JPH05117250A - 殺寄生原虫薬 - Google Patents

殺寄生原虫薬

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JPH05117250A
JPH05117250A JP3135722A JP13572291A JPH05117250A JP H05117250 A JPH05117250 A JP H05117250A JP 3135722 A JP3135722 A JP 3135722A JP 13572291 A JP13572291 A JP 13572291A JP H05117250 A JPH05117250 A JP H05117250A
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JP
Japan
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formula
alkyl
compounds
active compound
acid
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Pending
Application number
JP3135722A
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English (en)
Inventor
Werner Dr Lindner
ベルナー・リンドナー
Axel Haberkorn
アクセル・ハーバーコルン
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Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
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Filing date
Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/53Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with three nitrogens as the only ring hetero atoms, e.g. chlorazanil, melamine

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式 【化1】 式中、Rは随時置換されていてもよいピリジル、ピラ
ジニル又はピリミジ ニルを表し、Xは、O、S、S
O、SO又は−CR(CN)−を表し、Rは水素
又は水素、ハロゲン、ニトロ、アルキル、アルコキシ、
ア ルキルチオ、ハロゲノアルキル、ハロゲノアルコ
キシ、アルキルチオおよび ハロゲノアルキルチオか
ら成る群の、同一又は相異なる基を表し、Rは水素、
随時置換されうるアルキル、アルケニル、アルキニル又
はアラルキルを表し、Rは水素又はアルキルを表
す、の1,2,4−トリアジンジオンを有効成分とする
殺寄生原虫薬。 【効果】 この薬剤は、広範囲の寄生原虫防除に有効で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、置換された1,2,4−トリア
ジンジオン類の、寄生原虫および特にコクシジウム並び
に魚および昆虫の寄生虫のための防除剤としての用途に
関するものである。
【0002】ある種の置換された1,2,4−トリアジ
ンジオン類をコクシジウム防除のために使用することは
知られている。しかしながら、これらの化合物の作用
は、常に満足の行くものではない。
【0003】一般式
【0004】
【化2】
【0005】式中、R1は随時置換されていてもよいピ
リジル、ピラジニルまたはピリミジニルを表し、Xは、
O、S、SO、SO2または−CR4(CN)−を表し、
2は水素または水素、ハロゲン、ニトロ、アルキル、
アルコキシ、アルキルチオ、ハロゲノアルキル、ハロゲ
ノアルコキシ、アルキルチオおよびハロゲノアルキルチ
オから成る群の1またはそれ以上の、同一もしくは相異
なる基を表し、R3は水素、随時置換されていてもよい
アルキル、アルケニル、アルキニルまたはアラルキルを
表し、R4は水素またはアルキルを表す、の置換された
1,2,4−トリアジンジオン類は、寄生原虫の防除に
極めて適することが見出された。
【0006】式Iの化合物群は、本出願人による以前の
出願(DE−OS(ドイツ国特許出願公開明細書)第
3,900,373号)の対象物である。これらは、そこ
で、対応する水素化化合物の製造のために使用されてい
る。
【0007】一般式I
【0008】
【化3】
【0009】式中、X、R1、R2およびR3は上述の意
味を有する、の置換された1,2,4−トリアジンジオ
ン類は、 a)式Ia
【0010】
【化4】
【0011】式中、X、R1およびR2は上述の意味を有
する、の化合物を、 式II
【0012】
【化5】R3−B II 式中、R3は上述の意味をを有し、Bはハロゲン、OS
2−アルキル、−O−SO2−アリール、または−O−
SO2−ハロゲノアルキルを表す、の化合物と反応させ
る方法、もしくは b)式III
【0013】
【化6】
【0014】式中、X、R1、R2およびR3は上述の意
味を有する、の化合物を、加熱により脱カルボキシルさ
せる方法、もしくは c)式IV
【0015】
【化7】
【0016】式中、Xは、O、S、−CR4(CN)−
を表し、R1およびR2は上述の意味を有し、R4は水素
またはアルキルを表し、R6およびR7は随時置換されて
いてもよいアルキルを表す、の化合物を、 式X
【0017】
【化8】CHO−COOH X のグリオキシル酸と、無機または有機酸の存在下におい
て反応させる方法、もしくは d)式V
【0018】
【化9】
【0019】式中、XはO、Sまたは−CR4(CN)
−を表し、R1、R2、R3およびR4は上述の意味を有
し、R8はアルキルまたは随時置換されていてもよいア
リールを表し、R9はHを表す、の化合物を塩基の存在
下において加熱する方法、もしくは e)式VI
【0020】
【化10】
【0021】式中、XはOまたはSを表し、R2および
3は上述の意味を有する、の化合物を、 式VII
【0022】
【化11】R1−A VII 式中、R1は上述の意味を有し、Aは基ハロゲン、0−
SO2−アルキル、−O−SO2−ハロゲノアルキル、−
O−SO2−アリール、−S−アルキル、−SO2−アル
キルまたはSO2−ハロゲノアルキルを表す、の化合物
と反応させる方法、により製造することができる。
【0023】式VII、IV、V及びVIの化合物のい
くつかは、DOS(ドイツ国特許公開明細書)第3,8
05,660号により公知であるか、もしくは本出願人
による現未公開の前出願(ドイツ国特許出願P3900
373.6)の主題である。
【0024】式Iの好ましく用いられる化合物は、次の
如きものである:式中、R1はハロゲン、アルキル、シ
アノ、ニトロ、アルコキシ、アルキルチオ、ハロゲノア
ルキル、ハロゲノアルコキシ、ハロゲノアルキルチオ、
ハロゲノアルキルスルホニル、ハロゲノアルキルスルフ
ィニル、アミノ、アルキルアミノ、ハロゲノアルキルア
ミノまたはアシルアミノにより随時置換されていてもよ
いピリミジニル、ピリジニル及びピラジニルを表し、X
はO、Sまたは−CH(CN)−を表し、R2はハロゲ
ンまたはC1-6−アルキルを表し、R3は水素またはC1-
4−アルキル、特にメチルを表す。
【0025】式1の特に好ましい化合物は、次の如きも
のである:式中、Xは0または−CH(CN)−を表
し、R1はC1-4−アルキル特にメチル、C1-4−ハロゲ
ノアルキル特にトリフルオロメチル、ハロゲン特に塩
素、臭素、フッ素、ニトロおよびCN、C1-4−アルコ
キシ特にメトキシ、C1-4−ハロゲノアルコキシ特にト
リフルオロメトキシ、C1-4−アルキルチオ特にメチル
チオ、C1-4−ハロゲノアルキルチオ特にトリフルオロ
メチルチオ、C1-4−ハロゲノアルキルスルホニル特に
トリフルオロメチルスルホニル、C1-4−ハロゲノアル
キルスルフィニル特にトリフルオロメチルスルフィニ
ル、アミノ、C1-4−アルキルアミノ、C1-4−ハロゲノ
アルキルアミノまたはアシルアミノ特にアセチルアミノ
により随時置換されていてもよいピリジニルまたはピリ
ミジニルを表し、R2は、一連の水素、またはハロゲン
特に塩素、臭素、C1-4−アルキル特にメチル、または
1−5−ハロゲノ(C1-4)−アルキル特にトリフルオ
ロメチルから成る1またはそれ以上の基を表し、R3
水素またはメチルを表す。
【0026】式Iの極めて特に好ましい化合物は、次の
如きものである:式中、XはOまたはCH(CN)を表
し、R1はニトロ、塩素、もしくはメチルまたはトリフ
