JP2002500273A5 - - Google Patents

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JP2002500273A5
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【書類名】 明細書
【発明の名称】 溶融金属ガス処理用吹込み装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】 溶融金属中にガスを吹き込むための吹込み装置であって、吹込み装置が、
柱状の突起のない側面(14)と底面(21)と、回転軸に対してロータ中心に配置されて溶融金属を受容する内部空所(18)とを備え回転軸周りに回転可能なロータ(11)と、
上記側面ロータ周囲に間隔をあけて形成れ、上記ロータの回転軸周りの回転中にロータから溶融金属とガスとを放出する複数の開口部(23)と、
上記空所と連通して上記空所内に溶融金属を受け入れる少なくとも1つの底面の開口部と、
ロータ内に配置されて上記空所と上記側面の複数の開口部とを連通する複数の通路(22)と、
上記ロータ内に存在する溶融金属にガスを導入するガス管路(30)と、
から成り、
上記ガス管路(30)は、空所(1)とは直接に連通せず、上記複数の通路の少なくとも1つに開口する少なくとも1つの出口(35)を有し、
上記空所(18)が上側表面を有し、上記各通路が上側表面(19)を有し、
上記吹込み装置の動作方向において、上記通路の上記上側表面(19)の少なくとも半径方向の外側部分が、上記ロータ内で、上記空所の上記上側表面より高く配置されて、
上記少なくとも1つの出口が、上記複数の通路(22)の少なくとも1つの中で、上記空所(18)の上側表面より垂直方向にい位位置付けられていることを特徴とする吹込み装置。
【請求項2】 各通路(22)が、上記内部空所(18)から外面にほぼ上方に伸びる内表面によって形成された中間段差(38)を有し、上記ガス管路の各開口部が上記表面に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の吹込み装置。
【請求項3】 上記表面が上記ロータの上記回転軸と平行に伸びて、各開口部(35)が上記側面(14)と対面していることを特徴とする請求項2に記載の吹込み装置。
【請求項4】 各通路(22)上記ガス管路(30)から出口(35)を備えていることを特徴とする請求項1に記載の吹込み装置。
【請求項5】 上記ロータ(11)が、同軸状に回転可能なシャフト(12)の下端部に備えられ、上記ガス管路(30)が、上記シャフトを長手方向に貫通していることを特徴とする請求項1に記載の吹込み装置。
【請求項6】 上記ガス管路(30)が、上記ロータ(11)内に伸びて、上記内部空所(18)上方の下端部(31)で終わっおり
上記出口(35)が、上記下端部に備えられて、上記通路(22)内外側に面していることを特徴とする請求項に記載の吹込み装置。
【請求項7】 水平板(40)が、上記通路の間に位置付けた上記ロータの部分(25)の内側端部の間で上記内部空所(18)の上方に備えられ、
上記ガス管路(30)が、上記水平板の上に位置し且つ上記通路(22)と横方向に接続している空間(41)と連通していることを特徴とする請求項5に記載の吹込み装置。
【請求項8】 入口から出口に溶融金属を搬送するための樋(50)と、樋内に配置されて使用時には上記溶融金属に浸漬される少なくとも1つのガス吹込み装置(10)とを含み、
上記少なくとも1つのガス吹込み装置が、請求項1ないし7のいずれかに記載の吹込み装置であることを特徴とする溶融金属脱ガス装置。
【請求項9】 上記樋(50)が、60cmより小さい幅を有することを特徴とする請求項8に記載の溶融金属脱ガス装置。
【請求項10】 上記樋(50)が、通常の操業条件下で約50cmより小さい金属の深さを有することを特徴とする請求項8に記載の溶融金属脱ガス装置。
【請求項11】 自然に排出された後の樋内に残る金属容積の、装置の通常の操業中に存在する金属の量に対する比である金属滞留が30%より少ないことを特徴とする請求項8に記載の溶融金属脱ガス装置。
【請求項12】 金属滞留が実質的に零であることを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】 柱状の突起のない側面(14)と底面(21)と上側表面を備えて中心軸に対してロータ中心に配置されて溶融金属を受容する内部空所(18)とを備え回転軸周りに回転可能なロータ(11)と、上記側面ロータ周をあけて形成されて上記ロータの回転軸周りの回転中にロータから溶融金属とガスとを放出する複数の開口部(23)と、上記空所(18)と連通して上記空所(18)内に溶融金属を受け入れる少なくとも1つの底面(21)の開口部と、ロータ内に配置されて上記空所(18)と上記側面の複数の開口部とを連通する複数の通路(22)と、上記ロータ内に存在する溶融金属にガスを導入するガス管路(30)と、から成る吹込み装置(10)を備える工程
