことなく、光磁気ディスクの表
面に対して、当接することなく、かつ充分に近接する状
態に保持することは非常に困難である。しかも、光磁気
ディスクの場合、上記ハードディスクと異なり、その回
転数が低いため、光磁気ディスクの回転に伴う風力によ
って磁気ヘッドを浮上させることができない。
【0015】そこで、従来では、磁気ヘッドにその位置
制御を行うサーボ制御機構を設けた例が提案されてい
る。これは、磁気ヘッドを所定のアクチュエータに取り
付けると共に、磁気ヘッドと光磁気ディスク面間の変位
を検出し、その検出出力に基いてアクチュエータを駆動
することにより、光磁気ディスクがその回転時に面振れ
を生じる場合においても、磁気ヘッドと光磁気ディスク
面間の間隔を所定の値に維持できるようにしたものであ
る。
【0016】このような磁気ヘッドについてのサーボ制
御が行われるに際しての磁気ヘッドと光磁気ディスク面
間の変位の検出は、例えば光磁気ディスクに設けられた
反射層と磁気ヘッドとの間の静電容量変化を検出するこ
とにより行われる。
【0017】この場合、光磁気ディスクに対向する容量
検出電極を設け、その容量検出電極を磁気ヘッドと一体
的に移動する構成が必要となる。そのため、容量検出電
極を、磁気ヘッドもしくは磁気ヘッドを駆動するアクチ
ュエータに取り付けて、アクチュエータによって磁気ヘ
ッドと共に駆動できるように構成されるが、磁気ヘッド
と容量検出電極とを含む構成が複雑で大型化するという
不都合があり、また、アクチュエータに過大な駆動負荷
がかかるという不都合がある。
【0018】更に、容量検出電極に磁気ヘッドからの磁
界に起因する渦電流が生じ、容量検出電極が渦電流損に
より発熱する虞がある。
【0019】そこで、近時、磁気ヘッドと光磁気ディス
クの表面との微小間隔を一定に保つことができる摺動型
の光磁気記録用磁気ヘッドが提案されている。この磁気
ヘッドは、図30に示すように、中心磁極コア91と該
中心磁極コア91を取り囲むように設けた側面磁極コア
92がフェライトにて一体に形成されて構成されてい
る。尚、図において、93は光磁気ディスクを示し、9
4は保護層、95は垂直磁化膜、96は基材である。ま
た、97は励磁コイルを示す。
【0020】しかし、側面磁極コア92におけるディス
ク面との摺動面92aの形状が角型形状となっており、
その加工は、もっぱら直線溝加工、平面研削研磨が中心
であるため、硬度の小さい光磁気ディスク93に対して
良好な適性摺動条件を出すことが困難であった。
【0021】即ち、接触表面積による摩擦抵抗摺動寿命
の適性化、フェライトコアの鋭利な端部による光磁気デ
ィスク93の損傷防止などの検討が困難であった。ま
た、磁気ヘッドの摺動面が鏡面化されることから、磁気
ヘッドと光磁気ディスク93の各接触面同士で所謂「は
りつき」が生じ、光磁気ディスク93の定速回転を阻害
するという不都合があった。
【0022】従って、現在、図31に示すように、ベー
スコア101の中央部分に設けられた中心磁極コア10
2を囲むように低摩擦抵抗率を有する摺接リング103
を別体に設けて、この摺接リング103の端面を光磁気
ディスク93に接触摺動させながら光磁気記録を行う例
が提案されている。尚、図において、104は励磁コイ
ルを示す。
【0023】そして、この例に即した磁気ヘッド装置
は、図32に示すように、所要箇所にヒンジ部111を
有するアーム112を用意し、このアーム112の一端
部に図31で示す磁気ヘッドを固着して構成するように
している。特に、磁気ヘッドは、以下のようにして作ら
れる。
【0024】即ち、ソフトフェライト樹脂にてベースコ
ア101と中心磁極コア102を一体に形成した磁気ヘ
ッドコア113を用意し、この磁気ヘッドコア113上
における中心磁極コア102を囲むように摺接リング1
03を配置する。その後、中心磁極コア102と摺接リ
ング103との間のリング状空間にリード線114を中
心磁極コア102を中心にして巻回することにより、励
磁コイル104を構成し、更に図33に示すように、ベ
ースコア101に穿設されたリード線引出し用孔115
を通じて励磁コイル104のリード線114をベースコ
ア101の裏面側に導出する。
【0025】そして、この導出されたリード線114と
ヘッド端子板116に埋め込まれた端子棒117(図3
3A参照)あるいはプリント基板118(図33B参
照)の裏面に形成された端子パターン119とを電気的
に接続した後、このヘッド端子板116あるいはプリン
ト基板118をベースコア101の裏面に固着して磁気
ヘッドを作成するようにしている。
【0026】この磁気ヘッドは、図32に示すように、
ベースコア101の裏面側をアームの一端部に設けた凹
