JPH05125308A - インク、これを用いたインクジエツト記録方法及びかかるインクを用いた機器 - Google Patents
インク、これを用いたインクジエツト記録方法及びかかるインクを用いた機器Info
- Publication number
- JPH05125308A JPH05125308A JP31315991A JP31315991A JPH05125308A JP H05125308 A JPH05125308 A JP H05125308A JP 31315991 A JP31315991 A JP 31315991A JP 31315991 A JP31315991 A JP 31315991A JP H05125308 A JPH05125308 A JP H05125308A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- recording
- head
- jet recording
- droplets
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 筆記具のペン先やプリンター装置の停止時等
においても目詰りを防止出来、万一目詰まりが生じた場
合でもその回復性が容易であり、長期間の連続使用にお
いても何ら問題なく高品位印字を可能にすることが出来
るインク、これを用いたインクジェット記録方法及びか
かるインクを用いた機器を提供すること。 【構成】 記録剤及びこれを溶解又は分散する液媒体を
含むインクにおいて、飽和ジカルボン酸のアルキルアミ
ン塩とアルカノールアミンとを併有させることを特徴と
するインク、これを用いたインクジェット記録方法及び
かかるインクを用いた機器。
においても目詰りを防止出来、万一目詰まりが生じた場
合でもその回復性が容易であり、長期間の連続使用にお
いても何ら問題なく高品位印字を可能にすることが出来
るインク、これを用いたインクジェット記録方法及びか
かるインクを用いた機器を提供すること。 【構成】 記録剤及びこれを溶解又は分散する液媒体を
含むインクにおいて、飽和ジカルボン酸のアルキルアミ
ン塩とアルカノールアミンとを併有させることを特徴と
するインク、これを用いたインクジェット記録方法及び
かかるインクを用いた機器。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク、これを用いた
インクジェット記録方法、かかるインクを用いた機器に
関し、更に詳しくは、インクの蒸発固化防止性及びイン
クの増粘抑制に優れ、更にこのことから目詰り防止性効
果を向上させ、且つ一般のオフィス等で使用されている
上質紙、中性紙、ボンド紙、再生紙等の、いわゆる普通
紙や他の被記録材に対しても良好な記録が行えるイン
ク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるイ
ンクを用いた機器に関する。
インクジェット記録方法、かかるインクを用いた機器に
関し、更に詳しくは、インクの蒸発固化防止性及びイン
クの増粘抑制に優れ、更にこのことから目詰り防止性効
果を向上させ、且つ一般のオフィス等で使用されている
上質紙、中性紙、ボンド紙、再生紙等の、いわゆる普通
紙や他の被記録材に対しても良好な記録が行えるイン
ク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるイ
ンクを用いた機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から筆記具(万年筆、サインペン、
水性ボールペン等)用インク及びインクジェット用イン
クについては、実に様々な組成のものが報告されてい
る。中でも近年はオフィスで一般に使用されているコピ
ー用紙、レポート用紙、ノート、便箋、ボンド紙及び連
続伝票用紙等の普通紙に対しても良好な記録を行うこと
が出来る様に、インクの組成及び物性等の多様な面から
詳細な研究開発が為されている。例えば、一般にインク
中には乾燥防止、目詰り防止等の目的でグリコール等の
高沸点有機溶剤が含有されているが、この様なインクを
用いてサイズ度の高い普通紙に記録を行った場合には、
紙内部へインクが浸透しにくく、且つ記録部の乾燥性が
悪い為、記録物を手で触れるとインクが手についたり、
文字が擦れて汚れたりする等、定着性に問題があった。
水性ボールペン等)用インク及びインクジェット用イン
クについては、実に様々な組成のものが報告されてい
る。中でも近年はオフィスで一般に使用されているコピ
ー用紙、レポート用紙、ノート、便箋、ボンド紙及び連
続伝票用紙等の普通紙に対しても良好な記録を行うこと
が出来る様に、インクの組成及び物性等の多様な面から
詳細な研究開発が為されている。例えば、一般にインク
中には乾燥防止、目詰り防止等の目的でグリコール等の
高沸点有機溶剤が含有されているが、この様なインクを
用いてサイズ度の高い普通紙に記録を行った場合には、
紙内部へインクが浸透しにくく、且つ記録部の乾燥性が
悪い為、記録物を手で触れるとインクが手についたり、
文字が擦れて汚れたりする等、定着性に問題があった。
【0003】これに対して、紙内部へのインクの浸透性
を高める為に、特開昭55−29546号公報にはイン
ク中に多量の界面活性剤を添加する方法が提案されてい
る。しかし、この場合には紙の種類によっては滲みが非
常に多く発生したり、筆記具に充填した場合にはペン先
からインクがボタ落ちしたり、又、インクジェット用ヘ
ッドに充填した場合に、ヘッドの構造条件によってはイ
ンクがオリフィス面より後退して吐出が行われなかった
り、逆にオリフィス面全体が濡れてインクが吐出しない
等のトラブルが見られた。
を高める為に、特開昭55−29546号公報にはイン
ク中に多量の界面活性剤を添加する方法が提案されてい
る。しかし、この場合には紙の種類によっては滲みが非
常に多く発生したり、筆記具に充填した場合にはペン先
からインクがボタ落ちしたり、又、インクジェット用ヘ
ッドに充填した場合に、ヘッドの構造条件によってはイ
ンクがオリフィス面より後退して吐出が行われなかった
り、逆にオリフィス面全体が濡れてインクが吐出しない
等のトラブルが見られた。
【0004】更に、特開昭54−104933号公報及
び特公昭62−14189号公報には、インク中にN,
N−ビス(ポリオキシエチレン(又はプロピレン))−
P−トルエンスルホン酸アミド等を添加する方法が開示
されているが、この方法は染料の溶解性向上には有効で
あるものの、目詰まり防止性を十分にする為には、かな
り多量の多価アルコール等の有機溶剤の併用が要求され
る為に、紙等の被記録材上での乾燥性が悪く、長時間経
過後であっても接触によって汚れを発生するという問題
がある。この為、紙への浸透性を向上させる目的で界面
活性剤を併用することも要求されるが、その結果滲みが
