JPH05125016A - 液晶中間体およびその製法 - Google Patents

液晶中間体およびその製法

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JPH05125016A
JPH05125016A JP3292678A JP29267891A JPH05125016A JP H05125016 A JPH05125016 A JP H05125016A JP 3292678 A JP3292678 A JP 3292678A JP 29267891 A JP29267891 A JP 29267891A JP H05125016 A JPH05125016 A JP H05125016A
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JP
Japan
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formula
liquid crystal
chemical
concentrated
ester
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Application number
JP3292678A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Awaji
弘 淡路
Satoshi Mizunuma
聡 水沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 常温付近で強誘電性を示し、応答性が速く、
動画表示が可能で、かつ大画面や屈曲画面の表示素子と
して使用でき、高分子液晶の材料の多様化に貢献しうる
高分子液晶をうるための中間体をうる。 【構成】 一般式(1) : 【化51】 (式中、jおよびkは1〜30の整数、R1 、R2 は不斉
炭素を含む特定の基)で表わされる光学的に活性な液晶
中間体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オプトエレクトロニク
ス分野、とくに表示素子、光記録媒体、非線形光学素子
などの分野で有用に使用しうる新規な液晶材料の製造に
好適に使用しうる液晶中間体およびその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶化合物は代表的な表示材
料として知られ、時計、電卓、小型テレビジョン、パー
ソナルコンピューターなどの分野に使用されている。こ
れらの分野では通常、従来の低分子液晶をミクロンオー
ダーの間隔で2枚のガラス基板の間に挟んで使用されて
いる。
【0003】しかしながら、このような間隔の調整は大
画面および曲面画面では実現することができない。
【0004】この問題を解決する一つの手段として液晶
を高分子化し、それ自体を成形可能にすることが試みら
れている(ジャーナル オブ ポリマーサイエンス、ポ
リマー レターズ(J.Polym.Sci.,Polym.Lett.)Ed.13,24
3(1975) 、ポリマー ブレティン(Polym.Bull.),6,309
(1982) 、特開昭55-21479号公報など参照)。
【0005】しかしながら、従来の高分子化した液晶
(高分子液晶)の主鎖骨格はポリアクリレート、ポリシ
ロキサンが主流であり、材料の多様性に制限がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の高分子液晶が有する欠点を克服し、常温付近でも
強誘電性を示すうえに、電場に対する応答速度が速くて
動画表示が可能であり、かつ大画面や屈曲画面の表示素
子としても有利に使用しうる種々の高分子液晶をうるた
めの中間体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(1) :
【0008】
【化7】
【0009】(式中、jおよびkは1〜30の整数であ
る、R1 およびR2 は、
【0010】
【化8】
【0011】(ただし、Qは−COO−または−OCO
−であり、R3 は−COOR4 、−OCOR4 、−OR
4または−R4 (R4 は一般式(2) :
【0012】
【化9】
【0013】(式中、mおよびnは、0〜9の整数であ
り、qは0または1であり、R5 およびR6 はそれぞれ
−CH3 、−F、−Clまたは−CN、ただし、R6
−CH3 であるばあいには、nは0ではない、C* は不
斉炭素原子を表わす))で表わされる基を表わす)であ
る)で表わされる光学的に活性な液晶中間体、および一
般式(3) :
【0014】
