JPH05117470A - ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形用塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体 - Google Patents
ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形用塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体Info
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- JPH05117470A JPH05117470A JP27776191A JP27776191A JPH05117470A JP H05117470 A JPH05117470 A JP H05117470A JP 27776191 A JP27776191 A JP 27776191A JP 27776191 A JP27776191 A JP 27776191A JP H05117470 A JPH05117470 A JP H05117470A
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- chloride resin
- glass
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 塩化ビニル系樹脂100重量部と、ジシクロ
ヘキシルフタレート等のフタル酸エステル1〜20重量
部と、フタル酸エステル以外の可塑剤、例えばトリメリ
ット酸−トリ−2−エチルヘキシル(TOTM)20〜
150重量部からなる塩化ビニル系樹脂組成物、及びそ
の樹脂組成物を射出成形してガラスの周縁部に一体に成
形した成形体。 【効果】 上記組成物は射出成形性がよく、ガラスとの
一体成形体を容易に射出成形することができ、得られた
成形体表面はタックがなく、表面硬度が優れている。
ヘキシルフタレート等のフタル酸エステル1〜20重量
部と、フタル酸エステル以外の可塑剤、例えばトリメリ
ット酸−トリ−2−エチルヘキシル(TOTM)20〜
150重量部からなる塩化ビニル系樹脂組成物、及びそ
の樹脂組成物を射出成形してガラスの周縁部に一体に成
形した成形体。 【効果】 上記組成物は射出成形性がよく、ガラスとの
一体成形体を容易に射出成形することができ、得られた
成形体表面はタックがなく、表面硬度が優れている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両、建築物等にいられ
るガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形用塩化ビニル系樹
脂組成物及びそれを用いたガラス・塩化ビニル系樹脂一
体成形体に関する。
るガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形用塩化ビニル系樹
脂組成物及びそれを用いたガラス・塩化ビニル系樹脂一
体成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用のリアウインド、クォ
ーターウインド等の窓材に使用される枠材(以下モール
という)としては、ゴム、塩化ビニル樹脂等が用いられ
ている。
ーターウインド等の窓材に使用される枠材(以下モール
という)としては、ゴム、塩化ビニル樹脂等が用いられ
ている。
【0003】従来、これら窓材は、ガラスをシール材を
介して車体の枠体にはめ込んだ後、モールを取り付ける
方式によって、車体に装着されていたが、この方式は手
作業が主体の上、工程数も多いため経済的ではなかっ
た。
介して車体の枠体にはめ込んだ後、モールを取り付ける
方式によって、車体に装着されていたが、この方式は手
作業が主体の上、工程数も多いため経済的ではなかっ
た。
【0004】上記問題を解決するために、種々の方法が
提案されており、例えば、特開昭62−68992号公
報、特開平2−60722号公報等には、ガラス・塩化
ビニル樹脂一体成形方式(以下モジュ−ルウインド方式
という)、即ち、ガラスを射出成形機の金型内にセット
し、ガラス周縁部に塩化ビニル樹脂からなる枠材を一体
に成形し、得られた窓材を車体に装着する方法が提案さ
れている。
提案されており、例えば、特開昭62−68992号公
報、特開平2−60722号公報等には、ガラス・塩化
ビニル樹脂一体成形方式(以下モジュ−ルウインド方式
という)、即ち、ガラスを射出成形機の金型内にセット
し、ガラス周縁部に塩化ビニル樹脂からなる枠材を一体
に成形し、得られた窓材を車体に装着する方法が提案さ
れている。
【0005】上記モジュールウインド方式に用いられる
塩化ビニル樹脂としては、塩化ビニル単独重合体に可塑
剤を添加した組成物が使用されている。しかしながら、
この組成物は、射出成形時の流動性が悪いため、ガラス
周縁部を塩化ビニル樹脂の射出成形体で完全に覆うには
射出圧、型締圧等を高くする必要があり、その結果、ガ
ラスが強い圧力で締め付けられ、ガラスが破損し易いと
いう欠点があった。
塩化ビニル樹脂としては、塩化ビニル単独重合体に可塑
剤を添加した組成物が使用されている。しかしながら、
この組成物は、射出成形時の流動性が悪いため、ガラス
周縁部を塩化ビニル樹脂の射出成形体で完全に覆うには
射出圧、型締圧等を高くする必要があり、その結果、ガ
