JPH0512125B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0512125B2 JPH0512125B2 JP12299289A JP12299289A JPH0512125B2 JP H0512125 B2 JPH0512125 B2 JP H0512125B2 JP 12299289 A JP12299289 A JP 12299289A JP 12299289 A JP12299289 A JP 12299289A JP H0512125 B2 JPH0512125 B2 JP H0512125B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- forks
- spoons
- semi
- wood
- cut
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
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Description
【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野>
この発明は、木製スプーン及びフオークを簡易
かつ廉価に量産することができるようにした木製
スプーン及びフオークの製造方法に関するもので
ある。
かつ廉価に量産することができるようにした木製
スプーン及びフオークの製造方法に関するもので
ある。
<従来の技術及びその問題点>
従来から木製スプーン及びフオークは存在し多
くの人々に愛用されている。このような、従来か
ら一般に行われていた木製スプーン及びフオーク
を製造する方法は、次の通りであつた。すなわ
ち、スプーン及びフオークにおいて皿状に湾曲し
た食取部と、これに緩やかな角度で傾斜する把手
部が一体的に形成されているために、小型のスプ
ーン及びフオークにおいても厚さ5cm、長さ20cm
程の角材を彫刻の技術を用いて削りながら形成し
ていくのであつた。このため厳密には同一のもの
を複製することができないのみならず、製造に要
する時間が多く、かつ薄く製造すればする程、捨
てる材料が多くなるという問題もあつた。またこ
のように製造する過程で、食取部は、口や舌に直
接接触する部分であるから、この部分は特に薄く
形成しなければならず、したがつて僅かな外力を
受けると容易に破損してしまうことがあり、特に
仕上げ段階に破損することが多く、それまでの努
力も水泡に帰するのであつた。
くの人々に愛用されている。このような、従来か
ら一般に行われていた木製スプーン及びフオーク
を製造する方法は、次の通りであつた。すなわ
ち、スプーン及びフオークにおいて皿状に湾曲し
た食取部と、これに緩やかな角度で傾斜する把手
部が一体的に形成されているために、小型のスプ
ーン及びフオークにおいても厚さ5cm、長さ20cm
程の角材を彫刻の技術を用いて削りながら形成し
ていくのであつた。このため厳密には同一のもの
を複製することができないのみならず、製造に要
する時間が多く、かつ薄く製造すればする程、捨
てる材料が多くなるという問題もあつた。またこ
のように製造する過程で、食取部は、口や舌に直
接接触する部分であるから、この部分は特に薄く
形成しなければならず、したがつて僅かな外力を
受けると容易に破損してしまうことがあり、特に
仕上げ段階に破損することが多く、それまでの努
力も水泡に帰するのであつた。
一方、木製のスプーン及びフオークそれ自体、
彫刻的技法で形成されているために、金属性のス
プーン及びフオークと異なる趣があること、及び
製造には時間と材料を多く要するところから、価
格も決して安くなく、それゆえ長時間使用される
ことになる。そして木製のスプーン及びフオーク
には、最終の仕上げ段階で防水性塗料をコーテイ
ングするのではあるが、長期間の使用によつて前
記防水性塗料は経時的に剥離してゆき、木質が外
面に露出してしまうこともあつた。するとこの部
分に飲食物の汁や唾液が含浸することになり、使
用後に十分に消毒をしなければならないことにな
るものの、木質に含浸した部分をも消毒すること
はほとんど不可能に近い程困難であり、衛生上も
問題があつたのであるのみならず、変色してしま
うこともあつた。
彫刻的技法で形成されているために、金属性のス
プーン及びフオークと異なる趣があること、及び
製造には時間と材料を多く要するところから、価
格も決して安くなく、それゆえ長時間使用される
ことになる。そして木製のスプーン及びフオーク
には、最終の仕上げ段階で防水性塗料をコーテイ
ングするのではあるが、長期間の使用によつて前
記防水性塗料は経時的に剥離してゆき、木質が外
面に露出してしまうこともあつた。するとこの部
分に飲食物の汁や唾液が含浸することになり、使
用後に十分に消毒をしなければならないことにな
るものの、木質に含浸した部分をも消毒すること
はほとんど不可能に近い程困難であり、衛生上も
問題があつたのであるのみならず、変色してしま
うこともあつた。
<問題点を解決するための手段>
そこでこの発明に係る木製スプーン及びフオー
クの製造方法は前記の問題点を解決するために、
任意の大きさに切断した原木を150乃至160℃で