ルオロメチルにより随時置換されていてもよいピリジニ
ルを表し、R2は一連の水素、メチルおよび塩素から成
る1またはそれ以上の基を表し、R3は水素またはメチ
ルを表す。
【0027】個々の化合物として次のものが挙げられ
る:
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】以下に述べる方法は、未公開の前記のドイ
ツ国特許出願P320 0373.6の主題である。
【0032】式Iaの化合物として2−[4−(2’−
ピリジルオキシ)フェニル]−1,2,4−トリアジン
−3,5−(2H,4H)−ジオンを用いた場合、及び
3が水素を表わさない式IIの化合物の製造のために
方法(a)における式IIの化合物としてヨウ化メチル
を用いた場合、方法は次の式で説明出来る:
【0033】
【化12】
【0034】式Iaの化合物は、方法(b)において表
わされた如く製造される。
【0035】式IIの化合物は、公知であるかまたは公
知の方法で製造出来る。ヨウ化メチル及び臭化エチルは
特に挙げられる。
【0036】この方法は、式Iaの化合物を式IIの化
合物と、塩基及び希釈剤の存在下で反応させることによ
って行われる。
【0037】この場合に適した希釈剤は、ほとんど全て
の不活性有機溶媒である。これらは、好ましくは脂肪族
及び芳香族の任意にハロゲン化された炭化水素、例えば
ベンジン、リグロイン、ベンセン、トルエン、キシレ
ン、塩化メチレン、塩化エチレン、クロロベンゼン及び
O−ジクロロ−ベンゼン、エーテル、例えばジエチルエ
ーテル及びジブチルエーテル、グリコールジメチルエー
テル及びジグリコールジメチルエーテル、テトラヒドロ
フラン及びジオキサン、ケトン、例えばアセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソプロピルケトン及びメチル
イソブチルケトン、エステル、例えばメチルアセテート
及びエチルアセテート、ニトリル、例えばアセトニトリ
ル及びプロピオニトリル、アミド、例えばジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド、及びN−メチルピロ
リドン及びまた、ジメチルスルホキシド、テトラメチレ
ンスルホン及びヘキサメチルリン酸トリアミドを含む。
【0038】この方法は、塩基の存在下で行われる。挙
げられ得る好ましい塩基は、アルカリ金属水酸化物、例
えば水酸化ナトリウム、アルカリ金属アルコキシド、例
えばナトリウムメトキシド、またはカリウムブトキシ
ド、アルカリ金属水素化物、例えば水素化ナトリウム、
または有機塩基例えば1,8−ジアザビシクロ[5.4
0]−ウンデセ−7−ン(DBU)。
【0039】この方法は、常圧下で、そして20°から
140℃の間の温度で行われる。
【0040】この反応は、等モル量の式Iaの化合物及
び塩基とを合せ、この混合物に等モル量の式IIの化合
物を加え、反応温度まで加熱することによって行われ
る。
【0041】式Iの化合物及び式Iaの化合物は、とも
に以下に挙げる方法Ib)によって製造され得る。
【0042】式Iの化合物の製造のために方法Ib)に
おける式IIIの化合物として2−(3−メチル−4−
ピリジルフェニル)−1,2,4−トリアジン−2,5
−(2H,4H)ジオン−6−カルボン酸を用いた場
合、方法は以下の式で表わすことが出来る。
【0043】
【化13】
【0044】式IIIの化合物は、すでに挙げられた本
出願人による未公開の出願の主題である。式IIIの化
合物は、好ましくはX、R1、R2及びR3が式Iの化合
物に対して示された好ましい意味を持つ場合に用いられ
る。
【0045】挙げられ得る式IIIの個々の化合物:
【0046】
【表4】
【0047】脱炭酸は、任意に不活性有機希釈剤の存在
下で、行われる。これらは脂肪族及び芳香族の任意にハ
ロゲン化された炭化水素、例えばノナン、デカン、ドデ
カン、キシレン、アルコール、例えばジエチレングリコ
ール、エーテル、例えばエチレングリコールモノブチル
エーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ス
ルホキシド、及びスルホン、例えばテトラメチレンスル
ホンを含む。
【0048】さらに、反応は、メルカプト基を含むカル
ボン酸、例えば、メルカプト酢酸またはチオサリチル酸
の存在下で行われ得る。
【0049】この反応は150から300℃の間で、任
意にはメルカプト基を含むカルボン酸、例えばメルカプ
ト酢酸、の存在下で、好ましくは160から250℃の
間、特に180から210℃の間で行われる。
【0050】この反応は常圧下で行われる。式IIIの
化合物は、そのままで、または希釈剤中に溶解またはけ
ん濁した状態で加熱される。
【0051】式Iの化合物の製造のために方法Ic)に
おける式IVの化合物としてI−[3,5−ジクロロ−
4−(2−ピリジル)−フェニル]−3,3−ジメチル
−1,2,4−トリアゾリジン−5−オンを用いた場
合、方法は以下の式で表すことが出来る:
【0052】
【化14】
【0053】式IVの化合物は新規である。それらの製
造は、すでに挙げられた出願人による未公開の出願の主
題である。
【0054】好ましくは、式IVの化合物は、式Iの化
合物に対して示された好ましい意味を持つX、R1及び
2、そしてC1-4−アルキルを個々に表すR6及びR7
特にメチルまたはエチルの場合に用いられる。以下は、
特に挙げられ得る:
【0055】
【表5】
【0056】この方法は、式IVの化合物をグリオキシ
ル酸及び触媒量の濃鉱酸の存在下で、希釈剤中で加熱さ
れ、そして水処理の後、シリカゲル上で粗生成物にクロ
マトグラフィーを行う。
【0057】用いられ得る希釈剤は、全て、例えば方法
Ia)において、すでに挙げられた不活性有機溶媒であ
る。硫酸は鉱酸として好ましく用いられる。反応は、6
0℃から130℃の間の温度、好ましくは100℃で行
われる。
【0058】式Iの化合物の製造のために方法d)にお
ける式Vの化合物としてエチルN−[[3−メチル−4−
(5’−トリフルオロメチル−2’−ピリジニルオキシ
フェニル]ヒドラジニリデン−カルボニル]カルバメー
トを用いた場合、方法は以下の式で表すことが出来る:
【0059】
【化15】
【0060】式Vの化合物は新規である。それらの製造
は、すでに挙げられた出願人による未公開の出願の主題
である。
【0061】好ましくは、式Vの化合物は、式Iの化合
物に対して示された好ましい意味を持つX、R1、R2
びR3、C1-4−アルキルを表すR8、特にメチルまたは
エチル及びフェニル及び水素またはCNを表すR9の場
合に用いられる。
【0062】挙げられ得る式Vの個々の化合物:
【0063】
【表6】
【0064】この方法は、式Vの化合物を、必要ならば
溶媒の存在下で、そして塩基と共に、加熱することで行
われる。
【0065】用いられる溶媒及び塩基は、化合物Iの製
造の為に方法a)において挙げられた溶媒及び塩基であ
る。その他の特に好ましいとして用いられた有機溶媒
は、アルコール、例えばエタノール、有機酸、例えば氷
酢酸である。
【0066】特に好ましい塩基は、アルカリ金属または
アルカリ土類金属の水酸化物及びアセテート、例えばN
aOHまたはナトリウムアセテート及びカリウムアセテ
ートである。
【0067】この反応は、常圧下で、70から150℃
の間の温度、好ましくは70から100℃の間で行われ
る。
【0068】塩基は、10−80%モル強度過剰に用い
られる。
【0069】反応混合物は、環化の完了後、好ましくは
希鉱酸、例えば塩酸で酸性化され、そして固体として得
られた生成物は濾別される。
【0070】化合物VIとして2−(3,5−ジクロロ
−4−ヒドロキシフェニル)−1,2,4−トリアジン
−3,5(2H,4H)ジオンを用いた、そして方法I
e)における式VIIの化合物として2−クロロピリジ
ンを用いた場合、方法は以下の式で表わすこと出来る:
【0071】
【化16】
【0072】式VIの化合物において、式中、R2及び
3が水素を表す化合物は公知である(J. Slouka, Acta
Unio Palacki Olomuk. Fac, Rerum Nat. 1984 (Chem 2
3)、 39-45; C. A. 102、202946C)。
【0073】式VIの化合物は出願人によるこれまで未
公開の出願の主題である(ドイツ国特許出願第3805
660号)。これらは、式Iの化合物に対して示された
方法と同様にして製造出来る。
【0074】式VIの化合物は、式Iの化合物に対して
挙げられた好ましい意味を持つ場合に好ましくは挙げら
れ得る。
【0075】式VIIの置換された複素環化合物は公知
であり、または公知の方法と同様にして製造することが
出来る(Beilstein Vol. 20、 P. 230、 20、 1st Suppl.