ラスが強い圧力で締め付けられ、ガラスが破損し易いと
いう欠点があった。
【0006】一方、射出成形時の塩化ビニル樹脂の流動
性を向上させる方法としては、塩化ビニル樹脂の重合度
を下げることが試みられているが、低重合度の塩化ビニ
ル樹脂を用いると流動性は向上するものの、可塑剤の保
持性能が低下するため、得られた射出成形体内部から可
塑剤がブリードアウトし、その結果、射出成形体の機械
物性が低下したり、射出成形体表面がタック性を帯びる
という欠点があった。
性を向上させる方法としては、塩化ビニル樹脂の重合度
を下げることが試みられているが、低重合度の塩化ビニ
ル樹脂を用いると流動性は向上するものの、可塑剤の保
持性能が低下するため、得られた射出成形体内部から可
塑剤がブリードアウトし、その結果、射出成形体の機械
物性が低下したり、射出成形体表面がタック性を帯びる
という欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みてなされたものであり、射出成形時の樹脂の流動性
に優れたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形用塩化ビニ
ル系樹脂組成物及び機械物性に優れ、かつ表面にタック
性のないガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体を提供す
ることを目的とする。
鑑みてなされたものであり、射出成形時の樹脂の流動性
に優れたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形用塩化ビニ
ル系樹脂組成物及び機械物性に優れ、かつ表面にタック
性のないガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明で用いられる塩化
ビニル系樹脂組成物は、塩化ビニル系樹脂100重量部
に、一般式(1)以外の可塑剤20〜150重量部と、
一般式(1)で示されるフタル酸エステル1〜20重量
部からなる。
ビニル系樹脂組成物は、塩化ビニル系樹脂100重量部
に、一般式(1)以外の可塑剤20〜150重量部と、
一般式(1)で示されるフタル酸エステル1〜20重量
部からなる。
【0009】
【化2】 (式中、R1 、R2 は炭素数3〜10の環状炭化水素を
示す。)
示す。)
【0010】上記一般式(1)中、R1 、R2 で示され
る環状炭化水素は、上記のとおり炭素数が3〜10に限
定されるのは、炭素数が11以上になると、射出成形時
の塩化ビニル系樹脂組成物の流動性が低下するととも
に、塩化ビニル系樹脂との相溶性が低下して最終的に得
られた成形体の機械的物性が低下するからである。な
お、上記一般式(1)において、R1、R2 は側鎖を有
していてもよいが、主鎖と合わせた炭素数が上記範囲内
とされる。
る環状炭化水素は、上記のとおり炭素数が3〜10に限
定されるのは、炭素数が11以上になると、射出成形時
の塩化ビニル系樹脂組成物の流動性が低下するととも
に、塩化ビニル系樹脂との相溶性が低下して最終的に得
られた成形体の機械的物性が低下するからである。な
お、上記一般式(1)において、R1、R2 は側鎖を有
していてもよいが、主鎖と合わせた炭素数が上記範囲内
とされる。
【0011】上記一般式(1)で示されるフタル酸エス
テルとしては、例えば、ジシクロプロピルフタレート、
ジシクロブチルフタレート、ジシクロペンチルフタレー
ト、ジシクロヘキシルフタレート、ジメチルシクロヘキ
シルフタレート、ジエチルシクロヘキシルフタレート、
ジシクロヘプチルフタレート、ジシクロオクチルフタレ
ート、ジシクロノニルフタレート、ジシクロデシルフタ
レートなどがあげられる。そして、このフタル酸エステ
ルは、単独で使用されてもよいし、二種以上併用されて
もよい。また、その添加量は、塩化ビニル系樹脂100
重量部に対し、1重量部未満であると射出成形時の塩化
ビニル系樹脂組成物の流動性が低下し、20重量部を超
えると最終的に得られる成形体の揮発性が低下しフォギ
ングを起こしやすくなったり機械的物性が低下するの
で、1〜20重量部である。
テルとしては、例えば、ジシクロプロピルフタレート、
ジシクロブチルフタレート、ジシクロペンチルフタレー
ト、ジシクロヘキシルフタレート、ジメチルシクロヘキ
シルフタレート、ジエチルシクロヘキシルフタレート、
ジシクロヘプチルフタレート、ジシクロオクチルフタレ
ート、ジシクロノニルフタレート、ジシクロデシルフタ
レートなどがあげられる。そして、このフタル酸エステ
ルは、単独で使用されてもよいし、二種以上併用されて
もよい。また、その添加量は、塩化ビニル系樹脂100
重量部に対し、1重量部未満であると射出成形時の塩化
ビニル系樹脂組成物の流動性が低下し、20重量部を超
えると最終的に得られる成形体の揮発性が低下しフォギ
ングを起こしやすくなったり機械的物性が低下するの
で、1〜20重量部である。
【0012】本発明で用いられる塩化ビニル系樹脂とし
ては、塩化ビニルの単独重合体の他に、射出成形時の塩
化ビニル系樹脂組成物の流動性、最終的に得られる成形
体の機械的物性等が低下しない範囲内で、塩化ビニル
と、塩化ビニルと共重合可能な重合性単量体との共重合
体、または、塩化ビニルと共重合可能な重合性樹脂に塩
化ビニルをグラフトさせたグラフト共重合体等があげら
れる。なお、共重合体中の上記重合性単量体あるいは重
合性樹脂で形成される構成単位の含有量は、40重量%
