JPH05123069A - 養液噴霧式植物栽培方法 - Google Patents

養液噴霧式植物栽培方法

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JPH05123069A
JPH05123069A JP3313626A JP31362691A JPH05123069A JP H05123069 A JPH05123069 A JP H05123069A JP 3313626 A JP3313626 A JP 3313626A JP 31362691 A JP31362691 A JP 31362691A JP H05123069 A JPH05123069 A JP H05123069A
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JP
Japan
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plant
air
nutrient solution
duct
sprayer
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JP3313626A
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English (en)
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Yohei Yamashita
洋平 山下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 養液を滞空時間の長い霧にして、噴霧機から
遠い位置の植物の根にも均一に当て、毛根に所定量の養
液を付着させる方法を提供する。 【構成】 多数の植孔51を有するダクト状の植床5に送
気ダクト6を接続し、粒子の大きさが5μ以下の煙霧を
発生する噴霧機7をこの送気ダクト6に取り付けて、こ
の噴霧機7から養液を煙霧にして噴霧すると共に、送気
ダクト6に送風機8を取り付けて、養液の煙霧を送気ダ
クト6から植床5に送り込んで植床5の植孔51に植えら
れた植物の根に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、養液噴霧式の植物栽培
方法に関し、特に養液を粒子の大きさが5μ以下の煙霧
にして噴霧することを特徴とするものである。
【0002】
【従来の技術】植物の根は、そのおかれた雰囲気によっ
て生理が左右される。一般に植物を栽培する土壌には、
植物の成育に適合した空隙が形成されていて、ここに空
気と適量の水分が保有されている。この土壌に植えられ
た植物は、図3に概念的に示したように、細根1に生え
た毛根2のうちの一部のもの2-2が堆肥等の腐植物3に
接していて、これに含まれる水分と、この腐植物3から
溶出する養分を吸収し、他の一部の毛根2-3は土壌粒子
4に接していて、これに含まれる水分や無機質の養分を
吸収する。また、毛根2の他の部分は、土壌中の高湿度
の空気に接していて、この空気に含まれる水分と酸素を
吸収している。土壌中の空気は、適度な湿度に保たれて
いることが望ましい。この空気が乾燥すると毛根は、水
分だけでなく、酸素の吸収も出来なくなる。逆に、灌漑
や雨水等によって土壌の空隙が満たされると、この水に
よって空気が追い出されるために、酸素不足となる。し
かも毛根2は水に漬かった状態になるため、根腐れ等の
不具合が生じる。土壌による植物栽培の上記した点に鑑
みて従来は、養液噴霧式の植物栽培装置(例えば特願平
3−117437号)が提案された。この装置は、適宜
な間隔で植孔を穿けた植付パネルの下面を断面U字状の
台座で覆ってダクト状にし、その一端に養液用噴霧機を
備えていて、植孔に植物を植えて、ダクト内に突出した
根部に対して上記噴霧機から養液を噴霧して植物を育成
するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】植物の根に過剰の水が
付着すると、根は水の膜に覆われて水に漬かった状態に
なる。従って、植物を育成するに当たっては、一部の毛
根に養液を付着させて、これを養液で濡れた状態、若し
くは湿った状態にして、この養液に含まれる養分と充分
な水分を毛根のこの部分から吸収させると共に、他の毛
根は高湿度の空気に接触させて、この空気に含まれる水
分と酸素を吸収させるようにすることが肝要である。
又、植物は育成段階の途中で、水分や養分を余り必要と
しない時期があり、この時期に水分や養分を多く吸収さ
