JPH05117771A - 溶融金属脱ガス炉の気泡分散装置 - Google Patents
溶融金属脱ガス炉の気泡分散装置Info
- Publication number
- JPH05117771A JPH05117771A JP30706091A JP30706091A JPH05117771A JP H05117771 A JPH05117771 A JP H05117771A JP 30706091 A JP30706091 A JP 30706091A JP 30706091 A JP30706091 A JP 30706091A JP H05117771 A JPH05117771 A JP H05117771A
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- JP
- Japan
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- molten metal
- impeller
- cutting
- gas
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- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 湯面の波立ちの少ないインペラとし、自動化
を容易にする。 【構成】 軸心に不活性ガスの通路16を形成した回転
する縦の中空軸13の下端にインペラ18を取付けたも
のにおいて、該インペラ18は、上面側は平坦に形成さ
れるが、下面側の中心寄りには中心のガス通路19より
噴出したガス気泡を微細に粉砕するミキサー突起群20
を下方に向けて突出させ、該ミキサー突起群20の外側
には、ガス気泡を更に小さく切断しかつ遠方に飛ばす切
断放出用翼群21を設ける。
を容易にする。 【構成】 軸心に不活性ガスの通路16を形成した回転
する縦の中空軸13の下端にインペラ18を取付けたも
のにおいて、該インペラ18は、上面側は平坦に形成さ
れるが、下面側の中心寄りには中心のガス通路19より
噴出したガス気泡を微細に粉砕するミキサー突起群20
を下方に向けて突出させ、該ミキサー突起群20の外側
には、ガス気泡を更に小さく切断しかつ遠方に飛ばす切
断放出用翼群21を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融金属脱ガス炉の気
泡分散装置に関するものである。
泡分散装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来公知の、特開昭63−303014号
公報、特開平2−115323号公報、特開平2−11
5324号公報等には、金属溶湯を入湯口より脱ガス室
内に入湯させ、ヒータにより溶湯を加熱しつつ不活性ガ
ス発生機より不活性ガスを供給し、気泡分散装置で撹拌
して溶湯中の浮遊ガスや非金属介在物粒子と不活性ガス
とを結合させて上昇除去し、精製された溶湯を取出すよ
うにした溶融金属脱ガス炉の気泡分散装置が記載されて
いる。
公報、特開平2−115323号公報、特開平2−11
5324号公報等には、金属溶湯を入湯口より脱ガス室
内に入湯させ、ヒータにより溶湯を加熱しつつ不活性ガ
ス発生機より不活性ガスを供給し、気泡分散装置で撹拌
して溶湯中の浮遊ガスや非金属介在物粒子と不活性ガス
とを結合させて上昇除去し、精製された溶湯を取出すよ
うにした溶融金属脱ガス炉の気泡分散装置が記載されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知のものは、気
泡分散装置により撹拌することにより不活性ガスを分散
させているが、分散効果を充分にするため激しく撹拌す
るから湯面の波立ちも激しく、湯面位置を正確に測定で
きないので、溶湯の自動供給等の機械化に支障を来たし
ていた。湯面が波立つほど激しく撹拌しないと、不活性
ガスによる溶湯中の浮遊ガスや非金属介在物粒子の除去
が充分にできないので、インペラを毎分800回も回転
させるから、激しく波立ちするのであるが、そこに課題
があった。
泡分散装置により撹拌することにより不活性ガスを分散
させているが、分散効果を充分にするため激しく撹拌す
るから湯面の波立ちも激しく、湯面位置を正確に測定で
きないので、溶湯の自動供給等の機械化に支障を来たし
ていた。湯面が波立つほど激しく撹拌しないと、不活性
ガスによる溶湯中の浮遊ガスや非金属介在物粒子の除去
が充分にできないので、インペラを毎分800回も回転
