JPH05121687A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH05121687A
JPH05121687A JP3277479A JP27747991A JPH05121687A JP H05121687 A JPH05121687 A JP H05121687A JP 3277479 A JP3277479 A JP 3277479A JP 27747991 A JP27747991 A JP 27747991A JP H05121687 A JPH05121687 A JP H05121687A
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integrated circuit
semiconductor integrated
circuit device
program element
power supply
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JP3277479A
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Toshio Sasaki
敏夫 佐々木
Takashi Kobayashi
小林  孝
Katsutaka Kimura
勝高 木村
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、プログラム素子のプログラムに要す
るレーザエネルギーが小さく、救済回路の占有面積が小
である半導体集積回路装置を提供することにある。 【構成】新しいプログラム素子(P)は、非晶質シリコン
半導体(12)で最終メタル配線以降に作製する。そのプ
ログラムは、高抵抗の非晶質シリコンをレーザビーム照
射(14)で多結晶化し、同シリコンに含まれる不純物を
励起させて低抵抗化する。さらに半導体集積回路装置は
本プログラム素子(P)内蔵の電流不良を救済する電源切
替回路(24)を機能セル(20)の列、行もしくはブロッ
ク単位に配置構成する。 【効果】本発明によればプログラム素子を形成するシリ
コン膜やAL配線の溶融がないので電源切替回路、不良
セルの救済回路等を小型化できる効果がある。またプロ
グラム素子が最終メタル配線上に形成できるため、周辺
回路上もプログラム素子を配置できる利点を有する。さ
らに上記救済回路は小型であるため半導体集積回路装置
に多く付加できる。従って、ウェーハ歩留まりが向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、救済技術を適用した半
導体集積回路装置において、それを構成するプログラム
素子及び同素子を含む救済回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路装置は、チップが
大型化し、一方で構成素子が縮小化されるため微小な異
物や結晶欠陥などの影響でセルの不良もしくは電流不良
のチップが生じ、ウェーハ歩留まりが低下する傾向にあ
る。このためこれまでは半導体集積回路装置と同一チッ
プ内に予備のセル、予備の回路等を設けて不良セル、不
良の回路を置き換え、該チップを良品として使用する救
済技術が半導体集積回路装置に採用されている。また、
電流不良のチップは選別により廃棄されていた。例え
ば、従来の半導体メモリ集積回路における救済技術で
は、救済回路の構成に使用されるプログラム配線用素子
すなわち回路的に情報"0","1"を設定するプログラム
素子をプログラムして書替え、外部アドレスと同一のア
ドレス対応を保持するようにして、不良となる正規メモ
リセルの行線もしくは列線を予備メモリセルの予備行線
もしくは列線に置換していた。
【0003】かかる欠陥救済のための手法は冗長回路技
術と呼ばれ、半導体チップにランダムに発生する欠陥個
所に対応するアドレスをスペア部分に割り付ける一種の
プロクラミングの手段が採用されている。
【0004】昭和61年2月10日培風舘より発行され
た菅野卓雄監修、香山晋編の「超高速MOSデバイス」
第329頁乃至第331頁には、かかる冗長回路技術が
記載されている。また、プロクラミングの技術として
は、レーザーによるポリシリコンヒューズ切断、レーザ
ーによる高抵抗ポリシリコンヒューズの低抵抗化、電流
によるフューズの切断が紹介されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図2は本発明に先立っ
て本発明者等によって検討されたプロクラミングの手段
を示すもので、n+層の多結晶シリコン半導体にレーザ
ビームを照射して溶断するプログラム素子を示す。同プ
ログラム素子のn+層は多結晶シリコン層に不純物を含
ませたもので、同素子の配線層の低抵抗化とAl(アル
ミニウム)層と多結晶シリコン層のオーミックコンタク
トを取るためのものである。同素子のプログラミングで
はレーザビームを用いて多結晶シリコン膜を溶断する
が、溶断に要するレーザエネルギーが大きいという第1
の問題がある。さらに、この方法では溶けた多結晶シリ
コンが近傍の配線、回路に接触したり、絶縁膜を損傷す
るため、プログラム素子の配置には十分なアイソレーシ
ョン領域が必要であり、結果としてプログラム素子の占
有面積が大となる第2の問題があった。従って、従来の
プログラム素子は比較的ランダムで小規模なセル配置で
ある半導体ロジック集積回路のロジックセルアレイに不
適当であった。また半導体メモリ集積回路においても、
一つの予備線切替はアドレス信号数に応じて多数のプロ
グラム素子が必要であるので、不良線毎に信号線を多数
配置することは大変であった。
【0006】さらに図3は、本発明に先立って本発明者
等によって検討されたプロクラミングの手段を示す。同
図に示すプログラム素子は不純物を含むn+多結晶シリ
コン層と不純物を含まないi層により形成される高抵抗
形の多結晶シリコン半導体である。同素子の両側のn+
層はリンを不純物として拡散した領域であり、一方この
2つのn+層間の不純物を含まないi層の抵抗は1010
Ωと極めて高い。このような構造の素子に上部からレー
ザビームを照射してエネルギーを与えると、主に両側に
形成したn+層の不純物がi層へ拡散して高抵抗が低抵
抗に変化するものである。同素子のプログラミングに
は、Al形成前のすなわち半導体基板の深層に位置する
ことから図2に示す多結晶シリコンの溶断に要する1/
2程度のレーザエネルギーが必要である。これは基板表
面からプログラム素子までの距離が長いためエネルギー
ビームの熱伝導ロスが大きいことによる。
【0007】以上述べた2つのプログラム素子は、プロ
グラムに大きなレーザエネルギーを要すること、また同
プログラム素子の大きさは、レーザ加工装置のレーザス
