JPH05127494A - 半導電性ローラ - Google Patents

半導電性ローラ

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JPH05127494A
JPH05127494A JP3317431A JP31743191A JPH05127494A JP H05127494 A JPH05127494 A JP H05127494A JP 3317431 A JP3317431 A JP 3317431A JP 31743191 A JP31743191 A JP 31743191A JP H05127494 A JPH05127494 A JP H05127494A
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JP
Japan
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roller
rubber
conductive
semiconductive
vinyl ether
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JP3317431A
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Kazuo Nojima
一男 野島
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】非粘着性が良好で、絶縁破壊電圧が高い等電気
的特性が安定した半導電性ローラを提供する。 【構成】 導電性支持体上に低抵抗層が形成された半導
電性ローラであって該抵抗層がアクリルゴム(例えば、
アクリル酸エチル・2.クロルエチルビニルエーテル共
重合体、アクリル酸エチル・モノクロル酢酸ビニル共重
合体)と溶剤可溶性フッ素樹脂(例えば、フルオロオレ
フィン・水酸基含有ビニルエーテル共重量体を多官能イ
シソアネート架橋した含フッ素架橋共重合体)とを主成
分とする樹脂組成物からなる半導電性物質で構成されて
いることを特徴とする半導電性ローラ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真システムにお
ける帯電、現像および転写用等に用いられる半導電性ロ
ーラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真式複写機は、たとえば、有機感
光体、セレン、CdS等の感光体ドラム表面に、原稿像
を静電潜像として形成し、これにトナーを付着させて、
トナー像を形成し、このトナー像を転写紙に転写、定着
することにより複写を行うものである。この場合、感光
体ドラム表面に、静電潜像を形成させるには、あらかじ
め感光体ドラム表面を帯電させ、その帯電部分に対し
て、原稿像を光学系を介して投射し、光のあたった部分
の帯電を消すことによって静電潜像を形成することがで
きる。上記の静電潜像の形成に先立って、感光体ドラム
表面を帯電させる方法として、従来からコロナ放電方式
が採用されている。コロナ放電方式は、感光体ドラム表
面に対して、コロナ放電器からコロナ放電を施して帯電
処理し、感光性を付与するものである。この方式は、一
般に5〜8KVという高電圧を金属ワイヤに印加するた
め、放電にともない発生するオゾンが感光体の性能を劣
化させるとともに、人体に悪い影響を与えることが知ら
れている。
【0003】このような問題を解決するために、最近で
は、半導電性ローラを感光体ドラム表面に接触回転させ
て、感光体表面を帯電させる、接触帯電ローラが注目さ
れている。接触ローラ帯電方式を用いた電子写真装置
は、図1のように構成されていて、感光体1は有機感光
体で形成されているが、セレン、CdS、アモルファス
シリコン等でもよい。上記感光体1には、これに接して
帯電ローラ2が設けられていて、この帯電ローラ2を中
心として、時計回転方向に配置されて、現像器3、転写
紙4がある。感光体1に近接して、転写ローラ5から放
出される転写紙4の定着を行うための定着器6が転写ロ
ーラ5およびトナークリーナ7との間に備えてある。電
子写真複写機等には、帯電ローラ、現像ローラ、転写ロ
ーラ等多くの半導電性ローラが用いられている。このよ
うな半導電性ローラは、106〜1012Ωcm程度の導
電性を有するものが望ましく、通常図2に示すような、
金属軸芯10とその外周に導電性弾性体層11が形成さ
れ、この導電性弾性体層の外周に沿って抵抗層12が形
成された半導電性ローラが用いられている。上記導電性
弾性体層の材料としては、体積抵抗が105Ωcm以
下、好ましくは103Ωcm以下、ゴム硬度(JIS.
