JPH0511756A - 楽音制御装置 - Google Patents

楽音制御装置

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Publication number
JPH0511756A
JPH0511756A JP3165657A JP16565791A JPH0511756A JP H0511756 A JPH0511756 A JP H0511756A JP 3165657 A JP3165657 A JP 3165657A JP 16565791 A JP16565791 A JP 16565791A JP H0511756 A JPH0511756 A JP H0511756A
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key
finger
tone
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pressing
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JP3165657A
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English (en)
Inventor
Takamichi Masubuchi
孝道 増渕
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】鍵盤式電子楽器の楽音制御装置において、イニ
シャルタッチやアフタータッチを押鍵した指の違いに応
じて制御する。 【構成】鍵盤の鍵11の表面に鍵電極10を配設する。
演奏用手袋の指先表面に各指の種類に対応する指電極2
0を取り付けるとともに、内部に各指の種類に対応する
圧力センサ30を配設する。鍵電極10と指電極20の
導通状態により鍵11を押鍵している指の種類を検出す
る。鍵11に対する押鍵した指の種類に応じてイニシャ
ルタッチの制御を行い、この指の種類と圧力センサ30
の出力によりアフタータッチの制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鍵盤の押鍵された鍵に
対応する楽音を発生する鍵盤式の電子楽器に係わり、発
生する楽音の特性を制御する楽音制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鍵盤式の電子楽器において、表現
力豊かな楽音を発生するために、押鍵速度に応じて楽音
の音量や音色などを変えるイニシャルタッチ処理、ある
いは、押鍵圧力に応じて楽音の音量や音色などを変える
アフタータッチ処理など、鍵タッチに応じて楽音を制御
することが行われている。なお、押鍵速度を検出する装
置は、例えば特開昭55−32084号公報に開示され
ているタッチレスポンス装置など、種々開発されてい
る。また、押鍵圧力を検出するものでは、鍵の下に配設
した圧力センサなどが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、小指は親指
より力を出しにくいように、指の力は指の種類によって
異なる。このため、押鍵速度や押鍵圧力に応じて楽音を
制御すると、指の違いが楽音の違いとなって現れやすく
なり、同じ楽音で演奏するのが困難になる。そこで、指
の種類に応じて音量や音色を補正するなど、押鍵してい
る指に応じて楽音を制御することが要求される。本発明
は、鍵盤における押鍵によって発生する楽音を押鍵する
指に応じて制御できるような楽音制御装置を提供するこ
とを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになした本発明の楽音制御装置は、鍵盤の押鍵された
鍵を検出する押鍵検出手段と、該押鍵検出手段で検出し
た鍵に対応する楽音を発生する楽音発生手段と、前記押
鍵検出手段で検出した鍵を押鍵している指を判定する指
判定手段と、前記楽音発生手段で発生する楽音を押鍵さ
れた鍵に対応する指に応じて制御する制御手段とを備え
ることを特徴とする。
【0005】
【作用】本発明の楽音制御装置において、鍵盤を押鍵す
ると、押鍵検出手段は鍵盤の押鍵された鍵を検出し、指
判定手段は押鍵検出手段で検出した鍵を押鍵している指
を判定する。一方、楽音発生手段は押鍵検出手段で検出
した鍵に対応する楽音を発生し、制御手段は楽音発生手
段で発生する楽音を指判定手段で判定した指に応じて制
御する。ここで、例えば、制御手段で指の種類によって
楽音制御してもよく、また、押圧力の検出によって楽音
