JPH051264A - 表面保護用高耐候性粘着シート及び基材 - Google Patents

表面保護用高耐候性粘着シート及び基材

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JPH051264A
JPH051264A JP18318691A JP18318691A JPH051264A JP H051264 A JPH051264 A JP H051264A JP 18318691 A JP18318691 A JP 18318691A JP 18318691 A JP18318691 A JP 18318691A JP H051264 A JPH051264 A JP H051264A
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JP
Japan
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pressure
sensitive adhesive
layer
base material
substrate
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JP18318691A
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English (en)
Inventor
Kenichi Shibata
健一 柴田
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基材上に、紫外線遮蔽性粒子を分散させた接
着性物質よりなる紫外線遮蔽層を設けてなる粘着シート
用基材、及び該粘着シート用基材の紫外線遮蔽層とは反
対側に感圧性粘着剤よりなる層を設けてなる粘着シー
ト。 【効果】 本発明の基材を用いた、表面保護用粘着シー
トは、基材表面、粘着剤表面、及び基材・粘着剤層との
界面への、経日による耐候性向上助剤のブリードを防止
できる。さらに、本発明の基材を用いた、表面保護用粘
着シートは、耐候性が良好であり、屋外等の紫外線の強
い条件化等でも使用可能であるという効果を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてステンレス
板、アルミニウム板、塗装板等に用いる耐候性に優れ
た、表面保護用粘着シート又はテープ、及びそれを製造
するための基材に関する。
【0002】
【従来技術・発明が解決しようとする課題】表面保護用
粘着シート又はテープ(以下、粘着シート及びテープを
一括して、粘着シートと称する)用の基材としては、従
来ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン−ポリ
プロピレンのブレンド等のポリオレフィン系樹脂等が用
いられている。この基材の片側一面に、天然ゴム、合成
ゴム、アクリル系共重合体等の感圧性粘着剤が塗布され
たものが表面保護用粘着シートであり、ステンレス板、
アルミニウム板、塗装板、化粧板等の輸送、養生、及び
施工時の傷防止を目的としたものである。
【0003】しかし、このような基材及び感圧性粘着剤
は日光、主として紫外線により短時間に劣化する為、該
保護用粘着シートを剥離する際、基材が破断したり、感
圧性粘着剤が被着体上に残留したりするという問題点が
ある。
【0004】上記問題点を解決する為に、ポリオレフィ
ン系基材に耐光性向上助剤を添加する方法(1)、感圧
性粘着剤に耐光性向上助剤を添加する方法(2)、及び
基材を顔料等によって着色黒色化し日光を完全に吸収遮
断する方法(3)が検討されている。
【0005】しかしながら、基材に耐光性向上助剤、す
なわち公知の紫外線吸収剤、耐光安定剤、老化防止剤を
添加する方法(1)は、一般的にポリオレフィン系樹脂
と前記助剤との相溶性が良好でない為、経日により助剤
が基材表層にブリードし、雨滴等により除去され、その
結果として助剤含有量が減少し、基材もしくは感圧性粘
着剤の劣化を防止するには到らない。
【0006】また、基材に前記耐光性向上助剤を過量に
添加した場合、ポリオレフィン系基材及び感圧性粘着剤
の界面に、経日により助剤が集中する為、基材・粘着剤
の界面接着性の低下を招く。その結果として感圧性粘着
剤が被着体上に残留し易くなる。
【0007】粘着剤中に前記助剤を添加する方法(2)
は、同様に該助剤が、粘着剤表層にブリードし、被着体
を汚染するという問題を生ずる。
【0008】基材を着色黒色化する方法(3)は、該被
着体の色相を識別できないという理由により、使用を限
定せざるを得ない。また、非黒色系の青色、緑色、白色
などの顔料を大量に基材中に混合する試みもなされてい
るが、日光の吸収遮断効果が不充分で耐候性における効
果は低く、実用上充分ではない。
【0009】したがって、本発明の目的は上記問題を解
決し、屋外等の紫外線強度の高い条件化においても使用