上記ロータ(10)をある量の溶融金属中に浸漬して、溶融金属が上記空所(18)と通路(22)を満たす工程
上記ガス管路を通じて上記ロータ内に存在する溶融金属にガスを供給する工程と、
上記ロータを回転させてガスを気泡に破壊し、ガス−金属混合物を上記面の開口部から放出させる工程と、を含む溶融金属中にガスを吹込む方法において、
上記ガスが、上記空所18内に供給されないで、上記複数の通路(22)の少なくとも1つの中にあり且つ空所(18)の上記上側表面(19)より垂直方向に高い位置に位置付けられた出口に供給されることを特徴とする溶融金属中ガス吹込み方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
技術分野
本発明は、一般に、鋳造や金属の冷却凝固を含む処理に先立って、金属の冷却と凝固の前に溶解ガス(特に、水素)と非金属介在物と不要金属不純物を除去するためのガスによる溶融金属の処理に関する。特に、本発明は、この方法で溶融金属を処理するための、ガス吹込み装置と、その吹込み装置を使用する装置とに関する。
【0002】
背景技術
鋳造や同様の処理に使用される溶融金属は、その結果の鋳造物の機械的化学的性質に悪影響を及ぼす望ましくない成分を除去するために予備的な処理を施すことが多い。例えば、アルミナ還元炉や金属保持炉から導いた溶融アルミニウムやアルミニウム合金は、通常は、溶解水素、固体非金属介在物(例えば、TiB、アルミニウム/マグネシウム酸化物、アルミニウムカーバイドなど)と種々の反応性元素、例えば、アルカリ金属やアルカリ土類金属、を含んでいる。溶解水素は、金属が冷える過程で溶液中から出て、製品に望ましくない多孔性を生じさせる。非金属固体介在物は、金属の清浄性を害し、反応性元素と介在物とは、金属に望ましくない特性を生じさせる。
【0003】
これら不要成分は、ガス吹込み装置により金属表面下へのガスの導入により溶融金属から除去される。その結果、ガス気泡が溶融金属中に生じて、溶融金属中に溶解していたガスを吸収し、溶湯から除去する。さらに、非金属固体粒子は、気泡による浮揚効果により表面に集められ、取り除くことができる。この目的に使用されたガスが、含まれる金属不純物と反応性があれば、そのような元素は、化学反応により化合物に変換されて、含まれる固体と同様にして、又は、液−液分離により、除去される。
【0004】
この方法は、金属の脱ガス以上の多くもののために使用されていることが上記の説明から判るけれども、「金属脱ガス」と呼ばれている。その方法は、2つの方法のいずれかで行なわれる。炉内で、1つ以上の静的ガス吹込みチューブを使用するか、又は、インラインで、有効なガス吹込み装置を使用して保持炉と鋳造機との間に備えた樋に配置した容器に金属を通過させる。
【0005】
第1の場合は、その方法は、大きな気泡が作られて、金属攪拌が貧弱で、強度の表面乱れとスプラッシュが生じるので、有効でなく、時間の消費である。ドロスの形成と金属の損失が、表面乱れにより発生し、金属の攪拌が弱いことは、いくらかは未処理のままの金属が生じる。
【0006】
第2の方法(種々の現用の利用可能な装置で使用されるが)は、ガスの導入と利用にもっと効果的である。この理由は、一部では、インライン法が、バッチ処理よりむしろ連続処理として作動するからである。
【0007】
インライン処理が有効に働くには、ガス気泡は適当な時間溶湯と接触しなければならないが、これは、ガス吹込み点から上方の溶融金属中の適当な距離を確保し、且つ、例えば、回転分散又は機械的ないし非機械的装置により、ガスを破壊して微細な気泡にし、その微細気泡を金属の体積を通じてより効果的に分散させる手段を備えることにより達成できる。脱ガス操作が完了するだけの容器中の金属の滞留時間は、多くは、200秒を超え、しばしば、300秒を超えている。
【0008】
脱ガスの有効性は、アルミニウム合金の水素脱ガス反応の項目でしばしば規定され、適切な反応は、少なくとも50%(通常50〜60%)の脱水素を達成するものであるとされている。このことは、大きな容積で深い処理容器(通常は、金属3トン以上)が必要となり、これは、残念ながら、金属処理工程が終了するときに自己排出できない。このことは、何らかの理由で鋳造工程が停止すると、金属は、処理容器内に残り、もし除去せずにヒータで溶湯に保たなければ、そこで凝固するから、操業上の問題と損失の発生になる。さらに、処理すべき金属や合金が刻々変化するなら、容器中の先の金属や合金の残りは、(容器を傾けて空にするのでなければ)その残りが尽きるまで、その容器を通過する次の金属又は合金の組成に悪影響を与える。