制御してもよい。
【0006】
【実施例】図5は実施例の楽音制御装置を適用した電子
楽器のブロック図、図6はその一部詳細図である。この
電子楽器は、鍵盤1と演奏者が手に装着する左右の演奏
用手袋2L,2Rを備えており、CPU3の制御に基づ
いて、鍵盤1における押鍵によって楽音を発生するとと
もに、演奏用手袋2L,2Rと鍵盤1を介して押鍵した
指を識別し、指の種類に応じて楽音の音色等を制御する
ようにしたものである。また、この実施例の電子楽器は
自動伴奏機能を備えたものである。
【0007】なお、図6に示したように、この実施例で
は、右手の演奏用手袋2Rの親指、ひとさし指、中指、
薬指および小指に対して順に“1”,“2”,“3”,
“4”,“5”の指番号を対応つけ、左手の演奏用手袋
2Lの親指、ひとさし指、中指、薬指および小指に対し
て順に“6”,“7”,“8”,“9”,“10”の指
番号を対応つけ、制御動作において各指の種類をこの指
番号で区別するようにしている。
【0008】鍵盤1は押鍵速度と離鍵速度の検出機構を
備えており、鍵スイッチ回路1aは鍵盤1を走査するこ
とによって押鍵(キーオン)と離鍵(キーオフ)の各イ
ベントを検出し、イベントのあった鍵のキーコードK
C、キーオン/キーオフ信号KON/KOFF、押鍵速
度および離鍵速度のベロシティ値VEL等の各データを
出力する。また、図4に示したように、鍵盤1の白鍵お
よび黒鍵の各鍵11の表面にはメッキ処理等により導電
薄等の鍵電極10(斜線の部分)が形成されており、図
6に示したように、各鍵電極10はそれぞれ独立に鍵電
極回路1bに接続されている。
【0009】図1は演奏用手袋2L,2Rの指の部分の
断面図、図2は同演奏用手袋2L,2Rの掌側から見た
正面図である。この演奏用手袋2L,2Rの各指先の腹
側には導電繊維でできた指電極20(図2の斜線の部
分)が取り付けられている。また、指の腹の部分は薄い
袋状になっており、その指先部分には各指毎に圧力セン
サ30が配設されている。なお、図1は一部厚みを誇張
して示してある。
【0010】図3は圧力センサ30の一部破砕図であ
り、この圧力センサ30は、フレキシブル基板30bに
固定接点30cが形成されており、この固定接点30c
に対面するように感圧導電性ゴム30dが配設されてい
る。そして、鍵11を押鍵するとき指の力に応じた圧力
が感圧導電性ゴム30dに加えられ、固定接点30c間
の抵抗値により押鍵圧力が検出される。
【0011】指電極20に接続されたリード線20aと
圧力センサ30に接続されたリード線30aは、演奏用
手袋2L,2R内で一纏めにされて外部に引き出されて
いる。そして、図6に示したように、指電極20と圧力
センサ30は各リード線20a,30aを介して指・圧
力検出回路2aに接続されている。
【0012】鍵電極回路1bは、CPU3から指定され
た鍵の鍵電極10に対して一定の低電圧信号を印加する
回路である。一方、指・圧力検出回路2aは、演奏用手
袋2L,2Rの各指電極20に印加される低電圧信号を
検出して指番号FNをCPU3に出力する回路である。
なお、鍵電極回路1bと指・圧力検出回路2aは共通の
アース電位に基づいて動作している。
【0013】したがって、CPU3は、現在押鍵されて
いる鍵を鍵電圧回路1bに指定することによりこの鍵の
鍵電極10に接触している指電極20に低電圧信号を印
加し、指・圧力検出回路2aで検出した指番号のデータ
により、現在押鍵している指の種類を判定することがで
きる。なお、指・圧力検出回路2aは、CPU3から指
定された指に対応する圧力センサ30から押鍵圧力PR
Sのデータを出力し、この押鍵圧力PRSはCPU3に
よって読み取られる。
【0014】パネルスイッチ4は、音色(楽器の種類)
を選択するための音色スイッチ、自動伴奏のスタート/
ストップスイッチ、自動伴奏のスタイルやテンポを選択
するスイッチなど、各種の操作スイッチ群からなり、表
示器5はパネルスイッチ4による設定状態などを表示す
るためのものである。なお、パネルスイッチ4で設定さ
れた音色情報TC等のデータはCPU3に取り込まれ
る。
【0015】ROM6には後述説明する制御プログラム
やその他のテーブルデータが記憶されており、CPU3
は、RAM7内に設定したレジスタや配列変数等を用い
ながらROM6の制御プログラムに基づいて電子楽器全
体の動作を制御する。
【0016】このとき、CPU3は、押鍵速度のベロシ
ティ値VELと指番号FNに基づくイニシャルタッチ情
報I、音色情報TCおよびキーコードKCに応じて音色
データを生成し、この音色データを音源回路8に出力す
る。また、CPU3は、ノートオン信号、ノートオフ信
