JPH0511758A - 電子管楽器 - Google Patents

電子管楽器

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JPH0511758A
JPH0511758A JP3190726A JP19072691A JPH0511758A JP H0511758 A JPH0511758 A JP H0511758A JP 3190726 A JP3190726 A JP 3190726A JP 19072691 A JP19072691 A JP 19072691A JP H0511758 A JPH0511758 A JP H0511758A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吹き込んだ息を抜く開閉操作子の操作量に応
じて音の特性を変化させることを目的としている。 【構成】 マウスピースから息流路内に吹き込まれた息
の息圧を息圧センサー5で検出し、息圧に対応したレベ
ルの検出信号を出力する。息圧センサー5の検出結果を
発振回路20が発振周波数及び発振レベルの変化として
整流回路30に出力し、整流回路30は、これを整流し
て整流信号として増幅回路40に出力する。増幅回路4
0は、この整流信号を増幅し、出力信号VOUT として出
力する。この増幅回路40は、その増幅率をボリュウム
8により調整され、ボリュウム8は、開閉操作子の操作
量に連動している。したがって、開閉操作子の操作量に
応じて増幅率を調整することができ、音の特性としての
音量を調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、電子管楽器に関し、
詳しくは、管体内に吹き込まれた息を管体外に逃がす量
を開閉操作子で調整する電子管楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】電子管楽器においては、例えば、実開昭
56−26794号公報に記載されているように、マウ
スピースから管体内に息を吹き込み、管体内に吹き込ま
れた息の息圧を息圧センサーで検出して、息圧センサー
の検出した息圧の大きさに応じた音量の音を発音するよ
うになっている。この電子管楽器には、管体内に吹き込
まれた息を管体外に抜くための開口部が設けられてお
り、また、この開口部には、該開口部の開口面積を調整
して管体外に抜く息の量を調整するための開閉操作子が
設けられている。したがって、従来の電子管楽器では、
開閉操作子を操作して、開口部の開口面積を調整し、管
体内からマウスピースへ戻る息の戻り量を調整して、マ
ウスピースから吹き込む息の吹き込み感を調整できるよ
うになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電子管楽器にあっては、開閉操作子をマウス
ピースから吹き込んだ息の抜く量を調整するためにのみ
使用していたため、開閉操作子を調整して個人の吹き込
み感の好みや曲に応じて調整することはできるが、開閉
操作子を調整して管体内に吹き込まれた息の抜く量を調
整すると、同じ量の息を吹き込んでも、開閉操作子によ
り調整される開口部の開口面積の大きさにより、管体内
に設けられた息圧センサーに作用する息圧が変化し、電
子管楽器の使用感に不都合を与えるという問題があっ
た。すなわち、開閉操作子により開口部が大きくあけら
れると、息圧センサーへ作用する息圧が弱まり、強く吹
いても発音しなかったり、音量が小さいという問題があ
った。また、開閉操作子により開口部が小さく絞られた
り、全閉にされると、息圧センサーへ作用する息圧が大
きくなり、弱く吹いても音量が最大になってしまうとい
う問題があった。そこで、本願発明は、開閉操作子の操
作量に応じて、出力する音の特性を変化させることがで
きるようにし、電子管楽器の使用感を向上させることを
目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記目的を達成するため、マウスピース後方に位置して
息流路を形成する管体と、前記管体の息流路内に設けら
れ前記マウスピースから前記息流路内に吹き込まれた息
の息圧を検出する息圧センサーと、前記息圧センサーの
