JPH05119281A - 画像描画装置 - Google Patents

画像描画装置

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JPH05119281A
JPH05119281A JP30994891A JP30994891A JPH05119281A JP H05119281 A JPH05119281 A JP H05119281A JP 30994891 A JP30994891 A JP 30994891A JP 30994891 A JP30994891 A JP 30994891A JP H05119281 A JPH05119281 A JP H05119281A
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laser
lens
correction
light beams
image
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JP30994891A
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Yasuhito Eguchi
安仁 江口
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レーザビームプリンタの高速化を図る。 【構成】 レーザ14より100本のレーザビームを発
生し、回転ドラム1上に照射する。これにより、回転ド
ラム1上にスポットS1乃至S100が形成され、各スポッ
トは、例えば右隣のスポットまでの範囲をガルバノミラ
ーによりスキャンする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばレーザビームプ
リンタ、複写機などに用いて好適な画像描画装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のレーザビームプリンタにおいて
は、1本のレーザビームをポリゴンミラーにより回転ド
ラム上に高速スキャンし、かつ回転ドラムを所定の速度
で回転させることによって回転ドラム上に所定の画像を
描画するようにしている。ポリゴンミラーは、すべての
面を回転軸と平行に設定することが困難であるので、補
正レンズを用いてポリゴンミラーの面倒れを補正するよ
うにしている。また、画像の歪はfθレンズを用いて補
正するようにしている。
【0003】このようなプリンタにより高速プリントを
実行するには、ポリゴンミラーの回転速度を高速にする
必要がある。例えば、A4の大きさを400DPIで1
秒間で印字する場合、6面のポリゴンミラーの回転数は
約50,000rpmとなる。またこのとき、レーザ変
調周波数は中間調の階調を256ステップとすると、約
4GHzとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置は、このよ
うにポリゴンミラーを高速回転することによりプリント
の高速化を図るようにしているため、プリントの高速化
に限界があった。また、ポリゴンミラーの高速回転によ
り発生する騒音が大きくなるばかりでなく、その寿命が
短い課題があった。
【0005】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、より高速化を可能にし、騒音を少なくし、
かつ寿命を長くできるようにするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像描
画装置は、複数の光ビームを発生する光源としてのレー
ザ14と、レーザ14により発生された複数の光ビーム
をスキャンするガルバノミラー17と、ガルバノミラー
17によりスキャンされた複数の光ビームにより所定の
画像が描画される回転ドラム1とを備えることを特徴と
する。
【0007】請求項2に記載の画像描画装置は、複数の
光ビームを発生する光源としてのレーザ14と、レーザ
14により発生された複数の光ビームを偏向する偏向部
としてのガルバノミラー17あるいは音響光学素子と、
ガルバノミラー17あるいは音響光学素子により偏向さ
れた複数の光ビームにより所定の画像が描画される回転
ドラム1とを備え、レーザ14より発生された複数の光
ビームは、回転ドラム1に対してガルバノミラー17あ
るいは音響光学素子による偏向の方向と平行な方向に配
列されていることを特徴とする。
【0008】また、請求項3に記載の画像描画装置は、
複数の光ビームを発生する光源としてのレーザ14と、
レーザ14により発生された複数の光ビームをスキャン
するミラーとしてのガルバノミラー17と、ガルバノミ
ラー17によりスキャンされた複数の光ビームにより所
定の画像が描画される回転ドラム1と、レーザ14によ
り発生された複数の光ビームの一部を分離するビームス
プリッタ15と、ビームスプリッタ15により分離され
た複数の光ビームを受光するラインCCD21と、ライ
ンCCD21の出力に対応してレーザ14を制御し、複
数の光ビームの強度を制御する制御回路としてのCPU
およびDSP39とを備えることを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1に記載の画像描画装置においては、例
えば100本のレーザビームがレーザ14より出射さ
れ、ガルバノミラー17により同時にスキャンされ、回
転ドラム1上に所定の画像が描画される。100本のレ
ーザビームにより同時に描画されるため、描画速度が速
くなり、結果的にレーザビームをスキャンする速度が遅
くて済む。その結果、ポリゴンミラーに代えてガルバノ
ミラーの使用が可能となる。