1.5乃至3時間加熱する加熱工程、前記加熱した
原木を3〜3.5mmの厚さに形成する薄皮状形成工
程、薄皮状に形成した木材にスプーン又はフオー
クの平面形状に裁断する裁断工程、前記裁断工程
を経た半製品を90〜110℃で乾燥させる乾燥工程、
乾燥させた半製品を加圧してスプーン及びフオー
ク適性形状に形成する加圧工程を順次経ることに
よつて、木製スプーン及びフオークを簡易かつ廉
価に量産することができるようにするとともに、
このように製造されたスプーン及びフオークは、
いわゆる使い捨て式に用いることができるように
したものである。
クの製造方法は前記の問題点を解決するために、
任意の大きさに切断した原木を150乃至160℃で
1.5乃至3時間加熱する加熱工程、前記加熱した
原木を3〜3.5mmの厚さに形成する薄皮状形成工
程、薄皮状に形成した木材にスプーン又はフオー
クの平面形状に裁断する裁断工程、前記裁断工程
を経た半製品を90〜110℃で乾燥させる乾燥工程、
乾燥させた半製品を加圧してスプーン及びフオー
ク適性形状に形成する加圧工程を順次経ることに
よつて、木製スプーン及びフオークを簡易かつ廉
価に量産することができるようにするとともに、
このように製造されたスプーン及びフオークは、
いわゆる使い捨て式に用いることができるように
したものである。
<実施例>
次にこの発明に係る木製スプーン及びフオーク
の製造方法の実施例を述べる。この発明に係る木
製スプーン及びフオークの製造方法は、以下の各
工程を順次経ることによつて行うものである。
の製造方法の実施例を述べる。この発明に係る木
製スプーン及びフオークの製造方法は、以下の各
工程を順次経ることによつて行うものである。
第1工程……加熱工程
所望の原木を任意の大きさに切断する。そして
この原木を高圧ボイラーで150乃至160℃で1時間
半乃至3時間加熱せしめる。このように加熱する
ことによつて原木内の老廃物を排出させるととも
に、将来生じる可能性のある木の変形を防止する
のである。本発明者は、155℃で2時間加熱した
ところ、良好な結果を得ることができた。
この原木を高圧ボイラーで150乃至160℃で1時間
半乃至3時間加熱せしめる。このように加熱する
ことによつて原木内の老廃物を排出させるととも
に、将来生じる可能性のある木の変形を防止する
のである。本発明者は、155℃で2時間加熱した
ところ、良好な結果を得ることができた。
第2工程……薄皮状形成工程
前記第1工程を経た木材を3〜3.5mmの厚さの
薄皮状に形成する。本発明者は、ロータリーカツ
ターで3.2mmの厚さに形成した。
薄皮状に形成する。本発明者は、ロータリーカツ
ターで3.2mmの厚さに形成した。
第3工程……裁断工程
前記のように第2工程で薄皮状に形成した木材
は、平面的形状をなしているが、これをスプーン
及びフオークの平面形状、すなわち本来完成され
たスプーン及びフオークには、例えば食取部及び
把持部にはそれぞれ皿状及び傾斜状の起伏形状が
あるが、これを平面に押し開いた形状に裁断する
のである。この段階では、スプーン及びフオーク
に類似した形状を有する半製品の状態に形成され
ることになる。また前記のように裁断する手段と
しては、前記半製品の輪郭に合致する切断刃によ
つて打ち抜くように行えばよい。
は、平面的形状をなしているが、これをスプーン
及びフオークの平面形状、すなわち本来完成され
たスプーン及びフオークには、例えば食取部及び
把持部にはそれぞれ皿状及び傾斜状の起伏形状が
あるが、これを平面に押し開いた形状に裁断する
のである。この段階では、スプーン及びフオーク
に類似した形状を有する半製品の状態に形成され
ることになる。また前記のように裁断する手段と
しては、前記半製品の輪郭に合致する切断刃によ
つて打ち抜くように行えばよい。
第4工程……乾燥工程
前記第3工程でスプーン及びフオークの平面形
状に裁断した半製品を、その状態で90〜110℃で
乾燥せしめる。このことによつて完全な衛生処理
を行うことができるのである。本発明者は100℃
の高圧乾燥室で5時間乾燥させた。
状に裁断した半製品を、その状態で90〜110℃で
乾燥せしめる。このことによつて完全な衛生処理
を行うことができるのである。本発明者は100℃
の高圧乾燥室で5時間乾燥させた。
第5工程……加圧工程
この工程は前記半製品を完成品たるスプーン及
びフオークの形状となるための加圧工程である
が、金型を用いて行うことができる。またこのよ
うに加圧処理する場合においては、前記のような
乾燥工程を経た状態では半製品自体、かなりの硬
度を有することもあるので、例えば若干の蒸気を
加えつつ加圧することによつて半製品が金型の型
面に馴染み易くなる。その後、滅菌処理及び乾燥
処理をすることによつて完成するのである。
びフオークの形状となるための加圧工程である
が、金型を用いて行うことができる。またこのよ
うに加圧処理する場合においては、前記のような
乾燥工程を経た状態では半製品自体、かなりの硬
度を有することもあるので、例えば若干の蒸気を
加えつつ加圧することによつて半製品が金型の型
面に馴染み易くなる。その後、滅菌処理及び乾燥
処理をすることによつて完成するのである。
以上のように完成したスプーン及びフオークは
そのままでも十分に使用に供し得るが、防水性塗