【化10】
【0015】で表わされるフマル酸ジクロリドと一般式
(4) :
【0016】
【化11】
【0017】(式中、R1 およびjは前記と同じ)で表
わされる水酸基末端化合物および一般式(5) :
【0018】
【化12】
【0019】(式中、R2 およびkは前記と同じ)で表
わされる水酸基末端化合物とを反応させることを特徴と
する前記液晶中間体の製法に関する。
【0020】
【実施例】本発明の液晶中間体は、一般式(1) :
【0021】
【化13】
【0022】で表わされる。
【0023】前記一般式(1) におけるj、kはそれぞれ
1〜30、好ましくは4〜20の整数である。j、kが30を
こえると前記液晶中間体からえられる高分子が目的とす
る液晶性を示さなくなる。
【0024】前記一般式(1) におけるR1 およびR2
【0025】
【化14】
【0026】(ただし、Qは−COO−または−OCO
−であり、R3 は−COOR4 、−OCOR4 、−OR
4または−R4 である)で表わされる基である。
【0027】前記R4 は一般式(2) :
【0028】
【化15】
【0029】で表わされる基である。
【0030】一般式(2) において、mおよびnはそれぞ
れ0〜9の整数を表わす。またqは0または1である。
【0031】前記R5 およびR6 はそれぞれ−CH3
−F、−Clまたは−CNである。ただし、R6 が−C
3 であるばあいには、nは0ではない。また、C*
不斉炭素原子を表わす。
【0032】前記R1 、R2 の具体例としては、たとえ
【0033】
【化16】
【0034】
【化17】
【0035】
【化18】
【0036】
【化19】
【0037】
【化20】
【0038】
【化21】
【0039】
【化22】
【0040】
【化23】
【0041】
【化24】
【0042】
【化25】
【0043】などがあげられる。
【0044】一般式(1) で表わされる液晶中間体の好ま
しい具体例としては、たとえば
【0045】
【化26】
【0046】
【化27】
【0047】
【化28】
【0048】
【化29】
【0049】
【化30】
【0050】
【化31】
【0051】
【化32】
【0052】などがあげられる。
【0053】前記一般式(1) で表わされる液晶中間体
は、無色微結晶体であり、光学的に活性であり、かつ、
自発分極を有する。
【0054】前記光学的に活性であるとは、その物質の
中を直線偏光が進行する際、偏光面が回転する性質であ
り、旋光性ともいう。また偏光面の回転の角度は旋光度
で表わされる。本発明の液晶中間体の旋光度は[α]=
+3〜+15度(CHCl3 、20℃、D線)のごとき値を
有する。
【0055】また、前記自発分極を有するとは、電界の
印加なしに分極が存在することであり、強誘電性とはこ
の自発分極が電界の印加により反転可能な性質のことで
あり、本発明の液晶中間体は、自発分極がPs=10〜 5
0nC/cm2 のごとき値を有する。
【0056】本発明の液晶中間体が光学的に活性であり
かつ自発分極を有するために、強誘電性を示し、この液
晶中間体を用いて製造される液晶材料も強誘電性を有す
る。
【0057】つぎに前記一般式(1) で表わされる本発明
の液晶中間体の製法について説明する。
【0058】本発明では一般式(3) :
【0059】
【化33】
【0060】で表わされるフマル酸ジクロリドと一般式
(4) :
【0061】
【化34】
【0062】(式中、R1 およびjは前記と同じ)で表
わされる水酸基末端化合物および一般式(5) :
【0063】
【化35】
【0064】(式中、R2 およびkは前記と同じ)で表
わされる水酸基末端化合物とを反応させて一般式(1) :
【0065】
【化36】
【0066】(式中、R1 、R2 、jおよびkは前記と
同じ)で表わされる本発明の液晶中間体が製造される。
【0067】前記水酸基末端化合物の具体例としては、
たとえば
【0068】
【化37】
【0069】
【化38】
【0070】
【化39】
【0071】
【化40】
【0072】
【化41】
【0073】
【化42】
【0074】
【化43】
【0075】
【化44】
【0076】
【化45】
【0077】などがあげられる。
【0078】前記反応においてフマル酸ジクロリドと水
酸基末端化合物との使用割合は反応収率の点からフマル
酸ジクロリド/水酸基末端化合物がモル比で1/2〜1
/6程度であるのが好ましい。
【0079】前記反応は原料の溶解度の点からテトラヒ
ドロフラン、ジエチルエーテルなどの溶媒中、0℃〜室
温で2〜7時間行なわれるのが好ましい。また塩酸トラ
ップ剤としてトリエチルアミンやピリジンが用いられる