【0010】請求項2に記載の画像描画装置において
は、複数の光ビームが偏向方向と平行な方向に配列され
ている。従って、偏向角が小さくて済み、また偏向速度
も遅くすることができる。
【0011】さらに請求項3に記載の画像描画装置にお
いては、複数のレーザビームの一部がラインCCDによ
り受光される。従って、簡単な構成で複数のレーザビー
ムを容易にモニタすることができる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の画像描画装置を応用したレ
ーザビームプリンタの一実施例の構成を示すブロック図
である。回転ドラム1は、ステッピングモータ11によ
りベルト12を介して回転されるようになされている。
レーザ14は、例えば100本のレーザビームを発生す
る半導体レーザにより構成されている。このようなレー
ザは、例えば「電子材料」(1990年12月号 第9
5頁乃至第99頁)に開示されている。レーザ14より
出射された100本のレーザビーム(この実施例の場
合、100本のレーザビームは縦方向に配列されてい
る)は、ビームスプリッタ15を介してレンズ群16に
入射される。レンズ群16を経たレーザビームはガルバ
ノミラー17により反射され、fθレンズ18を介して
回転ドラム1上に照射される。ビームスプリッタ15に
より分離された100本のレーザビームの一部(本数は
100本のまま)は、検出レンズ群20を介して光強度
検出素子としてのラインCCD21に入射される。
【0013】ガルバノミラー17はモータ19により回
転されるようになされている。ドライブ回路36はモー
タ19を駆動するとともに、モータ19(ガルバノミラ
ー17)の回転位置を検出するようになされている。ド
ライブ回路36はA/D変換器およびD/A変換器を内
蔵しており、CPUおよびDSP39より供給されたデ
ジタルデータをD/A変換してモータ19を駆動すると
ともに、モータ19からの位置信号をA/D変換してC
PUおよびDSP39に供給するようになっている。C
PUおよびDSP39は、内蔵するメモリに動作を制御
するプログラムを記憶しており、このプログラムに従っ
て各部を制御するようになっている。制御部40はクロ
ックや各種のタイミング信号を発生し、各部に出力して
いる。検出アンプ35は、ラインCCD21の出力をA
/D変換してCPUおよびDSP39に供給するように
なされている。
【0014】レンズ位置ドライブ回路34は、CPUお
よびDSP39からの出力をD/A変換し、レンズ群1
6の少なくとも一部のレンズを駆動するようになされて
いる。また、レーザドライブ回路33はCPUおよびD
SP39からのデータに対応してPWM信号を発生し、
レーザ14を駆動するようになっている。温度検出回路
32はレーザ14、あるいは装置本体の内部の温度を検
出し、そのデータをA/D変換してCPUおよびDSP
39に出力している。補正ROM37は、レーザ14あ
るいはレンズ群16を駆動するのに必要なデータを予め
記憶している。ドライブ31はCPUおよびDSP39
の出力に対応して、ステッピングモータ11を駆動する
ようになっている。信号メモリ38は、図示せぬ回路か
ら供給される入力信号を記憶する。
【0015】次に、その基本的な動作について説明す
る。回転ドラム1に描画されるべき画像に対応したデー
タが信号メモリ38に入力され、記憶される。CPUお
よびDSP39は信号メモリ38に記憶されたデータを
読み出し、これに対応してレーザドライブ回路33を介
してレーザ14を駆動する。これにより、レーザ14が
100本のレーザビームを発生する。この100本のレ
ーザビームは、ビームスプリッタ15、レンズ群16を
介してガルバノミラー17に入射される。ガルバノミラ
ー17により反射された100本のレーザビームは、f
θレンズ18を介して回転ドラム1上に照射される。C
PUおよびDSP39はドライブ回路36を介してモー
タ19を駆動し、ガルバノミラー17を駆動させる。こ
れにより、縦方向に配列された100本のレーザビーム
が同時に回転ドラム1上を、図1において例えば左方向
から右方向にほぼ水平にスキャンする。回転ドラム1は
ステッピングモータ11により、このガルバノミラー1
7によるスキャンに対応して回転される。これにより、
回転ドラム1上には信号メモリ38に記憶された画像デ
ータに対応する画像が描画されることになる。
【0016】回転ドラム1は、100本のレーザビーム
の水平方向のスキャンが完了した後、その100本のレ
ーザビームの幅に対応する分だけ回転するようにするこ
とができる。しかしながらこのようにすると、回転ドラ
ム1の回転が間欠的になり、その正確な回転位置の制御
が困難となる。そこで、回転ドラム1は一定の速度で連
続的に回転するようにするのが好ましい。
【0017】図2は、回転ドラム1に描画された画像が
紙に転写される原理を示している。即ち、回転ドラム1
にはコロナ帯電器2により、例えば正の電荷が帯電され
る。レーザビームが照射された位置においては(露光さ
れた位置においては)表面抵抗が下がり、その電荷が消
滅する。即ち、回転ドラム1に電荷による潜像が形成さ
れることになる。現像器3は化電状態のトナーを回転ド
ラム1の表面に付着させる。潜像の電荷と反発や吸引力
により、現像が行なわれることになる。トナーが正に帯
電しているか、あるいは負に帯電しているかによって、
光の当った所が現像されたり、光の当らなかった所が現
像されることになる。転写器5は、回転ドラム1に付着
されたトナーを紙4に転写させる。この転写はトナーの
電荷を利用して、紙4の裏側から静電力で引き付け、回
転ドラム1上のトナーを紙4上に移動させることにより
