JPH05120937A - 素線ツイスト装置 - Google Patents

素線ツイスト装置

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JPH05120937A
JPH05120937A JP20346391A JP20346391A JPH05120937A JP H05120937 A JPH05120937 A JP H05120937A JP 20346391 A JP20346391 A JP 20346391A JP 20346391 A JP20346391 A JP 20346391A JP H05120937 A JPH05120937 A JP H05120937A
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JP
Japan
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wire
take
machine
voice
strand
Prior art date
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Pending
Application number
JP20346391A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Ishii
徳博 石井
Ichiro Sato
佐藤  一郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication of JPH05120937A publication Critical patent/JPH05120937A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 素線1に一定のひねりを与えるプレフォーマ
ー10の後方に配置されたボイス12と引取り機13の
間に、補助引取り機30を設ける。この補助引取り機3
0は、ボイス12と引取り機13の間にある素線1に大
きな張力が加わる引取り開始時などに、素線1を把持し
て、引取り機13に向かって素線1を引取る。 【効果】 起動時等に、素線1に加わるバックテンショ
ンが低下し、素線1に加えられるひねりのピッチが安定
化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバ入り架空地
線(OPGW)などに使用される金属素線に対し、予め
ひねりを加える素線ツイスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に、従来採用されている光ファイバ
入り架空地線の横断面図を示す。図のように、この架空
地線は、扇形断面に成型されセグメント化された素線1
を外周に寄り合わせた、アルミニウムパイプ2の内部
に、光ファイバケーブル3を収容した構成とされてい
る。上記素線1は、例えば鋼心にアルミニウム被覆を施
したものが使用される。このような架空地線を製造する
ためには、予め素線1を断面扇形に成型すると共に、こ
れに一定のピッチでひねりを加えておく。この方法を通
常プレツイストと呼んでいる。このようなひねりを加え
た素線をアルミニウムパイプ2の外周に導いて撚り合わ
せれば、図2に示したような架空地線が得られる。
【0003】図3に従来の素線ツイスト装置概略構成図
を示す。図の装置は、素線1を巻回したサプライボビン
4と、ひねりを加えた後の素線1を巻取る巻取りドラム
15の間に、順に、線押えロール5、ガイドロール6、
7、目板8、線押えロール9、プレフォーマ10、ガイ
ドチューブ11、ボイス12、引取り機13及び巻取り
側ボイス14が設けられている。素線1は、線押えロー
ル5、ガイドロール6、7、目板8、線押えロール9を
通過した後、プレフォーマ10に導かれる。このプレフ
ォーマ10は、ガイドチューブ11の外周面に、自由回
転するよう取り付けられた3個のロールからなり、素線
1を寄り合わせピッチで波打たせる構成とされている。
ボイス12は、素線1を引取り機13の方向に向かうよ
う方向変更させるために設けられたダイス状のガイドで
ある。引取り機13はボイス12を通過した素線1を一
定速度で引取るためのものである。ボイス14は素線1
を引取り機13から巻取りドラム15に導くために設け
られている。このような装置では、サプライボビン4と
目板8及びガイドチューブ11の素線進行方向を軸とし
た自転運動によって、素線1に所定のひねりが加えられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4に示す
ように、上記ボイス12に矢印21方向に素線1が進入
し、矢印22方向に引取られると、素線1はピッチL1
でひねりを加えられ、巻取りドラム15に巻取られてい
く。ところが装置の引取りを一旦停止し、再び引取りを
開始しする起動時には、図5に示すようにボイス12の
右側の素線1は進行せず、ボイス12の左側の素線1の
みが引取られて、そのピッチがL2に引き延ばされる場
合がある。この原因としては、まずボイス12における
素線の引取り抵抗が上げられるが、主な原因としては、