を超えないことが好ましい。
ては、塩化ビニルの単独重合体の他に、射出成形時の塩
化ビニル系樹脂組成物の流動性、最終的に得られる成形
体の機械的物性等が低下しない範囲内で、塩化ビニル
と、塩化ビニルと共重合可能な重合性単量体との共重合
体、または、塩化ビニルと共重合可能な重合性樹脂に塩
化ビニルをグラフトさせたグラフト共重合体等があげら
れる。なお、共重合体中の上記重合性単量体あるいは重
合性樹脂で形成される構成単位の含有量は、40重量%
を超えないことが好ましい。
【0013】上記重合性単量体としては、反応性二重結
合を有するものであれば特に限定されるものでなく、例
えば、エチレン、プロピレン、ブチレン等のα−オレフ
ィン類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエ
ステル類、ブチルビニルエーテル、セチルビニルエーテ
ル等のビニルエーテル類、メチルアクリレート、エチル
アクリレート等のアクリル酸エステル類、メチルメタク
リレート、エチルメタクリレート、フェニルメタクリレ
ート等のメタクリル酸エステル類、スチレン、α−メチ
ルスチレン等の芳香族ビニル類、塩化ビニリデン、フッ
化ビニル等のハロゲン化ビニル類、N−フェニルマレイ
ミド、N−シクロヘキシルマレイミド等のN−置換マレ
イミド類などがあげられる。これらは、単独で使用され
てもよいし、2種以上併用されてもよい。
合を有するものであれば特に限定されるものでなく、例
えば、エチレン、プロピレン、ブチレン等のα−オレフ
ィン類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエ
ステル類、ブチルビニルエーテル、セチルビニルエーテ
ル等のビニルエーテル類、メチルアクリレート、エチル
アクリレート等のアクリル酸エステル類、メチルメタク
リレート、エチルメタクリレート、フェニルメタクリレ
ート等のメタクリル酸エステル類、スチレン、α−メチ
ルスチレン等の芳香族ビニル類、塩化ビニリデン、フッ
化ビニル等のハロゲン化ビニル類、N−フェニルマレイ
ミド、N−シクロヘキシルマレイミド等のN−置換マレ
イミド類などがあげられる。これらは、単独で使用され
てもよいし、2種以上併用されてもよい。
【0014】また、上記重合性樹脂としては、特に限定
されるものではなく、例えば、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素共重合体、
エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−エ
チルアクリレート一酸化炭素共重合体、エチレン−メチ
ルメタクリレート共重合体、エチレン−プロピレン共重
合体、アクリルニトリル−ブタジエン共重合体、ポリウ
レタン樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂、塩素化ポリプロ
ピレン樹脂などがあげられる。これらは、単独で使用さ
れてもよいし、2種以上併用されてもよい。
されるものではなく、例えば、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素共重合体、
エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−エ
チルアクリレート一酸化炭素共重合体、エチレン−メチ
ルメタクリレート共重合体、エチレン−プロピレン共重
合体、アクリルニトリル−ブタジエン共重合体、ポリウ
レタン樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂、塩素化ポリプロ
ピレン樹脂などがあげられる。これらは、単独で使用さ
れてもよいし、2種以上併用されてもよい。
【0015】また、上記塩化ビニル系樹脂の平均重合度
は、小さくなると最終的に得られる成形体の機械物性が
低下するとともに、可塑剤の保持力が低下して成形体表
面がタック性を有し、大きくなると射出成形時の塩化ビ
ニル系樹脂組成物の流動性が低下するので、400〜1
500が好ましい。
は、小さくなると最終的に得られる成形体の機械物性が
低下するとともに、可塑剤の保持力が低下して成形体表
面がタック性を有し、大きくなると射出成形時の塩化ビ
ニル系樹脂組成物の流動性が低下するので、400〜1
500が好ましい。
【0016】上記塩化ビニル系樹脂の製造方法は任意の
方法が採用されてよく、例えば、ラジカル重合開始剤を
用いて塩化ビニルの重合で通常行われている公知の懸濁
重合法、乳化重合法、溶液重合法、塊状重合法等があげ
られる。懸濁重合法は、得られる重合体に不純物が含ま
れ難く、また製造コストが比較的安価なことから好適に
採用される。
方法が採用されてよく、例えば、ラジカル重合開始剤を
用いて塩化ビニルの重合で通常行われている公知の懸濁
重合法、乳化重合法、溶液重合法、塊状重合法等があげ
られる。懸濁重合法は、得られる重合体に不純物が含ま
れ難く、また製造コストが比較的安価なことから好適に
採用される。
【0017】本発明で用いられる可塑剤としては、前記
した一般式(1)で示されるフタル酸エステル以外の可
塑剤であって、上記塩化ビニル系樹脂と相溶性のあるも
のであれば特に限定されるものではなく、例えば、フタ
ル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジ−n−オ
クチル、フタル酸ジイソデシル等のフタル酸系、アジピ