生じて印字品位が十分でないという問題が生じる。又、
インクジェット記録に使用し、インク吐出を中断した場
合において、水等が蒸発すると上記化合物がオリフィス
面から後退し、目詰まり防止性が悪いという問題もあ
る。
び特公昭62−14189号公報には、インク中にN,
N−ビス(ポリオキシエチレン(又はプロピレン))−
P−トルエンスルホン酸アミド等を添加する方法が開示
されているが、この方法は染料の溶解性向上には有効で
あるものの、目詰まり防止性を十分にする為には、かな
り多量の多価アルコール等の有機溶剤の併用が要求され
る為に、紙等の被記録材上での乾燥性が悪く、長時間経
過後であっても接触によって汚れを発生するという問題
がある。この為、紙への浸透性を向上させる目的で界面
活性剤を併用することも要求されるが、その結果滲みが
生じて印字品位が十分でないという問題が生じる。又、
インクジェット記録に使用し、インク吐出を中断した場
合において、水等が蒸発すると上記化合物がオリフィス
面から後退し、目詰まり防止性が悪いという問題もあ
る。
【0005】更に、特開昭58−183768号公報及
び特開平1−129081号公報の様にインクの潤滑
性、目詰り性改良の為に、インク中にジカルボン酸のア
ルカリ塩を添加することが提案されている。しかしこの
方法では、印字物の高速定着化、高印字化は難しい上
に、ジカルボン酸を塩にする為のアルカリ成分の違いに
よって、良好な目詰り防止効果が得られにくいという問
題もある。例えば、インク中にトリエタノールアミンに
代表される高粘度化合物を用いて生成されたジカルボン
酸塩を含有した場合には、印字物の高速定着化は難しく
なる。又、インク中にモノエタノールアミンに代表され
る低粘度化合物を用いて生成されたジカルボン酸塩を含
有した場合には、普通紙に印字すると滲み易くなり、印
字品位の低下を招き且つ目詰り性防止効果も良好ではな
い。更に、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機
物で生成したジカルボン酸塩をインク中に含有した場合
も、印字物の高速定着化が難しいばかりでなく、目詰り
防止効果も良好でない。上記以外にも今までに種々の改
良が試みられているが、前記の乾燥性、印字品位、更に
は目詰り防止性の問題を全て十分に解決するというイン
クは、今迄のところ知られていないのが現状である。
び特開平1−129081号公報の様にインクの潤滑
性、目詰り性改良の為に、インク中にジカルボン酸のア
ルカリ塩を添加することが提案されている。しかしこの
方法では、印字物の高速定着化、高印字化は難しい上
に、ジカルボン酸を塩にする為のアルカリ成分の違いに
よって、良好な目詰り防止効果が得られにくいという問
題もある。例えば、インク中にトリエタノールアミンに
代表される高粘度化合物を用いて生成されたジカルボン
酸塩を含有した場合には、印字物の高速定着化は難しく
なる。又、インク中にモノエタノールアミンに代表され
る低粘度化合物を用いて生成されたジカルボン酸塩を含
有した場合には、普通紙に印字すると滲み易くなり、印
字品位の低下を招き且つ目詰り性防止効果も良好ではな
い。更に、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機
物で生成したジカルボン酸塩をインク中に含有した場合
も、印字物の高速定着化が難しいばかりでなく、目詰り
防止効果も良好でない。上記以外にも今までに種々の改
良が試みられているが、前記の乾燥性、印字品位、更に
は目詰り防止性の問題を全て十分に解決するというイン
クは、今迄のところ知られていないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとしている問題点】そこで本発明の
目的は、筆記具のペン先やプリンター装置の停止時等に
おいても目詰りを防止出来、万一目詰まりが生じた場合
でもその回復性が容易であり、長期間の連続使用におい
ても何ら問題なく高品位印字を可能にすることが出来る
インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかか
るインクを用いた機器を提供することにある。
目的は、筆記具のペン先やプリンター装置の停止時等に
おいても目詰りを防止出来、万一目詰まりが生じた場合
でもその回復性が容易であり、長期間の連続使用におい
ても何ら問題なく高品位印字を可能にすることが出来る
インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかか
るインクを用いた機器を提供することにある。
【0007】
【問題点を解決するための手段】上記目的は以下の本発
明によって達成される。即ち、本発明は、記録剤及びこ
れを溶解又は分散する液媒体を含むインクにおいて、飽
和ジカルボン酸のアルキルアミン塩とアルカノールアミ
ンとを併有させることを特徴とするインク、これを用い
たインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機
器である。
明によって達成される。即ち、本発明は、記録剤及びこ
れを溶解又は分散する液媒体を含むインクにおいて、飽
和ジカルボン酸のアルキルアミン塩とアルカノールアミ
ンとを併有させることを特徴とするインク、これを用い
たインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機
器である。
【0008】
【作用】本発明者は、インクの蒸発固化防止、インクの
増粘抑制の改善の為に、様々なインク組成について鋭意
検討を行った結果、記録剤及びこれを溶解又は分散する
液媒体を含むインク中に、飽和ジカルボン酸のアルキル
アミン塩とアルカノールアミンとを併有させれば、イン
クの蒸発固化を防止出来ること、インクの増粘を抑制出
来ること、筆記具及びプリンター装置等に用いた場合に
目詰まりを防止出来ること、万一プリンターヘッドのノ
ズル等の先端のインク中にある揮発成分が完全に蒸発し
た場合でも回復性が容易であること、長期間の連続使用
においても印字品位等が良好であることを知見し、本発
明を完成した。
増粘抑制の改善の為に、様々なインク組成について鋭意
検討を行った結果、記録剤及びこれを溶解又は分散する
液媒体を含むインク中に、飽和ジカルボン酸のアルキル
アミン塩とアルカノールアミンとを併有させれば、イン
クの蒸発固化を防止出来ること、インクの増粘を抑制出
来ること、筆記具及びプリンター装置等に用いた場合に
目詰まりを防止出来ること、万一プリンターヘッドのノ
ズル等の先端のインク中にある揮発成分が完全に蒸発し
た場合でも回復性が容易であること、長期間の連続使用
においても印字品位等が良好であることを知見し、本発
明を完成した。
【0009】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳しく説明する。本発明で使用する飽和ジカ