ボイス12とサプライボビン4との間のバックテンショ
ンのむらが上げられる。即ち図3に示す線押えロール5
や9は、素線が反転しにくくなるように、何れも回転を
しない構造とされている。従ってこれらの部分で素線に
大きなバックテンションが加わる。しかも素線の断面形
状は扇形であり、装置の起動時にはきわめて大きなバッ
クテンションが加わる。
【0005】先に説明したように鋼心にアルミニウムを
被覆した軟質な素線1は、このようなバックテンション
によって長手方向に引き延ばされる。従って、起動時に
加わる大きな負荷張力によって素線1のピッチが規格よ
りも大きくなってしまう。これではその後の撚り合わせ
工程で良好な撚り合わせを行うことができない。上記の
ような現象は起動の瞬間だけでなく、何らかの原因で線
速が変動した場合にも生じる。また装置の起動は製造作
業開始時だけでなく、作業中のサプライボビン4の掛け
替えや各部の調整などによる一時停止直後にも生じる。
従って素数1の両端だけでなく中間にも、この種のピッ
チむらが生じるおそれがある。またこのようなピッチむ
らの大きさは、ボイスと引取り機との間隔が大きいほど
大きくなる。本発明は以上の点に着目してなされたもの
で、上記のようなツイスト加工を行う際に、素線のひね
りピッチを安定に制御できる素線ツイスト装置を提供す
ることを目的とするものである
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の素線ツイスト装
置は、素線に一定のひねりを与えるプレフォーマーと、
このプレフォーマーを出た前記素線の進行路をこの素線
の引取り方向に変向するボイスと、このボイスと前記素
線を引取るための引取り機との間に配置されて、引取り
開始より少くとも一定時間前記素線を把持し、この素線
を前記ボイスから前記引取り機に向かって引取るための
補助引き取り機を備えたことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明の装置は、素線に一定のひねりを与える
プレフォーマーの後方に配置されたボイスと引取り機の
間に、補助引取り機を設ける。この補助引取り機は、ボ
イスと引取り機の間にある素線に大きな張力が加わる引
取り開始時などに、素線を把持して、引取り機に向かっ
て素線を引取る。これにより、起動時等に素線に加わる
バックテンションが低下し、素線に加えられるひねりの
ピッチが安定化する。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は本発明の素線ツイスト装置実施例を示す
概略構成図である。図の装置のプレフォーマー10以前
の部分と、引取り機13以後の部分の構成は、図3に示
した従来装置と全く同様である。従って、この図ではサ
プライボビン4や巻取りドラム15は図示していない。
図の右側から供給される素線1は、ガイドローラ6、7
と、線押えローラ9及びプレフォーマー10を通過し
て、ボイス12に向かって進行する。ガイドチューブ1
1の外周面に配置されたプレフォーマー10の構成は、
先に図3を用いて説明したものと同様である。素線1
は、プレフォーマー10において、一定のピッチで波付
けされ、目板8やガイドチューブ11の自転によりひね
りを加えられる。その後ボイス12は、この素線の進行
方向を引取り機13の引取り方向に変更する。引取り機
13の構成も図3に示した従来装置と同様である。
【0009】ここで本発明の装置においては、ボイス1
2と引取り機13の間に、補助引取り機30が配置され
ている。補助引取り機30は、移動テーブル31をチェ
ン32によって矢印40の方向に往復運動させる構成と
されている。移動テーブル31の上にはエアシリンダ3
3が一対搭載されている。各エアシリンダ33には、ク
ランプアーム34がシャフト35を介して取り付けられ
ている。即ちエアシリンダ33が動作すると、シャフト
35が突き出し、一対のクランプアーム34が互いに近
づくように矢印41方向に移動して、素線1を把持する
構成とされている。また移動テーブル31は、チェン3
2によって図中矢印42に示した範囲で往復運動するよ
う構成されている。この往復運動の速度は、引取り機1
3の引取り速度と同期される。
【0010】以上の構成の本発明の装置は次のように動
作する。まず素線1が一定の速度で引取り機13により
引取られ、プレフォーマー10によって所定のピッチで
ひねりを加えられている状態では、補助引取り機30は
まったく動作せず、図3に示した従来装置と同様の処理
が実行される。ここで装置を起動する際、あるいは装置
を一時停止させ再び引取りを開始する際に、補助引取り
機30は図1のようにボイス12に最も接近した位置に
配置される。そして引取り機13を起動する前に予めエ
アシリンダ33を動作させて、クランプアーム34によ
って素線1を把持させる。この状態で引取り機13が素
線1の引取りを開始すると、補助引取り機30の移動テ
ーブル31は、チェン32の力によって、引取り機13
に向かう方向にその引取り速度と同期して移動する。
【0011】これにより、引取り機13と補助引取り機
30の間の素線1にはほとんどバックテンションが加わ
ることがなく、引取りが開始される。補助引取り機30