p.82、 20、 p. 359; Katrizky and Rees, Comprehensive
Het. Chem. Col. 6 1984)。
【0076】それらは、式Iの化合物に対してすでに示
された好ましいとされる意味を持つ。以下の式VIIの
化合物は特に挙げられ得る。
【0077】
【化17】
【0078】反応は、好ましくは希釈剤の存在下で行わ
れる。
【0079】この場合に適した希釈剤は、ほとんど全て
の不活性有機溶媒である。これらは好ましくは脂肪族及
び芳香族の任意に置換された炭化水素、例えばベンジ
ン、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシレン、塩化
メチレン、塩化エチレン、クロロホルム、四塩化炭素、
クロロベンゼン及びO−ジクロロベンゼン、エーテル、
例えばジエチルエーテル及びジブチルエーテル、グリコ
ールジメチルエーテル及びジグリコールジメチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン及びジオキサン、ケトン、例え
ばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピル
ケトン、及びメチルイソブチルケトン、エステル、例え
ばメチルアセテート及びエチルアセテート、ニトリル、
例えばアセトニトリル及びプロピオニトリル、アミド、
例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド及
びN−メチル−ピロリドン及びまた、ジメチルスルホキ
シド、テトラメチレンスルホン及びヘキサメチルりん酸
トリアミドを含む。
【0080】この反応は、無機または有機の酸受容体の
存在下で行われる。
【0081】それらの、挙げられ得る例は:アルカリ金
属水酸化物、例えば、水酸化ナトリウム及び水酸化カリ
ウム、アルカリ土類金属水酸化物、例えば、水酸化カル
シウム、アルカリ金属炭酸塩、及びアルコキシド例えば
ナトリウム炭酸塩、及びカリウム炭酸塩、ナトリウムメ
トキシド及びナトリウムエトキシド、またはカリウムメ
トキシド及びカルシウムエトキシド、そしてさらに、脂
肪族、芳香族、または複素環アミン、例えばトリエチル
アミン、ピリジン、1,5−ジアザビシクロ−[4,
3.0]−ノン−5−エン(DBN)、1,8−ジアザ
ビシクロ−[5.4.0]−ウンデセ−7−ン(DB
U)及び1,4−ジアザビシクロ−[2.2.2]−オ
クタン(DABCO)。
【0082】反応は、50から200℃の間の温度、好
ましくは80から160℃の間で、常圧または昇圧下で
行われる。好ましくは、常圧下で行われる。
【0083】この方法は、示された希釈剤中で式XVI
I及びXVIIIの化合物を当モル量混合し、加熱する
ことで行われる。反応終了後、反応混合物は希無機酸
(例えば塩酸)で酸性とし、そして生成した沈殿物は濾
過され、洗浄され、そして乾燥される。
【0084】本発明の活性化合物は、人及び動物が、畜
産動物、育種用動物、動物園動物、実験室用動物、試験
用動物及び愛玩動物の場合動物管理及び動物育種におい
て出会う寄生原虫を防除するのに適しており、温血動物
に対する毒性は低い。本活性化合物は、有害動物の成長
の全ての段階に対して、または特定の段階に対して活性
であり、また、抵抗性の感受性の系統に対しても活性で
ある。本活性化合物を使用することにより、寄生原虫を
防除して、疾病、死亡及び生産性(たとえば肉、牛乳、
羊毛、皮革、卵、蜂蜜等の生産における)の低下を減少
させ、より経済的な、より簡単な動物管理を可能にする
ことが意図されている。
【0085】寄生原虫は以下を含む:マスティゴフォラ
(Mastigophora)(フラゲラタ(Flagellata))例え
ば、トリパノソマチダエ(Trypanosomatidae)、 例えば
トリパノソマb.ブルセイ (Trypanosoma b. brucei)、
T. b.ガンビエンセ(T. b. gambiense)、 T. b. ロデシ
エンセ(T. b. rhodesiense)、 T.コンゴレンセ(T.con
golense)、 T.クルジ (T. cruzi)、 T.エバンシ (T.
evansi)、 T.エクイヌム(T. equinum)、 T.レウィシ
(T. lewisi)、 T.ペルカエ(T. percae)、 T.シミア
エ (T. simiae)、 T.ヴィヴァクス(T. vivax)、 ライ
シマニア・ブラシリエンシス (Leishimania brasiliens
is)、 L.ドノバニ (L. donovani)、 L.トロピカ (L.
tropica)、 例えば、トリコモナジダエ (Trichomondida
e)、 例えば、ジアルジア・ランブリア (Giardia lambli
a) 及びG.カニス (G. canis)。 サルコマスチゴフォラ
(Sarcomastigophora)(リゾポダ (Rhizopoda))例え
ば、エンタモエビダエ (Entamoebidae)、 例えば、エン
タモエバ・ヒストリチカ(Entamoeba histolytica)、 ハ
ルトマネリダエ (Hartmanllidae)、 例えば、アカンタモ
エバ (Acanthamoeba)種、及びハルトマネラ (Hartmanel
la)種。アピコンプレクサ(Apicomplexa) (スポロゾア
(sporozoa))例えば、アイメリダエ (Eimeridae)、例え
ば、アイメリア・アセルブリナ (Eimria acervunia)、
E.アデノイデス(E. adenoides)、 E.アラバメンシス
(E. alabahmensis)、 E.アナチス (E.anatis)、 E.
アンゼリス (E. anseris)、 E.アロインギ (E. arloin
gi)、 E.アスハタ (E. ashata)、 E.アウブルネンシ
ス (E. auburnensis)、 E.ボビス (E. bovis)、 E.ブ
ルネチ (E. brunetti)、 E.コントルタ(E. contorta)、
E.クランダリス (E. crandalis)、 E.デブリエキ
(E. debliecki)、 E.ジスペルサ (E. dispersa)、 E.
