JPH05117688A - 無ゼオライトまたは低ゼオライト洗剤 - Google Patents

無ゼオライトまたは低ゼオライト洗剤

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JPH05117688A
JPH05117688A JP4103261A JP10326192A JPH05117688A JP H05117688 A JPH05117688 A JP H05117688A JP 4103261 A JP4103261 A JP 4103261A JP 10326192 A JP10326192 A JP 10326192A JP H05117688 A JPH05117688 A JP H05117688A
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detergent
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zeolite
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JP4103261A
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English (en)
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Didier Videau
ヴイドウ デイデイエ
Serge Gosset
ゴウセ セルジユ
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Roquette Freres SA
Original Assignee
Roquette Freres SA
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/16Organic compounds
    • C11D3/20Organic compounds containing oxygen
    • C11D3/22Carbohydrates or derivatives thereof
    • C11D3/222Natural or synthetic polysaccharides, e.g. cellulose, starch, gum, alginic acid or cyclodextrin
    • C11D3/223Natural or synthetic polysaccharides, e.g. cellulose, starch, gum, alginic acid or cyclodextrin oxidised

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗剤、特には食器洗い用洗剤を提供する。 【構成】 ・5重量%未満、好ましくは1重量%未満、
さらに好ましくは0重量%のゼオライト、・40重量%
未満、好ましくは20重量%未満のリン酸塩、および・
5〜75重量%、好ましくは15〜50重量%の少なく
とも1種類の酸化型多糖類を含ませることによって得ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、塩素ドナーを不可欠
成分として含む無ゼオライトまたは低ゼオライト洗剤、
特には食器洗い用洗剤に関する。
【0002】この発明はまた、さらに低リン酸塩含有量
を有するか、無リン酸塩である、問題のタイプの洗剤に
関する。
【0003】
【従来の技術】長い間、リン酸塩は、特に水に不溶の塩
を形成するカチオン(特には、カルシウムおよびマグネ
シウムイオン)の金属イオン封鎖剤として、洗剤におけ
る主要な役目を果してきた。そして、リン酸塩の優れた
特性は、その特定の構造に起因する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、洗剤産業が直
面している緊急の課題の1つは、リン酸塩の高い環境汚
染性にある。実際、排水中にそれらが存在すると、富栄
養化という周知の現象が生じる。したがって、洗剤(食
器洗い用洗剤、洗濯用洗剤、その他の洗剤)にリン酸塩
を使用することは、益々より厳しい条件、特にエコロジ
ー的な要求に直面している。
【0005】このエコロジー的側面は、現在使用されて
いる強力な洗剤が慣習的に50%を越している大量のリ
ン酸塩を含むかぎりにおいて、なお一層重要な問題であ
る。
【0006】したがって、食器および他の製品(ガラス
製品、陶器、刃物類、ビン、ソースパンなど)を洗浄す
るためのものを含む洗剤中のリン酸塩を全面的または部
分的に除去する種々の試みがなされてきた。
【0007】全面的または部分的にリン酸塩の代わりと
なる薬剤として、ニトリロ三酢酸(NTA)および/ま
たはその塩、特にはニトリロ三酢酸ナトリウムが提唱さ
れてきた(フランス国特許第2 208 975号および欧州特
許第82 564号参照)。しかし、それらの生物分解性が低
いという点とは別に、その製品は重金属を固定すると考
えられているので、重金属が水道水の中に入り込む可能
性もある。
【0008】したがって、これらの製品はある国では禁