のが好ましい。
【0080】反応終了後は、通常、塩酸塩を濾別し、濾
液を濃縮し、エタノール中で再結晶して精製単離され
る。
【0081】このようにして本発明の液晶中間体がえら
れる。
【0082】本発明の液晶中間体は重合開始剤の存在下
で重合することによりポリフマレート構造を有する高分
子液晶に導かれる。
【0083】このようにしてえられる高分子液晶は、常
温付近でも強誘電性を示し、電場に対する応答速度が速
くて動画表示が可能であり、かつ、高分子結晶の材料の
多様化に貢献するものである。
【0084】また前記高分子液晶は、その相転移温度の
測定から、カイラルスメクチックC相液晶状態が常温付
近の温度で実現することが確認されており、液晶性と成
形が容易であるという典型的なポリマーの性質とを有し
ている。
【0085】前記高分子液晶は、通常の製膜法、たとえ
ばキャスティング法、延伸法などによってフィルムに形
成して用いることができる。厚さ数十〜数百μmのフィ
ルム状のポリマーは、2枚の通常のガラス基板はもとよ
り、大型のガラス基板、曲面状のガラス基板、ポリエス
テルフィルムなどの間に挟んで種々の形状のディジタル
表示ディスプレイなどの液晶ディスプレイ、電気光学シ
ャッターなどの種々の電気光学デバイスなど、種々のオ
プトエレクトロニクス、情報記憶の分野に利用すること
ができる。また適当な溶媒に溶解したポリマー溶液をガ
ラス基板などの基板面に塗布し、溶媒を蒸発させること
によって、直接基板面上に密着した状態でフィルム化す
ることもできる。
【0086】なお、本発明の液晶中間体からの高分子液
晶には、必要に応じて前記高分子液晶同士の混合、他の
ポリマーとの混合、安定剤、可塑剤などを含めた種々の
無機、有機化合物や金属類などの添加物の添加など、当
業界においてよく知られている種々の処理方法により改
善することができる。
【0087】つぎに、本発明を実施例によりさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定される
ものではない。
【0088】実施例1 フマル酸ジエステル
【0089】
【化46】
【0090】の合成 (1) 4-ヒドロキシ安息香酸2-メチルブチルエステルの合
成 4-ヒドロキシ安息香酸24.6g(0.178mol)と(S)-(-)-2-
メチルブタノール19.0g(0.215mol)とを濃硫酸0.7ml
の存在下、トルエン120ml 中で20時間還流した。反応液
を炭酸水素ナトリウムで中和したのち濃縮し、濃縮液を
エタノールに溶解し活性炭で処理した。エタノール溶液
を濃縮して目的物36.9gをえた(収率99%)。
【0091】 1H NMR スペクトル分析結果(δ(ppm
)、CDCl3 、20℃) 0.95(6H)、1.30(2H)、1.75(1H)、4.05(2H)、6.80(2H)、
7.85(2H) IRスペクトル分析結果(neat、20℃) 水酸基に由来する吸収: 3350cm-1 アルキル基に由来する吸収: 2960cm-1 エステルに由来する吸収: 1665cm-1、1275cm-1 (2) 4-(4′- (アセトキシ)ベンゾイルオキシ)安息香
酸2-メチルブチルエステルの合成 4-アセトキシ安息香酸5.66g(0.0314mol )を塩化チオ
ニル20g中で80℃で2時間還流したのち、減圧濃縮して
酸クロリド体をえた。4-ヒドロキシ安息香酸2-メチルブチルエス
テル6.54g(0.0314mol )、トリエチルアミン5mlの乾燥
テトラヒドロフラン35mlの溶液に、前記酸クロライドの
テトラヒドロフラン35ml溶液を滴下したのち、10時間撹
拌した。トリエチルアミン塩酸塩を濾別したのち濾液を
濃縮して粗結晶をえた。これをエタノールから再結晶さ
せ、目的物を無色結晶として3.93gえた(収率34%)。
【0092】 1H NMR スペクトル分析結果(δ(ppm
)、CDCl3 、20℃) 1.00(9H)、2.50(3H)、4.10(2H)、7.20(4H)、8.10(4H) IRスペクトル分析結果(KBr 、20℃) アルキル基に由来する吸収: 2950cm-1 エステルに由来する吸収: 1755cm-1、1730cm-1、17
10cm-1、1280cm-1 (3) 4-(4′- (ヒドロキシ)ベンゾイルオキシ)安息香
酸2-メチルブチルエステルの合成 (2) でえたエステル体3.7 g(0.010mol)のエーテル50
mlの溶液にベンジルアミン5.35g(0.050mol)を加えて
10時間撹拌した。反応液に5N塩酸を10ml加えてベンジル
アミンを塩酸塩として析出させ、これを濾別した。濾液
を濃縮して目的とするヒドロキシ体を無色液体として3.