検出結果に応答して、楽音を出力する発音手段と、前記
息流路内に吹き込まれた息を前記管体外に逃がす開口部
と、手動操作により前記開口部の開口面積を調整する開
閉操作子と、前記開閉操作子の操作量に応じて前記発音
手段により出力される楽音の特性を制御する楽音特性制
御手段と、を備えたことを特徴としている。前記楽音特
性制御手段は、例えば、請求項2に記載されているよう
に、前記開閉操作子の操作量に応じて前記発音手段によ
り出力される楽音の音色あるいは音量の一方または音色
と音量の双方を制御し、また請求項3に記載されている
ように、前記開閉操作子が前記開口部の開口面積を小さ
く開口するときには、出力されるべき楽音の音量を小さ
く制御し、開口面積を大きく開口するときには、出力さ
れるべき楽音の音量を大きく制御する。
【0005】
【作用】請求項1および請求項2記載の発明によれば、
マウスピースから吹き込まれた息は、管体のマウスピー
ス後方に位置する息流路に流入し、該管体の息流路に吹
き込まれた息の息圧は、管体の息流路内に設けられた息
圧センサーにより検出される。息圧センサーで吹き込ま
れた息の息圧を検出すると、発音手段により、息圧セン
サーの検出結果に対応した音量の楽音を出力する。この
とき、管体には、その息流路内に吹き込まれた息を管体
外に逃がす開口部と、手動操作により該開口部の開口面
積を調整する開閉操作子と、が設けられており、この開
閉操作子を操作することによりマウスピースから吹き込
む息の吹き込み感を調整する。この開閉操作子が操作さ
れると、楽音特性制御手段が、該開閉操作子の操作量に
応じて前記発音手段の発音する楽音の特性を制御する。
したがって、開閉操作子の操作に応じて楽音の特性を調
整することができ、好みに応じた特性の楽音を発生させ
ることができる。その結果、電子管楽器の使用感や利用
性を向上させることができる。請求項3記載の発明によ
れば、息を多く吹き込んだときには、音量を大きくする
ことができる。したがって、息の吹き込み量に応じた音
量を出力でき、電子管楽器の使用感を向上させることが
できる。
【0006】
【実施例】以下、本願発明の実施例を説明する。図1〜
図7は、本願発明の電子管楽器の一実施例を示す図であ
る。図1は、電子管楽器1の要部外観正面図であり、電
子管楽器1は、マウスピース2と、該マウスピース2に
接続される管体3と、でその外観が構成されている。
【0007】管体3には、図2に示すように、マウスピ
ース2から吹き込まれた息が流入される息流路4が、マ
ウスピース2後方に形成されており、該管体3の息流路
4内には、息圧センサー5が取り付けられている。息圧
センサー5は、例えば、振動版に歪みセンサーを固着し
たものが使用され、マウスピース2から息流路4内に吹
き込まれた息の息圧を検出して、電気信号(例えば、イ
ンダクタンスの変化)として出力する。
【0008】また、管体3には、その側面に開口部6が
形成されており、開口部6は、管体3の外部と息流路4
とを連通している。したがって、開口部6は、息流路4
内に吹き込まれた息を管体3外に逃がす役割を果たして
いる。さらに、管体3には、開閉操作子7が設けられて
おり、開閉操作子7は、例えば、図3に示すように、円
盤状の板に大きさの異なる複数の貫通孔7aが形成され
たものである。開閉操作子7は、円盤状の板の中心がボ
リュウム8のシャフト8aに固定されており、シャフト
8aを中心に回転可能となっている。この開閉操作子7
は、図4に示すように、前記開口部6の流通路4への開
口位置に配設されており、開閉操作子7には、開口面積
の異なる複数の貫通孔7aがシャフト8aを中心に円状
に点在して形成されている。開閉操作子7を回転するこ
とにより、複数の貫通孔7aの内の一つが開口部6の息
流路4への開口位置に位置する。したがって、開口部6
は、開閉操作子7に形成された貫通孔7aを介して流通
路4と連通され、この開閉操作子7により開口部6の息
流路4への開口面積が決定される。すなわち、図4に示
すように、開閉操作子7が矢印方向に回転されることに
より、開口部6に位置する開閉操作子7に形成された貫
通孔7aが順次変わり、貫通孔7aの大きさにより、開
口部6の息流路4への開口面積が決定される。
【0009】なお、開閉操作子7としては、図3及び図