ポット径、位置合わせ精度等の機械的要素と上記アイソ
レーション領域に制限されており、MOSFET、配線
等のデバイスがスケーリング則に従い縮小するのに反し
て、小さくならない問題がある。このためプログラム素
子を含む救済回路がチップに占める割合は大となる。従
って、ウェーハ歩留まりは十分な救済回路の挿入が困難
であるため低下する。
【0008】次に上記電流不良の発生要因について、図
4のSRAM形の半導体メモリ回路構成図を元に説明す
る。
【0009】図4に示すように、メモリ集積回路は情報
を記憶するメモリセルが行方向、列方向にマトリクス状
に配置され、行デコーダ及び列デコーダ回路によって、
一つのメモリセルを選択し、情報の書込み、読出しを行
う。通常、ワード線は行方向の選択に用いられ、列方向
の選択及びデータの入出力にはビット線対を用いる。例
えばSRAM形のメモリセルはワード線がメモリセルの
転送MOSFETに接続され、メモリセルのFETがn
チャネルの場合にはワード線の電位が低レベルから高レ
ベルになった時に転送MOSFETが導通状態となっ
て、メモリセルへの書込み読出しが可能になる。
【0010】ワード線が高レベル"1"で選択されたメモ
リセルは例えば一方のノードに低レベルの情報"0"、他
方のノードに高レベルの情報"1"が書込まれる。この時
のビット線にはビット線負荷MOSFET、メモリセル
の転送MOSFET及び駆動MOSFETの間の関係で
決まる一定の電流Idcが流れる。この電流はメモリセ
ルがワード線によって選ばれ、そのワード線に接続され
た全てのメモリセルに流れる電流であり、メモリの消費
電流の大部分を占める。
【0011】以上の構成において、不良電流は例えば図
4に示すのようにメモリセル内ノードもしくはビット
線が電源Vcc線、接地と短絡することにより発生す
る。また例えば同図に示すのようにノードが開放さ
れ、メモリセル回路が不安定動作して発生する。なお、
不良電流の流れる経路は不良内容により異なる。これら
の不良はプロセス上の異物、結晶欠陥等によって生じる
ものであり、微細化が進むに伴いさらに歩留まりを悪く
する。そこで、この不良電流が流れる電源線を切断する
ことが考えられる。これについては特開昭61−268
000号公報に記載のように、SRAMに電源ライン切
断部を設け、不良電源線を切離す提案がなされている。
【0012】半導体集積回路を高集積化し、救済回路を
付加する場合は、上記第1の問題であるプログラム素子
をプログラミングするレーザエネルギーが大きいこと、
また前記に関連して第2の問題である救済回路を小型化
できないことである。さらに不良電源線を切断する場
合、上記特開昭61−268000号公報の従来構成で
は切断する電源線がAl等のメタル配線と推測される。
その場合の問題は上記第1と第2と同様である。従っ
て、近傍の配線、回路とのアイソレーション領域が不可
欠となり、このためμmオーダーという行もしくは列の
狭いピッチに電源切断部を配置することは困難である。
結果としてチップ面積は大幅に増大する。
【0013】本発明の目的はこれら第1と第2の問題を
解決し、電流不良となる電源線を切離す救済回路の挿入
を可能ならしめ、その結果としてウェーハ歩留まりの向
上を図ることにある。
【0014】本発明の一実施形態によれば、上記目的は
次のように解決される。すなわち、プログラム素子(P)
はプログラムに要するレーザエネルギーが小さく、かつ
小型化できる非晶質シリコン半導体(12)を用いる。ま
た本発明の好適な実施形態によれば、電源線を切離す救
済回路は半導体集積回路装置(28)の救済単位とする機
能セル(20)の列方向もしくは行方向もしくはブロック
毎に電源線をサブ電源線(Vcc(1)〜Vcc(n))に分割配置
し、その単位毎に同プログラム素子(P)を付加した電源
切替回路(24)を挿入する。さらに、本発明の他の実施
形態によれば、情報"0","1"のデータ設定回路は同プ
ログラム素子(P)で構成し、従来の不良セルを予備セル
に置換する救済回路に必要な外部アドレスと内部アドレ
スの一致比較回路に応用する。
【0015】
【作用】本発明の代表的な実施形態(図1)では救済回路
に使用するプログラム素子(P)は非晶質シリコン半導体
(12)で形成する。同素子Pは最終メタル配線加工以降
の工程で作製され半導体基板表面に位置する。本来、非
晶質であるこのシリコン半導体は高抵抗体であるが、こ
れをレーザ照射(14)で多結晶化して非晶質シリコンに
予め含有させた不純物を励起させ、低抵抗化させる。従
って、そのプログラムに要するレーザエネルギーは基板
表面にある同プログラム素子(P)を活性化させるだけで
良く、それに要するレーザエネルギーは従来の多結晶シ
リコン膜を溶断するのに比べて、1〜2桁小さい。また
プログラム結果が高抵抗状態を低抵抗状態にする短絡形
であるため飛散物はなく、近傍の配線、回路に対する影
響がない。かくして、本発明の代表的な実施形態は、メ
タル配線の最小ピッチ幅で決まる程度の極めて小型の救
済用プログラム素子となる。さらにチップ保護膜である
パッシベーション膜(10)を除く最上位の層であること
から、他の回路上部へ配置しても問題はなく、チップ上
部を有効活用できる。
【0016】一方、本発明の好適な実施形態(図6)で
は、電源Vcc配線を回路的に切断する電源切替回路
(24)は上記プログラム素子(P)により列もしくは行方
向単位にサブ電源線(Vcc(1)〜Vcc(n))に配置できる。
例えば通常、列方向に並ぶ機能セル(20)の電源は分割
されたサブ電源線(Vcc(1)〜Vcc(n))から供給され、電
流不良の場合はその該当する列の電源切替回路(24)の
プログラム素子(P)をレーザビームにより低抵抗化し、
回路的にその該当するサブ電源線(Vcc(1)〜Vcc(n))を
切り離す。かくして、本発明の好適な実施形態は、不良
による電流成分を無くすことができる。
【0017】さらに本発明の他の実施形態(図11)で
は、不良セルの救済回路を構成するデータ設定回路が上
記プログラム素子(P)で小型化できる。かくして、本発
明の他の実施形態は、上記救済回路を用いた半導体集積
回路装置を小型化できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。
【0019】図1に本発明の第1の実施例を示す。同図
は、半導体集積回路装置において高抵抗状態と低抵抗状
態に対応して情報"0","1"を設定するプログラム配線
用素子(以下プログラム素子と呼ぶ)の構造図である。同
図においてPはプログラム素子、2は半導体基板、4は
フィールド酸化膜,6,8は層間絶縁膜、10はパッシベ
ーション膜(絶縁膜)、16,18はメタルのAl配線
層、12は非晶質シリコン半導体からなるプログラム素