1 gえた(収率95%)。
【0093】 1H NMR スペクトル分析結果(δ(ppm
)、CDCl3 、20℃) 0.55〜1.40(9H)、4.05(2H)、6.55(4H)、7.45(4H)、8.65
(1H) IRスペクトル分析結果(KBr 、20℃) 水酸基に由来する吸収: 3300cm-1 アルキル基に由来する吸収: 2950cm-1 エステルに由来する吸収: 1705cm-1、1680cm-1、12
70cm-1 (4) 4-(4′- (10- ヒドロキシデカニルオキシ)ベンゾ
イルオキシ)安息香酸2-メチルブチルエステルの合成 (3) でえたヒドロキシ体3.10g(0.00945mol)と10- ブ
ロモデカノール2.37g(0.00945mol)とを炭酸カリウム
4.56gの存在下、メチルエチルケトン60ml中で20時間還
流し、炭酸カリウムを濾別したのち、濾液を濃縮した。
濃縮物をカラムクロマトグラフィーにて生成し目的物を
無色結晶として2.88g(収率61%)えた。
【0094】 1H NMR スペクトル分析結果(δ(ppm
)、CDCl3 、20℃) 0.80〜2.00(25H) 、3.55(2H)、3.85(4H)、6.55(4H)、7.
85(4H) IRスペクトル分析結果(KBr 、20℃) 水酸基に由来する吸収: 3350cm-1 アルキル基に由来する吸収: 2900cm-1 エステルに由来する吸収: 1710cm-1、1275cm-1 (5) フマル酸ジエステルの合成 前記の4-(4′- (10- ヒドロキシデカニルオキシ)ベン
ゾイルオキシ)安息香酸2-メチルブチルエステル2.90g
(6.00mmol)とトリエチルアミン0.654 g(6.00mmol)
のテトラヒドロフラン60ml溶液をフマル酸ジクロリド0.