号、指番号、押鍵圧力PRSと指番号FNに基づくアフ
タータッチ情報A、離鍵速度のベロシティ値VELと指
番号FNに基づくオフタッチ情報OTを音源回路8に出
力する。
【0017】音源回路8は、時分割多重化処理による1
0の発音チャンネルを備えた音源回路であり、各発音チ
ャンネルは10本の指にそれぞれ対応している。また、
各発音チャンネルは2つの発音領域により2音同時発音
可能になっており、CPU3から発音指示がある毎にそ
の2つの発音領域を交互に使用して発音する。
【0018】ここで、音源回路8は、ノートオン信号に
より発音を開始し、指番号FNで指定された発音チャン
ネルにおいて、音色データ、アフタータッチ情報Aの各
情報に応じた所定のディジタル楽音信号を生成し、それ
をサウンドシステム8aに出力して発音する。また、ノ
ートオフ信号によりオフタッチ情報OTに応じて楽音を
減衰し、発音を停止する。なお、アフタータッチ情報A
は発音中にも逐次入力され、発音中の楽音は、逐次入力
されるアフタータッチ情報Aに応じて、音色、音高、音
量が変化する。
【0019】この実施例では、押鍵速度のベロシティ値
VELと指番号FNとをそれぞれ引数としてイニシャル
タッチ情報Iを出力するような関数テーブルF1を用い
てイニシャルタッチ処理を行い、押鍵圧力PRSと指番
号FNとをそれぞれ引数としてアフタータッチ情報Aを
出力する関数テーブルF2を用いてアフタータッチ処理
を行う。さらに、離鍵速度のベロシティ値VELと指番
号FNとをそれぞれ引数としてオフタッチ情報OTを出
力するような関数テーブルF3を用いてオフタッチ処理
を行う。
【0020】また、これらの関数テーブルF1,F2,
F3は、パネルスイッチ4の音色スイッチで設定される
音色情報TCに対応して、それぞれ音色の数だけ設けら
れており、CPU3は、設定された音色情報TCに対応
する関数テーブルF1,F2,F3を参照してイニシャ
ルタッチ処理、アフタータッチ処理およびオフタッチ処
理を行う。なお、イニシャルタッチ情報I、アフタータ
ッチ情報Aおよびオフタッチ情報OTは、ベロシティ値
VELと同様にMIDIで用いられる“0”〜“12
7”の数値データである。
【0021】次に、CPU3の制御動作について説明す
る。ここで、実施例の制御で使用するレジスタの主なも
のは以下のとおりであり、以下の説明およびフローチャ
ートにおいて、各レジスタを下記のラベルで表記し、各
レジスタ名とそれらの内容については特に断らない限り
同一のラベルで表す。
【0022】PRS:押鍵圧力 I:イニシャルタッチ情報 A:アフタータッチ情報 OT:オフタッチ情報 FN:指番号および音源回路8の発音チャンネル番号 VEL:押鍵速度および離鍵速度のベロシティ値 KCD:キーコード FT(i):指番号iの指が押鍵したときのキーコード なお、レジスタFT(i)は、各指番号毎に設けられて
おり、指番号の指定によりこの指番号に対応するキーコ
ードが参照される。
【0023】図7は制御プログラムのメインルーチンの
フローチャート、図8〜図10はサブルーチンのフロー
チャートであり、制御部4に電源が投入されると、CP
U3はステップS1からメインルーチンの処理を開始す
る。ステップS1では音源回路8や各レジスタのセット
アップなどの初期設定を行い、ステップS2の鍵処理、
ステップS3のパネルSW処理、ステップS4のその他
の処理を繰り返す。
【0024】ステップS2の鍵処理では、キーイベント
を検出すると、イベントがキーオンの場合は図8のサブ
ルーチンに基づいてキーオン処理を行い、キーオフの場
合は図10のサブルーチンに基づいてキーオフ処理を行
う。また、ステップS3のパネルSW処理ではパネルス
イッチ4の操作に応じた音色の切換えなどの処理を行
い、ステップS4のその他の処理では、図9のサブルー
チンに基づいてタイマ処理を行う。
【0025】図8に示したように、キーオン処理では、
ステップS11で押鍵された鍵のキーコードをレジスタ
KCDに書き込み、ステップS12で押鍵速度のベロシ
ティ値をレジスタVELに書き込む。
【0026】次に、ステップS13で、押鍵された鍵の
鍵電極10に低電圧信号を印加し、指・圧力検出回路2
aにより押鍵した指の指番号を検出してレジスタFNに
書き込み、ステップS14で、この指番号に対応する圧
力センサにより押鍵圧力を検出してレジスタPRSに書
き込み、ステップS15に進む。
【0027】ステップS15では、レジスタFNの指番
号が“6”以上でかつ自動伴奏中であるという条件を満
足するか否かを判定し、条件を満足すればステップS1
