JPH05122087A - 無線送信機 - Google Patents

無線送信機

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Publication number
JPH05122087A
JPH05122087A JP3281542A JP28154291A JPH05122087A JP H05122087 A JPH05122087 A JP H05122087A JP 3281542 A JP3281542 A JP 3281542A JP 28154291 A JP28154291 A JP 28154291A JP H05122087 A JPH05122087 A JP H05122087A
Authority
JP
Japan
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digital
analog
signal
control information
gain control
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Pending
Application number
JP3281542A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Hayashibara
幹雄 林原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH05122087A publication Critical patent/JPH05122087A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 消費電力の大きい回路を使用することなく自
動電力制御を行なえるようにして消費電力の低減を図
り、かつベースバンド信号波形の精度劣化および不要波
成分の発生を防止して高品質の信号送信を行なえるよう
にする。 【構成】 ディジタル送信ベースバンド信号をアナログ
信号に変換するためのDAC20a,20bを、外部か
ら供給される基準電圧により動作する構成とし、かつA
PC回路11の出力側にDAC30を設け、このDAC
30において、APC回路11から出力されたディジタ
ル利得制御情報GSに対応する基準電圧GVref を発生
して、この基準電圧GVref を上記DAC20a,20
bにそれぞれ供給するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば携帯無線電話装
置やコードレス無線電話装置等の移動無線通信装置に使
用される無線送信機に係わり、特に送信電力を所定レベ
ルに保つための自動電力制御(APC:Automatic powe
r control )回路を備えた無線送信機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の無線送信機として例えば
次のような回路が知られている。図4はその構成を示す
回路ブロック図である。同図において、ベースバンド波
形生成部1においてディジタル信号処理により生成され
た、位相が互いに直交する各ベースバンド信号は、それ
ぞれ先ずディジタル・アナログ変換器(DAC)2a,
2bでアナログ信号波形に変換され、さらに低域通過フ
ィルタ3a,3bで不要周波数成分が除去されたのち、
ミキサ4a,4bに入力される。これらのミキサ4a,
4bでは、局部発振器5およびπ/2移相器6により作
成された搬送波周波数を有する局部発振信号と、上記ア
ナログベースバンド信号とがミキシングされ、これによ
り上記アナログベースバンド信号によって直交変調され
た搬送波が得られる。そして、この被変調波は加算器7
で相互に加算され、さらに帯域通過フィルタ8により帯
域外の不要周波数成分が除去されたのち、送信電力増幅
器(PA)9に入力される。この送信電力増幅器9では
上記被変調波が電力増幅され、この増幅された被変調波
は図示しないアンテナから無線送信される。
【0003】一方、上記送信電力増幅器9から出力され
た被変調波は、粗結合コンデンサ18によりその一部が
分岐されて自動電力制御(APC)回路11に入力され
る。このAPC回路11では、整流器12および低域通
過フィルタ13により上記被変調波が整流平滑されて、
これにより上記被変調波の送信電力レベルに対応した直
流信号が得られる。つまり、送信電力検出信号が得られ