部120に固着される。磁気ヘッドの裏面側に固着され
たヘッド端子板116の端子棒117あるいはプリント
基板118の端子パターン119は、上記凹部120に
形成された穴121を通してフレキシブル配線基板上の
外部端子パターンと電気的に接続される。このフレキシ
ブル配線基板は、図示しないが、その外部端子パターン
の他端がアーム2の他端部に導出されるように、アーム
2に沿って張設される。
【0027】しかしながら、この磁気ヘッド装置の場
合、部品点数が多く、部品単価、組立工数及び管理経費
等の増大化を招きコスト高となる。また、磁気ヘッドが
多数の部品で構成されるため、薄型に対応させることが
できない。また、リード線114を中心磁極コア102
を中心に巻回して励磁コイル104を作る工程及び励磁
コイル104のリード線114をフレキシブル配線基板
の端子パターンに電気的に接続する工程の自動化が図れ
ず、製造工程の簡略化、効率化を達成させることができ
ないという不都合がある。
【0028】本発明は、このような課題に鑑み成された
もので、その目的とするところは、特に、光磁気記録媒
体に対して接触摺動しながら光磁気記録を行う摺動型の
光磁気ヘッド装置に適用した場合において、その部品点
数の削減が図れ、それにより材料費の削減、組立工数の
削減、管理経費の削減を実現でき、製造コストの低廉化
を図ることができると共に、組立に係る自動化を容易に
導入することができる磁気ヘッド装置及びその製造方法
を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ヘッド装置
は、所要箇所にヒンジ部1が形成されたアーム2と、該
アーム2の一端部に磁気ヘッドコア7が圧入・固着され
るボビン3と、該ボビン3を囲むように配され、光磁気
記録媒体に光磁気記録する際、その端面が上記光磁気記
録媒体に接触摺動する摺接リング4と、ボビン3と摺接
リング4との間に導線8を巻回することによって構成さ
れた励磁コイル9とを有し、上記アーム2、ボビン3及
び摺接リング4を一体に成形して構成する。
【0030】また、本発明の磁気ヘッド装置の製造方法
は、所要箇所にヒンジ部1が形成されたアーム2と、該
アーム2の一端部に配されるボビン3と、該ボビン3を
囲むように配され、光磁気記録媒体に光磁気記録する
際、その端面が光磁気記録媒体に対し、接触摺動する摺
接リング4とを一体に成形した後、上記ボビン3に磁気
ヘッドコア7を圧入・固着し、その後、上記ボビン3と
摺接リング4との間に形成されたリング状の空間に上記
ボビン3を中心として導線8を巻回する。
【0031】
【作用】上述の本発明の構成によれば、アーム2、ボビ
ン3及び摺接リング4を一体に成形するようにしたの
で、部品点数の削減を図ることができる。その結果、材
料費の削減、組立工数の削減、管理経費の削減を実現で
き、製造コストの低廉化を図ることができる。また、組
立に係る自動化を容易に導入することができる。しか
も、アーム2、ボビン3及び摺接リング4が一体成形で
あるため、磁気ヘッド装置の薄型化を実現させることが
できる。
【0032】また、本発明の製造方法によれば、アーム
2、ボビン3及び摺接リング4を一体に成形した後、ボ
ビン3に磁気ヘッドコア7を圧入・固着し、その後、上
記ボビン3と摺接リング4との間に形成されたリング状
の空間にボビン3を中心として導線8を巻回するように
したので、部品点数の削減を図ることができ、それにと
もない、材料費の削減、組立工数の削減、管理経費の削
減を実現でき、製造コストの低廉化を図ることができ
る。また、組立に係る自動化も容易に導入することがで
きる。また、アーム2、ボビン3及び摺接リング4が一
体に成形するようにしているため、磁気ヘッド装置の薄
型化を実現させることができる。
【0033】
【実施例】以下、図1〜図27を参照しながら本発明の
実施例を説明する。図1〜図4は、本実施例に係る磁界
変調方式の光磁気記録用磁気ヘッド装置の構成をその製
造工程に即して示す工程図である。
【0034】この磁気ヘッド装置は、まず、図1に示す
ように、所要箇所にヒンジ部1を有するアーム2と、該
アーム2の一端部に配されるボビン3と、該ボビン3を
囲むように配され、図示しない光磁気記録媒体に光磁気
記録する際、その端面が光磁気記録媒体に対し、接触摺
動する摺接リング4とを一体に形成する。
【0035】この場合、低摩擦係数を有する樹脂を射出
成形して作ることができる。アーム2の胴体部分は、図
2に示すように、余分な肉を除去した中空状に成形され
る。これは、成形歪(平面度)を少なくし、寸法精度を
向上させる上で有効となり、しかも材料費を節約するこ
とができる。