A)20〜50度、好ましくは25〜45度のものが使
用できる。一般的には、シリコーンゴム、エチレンプロ
ピレンゴム、ニトリルゴム、ノルボーネンゴム、ウレタ
ンゴム等の合成ゴム中に導電性粉末(カーボンブラッ
ク、金属粉末など)などを混入した組成物によって形成
されている。
【0004】また、図1に示した感光体ドラム1は、い
わゆるハードローラであるため、帯電ローラとの接触性
を良好にするため、帯電ローラは弾性変形するものが好
ましいが、感光体がベルト状の場合には必ずしも帯電ロ
ーラが弾性変形する必要はない。したがって導電性弾性
層11の必要のないときは、軸芯を有する金属の円筒形
状の表面に直接、抵抗層を形成することができる。抵抗
層材料としては、体積抵抗が105〜1013Ωcm、好
ましくは106〜1012Ωcmのものが使用できる。一
般的には、エピクロルヒドリンゴム、ニトリルゴム、ア
クリルゴム、ウレタンゴム、クロロプレンゴムなどの有
極性ゴムであったり、更にはシリコーンゴム、エチレン
プロピレンゴム、スチレンブタジエンゴムなどの高抵抗
の合成ゴム中に導電性粉末(カーボンブラック、金属粉
末など)などの抵抗物質を混入した組成物によって形成
されている。
【0005】ところが、上記のような抵抗層を備えてい
る半導電性ローラで、抵抗層にエピクロルヒドリンゴ
ム、ニトリルゴム、アクリルゴムなどの有極性ゴムある
いはフッ素ゴムなどで形成されているとき、一般にトナ
ーに対する非粘着性が十分でないため、帯電ローラ、転
写ローラとして使用される場合、感光体表面にわずかに
残留するトナー粒子や紙粉などがローラ表面に付着ある
いは固着が発生し、問題となる。たとえば、帯電ローラ
表面にトナー粒子や紙粉が付着、固着した場合では、ロ
ーラ帯電器の機能が失なわれ、固着部分は、感光体への
正常な帯電が不可能となる。また、現像ローラとして使
用される場合では、さらに顕著にローラ表面へのトナー
固着が発生し、画像ムラなどの異常画像の発生原因とな
り好ましくない。
【0006】そして、抵抗層材料が合成ゴム中にカーボ
ンブラックなどの低抵抗粒子を分散した系の場合の欠点
として軸芯に高電圧を印加して使用するとき、絶縁破壊
を起こしやすくなる。たとえば帯電ローラの場合では、
感光体表面にピンホールなどがあると、感光体の背面電
極に通ずる導電路が形成されて、帯電ローラから過剰な
電流が流れ、帯電ローラに印加された帯電が降下してし
まう。画像としてみると、ネガポジ現像では、感光体表
面と帯電ローラとの接触部分が長手方向にわたる黒スジ
となって現われるという問題を有している。
【0007】このような欠点を改良した半導電性ロー
ラ、特に帯電ローラの発明としては、中抵抗層(例え
ば、1011Ωcm)を有する半導電性ローラ(特開昭5
0−843号、キャノン)、弾性抵抗体に金属酸化物を
含有させ、抵抗値106〜109Ωcmとしたもの(実開
昭58−88645号、東芝)、導電性弾性体にフッ素
樹脂等非粘着性被膜を形成したもの(特開昭58−19
4061号、東芝)及び導電性弾性体にヒドリンゴム被
膜を形成したもの(特開平1−142569号、東海ゴ
ム)等があるが、未だ満足しうるものではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
欠点を解消した、トナー粒子や紙粉等の付着がなく、画
像ムラ等の異常画像の発生がなく、しかも絶縁破壊電圧
の高い半導電性ローラに関するものである。
【0009】
【課題を解決するための課題】本発明によれば、導電性
支持体上に抵抗層が形成された半導電性ローラであっ
て、該抵抗層がアクリルゴムと溶剤可溶性フッ素樹脂と
を主成分とする樹脂組成物からなる半導電性物質で構成
されていることを特徴とする半導電性ローラが提供さ
れ、また、アクリルゴムがアクリル酸エチル・2−クロ
ルエチルビニルエーテル共重合体、またはアクリル酸エ
チル・モノクロル酢酸ビニル共重合体よりなるエラスト
マを主体として構成されていることを特徴とする前記半
導電性ローラが提供され、更に溶剤可溶フッ素樹脂が、
フルオロオレフィンと水酸基含有ビニルエーテルを構成