6以降の処理を行い、条件を満足しなければステップS
19以降の処理を行う。
【0028】上記ステップS15の判定は、自動伴奏中
であるか否かによって左手の押鍵に対する処理が異なる
ために行うものである。すなわち、この電子楽器は、自
動伴奏中のコード進行を左手で指定できるようにし、右
手によってコード進行に合わせてアンサンブル演奏など
を行うようにしたものである。
【0029】そこで、左手による押鍵で自動伴奏中のと
き、ステップS16でキーコード(レジスタKCD)を
現在の指番号FNに対応するレジスタFT(FN)に登
録し、ステップS17で、指番号iが“6”以上のレジ
スタFT(i)に登録されたキーコードに基づいてコー
ド(和音)を検出する。そして、ステップS18で、検
出したコードの根音とタイプ(種類)に基づいて自動伴
奏の発音制御を行い、メインルーチンに復帰する。
【0030】一方、右手による押鍵であるか自動伴奏中
でなければ、ステップS19において、指番号FNとベ
ロシティ値VELとによる関数テーブルF1の値をイニ
シャルタッチ情報としてレジスタIに書き込むととも
に、指番号FNと押鍵圧力PRSとによる関数テーブル
F2の値をアフタータッチ情報としてレジスタAに書き
込む。
【0031】次に、ステップS20で、音色情報TC、
キーコードKCD、指番号FN、イニシャルタッチ情報
Iに応じた音色データを音源回路8の指番号FNのチャ
ンネルに送出し、ステップS21で同FNチャンネルに
アフタータッチ情報Aとノートオン信号を出力する。こ
れによって、音源回路8で押鍵指についての発音が開始
される。
【0032】ステップS22のその他の処理は押鍵毎に
逐次行う処理である。例えば、コードシーケンサの機能
を持たせて、FN=1〜3は「フルート」、FN=4,
5は「サックス」、FN=6は「ベース」、FN=7〜
10は「ギター」のように、各指番号をシーケンサの各
トラックに対応させて、押鍵された指に対応するトラッ
クの録音を行うような処理を行うことができる。
【0033】この場合、シーケンサを楽譜表示する際
に、指番号を音譜の近傍に表示することが可能となる。
また、シーケンス演奏を行うとともに演奏に合わせて押
鍵すべき鍵をランプ等で表示するような所謂メロディガ
イドの機能を持たせた場合に、ランプ表示とともにどの
指で押鍵するかを指示するようにもできる。
【0034】以上の処理が終了すると、ステップS23
でキーコード(レジスタKCD)を現在の指番号FNに
対応するレジスタFT(FN)に登録し、メインルーチ
ンに復帰する。
【0035】CPU3は、例えば内部レジスタによって
内部クロックをカウントして所定の一定時間の計時を繰
り返すタイマを内蔵しており、タイムアップする毎に所
定のフラグがセットされるようになっている。そして、
次のように押鍵圧力による楽音の制御が上記タイマによ
る一定時間毎に行われる。
【0036】図9に示したように、タイマ処理では、ス
テップS31においてタイマのフラグ等により所定の一
定時間が経過しているか否かを判定し、一定時間経過し
ていなければメインルーチンに復帰し、一定時間経過し
ていればフラグをリセットしてステップS32以降の処
理を行う。
【0037】ここで、ステップS32による指番号レジ
スタFNへの“1”のセットと、ステップS44の判定
およびステップS45による指番号レジスタFNのイン
クリメントにより、ステップS33からステップS43
までの処理を自動伴奏中でない場合の左右両手の指およ
び自動伴奏中における右手の指について繰り返すように
なっている。
【0038】ステップS33でレジスタFT(FN)=
0の場合はステップS44に進み、FT(FN)=0で
ない場合はステップS34で指番号FNに対応する圧力
センサ30により押鍵圧力を取り込んでレジスタPRS
に書き込み、ステップS35に進む。なお、FT(F
N)=0は、指番号FNの指による押鍵が無いか、押鍵
が有ったが既にその押鍵がキーオフ等によって無効にさ
れたことを示す。
【0039】ステップS35では、PRS=0か否かを
判定し、押鍵圧力が0であった場合はステップS38以
降の処理を行い、押鍵圧力が0でない場合は、ステップ
S36で指番号FNと押鍵圧力PRSとによる関数テー
ブルF2の値をアフタータッチ情報としてレジスタAに
書き込み、ステップS37で音源回路8のFNチャンネ
ルにアフタータッチ情報Aを送出してステップS44に
進む。このとき音源回路8で発音される楽音の音色、ピ
ッチ、音量は、このアフタータッチ情報Aにより、押鍵
圧力に応じたものに変化する。
【0040】なお、この例では、PRS=0となった場
合にのみ、レジスタFT(FN)に“0”をセットする