459g(3.00mmol)のテトラヒドロフラン20ml溶液に滴
下し、室温で7時間反応させた。析出したトリエチルア
ミン塩酸塩を濾別して反応液を濃縮し、エタノールに溶
解させて活性炭で処理したのち、再び濃縮し目的のフマ
ル酸ジエステルを無色固体として1.88g(収率60%)え
た。
【0095】えられたフマル酸ジエステルを 1H NMR ス
ペクトル分析、IRスペクトル分析により同定し、目的物
であることを確認した。
【0096】 1H NMR スペクトル分析結果(δ(ppm
)、CDCl3 、20℃) 1〜2(50H) 、6.90(8H)、4.00(4H)、7.30(2H)、4.15(8
H)、8.10(8H) IRスペクトル分析結果(KBr 、20℃) オレフィンに由来する吸収: 3020cm-1 エステルに由来する吸収: 1725cm-1、1260cm-1 エーテルに由来する吸収: 1100cm-1 融 点:mp=53℃ 旋光度:[α](CHCl3 、20℃、D線)+4.6 ° 自発分極:Ps=29 nC/cm2 このフマル酸ジエステルをアゾビスイソブチロニトリル
を開始剤としてテトラヒドロフランなどの溶媒中でラジ
カル重合して強誘電性を示す高分子液晶ポリフマル酸エ
ステルがえられた。
【0097】実施例2 フマル酸ジエステル
【0098】
【化47】
【0099】の合成 (1) 4-(4′- ヒドロキシフェニル)安息香酸2-メチルブ
チルエステルの合成 4-(4′- ヒドロキシフェニル)安息香酸5.20g(0.0234
mol )と(S)-(-)-2-メチルブタノール8.80g(0.100mo
l)とを濃硫酸0.1ml の存在下、トルエン120ml中で30時
間還流した。反応液を炭酸水素ナトリウムで中和したの
ち、濃縮し、濃縮液をエタノールに溶解し活性炭で処理
した。エタノール溶液を濃縮して目的物6.70gをえた
(収率100 %)。
【0100】 1H NMR スペクトル分析結果(δ(ppm
)、CDCl3 、20℃) 0.80〜2.00(9H)、4.05(1H)、4.20(2H)、6.95(2H)、7.60
(4H)、8.10(2H) IRスペクトル分析結果(KBr 、20℃) 水酸基に由来する吸収: 3350cm-1 アルキル基に由来する吸収: 2910cm-1 エステルに由来する吸収: 1725cm-1、1260cm-1 (2) 4-(4′- (10- ヒドロキシデカニルオキシ)フェニ
ル)安息香酸2-メチルブチルエステルの合成 (1) でえられたヒドロキシ体2.68g(0.00945mol)と10
- ブロモデカノール2.24g(0.00945mol)とを炭酸カリ
ウム4.56gの存在下、メチルエチルケトン60ml中で20時
間還流し、炭酸カリウムを濾別したのち、濾液を濃縮し
た。濃縮物をカラムクロマトグラフィーにて精製し目的
物を無色結晶として2.70g(収率65%)えた。
【0101】 1H NMR スペクトル分析結果(δ(ppm
)、CDCl3 、20℃) 0.80〜2.00(25H) 、3.63(2H)、4.03(2H)、4.15(1H)、4.
18(2H)、6.99(2H)、7.60(4H)、8.09(2H) IRスペクトル分析結果(KBr 、20℃) 水酸基に由来する吸収: 3350cm-1 アルキル基に由来する吸収: 2950cm-1 エステルに由来する吸収: 1740cm-1、1720cm-1、12
75cm-1 エーテルに由来する吸収: 1150cm-1 (3) フマル酸ジエステルの合成 前記の4-(4′- (10- ヒドロキシデカニルオキシ)フェ
ニル)安息香酸2-メチルブチルエステル2.64g(6.00mm
ol)とトリエチルアミン0.654 g(6.00mmol)のテトラ
ヒドロフラン60ml溶液をフマル酸ジクロリド0.459 g
(3.00mmol)のテトラヒドロフラン20ml溶液に滴下し、
室温で7時間反応させた。析出したトリエチルアミン塩
酸塩を濾別して反応液を濃縮し、エタノールに溶解させ
て活性炭で処理したのち、再び濃縮し目的のフマル酸ジ
エステルを無色固体として1.87g(収率65%)えた。
【0102】えられたフマル酸ジエステルを 1H NMR ス
ペクトル分析、IRスペクトル分析により同定し、目的物
であることを確認した。
【0103】 1H NMR スペクトル分析結果(δ(ppm
)、CDCl3 、20℃) 0.80〜2.00(50H) 、4.00(4H)、4.15(8H)、6.87(2H)、7.