4に示したような円盤状の板に複数の貫通孔7aを形成
したものだけに限るものではなく、例えば、図5に示す
ように、円盤状の板に連続的に開口面積が変化する帯状
の貫通孔7bを形成してもよく、この場合、開閉操作子
7をシャフト8aを中心に回転させることにより、開口
部6に位置する帯状の貫通孔7bの開口面積が変化し、
これに対応して、開口部6の開口面積が変化する。ま
た、図6に示すように、扇型の板70で形成し、その扇
型の根元部分をボリュウム8のシャフト8aに固定して
もよい。この場合、開閉操作子としての板70をシャフ
ト8aを中心に回転させることにより、板70が開口部
6を覆う面積を変えることができ、開口部6の開口面積
を変えることができる。
【0010】再び、図1において、管体3には、回路基
板9が取り付けられており、回路基板9は、電源回路や
楽音発生回路等の他に、図7に示すようなブレストコン
トロール回路10が形成されている。
【0011】図7において、ブレストコントロール回路
10は、発振回路20、整流回路30及び増幅回路4
0、50等で構成されており、ブレストコントロール回
路10には、電源回路から電源VDDが供給される。
【0012】発振回路20は、抵抗R1、R2、トラン
ジスタTr、コンデンサC1、C2及び前記息圧センサ
ー5で構成されており、この息圧センサー5は、息圧を
コイル5aのインダクタンスの変化として検出する。息
圧センサー5のコイル5aの一端は、コンデンサC1を
介して接地されるとともに、トランジスタTrのコレク
タに接続されており、コイル5aの他端は、コンデンサ
C2を介して接地されるとともに、抵抗R2を介してト
ランジスタTrのベースに接続されている。また、トラ
ンジスタTrのコレクタは、抵抗R1を介して電源VDD
に接続されるとともに、抵抗R3、R4を介して接地さ
れており、トランジスタTrのエミッタは、接地されて
いる。
【0013】整流回路30は、コンデンサC3、C4、
ダイオードD1、D2及び抵抗R5で構成されており、
コンデンサC3に前記発振回路20の出力が入力され
る。整流回路30のダイオードD1及び抵抗R5は、コ
ンデンサC6を介して接地されるとともに、増幅回路5
0の抵抗R6、可変抵抗VR及び抵抗R7を介して接地
されており、ダイオードD2は、コンデンサC4を介し
て接地されるとともに、増幅回路40に接続されてい
る。したがって、整流回路30は、発振器20が発振す
る発振信号(息圧センサー5の検出信号)を整流して、
息圧センサー5の検出信号に対応した大きさの整流信号
として増幅回路40に出力する。
【0014】増幅回路40は、オペアンプOP1、抵抗
R8及びボリュウム8で構成されており、オペアンプO
P1に前記整流回路30の出力する整流信号が入力され
ている。増幅回路40の増幅率は、抵抗R8、ボリュウ
ム8、オペアンプOP1の特性及び増幅回路50からの
バイアス電圧により決定される。したがって、ボリュウ
ム8の抵抗値を調整することにより、増幅回路40の増
幅率を調整することができ、増幅回路40は、ボリュウ
ム8の設定値に応じて整流信号を増幅して出力信号VOU
Tとして図外の発音回路に出力する。
【0015】また、この増幅回路40は、増幅回路50
の出力電圧に応じてその増幅率が制御される。すなわ
ち、増幅回路50は、オペアンプOP2、抵抗R6、R
7、R9及び可変抵抗VRで構成され、増幅回路50
は、可変抵抗VRの設定値に応じて増幅回路40のオペ
アンプOP2のバイアス電圧を調整する。
【0016】なお、図7において、C7は、コンデンサ
ーである。このブレストコントロール回路10は、息圧
センサー5が息流路4内に吹き込まれた息圧を検出し、
息圧センサー5は、この息圧をインダクタンスの変化と
して出力する。この息圧センサー5の出力するインダク
タンスの変化を発振回路20が発振周波数及び発振レベ
ルの変化として整流回路30に出力し、整流回路30
は、発振回路20からの信号を整流して発振周波数と発
振レベルに応じた大きさの整流信号として増幅回路40
に出力する。増幅回路40は、この整流信号を増幅し、
出力信号VOUTとして出力する。このとき、増幅回路4
0は、そのボリュウム8の抵抗値に応じて増幅率が変化
する。したがって、ボリュウム8を変化させることによ