行なわれる。この紙4上に転写されたトナーは、定着器
6で定着される。この定着は熱と圧力で行なわれる。即
ち、ヒートロールの間に紙4を通すことにより、紙4上
のトナーが溶けて、圧力で紙4上に融着されることにな
る。
【0018】除電器7は、回転ドラム1上の潜像をコロ
ナチャージで消去する。クリーナ8は、回転ドラム1に
残っているトナーをブラシなどで清掃し、除去する。
【0019】レーザ14より出射された100本のレー
ザビームのエネルギーの一部(例えば全体の数%のレー
ザビームとすることができる)は、ビームスプリッタ1
5で反射され、検出レンズ群20を介してラインCCD
21に入射される。ラインCCD21は、入射された1
00本のレーザビームに対応する信号を出力する。この
信号は検出アンプ35に入力され、A/D変換されてC
PUおよびDSP39に供給される。CPUおよびDS
P39は、検出アンプ35より入力されたデータと、信
号メモリ38より読み出し、レーザドライブ回路33に
供給してレーザ14を駆動したデータとを比較し、その
差が0になるようにレーザドライブ回路33を制御す
る。このようにして、画像データに対応するレーザ強度
が得られるようにサーボがかかることになる。
【0020】ラインCCD21は100本のレーザビー
ムを同時に(パラレルに)受光して、その出力をシリア
ルに出力することになる。即ち、ラインCCD21は、
1列に配列された多数の受光素子で100本のレーザビ
ームを受光した結果発生した電荷を、順次隣の受光素子
に転送して出力する。従って、ラインCCD21の出力
は受光タイミングより所定の遅延時間を有することにな
る。その結果、フィードバック方式が困難となり、各ビ
ーム強度から予測されるγカーブを補正ROM37から
選択し、そのカーブに対応してレーザビームの強度が補
正されることになる。この補正特性は、例えば図3に示
すように設定される。図3に示すように、この実施例に
おいては、温度T1乃至T3をパラメータとして異なる特
性が設定されるようになされている。即ち、レーザ14
は通常温度が高くなるとその出力レベルが低下する。そ
こで温度が高いほど(T1>T2>T3)、よりレーザ強
度が強くなるように設定されている。このため、温度検
出回路32がレーザ14の温度を検出し、その温度をC
PUおよびDSP39に出力しているのである。CPU
およびDSP39は、この温度に対応して所定のパラメ
ータを選択することになる。
【0021】尚、この補正は100本のレーザビームの
各々について独立に行なわれることになる。また、各ビ
ームの周辺の影響も加味した履歴補正を併用することも
できる。
【0022】この実施例においては、fθレンズ18が
用いられているので、糸巻き状の画像歪は基本的には除
去される。しかしながら本実施例の場合、100本のレ
ーザビームは縦方向に配列されているため、その一部は
図4に示すように、fθレンズ18のほぼ中央を透過す
るが、残りのレーザビームはその端部(図4(b)の上
下の端部)を通過することになる。fθレンズ18は通
常、その中央については十分な精度が得られるように設
計されているが、その端部における精度は中央における
精度よりも劣化している。その結果、垂直方向に配列さ
れた100本のレーザビームがいずれもfθ性がなくな
るように補正される保証がない。勿論、fθレンズ18
を高精度に設計すれば100本のレーザビームについて
十分な補正を行なうことも可能である。しかしながらそ
のようにすると、fθレンズ18が極めて高価なものと
なる。そこで、本実施例においては、fθレンズ18の
精度をそれほど高精度にせずに、この画像歪を補正する
ようにしている。
【0023】このため、本実施例においては、レンズ群
16の少なくとも一部のレンズを光軸方向(図4におい
て左右方向)に移動するようにしている。このようにレ
ンズ群16を光軸方向に移動して、その拡大率を回転ド
ラム1の中央における場合と、左右端部における場合と
において同一となるように補正する場合においては、図
5に示すようにfθレンズ18を省略することも可能で
ある。
【0024】レンズ群16のうち、コリメータレンズ1
6aまたは結像レンズ16bの少なくとも一方を光軸方
向に移動することにより行なう拡大率の補正は、ガルバ
ノミラー17のスキャンに対応して行なう必要がある
(即ち、スキャン位置に対応して行なう必要がある)。
このため、CPUおよびDSP39はモータ19(ガル
バノミラー17)の回転位置をドライブ回路36により
検出し、その回転位置(スキャン位置)に対応して補正
を行なう。補正ROM37には、このスキャン位置に対
応するレンズの駆動位置のデータが予め記憶されてい
る。CPUおよびDSP39は、このデータを読み出し
てレンズ位置ドライブ回路34を介してレンズを駆動す
る。
【0025】即ち、補正ROM37は等ピッチ補正関数
や拡大率補正関数を記憶している。そして、拡大率補正
関数に対応して、レンズ群16のうちの少なくとも一部
のレンズを駆動し、スキャン位置に拘らず拡大率が一定
になるようにする。また、等ピッチ補正関数に対応し
て、信号メモリ38より読み出すとき用いる画像読出ク
ロックの速度を制御する。これにより、ガルバノミラー
17の等角度の変化が等ピッチの変化となるように速度
歪が補正される。また、速度による露光量変化を輝度で
補正するようにレーザビームの強度をガルバノミラー1
7の回転位置に対応して制御する。この輝度補正はレー
ザ14を駆動するPWMパルスのパルス幅を制御するこ
とにより行なわれる。
【0026】ところで、拡大率が一定となるようにレン
ズ群16の少なくとも一部のレンズを光軸方向に移動さ
せると、回転ドラム1上における画像がぼけることにな