止されており、一般的には、洗剤中のそれらの含有量を
5%に規制する必要が多い。
【0009】リン酸塩の使用を制限するための解決法を
探索中に、特定の、モノオレフィン系のモノおよびジカ
ルボン酸ならびにそれらの非イオン系エステルの限定混
合物を基剤としたポリカルボン酸ポリマーを使用するこ
とが提案された。
【0010】特に、アクリル酸および/またはメタクリ
ル酸誘導体ならびにマレイン酸および/またはイタコン
酸の誘導体、更には無水マレイン酸とアクリル酸の共重
合体の使用が提案されてきた(欧州特許第267 371号お
よびフランス国特許第2 613 378号参照)。
【0011】しかし、これらの製品は、 生物分解性が極
めて低いために、生態学的に許容されない。
【0012】また、全面的または部分的にリン酸塩に代
わるものとして天然または合成のゼオライトを使用する
ことが提案されてもいる(欧州特許第249 163号参
照)。
【0013】しかし、ゼオライトは、そのカチオン交換
力によってカチオン(特にはカルシウムおよびマグネシ
ウム)の除去に役立つが、リン酸塩の代わりにこれを使
用しても実際に必要とされる洗浄力は得られない。
【0014】ゼオライトを基剤とし、無リン酸塩または
低リン酸塩の洗剤の洗浄力を改善するために、ゼオライ
トとさまざまな他の薬剤(特にはニトリロ三酢酸な
ど)、またはフランス国特許第249,163620 727号に記載
されているようなポリアクリル酸および/またはポリア
クリレートポリマーとゼオライトとを組み合わせること
が提唱されている。
【0015】しかし、ゼオライトをこういった薬剤と組
み合わせても組み合わせなくても、ゼオライトは洗液中
に可溶化され得ず、数々のガラス製品を含むある種の物
に少なくとも部分的に沈着するという大きな欠点を有し
ている。すなわち、それらの表面に、機械洗浄および洗
浄水の蒸発の後、ゼオライトが肉眼で認められる。
【0016】したがって、大量のゼオライトを含有させ
ることは、食器類および特にはガラス製品の洗浄にとっ
て一般には実用的に推奨されることではない。
【0017】しかし、洗剤中に低量(すなわち、約5重
量%以下の量)でゼオライトを含有させることは、欧州
特許第30 986号およびスイス国特許第673 033号の開示
にあるように、ある場合には有益となり得る。 これらの
特許には、乾燥したシミの研磨剤としておよび防食剤/
抗凝集剤としてそれぞれ、ゼオライトの使用が記載され
ている。
【0018】しかし、上記の事項から出願人の期待に適
う特性のすべて、特には、 ・処理すべき汚れおよび物品のさまざまなタイプにとっ
て優れた洗浄力、 ・汚染制御条件、特に、生態学的に許容し得るリン酸塩
および/または他の上記添加剤の同時使用を顕著に少な
くするか全くなくす可能性との高い適合性 を主題のタイプの洗剤に発揮させる手段は今までなかっ
たといえる。
【0019】
【課題を解決するための手段】今、出願人らは、主題の
タイプの洗剤に少なくとも1種類の酸化型多糖類を使用
することによって上記の手段を生み出せることを見出し
た。
【0020】したがって、この発明は、5重量%未満、
好ましくは1重量%未満、さらに好ましくは0重量%の
ゼオライト、40重量%未満、好ましくは20重量%未
満のリン酸塩、および5〜75重量%、好ましくは15
〜50重量%の少なくとも1種類の酸化型多糖類を含ん
でなる、洗剤、好ましくは食器洗い用洗剤に関する。
【0021】さらに、すでに強調したように、この発明
の洗剤中に酸化型多糖類を存在させることによって、リ
ン酸塩を全く使用しないですみ、そして、この発明のも
う一つの好適な実施態様では、この洗剤は、リン酸塩含
有量が1重量%未満、好ましくは実質的にリン酸塩を含
まない。
【0022】この発明の状況下で、「食器」とは特に、
食物および/または飲物の盛り付けおよび/または飲食
に家庭用または他の用途(地域社会、病院、学校、さま
ざまな会社など)で使用されるすべての物品、限定的で
はないが特には、プレート類、皿類、蓋物、グラス類、
カップ類、受け皿類、ビン類、ソースパンおよび他の食
品容器、必ずしも食物と接触して使用される上記の物品
に類似の物(刃物類、ガラス製品、陶器、ポット、ビ
ン、花瓶など)、ならびにすべての食物ではない物質を
少なくとも一時的に貯蔵する目的をもち、ある時点でこ
れらの物質が除かれることがある物品(ビン、試験管、
検体、ピペット、フラスコなど)に当てはまる。
【0023】この発明の洗剤の好ましい一実施態様で
は、酸化型多糖類が、アルドン酸型の末端官能基をもつ
二糖、三糖およびオリゴ糖の酸化産物、アルドン酸型の
末端官能基をもつデンプン、セルロースおよびヘミセル
ロース加水分解物の酸化産物、上記の酸化産物のうちの
少なくとも2つの混合物からなる群より選ばれる。
【0024】この酸化型多糖類は、酸性および/または
酵素的手段から得られるデンプン加水分解物の酸化産物
によって特に形成されることもあり、この加水分解物
は、一般に約5ないし約90のDE(デキストロース当
量)を有し、グルコースの二量体、三量体、オリゴマー
およびポリマーをさまざまな比率で含む。それは、D-ガ
ラクト-D-マンナン、 D-グルコ-D-マンナン、 L-アラビノ
-D-キシランまたはD-キシロアラビナンなどのヘミセル