り出力信号VOUTの大きさを調整することができ、この
ボリュウム8は、そのシャフト8aが開閉操作子7の中
心に連結されている。したがって、開閉操作子7が回転
操作されることにより、ボリュウム8の抵抗値が変化
し、増幅回路40の増幅率を調整することができる。こ
の増幅回路40の出力信号VOUTは、図外の楽音発生回
路等に出力され、楽音発生回路により楽音として出力さ
れる。
【0017】したがって、上記ブレストコントロール回
路10及び図外の楽音発生回路は、息圧センサー5の検
出結果に対応した音量の楽音を出力する発音手段を構成
しており、上記ブレストコントロール回路10の増幅回
路40は、開閉操作子7の操作量に応じて発音する音の
特性としての音量を制御する楽音特性制御手段を構成し
ている。
【0018】次に、作用を説明する。演奏者は、電子管
楽器1を使用して演奏する場合、マウスピース2から息
を吹き込むことにより演奏する。すなわち、電子管楽器
1は、マウスピース2から息が吹き込まれると、吹き込
まれた息は、マウスピース2から管体3の息流路4内に
流入し、息流路4内には、息圧センサー5が設けられて
いる。息圧センサー5は、息流路4内に吹き込まれた息
の息圧を検出して、息圧に対応したレベルの検出信号を
出力する。すなわち、息圧センサー5は、息圧を検出し
て、息圧の大きさに対応したインダクタンスの変化とし
て出力する。この息圧センサー5の出力するインダクタ
ンスの変化を発振回路20が発振周波数及び発振レベル
の変化として整流回路30に出力し、整流回路30は、
発振回路20からの信号を整流して発振周波数と発振レ
ベルに応じた大きさの整流信号として増幅回路40に出
力する。増幅回路40は、この整流信号を増幅し、出力
信号VOUTとして出力する。
【0019】演奏時、演奏者は、自分に適した吹き込み
感や曲に適した息の調節を行なうために、開閉操作子7
を調整して開口部6の開口面積を調整する。開閉操作子
7が操作されて開口面積が変化すると、開口面積に対応
して息流路4内に吹き込まれた息が開口部6から管体3
外に抜け、開口面積に応じた吹き込み感を得ることがで
きる。
【0020】一方、開閉操作子7が操作されて息流路4
内の息が開口部6の開口面積に応じて抜けると、演奏者
がマウスピース2から同じ量の息を吹き込んだとする
と、開口面積の大きさに応じて息流路4内の息圧が減少
し、息圧センサー5の検出するレベルも小さくなる。
【0021】ところが、開閉操作子7は、ボリュウム8
のシャフト8aに連結されており、開閉操作子7を操作
すると、ボリュウム8の抵抗値が変化する。このボリュ
ウム8は、増幅回路40の増幅率を調整し、ブレストコ
ントロール回路10の出力信号VOUTを調整する。この
出力信号VOUTが調整されることにより、出力される音
の音量が変化する。
【0022】いま、開閉操作子7を開閉操作子7が開口
部6の開口面積を大きくする方向に操作(回転)するこ
とにより、ボリュウム8の抵抗値が増幅回路40の増幅
率を増加させる方向に変化するように設定されていると
すると、演奏者が開閉操作子7を開口部6が開く方向に
操作することにより、増幅回路40の出力信号VOUTの
値が大きくなるが、開口部6の開口面積が大きくなる
と、同じ息量が吹き込まれた場合、開口部6から管体3
外に抜ける息量が多くなるため、息圧センサー5に作用
する息圧が低下する。
【0023】したがって、開閉操作子7を操作すること
により変化する開口部6の開口面積の変化量と、開閉操
作子7を操作することにより変化する増幅回路40の増
幅率の変化量と、を適宜設定することにより、開閉操作
子7を操作して開口部6を開くことによる出力音の音量
の小さくなる程度を抑えたり、開閉操作子7を操作して
開口部6を開いても出力音の音量が小さくなることを防
止することができ、さらには、上記開口面積の変化量と
増幅率の変化量との設定の仕方によっては、開閉操作子
7を操作して開口部6の開口面積を開くほど出力音の音
量が大きくなるようにすることができる。その結果、例
えば、開閉操作子7を操作して開口面積を大きくし、息
の吹き込み量を多くすると、音量が大きくなるように設
定することができ、息の吹き込み感と音量とを対応させ