子Pの配線層であり、プログラム前の非晶質シリコン膜
を示す。また12'は同様の配線層であり、プログラム
後の多結晶シリコン膜を示す。
【0020】同図は半導体基板2上に公知の技術により
フィールド酸化膜4を形成、配線層である1層目Al1
8を形成、また層間絶縁膜6、さらにメタルの配線層と
して同図で最上位に位置する2層目Al16を順に形成
する。次いで2層目Al16のエッチング加工後、層間
絶縁膜8を形成し、同膜8にコンタクト穴を開け、非晶
質シリコン膜12を堆積、加工する。最後にチップを保
護するパッシベーション膜(絶縁膜)10を形成する。
【0021】上記非晶質シリコン膜12は、2層目のA
l配線層16加工後に例えばスパッタ等により堆積して
作り、非晶質シリコン膜12の両側を不純物例えばボロ
ンインプラにより不純物を含む領域として、不純物を含
まない領域を挟む形で形成する。特に非晶質シリコン膜
12はAlがシリコンに拡散しないAl−シリコンの共
晶温度以下(350〜400℃)で低温形成が可能なため
最終のAl配線層16上に作ることができる。従って、
この層はパッシベーション膜10を除く基板の最上部層
に配置構成できる。尚、非晶質シリコン12はジシラン
(Si26)もしくはトリシラン(Si36)の少なく
ともいずれか一方を原料として用い、200°C以上4
00°C以下の温度範囲で、減圧化学気相成長法で堆積
される。一方、シリコン膜12はこの状態で非晶質状態
であり、極めて抵抗が高い。従ってAl配線間は完全に
絶縁状態といって良い。この非晶質シリコン膜12を救
済回路のプログラム素子Pに用い、その一部分にエネル
ギービーム、例えばレーザビームを照射して多結晶化
し、不純物を両側から内側へ拡散することにより低抵抗
化する。この低抵抗化は同膜12の両側及び上下部酸化
膜6,8中の不純物の拡散からn+化されるため生じる。
情報"0","1"の設定はこの高抵抗と低抵抗の変化を利
用する。この際、プログラムに必要なレーザエネルギー
は従来構成が多結晶シリコンの溶断タイプでかつ基板表
面から同多結晶シリコンまでの距離も長く、このため高
レベルのパワ−が必要である。反面、本発明のプログラ
ム素子Pをプログラムするには基板表面から非晶質シリ
コン膜12までの距離が短く、また多結晶化とボロン等
不純物を活性化、拡散させるだけであるため低レベルの
パワ−で良い。例えば、レーザのエネルギーはAl配線
もしくは多結晶シリコン膜を溶断するに要するエネルギ
ーの1/100〜1/10程度である。またこれはAl
配線層、あるいは層間絶縁膜や下地のシリコン基板に殆
ど影響を及ぼさないレベルである。
【0022】図5は本発明の第2の実施例を説明するプ
ログラム素子の構造図である。
【0023】同図はメタル配線がAl1層構造の場合で
あるが、各記号は図1と同様である。プログラム素子P
はAl配線加工後、減圧CVD(Chemical Vapor Deposi
tion)法により、350℃、30パスカルの条件下でボ
ロンを含有した非晶質シリコン膜12を堆積し、その後
同シリコン膜12を加工し形成した。本シリコン膜12
は、この状態では非晶質であり、かつ膜中の水素濃度も
小さいため極めて抵抗が高い。従ってAl配線間は完全
に絶縁状態にある。これにレーザビームを照射しエネル
ギーを与えると非晶質シリコン膜12'は多結晶状態と
なり、同時に不純物の活性化も完了して低抵抗の導電性
が得られる。この結果、Al配線間は導通状態となる。
ジシラン(Si26)もしくはトリシラン(Si36
の少なくともいずれか一方とジボラン(B26)を原料
として用い、200°C以上400°C以下の温度範囲
で、減圧化学気相成長法により非晶質シリコン膜を堆積
する方法は特願平3−202931号に記載されてい
る。
【0024】以下、図5の構造においてレーザビームを
照射した実験結果を詳細に示す。本プログラム素子Pを
形成する非晶質シリコン膜12のレーザビーム照射前の
抵抗は1010Ω以上であり、Al配線間は絶縁されてい
る。またAl層10と非晶質シリコン膜12の接続点は
金属とシリコン膜の反応防止のためバリアメタル膜を敷
いている。この構造において上部より径1μmのレーザ
ビームを30ns照射したところ、シリコン膜12'は
多結晶化し、その抵抗は200Ωと照射前の1/107
になって、Al配線間は低抵抗状態となった。なお、レ
ーザビームのエネルギーは図1と同レベルであり、Al
膜やバリアメタル膜、もしくは層間絶縁膜や下地シリコ
ン基板に殆ど影響を及ぼさなかった。また図5に示すプ
ログラム素子Pは図1に示すシリコン膜12のように非
晶質状態で不純物を含まない領域を設けることがないの
で、プログラム素子Pのレイアウトピッチ幅すなわちA
l配線間ピッチを狭くできる可能性がある。
【0025】以上、図1及び図5から本プログラム素子
Pにより構成された配線もしくは回路を半導体集積回路
内に配置しておき、上記高抵抗を低抵抗化する機能によ
って不良の電源線、配線もしくは回路ブロックをそのま
ま良好な電源線、配線もしくは回路ブロックに入れ替え
ることができる。例えば、半導体メモリ回路内のデコー
ダ回路に本素子Pを用いた予備のデコーダ回路を設け
て、相当する予備のメモリセルを備えておけば不良メモ
リセルの救済が可能となる。このように本発明によれば
エネルギーが小さく廉価なレーザ加工装置を用いて高抵
抗体を低抵抗の導体に変換することができる。またAl
配線が多層化されると、従来型のプログラム素子ではさ
らに多結晶シリコン層までの距離が長くなり大きなパワ
ーを要求される。しかし、本素子Pは最終Al配線層上
で作製され、Al配線の多層化でも常に一定距離となる
ため、レーザエネルギーの処理条件を固定できる利点が
ある。
【0026】図6に第3の実施例を示す。本実施例は電
源電流の一不良形態を救済する電源切替回路内蔵の半導
体集積回路装置の構成図である。同図を用いて本実施例
の概要を説明する。
【0027】同図において20はロジックセルもしくは
メモリセルのような機能セル、22は電源切替部、24
は最終Al配線層の上に作製された非晶質シリコン半導
体12によるプログラム素子Pを含む電源切替回路、2
6は機能セル20及び電源切替回路24からなる機能ブ
ロック、27はセルアレイ、28は半導体集積回路装
置、さらにVccはメイン電源線、Vcc(1)〜Vcc(n)は各
列の複数セルに給電するサブ電源線をそれぞれ示す。同
図の半導体集積回路装置28は1つ以上の機能ブロック
26からなり、さらにそれらは複数のセルアレイと周辺
制御回路よりなる。また同図では機能セル20が行方向
に配置される様子を示している。
【0028】同図において電源電流の不良は、プロセス
のなんらかの原因で発生し、例えば機能セル20の一部
もしくは信号線等がサブ電源線Vcc(1)〜Vcc(n)もしくは
