JPH0511890Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は電光得点表示盤に係り、電光表示の
際、表示窓の保護カバーが外光を受けて反射し、
表示を読み取り難くするのを防止したものであ
る。

従来の技術 電光得点表示盤は、特に柔道や床運動などの体
育に関する大会等において、競技の都度その競技
者の得点を開示する装置であつて、数字又は文字
のパターンによつて電光で特定の数字又は文字が
表示できるものである。この電光得点表示盤は特
定の場所に固定設置する固定形と、使用時に特定
場所まで移動させて用い常時は倉庫等に格納して
おく可動形とがある。可動形のものは、台車上に
ボツクスを載せ、そのボツクスに表示窓を穿設
し、その表示窓に電光表示部を収容してなり、表
示窓はアクリルなど透明の保護カバーで覆つてあ
る。また、固定形は移動用の台車が存しないボツ
クスに表示窓があり、その表示窓を覆う透明の保
護カバーが設けられている。

考案が解決しようとする問題点 上記の電光得点表示盤は、その表示窓の保護カ
バーに外光が当たり、これが反射して表示された
数字又は文字を正確に読み取れないことがある。
保護カバーはアクリル樹脂など表面が平滑で艶の
ある透明板であるから光を反射し易いものであ
る。

本考案は上記事情に鑑みて、電光得点表示盤の
改良を目的としてなされたものである。

問題点を解決するための手段 本考案は上記問題の解決を図るため、数字又は
文字を電光により表示する表示窓を具えた電光得
点表示盤において、前記表示窓を覆う透明の保護
カバー上に、数字又は文字の表示パターンと重な
る透光部を形成した乱反射防止シートを被覆して
なるものである。

作 用 本考案によると、保護カバーを乱反射防止シー
トで覆うとともに、電光表示が外部に透過する透
光部を設けてあるので、保護カバーが外光を受け
て反射することはなく、しかも電光表示は正確に
視認できる。

実施例 以下に本考案を図示の実施例に基づき説明す
る。第１図は可動形の電光得点表示盤の外観を示
すもので、略截頭円錐形のシエル１の斜截頭部に
冠した板２に表示窓３が穿設され、その表示窓３
を覆う保護カバー４には数字の表示パターン５を
形成した透光部６を有する乱反射防止シート７が
被覆されている。この電光得点表示盤は、第２図
に示したように、シエル１の内底部に台車８が取
り付けられて移動できる。台車８は複数個のキヤ
スター９を有して金具１０を介してシエル１の内
面に固定されている。

上記表示窓３の内面には、第３図及び第４図に
示したように、略方形の保護カバー４上面に透光
部６を形成した乱反射防止シート７を重ねるとと
もに、保護カバー４の内面に偏光板１１を張設
し、この偏光板１１に面して電光表示部１２をケ
ース１３の底部に固定してなる。ケース１３は表
示窓３の内面を全面的に覆つて電光表示部１２の
光が外部に洩れないようにしてある。

乱反射防止シート７は、本質的に不透光系の合
成樹脂その他の膜又は板であつて、透光部６はそ
れをくり抜いて形成したもの、若しくは本質的に
透光性素材に表示パターン５を残して他を不透光
性塗料を塗布した膜又は板のいずれでもよく、要
すれば表示パターン５から電光表示部１２より発
せられる光が通過できる透光部６を有するととも
に、外光を受けても乱反射しない素材であればよ
い。表示パターン５は「８」字形であつて、７個
の開口又は透明ブロツクで数字を表すようになつ
ている。なお、表示パターン５には小数点の位を
表すピリオド１４及び必要な文字も含む。

考案の効果 以上に説明した如く、本考案は電光得点表示盤
の表示窓を覆う透明の保護カバー上に、数字の表
示パターンと重なる透光部を形成した乱反射防止
シートを被覆したものであるから、表示窓が外光
を受けて反射し電光表示部を読み取り難くするこ
とがなく、しかも表示される数字等は透光部を介
して判然として正確に読み取ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す斜視外観図、第
２図は第１図Ａ−Ａ断面図、第３図は要部正面
図、第４図は第３図Ｂ−Ｂ部分断面図である。 ３……表示窓、４……保護カバー、５……表示
パターン、６……透光部、７……乱反射防止シー
ト、１１……偏光板、１２……電光表示部、１３
……ケース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 数字又は文字を電光により表示する表示窓を具
   えた電光得点表示盤において、前記表示窓を覆う
   透明の保護カバー上に、数字又は文字の表示パタ
   ーンと重なる透光部を形成した乱反射防止シート
   を被覆してなることを特徴とする電光得点表示
   盤。