ることができる。また、開閉操作子7を操作して開口面
積を小さくすると、増幅回路40の増幅率を小さくする
ことができ、開口部6を小さくして小量の息を吹き込ん
だときに、従来のように、大きな音量の音が出ることを
防止して、息の吹き込み量に対応した小さな音量の音を
出力することができる。したがって、電子管楽器1の使
用感を向上させることができる。
【0024】なお、上記実施例においては、開閉操作子
7として回転式のものを使用しているが、これに限るも
のではなく、例えば、図8に示すように、スライド式の
開閉操作子を用いてもよい。
【0025】すなわち、図8において、電子管楽器60
は、管体61と、マウスピース62でその外観が構成さ
れており、管体61には、開口部63が形成されてい
る。開口部63は、管体61内に形成された息流路(図
示せず)と管体61外とを連通しており、マウスピース
62から息流路内に吹き込まれた息を管体61外に逃が
す。この開口部63は、少なくともその管体61の表面
部分が略長方形に形成されており、この開口部63の管
体61の表面部分には、スライド式の開閉操作子64が
設けられている。このスライド式の開閉操作子64は、
スライド抵抗(図示略)の操作端子に連結されており、
開閉操作子64を操作することよりスライド抵抗の抵抗
値が変化する。このスライド抵抗を上記図7のボリュウ
ム8と同様に、増幅回路40の増幅率の調整に使用する
ことにより、上記実施例と同様の効果を得ることができ
る。
【0026】図9は、本願発明のさらに他の実施例を示
す図であり、本実施例は、開閉操作子の操作により音色
を調整するものである。図9において、電子管楽器10
0は、ボリュウム101を有し、ボリュウム101は、
上記実施例と同様に、開閉操作子の操作によりその抵抗
値が変化する。ボリュウム101には、所定電圧(+
V)が印加されており、ボリュウム101は、開閉操作
子の操作量に対応した電圧値をA/D変換器102に出
力する。A/D変換器102は、ボリュウム101から
の電圧値をディジタル変換してCPU(Central Proces
sing Unit:マイクロコンピュータ)に出力する。
【0027】また、電子管楽器100は、息圧センサー
104を有しており、マウスピースから吹き込まれた息
圧を検出してA/D変換器105に出力する。A/D変
換器105は、息圧センサー104の検出信号をディジ
タル変換してCPU103に出力する。
【0028】さらに、電子管楽器100は、音高指定ス
イッチ群106を備えており、音高指定スイッチ群は、
押下操作することにより音階を指定するものである。こ
の音高指定スイッチ群106の操作状態は、音高指定検
出部107により検出され、音高指定検出部107の検
出結果は、CPU103に出力される。
【0029】CPU103には、PCM音源200が接
続されており、PCM音源200としては、例えば、時
分割動作するポリフォニックPCM音源(もちろん、デ
ィスクリートな音源であってもよい)が使用されてい
る。但し、回路図面上は、時分割そのものを表現できな
いので、第1の音源チャネルをPCM音源200Aとし
て、また第2の音源チャネルをPCM音源200Bとし
てブロック図で示してある。ここで、PCM音源200
A及びPCM音源200Bは、ハード構成上は一つであ
るので、PCM音源200として、以下その構成を説明
する。
【0030】PCM音源200は、波形ROM201、
乗算器202、アドレス制御部203、エンベロープジ
ェネレータ204、ラッチ205、乗算器206、レベ
ル制御部207及びラッチ208を備えている。
【0031】波形ROM201には、特性の異なる複数
の楽音の波形データが記憶されており、使用時に、各チ
ャネル毎に別々の楽音の波形データがアドレス制御部2
03により指定される。アドレス制御部203は、PC
M音源103の制御下で作動し、基本的には、音高指定
スイッチ群106のスイッチ状態を示す音高に対応する
速度で波形ROM201から波形データをチャネル別に
読み出すが、CPU103は、ボリュウム101の出力
電圧、すなわち開閉操作子の操作量によりスイッチ状態
の示す音階音の音高に対するピッチデータを、モジュレ
ートして、その変更後のピッチデータをアドレス制御部