00(4H)、7.57(8H)、8.09(4H) IRスペクトル分析結果(KBr 、20℃) オレフィンに由来する吸収: 3020cm-1 エステルに由来する吸収: 1725cm-1、1260cm-1 エーテルに由来する吸収: 1100cm-1 融 点:mp=72℃ 旋光度:[α](CHCl3 、20℃、D線)+4.3 ° 自発分極:Ps=25 nC/cm2 このフマル酸ジエステルをアゾビスイソブチロニトリル
を開始剤としてテトラヒドロフランなどの溶媒中でラジ
カル重合して、強誘電性を示す高分子液晶ポリフマル酸
エステルがえられた。
【0104】実施例3 式:
【0105】
【化48】
【0106】で表わされるフマル酸ジエステルの合成 (1) 4-(4′- ヒドロキシフェニル)安息香酸2-クロロ-3
- メチル-1- ペンチルエステルの合成 4-(4′- ヒドロキシフェニル)安息香酸5.20g(0.0234
mol )と2S,3S-2-クロロ-3- メチル-1- ペンタノール1
3.6g(0.100mol)を濃硫酸0.1ml の存在下、トルエン1
20ml 中で30時間還流した。反応液を炭酸水素ナトリウ
ムで中和したのち、濃縮し、濃縮液をエタノールに溶解
し活性炭で処理した。エタノール溶液を濃縮して目的物
7.77gをえた(収率100 %)。
【0107】(2) 4-(4′- (10- ヒドロキシデカニルオ
キシ)フェニル)安息香酸2-クロロ-3- メチル-1-ペン
チルエステルの合成 (1) でえられたヒドロキシ体3.32g(0.010mol)と10-
ブロモデカノール2.37g(0.010mol)とを炭酸カリウム
4.83gの存在下、メチルエチルケトン65ml中で20時間還
流し、炭酸カリウムを濾別したのち、濾液を濃縮した。
濃縮物をカラムクロマトグラフィーにて精製し目的物を
無色結晶として3.42g(収率70%)えた。
【0108】(3) フマル酸ジエステルの合成 前記の4-(4′- (10- ヒドロキシデカニルオキシ)フェ
ニル)安息香酸2-クロロ-3- メチル-1- ペンチルエステ
ル2.93g(6.00mmol)とトリエチルアミン0.654 g(6.
00mmol)のテトラヒドロフラン60ml溶液をフマル酸ジク
ロリド0.459 g(3.00mmol)のテトラヒドロフラン20ml
溶液に滴下し室温で7時間反応させた。析出したトリエ
チルアミン塩酸塩を濾別して反応液を濃縮し、エタノー
ルに溶解させて活性炭で処理したのち、再び濃縮し目的
のフマル酸ジエステルを無色固体として2.25g(収率71
%)えた。
【0109】えられたフマル酸ジエステルを 1H NMR ス
ペクトル分析、IRスペクトル分析により同定し、目的物
であることを確認した。
【0110】 1H NMR スペクトル分析結果(δ(ppm
)、CDCl3 、20℃) 0.80〜2.30(50H) 、6.87(2H)、7.57(8H)、4.00(4H)、7.