【0036】この低摩擦係数を有する樹脂としては、例
えば、材料自身の摩擦係数が小さいフッ素系樹脂や固形
滑材、液状滑材を混入又は含浸させた多孔質の焼結金
属、セラミック、樹脂等並びに上記材料と共に防音、吸
音効果のある材料の単独又は組合せによる複合機能材を
用いることができる。本例では、上記樹脂として、超高
分子ポリエチレン(平均200万分子)やMCナイロン
等を用いた。
【0037】そして、図1において、挿入図で示す端子
ピン5を2本、摺接リング4の外側に夫々対称の位置に
植立させる。端子ピン5の長さは、アーム2の高さより
も大きく設定してある。従って、端子ピン5を植立した
場合、アーム2の上方及び下方において端子ピン5の一
部が夫々突出することになる。
【0038】この端子ピン5を植立する方法としては、
例えば射出成形用金型内に予め端子ピン5を投入してお
き、その後、金型内に上記樹脂を射出して上記アーム
2、ボビン3及び摺接リング4と一体に形成する(以
下、このような成形方法をインサート成形と記す)よう
にしてもよいし、後刺しによって植立させるようにして
もよい。
【0039】後刺しの場合、図5に示すように、端子ピ
ン5の所要位置、即ちアーム2に埋め込まれる部分に抜
け止め用の爪5aを設けることが好ましい。特に、後者
の後刺しの場合、前者の射出成形よりも安価に行うこと
ができる。尚、本例では、摺接リング4の一部、即ち端
子ピン5が植立する側に切欠6が形成されるように成形
する。
【0040】次に、図2に示すように、上記ボビン3に
アーム2の裏面側から磁気ヘッドコア7を圧入・固着す
る。この磁気ヘッドコア7としては、図示するように、
円盤状のベースコア7aの中央部分に中心磁極コア7b
がソフトフェライト樹脂にて一体に形成されたものを用
いる。上記ベースコア7aは、磁気ヘッドコア7の突き
抜け防止用のストッパとして機能する。
【0041】この磁気ヘッドコア7としては、その他、
図6に示すように、円柱状の中心磁極コアのみで構成し
てもよい。この場合、図示するように、アーム2の上面
側からボビン3に圧入・固着することができる。
【0042】次に、図3に示すように、ボビン3と摺接
リング4との間に形成されたリング状の空間に、リード
線8をボビン3を中心として巻回することにより構成さ
れる励磁コイル9を設ける。このリード線8の巻回の方
法としては、図示するように、径が0.05mmのリー
ド線を、まず、一方の端子ピン5(図面上、左側の端子
ピン)を中心として、その端子ピン5の上方から下方に
向かって巻回し、その後、リード線8をボビン3側に移
し、今度は、ボビン3を中心として、そのボビン3の下
方から上方に向かって巻回した後、ボビン3の上方から
下方に向かって巻回する。
【0043】その後、リード線8を他方の端子ピン5
(図面上、右側の端子ピン)側に移し、今度は、その端
子ピン5を中心として、端子ピン5の下方から上方に向
かって巻回してリード線8の巻線が完了し、本例に係る
励磁コイル9が構成される。この巻線方法の場合、NC
制御によるノズル式自動巻線機を用いることができ、巻
線の自動化を容易に図ることができる。本例では、内径
1.15mm、外径0.36mmのノズル10を有する
自動巻線機で上記リード線8の巻線を行った。
【0044】この時点で、磁気ヘッドコア7、ボビン
3、摺接リング4及び励磁コイル9による磁気ヘッド1
1が構成される。
【0045】次に、図4に示すように、アーム2の裏面
に所望の配線パターンが形成されたフレキシブル配線基
板12を貼着する。このフレキシブル配線基板12は、
図示するように、アーム2の一端部に対応する箇所に銅
箔による2つの内部端子パターン13が形成され、アー
ム2の他端部に対応する箇所に同じく銅箔による2つの
外部端子パターン14が形成され、これら内部端子パタ
ーン13と外部端子パターン14とが夫々連続的に形成
されたリードパターン15にて電気的に接続されてい
る。特に、内部端子パターン13には、アーム2の裏面
側に突出する端子ピン5に対応して穴16が形成されて
おり、各端子ピン5は、該穴16に挿通されて例えば半
田付け等にて内部端子パターン13と電気的に接続され
る。
【0046】ところで、この磁気ヘッド装置が搭載され
る電子機器の種々の配線やその収容箇所の状況によって
は、アーム2の上面側に外部端子パターン14を導出す
る必要がある。この場合、図7に示すように、フレキシ
ブル配線基板12を一旦アーム2の側面側に折り曲げ、
更に上面側に折り曲げるようにしてもよい。
【0047】また、上記例では、端子ピン5をアーム2
の裏面側に突出させるようにしたが、その他、アーム2
の側面側に突出させるようにしてもよい。この場合、図
8に示すように、フレキシブル配線基板12の内部端子