ようにしているので、鍵がある程度上がってキーオフ信
号KOFFが鍵盤1から出力されても、指が鍵から離れ
るまでは実際に音源回路8では消音処理が開始されな
い。
【0041】ステップS35でPRS=0であった場
合、ステップS38でレジスタFT(FN)に格納され
ているキーコードに対応する鍵がキーオフであるか否か
を判定し、キーオフであればステップS39でレジスタ
FT(FN)に“0”をセットしてステップS44に進
み、キーオフでなければすなわちキーオンであればステ
ップS40以降の処理を行う。
【0042】ステップS40では、このレジスタFT
(FN)に格納されているキーコードに対応する鍵を現
在押鍵している他の指の指番号を検出し、その指番号を
レジスタNF(ニューフィンガ)に格納する。すなわ
ち、現在処理を行っている指番号FNについて、押鍵圧
力が0で、かつ、この指番号FNについてのレジスタF
T(FN)のキーコードが示す鍵がキーオンであるとい
うことは、この鍵が他の指に指替えされて押鍵されてい
る場合であり、この指替えされた他の指の指番号を検出
する。
【0043】次に、ステップS41で音色情報TC、レ
ジスタFT(FN)のキーコード、指番号NFに応じた
音色データを音源回路8の指番号NFのチャンネルに送
出し、ステップS42で音源回路8の同NFチャンネル
にキーコードFT(FN)を送出し、かつ、FNチャン
ネルとNFチャンネルの間でクロスフェードを指示す
る。これにより、同じ鍵に対応する楽音が指番号FNに
対応する音色から指番号NFに対応する音色に変化す
る。
【0044】そして、ステップS43において、レジス
タFT(FN)のキーコードをレジスタFT(NF)に
書き込むとともに、レジスタFT(FN)を“0”にセ
ットしてステップS44に進む。すなわち、現在発音を
行っている楽音についてのキーコードと押鍵している指
の指番号との対応関係を書き換える。
【0045】ステップS44で、現在処理を行った指番
号FNが“10”以上であるか、または、指番号FNが
“5”以上でかつ自動伴奏中であるかの判定を行い、い
ずれかの条件を満足すればメインルーチンに復帰する。
すなわち、自動伴奏中の左手指についてはステップS3
4からステップS43までの処理を行わないようにす
る。
【0046】図10に示したように、キーオフ処理で
は、ステップS51で離鍵された鍵のキーコードをレジ
スタKCDに書き込み、ステップS52で離鍵速度のベ
ロシティ値をレジスタVELに書き込む。
【0047】次に、ステップS53で、レジスタFT
(i)にキーコードが登録されているか否かを判定し、
キーコードが登録されていなければメインルーチンに復
帰し、キーコードが登録されていれば、ステップS54
でキーコードが登録されているレジスタFT(i)に対
応する指番号をレジスタFNに書き込み、ステップS5
5に進む。次に、ステップS55で、指番号FNと離鍵
速度のベロシティ値VELとによる関数テーブルF3の
値をオフタッチ情報としてレジスタOTに書き込み、ス
テップS56で同FNチャンネルにオフタッチ情報OT
とノートオフ信号を出力し、ステップS57に進む。こ
れによって、音源回路8で楽音が消音される。
【0048】そして、ステップS57において、指番号
FNが“6”以上かつ自動伴奏中であるか否かの判定を
行い、そうであればステップS58でレジスタFT(F
N)を“0”にセットしてメインルーチンに復帰し、そ
うでなければそのままメインルーチンに復帰する。
【0049】このように、この実施例によれば、押鍵し
た指の種類に応じた適性なイニシャルタッチやアフター
タッチの処理を行うことができる。なお、上記の実施例
では演奏用手袋2L,2Rの指先に圧力センサ30を配
設するようにしているので、鍵盤1側の全ての鍵に対し
て圧力センサを設ける必要がなくなるが、鍵盤側に圧力
センサを配設した場合であっても、鍵と指との対応関係
により、前記のようにアフタータッチの処理を行うこと
ができる。
【0050】なお、圧力センサの構成は、押鍵された鍵
を押している指を検出するものであればどのようなもの
でもよく、例えば、図11の圧力センサ31のように、
電極31bに対面するように配設された感圧導電性ゴム
31cを装着具40の表面に露出させるようにしてもよ
い。
【0051】この圧力センサを図5の電子楽器に適用す
ると、鍵11が押されて、鍵電極10と感圧導電性ゴム
31cが当接するとともに、感圧導電性ゴム31cと電
極31bが当接することによって、鍵電極回路1bと指
・圧力検出回路2aが、リード電圧31aを介して電気