接地線と短絡した場合、または機能セル20の内部論理
が開放、短絡等で固定された場合等に生じるものと考え
られる。そこで、同図に示すように少なくともセルの行
方向レイアウトピッチ幅に応じて電源切替回路24を配
置し、不良セルの救済と同様に電流不良に関与する行方
向のサブ電源線Vcc(1)〜Vcc(n)をプログラム素子Pのレ
ーザ照射で切り離す。これにより電流不良が救済でき
る。
【0029】ここで電源切替回路24を従来のプログラ
ム素子で構成する場合は以下のようになる。従来の一つ
のプログラム素子は半導体基板の底辺に形成され、プロ
グラムに必要なレーザエネルギーが大きく、加えて従来
素子の他の一つは溶断タイプであること、等からプログ
ラム素子と近傍の配線もしくは回路等とのアイソレーシ
ョン距離が必要になる。この結果、同プログラム素子の
繰返しレイアウトピッチ幅は10μm程度となってい
る。従って、これまでの半導体集積回路装置28ではプ
ログラム素子を含む電源切替回路の面積が大となり、行
方向単位に電源切替回路を挿入することが困難であっ
た。
【0030】一方、プログラム素子Pに図1もしくは図
5に示す構造を用いると、同素子はチップ表面に近い最
終Al配線層上に配置され、レーザビームによっても近
傍の配線もしくは回路等へなんら影響を与えない低エネ
ルギーでプログラムできる。従って、プログラム素子P
のレイアウトピッチ幅は、レーザ加工装置のビームスポ
ット径で最寄りの他のプログラム素子Pに影響を及ぼさ
ない距離もしくは装置の位置合わせ精度等による程度に
小さくできる。例えばビームスポットの半径0.5μ
m、位置合わせ精度±0.5μmの場合はプログラム素
子Pのレイアウトピッチ幅を約1μmに小さくできる。
従って、この小さなプログラム素子Pを含む電源切替回
路24は、機能セル20の行方向単位のレイアウトピッ
チ幅に応じて容易に配置できる。
【0031】以上の構成では、行方向毎に電源切替回路
24を挿入しているが,数行まとめてまた機能ブロック
26を単位として電流不良を救済しても効果がある。さ
らに行方向の電源切替回路24の配置が列方向に適用で
きることは言うまでもない。図7に第4の実施例を示
す。本実施例は図6の実施例を半導体メモリ回路に応用
した回路構成図である。同図において、図6と同一部分
には同一番号を付すことにより、説明を省略する他、4
0はメモリセル、34は同セル40の集合であるメモリ
セルアレイ、48は同セル40を行方向から選択するワ
ード線、32は行デコーダ部、d及び/dはセル情報の
読出し書込み信号線である列方向のビット線対、42は
ビット線対d,/dを選択する列スイッチ回路、46は
同スイッチ回路42の集合である列デコーダ部、CD及
び/CDはセルの共通入出力信号線対、38はビット線
負荷MOS回路、44はビット線負荷MOS回路38の
集合である負荷MOS部、36は電源切替回路、30は
同回路36の集合である電源切替部で構成される。さら
にRは抵抗、Qcはpチャネル形MOSFETを示す。
一方、Vcc(1)〜Vcc(n)は電源切替回路36の出力でビッ
ト線負荷MOS回路38及びメモリセル40にそれぞれ
給電するサブ電源線、28'は以上を含む半導体メモリ
回路を示す。
【0032】同図を用いて不良電流が流れる電源線の救
済方法を簡単に説明する。通常、プログラム前のプログ
ラム素子Pは絶縁状態であるので、pチャネル形MOS
FETQcがオン状態でメモリセル40の電源はサブ電
源線Vcc(1)〜Vcc(n)から供給されている。一方、プロセ
スのなんらかの原因で同図に示すAのメモリセルが不良
の場合、ビット線もしくはメモリセル内の一部が接地線
等と短絡し、メモリセルもしくはビット線から接地に向
かって電流が流れる。そこでサブ電源線Vcc(2)を出力す
る電源切替回路36のプログラム素子Pをレ−ザビーム
照射して、pチャネル形MOSFETQcをオフ状態に
する。この結果、サブ電源線Vcc(2)は切離され、不良に
よる電源電流が遮断される。
【0033】なお同図では、特に正規なメモリセルと予
備のメモリセルで電源切替回路の有無を区分していな
い。しかし予備のメモリセル列数は、正規メモリセルの
セル列に比べその数が微々たるものである。このため電
流不良の発生確率は小と考えられる。従って、予備メモ
リセルの給電はメイン電源線Vccでも良い。
【0034】一方、電源切替部30は同図ではメモリア
レイ34の上部負荷MOS部44側に配置しているが列
デコーダ部46側でも良く、その場合は不良セルの存在
するビット線の非活性化と電源切替を同一のプログラム
素子で兼用できる。これにより、電源線と不良ビット線
の切離しが一度のレーザビーム照射で可能となる。なお
メモリセル40の高抵抗負荷に接続される電源はその高
抵抗を介して流れる電流が全体の動作電流に比べて微々
たる物なのでメイン電源Vccで直接給電しても良い。
その場合は負荷MOS回路38がサブ電源線Vcc(1)〜Vc
c(n)の給電対象になる。
【0035】以上、図6、図7の実施例により、半導体
集積回路装置の電流不良品が救済できるためウェーハ歩
留まりが向上する。従って、今後さらに大容量化される
半導体集積回路装置に有効な救済手段を提供できる。な
お電源線の分割単位は、機能セルの列もしくは行もしく
はブロック単位としているが、それらは少なくとも1つ
以上の機能セルからなるものであり、その配置構成等を
限定するものではない。また電源線の分割階層は本実施
例のメインとサブにに限定することなく、多階層にして
も良い。さらに電源切替回路24と同様な手段によって
不良の存在する配線が切断されることは勿論可能であ
る。
【0036】図8に第5の実施例を示す。同図は救済テ
スト機能を内蔵した半導体メモリ回路装置の構成図であ
る。同図において、図7と同一部分には同一番号を付す
ことにより、説明を省略する他、50はテスト回路、5
2は入出力回路、54はテスト起動信号、56はアドレ
ス及び制御信号、58はデータ入出力及び制御信号、6
0は内部データ入出力信号、62は外部とのデータ入出
力信号線を示す。
【0037】本実施例は図7にテスト回路50を加え
て、不良となるメモリセル列の電源切替回路30の検出
位置を出力する入出力回路52で構成したものである。
テスト回路50は外部制御信号もしくは内部で発生する
テスト起動信号54で活性化され、アドレス及び制御信
号56、データ入出力及び制御信号58を発生し、入出
力回路52でマルチプレクスされ発生した内部データ入
出力信号60で半導体メモリ回路28’を評価、不良セ
ルの位置もしくは電流不良のセル列を検出する。この不
良セル列位置は、同装置のデータ入出力信号線62で外
部に出力される。さらに、同装置のプログラム素子はこ
の結果をもとにレーザ加工装置と連動して処理される。