パターン13側を上記端子ピン5が突出する側に貼着し
て端子ピン5と内部端子パターン13とを電気的に接続
し、更にフレキシブル配線基板12の中央部分をアーム
2の上面側に折り曲げて、外部端子パターン14をアー
ム2の他端部上面側に導出させる。
【0048】図7及び図8の例では、外部端子の導出と
してフレキシブル配線基板12を用いた例を示したが、
その他、図9に示すように、アーム2の他端部に、挿入
図に示すようなL字状の外部端子ピン17をその一部が
アーム2の側面及び後面に突出するように埋め込み、更
に摺接リング4の切欠6からアーム2の側面を経てアー
ム2の他端部側、即ち外部端子ピン17まで延びる案内
溝18を形成する。そして、励磁コイル9からのリード
線8を案内溝18に沿って配線し、外部端子ピン17
中、アーム2の側面側に突出した部分にからげるなどし
て電気的に接続する。この場合、図1で示した端子ピン
5を埋め込まないで、直接外部端子ピン17からリード
線8の巻線を行ってよい。
【0049】その他の方法としては、図10に示すよう
に、アーム2の他端部に、挿入図に示すような例えばL
字状の外部端子ピン19をその一部がアーム2の上面及
び後面に突出するように埋め込み、更に摺接リング4の
切欠6からアーム2の上面を経て外部端子ピン17まで
延びる案内溝20を形成する。そして、励磁コイル9か
らのリード線8を案内溝20に沿って配線し、外部端子
ピン19中、アーム2の上面側に突出した部分にからげ
るなどして電気的に接続する。
【0050】この図において、リード線8の巻線方法を
図11に基いて説明すると、まず、一方の外部端子ピン
19(図面上、左側の外部端子ピン)を中心として、そ
の外部端子ピン19の上方から下方に向かって巻回し、
その後、リード線8をボビン3側に移し、今度は、ボビ
ン3を中心として、そのボビン3の下方から上方に向か
って巻回した後、ボビン3の上方から下方に向かって巻
回する。この時点で励磁コイル9が完成する。その後、
リード線8を他方の端子ピン19(図面上、右側の外部
端子ピン)側に移し、今度は、その端子ピン19を中心
として、外部端子ピン19の下方から上方に向かって巻
回してリード線8の巻線が完了する。
【0051】この場合、径が0.05mmという非常に
細いリード線8をアーム2の一端部に形成されたボビン
3からアーム2の他端部に埋め込まれた外部端子ピン1
9までという比較的長い距離にわたって配線するため、
その後の例えば磁気ヘッド装置をセット側に実装する場
合に施される半田付け等の熱処理により、アーム2が熱
膨張して、アーム2の長さ方向中央部分にてリード線が
断線するという虞がある。
【0052】従って、本例では、アーム2のヒンジ部1
に、リード線8をたわませるためのピン21が挿通され
る穴22を形成する。そして、この穴22に外部からピ
ン21を挿入した後、リード線8を一方の外部端子ピン
19からボビン3に引き回す際及びボビン3から他方の
外部端子ピン19に引き回す際に、上記挿入されたピン
21の外側に沿うように配線する。このようにすれば、
ピン21を外したとき、リード線8は案内溝20内にお
いてたわんだ状態となり、その後の熱処理時等において
リード線8が途中で断線するという不慮の事故を回避す
ることができる。
【0053】このL字状の外部端子ピン19を用いた他
の例としては、図12に示すように、アーム2の他端部
側に切れ込み22を入れ、挿入図に示すように、側面に
半抜き部(切り起こしにて形成される)23を有するL
字状の外部端子ピン24を挿入する。この例では、ボビ
ン3から外部端子ピン24までに形成される案内溝20
を一本にしてある。また、材料費を考慮すると、図13
に示すように、アーム2の他端部の角を面取り25した
形のものを用いるようにしてもよい。
【0054】この図9〜図13で示す磁気ヘッド装置の
場合、図4、図7及び図8で示すものと異なり、高価な
フレキシブル配線基板12を用いないため、製造コスト
を低廉化させるうえで有利となる。
【0055】もちろん、上記フレキシブル配線基板12
を用いる例と外部端子ピン(17,19,24)を用い
る例とを組み合わせるようにしてもよい。図14にその
例を示す。この例では、アーム2中、ヒンジ部1よりも
一端部側に寄った部分に棒状の外部端子ピン26を埋め
込み、更に銅箔による内部端子パターン27と外部端子
パターン28が形成されたフレキシブル配線基板29
(図4で示すフレキシブル配線基板12の1/3の長さ
を有する)を貼着して外部端子ピン26とフレキシブル
配線基板29の内部端子パターン27とを電気的に接続
するというものである。この例によれば、図4、図7及