ロースの加水分解物の酸化産物によっても形成されるこ
とがある。
【0025】上記の酸化産物は、この発明の洗剤中に、
酸塩の形で、特にはアルカリ金属塩の形態で全部または
一部が存在していてもよい。
【0026】この発明において使用するに適した酸化型
多糖類は、特に、三糖およびオリゴ糖、デンプン、セル
ロースおよびヘミセルロースの加水分解物から得られる
物でが好ましく、それらが含むすべての潜在的に酸化可
能な官能基のうちで唯一の末端官能基(酸化前のアルデ
ヒド型)は、実質的にアルドン酸型の官能基に酸化され
る。
【0027】この型の酸化型多糖類は、特に、アルドン
酸型の末端基の段階で一般に「選択的」酸化が望ましい
とすれば、欧州特許第232 202号に記載された触媒的酸
化法によって得られる場合がある。
【0028】さらに詳細には、それらの酸化型多糖類
は、約5ないし約90のDEを有するデンプン加水分解
物の酸化産物の形態であって、酸指標Iが約1ないし約
20であることが好ましい。この酸指標Iは、酸化型多
糖類100g あたりのカルボキシル基のグラム数であっ
て、下記式で表される。
【0029】
【数1】 この発明によれば、酸指標が約5ないし約14であっ
て、約20ないし約65のDEを有するデンプン加水分
解物の酸化によって得られる酸化型多糖類が特に好まし
い。
【0030】もう一つの好ましい実施態様によれば、上
記の酸化型多糖類は、特に還元糖の含有(特に発色の点
から)によって大きな安定性を有する酸化型産物であ
る。その際、この酸化型産物は、アルカリ性pHおよび
/または高温を示す環境、すなわち、それを含むいかな
る組成物も発色させ得る(いっそう顕著な黄化)環境
で、いかなるときでも、例えば噴霧によって使用される
(この発明の洗剤を調製または使用する場合)。
【0031】こういった点で、出願人らは、還元糖の含
有量が通常で0.6重量%未満、好ましくは約0.1重
量%未満、さらに好ましくは0.05重量%未満の酸化
型多糖類が「安定化された」新製品として研究開発を行
ってきた。
【0032】特に、出願人らは、酸化型多糖類、特に酸
化型デンプン加水分解物の多糖類は、水素化工程によっ
て目的とする産物、特に還元糖含有量が実質的に0に近
くて、この型の現象を促進する環境下(アルカリ性p
H、高温)で黄色化する可能性の面で「安定化された」
酸化型産物が得られるとこを見い出した。
【0033】水素化工程の意味は、特に、周期律表のI
B、IIIB、IVB、VI、VIIおよびVIII族、特にニッケ
ル、プラチナ、パラジウム、コバルト、モリブデンおよ
びこれら金属の混合物からなる群より選ばれた少なくと
も1種類の触媒を使って、連続または不連続に行う接触
水素化である。
【0034】任意に付加的な水素発生源の存在下で、不
活性担体に任意に固定化されたラネーニッケルを触媒と
して用いた水素化が特に好ましい。
【0035】まったく水素化触媒が存在せずに、水素ガ
ス以外の水素源、例えば、アルカリ金属のボロヒドリ
ド、特にナトリウムボロヒドリドを用いた他の水素化工
程を行うこともできる。
【0036】上記のような水素化工程を行った後に安定
化された酸化型多糖類、特に酸化型デンプン加水分解物
型の酸化型多糖類であって、DEが5ないし90であっ
て酸指標Iが1ないし20のものから洗剤組成物および
産物が得られる。その際、これらの組成物および産物で
は、これら酸化型多糖類は、非酸化型と同一の酸化型産
物で認められる性能、およびある種のパラメータに対し
て改良された性能に匹敵する性能をもって取り込まれて
いる。
【0037】驚くべきことに、この発明の洗剤中に少な
くとも1種類の酸化型多糖類が特徴的に存在すると、こ
れらの洗剤は、特に有効性および汚染抑制の面で工業的
要件を満たすことになる。すなわち、 ・食器洗い、および他の物品(特にはリネン)の洗浄の
両面、 ・ゼオライトまたはリン酸塩の含有量を顕著に低下また
は実質的に0とする面、およびゼオライトとリン酸塩の
両者の含有量を実質的に0とする面、 ・ニトリロ三酢酸またはポリアクリル酸型もしくはそれ
らの各塩の産物を使用するいかなる必要性もない。
【0038】以下に例示するように、とりわけ、酸化可
能またはタンパク質含有土の除去に関してこの発明の洗
剤の顕著な有効性を指摘することは理に適っている。
【0039】特に、何種類かの従来技術の配合剤に反し
て、この発明の洗剤は、通常の食器洗い用洗剤で使用さ
れる漂白剤、特には塩素ドナーを顕著に不活化すること
はない。
【0040】特定のいかなる理論に縛られず、出願人ら
は、この発明の洗剤の優れた性能を、少なくとも部分的
にはこれら漂白剤の点で酸化型多糖類の安定化効果に、
および洗浄液中の酸化型多糖類のある種の錯体/分散効
果に帰するものである。
【0041】この発明の経緯で使用される「ゼオライ
ト」とは、天然または合成の、結晶または非晶質の、ア
ルミノシリケート型のすべてのイオン交換体を示す。こ
れらは、例えば、上記のフランス国特許第2 620 727号、
スイス国特許第673 033号、欧州特許第30 986号および
第249 163号に開示されている。そういった製品は、例
えば、「ゼオライトA」、「ゼオライトB」、「ゼオラ
イトX」または「ゼオライトHS」という名称で市販さ
