JPH05122955A - 圧電駆動モータ - Google Patents

圧電駆動モータ

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Publication number
JPH05122955A
JPH05122955A JP3281761A JP28176191A JPH05122955A JP H05122955 A JPH05122955 A JP H05122955A JP 3281761 A JP3281761 A JP 3281761A JP 28176191 A JP28176191 A JP 28176191A JP H05122955 A JPH05122955 A JP H05122955A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric
piezoelectric element
drive motor
elastic
voltage
Prior art date
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Pending
Application number
JP3281761A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinori Kawamura
幸則 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP3281761A priority Critical patent/JPH05122955A/ja
Publication of JPH05122955A publication Critical patent/JPH05122955A/ja
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】定在波タイプの圧電駆動モータを小型化し正逆
駆動方向の制御を容易にする。 【構成】本発明の圧電駆動モータは、一端を固定し対向
配置した一対の圧電素子2a,2bの可動端の間に弾性
振動体1を固定し、各圧電素子2a,2bに位相を90
°ずらせて電圧を印加したときの弾性振動体1の変形に
より、弾性振動体1に2次モードの定在波振動を発生さ
せ、同時に弾性振動体1は重心の移動を生じ、弾性振動
体上の特定点が楕円運動するので、この点に接触する移
動体5を駆動させることが可能となる。各圧電素子2
a,2bに印加する電圧位相をπ/2または−π/2ず
らせることにより、移動体5の駆動方向を正逆いずれに
も制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧電素子を用いて機械的
な駆動力を取り出す圧電駆動モータに関する。
【0002】
【従来の技術】並進駆動または回転駆動源として、従来
電磁式モータが広く知られている。しかし、電磁式モー
タは電磁ノイズの発生などの固有の問題があり、また微
小な形状にすると効率が低下するという欠点を持ってい
る。これに対して、近年圧電セラミックスの振動エネル
ギーを並進運動または回転運動のエネルギーに変換する
装置として、超音波モータが種々考案され注目されてい
る。この超音波モータは電磁ノイズを発生することな
く、低速で高いトルクを実現することができ、しかも小
型化が容易であるから、電磁式モータの欠点を補う用途
への適用が検討されている。
【0003】ところで、超音波モータには進行波タイプ
と定在波タイプとがある。進行波タイプの超音波モータ
は耐磨耗性に対しては優れているが、弾性振動体の寸法
精度や、圧電素子の組立位置精度を厳しく定めねばなら
ないので、小型化の点で問題が多い。一方、定在波タイ
プの超音波モータは耐磨耗性に対して問題はあるもの
の、組立部材が少ないので、小型化して小さい負荷範囲
で使用するには最適である。
【0004】図3は定在波タイプの超音波モータの作動
原理を説明するための模式図である。図3において、一
端を固定した圧電素子6に、高周波電源7により高周波
電圧を印加すると、圧電素子6の可動端に取り付けてあ
る接触子8には、入力電圧に応じて矢印9の方向に振動
が生ずる。このとき接触子8の自由端は、回転子10の
表面に接触しているので、接触子8には回転子10の回
転方向の振動と、圧電素子6の伸縮方向(矢印9)の振
動が合成された定在波が発生し、その結果、回転子10
は一定方向に回転する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな定在波タイプの超音波モータは、正逆の回転方向の
制御が困難であり、その改良が必要である。本発明はこ
の点を解決するためになされたものであり、その目的は
正逆の回転方向を容易に制御することができ、しかも小
型化の可能な定在波タイプの圧電駆動モータを提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の圧電駆動モータは、一端を固定し対向配
置した一対の圧電素子の可動端の間に弾性振動体を固定
し、各圧電素子に位相を90°ずらせて電圧を印加した
ときの弾性振動体の変形により、この弾性振動体に接触
する移動体を駆動させるようにしたものである。
【0007】
【作用】本発明の圧電駆動モータは、上記のように構成
することにより、弾性振動体に2次モードの定在波振動
を発生させると同時に、弾性振動体は重心の移動を生
じ、弾性振動体上の特定点が楕円運動するので、この点
に接触する移動体を駆動することができる。各圧電素子
に印加する電圧位相をπ/2または−π/2ずらせるこ
とにより、移動体の駆動方向を正逆いずれにも制御する
ことが可能である。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1(a)〜(d)は本発明の圧電駆動モータの作
動原理を説明するための模式図である。図1(a)は電
圧印加前の初期状態を表す。弾性振動体1と同一中心線
上にある二つの圧電素子2aと2bをそれぞれ一端で弾
性振動体1を挟むように接触させて配置し、圧電素子2
a,2bの他端はいずれも固定してある。弾性振動体1
の中心を通り、上記の中心線と垂直に交わる直線と弾性
振動体1との二つの交点をP0とする。
【0009】ここで圧電素子2bの方に電圧Vを印加し
た状態が図1(b)である。電圧印加は電源3と、90
°位相調整器4を用いて行なうが、これらは便宜上、図