び図8で示す磁気ヘッド装置よりもフレキシブル配線基
板が短くなった分、製造コストを低廉させることができ
る。
【0056】また、外部端子をアーム2の他端部まで導
出する必要がなければ、図15に示すように、図14で
示したフレキシブル配線基板29を貼着せずに外部端子
ピン26だけで済ますようにしてもよい。
【0057】その他の例としては、例えば図16に示す
ように、摺接リング4に形成された切欠6から連続して
アーム2の側面側に縦方向に延びる案内溝30を形成
し、更に挿入図で示すように、一端31aが下方に屈曲
し、他端31bが上方に屈曲する棒状の端子金具31を
2本、アーム2内に埋め込む。この端子金具31は、イ
ンサート成形にてアーム2内に埋め込むことができる。
【0058】このとき、図示するように、端子金具31
の一端31aがアーム2の一端部における裏面側に突出
し、他端31bがアーム2中、そのヒンジ部1よりも一
端部側寄りの部分における上面側に突出する。そして、
励磁コイル9のリード線8を上記案内溝30に沿って配
線して、その端部を端子金具31の一端31aにからげ
る。この状態で、励磁コイル9のリード線8が端子金具
31を介してアーム2の上記上面側に導出されたことに
なる。
【0059】ところで、図1〜図16において説明した
アーム2は、図17に示すように、板ばねにて構成され
たストッパ41がねじ止めにより取り付けられる。図に
おいては、説明の簡略化のために上記案内溝、外部端子
ピン及びフレキシブル配線基板等の記載を省略してあ
る。
【0060】このストッパ41は、図示するように、ア
ーム2の他端部に対応する箇所に2つの取り付け用ねじ
42が挿通されるねじ穴43を有し、アーム2の一端部
に対応する箇所に調節ねじ44が挿通されるねじ穴45
を有する。また、ストッパ41の中央部分には、上方に
立ち上がるリミッタ片46が一体に又は溶接にて取り付
けられている。
【0061】一方、アーム2は、図18に示すように、
その一端部寄りに形成された隆起部47に対応する箇所
の裏面側に開口48が設けられ、この開口48内に圧縮
コイルばね49が収容される。コイルばね49は、その
下端部にねじ穴付きの座金50が固着されており、上記
調節ねじ44は、ストッパ41のねじ穴45を通してこ
の座金50のねじ穴51にねじ込まれる。そして、この
調節ねじ44のねじ込みを適宜調節することにより、磁
気ヘッド11の光磁気ディスク51に対するロード圧を
調節する。本例の平均ロード圧は3gであり、調節はこ
の平均ロード圧3gを中心に行われる。
【0062】この図18は、磁気ヘッド装置の特にスト
ッパ41及びアーム2の状態を示す作用図であり、図1
8Aは動作時、図18Bはリミッタ接触時、図18Cは
停止時を示す。このうち、問題となるのは、動作時、特
にスタート時であり、このスタート時に磁気ヘッド11
が光磁気ディスク51の端面に接触する際、わずかに磁
気ヘッド11側に接触による衝撃力が伝わる。この衝撃
力は、コイルばね49及びストッパ(板ばね)41自体
により吸収されるが、このとき、磁気ヘッド11の飛び
跳ね現象が生じ、結果的に磁気ヘッド11による光磁気
記録が良好に行われなくなるという問題が生じる。
【0063】従って、本例では、図19に示すように、
コイルばね49が収容される開口48内に液状粘性材
料、例えばシリコングリース52を注入する。しかし、
この場合、平均ロード圧が3g程度と軽微なため、上記
シリコングリース52の注入により、調節ねじ44によ
るロード圧の調節に支障を来す虞がある。
【0064】従って、図20に示すように、アーム2と
ストッパ41との間に、挿入図で示すような薄板53を
介在させ、更にこの薄板53とアーム2との接触面にシ
リコングリース52を注入する。もちろん、アーム2
中、薄板53と接触する部分にシリコングリース52を
貯溜するための穴54を設けるようにしてもよい。
【0065】また、薄板53としては、例えばステンレ
スにて形成され、取り付け用ねじ42が挿通される部分
を水平とした場合、アーム2のヒンジ部1を覆う部分が
上方に傾いた形のものを用いる。この傾斜角は、アーム
2がストッパ41のリミッタ片46に接触した時(図1
8B参照)のアーム2の傾斜角とほぼ同じに設定する。
このようにすれば、上記薄板53は、常時アーム2に接
触することになる。
【0066】ところで、上記磁気ヘッド11の飛び跳ね
現象は、磁気ヘッド11が光磁気ディスク51に接触す
ることにより発生するアーム2のスイング現象により誘
発される。このアーム2のスイング現象により発生する
僅かなスライド量、またヒンジ部1やストッパ41の僅
かな可動量を、粘性を有するシリコングリース52にて
軽減させることができ、上記磁気ヘッド11の飛び跳ね