る。そこで、拡大率と結像点とを両立させるためには、
レンズ群16の焦点距離を回転ドラム1の中央部では短
くし、周辺部では長くする必要がある。このため、例え
ば図6に示すように、レンズ群16のうち、レーザ14
に近いレンズ16aを光軸方向に移動して拡大率を一定
とし、なおかつ結像位置を移すことが可能である。但
し、この場合、拡大率の変化が0.1%以内である必要
がある。拡大率がそれ以上大きくなると、2つのレンズ
のうち、1つのレンズのみを移動させて拡大率と焦点と
の両方を満足するように調整することが困難になる。図
6の例においては、回転ドラム1の中央部において短い
焦点Pcを形成せしめ、周辺部においては長い焦点Pe
を形成せしめるようにする。
【0027】このように拡大率と焦点距離の両方を満足
させるためには、ズームレンズを用いることができる。
図7および図8は、ズームレンズの簡単な例を示してい
る。図7の実施例においては、凸レンズ61と凹レンズ
62とが組み合わされており、凹レンズ62の位置をA
からBに移動させると、その焦点がaからbに移動する
ようになっている。
【0028】また、図8の実施例においては、凸レンズ
61と凹レンズ62の位置に対応して、拡大率と焦点距
離が変化する様子を示している。この実施例において
は、回転ドラム1の中央部においてレーザ14と凸レン
ズ61の距離L3が、周辺部における場合の距離L1より
も短く設定される。これにより、凹レンズ62から焦点
までの距離は中央部(図8(b))における場合の距離
4の方が、周辺部(図8(a))における場合の距離
2より短くなる。但し、L2/L1=L4/L3と設定す
ることにより拡大率は一定となる。
【0029】図9は、レンズ群16のうちの少なくとも
一部のレンズを駆動する構成例を示している。この実施
例においては、可動レンズ52がレンズホルダー53に
支持されており、このレンズホルダー53が支持バネ材
54を介して支持体55に支持されている。磁石57の
上面にはヨーク56が、またその下面にはヨーク59が
それぞれ取り付けられており、磁石57、ヨーク59、
ヨーク56の経路で磁束が流れるようになされている。
ヨーク56とヨーク59の間に形成されている磁気ギャ
ップには、一端がレンズホルダー53に固定されている
ボビン60が配置され、このボビン60には可動コイル
58が巻装されている。このようにして可動レンズ52
を駆動するアクチュエータ51が構成されている。
【0030】可動コイル58に電流を流すと、電磁力が
発生し、可動レンズ52が図中、上下方向に移動される
ことになる。
【0031】上述したように本実施例においては、レー
ザ14より100本のレーザビームが出射されている。
そしてこの100本のレーザビームにより同時に画像が
描画されるようになっている。従って、1本のレーザビ
ームあるいはせいぜい数本のレーザビームで画像を描画
する場合に比べて、極めて高速に画像を描画することが
できる。従って、従来の場合と同一の速度で(例えばA
4の大きさに1秒で画像を描くようにする場合)レーザ
ビームの水平方向へのスキャン速度は遅くてよい(単純
化すれば、1本の場合の1/100でよい)。従って、
従来の場合のように、高速で回転するポリゴンミラーを
使わなくてすみ、低速で回動するガルバノミラーを用い
ることができる。従って、ガルバノミラーの回転に対応
して移動するレンズの速度も遅くてすみ、図9に示すよ
うな構成のアクチュエータによって画像歪を補正するこ
とが可能になる。
【0032】このようにして図10(b)に示すよう
に、fθレンズ18が存在しない場合において発生する
糸巻き歪を図10(c)に示すように補正することがで
きる。さらにまた、図10(a)に示すように、fθレ
ンズ18を設けることにより発生する樽型歪を図10
(c)に示すように補正することが可能となる。
【0033】図11は、信号処理のより詳細な回路構成
を示している。画像メモリ71(図1における信号メモ
リ38に対応する)には、例えば図14に示すように2
10mm×295mmのA4の大きさの画像が3360×4
700ドットで表され、この大きさの画像データが画像
メモリ71に記憶される。1ドットについて、例えば8
ビットのデータが割り当てられる。その書込クロック
は、例えば(20/N)MHzとされる。ここでNは並
列処理される数を示している。Nが例えば8ならクロッ
クは2.5MHzとなる。
【0034】補正ROM72(図1における補正ROM
37に対応する)はN個設けられ、各補正ROMに対し
て画像メモリ71から画像データが読み出され、供給さ
れる。そして補正回路74(図1における検出アンプ3
5とCPUおよびDSP39に対応する)は、ラインC
CD21の出力と画像メモリ71より読み出されたデー
タとを比較し、その比較結果に対応して補正ROM72
よりデータを読み出す。この補正データがIC73(図
1におけるレンズ位置ドライブ回路34に対応する)に
供給される。IC73はパラレルシリアル変換器73
a、ラインバッファメモリ73b、PWM回路73cお
よびドライバ73dにより構成されている。
【0035】補正ROM72より出力されたデータは、
パラレルシリアル変換器73aによりパラレルデータか
らシリアルデータに変換され、ラインバッファメモリ7
3bに記憶される。1画素あたり8ビットのデータによ
り構成されており、またレーザビームは100本同時に
出射されるため、ラインバッファメモリ73bは各レー
ザビームに対して8ビットのデータ、従って100本の
レーザビームに対して合計8×100ビットのデータを
記憶する。この8×100ビットのデータは、PWM回
路73cに供給される。
【0036】PWM回路73cは100本のレーザビー