ン酸ジブチル、アジピン酸ジ−n−ヘキシル等のアジピ
ン酸系、リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−エチルヘ
キシル等のリン酸系、トリメリット酸−トリ−2−エチ
ルヘキシル、トリメリット酸トリブチル等のトリメリッ
ト酸系、塩素化パラフィン系、ポリエステル系等があげ
られ、揮発性が少なく、耐フォギング性に優れたフタル
酸ジイソデシル(以下、DIDPという)、トリメリッ
ト酸−トリ−2−エチルヘキシル(以下、TOTMとい
う)が好適に用いられる。これらは、単独で使用されて
もよいし、2種以上併用されてもよい。
した一般式(1)で示されるフタル酸エステル以外の可
塑剤であって、上記塩化ビニル系樹脂と相溶性のあるも
のであれば特に限定されるものではなく、例えば、フタ
ル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジ−n−オ
クチル、フタル酸ジイソデシル等のフタル酸系、アジピ
ン酸ジブチル、アジピン酸ジ−n−ヘキシル等のアジピ
ン酸系、リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−エチルヘ
キシル等のリン酸系、トリメリット酸−トリ−2−エチ
ルヘキシル、トリメリット酸トリブチル等のトリメリッ
ト酸系、塩素化パラフィン系、ポリエステル系等があげ
られ、揮発性が少なく、耐フォギング性に優れたフタル
酸ジイソデシル(以下、DIDPという)、トリメリッ
ト酸−トリ−2−エチルヘキシル(以下、TOTMとい
う)が好適に用いられる。これらは、単独で使用されて
もよいし、2種以上併用されてもよい。
【0018】この一般式(1)で示されるフタル酸エス
テル以外の可塑剤の添加量は、少なくなると射出成形時
の流動性が低下し、多くなると最終的に得られる成形体
表面にタック性が現れるので、上記塩化ビニル系樹脂1
00重量部に対して20〜150重量部である。
テル以外の可塑剤の添加量は、少なくなると射出成形時
の流動性が低下し、多くなると最終的に得られる成形体
表面にタック性が現れるので、上記塩化ビニル系樹脂1
00重量部に対して20〜150重量部である。
【0019】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物には、必
要に応じて、ブチル錫マレ−ト、オクチル錫マレ−ト等
の錫系安定剤、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
バリウム、ステアリン酸亜鉛等の有機金属塩系安定剤、
金属石ケン系安定剤、エポキシ化大豆油、エポキシ化ア
マニ油等の有機エポキシ化合物系安定剤などの熱安定
剤、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス等の脂
肪族炭化水素系滑剤、ステアリルアルコール等の高級脂
肪族アルコール系滑剤、ステアリン酸、ヒドロキシステ
アリン酸等の高級脂肪酸系滑剤、脂肪酸アマイド系滑
剤、脂肪酸エステル系滑剤などの滑剤、ベンゾフェノン
系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤な
どの紫外線吸収剤、アクリル系加工助剤、ハロゲン系難
燃剤、リン系難燃剤などの難燃剤、炭酸カルシウム、ク
レー、マイカなどの充填剤、酸化チタン、カーボンブラ
ックなどの顔料等が添加されてもよい。
要に応じて、ブチル錫マレ−ト、オクチル錫マレ−ト等
の錫系安定剤、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
バリウム、ステアリン酸亜鉛等の有機金属塩系安定剤、
金属石ケン系安定剤、エポキシ化大豆油、エポキシ化ア
マニ油等の有機エポキシ化合物系安定剤などの熱安定
剤、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス等の脂
肪族炭化水素系滑剤、ステアリルアルコール等の高級脂
肪族アルコール系滑剤、ステアリン酸、ヒドロキシステ
アリン酸等の高級脂肪酸系滑剤、脂肪酸アマイド系滑
剤、脂肪酸エステル系滑剤などの滑剤、ベンゾフェノン
系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤な
どの紫外線吸収剤、アクリル系加工助剤、ハロゲン系難
燃剤、リン系難燃剤などの難燃剤、炭酸カルシウム、ク
レー、マイカなどの充填剤、酸化チタン、カーボンブラ
ックなどの顔料等が添加されてもよい。
【0020】ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体の製
造方法は任意の方法が採用されてよいが、射出成形によ
り成形されるのが好ましく、請求項2のガラス・塩化ビ
ニル系樹脂一体成形体は、請求項1に記載の塩化ビニル
系樹脂組成物が射出成形され、ガラスの周縁部に一体的
に形成されている。
造方法は任意の方法が採用されてよいが、射出成形によ
り成形されるのが好ましく、請求項2のガラス・塩化ビ
ニル系樹脂一体成形体は、請求項1に記載の塩化ビニル
系樹脂組成物が射出成形され、ガラスの周縁部に一体的
に形成されている。
【0021】上記ガラスとしては、特に限定されるもの
ではなく、例えば、自動車用強化ガラス、自動車用合わ
せガラス等の加工ガラス、建築用未加工ガラスなどがあ
げられる。これらのガラスは、金型内に設置され、その
周縁部に上記塩化ビニル系樹脂組成物が射出成形され一