現象を短時間に停止させることができる。
【0067】上記例は、アーム2の裏面側に薄板53を
取り付けた例を示したが、その他、図21に示すよう
に、アーム2の上面側に挿入図で示すような薄板55を
例えば取り付け用ねじにて取り付けるようにしてもよ
い。この場合においても、薄板55とアーム2との接触
面にシリコングリース52を注入する。また、アーム2
中、薄板55が接触する部分にシリコングリース52を
貯溜するための穴54を設けるようにしてもよい。
【0068】アーム2の上面側に薄板55を取り付ける
場合は、薄板55の傾斜方向を下方とし、更にその傾斜
角を、停止時(図18C参照)におけるアーム2の傾斜
角とほぼ同じに設定する。このようにすれば、上記薄板
55を、常時アーム2に接触させることができる。従っ
て、この例においても、アーム2のスイング現象により
発生する僅かなスライド量、またヒンジ部1やストッパ
41の僅かな可動量を、粘性を有するシリコングリース
52にて軽減させることができ、上記磁気ヘッド11の
飛び跳ね現象を短時間に停止させることができる。
【0069】上記例は、薄板53又は55をアーム2の
裏面又は上面に取り付けた例を示したが、その他の例と
して、図23及び図24に示すように、ステンレス製の
平板の左右両側をその中央部分で互いに90度捻ったよ
うな形のもの(以下、矯正部材56と記す)を用い、更
にこのアーム2の裏面側にヒンジ部1から連続的にアー
ム2の一端側に延び、かつ矯正部材56の厚みより僅か
に大きい幅を有する長溝57を形成する。
【0070】この長溝57には、シリコングリース52
が充填される。そして、取り付け用ねじ42を矯正部材
56のねじ穴58を通してアーム2にねじ込むことによ
りこの矯正部材56をアーム2に取り付ける。このと
き、矯正部材56の図面上、右半分は、上記長溝57に
挿入されて、シリコングリース52内に浸ることにな
る。
【0071】一般に、磁気ヘッド11の飛び跳ねを抑制
する液体粘性抵抗力Fは、数1で表される。
【数1】 ここで、μは粘性係数(減衰係数)、hは薄板(53,
55)とアーム2間の隙間あるいは矯正部材56と長溝
57間の隙間、vはアーム2のスイング速度、Sは薄板
(53,55)もしくは矯正部材56と粘性材料(ここ
ではシリコングリース52)との接触面積である。
【0072】この数1から、接触面積Sを大きくするこ
とにより、液体粘性抵抗力Fも大きくなることがわか
る。従って、図20及び図21に示す薄板53及び55
よりも図23及び図24で示す矯正部材56の方がシリ
コングリース52に対する接触面積Sが大きいため、磁
気ヘッド11の飛び跳ねをより効果的に抑制することが
できる。
【0073】この図23及び図24で示す例の場合、液
体粘性抵抗力Fとしてロード圧の1/2である1.5g
を達成させることができる。尚、接触面積Sを大きくす
る方法としては、長溝57及び矯正部材56の長溝57
に挿入される部分を波状に形成するなどの方法がある。
【0074】また、粘性材料としては、25℃下におけ
る不混和稠度(JIS K2220)が182〜308
のものを用いることが望ましい。市販の粘性材料では、
粘着用(トルク、ダンパー用)として使用されているグ
リース(G330シリーズ、G340シリーズ、G63
0シリーズ)がある。
【0075】尚、アーム2に形成されるヒンジ部1とし
ては、いままで説明してきたアーム2の上面側を薄肉に
してヒンジ部1を構成させる場合のほか、図22に示す
ように、アーム2の高さ方向中間部分を薄肉にしてヒン
ジ部1を構成するようにしてもよい。
【0076】上記例では、粘性を有する材料としてシリ
コングリース52を用いたが、その他、シリコンゲルを
用いることができる。このシリコンゲルを用いた例を図
25〜図27に基いて説明すると、第1の例としては、
図25A及びBに示すように、アーム2のヒンジ部1に
シリコンゲル58を注入した後、温度60〜80℃、時
間30分〜1時間の熱処理により熱硬化させる。
【0077】また、第2の例として、図26に示すよう
に、アーム2とストッパ41間の所要位置、例えばヒン
ジ部1付近に対応した箇所やアーム2の長さ方向中央部
分に対応した箇所にシリコンゲル58を滴下し、上記と
同様に、温度60〜80℃、時間30分〜1時間の熱処
理により熱硬化させる。
【0078】上記第1の例の変形例としては、図27A
及びBに示すように、アーム2の裏面側中、ヒンジ部1
に対応する部分にシリコンゲル58を貯溜する溜59を
形成するようにしてもよい。
【0079】上述のように、本例によれば、アーム2、
ボビン3及び摺接リング4を一体に成形するようにした