れている。
【0042】特に、他のゼオライトと任意に組み合わせ
て、「ゼオライトA」の結晶性ナトリウムアルミノシリ
ケートを使用することができる。
【0043】上記のように、この発明の洗剤中にゼオラ
イトの含有量を少なくさせることが期待されるが、これ
は決して強制的なものではないことを強調しておきた
い。
【0044】実際、この発明の洗剤は、新製品であっ
て、洗浄成分、各種界面活性剤、ゼオライトおよびリン
酸塩以外の金属イオン封鎖剤、消泡剤、抗析出剤、アル
カリ剤、構造化剤、流動助剤、増粘剤、防食剤、研磨
剤、可溶化剤、賦形剤、酵素、酵素安定剤、殺菌剤、不
透明剤、光沢剤、着色剤、芳香剤などからなる群より選
ばれた1種類以上の成分も含む。これには、例えば、上
記のフランス国特許第2 208 975号、 フランス国特許第2
608 168号、 フランス国特許第2 620 727号、 ならびに
欧州特許第30 986号、 欧州特許第82 564号および欧州特
許第267 371号に開示されているものも含まれる。この
一覧表を挙げ尽くすことはできない。
【0045】洗浄成分および界面活性剤は、例えば、炭
素数約8ないし22のアルキル基を含む、水溶性の有機
硫酸およびスルホン酸のアルカリ金属塩といった合成ア
ニオン性産物から選ばれてもよい。例えば、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウムまたはカリウムなどであ
る。
【0046】これらは、著名なアルキルポリグリコシド
またはエトキシ化脂肪酸アルコールといった非アニオン
系産物から選ばれてもよい。
【0047】金属イオン封鎖剤は、例えば、モノもしく
はポリホスフェート、特にはオルトホスフェート、ピロ
ホスフェート、トリポリホスフェートおよびヘキサメタ
ホスフェートから選ばれてもよく、特には、ナトリウム
トリポリホスフェート(Na−TPP)、ホスホン酸お
よび/またはそれらの各塩、クエン酸、ポリアクリル酸
(PA)、ニトリロ三酢酸(BTA)および/またはそ
れらの各塩、特にはそれらのナトリウム塩、EDTAな
どから選ばれてもよい。
【0048】しかし上記のように、この発明の洗剤中に
少なくとも1種類の酸化型多糖類、特には末端官能基で
選択的に酸化された多糖類を特徴的に存在させることに
よって、この洗剤が、リン酸塩、NTA、PA(または
それらの各塩)の成分含有量に対して効果的であり、通
常、一般的な市販品のものより低い。さらに、これらの
成分の各々の含有量をほぼ0に近くする場合にも効果的
である。
【0049】さらに、この発明のもう一つの特に有利な
局面に従えば、少なくとも1種類の酸化型多糖類、特に
は末端の官能基が選択的に酸化されたものを使用する
と、実用的な条件を満たす洗浄力(特に食器洗い、更に
洗濯)が得られ、リン酸塩とゼオライトの両者の含有量
を実質的に0とすることができる。
【0050】この発明の洗剤組成物に使用できる漂白剤
は、特に、塩素化リン酸三ナトリウム、次亜塩素酸アル
カリ金属、(ポリ)−クロロシアヌール酸およびその
塩、ジクロロジメチルヒダントインなどの塩素ドナーで
ある。
【0051】塩素ドナーを存在させる場合、トリクロロ
イソシアヌール酸(TCCA)の形態および/または任
意に水和したジクロロイソシアヌール酸ナトリウムまた
はカリウム(Na−DCCまたはK−DCC)の形態で
好適に使用される。
【0052】しかし、洗濯洗剤には、漂白剤として過酸
化化合物、特には、過ホウ素酸、過炭酸、過ケイ酸、過
硫酸または過リン酸のアルカリ金属、特には、過ホウ素
酸ナトリウムを使用することができる。
【0053】アルカリ剤は、特に、水酸化ナトリウム、
ホウ素アルカリ金属、炭酸アルカリ金属およびメタまた
はジケイ酸のアルカリ金属からなる群より選ばぶことが
でき、金属および他の堅い表面(エナメル、微細な陶器
のモチーフ)に対して保護効果を有する炭酸ナトリウム
および/またはメタケイ酸ナトリウムによって形成され
てもよい。
【0054】増粘剤は、例えば、コロイド性鉱物粘土か
らなり、特には、スメクタイト、モントモリロナイト、
ベントナイト、アパプルガイト、ヘクトライトまたはサ
ポナイト型のものからなり得る。
【0055】構造化剤は、欧州特許第215 637号に記載
されているように、特に、糖、水素添加糖およびそれら
の混合物、更には、グルコースまたは果糖といった単
糖、および/またはマルトースまたはショ糖といった二
糖、および/またはそれらの水素化産物から少なくとも
一部がなるものか、これらを含むものから選ぶこともで
きる。
【0056】さらに、構造化剤は、一部がソルビトール
からなるか、これを含むこともあり、特に、DE値が変
化するデンプン加水分解物の水素化によって得られる水
素化産物の形態であり得る。
【0057】例えば、 ・抗析出剤は、カルボキシメチルセルロース(CMC)
であってもよい。 ・充填剤は、硫酸ナトリウムであってもよい。 ・酵素は、アミロース分解酵素、セルロース分解酵素、
脂質分解酵素およびタンパク質分解酵素からなる群より
選ばれてもよい。 ・消泡剤は、シリコンタイプのものまたはリン酸もしく
はホスホン酸エステルタイプのものであってよく、特
に、上記のフランス国特許第2 608 168号およびフラン