本実施例によると、従来のようにテスト装置で評価し
て、さらにレーザ加工装置で処理するというウェーハの
再設定時間を大幅に短縮できる。また、予備メモリセル
による不良メモリセルの救済処置等も同様に処理できる
ことは言うまでもない。なお、実験からはメモリセルの
ファンクション不良のセル列位置と電流不良のセル列位
置の一致がみられので、同時に救済しても良い。もちろ
ん同メモリ回路装置にセル列単位の不良電流検出手段を
挿入しても良い。
【0038】また半導体メモリ集積回路装置28'に内
蔵する予備メモリセルは、そのセルの良否が予備メモリ
セル側と正規メモリセル側でチェック可能なように、同
装置にテストモード設定回路を付加しても良い。例え
ば、このモード設定は上記メモリ集積回路28'の外部
入出力信号ピンの入力情報とメモリ制御信号との論理で
なされ、これによりモード設定用の新しいピンを設ける
必要がなくなる。さらにテストモードの設定は本発明の
プログラム素子Pを用いても可能である。その際、1つ
のプログラム素子Pで行なう場合は、まず予備メモリセ
ルを評価確認して、その後プログラム素子Pをプログラ
ミングしてテストモードを変更し、さらに正規メモリセ
ルの評価を行なう。いっぽう、プログラム素子Pを複数
備えた場合は少なくとも2ビットのテストモード設定が
できるため、上記動作に加えて予備メモリセル、正規メ
モリセルの再評価も可能である。
【0039】図9に第6の実施例を示す。同図は図6に
おける電源切替の具体的な回路例を示すものである。Q
1,Q1'はpチャネル形MOSFET、Q2,Q2'はn
チャネル形MOSFET、Pはプログラム素子、Rは抵
抗、またサブ電源線Vcc(1),Vcc(2)は図8の機能セル列
のそれぞれの電源線を示す。
【0040】通常、プログラム素子Pは絶縁状態で、抵
抗Rの値より十分大である。このため、pチャネル形M
OSFET(Q1,Q1')はオン状態、nチャネル形MO
SFET(Q2,Q2')がオフ状態であり、サブ電源線Vc
c(1)、Vcc(2)にはメイン電源Vccが接続される。一
方、電流不良時はプログラム素子Pをレ−ザビームで照
射する。この結果、プログラム素子Pの抵抗値は抵抗R
に比べて十分小さく高レベルとなる。従ってpチャネル
形MOSFET(Q1,Q1')はオフされメイン電源線V
ccを切離し、nチャネル形MOSFET(Q2,Q2')
がオンして、機能セル20のサブ電源線Vcc(1),Vcc(2)
を接地する。以上により、不良の電流は遮断され、かつ
サブ電源線のフローティングを防止できる。なお本実施
例では、2つのセル列に1個のプログラム素子Pを設け
たが、複数のセル列毎にプログラム素子を設けることは
もちろん可能である。これにより、さらに半導体集積回
路に占める救済回路の面積を少なくできる。
【0041】図10に第7の実施例を示す。同図は図7
に示した半導体メモリ集積回路の一部の機能ブロック領
域を模擬的に示す簡易断面図である。64はメモリセル
アレイ部、66は負荷MOS部、68は電源切替部、7
0は配線他の周辺回路領域を示している。電源切替部6
8は、図7の電源切替回路36のMOSFETからなる
回路部が負荷MOS部66と配線他の周辺回路領域70
の間に配置される。また同回路36のプログラム素子P
は、半導体基板の最上位メタル配線上部層に配置され、
かつエネルギーが小さいことから半導体基板下辺もしく
は周辺に対する影響もなく、メモリセルアレイ部64も
しくは配線他の周辺回路領域70上にレイアウトでき
る。
【0042】以上のように本発明のプログラム素子は半
導体メモリ集積回路のチップ上をプログラムエリアとし
て有効に利用できるので、救済回路の付加によって生じ
るチップの面積増加を従来のプログラム素子を用いた救
済回路より抑えることができる。さらにプログラム素子
をチップ上部に自由に配置できることから、レーザ加工
装置の位置合わせ精度などを大幅に緩和でき、MOSF
ET等の素子が縮小され大容量化した場合でも十分活用
できる。
【0043】図11に第8の実施例を示す。同図は半導
体集積回路装置の外部からプログラムすることにより情
報"0","1"を出力するデータ設定回路である。同図に
おいて、前記と同一部分には同一番号を付すことによ
り、説明を省略する他、Q3、Q4、はpチャネル形M
OSFET、Q5はnチャネル形MOSFET、72は
プログラムにより低レベル"0","1"の高レベルに変化
する端子、74は端子72の反転出力であるデータ出力
端子を示す。通常、端子72はプログラム素子Pが絶縁
状態であり抵抗Rにより低レベルに落され、出力端子7
4は高レベルを出力する。一方、プログラム素子をレー
ザ照射すると出力74はプログラム素子Pの抵抗が抵抗
Rより十分小さくなり端子72が高レベルとなり、その
出力端子74は低レベルを保持する。さらに、出力デー
タはpチャネルMOSFETQ3によりフィードバック
されラッチされる。従って、外乱等に強いデータ設定回
路になる。なお、同図のチャネル形MOSFETQ3が
ない状態でも動作可能なことは言うまでもない。例えば
本実施例は救済回路に用いられる外部アドレスと内部ア
ドレスの一致比較回路に使用できる。また、本実施例は
ボンディングセレクション等の半導体集積回路装置の動
作モード変更にも活用できる。このように本実施例によ
れば、前者の救済回路は本発明のプログラム素子により
小型化でき、また後者では半導体集積回路装置に設けた
ボンディングパッドを無くすことができるので、さらに
チップ面積が低減できる。
【0044】図12に第9の実施例を示す。同図は半導
体集積回路装置に設けた抵抗値を可変設定する抵抗値ト
リミング回路である。同図において、76はトリミング
時の抵抗値を伝える信号線、rは抵抗、Ps1,Ps2は本
発明のプログラム素子Pを示す。またPo1,Po2は同様
に本発明のプログラム素子Pであるが、実際にトリミン
グする以前に同素子をレーザの低エネルギーで低抵抗化
させる。その後は、前者のプログラム素子Ps1,Ps2と
異なりレーザエネルギーを大として、照射で強制的に溶
断させるプログラム素子Pとして使用する。
【0045】トリミングでは、プログラム前のプログラ
ム素子Ps1,Ps2は絶縁状態であり、プログラム素子Po
1,Po2は低抵抗状態にある。従って、信号線76と接地
間では抵抗rのほぼ3倍の抵抗値を示す。次に同抵抗値
は、プログラム素子Po1,Po2を順次レーザ照射で溶断
するとそれぞれの端子間は開放され、抵抗rのほぼ4
倍、5倍と変更できる。さらに、同抵抗値はプログラム
素子Ps1,Ps2を順次レーザ照射で低抵抗化すること
で、再びrのほぼ4倍、3倍に戻すことができる。この
ように本発明のプログラム素子は従来のような溶断する
プログラム素子で単純に抵抗値を増加するだけの設定回
路から、設定値を上下可変できる設定回路を構築でき