エリプソイダレス (E. ellipsoidales)、 E.ファルシ
ホルミス (E. falciformis)、 E.ファウレイ (E. faur
ei)、E.フラベセンス (E. flavescens)、 E.ガロパボ
ニス (E. gallopavonis)、 E.ハガニ (E. hagani)、
E.インテスティナリス (E. intestinalis)、 E.イレ
シドゥア (E. irresidua)、 E.ラベアナ (E. labbean
a)、 E.レウカルチ(E.leucarti)、 E.マグナ (E. mag
na)、 E.マクシマ (E. maxima)、 E.メディア(E. med
ia)、E.メレアグリディス (E. meleagridis)、 E.メ
レアグリミティス (E. meleagrimitis)、 E.ミティス
(E. mitis)、 E.ネカトリクス (E. necatrix)、 E.ニ
ナコリアキモバエ (E. ninakohlyakimovae)、 E.オヴ
ィス (E. ovis)、 E.オヴィノイダレス (E. ovinoidal
es)、 E.パルヴァ (E. parva)、 E.パボニス (E. pav
onis)、 E.ペルホランス (E. perforans)、 E.ファサ
ニ(E. phasani)、 E.ピリホルミス (E. piriformis)、
E.プラエコクス (E. praecox)、 E.レシドゥアリス
(E. residualis)、 E.スカブラ (E. scabra)、 E.種、
E.スチエダイ (E. stiedai)、 E.スイス (E. sui
s)、 E.テネラ(E. tenella)、 E.トルンカタ (E. tru
ncata)、 E.トルタエ (E. truttae)、 E.ズエルニイ
(E. zuernii)、 グロビジウム (Globidium)種、イソスポ
ラ・ベリ (Isospora・belli)、 I.カニス (I. canis)、
I.フェリス (I. felis)、 I.オヒオエンシス (I. oh
ioensis)、 I.リボルタ (I. rivolta)、I.種、I.ス
イス(I. suis)、 シスチソスポラ (Cystisospora)種、ク
リプトスポリジウム (Cryptosporidium)種、例えば、ト
クソプラスマジダエ (Toxoplasmdidae)、 例えば、トク
ソプラスマ・ゴンジイ (Toxoplasma gondii)、 例え
ば、サルコシスチダエ (Sarcocystidae)、 例えば、サル
コシスチス・ボビカニス (Sarcocystis bovicanis)、
S.ボビホミニス (S. bovihominis)、 S.オビカニス
(S. ovicanis)、 S.オビフェリス (S. ovifelis)、 S.
種、S.スイホミニス (S. suihominis)、 例えば、レウ
コジトズ (Leucozytoz)、 例えば、レウコジトゾオン・
シモンディ(Leucozytozoon simondi)、 例えば、プラス
モジイダエ (Plasmodiidae)、 例えば、 プラスモジウム
・ベルグヘイ (Plasmodium berghei)、 P.ファルシパ
ルム (P. falciparum)、 P.マラリアエ (P. malaria
e)、 P.オバレ (P. ovale)、 P.ビバクス (P. viva
x)、 P.種、例えば、ピロプラスメア (P. plasmea)、 例
えば、バベシア・アルゲンチナ (Babesia argentina)、
B.ビケミナ (B. bigemina)、 B.ボビス (B.bovis)、
B.カニス(B. canis)、 B.種、テイレリア・パルバ
(Theileria parva)、 テイレリア (Theileria)種、例え
ば、アデレイナ(Adeleina)、 例えば、ヘパトゾオン・カ
ニス (Hepatozoon・canis)、 H.種。さらに、ミクソスポ
リジア (Myxospridia) 及びミクロスポラ (Microspor
a)、 例えば、グルゲア(Glugea)種、そしてノセマ(Nosem
a)種。さらに、プネウモシスチス・カリニイ (Pneumocy
stiscarinii)、 及びシリオフォラ (Ciliophora)(シリ
アタ(Ciliata))例えば、バランチジウム・コリ (Balan
tidium coli)、 イキチオフチリウス (Ichthiophthiri
us)種、トリコジナ (Trichodina)種、そしてエピスチ
リス (Epistylis)種。本発明による化合物はまた、昆虫
の寄生虫で原虫に対しても活性である。挙げられ得るも
のは微胞子虫目の原虫、特にノセマ属のものである。特
に蜜蜂のノセマ・アピスが挙げられ得る。
【0086】家畜及び育種用動物には哺乳類、たとえば
ウシ、ウマ、ヒツジ、ブタ、ヤギ、ラクダ、スイギュ
ウ、ロバ、ウサギ、ダマジカ(fallow deer)、トナカ
イ毛皮生産動物たとえばミンク、チンチラ及びアライグ
マ、そして家庭及び動物園で飼育するニワトリ、ガ鳥、
七面鳥、アヒル、ハトなどの鳥類が含まれる。さらに、
養殖用及び観賞用の魚類も含まれる。
【0087】実験室用及び実験用動物には、マウス、ラ
ット、モルモット、ハムスター、イヌ及びネコが含まれ
る。
【0088】愛玩用動物にはイヌ及びネコが含まれる。
【0089】魚には、淡水及び海水に生息するすべての
年令の生産用、育種用、水槽用及び観賞用の魚が含まれ
る。生産用及び育種用の魚には、たとえばコイ、ウナ
ギ、マス、シロマス、サケ、タイ、ローチ、ラッド、チ
ャブ、シタビラメ、アカガレイ、オヒョウ、ニホンブリ
(セリオラ・クウィンケラディアタ(Seriola quinquer
adiata))、ニホンウナギ(アングウィラ・ジャポニカ
(Anguilla japonica))、アカスズキ(パラグルス・マ
ジョール(Paragurus major))、スズキ(ディケントラ
ルクス・ラブラクス(Dicentrarchus labrax))、ボラ
(ムギルス・ケファルス(Mugilus cephalus))、コバ
ンアジ、(スパルス・アウラツス(Sarus auratus))、
カワスズメ種、キクリダエ(Chichlidae)種たとえばプ
ラギオシオン(Plagioscion)またはブチナマズが含ま
れる。本発明による薬剤は、幼魚たとえば体長2−4c
mのコイの処置に特に好適である。該薬剤は、またウナ
ギの給餌に極めて好適である。
【0090】投与は予防的にも治療的にも行うことがで
きる。
【0091】本活性化合物の投与は、適当な配合剤の形
状で直接に、もしくは腸内に、腸管外に、皮膚にまたは
鼻腔内に行う。
【0092】本活性化合物の腸内投与は、たとえば粉
末、坐薬、錠剤、カプセル、ペースト、飲用剤、顆粒、
水薬、大型丸薬、医薬含有飼料または飲料水の形状で経
口的に行う。皮膚投与はたとえば浸漬、噴霧、澡沐、洗
浄、注ぎかけ、塗布、および粉末塗布の形態で行うこと
ができる。腸管外投与はたとえば注射(筋内、皮下、静
脈内、腹膜内)の形態でもしくは埋め込みにより行う。
【0093】適当な配合剤は以下の通りである:溶液た
とえば注射用溶液、経口溶液、希釈後の経口投与用濃縮
液、皮膚上または体腔内使用用溶液、注ぎかけ配合剤お
よびゲル;経口投与および皮膚投与さらに注射用の乳濁
液および懸濁液;半固体配合剤;軟膏基剤、もしくは水
中油または油中水乳濁液基剤に活性化合物を組み入れた