ス国特許第2 620 717号に記載されたホスホン酸アルキ
ルエステル類から選ばれてもよい。
【0058】「手で」または産業用もしくは家庭用機械
で食器洗いのために特に使用し得るこの発明の洗剤は、
固形、特には、顆粒または粉末といった流動粒子の形態
で製造されることが好ましい。しかし、それらは、より
塊状(圧縮粉、ペレット)、または液体、ゲルもしくは
ペーストの状態で製造されてもよい。
【0059】この発明の洗剤の製造は、当該分野の技術
者によって一般的に使用されるもの以外の方法および/
または装置の使用を必要とせず、例えば、通常の水溶性
懸濁物のスプレードライ法および/または従来の造粒法
によって行うこともできる。
【0060】この発明の洗剤中の少なくとも1種類の酸
化型多糖類およびそれとゼオライトとの任意の組み合わ
せは、粉末、液体または粉末/液体混合物の形態でさま
ざまな段階を経て使用することもできるが、各段階は洗
剤の他の成分のすべてまたは一部の存在下で任意に実施
される。
【0061】例えば、酸化型多糖類は、粉末状でかつ最
終産物の他の成分のほとんどまたはすべてを含む洗剤の
「前駆組成物」中に取り込まれていてもよい。
【0062】同様に例えば、この発明の洗剤を製造する
ための組成物から出発することが可能であり、その際、
この酸化型多糖類は、もし含まれるとすればゼオライト
および/またはリン酸塩が含まれる最終産物の少なくと
も1つの他の成分とすでに会合している。
【0063】この組成物は、例えば、酸化型多糖類に対
するゼオライトの重量比が一般に1:1未満でゼオライ
トと酸化型多糖類を組み合わせた混合の造粒によって得
られた流動粒子の形態で特に存在していてもよい。造粒
は、例えば、AFROMATIC型の造粒機またはプレ
ートタイプの造粒機中で実施してもよい。
【0064】液体、ゲルまたはペーストといった「非固
体」状で得られた洗剤の固体含有量は、約15〜約80
%、特には30〜50%であり、例えば、この発明の洗
剤(前以て粉末または顆粒の状態で調製されている)の
含水量を増すことによって、いかなる方法によって、そ
して特には、水または別の液体中への単なる溶解または
懸濁によっても得られる。
【0065】他の場合、これらの洗剤は、特に、界面活
性剤成分に関して粉末または粒子用に貯蔵されたものと
は実質的に異なる配合である。
【0066】
【実施例】この発明は、以下の実施例によって詳述され
るが、これら実施例は、この発明の洗剤のある特定の好
適な実施態様を考慮したものであって、その用途は、食
器洗いおよび洗濯のさらに特定の領域に限定されると解
釈すべきでなく、洗浄操作のすべてのタイプ、特に、物
品または基材(床、壁、大きな容器など)から洗剤が下
記のタイプと同じタイプの汚れを洗浄する物品または基
材に適用されるものと理解することもできる。
【0067】食器洗い用にこの発明の洗剤の有効性を示
すために、出願人らは、一方に、「T」と表示した先行
技術の洗剤(その組成は表1に示す)、他方に、それぞ
れ「A」、「B」および「C」と表示したこの発明の3
種類の洗剤(洗剤Tに含まれる40%リン酸塩(トリポ
リリン酸ナトリウム)に対して酸化型多糖類の含有量お
よび場合によってはリン酸塩の含有量を表IIに示す)を
用いた比較試験を実施した。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】 これらの試験において、出願人らは、洗剤中に存在す
る酸化型多糖類としてDEが約37のデンプン加水分解
物の酸化産物を使用した。なお、この酸化産物の酸指数
Iは約8.6である。
【0070】この比較試験は、12皿類の容量を有する
MIELE de LUXE G540皿洗い機中で行った洗浄試験を
含む。
【0071】この機械には、22°THの硬度を有する
水道水が供給される。樹脂に通過された後に測定される
水の硬度は4°THである。この樹脂は、6時間ごとに
再生される。供給された水の平均温度は20〜21℃で
ある。
【0072】使用される標準的な食器類は、フランスの
標準NF73175で規定されたものに相当する。空間
の都合から12個のスプーンおよび大きな円い皿は使用
しなかった。
【0073】試験品目は、製造元の説明書に従い、機械
中にすべての試験で同じ方法ように配列した。
【0074】皿洗いのサイクルは、4分間の前洗浄、5
5℃で27分間の洗浄、2分間の中間の濯ぎ、70℃で
22分間の濯ぎ、および16分間の乾燥を含む。この皿
洗いサイクルの全時間は、約1時間20分である。
【0075】各回で40g の洗剤を正確に量る。濯ぎの
助剤および再生塩は商標SUNのものである。
【0076】汚れはフランスの標準NFC73176で
推奨されたものであり、すなわち、卵、マーガリン、紅
茶、溶かした粉ミルク、セモリナおよびホウレンソウで
ある。
【0077】これらの汚れは、フランスの標準的NFC
73176に記載されたように調製した後、以下の分布
で食器類につけた。 ・大皿に卵、セモリナおよびホウレンソウ、 ・カップに紅茶、 ・グラスにミルク、 ・卵型の皿にマーガリン、 ・フォークに卵およびホウレンソウ、 ・スープのスプーンにセモリナ、 ・受け皿、ナイフ、デザートスプーン、円い皿、ボー
ル、食事用スプーンおよびフォークには汚れをつけな
い。