の移動テーブル31は、引取り機13に最も接近した位
置に達すると、エアシリンダ33を動作させクランプア
ーム34を引き離して素線1を解放する。そして高速で
ボイス12方向に復帰し、再びボイス12に最も接近し
た位置で素線1を把持し、また引取り機13方向に向か
って素線1の引取りを開始する。このような動作を一定
時間繰り返し、素線1に加わるバックテンションが安定
すると、補助引取り機30の動作は停止され、図1に示
した状態で待機する。何らかの原因で素線1のバックテ
ンションが急激に増加したような場合には、再び補助引
取り機30が動作する。
【0012】このようなバックテンションの変動は、実
際に引取り機13に引取られる素線1のピッチを、ボイ
ス12と引取り機13の間で、観察することで容易に監
視できる。また上記補助引取り機30を動作させる時間
は、例えば予め実験的に求めて、タイマーなどにセット
しておく。本発明は以上の実施例に限定されない。上記
実施例では補助引取り機を素線1を掴んで引取り機13
方向に引取る構成のものとしたが、例えば素線1のひね
りを壊さないように素線1を把持する無端ベルト状の装
置であってもよい。また図1で示したようなエアシリン
ダを用いたクランプアーム34を二対以上設けるように
してもよい
【0013】
【発明の効果】以上説明した本発明の素線ツイスト装置
は、素線に大きなバックテンションが加わる場合に、そ
の素線のバックテンションを軽減するよう補助引取り機
が動作するため、素線に与えられたひねりのピッチむら
が減少し、品質的に安定したプレツイスト作業が可能と
なる。これによって架空地線などの撚り合わせ作業の際
に、プレツイストのむらが原因で発生するセグメントの
反転不良などを防止し、高品質の安定した架空地線製造
が可能となり生産効率が向上する。なお本発明は架空地
線製造に限らず、上記のような素線のツイストを必要と
する各種の装置に対し適用されることは言うまでもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の素線ツイスト装置実施例を示す概略構
成図である。
【図2】本発明の実施に適する光ファイバ入り架空地線
横断面図である。
【図3】従来の素線ツイスト装置概略構成図である。
【図4】定速走行時の素線ピッチを示す装置要部側面図
である。
【図5】引取り開始時における素線ピッチを示す装置要
部側面図である。
【符号の説明】
6、7 ガイドローラ 8 目板 9 線押えロール 10 プレフォーマー 11 ガイドチューブ 12 ボイス 13 引取り機 30 補助引取り機 31 移動テーブル 32 チェン 33 エアシリンダ 34 クランプアーム 35 シャフト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素線に一定のひねりを与えるプレフォー
    マーと、このプレフォーマーを出た前記素線の進行路を
    この素線の引取り方向に変向するボイスと、このボイス
    と前記素線を引取るための引取り機との間に配置され
    て、引取り開始より少くとも一定時間前記素線を把持
    し、この素線を前記ボイスから前記引取り機に向かって
    引取るための補助引き取り機を備えたことを特徴とする
    素線ツイスト装置。
JP20346391A 1991-07-19 1991-07-19 素線ツイスト装置 Pending JPH05120937A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20346391A JPH05120937A (ja) 1991-07-19 1991-07-19 素線ツイスト装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP20346391A JPH05120937A (ja) 1991-07-19 1991-07-19 素線ツイスト装置

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JPH05120937A true JPH05120937A (ja) 1993-05-18

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ID=16474549

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102568707A (zh) * 2012-02-16 2012-07-11 浙江晨光电缆股份有限公司 预扭导体绞合成缆生产方法及导体预扭装置
CN105336444A (zh) * 2015-11-18 2016-02-17 夏烬楚 一种低压输电线的生产设备
CN105336449A (zh) * 2015-11-18 2016-02-17 夏烬楚 一种超高压输电线的生产设备

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CN105336444A (zh) * 2015-11-18 2016-02-17 夏烬楚 一种低压输电线的生产设备
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