させるから、激しく波立ちするのであるが、そこに課題
があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、軸心
に不活性ガスの通路16を形成した回転する縦の中空軸
13の下端にインペラ18を取付けたものにおいて、該
インペラ18は、上面側は平坦に形成されるが、下面側
の中心寄りには中心のガス通路19より噴出したガス気
泡を微細に粉砕するミキサー突起群20を下方に向けて
突出させ、該ミキサー突起群20の外側には、ガス気泡
を更に小さく切断しかつ遠方に飛ばす切断放出用翼群2
1を設けた溶融金属脱ガス炉の気泡分散装置としたもの
である。
に不活性ガスの通路16を形成した回転する縦の中空軸
13の下端にインペラ18を取付けたものにおいて、該
インペラ18は、上面側は平坦に形成されるが、下面側
の中心寄りには中心のガス通路19より噴出したガス気
泡を微細に粉砕するミキサー突起群20を下方に向けて
突出させ、該ミキサー突起群20の外側には、ガス気泡
を更に小さく切断しかつ遠方に飛ばす切断放出用翼群2
1を設けた溶融金属脱ガス炉の気泡分散装置としたもの
である。
【0005】
【実施例】本発明の具体的構造の一実施例を図面により
説明すると、通常は脱ガス室のみに使用することが多い
のであるが、脱ガス室と濾過室を並設したものにでも使
用可能であるから、図1には、脱ガス室と濾過室とを並
設した例を図示した。図1において、1は脱ガス室、2
は濾過室、3は前記脱ガス室1の入湯口、4は前記脱ガ
ス室1から前記濾過室2に至る連通孔、5は前記脱ガス
室1内に垂設した数本のヒータ、6は前記濾過室2内に
設けた濾過ユニット、7は出湯口である。前記濾過ユニ
ット6は、入湯側鏡板8と出湯側鏡板9との間に数本の
濾過チューブ10を横設した構造であり、該濾過チュー
ブ10により濾過した精製湯は最高級品として出湯口7
より取出される。
説明すると、通常は脱ガス室のみに使用することが多い
のであるが、脱ガス室と濾過室を並設したものにでも使
用可能であるから、図1には、脱ガス室と濾過室とを並
設した例を図示した。図1において、1は脱ガス室、2
は濾過室、3は前記脱ガス室1の入湯口、4は前記脱ガ
ス室1から前記濾過室2に至る連通孔、5は前記脱ガス
室1内に垂設した数本のヒータ、6は前記濾過室2内に
設けた濾過ユニット、7は出湯口である。前記濾過ユニ
ット6は、入湯側鏡板8と出湯側鏡板9との間に数本の
濾過チューブ10を横設した構造であり、該濾過チュー
ブ10により濾過した精製湯は最高級品として出湯口7
より取出される。
【0006】しかして、前記脱ガス室1内には1〜複数
の気泡分散装置11(図では2個)を設ける。気泡分散
装置11は、脱ガス室1の蓋体12より脱ガス室1内に
垂設される。13は中空軸であって、上端部14は蓋体
12より上方に突き出しており、上端部14にプーリ1
5を固定する。前記中空軸13の中心には窒素ガスまた
はアルゴンガス等の不活性ガスの通路16を設け、通路
16の上端に不活性ガス発生機17を接続する。中空軸
13の下端には撹拌用のインペラ18を螺合させて固定
する。インペラ18の中心には前記通路16と連通する
ガス通路19を設ける。
の気泡分散装置11(図では2個)を設ける。気泡分散
装置11は、脱ガス室1の蓋体12より脱ガス室1内に
垂設される。13は中空軸であって、上端部14は蓋体
12より上方に突き出しており、上端部14にプーリ1
5を固定する。前記中空軸13の中心には窒素ガスまた
はアルゴンガス等の不活性ガスの通路16を設け、通路
16の上端に不活性ガス発生機17を接続する。中空軸
13の下端には撹拌用のインペラ18を螺合させて固定
する。インペラ18の中心には前記通路16と連通する
ガス通路19を設ける。
【0007】インペラ18は、上面側は平坦(突起を設
けないという意味で水平ということではない)に形成さ
れるが、下面側の中心寄りにはガス通路19より噴出し
たガス気泡を微細に粉砕するミキサー突起群20を下方
に向けて突出させ、ミキサー突起群20の外側には、ミ
キサー突起群20により粉砕したガス気泡を更に小さく
切断しかつ遠方に飛ばす切断放出用翼群21を設ける。
けないという意味で水平ということではない)に形成さ
れるが、下面側の中心寄りにはガス通路19より噴出し
たガス気泡を微細に粉砕するミキサー突起群20を下方
に向けて突出させ、ミキサー突起群20の外側には、ミ
キサー突起群20により粉砕したガス気泡を更に小さく
切断しかつ遠方に飛ばす切断放出用翼群21を設ける。
【0008】