配合剤;固体配合剤たとえば粉末、予備混合剤または濃
縮物、顆粒、ペレット、錠剤、大型丸薬、カプセル;エ
アロゾルおよび吸入薬、並びに活性化合物を含有する成
形品。
【0094】注射用溶液は、静脈内に、筋内に、および
皮下に投与する。
【0095】注射用溶液は、活性化合物を適当な溶媒に
溶解させ、必要に応じて添加剤たとえば可溶化剤、酸、
塩基、緩衝塩、酸化防止剤および保存剤を添加すること
により製造する。該溶液を滅菌濾過し、容器に充填す
る。
【0096】溶媒として次のものが挙げられる:生理学
的に許容し得る溶媒たとえば水、アルコール類たとえば
エタノール、ブタノール、ベンジルアルコール、グリセ
ロール、炭化水素類たとえばプロピレングリコール、ポ
リエチレングリコール、N−メチルピロリドン、および
これらの混合物。
【0097】本活性化合物を、注射に適した生理学的に
許容し得る植物油または合成油に任意に溶解させること
もできる。
【0098】可溶化剤として次のものが挙げられる:活
性化合物の主溶媒への溶解を促進する、もしくはその沈
殿を回避させる溶媒。例としてはポリビニルピロリド
ン、ポリオキシエチル化ヒマシ油およびポリオキシエチ
ル化ソルビタンエステルである。
【0099】保存剤は、ベンジルアルコール、トリクロ
ロブタノール、p−ヒドロキシ安息香酸エステルおよび
n−ブタノールである。
【0100】経口溶液は直接に投与する。濃縮液は、投
与濃度に希釈した後経口的に投与する。経口溶液および
濃縮液は、上記の注射用溶液と同様にして製造するが、
滅菌工程は省くことが可能である。皮膚上に使用する溶
液は、滴下、塗布、擦り込み、噴霧、スプレー、もしく
は浸漬、澡沐または洗浄により適用する。これらの溶液
は、上記の注射用溶液と同様にして製造する。
【0101】配合剤に濃化剤を添加するのが有利である
ことがあり得る。濃化剤は次のものである:無機濃化剤
たとえばベントナイト、コロイド状シリカ、一ステアリ
ン酸アルミニウム、有機濃化剤たとえばセルロース誘導
体、ポリビニルアルコール並びにその共重合体、アクリ
ル酸エステル及びメタクリル酸エステル。
【0102】ゲルは皮膚に適用するか、塗り付けるか、
もしくは体腔内に導入する。
【0103】ゲルは、上記の注射用溶液と同様にして製
造した溶液に、軟膏様の濃度を有する透明な混合物が得
られる量の濃化剤を添加することにより製造する。上記
の濃化剤を濃化剤として使用する。
【0104】注ぎかけ配合剤は、皮膚の限定された部位
に注ぎかけ、または振りかけ、その結果活性化合物は皮
膚に浸透しかつ全身的に作用するか、あるいは体表面に
分布する。
【0105】注ぎかけ配合剤は、好適な皮膚適合性溶媒
または溶媒混合物に活性化合物を溶解、懸濁または乳濁
させることにより製造する。適当ならば、さらに助剤た
とえば着色剤、吸収促進剤、酸化防止剤、光遮断剤およ
び粘着剤を加える。
【0106】溶媒として次のものが挙げられる:水、ア
ルカノール、グリコール、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、グリセロール、芳香族アルコ
ール類たとえばベンジルアルコール、フェニルエタノー
ル、フェノキシエタノール、エステル類たとえば酢酸エ
チル、酢酸ブチル、安息香酸ベンジル、エーテル類たと
えばアルキレングリコールアルキルエーテル類たとえば
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノブチルエーテル、ケトン類たとえばア
セトン、メチルエチルケトン、芳香族および/または脂
肪族炭化水素、植物油または合成油、DMF、ジメチル
アセトアミド、N−メチルピロリドンおよび2−ジメチ
ル−4−ヒドロキシ−メチレン−1,3−ジオキソラ
ン。
【0107】着色剤は、溶解または懸濁でき、かつ動物
への投与が認められているすべての着色剤である。
【0108】吸収促進剤は、たとえばDMSO、塗布用
油たとえばミリスチン酸イソプロピル、ペランゴン酸ジ
プロピレングリコール、シリコーン油、脂肪酸エステ
ル、トリグリセリドおよび脂肪族アルコールである。
【0109】酸化防止剤は、亜硫酸塩またはメタ二亜硫
酸塩たとえばメタ二亜硫酸カリウム、アスコルビン酸、
ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソー
ルおよびトコフェロールである。
【0110】光遮断剤は、たとえばベンゾフェノン類の
物質もしくはノバンチソリン酸である。
【0111】粘着剤は、たとえばセルローズ誘導体、澱
粉誘導体、ポリアクリル酸エステル、および天然重合体
たとえばアルギン酸塩およびゼラチンである。
【0112】乳濁液は、経口的に、皮膚に、または注射
液として投与することができる。
【0113】乳濁液は、油中水型または水中油型のいず
れかである。
【0114】上記乳濁液は、疎水性相もしくは親水性相
に活性化合物を溶解させ、この相を他相の溶媒と共に、
好適な乳化剤および適当ならばさらに着色剤、吸収促進
剤、保存剤、酸化防止剤、光遮断剤、および粘度増加性
物質等の助剤を援用して均質化することにより製造す
る。
【0115】疎水性相(油)として次のものを挙げるこ
とができる:パラフィン油、シリコーン油、天然植物油
たとえばゴマ油、アーモンド油、ヒマシ油、合成トリグ
リセリドたとえばカプリン酸/カプロン酸ビグリセリ
ド、鎖長C8-12の植物性脂肪酸または他の特に選択した
天然脂肪酸とのトリグリセリド混合物、ヒドロキシル基
を含有することも可能な飽和または不飽和脂肪酸、およ
びC8/C10脂肪酸のモノ−およびジグリセリドとの部
分グリセリド混合物。脂肪酸エステルたとえばステアリ
ン酸エチル、アジピン酸ジ−n−ブチリル、ラウリン酸
ヘキシル、ペラルゴン酸シプロピレングリコール、鎖長
16-18の飽和脂肪族アルコールを含有する中程度鎖長
の分枝した脂肪酸のエステル、ミリスチン酸イソプロピ
ル、パルミチン酸イソプロピル、鎖長C12-18の飽和脂
肪族アルコールのカプリン酸/カプロン酸エステル、ス
テアリン酸イソプロピル、オレイン酸オレイル、オレイ
ン酸デシル、オレイン酸エチル、乳酸エチル、ロウ状脂
肪酸エステルたとえばフタル酸ジブチル、アジピン酸ジ
イソプロピル、後者、中でも脂肪族アルコール類たとえ
ばイソトリデシルアルコール、2−オクチルドデカノー
ル、セチルステアリルアルコールおよびオレイルアルコ
ールに関連したエステル混合物。
【0116】脂肪酸類たとえばオレイン酸およびその混
合物。
【0117】親水性相として次のものを挙げることがで
きる:水、アルコール類たとえばプロピレングリコー
ル、グリセロール、ソルビトールおよびその混合物。
【0118】乳化剤として次のものを挙げることができ
る:非イオン性界面活性剤たとえばポリオキシエチル化
ヒマシ油、一オレイン酸ポリオキシエチル化ソルビタ
ン、一ステアリン酸ソルビタン、一ステアリン酸グリセ
ロール、ステアリン酸ポリオキシエチルおよびアルキル
フェノールポリグリコールエーテル;両性界面活性剤た
とえばN−ラウリル−β−イミノジプロピオン酸二ナト
リウムまたはレシチン;アニオン性界面活性剤たとえば
ラウリル硫酸ナトリウム、脂肪族アルコールエーテル硫
酸エステル、モノ/ジアルキルポリグリコールエーテル
オルトリン酸エステルモノエタノールアミン塩;カチオ
ン性界面活性剤たとえば塩化セチルトリメチルアンモニ
ウム。
【0119】他の助剤として次のものを挙げることがで
きる:粘性を増加させ、かつ乳濁液を安定化する物質た