成分とした含フッ素共重合体を多官能イソシアネートで
架橋させて得られる含フッ素架橋共重合体であることを
特徴とする前記半導電性ローラが提供される。
【0010】本発明者等は、帯電ローラ、現像ローラ、
転写ローラ等の半導電性ローラ(図2参照)において、
抵抗層を、前記特定の材料により構成したことにより、
前記目的を達成することができることを見い出し、本発
明を完成するに至った。
【0011】本発明の半導電性ローラは、図2に示され
るように、軸芯10の周囲に導電性弾性層を設け、更に
その外周に抵抗層12を設けたものである。導電性支持
体が弾性を必要とするときのその材料は、特に制限する
ものではなく、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴ
ム、エピクロルヒドリンゴム、ニトリルゴム、ノルボー
ネンゴム、ウレタンゴムなどの合成ゴム中に導電性粉末
(カーボンブラック、金属粉末など)などを混入した組
成物によって形成され、体積抵抗が105Ωcm以下、
好ましくは103Ωcm以下、そしてゴム硬度(JI
S.A)が20〜50度、好ましくは25〜40度の範
囲のものが使用できる。また、感光体がベルト状の場合
など、必ずしも半導電ローラが弾性変形する必要のない
ときの導電性支持体は金属を円筒状にしたものでもよ
い。
【0012】上記導電性支持体上に形成される抵抗層は
アクリルゴムと溶剤可溶性フッ素樹脂とを主成分とする
樹脂組成物からなる導電性粒子を含有しない半導電性物
質である。このアクリルゴムは、主モノマがアクリル酸
エチル、架橋性モノマが2−クロルエチルビニルエーテ
ルまたはモノクロル酢酸ビニルの共重合体である(下記
表1参照)。架橋系は架橋性モノマが2−クロルエチル
ビニルエーテルの場合は、末端の塩素が橋かけ点とな
る。比較的反応性が低く、このため架橋剤は活性なポリ
アミンを用いる。また、モノクロル酢酸ビニルの場合に
は、カルボニル基で活性化され、反応性は高い。架橋剤
には脂肪酸金属塩とイオウを用いる。
【0013】
【表1】
【0014】このようなアクリルゴムは電気抵抗値は中
抵抗領域を示し、しかもこの電気特性の温湿度依存性が
小さいという特徴をもっているが、トナーなどに対する
非粘着性が十分でなく、アクリルゴム単体での抵抗層で
は、前述したようなトナー付着を生じ、実使用に耐える
ローラとはなり得ないのである。そこで、アクリルゴム
の弱点をフッ素系樹脂を混合することにより、他の特性
を損うことなく、非粘着性を向上することができ、トナ
ーなどのローラ表面への付着を防止して長期間にわたっ
て、ローラとしての機能を維持できることがわかった。
【0015】ここで使用される溶剤可溶性フッ素樹脂
は、フルオロオレフィンと炭化水素系ビニルエーテルと
の共重合反応によって得られる非晶質ポリマであり、そ
の詳細は小島、山辺、有機合成化学協会誌42(8)、
841(1984)、宗像、宮崎、賀屋、高柳、旭硝子
研究報告34(2)、205〜224(1984)、特
公昭63−1962号、同63−2304号、同63−
2992号の各公報を参照することができる。樹脂のフ
ッ素含有率は、25〜32wt%と比較的低いが、フル
オロオレフィンと炭化水素ビニルエーテルが交互に配列
した鎖構造をもつ交互共重合体であり、化学的に安定な
フルオロオレフィン部位が規則的に配列し、不安定な炭
化水素系ビニルエーテル部位を電子的にも立体的にも保
護しているために、化学的に安定であり、耐久性にすぐ
れている。また、このポリマは有機溶剤に可溶であるの
で、コーティング後、ポリマを架橋し、塗膜に耐溶剤性
を付与する必要があるが、このために反応性に富んだ水
酸基含有ビニルエーテルを共重合し、多官能イソシアネ
ートによる架橋、硬化がなされる。
【0016】本発明の半導電性ローラを用いて複写を行
なうには、次のようにして実施される。矢印方向に回転
する感光体ドラム1の外周面に弾性を有する半導電性ロ
ーラからなる帯電ローラ2を感光体ドラム1によって部
分的に弾性変形させながら、従動回転させる。この帯電
ローラ2の接触により感光体ドラム1の外表面が帯電さ