る。そして、この送信電力検出信号は、アナログ・ディ
ジタル変換器(ADC)14でディジタル値に変換され
たのち制御ユニット(CPU)15に取り込まれる。C
PU15では、上記送信電力検出信号の値と予め設定さ
れたしきい値との比較が行なわれ、この比較により差が
検出されるとこの差を打ち消すための利得制御情報が作
成される。この利得制御情報は、ベースバンド波形生成
部1内に設けられた係数メモリ16にアドレス情報とし
て供給される。係数メモリ16の対応するアドレス領域
には上記利得制御情報に対応する係数値が予め書き込ま
れており、上記アドレス指定によりこの係数値が係数メ
モリ16から読み出されてディジタル乗算器17a,1
7bに供給される。ディジタル乗算器17a,17bで
は、ベースバンド波形生成部1内で生成された送信ベー
スバンド信号に上記係数値が乗算され、これにより送信
ベースバンド信号の利得が可変される。したがって、被
変調波の送信電力レベルは、CPU15に設定されたし
きい値に対応するレベルになるように常に可変制御され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の無線送信機には次のような解決すべき課題があっ
た。すなわち、上記従来の無線送信機では、送信電力を
可変制御するために、ベースバンド波形生成部1内に係
数メモリ16とディジタル乗算器17a,17bとを設
け、CPU15で作成された利得制御情報に応じた係数
値を係数メモリ16により発生させ、この係数値をディ
ジタル乗算器17a,17bで送信ベースバンド信号に
掛け合わせるようにしている。ここで、ディジタル乗算
器17a,17bは例えばDSP(Digital signal pro
cessor)により構成されるため、一般に消費電力が大き
い。このため、従来の無線送信機は消費電力が大きくな
るという問題点を有する。
【0005】また、係数値が“1”よりも小さい場合に
は、その値に応じて乗算結果の桁が減少するため、DA
C2a,2bの出力波形の精度は劣化する。この出力波
形の精度劣化を防ぐには、DAC2a,2bのビット数
を上記桁の減少分を見込んで予め多く設定しておかなけ
ればならず、そうするとDAC2a,2bによる消費電
力が増大し、この結果上記ディジタル乗算器17a,1
7bを使用することと相俟って無線送信機の消費電力が
非常に大きなものになる。この消費電力の増大は、電源
としてバッテリを使用している携帯無線電話装置やコー
ドレス無線電話装置にあっては、バッテリ寿命の短命化
や大容量のバッテリを必要とすることによる装置の重量
化を招き非常に好ましくない。
【0006】さらに、上記のようにディジタル乗算器1
7a,17bから出力される乗算結果の桁が変動する
と、そのベースバンド信号波形の量子化の精度が変動す
るため、場合により不要波成分が発生して他の無線回線
に電波干渉などの悪影響を与えることになり非常に好ま
しくない。
【0007】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、消費電力の大きい回路を
使用することなく自動電力制御を行なえるようにして消
費電力の低減を図り、かつベースバンド信号波形の精度
劣化および不要波成分の発生を防止して高品質の信号送
信を行ない得る無線送信機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ディジタル信号処理により生成された送信
ベースバンド信号をディジタル・アナログ変換回路によ
りアナログ信号に変換し、このアナログ送信ベースバン
ド信号により搬送波を変調して、この変調された変調波
を電力増幅して無線回線へ送信する無線送信機におい
て、利得制御情報生成手段と、基準信号供給手段とを備
えている。そして、上記利得制御情報生成手段により、
前記電力増幅後の被変調波の電力レベルを検出し、この
検出された電力レベルと予め設定されたしきい値レベル
との差に基づいて前記被変調波の送信電力レベルを所定
レベルに近付けるための利得制御情報を生成するように
し、かつ上記基準信号供給手段により、上記利得制御情
報生成手段で生成された利得制御情報に応じたレベルを
有する基準信号を発生し、この基準信号を上記ディジタ
ル・アナログ変換回路に対しその変換利得を可変設定す
るために供給するようにしたものである。
【0009】
【作用】この結果本発明によれば、送信ベースバンド信
号の利得は、ベースバンド波形生成部においてではな