【0009】
このような脱ガス容器の入口と出口との断面は、一般に、脱ガス容器それ自体の断面積より実質的に小さい(金属流れの方向に垂直に配向する垂直面内で測って)断面積を有し、金属を脱ガス容器に供給し且つ該容器から移動させるための冶金用樋の断面積と整合させている。こうして、脱ガス操作が終了して金属流れが中断したとき(その結果、冶金用樋を排出する)容器中のほとんど全部の金属が保持され、ヒータを作動させて溶融状態で維持され、取鍋に取るかポンプで排出するか、あるいは脱ガス容器を機械的に傾斜して、注出しなければならない。
【0010】
従来は、色々な処理容器が使用されており、これらは、これらの問題を克服するのに嵩高で高額な装置を必要としており、例えば、金属を除去するのに容器を傾動可能にし、或いは、金属を溶湯に保持するのにヒータを備えている。結果として、従来の装置は、金属鋳造設備が高価であり、かなりの場所を占める。この型の方法と装置は、例えば、Bruno らのUSP3839019と3849119、SzekeleyのUSP3743263と3870511、Gimond らのUSP4426068、HicterらのUSP4443004に開示されている。
【0011】
この型の現代の脱ガス装置は、一般に、処理すべき金属1kg当たり1リットル以下のガスを使用している。大きな混合効率を達成するための脱ガス装置の発展にもかかわらず、その装置は、大きくて、少なくとも0.4mの金属容量を備え、しばしば、1.5m以上を必要としている。前に述べたように、回転分散機のような1つ以上の脱ガス装置が使用できるが、操作中は、有効に脱ガスするためには、少なくとも、0.4mの金属が、各回転分散機を取り囲んでいなければならない。
【0012】
WaiteらのUSP5527381は、脱ガス装置を記載しており、ここでは、初期の装置の容器状構造物が、脱ガス装置から金属供給して除去する冶金用樋と同じ断面積を有する樋の一部に置換されている。これにより、より小さい容積の脱ガス装置を造ることができ、脱ガス操作の後に金属源が中断されたときにもし金属があってもほとんど残らない容器にする(即ち、これは、樋を通じて実質的に自己排出する)。脱ガス装置は、樋断面の長さ方向に沿って比較的小さい回転ガス吹込み装置をいくつか使用して、連続的な「プラグ」(plug)流動反応器の等価物を達成して、高い脱ガス効率を与える。
1956年5月1日にEpprechtに発行されたUS特許2743914は、ガスと液体とを混合するための混合装置を開示している。しかし、この装置は、ガスを溶融金属に導入することを意図したものでなく、それは、溶融金属共に使用するに適した耐火性材料、例えば、黒鉛、からそのような構造を造るのは困難であろう。装置は、収縮した通路に液体を押し入れることによつてベンチュリー効果の生じるに依拠している。そのような構造が、高い密度である溶融金属に有効であることは明らかでない。昭和アルミニウム株式会社の名において1990年4月25日に公開されたヨーロッパ特許出願0365013は、金属中、特に溶融金属中に気泡を放散し拡散させる装置を開示している。しかし、この装置、攪拌機として設計され、深い容器の脱ガス装置に意図した攪拌作用を生じさせるためにも外周の周りに隔設した液体攪拌突起物を有している。その装置は、この発明が関係する型の樋状容器内で使用するに適していない。
【0013】
効果的な脱ガスを得るには、全ての脱ガス装置は、金属キログラム当たりある最低の容積のガスを供給しなければならず、ガスが供給される流域において深い容器使用の脱ガス装置よりは金属の滞留時間の小さい樋状容器内では、各回転吹込み装置が供給するガスの量は高く、適当量のガスの供給能力が、吹込み装置設計の有効性を決めている。
【0014】
WaiteらのUSP5527381に開示したガス吹込み装置は、適当な容積ののガスを溶融金属中に供給することができ、その結果、その特許に記載のように、樋状脱ガス装置に有効に使用することができる。しかし、ガスは、ロータから異常な状態では漏れる可能性があり、溶融金属の表面でスプラッシュを生じて、溶解ガスの除去の効率が悪くなることが判っている。
【0015】
それゆえ、実質的に異常なガス流れを生じることなく、溶融金属中に微細な気泡の形で多量のガスを供給することできて樋状の脱ガス装置や微細な気泡の形で高いガス供給の必要な他の用途に適したコンパクトな回転ガス吹込み装置が必要である。
【0016】
発明の開示
本発明の目的は、浅い樋の中で、吹込み装置が通常使用中に異常にガスを放出する傾向を減じて、溶融金属のインライン脱ガスに使用する種類のガス吹込み装置を提供することである。
本発明の別の目的は、効果的に操作できて、金属表面でのスプラッシュが実質的に生じない溶融金属脱ガス装置を提供することである。