ルボン酸のアルキルアミン塩としては、マロン酸、琥珀
酸、グルタル酸、アジピン酸、2,2−ジメチル琥珀
酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ブラシル酸、エチルマロン酸、林檎酸、酒石酸等の
飽和カルボンと、モノエチルアミン、モノメチルアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアルキルア
ミンとの飽和ジカルボン酸のアルキルアミン塩が挙げら
れる。上記飽和ジカルボン酸のアルキルアミン塩のイン
ク中での割合は、0.1〜10重量%を占める割合が好
ましく、より好ましい範囲は、0.5〜8.0重量%で
ある。0.1重量%より少ないとインクの蒸発固化防止
等の点で好ましくなく、10重量%より多いと印字品位
等を考えた場合に好ましくない。
発明を更に詳しく説明する。本発明で使用する飽和ジカ
ルボン酸のアルキルアミン塩としては、マロン酸、琥珀
酸、グルタル酸、アジピン酸、2,2−ジメチル琥珀
酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ブラシル酸、エチルマロン酸、林檎酸、酒石酸等の
飽和カルボンと、モノエチルアミン、モノメチルアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアルキルア
ミンとの飽和ジカルボン酸のアルキルアミン塩が挙げら
れる。上記飽和ジカルボン酸のアルキルアミン塩のイン
ク中での割合は、0.1〜10重量%を占める割合が好
ましく、より好ましい範囲は、0.5〜8.0重量%で
ある。0.1重量%より少ないとインクの蒸発固化防止
等の点で好ましくなく、10重量%より多いと印字品位
等を考えた場合に好ましくない。
【0010】又、本発明のインクに飽和ジカルボン酸の
アルキルアミン塩と併有されるアルカノールアミンとし
ては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン等が挙げられる。特に、この中で普
通紙対応を考えた場合、トリエタノールアミンが好まし
い。本発明に使用される記録剤としては、特に限定する
ことはなく、各種の染料及び顔料等の色材が使用され
る。これらの色材の使用量については特に制限されるも
のではないが、一般的にはインク全重量に対して0.1
〜15重量%の範囲が好適で、より好適には0.1〜1
0重量%である。尚、本発明のインクは上記成分の他に
必要に応じて水溶性有機溶剤、界面活性剤、pH調整
剤、防錆剤、防腐剤、防カビ剤、酸化防止剤、蒸発促進
剤、キレート化剤、水溶性ポリマー等の種々の添加剤を
添加してもよい。
アルキルアミン塩と併有されるアルカノールアミンとし
ては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン等が挙げられる。特に、この中で普
通紙対応を考えた場合、トリエタノールアミンが好まし
い。本発明に使用される記録剤としては、特に限定する
ことはなく、各種の染料及び顔料等の色材が使用され
る。これらの色材の使用量については特に制限されるも
のではないが、一般的にはインク全重量に対して0.1
〜15重量%の範囲が好適で、より好適には0.1〜1
0重量%である。尚、本発明のインクは上記成分の他に
必要に応じて水溶性有機溶剤、界面活性剤、pH調整
剤、防錆剤、防腐剤、防カビ剤、酸化防止剤、蒸発促進
剤、キレート化剤、水溶性ポリマー等の種々の添加剤を
添加してもよい。
【0011】本発明で使用される液媒体は、水と水溶性
有機溶剤との混合物であることが好ましい。具体的な水
溶性有機溶剤の例としては、例えば、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン等
のケトン類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエー
テル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール等のポリアルキレングリコール類;エチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、
トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオ
ール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエ
チレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原
子を含むアルキレングリコール類;グリセリン;エチレ
ングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエ
チレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、
トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エー
テル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;N
−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イ
ミダゾリジノン、トリエタノールアミン、スルホラン、
ジメチルサルフォオキサイド等が挙げられる。
有機溶剤との混合物であることが好ましい。具体的な水
溶性有機溶剤の例としては、例えば、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン等
のケトン類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエー
テル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール等のポリアルキレングリコール類;エチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、
トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオ
ール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエ
チレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原
子を含むアルキレングリコール類;グリセリン;エチレ
ングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエ
チレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、
トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エー
テル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;N
−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イ
ミダゾリジノン、トリエタノールアミン、スルホラン、
ジメチルサルフォオキサイド等が挙げられる。
【0012】上記水溶性有機溶剤の含有量は、一般には
インクの全重量に対して重量%で1%〜40%が好まし
く、より好ましくは3%〜30%の範囲である。特に目
詰り防止を目的として一般的に使用される多価アルコー
ル等の湿潤剤の使用量は、本発明で使用する飽和ジカル
ボン酸のアルキルアミン塩とアルカノールアミンとを併
有することにより、多量に使用する必要性はなく、むし
ろ40重量%以上含有させると紙上での印字乾燥性及び
印字品位が低下するという結果が得られた。又、インク
中の水の含有量は、30〜95重量%の範囲で使用され
る。30重量%より少ないと色材の溶解性等が悪くな
り、インクの粘度も高くなる為好ましくない。一方、9
5重量%より多いと蒸発成分が多すぎて、十分な固着特
性を満足することが出来ない。
インクの全重量に対して重量%で1%〜40%が好まし
く、より好ましくは3%〜30%の範囲である。特に目
詰り防止を目的として一般的に使用される多価アルコー
ル等の湿潤剤の使用量は、本発明で使用する飽和ジカル
ボン酸のアルキルアミン塩とアルカノールアミンとを併
有することにより、多量に使用する必要性はなく、むし
ろ40重量%以上含有させると紙上での印字乾燥性及び
印字品位が低下するという結果が得られた。又、インク
中の水の含有量は、30〜95重量%の範囲で使用され
る。30重量%より少ないと色材の溶解性等が悪くな
り、インクの粘度も高くなる為好ましくない。一方、9
5重量%より多いと蒸発成分が多すぎて、十分な固着特
性を満足することが出来ない。
【0013】本発明のインクは、熱エネルギーによるイ
ンクの発泡現象によりインクを吐出させるタイプのイン
クジェット記録方法に適用する場合に特に好適であり、
吐出が極めて安定となり、サテライトドットの発生等が
生じないという特徴がある。但しこの場合には、熱的な
物性値(例えば、比熱、熱膨張係数、熱伝導率等)を調
整する場合もある。更に、本発明のインクは普通紙等に
記録した場合のインクの滲み及び記録物の乾燥性、浸透
性の問題を解決すると同時に、インクジェット用ヘッド
に対するマッチングを良好にする面から、インク自体の
物性として25℃における表面張力が30〜68dyn
e/cm、粘度が15cP以下、好ましくは10cP以
下、より好ましくは5cP以下に調整されることが望ま
しい。
ンクの発泡現象によりインクを吐出させるタイプのイン
クジェット記録方法に適用する場合に特に好適であり、
吐出が極めて安定となり、サテライトドットの発生等が
生じないという特徴がある。但しこの場合には、熱的な
物性値(例えば、比熱、熱膨張係数、熱伝導率等)を調
整する場合もある。更に、本発明のインクは普通紙等に
記録した場合のインクの滲み及び記録物の乾燥性、浸透
性の問題を解決すると同時に、インクジェット用ヘッド
に対するマッチングを良好にする面から、インク自体の
物性として25℃における表面張力が30〜68dyn
e/cm、粘度が15cP以下、好ましくは10cP以
下、より好ましくは5cP以下に調整されることが望ま
しい。
【0014】本発明のインクは、熱エネルギーの作用に
より液滴を吐出させて記録を行なうインクジェット記録
方法にとりわけ好適に用いられるが、一般の筆記具用と
しても使用出来る。本発明のインクを用いて記録を行う
のに好適な方法及び装置としては、記録ヘッドの室内の
インクに記録信号に対応した熱エネルギーを与え、該熱
エネルギーにより液滴を発生させる方法及び装置が挙げ
られる。
より液滴を吐出させて記録を行なうインクジェット記録
方法にとりわけ好適に用いられるが、一般の筆記具用と
しても使用出来る。本発明のインクを用いて記録を行う
のに好適な方法及び装置としては、記録ヘッドの室内の
インクに記録信号に対応した熱エネルギーを与え、該熱
エネルギーにより液滴を発生させる方法及び装置が挙げ
られる。
【0015】その装置の主要部であるヘッド構成例を図
1、図2及び図3に示す。ヘッド13はインクを通す溝
14を有するガラス、セラミックス又はプラスチック板
等と、感熱記録に用いられる発熱ヘッド15(図ではヘ
ッドが示されているが、これに限定されるものではな
い)とを接着して得られる。発熱ヘッド15は酸化シリ
コン等で形成される保護膜16、アルミニウム電極17
−1、17−2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層
18、蓄熱層19、アルミナ等の放熱性の良い基板20
とによりなっている。インク21は吐出オリフィス(微
細孔)22まで来ており、圧力Pによりメニスカス23
を形成している。今、電極17−1、17−2に電気信
号が加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急
激に発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生
し、その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が
吐出し、オリフィス22より記録小滴24となり、被記
録材25に向かって飛翔する。図3には図1に示すヘッ
ドを多数並べたマルチヘッドの外観図を示す。該マルチ
ヘッドはマルチ溝26を有するガラス板27と、図1に
説明したものと同様な発熱ヘッド28を密着して製作さ
れている。尚、図1は、インク流路に沿ったヘッド13
の断面図であり、図2は図1のA−B線での切断面であ
る。
1、図2及び図3に示す。ヘッド13はインクを通す溝
14を有するガラス、セラミックス又はプラスチック板
等と、感熱記録に用いられる発熱ヘッド15(図ではヘ
ッドが示されているが、これに限定されるものではな
い)とを接着して得られる。発熱ヘッド15は酸化シリ
コン等で形成される保護膜16、アルミニウム電極17
−1、17−2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層
18、蓄熱層19、アルミナ等の放熱性の良い基板20
とによりなっている。インク21は吐出オリフィス(微
細孔)22まで来ており、圧力Pによりメニスカス23
を形成している。今、電極17−1、17−2に電気信
号が加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急