体化されるが、ガラスと塩化ビニル系樹脂組成物との接
着性をより向上させるために、ガラス周縁部の塩化ビニ
ル系樹脂組成物と接触するガラス表面に、エポキシ系樹
脂接着剤、フェノ−ル変性エポキシ系樹脂接着剤、ポリ
アミド系樹脂接着剤等の公知のガラス・塩化ビニル系樹
脂組成物接着用接着剤の層を予め設けた後、塩化ビニル
系樹脂組成物を射出成形してもよい。
ではなく、例えば、自動車用強化ガラス、自動車用合わ
せガラス等の加工ガラス、建築用未加工ガラスなどがあ
げられる。これらのガラスは、金型内に設置され、その
周縁部に上記塩化ビニル系樹脂組成物が射出成形され一
体化されるが、ガラスと塩化ビニル系樹脂組成物との接
着性をより向上させるために、ガラス周縁部の塩化ビニ
ル系樹脂組成物と接触するガラス表面に、エポキシ系樹
脂接着剤、フェノ−ル変性エポキシ系樹脂接着剤、ポリ
アミド系樹脂接着剤等の公知のガラス・塩化ビニル系樹
脂組成物接着用接着剤の層を予め設けた後、塩化ビニル
系樹脂組成物を射出成形してもよい。
【0022】上記射出成形の方式としては、上記塩化ビ
ニル系樹脂組成物を加熱分解させることなく射出成形で
きるものであれば特に限定されるものではなく、例え
ば、プランジャ方式、プランジャ・プリプラ方式、スク
リュ・プリプラ方式、スクリュ・イン・ライン方式等が
あげられ、プランジャ方式が好適に用いられる。
ニル系樹脂組成物を加熱分解させることなく射出成形で
きるものであれば特に限定されるものではなく、例え
ば、プランジャ方式、プランジャ・プリプラ方式、スク
リュ・プリプラ方式、スクリュ・イン・ライン方式等が
あげられ、プランジャ方式が好適に用いられる。
【0023】上記プランジャ方式の射出成形は、加熱し
たシリンダ中で上記塩化ビニル系樹脂組成物を加熱流動
化し、これを押出ラムにより金型中にプランジャで押し
込む成形法である。
たシリンダ中で上記塩化ビニル系樹脂組成物を加熱流動
化し、これを押出ラムにより金型中にプランジャで押し
込む成形法である。
【0024】上記プランジャ方式の射出成形において
は、射出成形機のシリンダ内の圧力は100〜300Kg
/cm2 とするのが好ましく、また射出成形機シリンダ内
の塩化ビニル系樹脂組成物は、160〜200℃で溶融
状態とされ、これを金型のキャビティ内に充填するのが
好ましい。
は、射出成形機のシリンダ内の圧力は100〜300Kg
/cm2 とするのが好ましく、また射出成形機シリンダ内
の塩化ビニル系樹脂組成物は、160〜200℃で溶融
状態とされ、これを金型のキャビティ内に充填するのが
好ましい。
【0025】以下、図面を参照し、塩化ビニル系樹脂組
成物を射出成形してガラス周縁部に一体的に成形体を形
成する工程を説明する。図1は請求項2のガラス・塩化
ビニル系樹脂一体成形体を射出成形して製造する工程を
例示する模式断面図である。
成物を射出成形してガラス周縁部に一体的に成形体を形
成する工程を説明する。図1は請求項2のガラス・塩化
ビニル系樹脂一体成形体を射出成形して製造する工程を
例示する模式断面図である。
【0026】図1において、3は上型31と下型32か
らなる金型であり、金型3には溶融状態の塩化ビニル系
樹脂組成物21を注入する樹脂注入口34と金型冷却用
冷却水パイプ33が設置されている。35は上型31と
下型32により形成されたキャビティであり、ガラス1
を挟持する中央空隙部37と溶融状態の塩化ビニル系樹
脂組成物21を充填するための周縁空隙部36とから形
成されている。
らなる金型であり、金型3には溶融状態の塩化ビニル系
樹脂組成物21を注入する樹脂注入口34と金型冷却用
冷却水パイプ33が設置されている。35は上型31と
下型32により形成されたキャビティであり、ガラス1
を挟持する中央空隙部37と溶融状態の塩化ビニル系樹
脂組成物21を充填するための周縁空隙部36とから形
成されている。
【0027】以下、製造方法を説明する。まず、図1
(イ)に示すように、ガラス1を中央空隙部37に配置
し、金型を閉じる。次に図1(ロ)に示すように、金型
3を型締めした後に周縁空隙部36に溶融状態の塩化ビ
ニル系樹脂組成物21を樹脂注入口34より注入してキ
ャビティ35内に溶融状態の塩化ビニル系樹脂組成物2
1を充填し、冷却水パイプ33に冷却水を流して金型3
を冷却すると、図1(ハ)に示すように、周縁空隙部3
6に注入された溶融状態の塩化ビニル系樹脂組成物21
が冷却固化され、塩化ビニル系樹脂成形体2がガラス1
の周縁部に一体的に形成される。次いで、図1(ニ)に
示すように、金型3を開いて取り出すと、ガラス1と塩
化ビニル系樹脂成形体2が一体的に射出成形されたガラ
ス・塩化ビニル系樹脂一体成形体Aが得られる。
(イ)に示すように、ガラス1を中央空隙部37に配置
し、金型を閉じる。次に図1(ロ)に示すように、金型
3を型締めした後に周縁空隙部36に溶融状態の塩化ビ
ニル系樹脂組成物21を樹脂注入口34より注入してキ
ャビティ35内に溶融状態の塩化ビニル系樹脂組成物2
1を充填し、冷却水パイプ33に冷却水を流して金型3
を冷却すると、図1(ハ)に示すように、周縁空隙部3
6に注入された溶融状態の塩化ビニル系樹脂組成物21
が冷却固化され、塩化ビニル系樹脂成形体2がガラス1
の周縁部に一体的に形成される。次いで、図1(ニ)に
示すように、金型3を開いて取り出すと、ガラス1と塩
化ビニル系樹脂成形体2が一体的に射出成形されたガラ