せると植物の生理に悪影響を及ぼすことになる。そのた
め、この時期には毛根への養液の付着量を少なくして、
毛根からの養分や水分の吸収量を、葉面からの水分の蒸
散量に見合うか、蒸散を若干抑える程度に減少させるこ
とが必要である。そのため、養液噴霧式の植物栽培装置
においては、植培されている全ての植物の根に対して霧
状にした養液を一様に供給することが出来ると共に、夫
々の植物の毛根への養液の付着量を調節することが出
来、しかも、養液が付着していない部分は高湿度の雰囲
気の中にあるように調節することが出来るものであるこ
とが必要である。ところが、従来の養液噴霧式の植物栽
培装置は、養液を間歇的に噴霧することによって供給量
の調節はしていたが、噴霧する養液の粒子の大きさにつ
いては、殆んど考慮せず、粒子経が数十μ以上の、一般
に細粒と呼ばれる霧を噴霧していたので、上記した毛根
が養液によって覆われる面積の調節等をすることが出来
ず、大部分は毛根に過剰な養液が付着して、毛根は養液
に漬けられた状態になっていたのである。即ち、養液の
含有量が一定の範囲に規定された霧は、その粒子が大き
くなるにしたがって粒子密度が小さくなるので、毛根に
は霧の粒子が付着した部分と、付着しない部分とが生じ
るようになり、養液の付着量にむらが生じるようにな
る。しかも、粒子経が数十μ以上の霧は、粒子が重くて
滞空時間が短いために、噴霧機に近い位置の植物の毛根
と遠い位置の植物の毛根との間に付着量の差が生じ、噴
霧機に近い位置の植物の毛根が過剰の養液で覆われて、
これに漬けられた状態になるのに対して、遠い位置の植
物の毛根では付着量が不足して、養分や水分の吸収が阻
害される。ダクト状の台座の一端に送風機を取り付け
て、台座内の風圧を高くすることにより、この霧を遠く
まで送るようにすることが出来るが、この場合は空気の
流速を可成り強くしなければならないので、植物の根に
は空気の流れに対して表側のものと裏側のものとの間に
付着量の差が生じる。しかも、この空気流によって毛根
が傷み易くなると云う新たな不具合も生じるのである。
又、上記した従来の養液噴霧式の植物栽培装置では、植
物の根に養液の霧が少しでも均一に当たるようにするた
めに、植付パネルを水平にして、植物の根がその下面に
垂下するように構成しなければならないので、装置の構
造が限定され、設置面積当たりの植物の収量が少ないと
云う欠点もあった。本発明は、養液を滞空時間の長い霧
にして、噴霧機から遠い位置の植物の根にも万遍無く当
たり、しかも全ての毛根に所定量の養液を一様に付着さ
せる方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、多数の植孔を
有するダクト状の植床に送気ダクトを接続し、粒子の大
きさが5μ以下の煙霧を発生する噴霧機をこの送気ダク
トに取り付けて、この噴霧機から養液を煙霧にして噴霧
すると共に、送気ダクトに送風機を取り付けて、養液の
煙霧を送気ダクトから植床に送り込んで植床の植孔に植
えられた植物の根に供給する方法により、上記した目的
を達成している。植床の末端と送風機との間に戻気ダク
トを設けて、植床と送風機との間に空気の循環経路を形
成した実施例とすることも出来る。
【0005】
【実施例】以下、本発明に係る養液噴霧式植物栽培方法
を図示の実施例に基ずいて具体的に説明する。この実施
例では植物栽培装置の本体部分は植床5と送気ダクト6
とから成る。送気ダクト6は、植床5に接続されてお
り、粒子の大きさが5μ以下の煙霧を発生する噴霧機7
と送風機8がこれに取り付けられていて、送風機8によ
ってダクト6内に空気の流れを生じさせながら、噴霧機
7から養液を煙霧にして噴霧して、これを空気と共に植
床5に送り込むようになっている。植床5は、ダクト状
に形成されており、その壁面には多数の植孔51が適宜な
間隔で穿けられていて、ここに栽培しようとする植物P
を植え付けるようになっている。又、植床5の一方の端
に空気の供給孔52が形成されていると共に、他方の端に
は排気孔53が形成されており、供給孔52には送気ダクト
6が接続されていて、噴霧機7から噴霧された養液の煙
霧が空気流と共にこの中を通って、排気孔53から排出さ
れるようになっている。尚、図示はしないが植床5の適
所に養液の付着量を検知するセンサーが取り付けられて
おり、これが制御器を介して噴霧機7と送風機8に連絡
されていて、養液の付着量が一定の範囲を越えると、噴
霧機7と送風機8が停止し、一定の範囲より少なくなる
と起動するようになっている。
【0006】植物Pを育成、栽培するときは、先ず、常