ので、部品点数の削減を図ることができる。その結果、
材料費の削減、組立工数の削減、管理経費の削減を実現
でき、製造コストの低廉化を図ることができると共に、
組立に係る自動化を容易に導入することができる。しか
も、アーム2、ボビン3及び摺接リング4が一体成形で
あるため、磁気ヘッド装置の薄型化を実現させることが
できる。
【0080】また、励磁コイル9のリード線8が電気的
に接続される外部端子ピン(17,19,24,26)
をアーム2の一部に埋め込み、アーム2の一端部に設け
られた励磁コイル9からのリード線8をアーム2の他端
部側まで案内するための案内溝(18,20)を設ける
ようにしたので、外部端子ピン(17,19,24,2
6)から励磁コイル9にかけての巻線作業を容易に自動
化させることができる。
【0081】また、アーム2の少なくともそのヒンジ部
1に上記リード線8をたわませるためのピン21が挿通
される穴22を設けるようにしたので、巻線後の例えば
熱処理等により、リード線8が断線するという不慮の事
故を回避することができる。
【0082】また、アーム2の一端部に設けられた磁気
ヘッド11を光磁気ディスク51側に圧接するための圧
縮コイルばね49が、アーム2の所要箇所に設けられた
開口48内に取り付けると共に、該開口48内にシリコ
ングリース52を注入するようにしたので、磁気ヘッド
11が光磁気ディスク51に接触することにより生じる
磁気ヘッド11の飛び跳ね現象を抑制することができ
る。
【0083】特に、アーム2のヒンジ部1にシリコング
リース52又はシリコンゲルを注入する、あるいはアー
ム2のヒンジ部1にわたって取り付けられたストッパ
(板ばね)41とアーム2との接触面にシリコングリー
ス52を注入するようにすれば、ロード圧の調節不良を
引き起こすことなく、上記磁気ヘッド11の飛び跳ね現
象を抑制することができる。
【0084】
【発明の効果】本発明に係る磁気ヘッド装置及びその製
造方法によれば、特に、光磁気記録媒体に対して接触摺
動しながら光磁気記録を行う摺動型の光磁気ヘッド装置
に適用した場合において、その部品点数の削減が図れ、
それにより材料費の削減、組立工数の削減、管理経費の
削減を実現でき、製造コストの低廉化を図ることができ
ると共に、組立に係る自動化を容易に導入することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る磁界変調方式の光磁気記録用磁
気ヘッド装置の構成をその製造工程に即して示す工程図
(その1)。
【図2】本実施例に係る磁界変調方式の光磁気記録用磁
気ヘッド装置の構成をその製造工程に即して示す工程図
(その2)。
【図3】本実施例に係る磁界変調方式の光磁気記録用磁
気ヘッド装置の構成をその製造工程に即して示す工程図
(その3)。
【図4】本実施例に係る磁界変調方式の光磁気記録用磁
気ヘッド装置の構成をその製造工程に即して示す工程図
(その4)。
【図5】本実施例に係る端子ピンを後刺しする場合を示
す断面図。
【図6】他の形状の磁気ヘッドコアを圧入・固着する場
合を示す一部省略斜視図。
【図7】フレキシブル配線基板の他の貼着方法を示す一
部省略斜視図(その1)。
【図8】フレキシブル配線基板の他の貼着方法を示す一
部省略斜視図(その2)。
【図9】励磁コイルのリード線を外部端子ピンまで配線
する方法を示す一部省略斜視図(その1)。
【図10】励磁コイルのリード線を外部端子ピンまで配
線する方法を示す一部省略斜視図(その2)。
【図11】外部端子ピンを用いた場合のリード線の巻線
方法を示す説明図。
【図12】励磁コイルのリード線を外部端子ピンまで配
線する方法を示す一部省略斜視図(その3)。
【図13】励磁コイルのリード線を外部端子ピンまで配
線する方法を示す一部省略斜視図(その4)。
【図14】外部端子ピンとフレキシブル配線基板を用い
た例を示す一部省略斜視図。
【図15】図14の例において、フレキシブル配線基板
を用いない例を示す一部省略斜視図。
【図16】端子金具を用いた例を示す一部省略斜視図。
【図17】アームに取り付けられるストッパの構成を示
す分解斜視図。
【図18】動作時、リミッタ接触時及び停止時における
アーム及びストッパの状態を示す作用図。
【図19】磁気ヘッドの飛び跳ね現象を抑制する方法の
一例を示す一部省略断面図(その1)。
【図20】磁気ヘッドの飛び跳ね現象を抑制する方法の
一例を示す一部省略断面図(その2)。
【図21】磁気ヘッドの飛び跳ね現象を抑制する方法の
一例を示す一部省略断面図(その3)。
【図22】アームのヒンジ部の他の例を示す一部省略断
面図。
【図23】磁気ヘッドの飛び跳ね現象を抑制する方法の
一例を示す一部省略斜視図。
【図24】図23で示す例の縦断面図。
