JP2001064596A - 粘着テープ - Google Patents

粘着テープ

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JP2001064596A
JP2001064596A JP24180999A JP24180999A JP2001064596A JP 2001064596 A JP2001064596 A JP 2001064596A JP 24180999 A JP24180999 A JP 24180999A JP 24180999 A JP24180999 A JP 24180999A JP 2001064596 A JP2001064596 A JP 2001064596A
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JP
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pressure
sensitive adhesive
layer
adhesive
adhesive tape
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JP24180999A
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Etsuo Ueki
悦雄 植木
Hideyuki Kametani
秀幸 亀谷
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Diatex Co Ltd
Original Assignee
Diatex Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材の破れや粘着剤の糊のこりが発生しにく
い粘着テープの提供。 【解決手段】 表層2、中間層3及び裏面層4を設けて
構成された基材1の裏面全域に粘着剤を付着して成り、
前記表層2に白色顔料を配合し、前記中間層3に白色顔
料及び紫外線吸収剤を配合し、前記粘着剤に紫外線吸収
剤を配合した粘着テープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着テープの耐候
性の向上に関するものであり、特に防錆用として多く用
いられる粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼板の溶接を行う際には、例え
ば、鋼板の端部に開先面を形成し、その近傍部位を研磨
して溶接を行う手段が採られている。鋼板は、錆びやす
いものであるため、開先面の形成から溶接を行うまでに
長期間保管する場合、開先面の防錆を図る為に防錆塗料
を塗布しておき、溶接直前にグラインダ等でその防錆塗
料を除去した上で溶接を行うのが一般的な作業の流れで
ある。その様な防錆塗料の除去作業は多大な労力とコス
トがかかり鋼板溶接作業における作業性向上の妨げとな
っている。
【0003】そこで、今日では、開先面を形成してから
溶接を施すまでの期間、開先面とその近傍に粘着テープ
を貼り、溶接直前に剥がすことによって、防錆塗料の除
去作業に伴う労力とコストを減らすという措置が採られ
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来防
錆に用いられてきた粘着テープは、基材に対する紫外線
の照射は言うに及ばず、当該基材に塗布された粘着剤に
あっても基材を透して紫外線の照射を受け、屋外におい
て長期に亘って使用された際には、基材の劣化や粘着剤
の劣化及び基材との結合力低下により、溶接直前の剥離
作業を行った際に、基材の破れ及び糊のこりが発生する
という問題があった。これは、防錆に限らず、屋外にお
いて養生その他の目的で使用された粘着テープにおいて
も同様に発生する問題であり、粘着テープを構成する基
材及び粘着剤の耐候性向上が屋外で用いる粘着テープの
製造分野における一つの課題とされてきた。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みて成されたもの
であって、基材の破れや粘着剤の糊のこりが発生しにく
い粘着テープの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明による粘着テープは、表層、中間層及
び裏面層を設けて構成された基材の裏面全域に粘着剤を
付着して成り、前記表層に白色顔料を配合し、前記中間
層に白色顔料及び紫外線吸収剤を配合し、前記粘着剤に
紫外線吸収剤を配合したことを特徴とする。
【0007】前記基材は、表層、中間層及び裏面層を含
む3層以上に構成された複層構造を持つものである。特
に最外郭となる表層或いは表面には、白色顔料を配合す
る必要があり、例えば、表層、中間層及び裏面層から成
る3層構造とした場合には、前記表層に白色顔料を配合
し、前記中間層に白色顔料及び紫外線吸収剤を配合し、
前記粘着剤に紫外線吸収剤を配合することが望ましい。
更に、基材の耐候性を高め、粘着剤の劣化を防止するに
は、前記裏面層にも白色顔料や紫外線吸収剤を配合する
ことが望ましい。前記白色顔料としてはルチル型酸化チ
タンが望ましく、且つ波長:約250nm〜800nm
の光線に対する前記基材の光線透過率が10%以下とな
ればその効果は一層高いものとなる。尚、前記紫外線吸
収剤としては、ベンゾフェノン系、ベンゾエート系、ベ
ンゾトリアゾール系等から選択し、0.01〜1.0w
t%の範囲で配合すれば良い。
【0008】前記粘着剤は、例えば、アクリル系粘着剤
等、適宜選択すれば良いが、密着性と剥離性の双方を適
正にすべく、その接着力を約700〜1000g/25
mmに設定することが望ましい。尚、前記白色顔料とし
ては、耐候性の高いルチル型酸化チタンが望ましいが、
耐候性を有する亜鉛華やリトポンの様な白色顔料など同
等の素材に置き換えても良いことは言うまでもない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明による粘着テープの
実施の形態を図面に基づき説明する。図1に示す粘着テ
ープは、基材の片面全域に粘着剤層5を形成する為の粘
着剤を塗布したものである。基材1は、上から低密度ポ
リエチレンを主材とする厚み:約40μmの表層2たる
上位ラミネート層(以下、上位ラミネート層2と記
す)、高密度ポリエチレンを主材とする厚み:約50μ
mの中間層3たる織布層(以下、織布層3と記す)、低
密度ポリエチレンを主材とする厚み:約40μmの裏面
層4たる下位ラミネート層(以下、下位ラミネート層4
と記す)で構成される。
【0010】上位ラミネート層2には、白色の顔料とし