とえばカルボキシメチルセルローズ、メチルセルロー
ズ、および他のセルローズ誘導体並びに澱粉誘導体、ポ
リアクリル酸エステル、アルギン酸塩、ゼラチン、アラ
ビアゴム、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコー
ル、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸との共重合
体、ポリエチレングリコール、ロウ、コロイド状シリ
カ、もしくは列挙した物質の混合物。
【0120】懸濁液は、経口的に、皮膚にもしくは注射
液として投与することができる。懸濁液は、適当ならば
他の助剤たとえば水和剤(wetting agent)、着色剤、
吸収促進剤、保存剤、酸化防止剤、および光遮断剤を添
加し、活性化合物を賦形剤液に懸濁することにより製造
する。
【0121】賦形剤液として挙げられるのはすべての均
一溶媒および溶媒混合物である。
【0122】水和剤(分散剤)として挙げられるのは上
記の物質である。
【0123】他の助剤として挙げられるのは上記のもの
である。
【0124】半固体配合剤は、経口的に、もしくは皮膚
に投与することができる。該配合剤はより強い粘性によ
ってのみ上記の懸濁剤および乳濁剤と異なる。
【0125】固体配合剤を製造するためには、適当なら
ば助剤類を添加し、活性化合物を好適な賦形剤と混合し
て所望の形状にする。
【0126】賦形剤として挙げられるものは、すべての
生理学的に許容し得る固体の不活性物質である。無機お
よび有機の物質が使用される。無機物質は、たとえば塩
化ナトリウム、炭酸塩たとえば炭酸カルシウム、炭酸水
素塩、酸化アルミニウム、ケイ酸、アルミナ、沈殿また
はコロイド状シリカおよびリン酸塩である。
【0127】有機物質は、たとえば糖類、セルローズ、
食品および飼料たとえば粉末牛乳、動物用食品、穀物食
品および微粉、並びに澱粉である。
【0128】助剤は既述の保存剤、酸化防止剤および着
色剤である。
【0129】他の好適な助剤は、潤滑油および滑走剤
(glidants)たとえばステアリン酸マグネシウム、ステ
アリン酸、タルク、ベントナイト、分解促進剤たとえば
澱粉または架橋ポリビニルピロリドン、結合剤たとえば
澱粉、ゼラチンまたは線形ポリビニルピロリドンおよび
乾燥結合剤たとえば微結晶セルローズである。
【0130】本活性化合物は、製造の際に協同作用剤と
の、もしくは他の活性化合物との混合物として存在させ
ることもできる。
【0131】調合済み配合剤は、活性化合物を10pp
m−20重量%、好ましくは0.1から10重量%間の
濃度で含有する。
【0132】使用前に希釈する配合剤は、活性化合物を
0.5−90重量%、好ましくは1から50重量%間で
含有する。
【0133】一般に効果的な結果を得るためには、体重
1kg当り日量約0.5から約50mg、好ましくは1
から20mgの量の活性化合物を投与するのが有利であ
ると実証されている。
【0134】本活性化合物は、動物用の飼料または飲料
水と共に投与することもできる。
【0135】飼料および食品は好適な食用物質との配合
を伴い、0.01から100ppm好ましくは0.5か
ら50ppmの活性化合物を含有する。
【0136】上記飼料および食品は、治療目的および予
防目的いずれにおいても使用可能である。
【0137】上記飼料または食品の製造は、食用の有機
または無機賦形剤との混合物中に0.5から30重量%
好ましくは1から20重量%の活性化合物を含有する濃
縮物または混合済配合物を、通常飼料と混合することに
より行われる。食用賦形剤は、たとえば、好ましくは少
量の食用塵埃予防油たとえばトウモロコシ油または大豆
油を含有するトウモロコシ油粉、トウモロコシ、大豆粉
もしくは鉱酸塩である。動物に与える以前に、この様に
して得られた混合済配合物を次に完全飼料に加えること
ができる。
【0138】例としてコクシジウム症おける使用を挙げ
ることができる:たとえば家禽特にニワトリ、アヒル、
ガチョウおよびシチメンチョウにおけるたとえばコクシ
ジウム症の治療および予防のために、0.1から100
ppm好ましくは0.5から100ppmの活性化合物
を好適な食用物質たとえば滋養性飼料と混合する。必要
な場合には、特に受容体による活性化合物への耐性が強
い場合には、上記量を増加することができる。投与は飲
料水により適宜に行うことができる。
【0139】個々の動物の治療のために、たとえば哺乳
動物におけるコクシジウム症またはトキソプラズマ病の
治療の場合、望ましい結果を得るためには、好ましくは
体重1kg当り0.5から100mgの量の活性化合物
を毎日投与する。上記に反し、特に試験動物の体重また
は投与方法形式により、さらには動物の種および活性化
合物に対する個々の反応、もしくは調合方法およびその
投与時間または間隔にもより上記量から逸脱することが
周期的に必要になる。この様に、ある場合においては既
述最低量よりも少量での処理で充分である一方、他の場
合においては既述上限量を超過しなければならない。多
量の投与に関しては、一日の個々の投与回数中に分配す
ることが有利である。
【0140】本発明における化合物群はさらに蠕虫(ウ
ジムシ)を含む種々の魚の寄生虫に対して活性である。
【0141】魚の寄生虫は次のものを包含する:原虫類
の亜界ではキリアタ (Ciliata)門の種たとえばイクチ
オフチリウス・ムルチフィリイス (Ichthyophthirius m
ultifiliis)、 キロドネラ・キプリニ (Chilodonella cy
prini)、 ミクソスポリディア (Myxosporidia)門のトリ
コディナ(Trichodina)種、グロサテラ (Glossatella)
種、エピスティリス (Epestylis)種たとえばミクソソ
マ・ケレブラリス (Myxosoma cerebralis)、 ミクシディ
ウム(Myxidium)種、ミクソボルス (Myxobolus)種、ヘ
ネグヤ (Heneguya)種、ホフェレルス (Hoferellus)
種、ミクロスポリディア (Microsporidia)綱たとえば
グルゲア (Glugea)種、テロハニア (Thelohania)種、
プレイストフォラ (Pleistophora)種:扁平蠕虫門では
吸虫類 (trematodes);単生類 (Monogenea)、たとえば
ダクティロギルス (Dactylogyrus)種、ギロダクティル
ス (Gyrodactylus)種、シュードダクティロギルス (Ps
eudodactylogyrus)種、ディプロゾーン(Diplozoon)
種、条虫類 (Cestodes)、 たとえばカリフィリディア (C
aryphyllidea)属(たとえばカリフィラエウス・ラティ
セプス (Caryphyllaeus laticeps))、 擬葉類 (Pseudoph
yllidea)(たとえば裂頭条虫 (Diphyllobothrium)種)、
テトラフィリデア (Tetraphyllidea)(たとえばフィ
ロボトリウム (phyllobothrium)種)、 およびプロトケフ
ァリダ (Protocephalida)(たとえばプロテオケファル
ス (Proteocephalus)属の種)、および節足動物 (Arthr
opoda)門では種々の寄生甲殻類、特にさい尾類 (Branc
hiura)(ウオジラミ)および橈脚目 (Copepoda)(cope
pods)および等脚目 (Isopoda)(isopods)、 さらに異足