【図25】シリコンゲルを用いた第1の例を示す一部省
略断面図。
【図26】シリコンゲルを用いた第2の例を示す一部省
略断面図。
【図27】Aは、シリコンゲルを用いた第1の例の変形
例を一部省略して示す側面図。Bは、シリコンゲルを用
いた第1の例の変形例を一部省略して示す斜視図。
【図28】フレキシブルディスク用磁気ヘッド装置を示
す概略構成図。
【図29】ハードディスク用磁気ヘッド装置を示す概略
構成図。
【図30】従来の摺動型光磁気記録用磁気ヘッドを示す
構成図。
【図31】摺接リングを用いた摺動型光磁気記録用磁気
ヘッドを示す構成図。
【図32】従来の摺動型光磁気記録用磁気ヘッド装置を
示す分解斜視図。
【図33】Aは、磁気ヘッドコアへのヘッド端子板の取
り付け例を示す斜視図。Bは、磁気ヘッドコアへのプリ
ント基板の取り付け例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 ヒンジ部 2 アーム 3 ボビン 4 摺接リング 5 端子ピン 6 切欠 7 磁気ヘッドコア 8 リード線 9 励磁コイル 11 磁気ヘッド

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要箇所にヒンジ部が形成されたアーム
    と、 該アームの一端部に磁気ヘッドコアが圧入・固着される
    ボビンと、 該ボビンを囲むように配され、光磁気記録媒体に光磁気
    記録する際、その端面が上記光磁気記録媒体に接触摺動
    する摺接リングと、 上記ボビンと上記摺接リングとの間に導線を巻回するこ
    とによって構成された励磁コイルとを有し、 上記アーム、上記ボビン及び上記摺接リングが一体に成
    形されていることを特徴とする磁気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 上記励磁コイルのリード線が電気的に接
    続される外部端子が上記アームに一部埋め込まれている
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 上記アームの一端部に設けられた上記励
    磁コイルのリード線を上記アームの他端部まで案内する
    ための案内手段が設けられていることを特徴とする請求
    項1又は2記載の磁気ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 上記アームの少なくともそのヒンジ部に
    上記リード線をたわませるためのピンが挿通される穴が
    設けられていることを特徴とする請求項3記載の磁気ヘ
    ッド装置。
  5. 【請求項5】 上記アームに、緩衝剤を有する緩衝機構
    が設けられていることを特徴とする請求項1〜4記載の
    磁気ヘッド装置。
  6. 【請求項6】 上記アームの一端部に設けられた少なく
    とも上記磁気ヘッドコアと上記励磁コイルからなる磁気
    ヘッドを光磁気記録媒体側に圧接するためのスプリング
    が、上記アームの所要箇所に設けられた穴内に取り付け
    られると共に、該穴内に緩衝剤が注入されていることを
    特徴とする請求項5記載の磁気ヘッド装置。
  7. 【請求項7】 上記アームのヒンジ部に緩衝剤が注入さ
    れていることを特徴とする請求項5又は6記載の磁気ヘ
    ッド装置。
  8. 【請求項8】 上記アームのヒンジ部にわたって取り付
    けられ、上記アームに常時接する板ばねを有し、該板ば
    ねと上記アームとの接触面に緩衝剤が注入されているこ
    とを特徴とする請求項5〜7記載の磁気ヘッド装置。
  9. 【請求項9】 上記アーム中、上記板ばねが接する一部
    分に緩衝剤を貯溜するための穴が設けられていることを
    特徴とする請求項5〜8記載の磁気ヘッド装置。
  10. 【請求項10】 所要箇所にヒンジ部が形成されたアー
    ムと、該アームの一端部に配されるボビンと、該ボビン
    を囲むように配され、光磁気記録媒体に光磁気記録する
    際、その端面が光磁気記録媒体に対し、接触摺動する摺
    接リングとを一体に成形した後、上記ボビンに磁気ヘッ
    ドコアを圧入・固着し、その後、上記ボビンと摺接リン
    グとの間に形成されたリング状の空間に上記ボビンを中
    心として導線を巻回することを特徴とする磁気ヘッド装
    置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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