激に発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生
し、その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が
吐出し、オリフィス22より記録小滴24となり、被記
録材25に向かって飛翔する。図3には図1に示すヘッ
ドを多数並べたマルチヘッドの外観図を示す。該マルチ
ヘッドはマルチ溝26を有するガラス板27と、図1に
説明したものと同様な発熱ヘッド28を密着して製作さ
れている。尚、図1は、インク流路に沿ったヘッド13
の断面図であり、図2は図1のA−B線での切断面であ
る。
【0016】図4に、かかるヘッドを組み込んだインク
ジェット記録装置の1例を示す。図4において、61は
ワイピング部材としてのブレードであり、その一端はブ
レード保持部材によって保持されて固定端となり、カン
チレバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッドによ
る記録領域に隣接した位置に配設され、又、本例の場
合、記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持され
る。62はキャップであり、ブレード61に隣接するホ
ームポジションに配設され、記録ヘッドの移動方向と垂
直な方向に移動して吐出口面と当接し、キャッピングを
行う構成を備える。更に63はブレード61に隣接して
設けられるインク吸収体であり、ブレード61と同様、
記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持される。
上記ブレード61、キャップ62、吸収体63によって
吐出回復部64が構成され、ブレード61及び吸収体6
3によってインク吐出口面の水分、塵埃等の除去が行わ
れる。
ジェット記録装置の1例を示す。図4において、61は
ワイピング部材としてのブレードであり、その一端はブ
レード保持部材によって保持されて固定端となり、カン
チレバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッドによ
る記録領域に隣接した位置に配設され、又、本例の場
合、記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持され
る。62はキャップであり、ブレード61に隣接するホ
ームポジションに配設され、記録ヘッドの移動方向と垂
直な方向に移動して吐出口面と当接し、キャッピングを
行う構成を備える。更に63はブレード61に隣接して
設けられるインク吸収体であり、ブレード61と同様、
記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持される。
上記ブレード61、キャップ62、吸収体63によって
吐出回復部64が構成され、ブレード61及び吸収体6
3によってインク吐出口面の水分、塵埃等の除去が行わ
れる。
【0017】65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐
出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッドであり、66は記録ヘッド
65を搭載して記録ヘッド65の移動を行う為のキャリ
ッジである。キャリッジ66はガイド軸67と慴動可能
に係合し、キャリッジ66の一部はモータ68によって
駆動されるベルト69と接続(不図示)している。これ
によりキャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可
能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接
した領域の移動が可能となる。51は被記録材を挿入す
る為の給紙部、52は不図示のモータにより駆動される
紙送りローラである。これらの構成によって記録ヘッド
の吐出口面と対向する位置へ被記録材が給紙され、記録
が進行するにつれて排紙ローラ53を配した排紙部へ排
紙される。
出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッドであり、66は記録ヘッド
65を搭載して記録ヘッド65の移動を行う為のキャリ
ッジである。キャリッジ66はガイド軸67と慴動可能
に係合し、キャリッジ66の一部はモータ68によって
駆動されるベルト69と接続(不図示)している。これ
によりキャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可
能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接
した領域の移動が可能となる。51は被記録材を挿入す
る為の給紙部、52は不図示のモータにより駆動される
紙送りローラである。これらの構成によって記録ヘッド
の吐出口面と対向する位置へ被記録材が給紙され、記録
が進行するにつれて排紙ローラ53を配した排紙部へ排
紙される。
【0018】上記構成において記録ヘッド65が記録終
了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部64の
キャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避して
いるが、ブレード61は移動経路中に突出している。こ
の結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされ
る。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当接
してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッ
ドの移動経路中に突出する様に移動する。記録ヘッド6
5がホームポジションから記録開始位置へ移動する場
合、キャップ62及びブレード61は上述したワイピン
グ時の位置と同一の位置にある。この結果、この移動に
おいても記録ヘッド65の吐出口面はワイピングされ
る。上述の記録ヘッドのホームポジションへの移動は、
記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘッドが記
録の為に記録領域を移動する間に所定の間隔で記録領域
に隣接したホームポジションへ移動し、この移動に伴っ
て上記ワイピングが行われる。
了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部64の
キャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避して
いるが、ブレード61は移動経路中に突出している。こ