【0078】食器につけられた汚れは、皿洗い機に食器
を入れる前に30分間乾燥のために放置される。汚れ物
はそれから皿洗い機のドアを閉めてその中に15〜20
時間置かれる。
【0079】皿洗い機での洗浄および乾燥の後、各品目
を機械から丁寧に取り出し、以下の3つのカテゴリーに
分類するために入念に調べた。 ・カテゴリー1:しみのない清潔な品目(2ポイント) ・カテゴリー2:小さな汚れがみえる品目(それぞれ1
つから4つの汚れであって、総面積が4mm2以下の汚れ、
1ポイント)。 ・カテゴリー3:4つを超える汚れ、または総面積が4
mm2を超える汚れを有する落第品目(0ポイント)。
【0080】総品目数の2回に分けた総得点は、洗浄の
有効性を規定するパーセントとなる。
【0081】各試験において、2つの評価方法を採用し
た。すなわち、 ・残存する汚れだけを勘定に入れる。 ・残存汚れ+水の乾燥滴下数+膜 各洗剤は3回の試験にかける。
【0082】実施例1 第1の一連の試験は、リン酸塩40重量%を含む従来技
術の洗剤Tを用いて実施した。フランスの基準NF C
73176に従って実施された洗浄試験での洗剤Tから得ら
れる結果を表3に示す。
【0083】
【表3】 一般に表3から、洗剤Tで洗浄した食器類は、外見上極
めて清潔で輝きがあり、全体的に残った汚れはほとんど
なく、乾燥後の水の跡もほとんどないことが認められ
る。皿上には乾燥後の水の跡がほとんどなく、ホウレン
ソウおよびセモリナの粒子は極めて僅かしか見い出され
ず、食器およびグラス上に残った汚れおよび乾燥後の跡
はほとんどなく、カップ上の紅茶のしみもかすかであっ
た。
【0084】実施例2 上記第1の一連の試験で、この発明の洗剤Aを従来技術
の洗剤Tの場合と同じ条件下で試験した。後者の結果は
表3に示し、洗剤Aから得られた結果を表4に示す。
【0085】
【表4】 一般に表4から、この発明の洗剤Aで洗浄した食器類
は、通常外見上優れた輝きおよび清潔さがあり、残った
汚れおよび乾燥後の水滴は無視し得るほどであることが
認められる。
【0086】ホウレンソウおよびセモリナの粒子の残り
がいくらかある皿もあるが、若干の汚れおよび乾燥後の
水の跡が認められる食器類もある。
【0087】カップは少しの紅茶のしみを別として清潔
である。グラスは、非常に清潔であって、乾燥後の水の
跡および汚れの残りも無視し得るほどである。
【0088】表3と表4に記載した結果をそれぞれ比較
すると、この発明の洗剤、すなわち、少なくとも1種類
の酸化型多糖類を含むことを特徴とする洗剤は、この洗
剤中に存在する実質的なリン酸塩のパーセント(この場
合50%)を変えても既知の洗剤と同程度の有効性をも
つ。
【0089】この置換によって、この発明の洗剤は、リ
ン酸塩によって起こされる環境問題に一定の解決を生じ
る。
【0090】実施例3 フランスの基準NF C 73176に従って実施した第2の
試験では、出願人らは、この発明の洗剤Bの有効性を従
来技術の洗剤Tの有効性と比較した(洗剤使用量38g
、洗浄サイクル約1時間10分)。
【0091】洗剤TおよびBから得られた結果をそれぞ
れ表5および6に示す。
【0092】
【表5】
【0093】
【表6】 この従来の洗剤Tで洗浄した食器類は、通常外見上非常
に清潔であって輝きがあり、残った汚れおよび乾燥後の
水滴は僅かである。食器およびグラス上に残った汚れお
よび乾燥後の跡はほとんどなく、ホウレンソウおよびセ
モリナの粒子ならびに乾燥後の水の跡が少々認められる
皿もある。
【0094】加えて、若干の汚れの残りおよび乾燥後の
水の跡がフォーク及びナイフに認められ、いくつかのカ
ップにはより顕著にあるいは極わずかに紅茶のシミが認
められ、ホウレンソウの残りと若干の乾燥後の水の跡が
グラスに認められた。
【0095】対照的に、本発明による洗剤Bで洗浄され
た食器類は通常外見上優れた輝きおよび清潔さがあり、
残った汚れおよび乾燥後の水滴は無視し得るほどである
ことが認められる。ホウレンソウおよびセモリナの粒子
の残りがいくらかあるフォークもあるが、若干の汚れお
よび乾燥後の水の跡が認められる大皿は極わずかであ
る。
【0096】特に、カップの汚れまたは乾燥後の水の跡
はほとんどなく、紅茶のしみは全くなく、非常に清浄で
あった。グラス上にも乾燥後の水の跡および汚れの残り
わずかに痕跡程度にしか認められなかった。
【0097】これらの結果、この発明の洗剤において、
少なくとも1種類の酸化型多糖類を含むことを特徴とす
る洗剤は、ある場合には、従来の洗剤よりもより効果的
である。同時に、環境に受け入れられるリン酸塩の量を
かなり減少させることができる(この場合75%)。
【0098】実施例4 この第2の一連の試験で、この発明の洗剤Cを従来技術
の洗剤Tの場合と同じ条件下で試験した。後者の結果は
表5に示し、洗剤Cから得られた結果を表7に示す。
【0099】
【表7】 この発明の洗剤Cで洗浄した食器類は、通常外見上非常
に清潔であって輝きがあり、残った汚れおよび乾燥後の
水滴は僅かである。ホウレンソウおよびセモリナの粒子
ならびに乾燥後の水の跡が少々認められる皿もある。若
干の汚れの残りおよび乾燥後の水の跡が認められる食器
類もある。
【0100】さらに、カップは紅茶のしみまたは汚れも
しくは乾燥後の水の跡は全くなく、グラスは清潔である