る。従って、本実施例により基準レベル設定等のトリミ
ング操作は抵抗値の再設定も可能となる。なおプログラ
ム素子Po1,Po2は溶断により飛散し、周辺回路とのア
イソレーションが必要になる。しかし同素子Po1,Po2
は、図5の実施例において、プログラム素子Pを負荷M
OS部、行、列デコーダ等の狭いセルピッチ幅に挿入し
た場合と異なり、十分配置に余裕ある周辺回路に配置さ
れるため問題はない。
【0046】図13に第10の実施例を示す。同図は本
発明のプログラム素子を用いたデータ読出し回路の構成
図を示す。Q10,Q11,Q12はnチャネル形MOSFE
T、Q13,Q14はpチャネル形MOSFETを示す。d,
/dはビット線、ビット線バーのビット線対、SAはラ
ッチ形センスアンプを示す。また80はpチャネル形M
OSFETQ13,Q14のゲート端子、Vpはビット線対
d,/dのプリチャージ電源、/φpcはプリチャージ
活性信号を示す。さらにVcc(pulse)及びVss
(pulse)はビット線の微小信号を増幅するためのラ
ッチ形センスアンプSAの活性パルスであり、前者は、
電源Vccに引き上げられ、後者は接地に引き下げられ
る。
【0047】ここでnチャネル形MOSFETQ10,Q1
1,Q12はビット線対d,/dを等しいレベルにプリチャ
ージし、平衡化するプリチャージ回路を構成する。また
pチャネル形MOSFETQ13,Q14は同プリチャージ
回路及びラッチ形センスアンプSAを接続もしくは切離
しするものである。
【0048】通常、同図の抵抗Rはプログラム前のプロ
グラム素子Pの抵抗より十分大きく、ゲート端子80が
低レベルであり、pチャネル形MOSFETQ13,Q14
はオン状態にある。例えばビット線対d,/dに関連し
て、電流不良が生じた場合、それに関連するビット線対
のプログラム素子をレーザ照射により低抵抗化させる。
この結果、抵抗Rはプログラム素子の抵抗値より十分大
となり、pチャネルMOSFETQ13,Q14をオフ状態
とする。この結果プリチャージ電位Vpもしくはパルス
Vcc(pulse)から流れる不良電流パスを遮断でき
る。
【0049】以上、本発明の構成と動作を説明した。本
発明の骨子は半導体集積回路装置のプログラム素子の構
造と同素子を用いた各種回路構成に関するものであり、
その構成する回路、素子等を限定するものではない。ま
た、本発明のプログラム素子は本実施例で述べた電源救
済回路以外の従来のプログラム素子で可能であった各種
救済回路に応用できる。さらに同素子は救済回路以外の
機能向上に活用できる。それらはロジックLSIである
ゲートアレー、マイクロプロセッサもしくはニューロL
SI、アナログLSI等に於いても十分適用される。例
えば、本プログラム素子は小型であるのでロジック、ア
ンプ回路等の任意箇所挿入が可能になり、配線の切離し
及び接続等に利用できる。また入出力ビット構成(×
1、×2・・・×n)の変更、制御信号の機能変更、半
導体集積回路装置のテストモード設定、WSI(Wafer S
cale Integration)の複数ブロックチップにわたる配線
接続、もしくは配線切離し等に活用できる。さらにデコ
ーダ回路自体を本プログラム素子で構築すれば、最初の
テストは従来同様のデコーダ構成で動作させ、不良メモ
リセルの位置を把握し、これを元に外部よりエネルギー
ビ−ム、例えばレーザ等で上記デコーダ内のプログラム
素子を活性化させる。これにより、不良メモリセルを避
けたアクセスが可能になる。同プログラム素子の活性化
はレーザに限定するものでなく、エネルギービ−ムであ
れば良く,例えばFIB(Focused Ion Beam)等も考えら
れる。
【0050】また上記実施例では特にSRAMの構成を
例に説明したが、他の半導体メモリ集積回路装置である
DRAM、EPROM、EEPROM、バイポーラRA
MまたはロジックLSIのオンチップRAM等について
も上記実施例で示した同様の効果を期待できる。また本
プログラム素子は、同装置に公知のアドレス比較形、デ
コーダ比較形の救済回路用プログラム素子として利用で
きる。その場合はプログラム素子の小型化により占有面
積の大幅低減が可能になる。なお、特に電源切替回路の
付加による面積増加は考えられるが、それらは大容量半
導体集積回路装置における不良電流の減少によって得ら
れるウェーハ歩留まりの向上という利益に比べて無視し
得るものである。なお本プログラム素子は、その集積回
路装置に救済が施されたか否かを知る検知用の素子とし
て活用できることは勿論である。さらに、本実施例で示
した各種回路は電源の正負極何れも切離し接続可能であ
り、またpチャネル形MOSFET、nチャネル形MO
SFETを逆にしても、電源関係を全て反対にすること
で同様の動作が可能なことは言うまでもない。一方、抵
抗値トリミングにおいては、その抵抗の段数を適当に増
減することによって所望の値に可変設定できる。またト
リミングでは抵抗rの変わりに容量、インダクタンス等
の受動素子もしくは能動素子であるMOSFET等を接
続し、ドレイン端子もしくはソース端子の接続切離し制
御等を行なっても良い。
【0051】
【発明の効果】本発明のプログラム素子は低レベルのレ
ーザエネルギーでプログラムされ、同素子を形成するシ
リコン膜やAL配線の溶融がないので小型化できる。ま
た小型化できるため半導体集積回路装置の機能セル列、
行もしくはブロック毎に電源切替による不良電流の救済
回路を容易に付加できる。さらに従来のファンクション
不良救済回路も小さくなるため、チップサイズを大きく
することなく救済回路を多数付加でき、ウェーハ歩留ま
りが向上する効果がある。
【0052】さらに、プログラム層が最終メタル配線上
に形成できることからプログラム素子をチップ全体に配
置でき、その結果としてレイアウトピッチ幅を緩和でき
る。従って、プログラムに用いるレーザ加工装置として
は低パワーかつ低精度の安価な装置を使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるプログラム素子の
構造図である。
【図2】本発明に先立って本発明者等によって検討され
たプログラム素子の構造図である。
【図3】本発明に先立って本発明者等によって検討され
たプログラム素子の構造図である。
【図4】電源電流不良状態を説明する半導体メモリ集積
回路装置である。
【図5】本発明の第2の実施例を説明するプログラム素
子の構造図である。
【図6】本発明の実施例の電源切替回路内蔵の半導体集
積回路装置の構成図である。
【図7】図6の実施例を半導体メモリ集積回路装置に応
用した回路構成図である。
【図8】本発明の実施例による救済テスト機能を内蔵し
た半導体メモリ集積回路装置の構成図である。
【図9】図6の実施例の電源切替の具体的な回路例を示