料をコーテイングすることによつて、反復的使用
にも耐え得るのである。
そのままでも十分に使用に供し得るが、防水性塗
料をコーテイングすることによつて、反復的使用
にも耐え得るのである。
<発明の効果>
前記のようにこの発明に係る木製スプーン及び
フオークの製造方法によれば、任意の大きさに切
断した原木を150乃至160℃で1.5乃至3時間加熱
する加熱工程、前記加熱した原木を3〜3.5mmの
厚さに形成する薄皮状形成工程、薄皮状に形成し
た木材にスプーン又はフオークの平面形状に裁断
する裁断工程、前記裁断工程を経た半製品を90〜
110℃で乾燥させる乾燥工程、乾燥させる半製品
を加圧してスプーン及びフオーク適性形状に形成
する加圧工程を順次経るので、木製スプーン及び
フオークを簡易かつ廉価に量産することができる
とともに、その結果このように製造されたスプー
ン及びフオークは、飲食店で使用する割箸のよう
にいわゆる使い捨て式に用いることができるとい
う効果を有するのである。
フオークの製造方法によれば、任意の大きさに切
断した原木を150乃至160℃で1.5乃至3時間加熱
する加熱工程、前記加熱した原木を3〜3.5mmの
厚さに形成する薄皮状形成工程、薄皮状に形成し
た木材にスプーン又はフオークの平面形状に裁断
する裁断工程、前記裁断工程を経た半製品を90〜
110℃で乾燥させる乾燥工程、乾燥させる半製品
を加圧してスプーン及びフオーク適性形状に形成
する加圧工程を順次経るので、木製スプーン及び
フオークを簡易かつ廉価に量産することができる
とともに、その結果このように製造されたスプー
ン及びフオークは、飲食店で使用する割箸のよう
にいわゆる使い捨て式に用いることができるとい
う効果を有するのである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記(1)乃至(5)の工程を順次経ることを特徴と
する木製スプーン及びフオークの製造方法。 (1) 任意の大きさに切断した原木を150乃至160℃
で1.5乃至3時間加熱する加熱工程。 (2) 前記加熱した原木を3〜3.5mmの厚さに形成
する薄皮状形成工程。 (3) 薄皮状に形成した木材にスプーン又はフオー
クの平面形状に裁断する裁断工程。 (4) 前記裁断工程を経た半製品を90〜110℃で乾
燥させる乾燥工程。 (5) 乾燥させた半製品を加圧してスプーン及びフ
オーク適性形状に形成する加圧工程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12299289A JPH02310001A (ja) | 1989-05-18 | 1989-05-18 | 木製スプーン及びフォークの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12299289A JPH02310001A (ja) | 1989-05-18 | 1989-05-18 | 木製スプーン及びフォークの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02310001A JPH02310001A (ja) | 1990-12-25 |
JPH0512125B2 true JPH0512125B2 (ja) | 1993-02-17 |
Family
ID=14849605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12299289A Granted JPH02310001A (ja) | 1989-05-18 | 1989-05-18 | 木製スプーン及びフォークの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02310001A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007503855A (ja) * | 2003-08-29 | 2007-03-01 | アスペンウェア インコーポレイテッド | 使い捨て木製器具の製造方法及びその産物 |
JP5278852B2 (ja) * | 2008-10-23 | 2013-09-04 | 株式会社アステップ | 竹箸の製造方法及び竹箸 |
JP2022166483A (ja) * | 2021-04-21 | 2022-11-02 | やなぎプロダクツ株式会社 | 木製スプーンの製造方法 |
CN113635411B (zh) * | 2021-08-04 | 2022-04-12 | 浙江农林大学 | 一种纵向展平竹制备竹铲厨工艺方法 |
CN113942088B (zh) * | 2021-09-17 | 2022-05-31 | 怀化市恒裕竹木开发有限公司 | 一种往复式竹叉开齿设备 |
-
1989
- 1989-05-18 JP JP12299289A patent/JPH02310001A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02310001A (ja) | 1990-12-25 |
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