203にセットし、波形ROM201から読み出す波形
データの楽音の周波数を基準からずらす。
【0032】波形ROM201からチャネル別に読み出
された波形データは、乗算器202に出力され、乗算器
202には、エンベロープジェネレータ204からの出
力が入力されている。ジェネレータ204は、チャネル
毎に対応するエンベロープを発生して、乗算器202に
出力する。乗算器202は、波形ROM201からの波
形データとエンベロープジェネレータ204からのエン
ベロープとを乗算し、時間的に可変に振幅変調を施した
波形データとして、ラッチ205を介して乗算器206
に出力する。乗算器206には、さらにレベル制御部2
07からレベルデータが入力されており、乗算器206
は、ラッチ205からの波形データにレベルデータを乗
算する。乗算器206の出力するチャネル別の波形デー
タは、ラッチ208を介して加算器108に出力され、
加算器108は、各チャネル別の波形データを累算し、
ラッチ109を介してD/A変換器110に出力する。
D/A変換器110は、入力される波形データをアナロ
グに変換し、CPU103からの高速消音指示信号によ
り制御されているVCA(アナログアテニュエータ)1
11を介してオーディオシステム112に出力する。オ
ーディオシステム112は、入力信号に応じて楽音を発
生する。
【0033】次に、作用を説明する。本実施例では、開
閉操作子の操作量に応じて出力音の特性を自由に制御す
ることができ、例えば、開閉操作子の操作量に応じて音
色を多様に変化させることができる。
【0034】すなわち、開閉操作子が全開に操作されて
いるときには、波形ROM201から全開音に相当する
音色の波形データを読み出し、開閉操作子が全閉に操作
されているときには、波形ROM201から全閉音に相
当する音色の波形データを読み出す。すなわち、開閉操
作子の開閉操作の操作量に対応した音色の波形データを
波形ROM201から読み出す。この場合、各時点で、
いくつの音源チャネルを使用するかに応じて、開閉操作
子の操作状態に応じて切り換えることができる。例え
ば、一回の発音サイクルのなかで、ある開閉操作子の操
作状態では、1つの音源チャネルを使用し、ある音色の
楽音を出力する。また、ある開閉操作子の操作状態で
は、2つの音源チャネルを使用し、各チャネルの音色を
合成した楽音を出力する。さらに、ある開閉操作子の操
作状態では、3つの音源チャネルを使用し、これらのチ
ャネルの音色を合成した楽音を出力する。このように複
数のチャネルの音色を合成して楽音を得る場合には、振
幅比制御より、それぞれの音色の楽音成分の大きさ、す
なわち、図9の第1チャネルのPCM音源200Aの楽
音データ出力の大きさと、第2チャネルのPCM音源2
00Bの楽音データ出力の大きさを開閉操作子の操作状
態に応じて、相対的に変化させて制御する。
【0035】例えば、図10及び図11は、典型的なク
ロスフェードであり、この場合、A音源の音色楽音から
はB音源の音色の楽音への移行が開閉操作子の操作量、
すなわち、ボリュウム101の抵抗値の変化により引き
起こされる。これを図9の構成で実現するには、CPU
103で第1チャネルのPCM音源200Aのレベル制
御部207と第2チャネルのPCM音源200Bのレベ
ル制御部207を制御することにより可能となる。すな
わち、ボリュウム101の入力によって与えられる開閉
操作子の操作量から、波形ROM201からA音色を生
成している第1チャネルのPCM音源200Aに対する
レベルデータとB音色を生成している第2チャネルのP
CM音源200Bに対するレベルデータとを生成し、そ
れぞれのレベルデータをPCM音源200A、200B
のレベル制御部207にセットすることにより実現する
ことができる。この場合、上記レベルデータの生成は、
CPU103内の変換テーブルを使用するか、演算処理
を行なうことにより生成することができる。
【0036】また、図12及び図13は、振幅比(音色
混合比)を変えて制御した場合の例を示している。
【0037】さらに、図9の電子管楽器100を使用し
て、開閉操作子の操作量(ボリュウム101の抵抗値の
変化量)に応じて音量を調整することもできる。
【0038】すなわち、CPU103によりPCM音源