が、乾燥後の水の跡および汚れの残りが少々認められ
る。
【0101】これらの結果は、皿洗い、特にはグラス製
品の皿洗いにおいて、この発明の洗剤の利点と一致す
る。
【0102】これら組成物中に少なくとも1種類の酸化
型多糖、特には酸化型デンプン加水分解物が特徴的に存
在するために、この発明の洗剤は顕著な洗浄力を示すと
ともに、リン酸塩の必要性および/または環境に害を与
える可能性のある他の添加剤の必要性を著しく低下させ
ることができる。
【0103】さらに驚くべき予期せぬことに、少なくと
も1種類の酸化型多糖が存在すると、実施例4から明ら
かなように、この発明の洗剤中でゼオライトの含有量が
実質的に0となるため、特にリン酸塩を使用する必要性
を完全になくすことができる。
【0104】実施例5 リネンの洗浄においてこの発明の洗剤の有効性を示すた
めに、以下のものを使用して比較試験を実施した。 ・一方に、組成が表8に示される略号T1で表される既
知の洗剤、 ・他方に、ゼオライト、酸化型多糖類およびポリアクリ
ル酸ナトリウム(NaP)が表9に示される略号Pによ
って表されるこの発明の洗剤。
【0105】
【表8】
【0106】
【表9】 これらの試験では、DEが約37、酸指数が約8.6、
そして、ラニーニッケルを用いた触媒的水素化によって
安定化されているデンプン加水分解物が、この発明の洗
剤P中の酸化型多糖類として使用される。
【0107】比較試験は、VEDETTE 8596 SYSTEME CHOIX
の上ふた付きの洗浄機中で行われた洗浄試験である。
【0108】試験は、21分間かけて温度を上昇させな
がら60℃で実施され、次いで、60℃で22分間放置
する。この完全なサイクルを90分間続ける。洗浄水の
量は11リッターである。
【0109】水の硬度は30°THである。
【0110】洗濯物は、寸法が55cm ×70cm の白地
の布(綿)切れ2.2kg である。
【0111】各洗浄に際して、白地の布切れ2.2kg
を、前以て所定の汚れをつけた異なったタイプの多数の
「汚れた布切れ」と一緒に入れる。
【0112】実際、これら「汚れた布切れ」は、洗濯機
にピンで止められており、以下の通りである。 ・7枚の布切れを一緒にとめたEMPA 103の綿の端切れ2
枚。7枚の布切れとは以下の通りである。白地の綿(EM
PA 221タイプ)の布切れ、 血液で汚した綿(EMPA 111タイ
プ)の布切れ、 ココアで汚した綿(EMPA 112タイプ)の布
切れ、ミルク/血液/カーボンブラックの混合物で汚した
綿(EMPA 116タイプ)の布切れ、 未漂白の綿(EMPA 222タ
イプ)の布切れ、 ワインで汚した綿(EMPA 114タイプ)の
布切れ、 イオウブラックで汚した綿の布切れ。 ・紅茶(KREFELDブランド、 WFK20G参照)に浸したポリエ
ステル/綿(65/35)布の端切れ2枚、 ・ココア(KREFELDブランド、 WFK20F参照)に浸したポリ
エステル/綿(65/35)布の端切れ2枚、 ・EMPAブランドのポリエステル/綿(65/35)白地布の端
切れ2枚(EMPA 213参照)洗剤量は、水1リッターに対
して8グラムである。
【0113】洗浄の質は、一方で汚れおよびしみの除去
を測定することによって、他方で白さの程度で洗浄の効
果を判定することによって評価した。
【0114】汚れおよびしみの除去は、分光光度法(布
によって反射された光量の測定)によって評価した。し
たがって、汚れ除去の比率を計算することが可能であ
る。商品名ACS 1400 SPECTROのもとで市販されている光
の反射を測定する装置を使用する。
【0115】汚れの除去は以下の数式で表される。
【0116】
【数2】 式中、A=白地の対照試料の反射率 B=汚れた対照試料の反射率 C=処理後の汚れた試料の反射率 これら反射率は、青い三色成分によって測定する。
【0117】測定の回数は、汚れおよび配合剤ごとに6
回である。
【0118】白さの程度に関しては、洗浄効果(白さの
最初の程度の維持、増加または減少)を、汚れのない白
い綿(EMPA 221)の残り2枚、および汚れのない白いポ
リエステル/綿(EMPA 213)の残り2枚で測定するが、こ
れらは洗浄液中に取り込まれる。
【0119】洗浄前に得られた青い三色成分がRboで
あって、洗浄後に得られた三色成分がRbであれば、白
さの程度は、等式[BL=Rb−Rbo]に従って計算
され得る。
【0120】従来技術の洗剤Tおよびこの発明の洗剤P
を用いて得られた結果を表10に示す。
【0121】
【表10】 これらの結果は、6回の測定の平均を示す。
【0122】汚れの各タイプおよび布の各タイプでは、
これらは、汚れの除去%として表される。
【0123】さらに、「白い」すなわち、汚れのない布
は、洗浄後の布の白さの程度で示される変動%(+=増
加、−=減少)で表される。
【0124】表10から、この発明の洗剤中に少なくと
も1種類の酸化型多糖類、特には酸化型デンプン加水分
解物が特徴的に存在すると、これら洗剤は、リネンの洗
浄に一般に必要とされる基準を満たすことができる。
【0125】この発明の洗剤Pはあるパラメータに関し
て、比較の洗剤T1(相対的に高いゼオライト含有量お
よび高いポリアクリレート含有量を有する)より若干有