1(d)にのみ図示し図1(a)〜(c)には省略して
ある。圧電素子2bに電圧Vを印加すると、弾性振動体
1は変形して重心が移動するとともに、弾性振動体1上
の点P0 は点P1 に移動する。
【0010】次に、このまま圧電素子2aに電圧Vを印
加すると、図1(c)のように弾性振動体1はさらに変
形し、重心は元に戻り点P1 は点P2 に移動する。
【0011】次いで圧電素子2bに印加していた電圧V
を0にすると、弾性振動体1は再び変形して重心は反対
側に移行し、図1(d)のように点P2 は点P3 に移動
する。続いて圧電素子2aに印加していた電圧Vを0に
すると、弾性振動体1は再びさらに変形し、図1(a)
の状態に戻る。
【0012】図1(a)〜(d)の状態を繰り返し行な
うことにより、弾性振動体1の点P 0 は楕円運動し、高
速で駆動することにより、この点P0 に接触している移
動体5は楕円運動の方向に移動することになる。なお、
この移動体5についても、便宜上、図1(d)にのみ図
示し図1(a)〜(c)には省略してある。弾性振動体
1が2次モードの定在波振動を行なっているときが最も
効率よく駆動される。
【0013】図2は各圧電素子2aと2bに印加する電
圧波形図であり、上段が圧電素子2aを表わし下段が圧
電素子2bを表わしているが、時系列に対応する図1の
各過程(a)〜(d)を併記してある。図2からわかる
ように、電圧波形は圧電素子2aと2bで位相がπ/2
ずれた矩形波である。移動体5を逆方向に移動させると
きは、印加電圧の位相を−π/2ずらすことにより可能
となる。
【0014】圧電素子2a,2bの駆動は、圧電縦効果
による振動と、圧電横効果による振動のいずれを採用し
てもよく、また、振幅を大きくとるために積層型圧電素
子を用いてもよい。弾性振動体1は、例えば直径5〜1
0mm,肉厚1mm程度のリング状とするのがよいが、楕円
形やその他の形状のものを用いても同様の効果を得るこ
とができる。弾性振動体1の磨耗については、弾性振動
体1に適切な材料を選び、移動体5の硬さより弾性振動
体1の硬さを大きくすることにより、対処することがで
きる。以上のように構成した本発明の圧電駆動モータ
は、構造が非常にシンプルであるから、小型化も容易で
ある。
【0015】
【発明の効果】本発明の圧電駆動モータは、これまで述
べてきたように、一端を固定し対向配置した一対の圧電
素子と、各圧電素子の可動端の間に固定した弾性振動体
とを主体として構成したために、弾性振動体に2次モー
ドの定在波振動を発生させ、同時に弾性振動体は重心の
移動を生じ、弾性振動体上の特定点が楕円運動するの
で、この点に接触する移動体を駆動することが可能とな
る。そして移動体の正逆の駆動方向の制御は、各圧電素
子の印加電圧の位相をπ/2または−π/2ずらせるこ
とにより行なうことができる。さらに本発明の圧電駆動
モータは、簡単な構造であるから小型化が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は本発明の圧電駆動モータの作
動原理を説明するための模式図
【図2】圧電素子に印加する電圧波形図
【図3】定在波タイプの超音波モータの作動原理を説明
するための模式図
【符号の説明】
1 弾性振動体 2a 圧電素子 2b 圧電素子 3 電源 4 90°位相調整器 5 移動体 6 圧電素子 7 高周波電源 8 接触子 10 回転子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ一端を固定し対向配置した一対の
    圧電素子と、これら各圧電素子の可動端の間に固定され
    て前記各圧電素子の伸縮によって変形し接触する移動体
    を駆動させる弾性振動体と、前記各圧電素子に電圧を印
    加する電源と、この印加電圧の位相を90°ずらす位相
    調整器とを備えたことを特徴とする圧電駆動モータ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の圧電駆動モータにおいて、
    弾性振動体がリング状であることを特徴とする圧電駆動
    モータ。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の圧電駆動モータに
    おいて、各圧電素子は、圧電縦効果により伸縮歪みを発
    生することを特徴とする圧電駆動モータ。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の圧電駆動モータに
    おいて、各圧電素子は、圧電横効果により伸縮歪みを発
    生することを特徴とする圧電駆動モータ。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4記載の圧電駆動モータに
    おいて、各圧電素子は、積層型であることを特徴とする
    圧電駆動モータ。
JP3281761A 1991-10-29 1991-10-29 圧電駆動モータ Pending JPH05122955A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6885615B1 (en) 1998-12-21 2005-04-26 Seiko Epson Corporation Piezoelectric actuator, time piece, and portable device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6885615B1 (en) 1998-12-21 2005-04-26 Seiko Epson Corporation Piezoelectric actuator, time piece, and portable device
US7078847B2 (en) 1998-12-21 2006-07-18 Seiko Epson Corporation Piezoelectric actuator, timepiece, and portable device
US7253552B2 (en) 1998-12-21 2007-08-07 Seiko Epson Corporation Piezoelectric actuator, timepiece, and portable device

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