【作用】次に作用を述べる。 (全体の作用)金属溶湯を入湯口3より供給して脱ガス
室1内に入湯させ、ヒータ5により加熱しつつ不活性ガ
スの発生機17より不活性ガスを供給し、気泡分散装置
11で撹拌すると、不活性ガス気泡は分散して溶湯中の
浮遊ガスや非金属介在物粒子と結合して上昇し脱ガス室
1の上面一隅に堆積する。堆積物は適当な手段で除去す
る。脱ガスされた精製溶湯は、連通孔4より濾過室2内
に入湯し、濾過チューブ10により濾過されて出湯口7
より出湯する。なお、脱ガス室1のみで濾過室2のない
場合は、脱ガスした精製溶湯を、脱ガス室1よりそのま
ま製品として取出す。
室1内に入湯させ、ヒータ5により加熱しつつ不活性ガ
スの発生機17より不活性ガスを供給し、気泡分散装置
11で撹拌すると、不活性ガス気泡は分散して溶湯中の
浮遊ガスや非金属介在物粒子と結合して上昇し脱ガス室
1の上面一隅に堆積する。堆積物は適当な手段で除去す
る。脱ガスされた精製溶湯は、連通孔4より濾過室2内
に入湯し、濾過チューブ10により濾過されて出湯口7
より出湯する。なお、脱ガス室1のみで濾過室2のない
場合は、脱ガスした精製溶湯を、脱ガス室1よりそのま
ま製品として取出す。
【0009】(本発明の独特の作用)前記の場合、気泡
分散装置11で撹拌すると、中空軸13の通路16およ
びインペラ18の中心のガス通路19を通ったガス気泡
を激しく撹拌するから、湯面は激しく波立ち、湯面の高
さ位置を正確に測定することが難かしく、溶湯の自動供
給の機械化に支障を来たすが、本発明の気泡分散装置1
1の中空軸13の下端には、上面側は平坦であるが、下
面側の中心寄りにはガス通路19より噴出したガス気泡
を微細に粉砕するミキサー突起群20を下方に向けて突
出させ、ミキサー突起群20の外側には、ガス気泡を小
さく切断しかつ遠方に飛ばす切断放出用翼群21を設け
てあるので、ガス通路19より噴出したガス気泡はミキ
サー突起群20に触れて微細にミキサーされ、残った気
泡もミキサー突起群20の外側に設けた切断放出用翼群
21により更に小さく切断されて遠方に飛ばされるか
ら、湯面の波立ちは少なく、湯面位置の検出は容易であ
って自動化を容易にする。
分散装置11で撹拌すると、中空軸13の通路16およ
びインペラ18の中心のガス通路19を通ったガス気泡
を激しく撹拌するから、湯面は激しく波立ち、湯面の高
さ位置を正確に測定することが難かしく、溶湯の自動供
給の機械化に支障を来たすが、本発明の気泡分散装置1
1の中空軸13の下端には、上面側は平坦であるが、下
面側の中心寄りにはガス通路19より噴出したガス気泡
を微細に粉砕するミキサー突起群20を下方に向けて突
出させ、ミキサー突起群20の外側には、ガス気泡を小
さく切断しかつ遠方に飛ばす切断放出用翼群21を設け
てあるので、ガス通路19より噴出したガス気泡はミキ
サー突起群20に触れて微細にミキサーされ、残った気
泡もミキサー突起群20の外側に設けた切断放出用翼群
21により更に小さく切断されて遠方に飛ばされるか
ら、湯面の波立ちは少なく、湯面位置の検出は容易であ
って自動化を容易にする。
【0010】
【発明の効果】前記公知のものは、気泡分散装置により
撹拌することにより不活性ガスを分散させているが、分
散効果を充分にするため激しく撹拌するから湯面の波立
ちも激しく、湯面位置を正確に測定できないので、溶湯
の自動供給等の機械化に支障を来たしていた。しかる
に、本発明は、軸心に不活性ガスの通路16を形成した
回転する縦の中空軸13の下端にインペラ18を取付け
たものにおいて、該インペラ18は、上面側は平坦に形
成されるが、下面側の中心寄りには中心のガス通路19
より噴出したガス気泡を微細に粉砕するミキサー突起群
20を下方に向けて突出させ、該ミキサー突起群20の
外側には、ガス気泡を更に小さく切断しかつ遠方に飛ば
す切断放出用翼群21を設けた溶融金属脱ガス炉の気泡
分散装置としたものであるから、ガス通路19より噴出
したガス気泡は中心寄り設けたミキサー突起群20によ
り粉砕し、ミキサー突起群20により粉砕できないガス
気泡はその外側の切断放出用翼群21により切断放出す
るので、回転が遅くても十分撹拌し、波立ちは少なく自
動化を容易にする。
撹拌することにより不活性ガスを分散させているが、分
散効果を充分にするため激しく撹拌するから湯面の波立
ちも激しく、湯面位置を正確に測定できないので、溶湯
の自動供給等の機械化に支障を来たしていた。しかる
に、本発明は、軸心に不活性ガスの通路16を形成した
回転する縦の中空軸13の下端にインペラ18を取付け
たものにおいて、該インペラ18は、上面側は平坦に形