れる。このようにして帯電された感光体の表面には、露
光機構部8によって、原稿に対応した静電潜像を感光体
ドラム表面に形成し、この潜像を可視化して転写紙に転
写ローラ5を用いて転写し、定着器6で定着を行う。こ
のようにして複写体が得られる。なお、この場合、上記
感光体ドラム1の表面には、転写ローラ5によって付着
しているトナーの85〜95%は転写されるが、この転
写後の残りのトナーはトナークリーナ7によって、ほぼ
完全に除去され、さらにイレーサー・ランプ9によって
全面光照射をうけ、初期化され、つぎの帯電に備える。
【0017】次に本発明の半導電性ローラの作成につい
て具体的に説明する。弾性を有する導電性支持体用材料
として、例えば、熱加硫型シリコーンゴムにカーボンブ
ラックを分散したゴムコンパウンドに過酸化物系加硫剤
を添加し、二本ローラを用いて十分に混練し、均一な組
成のカーボンブラック分散ゴムコンパウンドを得た。こ
のゴムコンパウンドを金属の軸芯の外周に巻き、予め1
70℃に加熱したローラ成形用金型にはさみ込み、12
0kg/cm2の圧力を加えて10分間の加硫(一次)
を行った。次に成形用金型の圧力を解除して、ローラを
取り出した後、200℃、4時間の加硫(二次)を行っ
た。その後、ローラ表面を研削して、必要な外径寸法を
得ると同時に表面粗さを3μm(Rz)以下とした。抵
抗層材料として、アクリルゴムと溶剤可溶性フッ素樹脂
とをトルエン/キシレン溶媒に溶解してコーティング液
とし、先に作成した導電性弾性ローラ上にコーティング
した後、乾燥して目的とする半導電性ローラを得た。
【0018】
【実施例】以下に実施例により更に詳細に説明する。 実施例1〜4 弾性を有する導電性支持体用材料として、熱加硫型導電
性シリコーンゴム商品名:DY32−931μ(東レ・
ダウコーティングシリコーン社製)100重量部、商品
名:SRX−557(東レ・ダウコーティングシリコー
ン社製)100重量部、加硫剤商品名:RC−4(東レ
・ダウコーティングシリコーン社製)6重量部を混練し
て均一な組成のゴムコンパウンドとした後、金型成形
(170℃、10分、120kg/cm2)による一次
加硫の後、二次加硫(200℃、4時間)を行った。次
いでローラ表面を研削して、3μm(Rz)の表面粗
さ、外径φ12mmに仕上げをして金属軸芯上に目的と
する体積抵抗3×103Ωcm、ゴム硬度35度(JI
S.A)の導電性弾性層を有するローラを得た。抵抗層
用材料として、次のアクリルゴムおよびフッ素系樹脂の
コーティングを準備した。まず、アクリルゴムのアクリ
ル酸エチル・2−クロルエチルビニルエーテル共重合体
エラストマ商品名:ノックスタイトA1095(NOK
社製)100重量部、加硫剤商品名:ケミノックスAC
−6(NOK社製)0.9重量部、加硫助剤:ステアリ
ン酸1.2重量部、溶媒としてトルエンを3200重量
部を加えてコーティング液(ポリマ固形分:3%)を得
た。次にアッ素樹脂の溶剤可溶性フッ素樹脂の高品名:
ルミフロンLF−601C(旭硝子社製)100重量
部、イソシアネート系硬化剤の商品名:コロネートHX
(日本ポリウレタン社製)10重量部、溶媒としてトル
エン230重量部、キシレン230重量部を加えてコー
ティング液(ポリマ固型分:10.8%)を得た。アク
リルゴムコーティング液とフッ素樹脂コーティング液の
混合比を変えた混合系コーティング液を先に得た導電性
弾性層を有するローラ表面上にエアースプレ法によって
コーティングした後、160℃、30分間で架橋硬化さ
せて、導電性弾性ローラ上に厚さ50μmの抵抗層を得
た。このようにして得られた半導電性ローラを図1に示
した電子写真装置の帯電ローラとして装着して経時的な
トナー粒子のローラ表面への付着性、および電気的特性
の体積固有抵抗と絶縁破壊電圧などを評価した。その結
果を表2に示す。
【0019】実施例5〜8 抵抗層用材料として、アクリルゴムをアクリル酸エチル
・モノクロル酢酸ビニル共重合体エラストマの商品名:
ノックスタイトPA401(NOK社製)100重量
部、加硫助剤:ステアリン酸1.0重量部、ステアリン
酸ナトリウム2.7重量部、エテアリン酸カリウム0.