200のレベル制御部207のレベルデータを変更する
か、あるいはVCA111に対する制御信号を制御する
ことにより行なうことができる。例えば、開閉操作子
が、閉じ方向に操作されるに従ってCPU103からV
CA111へ高速消音を多くかけるようにすることによ
り、行なうことができる。
【0039】このように、本実施例では、開閉操作子の
操作量に応じて音色等の音の特性を変化させることがで
きる。
【0040】
【発明の効果】請求項1及び請求項2記載の発明によれ
ば、開閉操作子の操作に応じて楽音の特性を調整するこ
とができ、したがって、息の吹き込み感(息の吹き込み
時における抵抗感と発生すべき楽音の特性、例えば、音
量)とを相互に対応づけることができる。このため、好
みに応じた特性の楽音を発生させることができる。その
結果、電子管楽器の使用感や利用性を向上させることが
できる。
【0041】請求項3記載の発明によれば、開閉操作子
により開口部の開口面積を小さく開口させると、息を吹
き込んだ際、小さく開口した分、大きな息圧抵抗感を得
ることができる反面、息圧が大きくなった分、出力され
るべき楽音の音量を小さく制御できる一方、開閉操作子
により開口部の開口面積を大きく開口させると、息を吹
き込んだ際、大きく開口した分、小さな息圧抵抗感を得
ることができる反面、息圧が小さくなった分、出力され
るべき楽音の音量を大きく制御できる。その結果、電子
管楽器の使用時における息圧抵抗感と音量とを適正に対
応づけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例に係る電子管楽器の要部外
観図。
【図2】図1のA−A矢視断面図。
【図3】開閉操作子の正面図。
【図4】図2のB−B矢視断面図。
【図5】開閉操作子の他の例の正面図。
【図6】開閉操作子のさらに他の例の正面図。
【図7】ブレストコントロール回路の回路図。
【図8】スライド式開閉操作子を適用した電子管楽器の
斜視図。
【図9】本願発明にかかる電子管楽器の他の例の回路構
成図。
【図10】図9の電子管楽器における開閉操作子の操作
量により調整される混合比を示す図。
【図11】図9の電子管楽器における開閉操作子の操作
量により調整される混合比の他の例を示す図。
【図12】図9の電子管楽器における開閉操作子の操作
量により調整される混合比のさらに他の例を示す図。
【図13】図9の電子管楽器における開閉操作子の操作
量により調整される混合比のさらに他の例を示す図。
【符号の説明】
1 電子管楽器 2 マウスピース 3 管体 4 息流路 5 息圧センサー 6 開口部 7 開閉操作子 8 ボリュウム 9 回路基板 10 ブレストコントロール回路 20 発振回路 30 整流回路 40、50 増幅回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マウスピース後方に位置して息流路を形
    成する管体と、 前記管体の息流路内に設けられ前記マウスピースから前
    記息流路内に吹き込まれた息の息圧を検出する息圧セン
    サーと、 前記息圧センサーの検出結果に応答して、楽音を出力す
    る発音手段と、 前記息流路内に吹き込まれた息を前記管体外に逃がす開
    口部と、 手動操作により前記開口部の開口面積を調整する開閉操
    作子と、 前記開閉操作子の操作量に応じて前記発音手段により出
    力される楽音の特性を制御する楽音特性制御手段と、 を備えたことを特徴とする電子管楽器。
  2. 【請求項2】 前記楽音特性制御手段が、前記開閉操作
    子の操作量に応じて前記発音手段により出力される楽音
    の音色あるいは音量の一方または音色と音量の双方を制
    御することを特徴とする請求項1記載の電子管楽器。
  3. 【請求項3】 前記楽音特性制御手段が、前記開閉操作
    子が前記開口部の開口面積を小さく開口するときには、
    出力されるべき楽音の音量を小さく制御し、前記開口面
    積を大きく開口するときには、出力されるべき楽音の音
    量を大きく制御することを特徴とする請求項1記載の電
    子管楽器。
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