ムに対応して100個設けられている。個々のPWM回
路は、対応する8ビットのデータをPWM信号に変換
し、ドライバ73dに出力する。ドライバ73dも10
0本のレーザビームに対応して100個設けられてお
り、対応するPWMデータに従ってレーザ14を駆動す
る。これにより、100本のレーザビームの強度が独立
して所定の強度に調整されることになる。尚、ラインバ
ッファメモリ73bとPWM回路73cのクロックは、
それぞれ例えば20MHzまたは50MHzとされる。
【0037】また、アナログ補正回路75(図1におけ
る温度検出回路32とCPUおよびDSP39に対応す
る)は、周囲の温度を検出し、その温度に対応してドラ
イバ73dの基準電圧(VCC)を制御する。
【0038】図12は、PWM回路73cの一実施例の
構成を示している。この実施例においては、比較器73
1乃至73c100と、階調カウンタ73c0によりPW
M回路73cが構成されている。比較器73c1乃至7
3c100には、ラインバッファメモリ73bからそれぞ
れ8ビットのデータ1乃至データ100が供給されてい
るとともに、階調カウンタ73c0のカウント値が供給
されている。各比較器はこれらの入力を比較し、入力デ
ータがカウンタ値と一致するまで論理1を出力し、その
後論理0を出力する。従って、例えば図13に示すよう
に、階調カウンタ73c0が50MHzのクロック(図1
3(d))をカウントし、そのカウント値に対応する出
力を各比較器に供給しているものとすると、各比較器に
入力されるデータが例えば256であるとき、その比較
器はその入力データに対応する期間(約5μ秒)論理1
を出力する(図13(a))。同様に、入力データがM
である場合においては、M個のクロックに対応する期間
論理Hとなり、例えば入力データが1である場合におい
ては1個のクロックの期間論理HとなるPWM信号を出
力する(図13(b),(c))。このようにして入力
データに対応するPWM信号が生成されることになる。
そして、比較器73c1乃至73c100の出力がドライバ
73d1乃至73d100に供給され、それぞれ対応するレ
ーザ素子(発光点)を駆動することになる。
【0039】図12に示すPWM回路はこの他、データ
ロードのできるカウンタで構成することも可能である。
【0040】図15は、ラインCCD21により100
本のレーザビームをモニタする場合のより詳細な構成を
示している。レーザ14における複数のレーザビームを
発生する発光点のピッチと、ラインCCD21のピッチ
が対応するように設定される。例えば、検出レンズ群2
0の拡大率はレーザ14のビームピッチの整数倍(例え
ば1乃至数10倍)となるようにする。倍率を大きくす
ると、ラインCCD21の各素子のばらつきが平均化さ
れ、精度のよい検出ができるようになる。尚、レンズ群
16の一部を検出レンズ群として用いることも可能であ
る。検出レンズ群20の拡大率を大きく取り、ビームス
ポットがラインCCD21の複数の受光素子にまたがる
ようにすると、ビーム径の横幅も大きくなり、受光素子
からはみ出してしまう。ラインCCD21は光強度を検
出するものであるため、光ビームの一部が受光できなく
とも理論的にはそれほど問題にはならない。しかしなが
ら検出感度などをより向上させるには、横方向の拡大率
を縦方向の拡大率に比べて小さくする必要がある(図2
0参照)。この場合、例えばシリンドリカルレンズある
いはアナモフィックプリズムなどを用いることもでき
る。
【0041】図16は、複数のレーザビームが、多数の
受光素子が1列に配列されているラインCCD21によ
り受光されている状態を示している。同図に示すよう
に、1本の光ビームが複数の受光素子に受光されてい
る。そして複数のレーザビームの境界部においては、同
一の受光素子に隣接する複数の光ビームが照射されるこ
とになる。そこで、各光ビームの強度が分布している範
囲のうち、周辺部を除く中央の範囲Wだけを検出するよ
うにすることができる。このようにすることにより、隣
接ビームの影響を少なくすることができる。
【0042】ビーム強度を補正するタイミングは、各行
の印字を行なう前(有効画面の外側)とすることができ
る。即ち、100本のビームの各々について所定の初期
値を設定することにより補正が行なわれる。初期値補正
の際、何度か条件を代えて繰返し、そのときの状況を確
認して補正係数をその状況に従って設定することもでき
る。
【0043】さらに初期値による補正の他、印字中に
(スキャン途中で)所定の間隔で数回から数10回補正
をすることもできる。印字途中においては、検出タイミ
ング時の印字データが極端に小さかったり、あるいは印
字していなかったりすると、正確な比較が困難になる。
そこで、所定のレベル以上の検出出力(またはデータ入
力)があった場合にのみ両者を比較し、その比較結果に
対応して補正を行なうようにすることができる。また、
検出を1ドット分だけで行なうと、比較ができる確立が
極端に小さくなる。そこで検出ドットを複数(最大の場
合、補正と補正の間の全ドット)としてその平均値を比
較するようにすることができる。この場合、比較対象と
される入力データも平均されることはもとよりである。
【0044】補正は原理的に後追いであるので、補正と
補正の間は補正が行なわれないことになる。従って、補
正と補正の間に大きな光強度変化があると、次の補正ま
での間にむらが発生することになる。光強度が変化する
主な原因は、レーザ14自身の自己発熱と考えられるの
で、印字履歴補正を行なうようにする。マルチビームレ
ーザの場合、周囲の発光点の影響も受けるので、自分自
身のデータだけでなく、周囲のデータも参考にして補正
を行なう。履歴補正はそれまでに印字した自分自身のデ