す回路図である。
【図10】図7に示した半導体集積回路装置の機能ブロ
ック領域を模擬的に示す簡易断面図である。
【図11】本発明の実施例による半導体集積回路装置の
外部からプログラムすることにより情報"0","1"を出
力するデータ設定回路の回路図である。
【図12】本発明の実施例による半導体集積回路装置に
設けた抵抗値を可変設定する抵抗値トリミング回路の回
路図である。
【図13】本発明の実施例によるプログラム素子を用い
たデータ読出し回路の回路図である。
【符号の説明】
P,Ps1,Ps2,Po1,Po2…プログラム素子、2…半導体
基板、4,6,8…層間絶縁膜、10…パッシベーション
膜、16,18…AL配線層、12…プログラム素子P
の配線層であり、プログラム前の非晶質シリコン膜、1
2'…プログラム素子Pの配線層であり、プログラム後
の多結晶シリコン膜、20…機能セル、22,68…電
源切替部、24,36…電源切替回路、26…機能ブロ
ック、27…機能セルアレイ、28…半導体集積回路装
置、Vcc…メイン電源線、Vcc(1)〜Vcc(n)…複数セル
に給電するサブ電源線、40…メモリセル、34,64
…メモリセルアレイ、48…ワード線、32…行デコー
ダ部、d,/d…ビット線、ビット線バー、42…列ス
イッチ、46…列デコーダ部、38…負荷MOS回路、
44,66…負荷MOS部、30…電源切替部、R,r…
抵抗、Qc,Q1,Q1',Q3,Q4,Q13,Q14…pチャ
ネル形MOSFET、28'…半導体メモリ集積回路装
置、CD,/CD…共通入出力信号線、共通入出力信号
線バー、50…テスト回路、52…入出力回路、54…
テスト起動信号、Q2,Q2',Q5,Q10,Q11,Q12…n
チャネル形MOSFET、56…アドレス及び制御信
号、58…データ入出力及び制御信号、60…内部デー
タ入出力信号、62…外部とのデータ入出力信号線、7
0…配線他の周辺回路領域、72…端子、74…出力端
子、80…ゲート端子、14…レーザビーム、SA…ラ
ッチ形センスアンプ、Vp…プリチャージ電源、/φp
c…プリチャージ活性信号、Vcc(pulse),Vs
s(pulse)…センスアンプ活性パルス

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プログラム可能な半導体集積回路装置にお
    いて、該装置のプログラム配線層がレーザ等の外部エネ
    ルギー照射により高抵抗状態から低抵抗状態に変化する
    ことで回路的に情報"0","1"を設定するプログラム素
    子であり、該プログラム素子が非晶質シリコン半導体で
    形成されたことを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の半導体集積回路装置におい
    て、上記プログラム素子がボロン等不純物を含む非晶質
    シリコン半導体で構成されたことを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の半導体集積回路装置におい
    て、上記プログラム素子が最終メタル配線層の加工以降
    に作られることを特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の半導体集積回路装置におい
    て、該装置の機能セル不良もしくは電源電流不良を救済
    する救済回路が、上記プログラム素子で構成されたこと
    を特徴とする半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の半導体集積回路装置におい
    て、上記非晶質シリコン半導体からなるプログラム素子
    が不純物を含む領域で不純物を含まない領域を挟むよう
    に構成することを特徴とする半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の半導体集積回路装置におい
    て、上記装置が少なくとも1つのメモリセルと該セルの
    読出し書込み制御回路から構成されたことを特徴とする
    半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の半導体集積回路装置におい
    て、少なくとも1つの配線を切離す配線の切替回路が上
    記プログラム素子で構成されることを特徴とする半導体
    集積回路装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載の半導体集積回路装置におい
    て、メイン電源線から少なくとも1つのサブ電源線を切
    離す電源線の電源切替回路が上記プログラム素子で構成
    されることを特徴とする半導体集積回路装置。
  9. 【請求項9】複数のロジックセルを配置したロジックセ
    ルアレイからなる半導体集積回路装置において、少なく
    とも該セルアレイの行方向もしくは列方向もしくはセル
    ブロック毎にメイン電源線からサブ電源線に分割し、そ
    の分割に応じてサブ電源線を切離す少なくとも1つの電
    源切替回路を具備することを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の半導体集積回路装置にお
    いて、上記装置の該電源切替回路が少なくとも非晶質シ
    リコン半導体によるプログラム素子で構成されたことを
    特徴とする半導体集積回路装置。
  11. 【請求項11】複数のメモリセルを配置したメモリセル
    アレイと、該メモリセルを行方向で選択する行デコーダ
    と、列方向で選択する列デコーダと、該メモリセルの読
    出し書込み信号線であるビット線の負荷MOSFET
    と、読出し書込み制御回路と、それらの制御回路からな
    る半導体集積回路装置において、少なくとも該メモリセ
    ルの行方向もしくは列方向もしくは該メモリセルのブロ
    ック単位毎に給電する分割されたサブ電源線と、その分
    割に応じて該電源線をメイン電源線と切離す少なくとも
    1つの電源切替回路を具備することを特徴とする半導体
    集積回路装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の半導体集積回路装置に
    おいて、上記装置の電源切替回路が少なくとも非晶質シ
    リコン半導体によるプログラム素子で構成されることを
    特徴とする半導体集積回路装置。
  13. 【請求項13】請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、該プログラム素子が該装置の半導体基板のメモリ