本発明の別の目的は、浅い浴深さの容器内に保持した溶融金属を処理して、金属スプラッシュのない完全な脱ガスを実施することのできるガス吹込み装置と溶融金属脱ガス装置を提供することにある。
別の目的は、浅い樋状容器内で、ほとんどスプラッシュがなく、金属処理にむらのない金属脱ガス方法を提供することである。
【0017】
本発明の一の態様は、溶融金属中にガスを吹き込むための吹込み装置を提供する。吹込み装置は、ロータが柱状の突起のない側面と底面と中心軸に対してロータの中心に配置されて溶融金属を受容する内部空所とを備えて回転軸周りに回転可能なロータと、回転軸周りのロータの回転中にロータから溶融金属とガスを放出するために側面にロータ周りに隔設された複数の開口部と、空所に連通して空所内に溶融金属を入れさせる底面の少なくとも1つの開口部と、ロータ内に配置されて空所と側面の開口部とを連通する複数の通路と、ロータ内に存在する溶融金属にガスを導入するためのガス管路と、を含む。空所は上側表面を有し、通路の各々は上側表面を有し、吹き込み装置の作動方向において、その通路の上側表面の少なくとも半径方向外部が、ロータ内で、該空所の上側表面より高く位置付けられている。さらに、少なくとも1つの出口が、空所の上が゛を表面より垂直に高い位置で、少なくとも1つの通路内に配置されている。
【0018】
本発明の別の態様は、溶融金属脱ガス装置を備え、脱ガス装置は、溶融金属を入口から出口に運ぶための樋状容器と、使用時には溶融金属中に浸漬されて容器中に配置された少なくとも1つのガス吹込み装置とを含み、少なくとも1つのガス吹込み装置は、上記規定した吹込み装置である。
【0019】
本発明のさらに別の態様は、溶融金属中にガスを吹き込む方法を提供するものであって、その方法は、以下の工程を含む。軸周りに回転可能なロータを有する吹込み装置が備えられている。ロータは、ロータが柱状の突起のない側面と底面と中心軸に対してロータの中心に配置されて溶融金属を受容する内部空所と、回転軸周りのロータの回転中にロータから溶融金属とガスを放出するために側面にロータ周りに隔設された複数の開口部と、空所に連通して空所内に溶融金属を入れさせる底面の少なくとも1つの開口部と、ロータ内に配置されて空所と側面の開口部とを連通する複数の通路と、ロータ内に存在する溶融金属にガスを導入するためのガス管路とを有している。ロータは、ある量の溶融金属中に浸漬されて、溶融金属が該空所と通路を満たし、ガス管路を通じてロータ内に存在する溶融金属にガスが供給され、ロータが回転されて、ガスを気泡に破壊して、気泡とガス金属混合物側面の開口部から放出させる。ガスは空所には供給されないが、空所の上側表面より垂直に高く位置付けた通路少なくとも1つ内の出口に供給される。
【0020】
溶融金属を受容するための空所は、回転軸上に、障害物も挿入物もない部分、即ち自由空間で占められた部分を有しており、好ましくは、回転軸に同心状の空虚な筒状空間の形である。
【0021】
本発明のガス吹込み装置は、Waiteの上記特許の吹込み装置に似ているが、ロータ内の中心空所に直接連通することを欠いている点で、さらに、側面出口と中心空所とを連通している通路に開口する少なくとも1つの、通常は、多数の、ガス出口を備えた点で、異なっている。特定の理論に縛られるのは好まないが、本発明の吹込み装置は、先行技術のロータの中心空所内に生じると考えられるガスの集合を避けて、ガスを均一に分散させると信じられる。同時に、本発明のロータの設計は、ロータの回転時に生じる金属吸い上げ作用を維持(ないし向上)するものと信じられる。ガスがロータの中心空所に供給されたとき、ガスはこの領域に保持されるようである。大流量のガスを使用すると、滞留するガスは、空所を満たして金属吸い上げ作用を起こし、急に且つ予測できない程に放出される大きな気泡を生じ、特に、ロータを浅い樋の内部で使用するときは、溶融金属の表面でスプラッシュを生じる。
【0022】
ガスの供給を中心空所の外周の外側の位置に外すと、導入されたガスは、外側に向けて流れる金属によって、通路に沿って急速に出口に押し流される。同時に、空所は金属により完全に満たされ(底面の開口から入った溶融金属は、回転運動により通路を通じて吸い出されるので)、金属の吸い上げ作用が最大になる。こうして、ロータ当たりの高いガス流量が得られ、この装置の脱ガス部で、同じ数のロータが、一層短い残留時間(より高い金属流量)を有する金属を脱ガスすることができる。
【0023】
好ましくは、本発明の吹込み装置において、ロータ内の空所は、上側表面を備えており、通路の各々は(少なくとも通路の半径方向外側領域に)上側表面を有し、通路の上側表面は、吹込み装置の作動方向で、空所の上側表面より、ロータ内で高く配置され、ガス出口は、空所の上側表面よりも高い位置で通路に配置されている。こうして、空所に入るために、出口から放射したガスは、通路を通って金属の流れの反対方向に移動しなければならず、さらに、(ガスと溶融金属との密度差から生じる)かなりの浮力に抗して下方に移動しなければならない。