ータおよび周囲(隣あるいは数ドット先のドット)のデ
ータから自分のレーザ素子(発光点)の状況(温度)を
推測し、その分を補正したデータを与えることになる。
履歴の影響はレーザの構造、取り付け構造、放熱状況、
パワー、周囲温度などで大きく異なるので、実際の最終
条件が決まった後に実測して補正係数を決定し、補正R
OM37に記憶させる。
【0045】このようなデータに対する補正と同様にし
て、周囲温度やレーザ14自身の温度に対する補正も行
うことができる。しかしながら全体に関わる補正まで同
様に個々に補正するようにすると、補正のダイナミック
レンジが大きくなる。そこで、全体に関わる補正は別補
正として、例えばレーザ14を駆動するVCC電圧(個々
のレーザ素子ごとの電流)を制御することが好ましい。
図11におけるアナログ補正回路75は、この補正を行
なうものである。
【0046】図17は、図1の実施例の光学系を上面か
ら示している。邪魔板22は回転ドラム1に対して不要
なレーザビームが照射されないように、その照射範囲を
制限するものである。同図から、回転ドラム1の中央部
と周辺部においてガルバノミラー17(レーザ14)か
らの距離が異なることが判る。100本のレーザビーム
はこの図面に対して垂直な方向に配列され、この100
本のレーザビームが図中、例えば左から右方向にスキャ
ンする。
【0047】その結果、回転ドラム1を所定の速度で連
続的に回転すると、回転ドラム1上には例えば図18に
示すようなラスタが形成されることになる。同図に示す
ように、回転ドラム1を連続的に回転するとラスタが斜
めになる。そこで画像データをCPUおよびDSP39
で適当に処理することにより、実際には画像が斜めにな
らないように制御することができる。レーザ素子(発光
点)のピッチを10μmとすると、100個で1mmとな
り、レンズ群16における拡大率を例えば6.3とする
と、回転ドラム1上における100本分の長さは約6.
3mm(約400DPI)となる。光強度検出系において
は、ラインCCD21の長さを2cmとすると、拡大率は
20倍となる。
【0048】図19は、ガルバノミラー17の駆動波形
の一例を示している。この例においては、駆動波形は鋸
歯状波とされている。1枚のA4の大きさを1秒で描画
するとすると、1mmあたり16ドットとすればA4の縦
の行数は約47行となる(図18参照)。従って、鋸歯
状波の周波数は47Hzとなる。この鋸歯状波の周期の
うち、有効率を80%とすると、有効期間の長さは約1
7msとなり、帰線区間は約4msとなる。画素周波数
は約200kHz(実際には198kHz=3360/1
7)となる。パルス幅変調時における最終パルス幅は、
256ステップとして51MHz(19.5ns)とな
る。上記有効率は、帰線区間におけるダンピングを考慮
して決定する。
【0049】図20は、回転ドラム1に照射される10
0本のレーザビームのスポット形状を示している。各ス
ポットS1乃至S100は図20に示すように、シリンドリ
カルレンズ、アナモフィックプリズム等を用いて縦長の
楕円形状とするのが好ましい。即ち、縦方向と横方向の
拡大率が異なるようにする。真円だと、スポットが移動
しながら印字するので、1ドット露光する時間が非常に
短くないと横方向にぼけてしまう。
【0050】図21は、レーザ14の発光源(発光点)
の径とピッチとの関係を示している。ビーム間ピッチp
と発光源の径φとの比S(=p/φ)が100本のレー
ザビームを縦方向に配列する場合においては、比較的小
さい(例えば20以下)であることが好ましい。この比
Sが大きいと、100本のレーザビームを水平方向にス
キャンしたとき、スキャンされない範囲(隙間)が水平
方向に発生するからである。
【0051】図22は、レーザビームの配列の第2の実
施例を示している。この実施例においては、100本の
レーザビームが水平方向に配列されている。その結果、
回転ドラム1上には100個のスポットS1乃至S100
所定の間隔で配列されている。そして図23に示すよう
に、各スポットは隣接するスポットまでの範囲をスキャ
ンすることになる。水平方向のドット数は3360であ
るので、スポットとスポットの間隔は33乃至34ドッ
トとなる。この34ドット分をスキャンするには、鋸歯
状波の他、正弦波を用いることができる。スキャン周波
数は4.7kHzとなる。鋸歯状波によりスキャンする
場合においては振幅が小さいので、スキャン系81とし
てガルバノミラーに代えて音響光学素子などを用いるこ
とも可能である。
【0052】またこの場合、ビーム間ピッチpと発光源
の径φとの比Sは20以上(例えば30)である必要が
ある。この比Sが小さいと回転ドラム1上においてスポ
ットとスポットの間隔が狭くなり過ぎてしまうからであ
る。発光源の径φを例えば1μmとするとき、ピッチp
は33μm以上、余裕をみて、約50μm程度とする。
このとき、レーザ14のトータルの長さは5mm以上とな
るので、レンズ群16、検出レンズ群20の径をビーム
スポットを縦方向に配列した場合に比べて大きくする必
要がある。このレンズ径が大きくなるのを避けるには、
例えば発光源を扇形に配列することができる。また、こ
のようにスポットを横方向に配列した場合においては、
各スポット間のピッチが大きくなるので、隣接するビー
ムスポットによる影響が少なくなる。また、データの読
み出し方が縦方向に配列した場合のように単純な時系列
ではなくなるので、若干複雑となるが、基本的にはレー
ザビームに与えるデータの時系列で履歴を補正すればよ
い。
【0053】図24は、100本のレーザビームを横方
向に配置した場合と縦方向に配置した場合の差異を示し
ている。縦方向に配置した場合においては、ガルバノミ