    セルアレイの上部もしくは配線を含む周辺回路領域の上
    部に少なくとも配置構成されることを特徴とする半導体
    集積回路装置。
  14. 【請求項14】請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、情報 "0”, "1”を出力するデータ設定回路が
    該プログラム素子で構成されることを特徴とする半導体
    集積回路装置。
  15. 【請求項15】請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、入出力ビット構成(×1、×2・・・×n)の変更
    回路が該プログラム素子で構成されることを特徴とする
    半導体集積回路装置。
  16. 【請求項16】請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、メモリ制御信号の機能変更回路が該プログラム素
    子で構成されることを特徴とする半導体集積回路装置。
  17. 【請求項17】請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、抵抗値を可変設定する抵抗値トリミング回路が該
    プログラム素子で構成されることを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  18. 【請求項18】請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、正規メモリのテスト及び予備メモリのテストのテ
    ストモード設定回路が該プログラム素子で構成されるこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置。
  19. 【請求項19】請求項4記載の半導体集積回路装置にお
    いて、外部アドレスと内部アドレスを比較する一致比較
    回路が該プログラム素子で構成されることを特徴とする
    半導体集積回路装置。
  20. 【請求項20】請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、WSI(Wafer Scale Integrat-ion)の複数ブロッ
    クチップ間配線の接続もしくは切離し等の回路が該プロ
    グラム素子で構成されることを特徴とする半導体集積回
    路装置。
  21. 【請求項21】チップ上に予め配置されたプログラム素
    子を有する半導体集積回路装置において、該プログラム
    素子を非晶質シリコン半導体で構成することを特徴とす
    る半導体集積回路装置の構成方法。
  22. 【請求項22】請求項21記載の半導体集積回路装置の
    構成方法において、データ設定回路の情報 "0”, "
    1”が該プログラム素子のプログラミングで設定される
    ことを特徴とする半導体集積回路装置の構成方法。
  23. 【請求項23】請求項21記載の半導体集積回路装置の
    構成方法において、入出力ビット構成(×1、×2・・
    ・×n)の変更が該プログラム素子のプログラミングで
    設定されことを特徴とする半導体集積回路装置の構成方
    法。
  24. 【請求項24】請求項21記載の半導体集積回路装置の
    構成方法において、メモリ制御信号の機能変更が該プロ
    グラム素子のプログラミングで設定されることを特徴と
    する半導体集積回路装置の構成方法。
  25. 【請求項25】請求項21記載の半導体集積回路装置の
    構成方法において、抵抗値トリミング回路の抵抗値が該
    プログラム素子のプログラミングで設定されることを特
    徴とする半導体集積回路装置の構成方法。
  26. 【請求項26】請求項21記載の半導体集積回路装置の
    構成方法において、正規メモリのテスト及び予備メモリ
    のテストのテストモード設定が該プログラム素子のプロ
    グラミングで設定されることを特徴とする半導体集積回
    路装置の構成方法。
  27. 【請求項27】請求項21記載の半導体集積回路装置の
    構成方法において、上記プログラム素子で救済回路が構
    成され、該救済回路の外部アドレスと内部アドレスの一
    致比較が該プログラム素子のプログラミングで設定され
    ることを特徴とする半導体集積回路装置の構成方法。
  28. 【請求項28】請求項21記載の半導体集積回路装置の
    構成方法において、WSIの複数ブロックチップ間配線
    の接続もしくは切離し等が該プログラム素子のプログラ
    ミングで設定されることを特徴とする半導体集積回路装
    置の構成方法。
  29. 【請求項29】請求項11記載の半導体集積回路装置に
    おいて、上記装置のサブ電源線が少なくともビット線の
    負荷MOSFETと接続され、該サブ電源線と上記装置
    のメイン電源線とを切離す少なくとも1つの電源切替回
    路を具備することを特徴とする半導体集積回路装置。
  30. 【請求項30】請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、該プログラム素子をレーザ等の外部エネルギーの
    照射で高抵抗状態から低抵抗状態に変化させ、さらに該
    プログラム素子を溶断することにより、該低抵抗状態の
    該プログラム素子を絶縁状態に変化させ情報"0","1"
    の再設定を可能とする半導体集積回路装置。
  31. 【請求項31】請求項1,30記載の半導体集積回路装
    置において、該プログラム素子と情報"0","1"の再設
    定を可能とするプログラム素子とを併用することを特徴
    とする半導体集積回路装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8105886B2 (en) 2004-02-27 2012-01-31 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor electrically programmable fuse element with amorphous silicon layer after programming and method of programming the same
GB2525184A (en) * 2014-04-14 2015-10-21 Pragmatic Printing Ltd Electronic circuit and data storage system

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