00(4H)、8.09(4H)、4.15(9H) IRスペクトル分析結果(KBr 、20℃) オレフィンに由来する吸収: 3020cm-1 エステルに由来する吸収: 1725cm-1、1260cm-1 エーテルに由来する吸収: 1100cm-1 融 点:mp=63℃ 旋光度:[α](CHCl3 、20℃、D線)+11.0° 自発分極:Ps=28 nC/cm2 このフマル酸ジエステルをアゾビスイソブチロニトリル
を開始剤として、テトラヒドロフランなどの溶媒中でラ
ジカル重合して、強誘電性を示す高分子液晶ポリフマル
酸エステルがえられた。
【0111】実施例4 式:
【0112】
【化49】
【0113】で表わされるフマル酸ジエステルの合成 (1) 4-(4′- ヒドロキシフェニル)安息香酸2-フルオロ
オクチルエステルの合成 4-(4′- ヒドロキシフェニル)安息香酸5.20g(0.0234
mol )とS-2-フルオロオクタノール14.8g(0.100mol)
を濃硫酸0.1ml の存在下、トルエン120ml 中で30時間還
流した。反応液を炭酸水素ナトリウムで中和したのち、
濃縮し、濃縮液をエタノールに溶解し活性炭で処理し
た。エタノール溶液を濃縮して目的物8.05gをえた(収
率100 %)。
【0114】(2) 4-(4′- (10- ヒドロキシデカニルオ
キシ)フェニル)2-フルオロオクチルエステルの合成 (1) でえられたヒドロキシ体3.44g(0.010mol)と10-
ブロモデカノール2.37g(0.010mol)とを炭酸カリウム
4.83gの存在下、メチルエチルケトン65ml中で20時間還
流し、炭酸カリウムを濾別したのち、濾液を濃縮した。
濃縮物をカラムクロマトグラフィーにて精製し目的物を
無色結晶として3.75g(収率75%)えた。
【0115】(3) フマル酸ジエステルの合成 前記の4-(4′- (10- ヒドロキシデカニルオキシ)フェ
ニル)安息香酸2-フルオロオクチルエステル3.00g(6.
00mmol)とトリエチルアミン0.654 g(6.00mmol)のテ
トラヒドロフラン60ml溶液をフマル酸ジクロリド0.459
g(3.00mmol)のテトラヒドロフラン20ml溶液に滴下し
室温で7時間反応させた。析出したトリエチルアミン塩
酸塩を濾別して反応液を濃縮し、エタノールに溶解させ
て活性炭で処理したのち、再び濃縮し目的のフマル酸エ
ステルを無色固体として2.18g(収率68%)えた。
【0116】えられたフマル酸ジエステルを 1H NMR ス
ペクトル分析、IRスペクトル分析により同定し、目的物
であることを確認した。
【0117】 1H NMR スペクトル分析結果(δ(ppm
)、CDCl3 、20℃) 0.80〜2.30(58H) 、4.00(4H)、4.15(8H)、4.80(2H)、6.
87(2H)、7.00(4H)、7.54(8H)、8.09(4H) IRスペクトル分析結果(KBr 、20℃) オレフィンに由来する吸収: 3020cm-1 エステルに由来する吸収: 1725cm-1、1260cm-1 エーテルに由来する吸収: 1100cm-1 融 点:mp=65℃ 旋光度:[α](CHCl3 、20℃、D線)+13.2° 自発分極:Ps=33 nC/cm2 このフマル酸ジエステルをアゾビスイソブチロニトリル
を開始剤として、テトラヒドロフランなどの溶媒中でラ
ジカル重合して、強誘電性を示す高分子液晶ポリフマル
酸エステルがえられた。
【0118】実施例5 式:
【0119】
【化50】
【0120】で表わされるフマル酸ジエステルの合成 (1) 4-(4′- ヒドロキシフェニル)安息香酸2-シアノ-3
- メチルペンチルエステルの合成 4-(4′- ヒドロキシフェニル)安息香酸5.20g(0.0234
mol )と2S,3S-2-シアノ-3- メチルペンタノール12.7g
(0.100mol)を濃硫酸0.1ml の存在下、トルエン120ml
中で30時間還流した。反応液を炭酸水素ナトリウムで中
和したのち、濃縮し、濃縮液をエタノールに溶解し活性
炭で処理した。エタノール溶液を濃縮して目的物7.56g
をえた(収率100 %)。
【0121】(2) 4-(4′- (10- ヒドロキシデカニルオ
キシ)フェニル)2-シアノ-3- メチルペンチルエステル
の合成 (1) でえられたヒドロキシ体3.23g(0.010mol)と10-
ブロモデカノール2.37g(0.010mol)とを炭酸カリウム
4.83gの存在下、メチルエチルケトン65ml中で20時間還
流し、炭酸カリウムを濾別したのち、濾液を濃縮した。
濃縮物をカラムクロマトグラフィーにて精製し目的物を
無色結晶として3.50g(収率73%)えた。
【0122】(3) フマル酸ジエステルの合成 前記の4-(4′- (10- ヒドロキシデカニルオキシ)フェ
ニル)安息香酸2-シアノ-3- メチルペンチルエステル2.
