JPH05122875A - 小型モータ電機子の積層鉄芯 - Google Patents

小型モータ電機子の積層鉄芯

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JPH05122875A
JPH05122875A JP30700391A JP30700391A JPH05122875A JP H05122875 A JPH05122875 A JP H05122875A JP 30700391 A JP30700391 A JP 30700391A JP 30700391 A JP30700391 A JP 30700391A JP H05122875 A JPH05122875 A JP H05122875A
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JP
Japan
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iron core
welding
laminated core
motor
laminated iron
Prior art date
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Pending
Application number
JP30700391A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ikuta
浩 生田
Masaaki Yoshii
正明 吉井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH05122875A publication Critical patent/JPH05122875A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型モータ電機子の積層鉄芯の突極部のかし
め部分をなくして、積層鉄芯の小型化,即ちモータの小
型化、積層鉄芯の各突極部の透磁率のばらつきの除去,
積層鉄芯各葉の打ち抜きの金型の製造の低コスト化、短
期間化を図る。 【構成】 積層鉄芯各葉1aをレーザー溶接等の溶接1
gにより互いに接合する。これにより、かしめ部分をな
くすことができ、積層鉄芯1,即ちモータを小型化する
ことができ、各突極部1dの透磁率を均等にすることが
でき、さらに、金型にかしめ型の部分を作る必要がなく
なり、金型の製造コストが削減され、製造期間が短縮さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、小型モータ電機子の
積層鉄芯の積層構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気デイスク駆動用のスピンドル
モータ等の電機子の積層鉄芯は、図4に示すように、か
しめにより、各葉が互いに接合されていた。すなわち、
同図(a)に示すように、鉄芯突極部51aのうちの幾
つかの突極部にかしめ51bを施すことにより、各葉の
互いの接合が行われていた。すなわち、かしめ部断面を
同図(b)に示すように、最下部の鉄芯51cは完全に
打ち抜きの状態にし、他の各葉51dは、半抜きの状態
にし、これにより、各葉の互いの接合が図られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、突極部に
かしめのためのスペースが必要になり、積層鉄芯の小型
化、すなわち、モータの小型化が難しいという問題点が
あった。
【0004】また、小型鉄芯においては、突極部のかし
めのスペースの占める割合が大きくなり、かしめの有無
により、各突極部の透磁率にばらつきが生じ、磁気バラ
ンスが悪くなり、モータの回転速度の均一性等の特性が
悪くなるという問題点があった。
【0005】さらに、鉄芯の打抜き,かしめを一金型で
行うために、その金型の製造のためのコストが上昇し、
金型を製造するための期間が長期間となり、積層鉄芯を
製作するための作業効率が悪くなるという問題点があっ
た。
【0006】そこで本発明の目的は、積層鉄芯各葉の接
合手段を工夫して、モータのよりいっそうの小型化が可
能であり、またモータの性能を向上させ、さらに金型の
製作が容易な小型モータ電機子の積層鉄芯を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の小型モータ電機子の積層鉄芯は、積層鉄芯
の各葉が溶接により互いに接合されている。
【0008】
【作用】積層鉄芯の各葉を溶接により互いに接合するこ
とにより、かしめ部がなくなり、モータの小型化が可能
となり、また、かしめ部がないために、各突極部の透磁
率が等しくなり、さらに、かしめ部を作らなくてよいた
めに、金型の製造が容易となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0010】図1(a),(b)において、鉄芯各葉1