の結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされ
る。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当接
してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッ
ドの移動経路中に突出する様に移動する。記録ヘッド6
5がホームポジションから記録開始位置へ移動する場
合、キャップ62及びブレード61は上述したワイピン
グ時の位置と同一の位置にある。この結果、この移動に
おいても記録ヘッド65の吐出口面はワイピングされ
る。上述の記録ヘッドのホームポジションへの移動は、
記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘッドが記
録の為に記録領域を移動する間に所定の間隔で記録領域
に隣接したホームポジションへ移動し、この移動に伴っ
て上記ワイピングが行われる。
【0019】図5は、ヘッドにインク供給部材、例えば
チューブを介して供給されるインクを収容したインクカ
ートリッジの一例を示す図である。ここで40は供給用
インクを収容したインク収容部、例えば、インク袋であ
り、その先端にはゴム製の栓42が設けられている。こ
の栓42に針(不図示)を挿入することにより、インク
袋40中のインクをヘッドに供給可能ならしめる。44
は廃インクを受容する吸収体である。インク収容部とし
ては、インクとの接液面がポリオレフィン、特にポリエ
チレンで形成されているものが本発明にとって好まし
い。本発明で使用されるインクジェット記録装置として
は、上記の如きヘッドとインクカートリッジとが別体と
なったものに限らず、図6に示す如きそれらが一体にな
ったものにも好適に用いられる。
チューブを介して供給されるインクを収容したインクカ
ートリッジの一例を示す図である。ここで40は供給用
インクを収容したインク収容部、例えば、インク袋であ
り、その先端にはゴム製の栓42が設けられている。こ
の栓42に針(不図示)を挿入することにより、インク
袋40中のインクをヘッドに供給可能ならしめる。44
は廃インクを受容する吸収体である。インク収容部とし
ては、インクとの接液面がポリオレフィン、特にポリエ
チレンで形成されているものが本発明にとって好まし
い。本発明で使用されるインクジェット記録装置として
は、上記の如きヘッドとインクカートリッジとが別体と
なったものに限らず、図6に示す如きそれらが一体にな
ったものにも好適に用いられる。
【0020】図6において、70は記録ユニットであっ
て、この中にはインクを収容したインク収容部、例え
ば、インク吸収体が収納されており、かかるインク吸収
体中のインクが複数のオリフィスを有するヘッド部71
からインク滴として吐出される構成になっている。イン
ク吸収体の材料としては、ポリウレタン、セルロース又
はポリビニルアセタールを用いることが本発明にとって
好ましい。72は記録ユニット内部を大気に連通させる
為の大気連通口である。この記録ユニット70は、図4
で示す記録ヘッドに代えて用いられるものであって、キ
ャリッジ66に対し着脱自在になっている。
て、この中にはインクを収容したインク収容部、例え
ば、インク吸収体が収納されており、かかるインク吸収
体中のインクが複数のオリフィスを有するヘッド部71
からインク滴として吐出される構成になっている。イン
ク吸収体の材料としては、ポリウレタン、セルロース又
はポリビニルアセタールを用いることが本発明にとって
好ましい。72は記録ユニット内部を大気に連通させる
為の大気連通口である。この記録ユニット70は、図4
で示す記録ヘッドに代えて用いられるものであって、キ
ャリッジ66に対し着脱自在になっている。
【0021】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部及び%とあるのは特に
断りのない限り重量基準である。 実施例1、実施例2及び比較例1 下記に示す各成分を混合し、十分撹拌して溶解後、ポア
サイズが0.45μmのフロロポアフイルター(商品
名:住友電工(株)製)にて加圧瀘過し、本発明の実施
例及び比較例のインクを調製した。実施例1のインク組成 ・C.I.ダイレクトブラック154 3部 ・ジエチレングリコール 10部 ・琥珀酸トリエチルアミン塩 3.5部 ・トリエタノールアミン 0.5部 ・水 86部実施例2のインク組成 ・C.I.フードブラック2 3部 ・グリセリン 5部 ・酒石酸ジエチルアミン塩 3.3部 ・トリエタノールアミン 1.0部 ・水 88.2部比較例1のインク組成 ・C.I.ダイレクトブラック154 3部 ・ジエチレングリコール 10部 ・琥珀酸トリエタノールアミン塩 3.5部 ・トリエタノールアミン 0.5部 ・水 86部
具体的に説明する。尚、文中、部及び%とあるのは特に
断りのない限り重量基準である。 実施例1、実施例2及び比較例1 下記に示す各成分を混合し、十分撹拌して溶解後、ポア
サイズが0.45μmのフロロポアフイルター(商品
名:住友電工(株)製)にて加圧瀘過し、本発明の実施
例及び比較例のインクを調製した。実施例1のインク組成 ・C.I.ダイレクトブラック154 3部 ・ジエチレングリコール 10部 ・琥珀酸トリエチルアミン塩 3.5部 ・トリエタノールアミン 0.5部 ・水 86部実施例2のインク組成 ・C.I.フードブラック2 3部 ・グリセリン 5部 ・酒石酸ジエチルアミン塩 3.3部 ・トリエタノールアミン 1.0部 ・水 88.2部比較例1のインク組成 ・C.I.ダイレクトブラック154 3部 ・ジエチレングリコール 10部 ・琥珀酸トリエタノールアミン塩 3.5部 ・トリエタノールアミン 0.5部 ・水 86部
【0022】次に、得られた実施例1、実施例2及び比
較例1のインクを用い、インクジェット記録装置として
発熱素子をインクの吐出エネルギー源として利用したイ
ンクジェットプリンターBJ−130(商品名:キヤノ
ン(株)製)を使用して印字試験を行い、(1)目詰ま
り評価、(2)印字品位評価、(3)吐出安定性の評価
を夫々行った。又、得られた結果を表1に示す。
較例1のインクを用い、インクジェット記録装置として
発熱素子をインクの吐出エネルギー源として利用したイ
ンクジェットプリンターBJ−130(商品名:キヤノ
ン(株)製)を使用して印字試験を行い、(1)目詰ま
り評価、(2)印字品位評価、(3)吐出安定性の評価
を夫々行った。又、得られた結果を表1に示す。
【0023】[評価方法及び評価基準] (1)目詰り性評価 プリンターに所定のインクを充填して10分間連続して
英数文字を印字した後、プリントを停止し、キャップを
施して10日間放置(放置条件:60℃、10±5%R
H)した後、再び英数文字を印字して初期の印字状態が