87g(6.00mmol)とトリエチルアミン0.654 g(6.00mm
ol)のテトラヒドロフラン60ml溶液をフマル酸ジクロリ
ド0.459 g(3.00mmol)のテトラヒドロフラン20ml溶液
に滴下し室温で7時間反応させた。析出したトリエチル
アミン塩酸塩を濾別して反応液を濃縮し、エタノールに
溶解させて活性炭で処理したのち、再び濃縮し目的のフ
マル酸ジエステルを無色固体として2.18g(収率67%)
えた。
【0123】えられたフマル酸ジエステルを 1H NMR ス
ペクトル分析、IRスペクトル分析により同定し、目的物
であることを確認した。
【0124】 1H NMR スペクトル分析結果(δ(ppm
)、CDCl3 、20℃) 0.80〜2.30(50H) 、2.40(2H)、4.00(4H)、4.15(8H)、6.
87(2H)、7.00(4H)、7.57(8H)、8.09(4H) IRスペクトル分析結果(KBr 、20℃) オレフィンに由来する吸収: 3020cm-1 シアノ基に由来する吸収: 2230cm-1 エステルに由来する吸収: 1725cm-1、1260cm-1 エーテルに由来する吸収: 1100cm-1 融 点:mp=67℃ 旋光度:[α](CHCl3 、20℃、D線)+12.1° 自発分極:Ps=30 nC/cm2 このフマル酸ジエステルをアゾビスイソブチロニトリル
を開始剤として、テトラヒドロフランなどの溶媒中でラ
ジカル重合して、強誘電性を示す高分子液晶ポリフマル
酸エステルがえられた。
【0125】
【発明の効果】本発明の液晶中間体は、常温付近でも強
誘電性を示し、応答が速く、動画表示が可能で、かつ大
画面や屈曲画面の表示素子として使用でき、高分子液晶
の材料の多様化に貢献しうる高分子液晶をうることがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 69/82 A 9279−4H 69/86 9279−4H 69/92 9279−4H 69/94 9279−4H 255/11 6917−4H 255/16 6917−4H 255/19 6917−4H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) : 【化1】 (式中、jおよびkは1〜30の整数である、R1 および
    2 は、 【化2】 (ただし、Qは−COO−または−OCO−であり、R
    3 は−COOR4 、−OCOR4 、−OR4 または−R
    4 (R4 は一般式(2) : 【化3】 (式中、mおよびnは0〜9の整数であり、qは0また
    は1であり、R5およびR6 はそれぞれ−CH3 、−
    F、−Clまたは−CN、ただし、R6 が−CH3 であ
    るばあいには、nは0ではない、C* は不斉炭素原子を
    表わす))で表わされる基を表わす)である)で表わさ
    れる光学的に活性な液晶中間体。
  2. 【請求項2】 一般式(3) : 【化4】 で表わされるフマル酸ジクロリドと一般式(4) : 【化5】 (式中、R1 およびjは前記と同じ)で表わされる水酸
    基末端化合物および一般式(5) : 【化6】 (式中、R2 およびkは前記と同じ)で表わされる水酸
    基末端化合物とを反応させることを特徴とする請求項1
    記載の液晶中間体の製法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010275195A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Nippon Zeon Co Ltd (メタ)アクリル酸エステル化合物の製造方法

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