aは、ケイ素鋼板,電磁鋼板等の材質からなる円板を、
金型により打抜かれて作られ、コイルを巻くための溝部
1bおよび後述する回転軸を通すための軸孔1cが形成
されている。溝部1bは9つあり、したがって、突極部
1dが9つ、形成されている。かしめ部分が不要な分、
突極部1dの大きさを小さくすることができるため、し
たがってまた、鉄芯各葉1aの全体の平面積も、小さく
なっている。金型は、この形状を打抜くように形成され
ており、したがって、かしめの部分は作られておらず、
金型の製造コストは低く押さえられ、また製造期間は短
縮される。
【0011】金型の打抜きにより作られた鉄芯各葉1a
は複数枚、積層され、積層鉄芯は、鉄芯スロット部,す
なわち溝部1bの奥部1fに、3箇所、溶接1gが施さ
れており、これにより鉄芯各葉1aが互いに接合されて
いる。溶接にはレーザー溶接が用いてあり、所定の治具
により、鉄芯各葉1aを、側面が面一になるように積層
して互いに固定した後、レーザーを奥部1fの中央部に
照射しながら、上記治具またはレーザーを図1(a)の
上下方向に全葉にわたって直線状に移動する。これによ
り、レーザー光の照射された部分が溶け、各葉1aの溶
融部分が互いに溶け合い、そしてこの直線帯状の溶融部
分が固化し、これにより、各葉1aが互いに接合する。
溶接の位置は、鉄芯スロット部1fが9つあり、奇数で
あるので、軸対称の2箇所に配置することができず、し
たがって、図1(b)に示すように、1つの溶接位置に
対して、他の2箇所の溶接位置は、その1つの溶接位置
に軸対称な位置に近接する、隣り合う鉄芯スロット部1
fの位置に定めてある。この場合、隣り合う2箇所の鉄
芯スロット部1fに施された溶接の強度はそれぞれ、レ
ーザー光を弱くする等により溶融部分を少なくして、離
れた位置に施された溶接の強度より弱くしてあり、積層
鉄芯の溶接歪等を最小限に押さえるようにしてある。レ
ーザー溶接は直接、積層鉄芯を加熱して溶かすものであ
り、また溶融部分はほぼ溶ける前の位置に止まりその位
置で固化するため、従って積層鉄芯の元の形状がそのま
ま維持され、溶接箇所に、突出した肉塊等が生じない。
【0012】鉄芯各葉が溶接により接合された後、積層
鉄芯1の各溝部1bにはコイルが巻かれる。なお、溶接
1gが施された位置の溝部1bにも他の溝部1bと同数
のコイルを巻くことが可能である。
【0013】コイルが巻かれた後、電機子1はフレ−ム
に固定されてステータコイルとなり、電機子1の外側に
マグネットロータが配設されて、マグネットロータに固
定された回転軸が電機子1の軸孔1cを貫通し、さらに
所定の磁極センサー,回路等を配設して、これにより、
アウターロータ型ブラシレスモータが完成する(図示省
略)。回路によりロータ磁極に対応したステータコイル
を適宜励磁しながら所定の回転力が得られる。突極部1
dにかしめ部分が存在しないために、各突極部間の透磁
率のばらつきが生じず、磁気バランスがよく、したがっ
てこのモータを回転させると、優れた特性が得られる。
【0014】上記実施例では1つの溶接位置に対して、
他の2箇所の溶接位置は、その1つの溶接位置に軸対称
な位置に近接する、隣り合う鉄芯スロット部1fの位置
に定めたが、上記実施例のように、溝部1b(突極部1
d)の数が3の倍数であるときには、鉄芯の軸心を中心
として120°ずつの角度をとった各位置を溶接位置と
してもよい。
【0015】図2は、溶接位置の他の実施例であり、鉄
芯軸孔1cに、3箇所、レーザー溶接1hが鉄芯の積層
方向に直線帯状(図示省略)に施されている。溶接歪み
の防止等のために、1箇所は、突極部1dの裏面部に設
けてあり、他の2箇所の溶接位置は、その1つの溶接位
置に軸対称な位置に近接する、隣り合う、突極部1dの
裏面部に設けてある。この場合においても、隣り合う2
箇所の位置のそれぞれの溶接1hの強度を、離れた位置
の溶接1hの強度に比して弱くすることが好ましい。前
述したように、レーザー溶接は積層鉄芯を直接加熱して
溶接するものであるために、積層鉄芯の元の形状が維持
され、したがって後述する回転軸が軸孔1cに通された
場合においても、回転軸と軸孔1cとの間の所定の間隙
量が正しく維持される。
【0016】図3は、溶接位置のさらに他の実施例であ
り、突極部1dに、3箇所、レーザー溶接1jが鉄芯の
積層方向に直線帯状(図示省略)に施されている。上記
2つの例と同様に、1箇所は、突極部1dの頂部1iに
設けてあり、他の2箇所の溶接位置は、その1つの溶接
位置に軸対称な位置に近接する、隣り合う、突極部1d
の頂部1iに設けてある。この場合においても積層鉄芯
の元の形状が維持されるために、後述するマグネットロ
ータと積層鉄芯の頂部1iとの間の所定の間隙量が正し
く維持される。
【0017】上記3つの実施例において、それぞれ、溝
部(突極部)の数が偶数のときには、軸対称な2箇所を
溶接位置とすることができ、また溝部(突極部)の数が
4の倍数のときには、軸心を中心として90°ずつの角