く、その後段のアナログ・ディジタル変換回路において
その基準電圧または基準電流を可変することにより制御
される。このため、利得可変用に従来用いていたディジ
タル乗算器を不要にすることができ、これにより無線送
信機の消費電力を低減することが可能となる。
【0010】また、ベースバンド波形生成部から出力さ
れるディジタル送信ベースバンド信号のビット数は変動
せずに一定に保たれるので、ビット数の変動を見込んで
ディジタル・アナログ変換回路に多ビット入力の回路を
用意する必要がなくなり、これによっても無線送信機の
消費電力を低減することができる。この消費電力の低減
効果は、電源としてバッテリを使用した携帯無線電話装
置やコードレス無線電話装置にあっては、バッテリの延
命化を図って連続使用時間を延長させ、またバッテリを
小形軽量化して装置のポータビリティを向上させる上で
極めて有効である。
【0011】さらに、上記したようにディジタル送信ベ
ースバンド信号のビット数は変動せずに一定に保たれる
ことから、量子化精度の変動に起因する不要波成分の発
生を防止することができ、これにより他の無線回線への
干渉妨害を阻止することが可能となる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の一実施例における無線送信
機の構成を示す回路ブロック図である。なお、同図にお
いて前記図4と同一部分には同一符号を付して詳しい説
明は省略する。
【0013】ベースバンド波形生成部10と低域通過フ
ィルタ3a,3bとの間には、ディジタル送信ベースバ
ンド信号DTSa,DTSbをアナログ信号波形ATS
a,ATSbに変換するためのディジタル・アナログ変
換器(DAC)20a,20bが設けてある。これらの
DAC20a,20bは、変換利得を設定するための基
準電圧源を自身では持たずに、外部から供給される基準
電圧GVred を基にディジタル入力信号をアナログ信号
に変換するための動作を行なうように構成されている。
【0014】また、自動電力制御(APC)回路11の
出力には、上記DAC20a,20bへの基準電圧GV
ref を発生するためのディジタル・アナログ変換器(D
AC)30が設けてある。このDAC30は、上記CP
U15から出力されたディジタル値からなる利得制御情
報GSをアナログ電圧値に変換し、このアナログ電圧を
上記送信ベースバンド信号変換用のDAC20a,20
bに基準電圧GVrefとして供給する。
【0015】図2は上記基準電圧発生用のDAC30の
回路構成の一例を示すものである。このDAC30は、
一定の基準電圧Vref を発生する基準電圧源31と、電
圧電流変換回路32と、第1のカレントミラー回路33
と、ディジタル・アナログ変換部34と、第2のカレン
トミラー回路37と、電流電圧変換回路38とから構成
される。
【0016】電圧電流変換回路32は、演算増幅器32
1と、NMOSトランジスタ322と、抵抗値Rref を
有する抵抗323とから構成され、上記基準電圧源31
から発生された基準電圧Vref を Iref =Vref /Rref なる値を有する基準電流に変換する。第1のカレントミ
ラー回路33は、PMOSトランジスタ331,332
により構成され、上記基準電流Iref に対応する電流を
ディジタル・アナログ変換部34に供給する。
【0017】ディジタル・アナログ変換部34は、AP
C回路11のCPU15から供給される利得制御情報G
Sのビット数nに相当する数のPMOSトランジスタ3
51〜35nと、同じ数の半導体スイッチ素子361〜
36nとから構成される。上記各PMOSトランジスタ
351〜35nは、そのゲート幅Wとゲート長Lとの
比、つまりW/Lが351〜35nの順に大きくなるよ
うに予め2進重み付けされている。また各スイッチ36
1〜36nは、ディジタル入力端子b1〜bnに入力さ
れた利得制御情報GSのビット値に応じてオンオフ動作
する。したがって、ディジタル・アナログ変換部34か
らは、上記利得制御情報GSのディジタル値に応じた大
きさを有するアナログ電流Iout が出力される。
【0018】電流電圧変換回路38は、演算増幅器38
1の出力端子と反転入力端子との間に帰還抵抗(抵抗値
Rf)382を接続するとともに、非反転入力端子をア
ナログ接地したもので、上記アナログ電流Iout の値に
対応した電圧値を出力する。この出力電圧値は、前記送
信ベースバンド信号変換用のDAC20a,20bに対