ス・塩化ビニル系樹脂一体成形体Aが得られる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。なお、
「部」とあるのは「重量部」を意味する。また、結果に
示した塩化ビニル系樹脂組成物およびガラス・塩化ビニ
ル系樹脂一体成形体に関する各物性の測定方法は次の通
りである。 1.塩化ビニル系樹脂組成物に関する物性 (1)流動性 得られた塩化ビニル系樹脂組成物をペレット化し、高化
式フローテスタ(島津製作所社製、型式;CFT−50
0)に供給して、170℃、100kgf/cm2 荷重の条件
下で1φ×10mmのノズルを使用して測定した。 (2)引張強度 得られた塩化ビニル系樹脂組成物を160℃の8インチ
ロールに供給し、組成物がロールに巻きついた後、3分
間溶融混練し、ロールシートを得た。得られたロールシ
ートを、170℃で3分間予熱した後、50Kg/cm2で4
分加圧し、その後冷却プレスして厚さ2mmの塩化ビニル
系樹脂板を得た。得られた樹脂板を用いJISK674
5に準拠して測定した。 (3)タック性 引張強度の測定に使用したのと同じ塩化ビニル系樹脂板
を70℃、95%RHの雰囲気下に1週間放置した後、
その表面の状態を22℃、65%RHの雰囲気下で官能
検査して下記の判定基準によりタック性を評価した。
「部」とあるのは「重量部」を意味する。また、結果に
示した塩化ビニル系樹脂組成物およびガラス・塩化ビニ
ル系樹脂一体成形体に関する各物性の測定方法は次の通
りである。 1.塩化ビニル系樹脂組成物に関する物性 (1)流動性 得られた塩化ビニル系樹脂組成物をペレット化し、高化
式フローテスタ(島津製作所社製、型式;CFT−50
0)に供給して、170℃、100kgf/cm2 荷重の条件
下で1φ×10mmのノズルを使用して測定した。 (2)引張強度 得られた塩化ビニル系樹脂組成物を160℃の8インチ
ロールに供給し、組成物がロールに巻きついた後、3分
間溶融混練し、ロールシートを得た。得られたロールシ
ートを、170℃で3分間予熱した後、50Kg/cm2で4
分加圧し、その後冷却プレスして厚さ2mmの塩化ビニル
系樹脂板を得た。得られた樹脂板を用いJISK674
5に準拠して測定した。 (3)タック性 引張強度の測定に使用したのと同じ塩化ビニル系樹脂板
を70℃、95%RHの雰囲気下に1週間放置した後、
その表面の状態を22℃、65%RHの雰囲気下で官能
検査して下記の判定基準によりタック性を評価した。
【0029】:タック性なし ×:試料表面がベタついた状態であり、タック性有り (4)ショア硬度 引張強度の測定に使用したのと同じ塩化ビニル系樹脂板
を用いて、その表面の硬度をショア硬度計(上島製作所
製、型式;HD−103N)により測定した。 (5)揮発性 上記(2)の引張強度の測定の場合と同じ塩化ビニル系
樹脂板を、23±2℃のデシケータ中に24時間放置し
た後、その重量を測定し、100℃±2℃のギヤー式加
熱試験機中に120時間放置した後、再度23±2℃の
デシケータ中に24時間以上放置した後、その重量を測
定した。この場合の重量の減少量を算出し、%で表示し
た。 2.ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体に関する物性 (1)耐ショートショット性 得られたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体を目視観
察して、下記の判定基準により耐ショートショット性を
評価した。
を用いて、その表面の硬度をショア硬度計(上島製作所
製、型式;HD−103N)により測定した。 (5)揮発性 上記(2)の引張強度の測定の場合と同じ塩化ビニル系
樹脂板を、23±2℃のデシケータ中に24時間放置し
た後、その重量を測定し、100℃±2℃のギヤー式加
熱試験機中に120時間放置した後、再度23±2℃の
デシケータ中に24時間以上放置した後、その重量を測
定した。この場合の重量の減少量を算出し、%で表示し
た。 2.ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体に関する物性 (1)耐ショートショット性 得られたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体を目視観
察して、下記の判定基準により耐ショートショット性を
評価した。
【0030】○:ガラス周縁部の塩化ビニル系樹脂組成
物の成形体が欠落のない状態で存在する。 ×:ガラス周縁部の塩化ビニル系樹脂組成物の成形体が
一部欠落してショートショット状態で存在する (2)タック性 得られたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体を70
℃、95%RHの雰囲気下に1週間放置した後、塩化ビ
ニル系樹脂組成物の成形体表面の状態を22℃、65%
RHの雰囲気下で官能検査して下記の判定基準によりタ
ック性を評価した。
物の成形体が欠落のない状態で存在する。 ×:ガラス周縁部の塩化ビニル系樹脂組成物の成形体が
一部欠落してショートショット状態で存在する (2)タック性 得られたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体を70
℃、95%RHの雰囲気下に1週間放置した後、塩化ビ
ニル系樹脂組成物の成形体表面の状態を22℃、65%
RHの雰囲気下で官能検査して下記の判定基準によりタ
ック性を評価した。