6重量部、加硫剤:イオウ0.4重量部、溶媒としてト
ルエンを3200重量部を加えてコーティング液(ポリ
マ固形分:30%)を得た。この他は実施例1〜4と同
様にして測定、評価した。その結果を表2に示す。
【0020】比較例1 抵抗層用材料に先に実施例中に記したアクリルゴム:ア
クリル酸エチル・2−クロルエチルビニルエーテル共重
合体のみをコーティング液とし、導電性弾性ローラ上に
エアースプレーでコーティングした後、160℃、30
分間で架橋硬化させて、50μmの抵抗層を得た。この
ローラを実施例と同様にして測定、評価した。その結果
を表2に示す。
【0021】比較例2 比較例1の抵抗層用材料のアクリルゴムをアクリル酸エ
チル・モノクロル酢酸ビニル共重合体に替えて、その他
は同様にして行った。
【0023】なお、評価方法および測定方法は次のよう
に行った。 (1)トナーのローラ表面への付着性 図1装置を用いて稼動500時間毎の帯電ローラ表面の
トナー粒子付着状態を次の基準により評価したものであ
る。 ランク:布などでローラ表面のトナーが簡単に拭きとることができる。 〃 :拭きとりで、僅かにトナーが残存している。 〃 :完全に拭きとりができず、トナーの薄い層が残る。 〃 :トナーが強くローラ表面に固着している。 (2)体積抵抗 試料のローラを20℃、60%R.Hの環境中に16時
間放置した後、10mm幅の銅箔テープ(3M社製スコ
ッチテープNo.1245)を電極として用い、主電極
とガード電極との距離を1mmとし、抵抗計(ケースレ
社製エレクトロメータ610C)で測定。 (3)絶縁破壊電圧 試料のローラを20℃、60%R.H環境中に16時間
放置した後、10mm幅の主電極と軸芯間に直流電圧を
徐々に上昇させて印加し、絶縁破壊する最低電圧を求め
た。上記結果より実施例ローラは比較例ローラと比べて
トナー付着防止性が優れており、良好な帯電ローラとし
て使用可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明の半導電性ローラは、その抵抗層
がカーボンブラック等の低抵抗粒子を分散した系でな
く、重合体自体で構成されているため、作業時の管理が
しやすく、したがって低コストで製作でき、しかも該半
導電性ローラは、その抵抗層を構成するアクリルゴムと
フッ素含有架橋重合体との相溶性が良いことから、非粘
着性が良好で、絶縁破壊電圧が高いなど、電気的特性が
安定しており、特に帯電ローラとして使用した場合、極
めて優れた効果を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に有用な帯電ローラを用いた電子
写真複写装置の模式図である。
【図2】半導電性ローラの層構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1…感光体ドラム 2…帯電ローラ 3…現
像器 4…転写紙 5…転写ローラ 6…定
着器 7…トナークリーナ 8…露光機構部 9…イ
レーサランプ 10…軸芯 11…導電性弾性層 12…
抵抗層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 9:00 27:12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に抵抗層が形成された半
    導電性ローラであって、該抵抗層がアクリルゴムと溶剤
    可溶性フッ素樹脂とを主成分とする樹脂組成物からなる
    半導電性物質で構成されていることを特徴とする半導電
    性ローラ。
  2. 【請求項2】 アクリルゴムがアクリル酸エチル・2−
    クロルエチルビニルエーテル共重合体、またはアクリル
    酸エチル・モノクロル酢酸ビニル共重合体よりなるエラ
    ストマを主体として構成されていることを特徴とする請
    求項1記載の半導電性ローラ。
  3. 【請求項3】 溶剤可溶フッ素樹脂が、フルオロオレフ
    ィンと水酸基含有ビニルエーテルを構成成分とした含フ
    ッ素共重合体を多官能イソシアネートで架橋させて得ら
    れる含フッ素架橋共重合体であることを特徴とする請求
    項1記載の半導電性ローラ。
JP3317431A 1991-11-05 1991-11-05 半導電性ローラ Pending JPH05127494A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5475473A (en) * 1993-09-22 1995-12-12 Bridgestone Corporation Electric charging member and electric charging apparatus
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