し基準電圧GVref として供給される。またNMOSト
ランジスタ371,372により構成される第2のカレ
ントミラー回路37は、上記電流電圧変換回路38から
出力される基準電圧GVref に対しオフセット値を与え
るもので、上記基準電流Iref に応じた電流をトランジ
スタ372のドレインに流している。このドレイン電流
の値はトランジスタ35n(最上位ビット)に流れる電
流値と等しくなるように設定してあり、これにより利得
制御情報GSが“100…00”のときの電流電圧変換
回路38の出力電圧GVref が中間電位となるようにし
ている。
【0019】一方、図3は送信ベースバンド信号変換用
のDAC20a,20bの回路構成の一例を示すもの
で、前記基準電圧発生用のDAC30の構成から基準電
圧源31を省略したものとなっている。すなわち、DA
C20a,20bは、電圧電流変換回路22と、第1の
カレントミラー回路23と、ディジタル・アナログ変換
部24と、第2のカレントミラー回路27と、電流電圧
変換回路28とから構成されている。
【0020】電圧電流変換回路22は、演算増幅器22
1と、NMOSトランジスタ222と、抵抗223とか
ら構成され、上記DAC30から供給された基準電圧G
Vref を電流値GIref に変換する。第1のカレントミ
ラー回路23は、PMOSトランジスタ231,232
により構成され、上記基準電流GIref に対応する電流
をディジタル・アナログ変換部24に供給する。
【0021】ディジタル・アナログ変換部24は、ベー
スバンド波形生成部10から供給されるディジタル送信
ベースバンド信号DTSa,DTSbのビット数nに相
当する数のPMOSトランジスタ251〜25nと、同
じ数の半導体スイッチ素子261〜26nとから構成さ
れる。上記各PMOSトランジスタ251〜25nは、
そのゲート幅Wとゲート長Lとの比、つまりW/Lが2
51〜25nの順に大きくなるように予め2進重み付け
されている。また各スイッチ261〜26nは、ディジ
タル入力端子b1〜bnに入力されたディジタル送信ベ
ースバンド信号DTSa,DTSbの各ビットの論理レ
ベルに応じてオンオフ動作する。したがって、ディジタ
ル・アナログ変換部24からは、上記ディジタル送信ベ
ースバンド信号DTSa,DTSbに応じた大きさを有
するアナログ電流Iout が出力される。
【0022】電流電圧変換回路28は、演算増幅器28
1の出力端子と反転入力端子との間に帰還抵抗(抵抗値
Rf)282を接続するとともに、非反転入力端子をア
ナログ接地したもので、上記アナログ電流Iout の値に
対応した電圧値を出力する。この出力電圧値は、アナロ
グ送信ベースバンド信号ATSa,ATSbとして低域
通過フィルタ3a,3bに供給される。またNMOSト
ランジスタ271,272により構成される第2のカレ
ントミラー回路27は、上記電流電圧変換回路28から
出力されるアナログ送信ベースバンド信号ATSa,A
TSbに対しオフセット値を与えるもので、上記基準電
流GIref に応じた電流をトランジスタ272のドレイ
ンに流している。このドレイン電流の値はトランジスタ
25n(最上位ビット)に流れる電流値と等しくなるよ
うに設定してあり、これによりディジタル送信ベースバ
ンド信号DTSa,DTSbが“100…00”のとき
の電流電圧変換回路28の出力電圧ATSa,ATSb
が中間電位となるようにしている。
【0023】次に以上のように構成された無線送信機の
動作を説明する。ベースバンド波形生成部10において
生成された位相が互いに直交する各ベースバンド信号D
TSa,DTSbは、それぞれDAC20a,20bで
アナログ信号波形に変換され、さらに低域通過フィルタ
3a,3bで不要周波数成分が除去されたのち、ミキサ
4a,4bに入力される。これらのミキサ4a,4bで
は、上記アナログベースバンド信号ATSa,ATSb
が、局部発振器5およびπ/2移相器6により発生され
た局部発振信号とミキシングされ、これにより上記アナ
ログベースバンド信号ATSa,ATSbによって直交
変調された搬送波が得られる。そして、この被変調波は
加算器7で相互に加算され、さらに帯域通過フィルタ8
により帯域外の不要周波数成分が除去されたのち送信電
力増幅器(PA)9に入力され、ここで電力増幅されて
図示しないアンテナから無線送信される。
【0024】ところで、この様な送信動作中に何らかの