【0024】
通路に備えたガス出口は、好ましくは、ロータの回転軸に対してある角度でロータ側面に向けて、即ち、出口が下方に向かずにむしろ水平で、ないしは、水平と垂直との間にある角度で、配向した方向に各々対面(face)している(このような出口と関連して使用される「対面」(face)の語によって、出口は、少なくとも空気によって取り囲まれたときに、出口の対面する方向にガスを向ける傾向があり、即ち、もしある出口がガスを水平に向けたなら、それは水平に対面している)。例えば、これは、各通路には、ロータの回転軸に平行にないしはある角度で伸びて内側表面により形成された中間段差を備えることにより(中心空所からロータの側面に向いて移動するときに上方への段差)、さらに内側表面にガス管路の開口を位置付けて開口部がロータの側面の外側に対面するようにすることによって、達成できる。これは、ガスをロータ出口に向けて移動する方向に吹きこむ効果があるだけでなく、中心空所への通路に沿ってガスが逆流するのに対抗する障壁を備えている。初めに説明したように、外側への金属流れに対して逆の方向で、段差の向こう側に、うまく通りぬけるためには、ガスの気泡は、周囲の金属からそれに作用するかなりの浮力に抗して下方に移動しなければならない。それで、ガスは、中心空所にはほとんど移動せず蓄積もされない。
【0025】
他の態様については、本発明の吹込み装置は、Waiteらの特許中に示された吹込み装置と同様である。即ち、通路は、ロータの底面に伸びて、底面に開口している。この場合には、通路間のロータの部分が、ロータの上端から孤立した下方に伸びる楔状突起物を形成し、これら突起物は、「羽根」(vane)に似ており、通常はそう呼ばれる。その代わりに、通路は、底面の一部の側にのみ伸びて、この表面で閉じていてもよく、この場合は、ロータは、自由に直立した羽根でなくて、むしろ閉じた羽根を持っている。
【0026】
ガス供給出口は、好ましくは、ロータ廻りに対称に配置され、通路も対称に配置されている。ロータは、平坦で凸状、ないし円錐状の上面を有し、最も好ましいのは、その表面でスプラッシュまたは渦巻きを避けるために、平滑で突起のないものである。ロータは、回転可能な同心状のシャフトの下端に取りつけられ、ガス管路がシャフトを貫通して、注意したように、空所内にではなく、ロータ内に伸びている。
【0027】
本発明の特に好ましい形態においては、ロータの直径は9cm(3.5インチ)から15.25cm(6インチ)であり、ロータ開口部掃引領域(rotor opening swept area)(ロータ回転中に出口が洗う表面の面積)は、好ましくは60%以下である。
【0028】
ロータ中の通路(羽根)の数は、通常は4つより多く、好ましくは、6つより多く、ロータ内の羽根は、好ましくは、中心空所の周囲で鋭角をなしている。
【0029】
吹込み装置は、通常は、500から1200rpmの範囲の回転速度で動作させる。ロータの側面の高さは、好ましくは、できる限り小さいのがよく、好ましくは、10cmより小さい。
【0030】
本発明の別の態様は、溶融金属脱ガス装置を備え、脱ガス装置は、溶融金属を入口から出口に運ぶための樋状容器と、使用時には溶融金属中に浸漬されて容器中に配置された少なくとも1つのガス吹込み装置とを含み、各ガス吹込み装置は、ロータが柱状の突起のない側面と底面と中心軸に対してロータの中心に配置されて溶融金属を受容する内部空所とを備えて回転軸廻りに回転可能なロータと、回転軸廻りのロータの回転中にロータから溶融金属とガスを放出するために側面にロータ廻りに隔設された複数の開口部と、空所に連通して空所内に溶融金属を入れさせる底面の少なくとも1つの開口部と、ロータ内に配置されて空所と側面の開口部とを連通する複数の通路と、ロータ内に存在する溶融金属にガスを導入するためのガス管路とを含み、ガス管路は、空所には直接には連通せずに、複数の通路の少なくとも1つに開口する少なくとも1つの出口を有するものである。
【0031】
樋状容器は、60cmより小さい幅を有し、静止の金属滞留から動的な金属滞留が、30%より少なく、好ましく15%より低く、最適なのは、実質的に零である。容器中の動的な金属滞留は、ガス吹込み装置が動作中に処理帯域(吹込み装置周辺の領域、特に、装置内に1個より多い吹込み装置があるときは、最初の吹込み装置から最後のものの間の領域)での金属の量で規定され、これに対して、静止的な滞留は、金属源が取り除かれて金属が処理帯域から自然排出されているときの処理領域に残っている金属の量で規定される。樋状容器は、金属搬送樋内に配置され、入口と出口とは、その樋の残りの部分と同じ寸法を持っている。