てルチル型酸化チタンを3.0wt%配合し、当該白色
顔料の紫外線遮蔽効果によって、下位に存在する織布層
3、下位ラミネート層4及び粘着剤層5の紫外線照射に
よる劣化を防止する。織布層3は、高密度ポリエチレン
を主材とするフラットヤーン6からなるクロスである。
前記フラットヤーン6の素材に白色顔料たるルチル型酸
化チタン3.0wt%及びベンゾトリアゾール系紫外線
吸収剤を0.3wt%配合することによって、下位ラミ
ネート層4及び粘着剤層5への紫外線の照射が遮断され
ており、下位ラミネート層4にも、前記上位ラミネート
層2と同様の素材が配合され、更に下位に存在する粘着
剤層5への紫外線を遮断することによって、当該粘着剤
層5の劣化が防止されている。
【0011】この様に多層構造からなる基材1は、それ
ぞれの耐候性を高めると共に、その層よりも下位に存在
する層の紫外線劣化を抑制しており、基材全体としての
光線透過率(日本分光(株)製紫外可視分光光度計V−
560型で測定)は、200nm〜900nmの波長を
持つ光線について平均10%以下となっている。更に、
粘着剤層5を構成する厚み:約40μmに塗布されたア
クリル系粘着剤には、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤0.5wt%が配合され(白色塗料たるルチル型酸化
チタン1.0wt%程度を配合しても良い。)、前記基
材1による紫外線遮蔽措置と共に幾重にも紫外線による
劣化防止措置が施されている。
【0012】更に、当該粘着剤層5には、接着力の面か
らの糊のこり防止措置が施されている。即ち、接着力が
約700g/25mm未満では、密着性が不足し、屋外
での使用に際して貼付部への水分の浸入を許すこと、接
着力が約1000g/25mmを超えると密着が強すぎ
て糊のこりが発生し易いということを考慮して、粘着剤
の接着力を密着性及び再剥離性が共に良好な約700〜
1000g/25mmとなる様に調整し粘着剤層5を形
成している。
【0013】以上が、本発明による粘着テープの一例で
あるが、前記表層2、中間層3及び裏面層4を構成する
主材は、前記ポリエチレン以外に、他のポリオレフィン
系合成樹脂その他の合成樹脂を用いる場合もある。又、
中間層3には、前記織布以外のフィルム、紙或いは不織
布等を用いても構わない。
【0014】
【実施例】
【表1】
【0015】上記表1は、本発明による粘着テープ及び
従来の粘着テープについて、幾つかのサンプルを挙げた
ものである。尚、表中、Ti02は、ルチル型酸化チタ
ン系白色顔料、UVAは、ベンゾトリアゾール系紫外線
吸収剤である。W−O−M(ウエザー・オー・メータ
ー)は、JIS A 1415「プラスチック建築材料
の促進暴露試験方法」に準拠し、鉄板に貼り付け、試験
時間300時間、サンシャインカーボンアーク、ブラッ
クパネル温度63℃、スプレー周期18分/120分の
条件で行ったものである。天曝試験は、JIS Z 2
381「屋外暴露試験方法」に準拠し、南の上方45度
に面し、鉄板に貼り付け、暴露期間6カ月の条件で行っ
たものである。
【0016】基材強度評価は、○:強度残存率90%
超、△:強度残存率90〜60%、×:強度残存率60
%未満を示しており、糊残り評価は、○:糊残り無し、
○−:糊残り微量点在、△:糊残り50%以下、×:全
面に亘って糊残り、で示してあり、水分の侵入評価は、
○:水分の浸入無し、△:部分的に水分が侵入、×:全
面的に水分が侵入、を示している
【0017】表は、接着力600g/25mm(表中接
着力の単位)では水分の侵入が防げないことと1100
g/25mmでは糊残りが多いことを示し、同時に、表
層2、中間層3、粘着剤層4に、白色顔料を配合しなか
ったサンプルについては、基材強度の劣化が激しく、糊
残りが多いことを示している。各サンプルの状態を個別
に検討すれば、表2の通りである。
【0018】
【表2】
【0019】
【発明の効果】以上の如く本発明による粘着テープを使
用すれば、白色顔料の作用で紫外線の多くが反射され、
従来用いられてきた粘着テープの様に、基材の透明部分
から紫外線が大量に透過することが無く、屋外において
長期に亘って使用されたとしても基材及び粘着剤の紫外
線照射による劣化が最小限に止められる。而して、剥離
作業を行った際にも、基材の破れ及び糊のこりが発生す
るという問題も回避され、作業性の向上やコストの低廉
化といった顕著な実用効果を奏することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)(ロ)本発明による粘着テープの構造の
一例を示す斜視図及び断面構造を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 基材 2 表層,3 中間層,4 裏面層 5 粘着剤層 6 フラットヤーン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表層(2)、中間層(3)及び裏面層
    (4)を設けて構成された基材(1)の裏面全域に粘着
    剤を付着して成り、前記表層(2)に白色顔料を配合
    し、前記中間層(3)に白色顔料及び紫外線吸収剤を配
    合し、前記粘着剤に紫外線吸収剤を配合した粘着テー
    プ。
  2. 【請求項2】 前記粘着剤の接着力を約700〜100
    0g/25mmに設定した請求項1に記載の粘着テー
    プ。
  3. 【請求項3】 前記白色顔料としてルチル型酸化チタン
    を用い、且つ波長:約250nm〜800nmの光線に
    対する前記基材の光線透過率が10%以下となるように
    した請求項1又は請求項2のいずれかに記載の粘着テー
    プ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015025041A (ja) * 2013-07-25 2015-02-05 Dic株式会社 粘着シート及びスピーカー
JP2020037658A (ja) * 2018-09-05 2020-03-12 王子ホールディングス株式会社 光学部材貼合用粘着シート
WO2020071340A1 (ja) * 2018-10-01 2020-04-09 三菱ケミカル株式会社 粘着テープ

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JPWO2020071340A1 (ja) * 2018-10-01 2021-09-02 三菱ケミカル株式会社 粘着テープ
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