法によって植物Pの苗を植床5の植孔51に植物の苗を植
え付ける。そして、噴霧機7を起動させて、送気ダクト
6内に養液を煙霧にして噴霧すると共に、送風機8を起
動させてこのダクト6に所定量の空気を送り出す。煙霧
の噴霧量と空気の送風量とを適度に調節することによ
り、煙霧は一部が蒸発して空気の湿度が飽和状態の近く
にまで高まり、他は煙霧の状態を保ってこの空気に浮遊
して、空気と共に植床5に送り込まれて、排気孔53に向
かって移行する。そして、その際にこの高湿度の空気と
煙霧は植床5内で植物Pの根1に接触し、空気は毛根2
に湿り気と酸素を供給する。一方、煙霧は一部が毛根2
に付着し、これを覆って水分と養分を供給する。尚、養
液の煙霧は滞空時間が数十分に延長されて、緩やかな空
気の流れによって遠くまで移行させることが出来るの
で、送風機8による空気の送り出し量は、この空気に含
まれる煙霧が植床5の末端にまで達して、全ての植物P
の根に一様に煙霧を接触させることが出来る範囲内で、
なるべく少なくし、植床5内の空気の流れを緩やかにす
る。即ち、このようにすることにより植孔51は植床5の
上面にだけ形成するのではなく、図に示したように側面
にも形成することが出来るし、又、植床5自体を直立さ
せて形成することも出来るのである。図2は植床5の排
気孔53と送気ダクト6の始端との間に戻気ダクト9を設
けて、両者の間に空気の循環経路を形成した一例を示す
ものである。この実施例では、植床5の排気孔53から排
出された空気が、これに含まれる煙霧と共に送気ダクト
6に戻されて再利用されるので、それだけ新たな煙霧の
噴霧量を少なくする事が出来るのであり、また植床5に
は充分な量の空気を送り込むことにより、始端部から末
端部までの全ての植物Pに万遍無く、且つ、一様に煙霧
を供給することが出来るのである。
【0007】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、噴霧機か
ら養液を粒子の大きさが1μ前後の煙霧にして噴霧する
と共に、この煙霧を送風機により植床に送り込むもの
で、この空気は養液の含有量に対する表面積の比が著し
く大きくなるため、その蒸発速度が高まって、空気は速
やかに飽和状態に近ずき、過剰の養液粒子は滞空時間が
数十分以上の煙霧として空気中に浮遊する。従って、こ
の煙霧を含む空気を植床内で緩やかに流通させて煙霧を
遠くにまで移行させることが出来るので、植床を長く形
成して、しかも植物の根に悪影響を及ぼすこと無く煙霧
を一様に接触させることが出来る。しかも、噴霧機から
の養液の噴霧量と、送風機による空気の送り出し量を調
節して、煙霧の含有量をコントロールすることにより、
植物の根を飽和状態の空気で包み、毛根に所定量の養液
を付着させることが出来るのである。又、植孔は水平に
してその上面にだけ形成するのではなく、側面にも形成
することが出来るし、植床自体を直立させて形成するこ
とも出来るので、装置を多様化し、設置面積当たりの収
量を高めることが可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の一実施例を示す横断平面図であ
る。
【図2】同上他の一例を示す横断平面図である。
【図3】土壌中の植物の根の状態を示す概念図である。
【符号の説明】
5 植床 51 植孔 52 供給孔 53 排気孔 6 送気ダクト 7 噴霧機 8 送風機 9 戻気ダクト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の植孔を有するダクト状の植床に送
    気ダクトを接続し、更に、この送気ダクトに噴霧機と送
    風機を取り付けて、この噴霧機から養液を粒子の大きさ
    が5μ以下の煙霧にして噴霧すると共に、送風機により
    送気ダクトに所定量の空気を吹き込み、養液の煙霧を空
    気と共に植床に送り込んで植床の植孔に植えられた植物
    の根に供給することを特徴とする養液噴霧式植物栽培方
    法。
JP3313626A 1991-10-31 1991-10-31 養液噴霧式植物栽培方法 Pending JPH05123069A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011021716A1 (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 株式会社ノーユー社 噴霧耕栽培装置
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