類 (Amphipoda)(amphipods)。
【0142】魚の治療は、経口的にたとえば食餌により
行うか、たとえばある養魚池から他の養魚池への移動の
際に魚を入れ、一定時間(数分から数時間まで)入れて
おく短期治療、“薬湯”により行う。
【0143】しかしながら、魚を飼育するための周辺環
境(たとえば全貯槽設備、水族槽、水槽または池)の一
時的または永続的処置も行うことができる。
【0144】本活性化合物は、適応に好適な配合剤中に
あって投与される。
【0145】配合剤中の活性化合物の濃度は、1ppm
から10重量%である。
【0146】たとえば魚の移動の際の治療における
“薬湯”としての使用過程における短期治療のための、
もしくは魚の周囲環境の処置(貯槽処置)のための好ま
しい配合剤は、水による希釈の際にアルカリ反応を与え
る1またはそれ以上の極性溶媒中の活性化合物溶液であ
る。該溶液を製造するためには、アルカリ反応を与える
極性の水溶性溶媒、もしくはアルカリ性の水溶性物質を
添加した極性の水溶性溶媒に活性化合物を溶解させる。
後者はまた有利に溶媒に溶解させられるが、溶媒に懸濁
して水に溶解のみさせることも可能である。該活性化合
物溶液の添加後、水のpHは7−10、好ましくはpH
8−10でなければならない。
【0147】活性化合物濃度は0.5−50%、好まし
くは1−25%の範囲内であり得る。
【0148】好適な溶媒は、活性化合物が充分な濃度に
おいて可溶であり、かつ生理学的に許容し得るすべての
水溶性溶媒である。
【0149】上記溶媒は、エチルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、ベンジルアルコール、グリセロール、
プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリ
(オキソエチレン)−ポリ(オキシプロピレン)重合
体、塩基性アルコール類たとえばモノ−、ジ−およびト
リエタノールアミン、ケトン類たとえばアセトンまたは
メチルエチルケトン、エステル類たとえば乳酸エチル、
さらにN−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミド、
ジメチルホルムアミド、さらに加えて分散剤および乳化
剤たとえばポリオキシル化ヒマシ油、一オレイン酸ポリ
エチレングリコールソルビタン、ポリエチレングリコー
ルステアリン酸またはポリエチレングリコールエーテル
類およびポリエチレングリコールアルキルアミン類であ
る。
【0150】アルカリ性にpHを調節するための塩基類
として挙げられるのは、有機塩基たとえば塩基性アミノ
酸たとえばL−またはL,D−アルギニン、L−または
L,D−リシン、メチルグルコースアミン、グルコース
アミン、2−アミノ−2−ヒドロキシメチルプロパン−
1,3−ジオール、さらにたとえばN,N,N’,N’
−テトラキス−(2−ヒドロキシプロピル)−エチレン
ジアミンまたはエチレンジアミンをベースとしたポリエ
ーテルテトロール(M.W.480−420)、無機塩
基たとえばアンモニアまたは炭酸ナトリウム − 適当な
らばさらに加えて水である。
【0151】上記配合剤はまた、他の配合助剤たとえば
酸化防止剤、界面活性剤、懸濁安定剤、およびシックナ
ーたとえばメチルセルローズ、アルギン酸、多糖、ガラ
クトマンナンおよびコロイドケイ酸を0.1から20重
量%、好ましくは0.1から10重量%含有し得る。動
物用食品のために着色剤、香味剤およびビルダーを添加
することも可能である。先に取り上げた塩基と共に、緩
衝系を形成する、もしくは溶液のpHを減少させる酸類
をさらにここに挙げることができる。
【0152】使用中の活性化合物濃度は、治療の形式お
よび期間、さらに治療魚の年令および状態に依存する。
たとえば短期治療に対しては水1リットル当り活性化合
物2−50mg、3−4時間の治療に対しては、好まし
くはリットル当り5−10mgである。たとえば若いコ
イの治療に対しては濃度5−10mg/リットルおよび
治療期間約1−4時間を用いる。
【0153】ウナギは、濃度約5mg/リットルを用
い、約4時間治療する。
【0154】継続的治療のための比較的長期の治療期間
に対しては、相対的に低濃度を選択することができる。
【0155】貯槽処置に対しては、水1リットル当り活
性化合物0.1−5mgの使用が可能である。
【0156】添加食品としての使用のための配合剤は、
たとえば下記の様に組成する: a)式Iの活性化合物 1−10重量部 大豆蛋白 49−90重量部 b)式Iの活性化合物 0.5−10重量部 ベンジルアルコール 0.08−1.4重量部 ヒドロキシプロピルメチル 0−3.5重量部 セルローズ 水 100までの残部 “薬湯”における使用のための、および貯槽処置のため
の配合剤は、たとえば下記の様に組成および製造する。
【0157】c)式Iの活性化合物2.5gをトリエタ
ノールアミン100ml中に加温しながら溶解させる。
【0158】d)式Iの活性化合物2.5g 乳酸12.5gをトリエタノールアミン100ml中に
加温および撹拌しながら溶解させる。
【0159】e)式Iの活性化合物10.0gをモノエ
タノールアミン100ml中に溶解させる。
【0160】 f)式Iの活性化合物 5.0g プロピレングリコール 50.0g 炭酸ナトリウム 5.0g 水 100mlまで g)式Iの活性化合物 5.0g モノエタノールアミン 10g N−メチルピロリドン 100mlまで h)式Iの活性化合物 2.5g 炭酸ナトリウム 5.0g ポリエチレングリコール200 100mlまで 上記活性化合物をポリエチレングリコール中に加温しな
がら溶解させ、その中に炭酸ナトリウムを懸濁する。
【0161】
【実施例】
実施例A ニワトリにおけるコクシジウム症 生後9日から11日のニワトリのひなに、腸内コクシジ
ウム症の原因となるアイメリア・アケルヴリナ(Eimeria
acervulina)、 E.マキシマ(E. maxima) およびE.テ
ネラ(E. tenella) の強い病原性を有する株の胞子分裂
した接合子嚢40,000を感染させた。
【0162】感染3日前から感染後8日目(試験最終
日)まで、活性化合物を表示濃度で動物の飼料に混入し
て投与した。
【0163】排泄物中の接合子嚢の数はマクマスター箱
(“Parasitologische Arbeitsmehoden in Medizin und
Velerinaermedizin" [医学および獣医学における寄生
虫学作業法]Engelbrecht 他共著 Akademic - Verg, Be
rlin (1965)P.172参照)により測定した。
【0164】上記投与量は、接合子嚢の流出および/ま
たは死亡を含む臨床症状を完全に、または多大に防止す
る有効量であると認められた。有効投与量を以下の表に
示す:
【0165】
【表7】
【0166】実施例B アイメリア・ファルキフォルミス(Eimeria falciformi
s)/マウス試験 体重約18gの実験室用マウスに、一体につき約18,
000の胞子分裂したアイメリア・ファルキフォルミス
(Eimeria falciformis)の接合子嚢を感染させた。次に
感染後第1日目、2日目、3日目、6日目、7日目およ
び8日目に該感染動物を処置した。
【0167】表示投与量の活性化合物を溶解もしくは懸
濁させた水0.5mlを胃管を通して各動物に投与し
た。1投与量につき4体を処置した。9日後に腸管内感
染および臨床的症状が観察され、試験中の死亡を用いて