【0032】
入口と出口との間で、樋はより大きな断面(深さ)があるが、これは最小にすべきである。樋深さは、金属搬送能力(通常の操業条件での金属のレベル)によって規定され、通常は、50cmより低く、好ましくは、30cmより小さい。樋中に一列に配列される吹込み装置の数は、達成すべき脱ガスの程度に依存する。通常は、このような吹込み装置は少なくとも2つある。
【0033】
吹込み装置は、吹込み装置の底面が、一般には、樋の底面から2cmより小さく、より好ましくは、樋の底面から0.5cmより小さくなるように配置される。
【0034】
均一で正常なガス分散を提供すると共に、本発明の吹込み装置は、特に、ガス出口が水平に対面しているときは、従来の吹込み装置よりも、樋状容器の底面により近接して位置付けられ、吹込み装置を出たときガスの気泡が上昇しなければならない溶融金属の余分の深さによって、大きな脱ガス効果が達成される。
【0035】
本発明のさらに別の態様は、溶融金属中にガスを吹き込む方法を提供するものであって、その方法は、ロータが柱状の突起のない側面と底面と中心軸に対してロータの中心に配置されて溶融金属を受容する内部空所とを備えて回転軸廻りに回転可能なロータと、回転軸廻りのロータの回転中にロータから溶融金属とガスを放出するために側面にロータ廻りに隔設された複数の開口部と、空所に連通して空所内に溶融金属を入れさせる底面の少なくとも1つの開口部と、ロータ内に配置されて空所と側面の開口部とを連通する複数の通路と、ロータ内に存在する溶融金属にガスを導入するためのガス管路とを含む吹込み装置を備え、ある量の溶融金属中に上記ロータを浸漬して、溶融金属が該空所と該通路を満たし、該ガス管路を通じて該ロータ内に存在する溶融金属にガスを供給し、該ロータを回転させて、ガスを破壊して、側面の開口部から放出させるべき気泡とガス金属混合物にする工程を含み、該ガスが溶湯中に、該ロータの作動中に該空所内に実質的にガスが存在しないように溶融金属中に供給するものである。
【0036】
本発明の実施形態において、ガスは、何らかの手段で、例えば、上記のようにロータを設計してガスを通路にのみ供給するが、空所には供給しないようにして、ガスを、ロータの空所から外に保持している。
【0037】
発明を実施するための最良の形態
図1と図2は、本発明の回転ガス吹込み装置10の好ましい第1の実施形態を示す。吹込み装置は、柱状のシャフト12の下端に取着されて滑らかな表面を有するロータ11から成っている。ロータ11は、直立した下側柱状部13の形であり、側面14を形成する外面と、滑らかな表面16を備えた上方に円錐状の上部15とを有する。
【0038】
下側柱状部13は、ロータ11の底面21に開口して中心に配置した筒状の空所18を備え、空所の下端部が底面に開口部を形成している。空所18は、ロータの底面から上側空所面19に真上に伸びて、上側空所面は、円錐状上部15と接続している下側柱状部13の上縁部20と同じレベルにある。
【0039】
幾つかの通路22が、中心空所18からロータ13の低部の外面14に位置した出口23を成す開口部に半径方向に伸びている。通路22は、ロータ本体で羽根25を形成している一般に三角形の楔状中実部の間で規定されている。通路22は、ロータの低部の底面で開いて、空所18と同じ程度に上方に伸びて、上面26で停止している。
【0040】
ガス管路30が、ロータ11の円錐状上部15内のある位置31を下端部として停止しており、筒状の空所18内には伸びておらず、即ち、上側空所面19には達していない。一連の小ガス管路32が、ガス管路30の下端部31から外側に伸びて、通路の22の上面26内の出口35を形成する開口部に至る。
【0041】
使用時には、吹込み装置は、溶融金属中に浸漬され、適当な速度で回転させる。ガスが、管路30に、出口35から放出させるに十分な圧力で圧送される。吹込み装置が回転していると、中心空所18内の溶融金属は、通路22に沿って移動し、出口23から放出される。出口35からの空気気泡は、金属に引っ張られて出口23に移動する。高い機械的剪断の領域がロータの外面14で形成され、ここでは、出口23から放出された溶融金属の噴流がロータ廻りの相対的に静止の溶融金属に出合う。その噴流に伴われたガス気泡が高剪断領域を通過すると、気泡は、さらに極めて微細な気泡に破壊されて、その金属噴流によって広い範囲にわたって十分に分散される。
【0042】