成されるが、下面側の中心寄りには中心のガス通路19
より噴出したガス気泡を微細に粉砕するミキサー突起群
20を下方に向けて突出させ、該ミキサー突起群20の
外側には、ガス気泡を更に小さく切断しかつ遠方に飛ば
す切断放出用翼群21を設けた溶融金属脱ガス炉の気泡
分散装置としたものであるから、ガス通路19より噴出
したガス気泡は中心寄り設けたミキサー突起群20によ
り粉砕し、ミキサー突起群20により粉砕できないガス
気泡はその外側の切断放出用翼群21により切断放出す
るので、回転が遅くても十分撹拌し、波立ちは少なく自
動化を容易にする。
【図1】脱ガス炉と濾過槽の横断平面図。
【図2】気泡分散装置の縦断面図。
【図3】インペラの底面図。
1…脱ガス室、2…濾過室、3…入湯口、4…脱ガス室
と濾過室の連通孔、5…ヒータ、6…濾過ユニット、7
…出湯口、8…入湯側鏡板、9…出湯側鏡板、10…濾
過チューブ、11…気泡分散装置、12…蓋体、13…
中空軸、14…突出部、15…プーリ、16…通路、1
7…ガス発生機、18…インペラ、19…通路、20…
ミキサー突起群、21…切断放出用翼群。
と濾過室の連通孔、5…ヒータ、6…濾過ユニット、7
…出湯口、8…入湯側鏡板、9…出湯側鏡板、10…濾
過チューブ、11…気泡分散装置、12…蓋体、13…
中空軸、14…突出部、15…プーリ、16…通路、1
7…ガス発生機、18…インペラ、19…通路、20…
ミキサー突起群、21…切断放出用翼群。
Claims (1)
- 【請求項1】 軸心に不活性ガスの通路16を形成した
回転する縦の中空軸13の下端にインペラ18を取付け
たものにおいて、該インペラ18は、上面側は平坦に形
成されるが、下面側の中心寄りには中心のガス通路19
より噴出したガス気泡を微細に粉砕するミキサー突起群
20を下方に向けて突出させ、該ミキサー突起群20の
外側には、ガス気泡を更に小さく切断しかつ遠方に飛ば
す切断放出用翼群21を設けた溶融金属脱ガス炉の気泡
分散装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30706091A JPH05117771A (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 溶融金属脱ガス炉の気泡分散装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30706091A JPH05117771A (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 溶融金属脱ガス炉の気泡分散装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05117771A true JPH05117771A (ja) | 1993-05-14 |
Family
ID=17964563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30706091A Withdrawn JPH05117771A (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 溶融金属脱ガス炉の気泡分散装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05117771A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5676520A (en) * | 1995-06-07 | 1997-10-14 | Thut; Bruno H. | Method and apparatus for inhibiting oxidation in pumps for pumping molten metal |
-
1991
- 1991-10-25 JP JP30706091A patent/JPH05117771A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5676520A (en) * | 1995-06-07 | 1997-10-14 | Thut; Bruno H. | Method and apparatus for inhibiting oxidation in pumps for pumping molten metal |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990107 |