【0031】○:タック性なし ×:試料表面がベタついた状態であり、タック性有り実施例1〜5、比較例1〜5 表1に示した所定量の塩化ビニル樹脂、可塑剤、アミン
系化合物と、バリウム−亜鉛系液状安定剤(旭電化社
製、商品名;AC−190)1.5部、バリウム−亜鉛
系粉末状安定剤(旭電化社製、商品名;AP−550)
0.5部及び有機エポキシ化合物系安定剤(旭電化社
製、商品名;O−130P)3.0部をスーパーミキサ
ー(川田製作所社製、型式;SMG−100)に供給
し、100℃まで昇温しながら20分間攪拌した後、内
容物をクーリングミキサー(川田製作所社製、型式;C
O−100)に移し、15分間攪拌し、30℃以下まで
冷却してコンパウンドを得た。
系化合物と、バリウム−亜鉛系液状安定剤(旭電化社
製、商品名;AC−190)1.5部、バリウム−亜鉛
系粉末状安定剤(旭電化社製、商品名;AP−550)
0.5部及び有機エポキシ化合物系安定剤(旭電化社
製、商品名;O−130P)3.0部をスーパーミキサ
ー(川田製作所社製、型式;SMG−100)に供給
し、100℃まで昇温しながら20分間攪拌した後、内
容物をクーリングミキサー(川田製作所社製、型式;C
O−100)に移し、15分間攪拌し、30℃以下まで
冷却してコンパウンドを得た。
【0032】得られたコンパウンドを金型温度およびバ
レル先端温度が155℃に設定された押出機(長田製作
所社製、型式;SLM−50)に供給し、溶融混練して
押出物を得た。
レル先端温度が155℃に設定された押出機(長田製作
所社製、型式;SLM−50)に供給し、溶融混練して
押出物を得た。
【0033】得られた押出物を冷却した後、コールドカ
ットペレタイザー(ユニオン・プラスチック社製、型
式;UC−152)に供給し、カッティングしてペレッ
ト状の塩化ビニル系樹脂組成物を得た。
ットペレタイザー(ユニオン・プラスチック社製、型
式;UC−152)に供給し、カッティングしてペレッ
ト状の塩化ビニル系樹脂組成物を得た。
【0034】得られた塩化ビニル系樹脂組成物を用い
て、前記測定法に基づき、塩化ビニル系樹脂組成物に関
する各物性を測定した。結果を表1に示した。次いで、
射出成形機(東芝機械社製、型式;IS−350E)に
設置された金型内に、周縁部にエポキシ系樹脂接着剤
(セメダイン社製、商品名;セメダイン1500)層を
幅1cm、厚さ25μmに形成したガラス(300×30
0×3mmの大きさの強化ガラス)を配置し型締した後、
上記ペレット状の塩化ビニル系樹脂組成物を上記射出成
形機に供給し、上記塩化ビニル系樹脂組成物を190℃
に加温して溶融し、樹脂注入口よりシリンダー内圧力1
70Kg/cm2 で注入して上記溶融状態の塩化ビニル系樹
脂組成物をキャビティ内に充填した。
て、前記測定法に基づき、塩化ビニル系樹脂組成物に関
する各物性を測定した。結果を表1に示した。次いで、
射出成形機(東芝機械社製、型式;IS−350E)に
設置された金型内に、周縁部にエポキシ系樹脂接着剤
(セメダイン社製、商品名;セメダイン1500)層を
幅1cm、厚さ25μmに形成したガラス(300×30
0×3mmの大きさの強化ガラス)を配置し型締した後、
上記ペレット状の塩化ビニル系樹脂組成物を上記射出成
形機に供給し、上記塩化ビニル系樹脂組成物を190℃
に加温して溶融し、樹脂注入口よりシリンダー内圧力1
70Kg/cm2 で注入して上記溶融状態の塩化ビニル系樹
脂組成物をキャビティ内に充填した。
【0035】次に、金型冷却用の冷却水パイプに冷却水
を流して金型を冷却し、キャビティ内の溶融塩化ビニル
系樹脂組成物を冷却固化させた後、型を開いて取り出
し、ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体を得た。
を流して金型を冷却し、キャビティ内の溶融塩化ビニル
系樹脂組成物を冷却固化させた後、型を開いて取り出
し、ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体を得た。
【0036】得られたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成
形体を用いて、前記測定法に基づき、ガラス・塩化ビニ
ル系樹脂一体成形体に関する各物性を測定した。結果を
表1に示した。
形体を用いて、前記測定法に基づき、ガラス・塩化ビニ
ル系樹脂一体成形体に関する各物性を測定した。結果を
表1に示した。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物の構成
は前記した通りであり、請求項1に記載の塩化ビニル系
樹脂組成物は、塩化ビニル系樹脂に、特定のフタル酸エ
ステルと、このフタル酸エステル以外の可塑剤が配合さ
れているから、射出成形時の流動性に優れ、かつ上記塩
化ビニル系樹脂組成物を用いて作製した成形体表面はタ
ック性がなく、表面硬度が優れている。
は前記した通りであり、請求項1に記載の塩化ビニル系
樹脂組成物は、塩化ビニル系樹脂に、特定のフタル酸エ
ステルと、このフタル酸エステル以外の可塑剤が配合さ
れているから、射出成形時の流動性に優れ、かつ上記塩
化ビニル系樹脂組成物を用いて作製した成形体表面はタ
ック性がなく、表面硬度が優れている。
【0039】請求項2のガラス・塩化ビニル系樹脂一体
成形体は、上記請求項1に記載の塩化ビニル系樹脂組成
物がガラスの周縁部に射出成形されたものであるから、
射出成形時に塩化ビニル系樹脂組成物が優れた流動性を