動作時は、ロータが据え付けられる樋は、溶融金属がその通常の操作レベルで満たされ、ロータが高速で回転させられる(例えば、500から1200rpm)。この作用は、中心の筒状空所14内と通路22の溶融金属を、開口部23を通じて半径方向に外側に流す。そこで、新鮮な金属が、中心空所内に引きこまれる。ガスは、ガス管路により1つ以上の吹込み装置に供給され、中心筒状空所には直接流れ込むことなく、金属内の気泡として通路22に分配される。通路を流れる金属は、ロータの外面に気泡を搬送し、そこで、上述のように、高速回転が、気泡をさらに微細な気泡に剪断して、水平方向に動く金属によって分散される。ロータの表面は滑らかであり、突出した羽根やその他の要素がないから、ガスは、ほとんど乱れを生じることなく分散し、ガス吹込み装置を樋状脱ガス容器にとって非常に効果的にする。本発明のロータは、上方より見ると、連続した円形の輪郭を有するように見え、樋内に過剰の乱れを生じるように周囲の金属を乱れさせる円錐状上部15に亘って半径方向に伸びる突起、羽根やその他の要素がない。さらに、従来技術の装置と異なって、ガスは、中心空所には配送されないので、ガスがそこに集まる傾向がなく、それゆえ、ガスの供給量が高いときでも、吸い込み効率を減らしたり、乱れを発生させたりする傾向はない。
【0043】
溶融金属はガスを随伴して通路22から外側に急速に流れるので、出口35から放出したガスが空所18に向けて内側に移動する傾向は少ない。これは、ガスが直接空所18に導入される従来のロータ設計に遭遇する状況とは違っている。この場合、空所内で渦巻く溶融金属は、ガスが空所の中心領域に限定して、そこでガスが溜まって不規則に出ていく。この効果は、ガス出口35を通路の入口と出口の間で通路22内に、即ち、空所の外周(破線で示した)を越えて、配置することにより、回避ないしは最小にすることができる。
【0044】
図3、図4及び図5は、本発明の回転ガス吹込み装置の第2の好ましい実施形態を示す。吹込み装置は、図1と図2の実施形態と同じ一般的特徴の多くを備えている。しかし、この実施形態は、次のように異なっている。中心空所18は、下側柱状部13が円錐状上部15と接続している縁部20より下方に配置した上側表面19を有している。それにも拘わらず、通路22は、上方に向けて、縁部のレベルで位置付けられたそれらの上面26に伸びている。それにより、垂直で半径方向に外側に対面した段差38が、中心空所18の上側表面19と半径方向の通路22との間に形成されている。
【0045】
柱状のシャフト12内の軸方向ガス管路30は、短い距離でロータ11内に続き、筒状の空所18の上端部19には達しない位置で終っている。一連の小さい水平管路32が垂直なガス管路30の端部を各々のガス出口35と連通して、管路30を通ってガス吹込み装置内に流れるガスが通路22内に直接分配されるが、中心に配置された筒状空所18には供給されない。出口35は、空所の上端19より上の短い距離で、垂直の段差38内に配置されている。そこで、後方に空所内に移動するためには、出口35から放出されたガスは、吹込み装置の回転中に通路22を通る金属の流れに抗して移動しなければならないだけでなく、上向きの浮力に抗して段差38の底部に下方向に流れなければならない。それゆえ、ロータの底面から噴出するかもしれないガス溜まりを形成するためにガスが空所に入ることはほとんど起こりそうにない。その結果は、ロータによるガスと金属の一層滑らかな一体化と、開口部23からの溶融金属と微細な気泡との流れの分散である。
【0046】
図6は、本発明の回転ガス吹込み装置の第3の実施形態を示す。吹込み装置は、前記実施形態と同じ一般的特徴を有している。然しながら、この実施例で、中心に配置した筒状空所18の上側表面19は、水平のバッフル板40により規定され、バッフル板は、中心空所18と同じ直径を有し、三角形状の羽根25の内側縁部の間に固定されている。バッフル板の上方には、ガス管路30が、その下側端部で、バッフル板上方の空間41に出ている。この空間に入っているガスは、羽根25の上端の間でそして羽根の間に配置された通路22内に直接に押し入れられる。この実施形態は、多くは図3、図4及び図5の実施形態と同様に働くが、その実施形態のガス出口35が段差38の垂直面全部を基本的に占める点が異なる。この実施形態は、バッフル板を空所の上端の方向に中心空所内に取着することによって、先行のUS特許5527381の吹込み装置を本発明の吹込み装置に修正する方法に帰するので、興味深い。
【0047】
図7は、本発明に従って実施される脱ガス操作のため金属容器を形成している冶金用樋50の断面内における本発明の回転吹込み装置10を示す。このような樋は、金属で組立てられ、溶融金属に絶える耐火材料で内張りされた一般に細長い樋である。本発明の樋50は、金属源(保持炉など)と金属の排出側(例えば、板又は棒用のDC鋳造機、連続鋳造機など)との間に配置された長い金属搬送用樋の一部を使用している。この樋について、正常な金属のレベルは、(例えば、事故による金属の飛び出しを防止するために)安全な金属レベルで設計され操業されるために、金属源と排出側とが接続されたときの樋内での金属レベルとして、規定されている。正常な金属レベルは、経済的理由から、一般的には、樋の上縁部53に近い。