度をとった各位置を溶接位置とすることができる。この
他、溶接箇所数は積層鉄芯の形状に応じて任意に定める
ことが可能である。
【0018】また、溶接位置は上記3つの実施例におけ
る溶接位置以外にも種々の位置を取ることができ、ま
た、上記3つの実施例における溶接位置等,すなわち、
鉄芯スロット部1f,鉄芯軸孔部1c,突極部頂部1i
等を組み合わせて、溶接位置を定めてもよい。また溶接
形状は、鉄芯の積層方向に直線帯状のみならず、鉄芯の
積層方向に斜めの帯状や、鉄芯の軸孔部1cの周面に鉄
芯の積層方向の端から端までを高さとして無端状に施さ
れた波形の帯状等であってもよい。このように溶接形状
は任意に定めることが可能である。
【0019】なお、上記3つの実施例ではレーザー溶接
を用いたが、電気溶接を用いてもよい。この場合に図1
(a)(b)に示した鉄芯スロット部1fを溶接位置と
することにより、溶接位置に突出した肉塊が生じても、
溝部の奥部1fの位置であるために、コイル巻きの作業
の支障とならず、またコイルを巻いた後は、コイルの奥
に隠れて、モータの回転等に支障を来たさない。なお、
図2の軸孔部1c,図3の突極部の頂部1i等を溶接位
置とする場合には、溶接材として積層鉄芯と同様の透磁
率を有する材料を用い、かつ溶接位置に切欠溝を設けて
おき、この切欠溝内に溶接を施して切欠溝を埋め、これ
により、積層鉄芯の正しい形状と透磁率とを維持するよ
うにしてもよい。
【0020】本発明は、磁気デイスク駆動用スピンドル
モータ等の,小型で、高性能が要求されるモータに適用
可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明は、積層鉄芯の各葉を溶接により
互いに接合したために、積層鉄芯のかしめのためのスペ
ースが不要となり、積層鉄芯の小型化,すなわち、モー
タの小型化を図ることが可能となり、また、各突極部間
の透磁率のばらつきをなくすことができ、さらに、金型
の製造コストを下げ、その製造期間を短縮化することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層鉄芯の一実施例であり、同図
(a)は部分斜視図,同図(b)は平面図である。
【図2】本発明の積層鉄芯の他の実施例の平面図であ
る。
【図3】本発明の積層鉄芯のさらに他の実施例の平面図
である。
【図4】従来の積層鉄芯を示す図であり、同図(a)は
平面図,同図(b)は同図(a)のA−A線断面図であ
る。
【符号の説明】
1 積層鉄芯 1a 各葉 1g,1h,1j 溶接箇所

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層鉄芯の各葉が溶接により互いに接合
    されていることを特徴とする小型モータ電機子の積層鉄
    芯。
JP30700391A 1991-10-25 1991-10-25 小型モータ電機子の積層鉄芯 Pending JPH05122875A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30700391A JPH05122875A (ja) 1991-10-25 1991-10-25 小型モータ電機子の積層鉄芯

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30700391A JPH05122875A (ja) 1991-10-25 1991-10-25 小型モータ電機子の積層鉄芯

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JPH05122875A true JPH05122875A (ja) 1993-05-18

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ID=17963849

Family Applications (1)

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JP30700391A Pending JPH05122875A (ja) 1991-10-25 1991-10-25 小型モータ電機子の積層鉄芯

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JP (1) JPH05122875A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011114414A1 (ja) * 2010-03-15 2011-09-22 トヨタ自動車株式会社 ロータおよびその製造方法
US8264117B2 (en) 2007-11-15 2012-09-11 Panasonic Corporation Motor and electronic apparatus using the same

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