示し、射出圧、型締圧等を上げなくてもガラス周縁部に
塩化ビニル系樹脂組成物が完全に回り込み、ショートシ
ョット状態とならず、ガラス周縁部の塩化ビニル系樹脂
組成物の成形体が欠落していないガラス・塩化ビニル系
樹脂一体成形体を得ることができ、得られたガラス・塩
化ビニル系樹脂一体成形体の塩化ビニル系樹脂成形体表
面はタック性を示さない。
成形体は、上記請求項1に記載の塩化ビニル系樹脂組成
物がガラスの周縁部に射出成形されたものであるから、
射出成形時に塩化ビニル系樹脂組成物が優れた流動性を
示し、射出圧、型締圧等を上げなくてもガラス周縁部に
塩化ビニル系樹脂組成物が完全に回り込み、ショートシ
ョット状態とならず、ガラス周縁部の塩化ビニル系樹脂
組成物の成形体が欠落していないガラス・塩化ビニル系
樹脂一体成形体を得ることができ、得られたガラス・塩
化ビニル系樹脂一体成形体の塩化ビニル系樹脂成形体表
面はタック性を示さない。
【図1】図1(イ)、(ロ)、(ハ)および(ニ)は請
求項2のガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体を射出成
形して製造する工程を例示する模式断面図である。
求項2のガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体を射出成
形して製造する工程を例示する模式断面図である。
A ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体 1 ガラス 2 塩化ビニル系樹脂成形体 3 金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:10 4F 31:30 4F
Claims (2)
- 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂100重量部、一般式
(1)以外の可塑剤20〜150重量部と、一般式
(1)で示されるフタル酸エステル1〜20重量部から
なることを特徴とするガラス・塩化ビニル系樹脂一体成
形用塩化ビニル系樹脂組成物。 【化1】 (式中、R1 、R2 は炭素数3〜10の環状炭化水素を
示す。) - 【請求項2】 請求項1に記載の塩化ビニル系樹脂組成
物が射出成形され、ガラスの周縁部に一体的に形成され
ていることを特徴とするガラス・塩化ビニル系樹脂一体
成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27776191A JPH05117470A (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形用塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27776191A JPH05117470A (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形用塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05117470A true JPH05117470A (ja) | 1993-05-14 |
Family
ID=17587969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27776191A Pending JPH05117470A (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | ガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形用塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いたガラス・塩化ビニル系樹脂一体成形体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05117470A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2604652A4 (en) * | 2010-08-12 | 2014-02-26 | Zeon Corp | VINYL CHLORIDE RESIN COMPOSITION FOR FORMING POWDER, AND SHAPED AND LAMINATED ARTICLE OF VINYL CHLORIDE RESIN |
-
1991
- 1991-10-24 JP JP27776191A patent/JPH05117470A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2604652A4 (en) * | 2010-08-12 | 2014-02-26 | Zeon Corp | VINYL CHLORIDE RESIN COMPOSITION FOR FORMING POWDER, AND SHAPED AND LAMINATED ARTICLE OF VINYL CHLORIDE RESIN |
JP5803921B2 (ja) * | 2010-08-12 | 2015-11-04 | 日本ゼオン株式会社 | 粉体成形用塩化ビニル樹脂組成物、塩化ビニル樹脂成形体及び積層体 |
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