可能な表面保護用耐候性粘着シート、及びそれを製造す
るための基材を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は基材(以下、
第一層ともいう)上に、紫外線遮蔽性粒子を分散させた
接着性物質よりなる紫外線遮蔽層(以下、第二層ともい
う)を設けてなる粘着シート用基材、および第一層の紫
外線遮蔽層とは反対側に感圧性粘着剤よりなる層を設け
てなる粘着シートによって達成される。
【0011】本発明に関して、第一層としては、従来こ
の分野で使用されているものが用いられる。このような
ものとしては、具体的にはポリオレフィン系樹脂、ポリ
エステル樹脂、塩化ビニル樹脂等が挙げられ、好ましく
はポリオレフィン系樹脂が挙げられる。ポリオレフィン
系樹脂としては、ホモポリマー、コポリマー、もしくは
これらのブレンド物でもよく、具体的には、例えばポリ
エチレン、ポリプロピレン等のα−オレフィンホモポリ
マー、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレン−エ
チルアクリレートコポリマー等のα−オレフィンとカル
ボン酸とのコポリマー、そしてこれらのブレンド物が例
示される。第一層の厚みは、通常30〜200μm、好
ましくは40〜100μmである。
【0012】本発明において、紫外線遮蔽層用の接着性
物質としては、第一層上に紫外線遮蔽性粒子を固定しう
るものであればよい。例えば、天然ゴム、合成ゴム、合
成樹脂等が例示され、好ましくは天然ゴム、ニトリルゴ
ム、ポリウレタン樹脂、アクリル酸エステル樹脂等があ
る。特に好ましくは、ポリウレタン樹脂である。
【0013】紫外線遮蔽性粒子としては、紫外線を遮断
又は吸収するものであれば特に制限はない。具体例とし
ては、チタン白(TiO2)、ベンガラ(Fe3O4) 、亜鉛華(Zn
O) 、アルミナ(Al2O3) 、酸化スズ(SnO2)等が例示され
る。このうち、好ましくはチタン白、亜鉛華等であり、
これらの粒子を使用した場合は、紫外線遮蔽層による、
被着体色の隠蔽は極めて少ない。
【0014】紫外線遮蔽性粒子の平均粒子径は、通常
0.01〜5μm、好ましくは0.05〜1μm、更に
好ましくは0.1〜0.5μmである。
【0015】接着性物質の配合量は、紫外線遮蔽性粒子
100重量部に対して1〜100重量部、好ましくは2
〜50重量部、更に好ましくは5〜20重量部である。
【0016】本発明において、紫外線遮蔽層は、紫外線
吸収インキよりなることが特に好ましい。紫外線吸収イ
ンキは乾燥後、白化(半透明化)するものであり、特に
好適に本発明に使用することができる。このようなイン
キとしては、例えばポリウレタン樹脂中にチタン白を分
散させたものが挙げられ、市販品としてはLAMICF
220「UVレヂウサー」(大日精化工業(株)製)が
挙げられる。
【0017】紫外線遮蔽層の厚みは、0.01〜5μm
が好ましく、更には0.05〜2μmが好ましい。
【0018】本発明において、表面保護環境などによっ
て、紫外線遮蔽層が損傷・脱落する可能性がある場合、
紫外線遮蔽層の上側に、保護層(以下、第三層ともい
う)をもうけることが好ましい。
【0019】保護層は、第一層または第二層用として挙
げたと同様の合成樹脂より成ることが好適であり、特に
熱膨張・収縮を踏まえ、第一層において使用されている
ポリオレフィン系樹脂が好ましい。
【0020】本発明における、第一層及び第二層よりな
る基材又はさらに第三層を有する基材の、波長300〜
370nmにおける紫外線透過率は、60%未満、好ま
しくは40%以下、更に好ましくは10%以下である。
尚、当該紫外線透過率が上記範囲内である場合は、紫外
線透過による粘着剤劣化及び接着力上昇を十分に防ぐこ
とが可能である。
【0021】本発明において、第一層上への紫外線遮蔽
層の積層は塗工、印刷等によって行われる。また、第三
層の積層は、例えば共押出、ドライラミネートによって
なされる。また、二層・三層型の共押出し機を使用する
ことによっても本発明の基材を製造することができる。
【0022】本発明における表面保護用粘着シートは、
第一層の、前記紫外線遮蔽層とは反対側の面に、感圧性
粘着剤の層を設けてなる。この感圧性粘着剤としては、
公知の粘着剤を使用すれば充分であり、具体的には、天
然ゴム、合成ゴム、アクリル系共重合物などであり、こ
れらの樹脂を単独または主成分として使用できる。な
お、感圧性粘着剤の層は既知の手段によって設けること
ができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を詳細に説明するため実施例を
挙げるが、本発明はこれら実施例によって何ら限定され
るものではない。
【0024】実施例1 低密度ポリエチレン系基材(厚さ50μm)上に紫外線
遮蔽層(ポリウレタン樹脂:チタン白=重量比約2:
8,塗布厚1μm)を積層し二層構造からなる基材を得
た。この基材上にポリイソブチレン系粘着剤を、乾燥後