再現出来るまでの回復操作回数で判定した。 ◎:回復操作なしで初期と同等な印字が可能。 ○:1〜5回の回復操作で初期と同等な印字が可能。 △:6〜10回の回復操作で初期と同等な印字が可能。 ×:11回以上の回復操作で初期と同等な印字が可能。 (2)印字品位評価 市販の上質紙にプリンターで英数文字を印字し、1時間
以上放置した後、顕微鏡及び目視で文字のシャープさや
文字より発生する髭状の滲みの度合いを評価した。 ◎:文字がシャープで髭状の滲みがない。 ○:文字がシャープであるが、髭状の滲みが少し発生。 △:文字にシャープさがない。又は髭状の滲みが多い。 ×:文字にシャープさがなく、髭状の滲みが多い。 (3)吐出安定性 プリンターに所定のインクを充填して市販の連続伝票用
紙1,000枚に英数文字やベタを連続印字して印字状
態、即ちカスレや白抜け、スプラッシュ、ヨレ等の着弾
不良状態を肉眼で評価した。 ○:印字状態は良好であった。 △:文字にカスレ、白抜けが見られたが回復操作をする
ことにより印字状態は良好になった。 ×:文字にカスレ、白抜けが見られ、回復操作を行って
も印字状態は良好にならなかった。
英数文字を印字した後、プリントを停止し、キャップを
施して10日間放置(放置条件:60℃、10±5%R
H)した後、再び英数文字を印字して初期の印字状態が
再現出来るまでの回復操作回数で判定した。 ◎:回復操作なしで初期と同等な印字が可能。 ○:1〜5回の回復操作で初期と同等な印字が可能。 △:6〜10回の回復操作で初期と同等な印字が可能。 ×:11回以上の回復操作で初期と同等な印字が可能。 (2)印字品位評価 市販の上質紙にプリンターで英数文字を印字し、1時間
以上放置した後、顕微鏡及び目視で文字のシャープさや
文字より発生する髭状の滲みの度合いを評価した。 ◎:文字がシャープで髭状の滲みがない。 ○:文字がシャープであるが、髭状の滲みが少し発生。 △:文字にシャープさがない。又は髭状の滲みが多い。 ×:文字にシャープさがなく、髭状の滲みが多い。 (3)吐出安定性 プリンターに所定のインクを充填して市販の連続伝票用
紙1,000枚に英数文字やベタを連続印字して印字状
態、即ちカスレや白抜け、スプラッシュ、ヨレ等の着弾
不良状態を肉眼で評価した。 ○:印字状態は良好であった。 △:文字にカスレ、白抜けが見られたが回復操作をする
ことにより印字状態は良好になった。 ×:文字にカスレ、白抜けが見られ、回復操作を行って
も印字状態は良好にならなかった。
【表1】
【0024】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば、上質紙、中
性紙、ボンド紙、再生紙等の一般普通紙に対し、良好な
印字品位の記録が可能となる。更に本発明のインクによ
れば、筆記具のペン先やインクジェット用ヘッドのノズ
ルにおける目詰まりの発生を抑え、且つ長時間の連続使
用においても何ら問題のない信頼性の高い記録を行うこ
とが出来る。
性紙、ボンド紙、再生紙等の一般普通紙に対し、良好な
印字品位の記録が可能となる。更に本発明のインクによ
れば、筆記具のペン先やインクジェット用ヘッドのノズ
ルにおける目詰まりの発生を抑え、且つ長時間の連続使
用においても何ら問題のない信頼性の高い記録を行うこ
とが出来る。
【図1】インクジェット記録装置のヘッド部の縦断面図
である。
である。
【図2】インクジェット記録装置のヘッド部の横断面図
である。
である。
【図3】図1に示したヘッドをマルチ化したヘッドの外
観斜視図である。
観斜視図である。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図5】インクカートリッジの縦断面図である。
【図6】記録ユニットの斜視図である。
61:ワイピング部材 62:キャップ 63:インク吸収体 64:吐出回復部 65:記録ヘッド 66:キャリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/05 C09D 11/02 PTG 7415−4J 9012−2C B41J 3/04 103 B
Claims (14)
- 【請求項1】 記録剤及びこれを溶解又は分散する液媒
体を含むインクにおいて、飽和ジカルボン酸のアルキル
アミン塩とアルカノールアミンを併有させることを特徴
とするインク。 - 【請求項2】 インク滴を記録信号に応じてオリフィス
から吐出させて被記録材に記録を行うインクジェット記
録方法において、上記インクが請求項1に記載のインク
であることを特徴とするインクジェット記録方法。 - 【請求項3】 インクに熱エネルギーを作用させてイン
ク滴を吐出させる請求項2に記載のインクジェット記録
方法。 - 【請求項4】 インクを収容したインク収容部、該イン
クをインク滴として吐出させる為のヘッド部を備えた記
録ユニットにおいて、前記インクが請求項1に記載のイ
ンクであることを特徴とする記録ユニット。 - 【請求項5】 ヘッド部が、インクに熱エネルギーを作
用させてインク滴を吐出させるヘッドである請求項4に
記載の記録ユニット。 - 【請求項6】 インク収容部が、ポリウレタン又はセル
ロース又はポリビニルアセテートで形成されている請求
項4に記載の記録ユニット。 - 【請求項7】 インクを収容したインク収容部を備えた
インクカートリッジにおいて、前記インクが請求項1に
記載のインクであることを特徴とするインクカートリッ
ジ。 - 【請求項8】 インク収容部がポリオレフィンで形成さ
れた接液面を有する請求項7に記載のインクカートリッ
ジ。 - 【請求項9】 インクを収容したインク収容部と、該イ
ンクをインク滴として吐出させる為のヘッド部を有する
記録ユニットを備えたインクジェット記録装置におい
て、前記インクが請求項1に記載のインクであることを
特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項10】 ヘッド部が、インクに熱エネルギーを
作用させてインク滴を吐出させるヘッドである請求項9
に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項11】 インク収容部が、ポリウレタン又はセ
ルロース又はポリビニルアセテートで形成されている請
求項9に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項12】 インク滴を吐出する為の記録ヘッド、
インクを収容したインク収容部を有するインクカートリ
ッジ及び該インクカートリッジから記録ヘッドにインク
を供給する為のインク供給部を備えたインクジェット記
録装置において、前記インクが請求項1に記載のインク
であることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項13】 記録ヘッドが、インクに熱エネルギー
を作用させてインク滴を吐出させるヘッドである請求項