的に接続される。そして、演奏者の押鍵圧力に従い、感
圧導電性ゴム31cの抵抗値が変化する。
【0052】指・圧力検出回路2aは、電極31bに印
加された低電圧信号を検出することによって、指番号F
NをCPU3に出力し、電極31bに印加された低電圧
信号の大きさを検出するこによって、押圧力データをC
PU3に出力する。圧力センサをこのような構成にする
ことによって、簡単な構成で、押鍵された鍵を押してい
る指と押圧力を検出することができる。
【0053】また、押鍵された鍵を押している指を検出
する方法はどのようなものでもよく、例えば、各指の電
極に各指毎に異なる周波数の信号を加え、押鍵検出時に
その鍵の表面電極で検出された信号を各指に対応した周
波数のバンドパスフィルタを透過させ、どのフィルタの
出力が大きいかにより押鍵した指を判別するようにして
もよい。
【0054】また、上記の実施例では、押鍵された鍵と
押鍵した指との関係からイニシャルタッチやアフタータ
ッチの処理を行うようにしているが、押鍵された鍵と押
鍵した指との関係が検出できると、次のような楽音の制
御を行うこともできる。
【0055】例えば、指の曲げ量を検出する曲げセンサ
を演奏用手袋の指に配設し、鍵盤演奏時の指の形状を曲
げセンサで識別して、この指の形状に応じて楽音にビブ
ラートの効果を付与するなどの楽音の制御が考えられて
いる。この場合、複数の指で複数の鍵を押鍵している場
合、従来は曲げた指がどの鍵を押鍵しているかわからな
いのでどの音高の楽音にビブラートを付与すれば良いか
わからなかった。しかし、本発明によれば、曲げた指に
対応する鍵(音高)を検出することができるので、曲げ
る指に応じて所望の音高の楽音についてビブラートを付
与することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、鍵
盤の押鍵された鍵を検出して楽音を発生する楽音制御装
置において、鍵盤の押鍵された鍵を押している指を判定
し、発生する楽音を、押鍵された鍵を押している指に応
じて制御するようにしたので、指の種類による力の差に
応じてイニシャルタッチやアフタータッチを制御するこ
とができるなど、扱いやすい電子楽器を得ることができ
る。また、指の種類毎の曲げ状態で楽音に選択的にビブ
ラートを付与することができるなど、多様な制御を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の楽音制御装置における演奏用
手袋の指の部分を示す断面図である。
【図2】実施例における演奏用手袋の掌側の正面図であ
る。
【図3】実施例における圧力センサを示す一部破砕図で
ある。
【図4】実施例における鍵盤の鍵電極を示す図である。
【図5】実施例の楽音制御装置を適用した電子楽器のブ
ロック図である。
【図6】実施例におけるブロック図の一部詳細図であ
る。
【図7】実施例におけるメインルーチンのフローチャー
トである。
【図8】実施例におけるキーオン処理のフローチャート
である。
【図9】実施例におけるタイマ処理のフローチャートで
ある。
【図10】実施例におけるキーオフ処理のフローチャー
トである。
【図11】実施例における圧力センサの他の例を示す図
である。
【符号の説明】
1…鍵盤、2L…左手の演奏用手袋、2R…右手の演奏
用手袋、10…鍵電極、20…指電極、30…圧力セン
サ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 鍵盤の押鍵された鍵を検出する押鍵検出
    手段と、該押鍵検出手段で検出した鍵に対応する楽音を
    発生する楽音発生手段と、前記押鍵検出手段で検出した
    鍵を押鍵している指を判定する指判定手段と、前記楽音
    発生手段で発生する楽音を押鍵された鍵に対応する指に
    応じて制御する制御手段とを備えることを特徴とする楽
    音制御装置。
JP3165657A 1991-07-05 1991-07-05 楽音制御装置 Withdrawn JPH0511756A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020060338A (ko) * 2001-01-10 2002-07-18 정의필 전자 음악 장갑 시스템

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020060338A (ko) * 2001-01-10 2002-07-18 정의필 전자 음악 장갑 시스템

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