ラー17による偏向角度は数10度(例えば40度)と
なり、偏向周波数は47Hzとなる。また、画素周波数
は200kHzとなり、レーザ素子形状は短くなる(例
えば0.5mm乃至1mm)。またクロック周波数が約50
MHzとなる。
【0054】これに対して、スポットを横方向に配列し
た場合においては、偏向角度は数10分(例えば24
分)、偏向周波数は4.7kHzとなる。また画素周波
数は鋸歯状波により偏向した場合200kHz、正弦波
により偏向した場合450kHzとなる。また、レーザ
素子形状は長くなる(例えば5mm以上)。さらに、クロ
ック周波数は鋸歯状波偏向の場合50MHz、正弦波偏
向の場合約110MHzとなる。
【0055】
【発明の効果】以上の如く請求項1に記載の画像描画装
置によれば、複数の光ビームにより回転ドラム上に同時
に画像を描画するようにしたので、複数の光ビームをス
キャンする速度が遅くて済み、そのスキャン手段として
低速のガルバノミラーを用いることができる。従って、
高速プリントが可能となり、低騒音化、長寿命化を図る
ことができる。
【0056】請求項2に記載の画像描画装置によれば、
複数の光ビームを偏向方向に配列するようにしたので、
偏向角が小さくなり、また偏向速度を遅くすることがで
きる。その結果、偏向部としてガルバノミラーや音響光
学素子を用いることができる。これにより、低騒音化、
長寿命化、低コスト化を図ることができる。
【0057】さらに請求項3に記載の画像描画装置によ
れば、複数の光ビームをラインCCDによりモニタする
ようにしたので、構成を複雑にすることなく、各ビーム
を独立にモニタすることができる。従って、低コスト
化、小型化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像描画装置を応用したレーザビーム
プリンタの一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】プリントプロセスを説明する図である。
【図3】図1の実施例において入力データに対応してレ
ーザの強度を補正する動作を説明する図である。
【図4】fθレンズを用いた場合における画像の歪の補
正を説明する図である。
【図5】fθレンズを用いない場合における画像の歪の
補正を説明する図である。
【図6】拡大率を一定として結像位置を移動させる原理
を説明する図である。
【図7】ズームレンズの構成例を示す図である。
【図8】ズームレンズを移動した場合における拡大率と
像位置の関係を説明する図である。
【図9】レンズ移動機構の構成例を示す断面図である。
【図10】レンズを移動したことによる拡大率の補正の
原理を説明する図である。
【図11】信号処理系の構成例を示すブロック図であ
る。
【図12】図11におけるPWM回路73cの構成例を
示すブロック図である。
【図13】図12の回路の動作を説明するタイミングチ
ャートである。
【図14】図11の画像メモリ71に記憶されるデータ
を説明する図である。
【図15】レーザ14とラインCCD21との関係を説
明する図である。
【図16】ラインCCD21に照射されるスポットとラ
インCCD21を構成する受光素子との関係を説明する
図である。
【図17】複数のビームスポットを縦方向に配列した場
合におけるスキャンを説明する図である。
【図18】図17の実施例において回転ドラム1を連続
的に回転させた場合におけるラスタの形状を説明する図
である。
【図19】図17の実施例におけるガルバノミラー17
の駆動波形を説明する図である。
【図20】図17の実施例におけるスポット形状を説明
する図である。
【図21】発光源の径とビーム間ピッチとの関係を説明
する図である。
【図22】ビームスポットを横方向に配列した場合にお
けるスポットと回転ドラム1との関係を説明する図であ
る。
【図23】図22の実施例におけるスポットのスキャン
動作を説明する図である。
【図24】ビームスポットを横方向に配置した場合と縦
方向に配置した場合における差を説明する図である。
【符号の説明】
1 回転ドラム 11 ステッピングモータ 14 レーザ 15 ビームスプリッタ 16 レンズ群 17 ガルバノミラー 18 fθレンズ 19 モータ 20 検出レンズ群 21 ラインCCD 32 温度検出回路 33 レーザドライブ回路 34 レンズ位置ドライブ回路 35 検出アンプ 36 ドライブ回路 37 補正ROM 38 信号メモリ 39 CPUおよびDSP
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】 ところで、ガルバノミラー17と回転ド
ラム1の周辺部間の光路長は、ガルバノミラー17と回
転ドラム1の中央部間の光路長に比べて長いため、周辺
部での確率が大きくなり、fθレンズ18がない場合、
図10(b)に示すような糸巻き状の画像歪が発生す
る。しかし、この実施例においては、fθレンズ18が
用いられているので、糸巻き状の画像歪は基本的には除
去されるはずである。しかしながら本実施例の場合、1
00本のレーザビームは縦方向に配列されているため、
その一部は図4に示すように、fθレンズ18のほぼ中
央を透過するが、残りのレーザビームはその端部(図4
(b)の上下の端部)を通過することになる。fθレン
ズ18は通常、1本のレーザビームのみを想定している
ため、その中央横方向については十分な精度が得られる
ように設計されているが、縦方向の歪は考慮されていな
いため、その端部における精度は中央における精度より
も劣化している。その結果、垂直方向に配列された10
0本のレーザビームがいずれもfθ性がなくなるように
補正される保証がなく、かえって糸巻き状態の歪を増長