12に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項14】 インク収容部がポリオレフィンで形成
された接液面を有する請求項12に記載のインクジェッ
ト記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31315991A JPH05125308A (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | インク、これを用いたインクジエツト記録方法及びかかるインクを用いた機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31315991A JPH05125308A (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | インク、これを用いたインクジエツト記録方法及びかかるインクを用いた機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05125308A true JPH05125308A (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=18037819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31315991A Pending JPH05125308A (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | インク、これを用いたインクジエツト記録方法及びかかるインクを用いた機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05125308A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008150487A (ja) * | 2006-12-18 | 2008-07-03 | Canon Inc | インク及びインクジェット記録装置 |
-
1991
- 1991-11-01 JP JP31315991A patent/JPH05125308A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008150487A (ja) * | 2006-12-18 | 2008-07-03 | Canon Inc | インク及びインクジェット記録装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3005057B2 (ja) | インク、これを用いたインクジェット記録方法及び機器 | |
JP3147948B2 (ja) | インクジェット記録に用いるインク、インクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置 | |
US5131949A (en) | Ink, ink-jet recording process, and instrument making use of the ink | |
JPH04211467A (ja) | インク、インクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置 | |
JPH06128515A (ja) | インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 | |
JPH0726178A (ja) | インク、これを用いたインクジェット記録方法及び染料の会合防止方法 | |
JPH06248212A (ja) | インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 | |
JPH04339876A (ja) | インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 | |
JP3060318B2 (ja) | インク、インクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジおよびインクジェット記録装置 | |
JP3073059B2 (ja) | インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 | |
JPH05125308A (ja) | インク、これを用いたインクジエツト記録方法及びかかるインクを用いた機器 | |
JP3073074B2 (ja) | インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 | |
JPH06271798A (ja) | インク、これを用いたインクジェット記録方法及び機器 | |
JP3176663B2 (ja) | インクジェット記録方法 | |
JPH0586314A (ja) | インクジエツト記録方法 | |
JP3123000B2 (ja) | インクジェット記録用インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 | |
JP2980995B2 (ja) | インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 | |
JP3123668B2 (ja) | インクジェット記録用インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 | |
JP2925224B2 (ja) | インク及びこれを用いたインクジェット記録方法 | |
JP3009064B2 (ja) | インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 | |
JP3055810B2 (ja) | インク、インクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置 | |
JP3008215B2 (ja) | インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 | |
JP3039877B2 (ja) | インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 | |
JP3123664B2 (ja) | インクジェット記録用インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 | |
JPH04339874A (ja) | インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 |