活性を評価した。評価した活性度は以下の通りである: 極めて有効 =2 わずかに有効 =1 不活性 =0 対照: 未処理対照動物においては、約30%の動物の
感染による過度の排泄、出血を伴う下痢および死亡が感
染後7日目に発生した。
【0168】
【表8】
【0169】以下のものを同様にして製造した: 実施例1 2−[4−(2−ピリジルオキシ)フェニル]−3−N
−メチル−3−N−メチル−3,5−(2H,4H)−
ジオキソ−1,2,4−トリアジン
【0170】
【化18】
【0171】ピリジニルオキシアリールアザウラシル2
g(7ミリモル)を無水DMSO20ml中に溶解さ
せ、水素化ナトリウム0.16g(6ミリモル)を加え
た。該混合物を室温で20分間撹拌し、次にDMSO5
ml中のヨウ化メチル1.5g(9ミリモル)をアルゴ
ン下で加えた。該混合物を50℃まで加熱し、3時間同
温度を保持した。続いて還元混合物を減圧下で濃縮し、
次に水を加えた。この結果、沈殿固体の吸引濾過後にN
−メチル化合物1.5g(理論量の72%)が得られ
た。
【0172】実施例2 2−(2−ピリジルオキシフェニル)−1,2,4−ト
リアジン−3,5(2,4H)−ジオン
【0173】
【化19】
【0174】カルボン酸10g(0.03モル)をメル
カプト酢酸20ml中で170℃まで加熱した。1時間
半経過してから該混合物を冷却して水を加え、濾過後に
脱炭酸生成物27g(理論量の82%)が得られた。
【0175】実施例2a 2−(4−(2−ピリジニルオキシ)−3,5−(2
H,4H)、ジオキソ−6−シアノ−1,2,4−トリ
アジン
【0176】
【化20】
【0177】ヒドラゾノシアノウレタン12g(0.0
34モル)およびNaOH1.8g(0.44モル)を
無水エタノール50ml中で2時間還流下で加熱した。
次に該混合物を冷却し、塩酸で酸性化し、減圧下で濃縮
した。残渣を水で撹拌し、析出沈殿物を吸引濾過した。
この結果、対応するアザウラシルカルボン酸が加水分解
により形成されるシアナザウラシル8.9g(理論量の
85%)が乾燥後に得られた。
【0178】実施例3 1−[3,5−ジクロロ−4−(2−ピリジル)−フェ
ニル]−1,2,4−トリアジン−3,5−(2H,4
H)−ジオン
【0179】
【化21】
【0180】1−[3,5−ジクロロ−4−(2−ピリ
ジル)−フェニル]−3,3−ジメチル−1,2,4−
トリアゾリジン−5−オン3g(8.5ミリモル)をジ
オキサン50ml中に溶解させ、グリオキシル酸−水塩
0.78g(8.5ミリモル)および濃H2SO4 0.
1mlを加えた。はじめに該混合物を室温で2時間撹拌
し、次にグリオキシル酸0.8gをさらに加えた。還流
下で5時間撹拌した後、該反応混合物を水に注加し酢酸
エチルで3回抽出した。溶媒を減圧下で除去し、残留物
にジクロロメタン/メタノール(95:5)を用いてS
iO2上でクロマトグラフィーを行った。この結果対応
するアザウラシル1.2g(理論量の40%)が得られ
た。
【0181】実施例4
【0182】
【化22】
【0183】ヒドロキシフェニルアザウラシル29g
(0.01モル)、ジクロロピリジン1.2g(0.0
1モル)および炭酸カリウム1.4g(0.01モル)
を乾燥DMF20ml中で2時間還流下で撹拌した。冷
却した反応混合物を塩酸で酸性化し、析出した生成物を
吸引濾過した。エタノールから再晶出後にピリジニルオ
キサリールアザウラシル2.9g(理論量の78%)が
得られた。
【0184】以下の例は同様の方法で製造することがで
きる:
【0185】
【表9】
【0186】
【表10】
【0187】本発明の主な特徴および態様は以下のとお
りである。
【0188】1.一般式(I)
【0189】
【化23】
【0190】式中、R1は随時置換されていてもよいピ
リジル、ピラジニルまたはピリミジニルを表し、Xは、
O、S、SO、SO2または−CR4(CN)−を表し、
2は水素または水素、ハロゲン、ニトロ、アルキル、
アルコキシ、アルキルチオ、ハロゲノアルキル、ハロゲ
ノアルコキシ、アルキルチオおよびハロゲノアルキルチ
オから成る群の1またはそれ以上の、同一もしくは相異
なる基を表し、R3は水素、随時置換されていてもよい
アルキル、アルケニル、アルキニルまたはアラルキルを
表し、R4は水素またはアルキルを表す、の1,2,4
−トリアジンジオン類の寄生原虫防除のための使用途。
【0191】2.少なくとも一種の、特許請求の範囲第
1項記載の式(I)の置換された1,2,4−トリアジ
ンジオン類を含有することを特徴とする寄生原虫に対す
る薬剤。
【0192】3.特許請求の範囲第1項記載の式(I)
の置換された1,2,4−トリアジンジオン類を、寄生
原虫および/またはその周囲に作用させることを特徴と
する寄生原虫防除法のための方法。
【0193】4.特許請求の範囲第1項記載の式(I)
の置換された1,2,4−トリアジンジオン類を、伸展
剤および/または界面活性剤と混合することを特徴とす
る寄生原虫に対する薬剤の製造方法。
【0194】5.特許請求の範囲第1項記載の式(I)
の置換された1,2,4−トリアジンジオン類の、寄生
原虫に対する薬剤製造のための用途。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年7月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 式中、 R随時置換されていてもよいピリジル、ピラジニルま
たはピリミ ジニルを表し、 Xは、O、S、SO、SOまたは−CR(CN)−
を表し、 Rは水素または水素、ハロゲン、ニトロ、アルキル、
アルコキシ、 アルキルチオ、ハロゲノアルキル、ハ
ロゲノアルコキシ、アルキルチオおよ びハロゲノア
ルキルチオから成る群の1またはそれ以上の、同一もし
くは相 異なる基を表し、 Rは水素、随時置換されていてもよいアルキル、アル
ケニル、アル キニルまたはアラルキルを表し、 Rは水素またはアルキルを表す、の1,2,4−トリ
アジンジオン類の寄生原虫防除のための使用。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 式中、 R1は随時置換されていてもよいピリジル、ピラジニル
    またはピリミジニルを表し、 Xは、O、S、SO、SO2または−CR4(CN)−を
    表し、 R2は水素または水素、ハロゲン、ニトロ、アルキル、
    アルコキシ、アルキルチオ、ハロゲノアルキル、ハロゲ
    ノアルコキシ、アルキルチオおよびハロゲノアルキルチ
    オから成る群の1またはそれ以上の、同一もしくは相異
    なる基を表し、 R3は水素、随時置換されていてもよいアルキル、アル
    ケニル、アルキニルまたはアラルキルを表し、 R4は水素またはアルキルを表す、の1,2,4−トリ
    アジンジオン類の寄生原虫防除のための使用。
  2. 【請求項2】 少なくとも一種の、特許請求の範囲第1
    項記載の式(I)の置換された1,2,4−トリアジン
    ジオン類を含有することを特徴とする寄生原虫に対する
    薬剤。
  3. 【請求項3】 特許請求の範囲第1項記載の式(I)の
    置換された1,2,4−トリアジンジオン類を、寄生原
    虫および/またはその周囲に作用させることを特徴とす
    る寄生原虫防除法。
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