【0048】
図8は、本発明の好ましい形態で完全な脱ガスユニットを示しおり、図7に示したロータの中心線に沿った長手方向断面が示されている。ここに示された脱ガスユニットは、冶金用樋の断面の長手方向の中心軸に沿って直列に配置された4つの回転ガス吹込み装置10から成っている。しかし、その吹込み装置の数は、この数より多くても少なくてもよい。通常2つから5つの吹込み装置が利用できる。最初の吹込み装置からその列の最後の吹込み装置の間の中心線上の距離は、「処理部」長さと規定され、矢印54で示してある。
【0049】
図8に描いた樋57は、ある吹込み装置10の領域でより深い断面50で示されている。金属源が中断されると(例えば、保持炉が停止したとき)、金属は、(反対側への排出手段が使用しなければ、一般には、金属が流れる(矢示56)方向に)排出される。しかしながら、この断面には、レベル55で示した金属の量が残る。これは、「金属滞留」と呼ばれ、金属が自然排出した後の脱ガス樋内に残る金属の容積と、正規の操業中に存在する金属の容積と、の比として、定義される。これは、正規の操業時と自然排出後のできるだけ多く排出した後とで、上記定義して「処理部」内の金属の量を測定することにより特に決定できる。この場合、これは、線55以下の樋断面積と最初と最後のロータ間の距離の積と、線52以下の樋断面積と同様の距離との積と、の比であろう。より好ましくは、この比は30%より小さく、特に、15%より小さいのがよい。最も好ましいのは、この比は零であり、これは、処理部には、図8に示した程は深い断面を設けないで、金属源が中断したときには自然排出により完全に排出されることを示している。そのような実施形態が図9に示されている。
【0050】
本発明は、以下の実施例を参照して下に詳細に説明するが、この例は、本発明の範囲を制限するように意図したものではない。
【0051】
実施例
図3、図4及び図5の吹込み装置の形態に基づいた脱ガス装置が、ガス気泡を直接に観察して、表面の乱れを測定する水模型を使用する模型実験でなされた。直径4.5インチのロータを使用して、800rpmで回転した。同時に、従来技術のロータが試験され、ガスは、中心に配置した中心空所の中心に、単一の出口をよって供給された。従来技術のロータは、4、4.5及び5インチの直径で、同じ速度で回転した。全てのロータには、ガス(窒素を使用)を流量137リットル/分の同じガス流量で供給した。
【0052】
この流量は、この方法によりロータが溶融金属中で使用されて実際の脱ガス装置で経験する金属温度で生じるガスの膨張を正確に補償して、通常のガス供給速度よりも約3倍ほど高い。表面接触装置により測定される相対的な表面の乱れが測定され、図10にロータ直径に対してプロットして示してある。従来技術の乱れは、線分60として示され、本発明は、点61で示した。表面乱れは、ロータの直径と共に増大するが、本発明のロータは、同じ寸法の従来技術のロータを越える改善を示している。
【0053】
本発明のロータと従来技術の装置により生じる気泡が、図11Aと11Bに示してある。これらの図は、従来の吹込み装置での気泡が、ロータの中心領域に留まる(図11(A))のに対して、本発明の吹込み装置において(図11(B))、気泡は完全に分散され、その結果、乱れと不均一な吸い上げ作用が避けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のガス吹込み装置の第1の好ましい実施形態の側面拡大図を示し、ここには、破線で内部通路が示してある。
【図2】 図1の実施例の下面図である。
【図3】 本発明の第2の実施形態の図1同様図である。
【図4】 図3の実施形態の下面図である。
【図5】 図3と図4の実施形態の斜視図である。
【図6】 本発明の第3の実施形態の図1同様図である。
【図7】 本発明の好ましい形態でのガス吹込み装置を含む脱ガス装置の横方向縦断面図である。
【図8】 本発明の幾つかのロータを示して、図7の中心線に沿った長手方向縦断面図である。
【図9】 金属滞留零の実施形態の図8同様図である。
【図10】 先行技術の吹込み装置と比較するため水模型により本発明の一の形態による吹込み装置によって生じた乱れを示すグラフである。
【図11A】 吹込み装置によって生じた気泡の比較写真で、先行技術の吹込み装置である。
【図11B】 吹込み装置によって生じた気泡の比較写真で、本発明の実施例の吹込み装置である。
【符号の説明】
10 吹込み装置
11 ロータ
14 側面
18 空所
22 通路
30 ガス管路
35 出口
38 段差
50 樋


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