原因により被変調波の送信電力が変動したとする。そう
すると、この送信電力の変動はAPC回路11のCPU
15でしきい値との比較により検出され、CPU15は
この検出された変動分をキャンセルするためのディジタ
ル利得制御情報GSを作成して出力する。このCPU1
5からディジタル利得制御情報GSが出力されると、D
AC30ではこのディジタル利得制御情報GSに対応す
るアナログ電圧が発生され、このアナログ電圧はDAC
20a,20bに対し基準電圧GVref として供給され
る。そうするとこれらのDAC20a,20bでは、そ
れぞれ上記基準電圧GVref の変化に応じて各PMOS
トランジスタ251〜25nのドレイン電流が変化し
て、これによりディジタル・アナログ変換部24から出
力されるアナログ電流値は変化し、この結果電流電圧変
換回路28から出力されるアナログ送信ベースバンド信
号ATSa,ATSbの直流レベルが変化する。つま
り、アナログ送信ベースバンド信号ATSa,ATSb
の直流利得が可変制御される。このため、このアナログ
送信ベースバンド信号ATSa,ATSbを局部発振信
号にミキシングすることにより得られる被変調波の直流
利得は変化し、この結果送信電力増幅器9から出力され
る被変調波の送信電力レベルも変化する。かくして被変
調波の送信電力は、CPU15に予め設定されたしきい
値に対応するレベルで一定となるように自動的に制御さ
れる。
【0025】このように本実施例であれば、送信ベース
バンド信号をD/A変換するためのDAC20a,20
bを、外部から供給される基準電圧により動作する構成
とし、APC回路11の出力側にDAC30を設けて、
このDAC30において、APC回路11から出力され
たディジタル利得制御情報GSに対応する基準電圧GV
ref を発生して、この基準電圧GVref を上記DAC2
0a,20bにそれぞれ供給するようにしたので、送信
ベースバンド信号に対する利得制御をアナログの状態で
行なうことができる。このため、ディジタルベースバン
ド信号DTSa,DTSbの利得を制御するためのディ
ジタル乗算器を不要にすることができ、これにより無線
送信機の消費電力を低減することができる。
【0026】また、ベースバンド波形生成部10で生成
されるディジタル送信ベースバンド信号DTSa,DT
Sbには全く利得制御を行なわないので、ディジタル送
信ベースバンド信号DTSa,DTSbのビット数は変
動せずに一定に保たれる。このため、ビット数の変動を
見込んでDAC20a,20bに多ビット入力の回路を
用意する必要はなくなり、これによっても無線送信機の
消費電力を低減することができる。この消費電力の低減
効果は、電源としてバッテリを使用した携帯無線電話装
置やコードレス無線電話装置にあっては、バッテリの延
命化を図って連続使用時間を延長させ、またバッテリを
小形軽量化して装置のポータビリティを向上させる上で
極めて有効である。
【0027】さらに、上記したようにディジタル送信ベ
ースバンド信号のビット数は変動せずに一定に保たれる
ことから、量子化精度の変動に起因する不要波成分の発
生を防止することができ、これにより他の無線回線への
干渉妨害を阻止することができる。
【0028】また、既存のDACの基準電圧を可変制御
するようにしているので、例えばDACから出力された
アナログ送信ベースバンド信号の直流レベルを可変制御
する場合に比べて、新たに付加する回路を少なくするこ
とができ、これにより回路構成を簡単小形化することが
できる。
【0029】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、上記実施例では送信ベースバンド
信号をD/A変換するためのDAC20a,20bのビ
ット数と基準電圧を発生するためのDAC30のビット
数とを同じ値に設定したが、必ずしも同じビット数に設
定する必要はない。すなわち、DAC20a,20bの
ビット数は、波形の精度を保つ必要上ある程度多く設定
する必要がある。これに対しDAC30のビット数は利
得制御の精度、つまりステップ数により決定され、この
ステップ数は一般にはそれ程多くする必要はないので、
DAC20a,20bに比べて少なく設定することが可
能である。このようにビット数の少ないDACを使用す
ると、DACの回路構成を簡単小形化できるばかりでな
く、消費電力も低減することができるので、携帯無線電
話装置やコードレス無線電話装置にあってはさらに有利
となる。