効であるが、白さの程度およびある種の酸化可能な汚れ
といった他のパラメータに関しては、洗剤Pは比較の洗
剤と同等またはそれ以上の有効性がある。
【0126】特に上記の結果は、この発明の少なくとも
1種類の酸化型多糖類を特徴的に使用することによっ
て、洗剤を得る可能性を確認するものである。なお、こ
の洗剤は、リン酸塩とゼオライトとの双方の実質的に0
であり、ポリアクリレートなどの容易には生物分解され
ない成分を過剰量併用せずに、洗浄の有効性の面で実際
的な条件を満たし得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 3:12)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5重量%未満、好ましくは1重量%未
    満、さらに好ましくは0重量%のゼオライト、 40重量%未満、好ましくは20重量%未満のリン酸
    塩、および5〜75重量%、好ましくは15〜50重量
    %の少なくとも1種類の酸化型多糖類を含んでなる、洗
    剤、好ましくは食器洗い用洗剤。
  2. 【請求項2】 1%未満、好ましくは0%のリン酸塩を
    含んでいることを特徴とする請求項1記載の洗剤。
  3. 【請求項3】 酸化型多糖類が、 アルドン酸型の末端官能基をもつ二糖、三糖およびオリ
    ゴ糖の酸化産物、 アルドン酸型の末端官能基をもつデンプン、セルロース
    およびヘミセルロースの酸化産物、 上記の酸化産物のうちの少なくとも2つの混合物からな
    る群より選ばれることを特徴とする請求項1または2項
    に記載の洗剤。
  4. 【請求項4】 酸化型多糖類の潜在的に酸化可能な官能
    基のうちで唯一の末端官能基(酸化前のアルデヒド型)
    が実質的にアルドン酸型の官能基に酸化される産物から
    該酸化型多糖類が得られることを特徴とする請求項3記
    載の洗剤。
  5. 【請求項5】 酸化型多糖類が、酸性および/または酵
    素的手段から得られるデンプン加水分解物の酸化産物で
    あって、約5ないし約90のDE、好ましくは20ない
    し65のDEを有するデンプン加水分解物の酸化産物で
    あることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項
    に記載の洗剤。
  6. 【請求項6】 酸化型多糖類の酸指標Iが約1ないし約
    20、好ましくは5ないし14であることを特徴とする
    請求項5記載の洗剤。
  7. 【請求項7】 酸化型多糖類の還元糖含有量が、0.6
    重量%未満、好ましくは約0.1重量%未満、さらに好
    ましくは0.05重量%未満であることを特徴とする請
    求項1ないし6のいずれか1項に記載の洗剤。
  8. 【請求項8】 酸化型多糖類を酸化後の接触水素化処理
    にかけるが、該接触水素化処理が、ニッケル、プラチ
    ナ、パラジウム、コバルト、モリブデンおよびこれら金
    属の混合物、特にはラニーニッケルから選ばれた少なく
    とも1種類の触媒を使って、連続または断続的に行われ
    ることを特徴とする請求項7記載の洗剤。
  9. 【請求項9】 洗浄剤、各種界面活性剤、ゼオライトお
    よびリン酸塩以外の金属イオン封鎖剤、消泡剤、抗析出
    剤、アルカリ剤、構造化剤、流動助剤、増粘剤、防食
    剤、研磨剤、可溶化剤、賦形剤、酵素、酵素安定剤、殺
    菌剤、不透明剤、光沢剤、着色剤および芳香剤からなる
    群より選ばれた1種類以上の成分を含んでいることを特
    徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の洗
    剤。
  10. 【請求項10】 少なくとも1種類の漂白剤、好ましく
    は塩素ドナー、さらに好ましくは、トリクロロイソシア
    ヌール酸、ジクロロイソシアヌール酸ナトリウムおよび
    ジクロロイソシアヌール酸カリウムからなる群より選ば
    れた少なくとも1種類の物質を含んでいることを特徴と
    する請求項9記載の洗剤。
  11. 【請求項11】 組成物が少なくとも1種類の酸化型多
    糖類を含んでなる請求項1ないし10のいずれか1項に
    記載の洗剤を産生するための組成物。
  12. 【請求項12】 組成物が少なくとも1種類のゼオライ
    トを含み、酸化型多糖類に対するゼオライトの重量比が
    せいぜい1:1であり、該組成物が自由に流動する粒子
    状である、請求項11記載の組成物。
  13. 【請求項13】 手で、または施設もしくは家庭の機械
    で食器を洗うための、酸化型多糖類、より好ましくは酸
    化型デンプン加水分解物の用途。
  14. 【請求項14】 食器以外の物品および/または基材を
    洗浄するための、さらに好ましくはリネンを洗浄するた
    めの、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の洗剤
    の用途。
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