塗布厚10μmとなるよう塗布した。尚、該基材の36
5nmの紫外線透過率は20%である。
【0025】実施例2 実施例1の二層構造基材上の紫外線遮蔽層の直上に、ポ
リエチレン基材を(厚さ35μm)ドライラミネートす
ることにより三層構造基材を得た。この基材上に、アク
リルゴム100重量部と架橋剤(日本ポリウレタン工業
(株)製、商品名コロネートL)5重量部を添加してな
る粘着剤を、乾燥後塗布厚10μmとなるよう塗工し
た。尚、該基材の365nmにおける紫外線透過率は1
5%である。
【0026】実施例3 ポリエチレン−ポリプロピレン系のブレンド基材(厚さ
60μm)上に365nmの紫外線透過率が50%とな
るように、紫外線遮蔽層(ポリウレタン樹脂:チタン白
=重量比約2:8,塗布厚0.4μm)、及びポリエチ
レン樹脂から成る保護層を積層し三層構造基材を得た。
該基材の厚さは80μmであり、この基材上にスチレン
−ブタジエンゴム系粘着剤を、乾燥後塗布厚10μmと
なるよう塗布して感圧性粘着シートを得た。
【0027】比較例1 実施例1において使用した低密度ポリエチレン系基材上
に、ポリイソブチレン系粘着剤を乾燥後塗布厚10μm
となるよう塗布し感圧性粘着シートを得た。
【0028】比較例2 実施例1において使用した低密度ポリエチレン樹脂10
0重量部に紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、商品
名チヌビン326)を1.0重量部添加して厚さ50μ
mになるよう成膜した基材上に、ポリイソブチレン系粘
着剤を乾燥後10μmとなるよう塗布し感圧性粘着シー
トを得た。
【0029】比較例3 実施例1において使用した低密度ポリエチレン樹脂10
0重量部にカーボンブラック2重量部添加して、厚さ5
0μmになるように成膜した。該基材の365nmの紫
外線透過率は0%である。該基材上に、ポリイソブチレ
ン系粘着剤を乾燥後塗布厚10μmとなるよう塗布し感
圧性粘着シートを得た。
【0030】試験例1 実施例及び比較例で製造した感圧性粘着シートについ
て、初期接着力及び耐候性を調べ、その結果を表1に示
した。 (初期接着力の評価方法)感圧性粘着シートを20mm
幅に切断後、23℃/65%RH雰囲気下において、2
kgローラにてSUS430BA板及び塗装板(メラミ
ン・アルキッド塗装)上に貼り付け、同条件下に30分
放置後、テンシロン型万能引張試験機により接着力を測
定した。測定条件は、剥離角度180°、剥離速度30
0mm/分である。
【0031】(耐候性の評価方法)初期接着力の項で述
べたように試料を作成し、サンシャイン・カーボン・ウ
ェザメーター(スガ試験機(株)製)に、JIS−D2
050に従い、600時間投入した後、23℃/65%
RHの条件下に取り出し、3時間放置後、接着力及び被
着体であるSUS430BA板、塗装板(メラミン・ア
ルキッド系)に対する糊残り性を評価した。尚、接着力
測定条件は、前記初期接着力と同条件である。
【0032】
【表1】 但し、比較例3については、被着体の色相が識別不可能
である。
【0033】
【発明の効果】本発明の基材を用いた、表面保護用粘着
シートは、基材表面、粘着剤表面、及び基材・粘着剤層
との界面への、経日による耐光性向上助剤のブリードを
防止できる。以上のことより、本発明の基材を用いた、
表面保護用粘着シートは耐候性が良好であり、屋外等の
紫外線の強い条件下等でも使用可能であるという効果を
有するものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に、紫外線遮蔽性粒子を分散さ
    せた接着性物質よりなる紫外線遮蔽層を設けてなる粘着
    シート又はテープ用基材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基材の紫外線遮蔽層と
    は反対側に、感圧性粘着剤よりなる層を設けてなる粘着
    シート又はテープ。
JP18318691A 1991-06-26 1991-06-26 表面保護用高耐候性粘着シート及び基材 Pending JPH051264A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH108010A (ja) * 1996-06-28 1998-01-13 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 熱線遮蔽性粘着剤およびその製造方法、ならびに熱線遮蔽性透明シート
JP2016148010A (ja) * 2015-02-13 2016-08-18 陳 鳳謙CHEN, Feng−Qian ポリエチレン粘着テープ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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