【0030】また、前記実施例ではDAC20a,20
bの基準電圧を可変制御するようにしたが、基準電流を
可変制御するように構成してもよい。その他、利得制御
情報生成手段の回路構成および生成方法、送信ベースバ
ンド信号をD/A変換するためのDACの回路構成、基
準信号供給手段の回路構成等についても、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、送
信電力増幅後の被変調波の電力レベルを検出し、この検
出された電力レベルと予め設定されたしきい値レベルと
の差に基づいて被変調波の送信電力レベルを所定レベル
に近付けるための利得制御情報を生成する。そして、こ
の生成された利得制御情報に応じたレベルを有する信号
を発生し、この信号を、送信ベースバンド信号をD/A
変換するためのディジタル・アナログ変換回路に対し基
準信号として供給するようにしたことによって、消費電
力の大きい回路を使用することなく自動電力制御を行な
うことができ、これにより消費電力の低減を図り、かつ
ベースバンド信号波形の精度劣化および不要波成分の発
生を防止して高品質の信号送信を行ない得る無線送信機
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における無線送信機の構成を
示す回路ブロック図。
【図2】図1に示した無線送信機における基準電圧発生
用のディジタル・アナログ変換器の回路構成を示す図。
【図3】図1に示した無線送信機における送信ベースバ
ンド信号変換用のディジタル・アナログ変換器の回路構
成を示す図。
【図4】従来の無線送信機の構成を示す回路ブロック
図。
【符号の説明】
1,10…ベースバンド波形生成部、2a,2b,20
a,20b…送信ベースバンド信号変換用のディジタル
・アナログ変換器、3a,3b…低域通過フィルタ、4
a,4b…ミキサ、5…局部発振器、6…π/2移相
器、7…加算器、8…帯域通過フィルタ、9…送信電力
増幅器、11…自動電力制御回路(APC回路)、12
…整流回路、13…低域通過フィルタ、14…アナログ
・ディジタル変換器、15…CPU、16…係数メモ
リ、17a,17b…ディジタル乗算器、18…粗結合
コンデンサ、30…基準電圧発生用のディジタル・アナ
ログ変換器、DTSa,DTSb…ディジタル送信ベー
スバンド信号、ATSa,ATSb…アナログ送信ベー
スバンド信号、GS…利得制御情報、GVref …基準電
圧。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル信号処理により生成された送
    信ベースバンド信号をディジタル・アナログ変換回路に
    よりアナログ信号に変換し、このアナログ送信ベースバ
    ンド信号により搬送波を変調して、この変調された変調
    波を電力増幅して無線回線へ送信する無線送信機におい
    て、 前記電力増幅後の被変調波の電力レベルを検出し、この
    検出された電力レベルと予め設定されたしきい値レベル
    との差に基づいて前記被変調波の送信電力レベルを所定
    レベルに近付けるための利得制御情報を生成するための
    利得制御情報生成手段と、 この利得制御情報生成手段により生成された利得制御情
    報に応じたレベルを有する基準信号を発生し、前記ディ
    ジタル・アナログ変換回路に対しその変換利得を可変設
    定するための信号として前記基準信号を供給するための
    基準信号供給手段とを具備したことを特徴とする無線送
    信機。
JP3281542A 1991-10-28 1991-10-28 無線送信機 Pending JPH05122087A (ja)

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JP3281542A JPH05122087A (ja) 1991-10-28 1991-10-28 無線送信機

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JP3281542A JPH05122087A (ja) 1991-10-28 1991-10-28 無線送信機

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ID=17640633

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