したり、図10(a)に示すような樽型の歪を発生させ
るおそれがる。勿論、fθレンズ18を高精度に設計す
れば100本のレーザビームについて十分な補正を行な
うことも可能である。しかしながらそのようにすると、
fθレンズ18が極めて高価なものとなる。そこで、本
実施例においては、fθレンズ18の精度をそれほど高
精度にせずに、この画像歪を補正するようにしている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】 ところで、拡大率と結像点とを両立させ
るためには、レンズ群16の焦点距離を回転ドラム1の
中央部では短くし、周辺部では長くする必要がある。
密にこれを実現するためには、レンズ群16の2枚のレ
ンズの両方を動かす必要があるが、0.1%以上の拡大
率歪の許容範囲をみとめれば、例えば図6に示すよう
に、2枚のレンズ群16のうち、レーザ14に近いレン
ズ16aのみを光軸方向に移動して拡大率をほぼ一定と
し、なおかつ結像位置を移すことが可能である。図6の
例においては、回転ドラム1の中央部において短い焦点
Pcを形成せしめ、周辺部においては長い焦点Peを形
成せしめるようにする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】 このようにして図10(b)に示すよう
に、fθレンズ18が存在しない場合において発生する
糸巻き歪を図10(c)に示すように補正することがで
きる。さらにまた、図10(a)に示すような樽型歪を
図10(c)に示すように補正することが可能となる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】 図21は、レーザ14の発光源(発光
点)の径とピッチとの関係を示している。ビーム間ピッ
チpと発光源の径φとの比S(=p/φ)が100本の
レーザビームを縦方向に配列する場合においては、比較
的小さい(例えば20以下)であることが好ましい。こ
の比Sが大きいと、100本のレーザビームを水平方向
にスキャンしたとき、スキャンされない範囲(隙間)が
水平方向に発生するため、光学系を大きくしたり、特殊
な光学系で隙間をうめる等の対策が必要となる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光ビームを発生する光源と、 前記光源により発生された複数の光ビームをスキャンす
    るガルバノミラーと、 前記ガルバノミラーによりスキャンされた複数の光ビー
    ムにより所定の画像が描画される回転ドラムとを備える
    ことを特徴とする画像描画装置。
  2. 【請求項2】 複数の光ビームを発生する光源と、 前記光源により発生された複数の光ビームを偏向する偏
    向部と、 前記偏向部により偏向された複数の光ビームにより所定
    の画像が描画される回転ドラムとを備え、 前記光源より発生された複数の光ビームは、前記回転ド
    ラムに対して前記偏向部による偏向の方向と平行な方向
    に配列されていることを特徴とする画像描画装置。
  3. 【請求項3】 複数の光ビームを発生する光源と、 前記光源により発生された複数の光ビームをスキャンす
    るミラーと、 前記ミラーによりスキャンされた複数の光ビームにより
    所定の画像が描画される回転ドラムと、 前記光源により発生された複数の光ビームの一部を分離
    するビームスプリッタと、 前記ビームスプリッタにより分離された複数の光ビーム
    を受光するラインCCDと、 前記ラインCCDの出力に対応して前記光源を制御し、
    前記複数の光ビームの強度を制御する制御回路とを備え
    ることを特徴とする画像描画装置。
JP30994891A 1991-10-29 1991-10-29 画像描画装置 Withdrawn JPH05119281A (ja)

Priority Applications (5)

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JP30994891A JPH05119281A (ja) 1991-10-29 1991-10-29 画像描画装置
KR1019920018686A KR930007660A (ko) 1991-10-29 1992-10-12 화상 묘화 장치
US07/965,993 US5416505A (en) 1991-10-29 1992-10-23 Image drawing apparatus
EP92118442A EP0539958B1 (en) 1991-10-29 1992-10-28 Image drawing apparatus
DE69232391T DE69232391D1 (de) 1991-10-29 1992-10-28 Gerät zum Zeichnen eines Bildes

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002277808A (ja) * 2001-03-14 2002-09-25 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002277808A (ja) * 2001-03-14 2002-09-25 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置
JP4562058B2 (ja) * 2001-03-14 2010-10-13 株式会社リコー 光走査装置および画像形成装置

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