JPH05116999A - リン酸カルシウム顆粒セメント及びその製造方法 - Google Patents

リン酸カルシウム顆粒セメント及びその製造方法

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JPH05116999A
JPH05116999A JP3283214A JP28321491A JPH05116999A JP H05116999 A JPH05116999 A JP H05116999A JP 3283214 A JP3283214 A JP 3283214A JP 28321491 A JP28321491 A JP 28321491A JP H05116999 A JPH05116999 A JP H05116999A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 第4リン酸カルシウムと第1リン酸カルシウ
ム及び/又は第2リン酸カルシウムとをCa/Pモル比
1.30〜1.90の割合で混合した粉体を主成分とす
るリン酸カルシウム顆粒セメントであって、該粉体の最
短径が0.1〜1.0mmであることを特徴とするリン
酸カルシウム顆粒セメント及びその製造方法。 【効果】 本発明のリン酸カルシウム顆粒セメントは、
任意の形状の骨欠損部及び骨空隙部並びに骨吸収部、更
には抜歯窩等に容易に充填でき、硬化後早期にアパタイ
トに転化し、更に充填物全体が間隙を有したブロック状
に硬化するため、栄養の運搬及び新生骨の形成に非常に
有用である。また手術後の初期形状保持性に優れ、充填
箇所からの漏出の危険性もほとんど無く、治癒に要する
時間も短い。また本発明の製造方法では、該リン酸カル
シウム顆粒セメントを容易に製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は骨欠損部及び骨空隙部並
びに骨吸収部、更には抜歯窩等に充填するリン酸カルシ
ウム顆粒セメント及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】骨欠損部及び骨空隙部並びに骨吸収部、
更には抜歯窩に、最短径が0.1〜3.0mmであり、
且つ比表面積形状係数φが6.3〜15であるヒドロキ
シアパタイトを充填する充填材は公知である(例えば、
特開昭61−20558号公報等)。前記公知の骨欠損
部及び骨空隙部充填材に使用するヒドロキシアパタイト
は、生体親和性に優れており、不定形状の骨欠損部及び
骨空隙部への充填材として、前述の最短径及び比表面積
形状係数を有する顆粒状のヒドロキシアパタイトが最適
である。
【0003】しかしながら、前記顆粒状のヒドロキシア
パタイトは圧密を行った場合でも、圧密後に形状が保持
されず、手術後二〜三週間が経過して切開部位の周辺に
骨組織が生成して固定する以前に、切開した部位から充
填物の漏出が生じ、充填部位の治癒が遅延する場合があ
るので、充填した圧密ヒドロキシアパタイト顆粒の形状
を初期の形状に保持することは、治癒の促進上、極めて
重要な問題である。
【0004】そこで、前記問題を解決するため、例えば
特開平3−45266号公報、特開平3−51051号
公報において、水硬性リン酸カルシウムセメントとヒド
ロキシアパタイト顆粒とを組合わせて、ヒドロキシアパ
タイト顆粒を水硬性リン酸カルシウムセメントで固定す
るリン酸カルシウムセメントが提案されている。しかし
ながら、前記リン酸カルシウムセメントは、ヒドロキシ
アパタイト顆粒を固定することはできるものの、水硬性
リン酸カルシウムセメントの微粉体がヒドロキシアパタ
イト顆粒相互間に形成される間隙に埋入し、該充填物の
表層部分から内部に連通する気孔を塞ぐため、生体組織
や血管が充填箇所内に侵入することができず、栄養分の
運搬及び新生骨の形成が阻害されるという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、生体
に対する刺激がなく、任意の形状の骨欠損部及び骨空隙
部並びに骨吸収部、更には抜歯窩等に容易に充填でき、
生体内で早期にアパタイトに転化し、更には、充填材中
のリン酸カルシウムセメント相互間に、栄養の運搬及び
新生骨の形成等に有用な間隙を有するリン酸カルシウム
顆粒セメント及びその製造方法を提供することにある。
【0006】また本発明の別の目的は、生体内に充填後
ただちに硬化し、手術後の初期における形状保持性に優
れ、また充填箇所からの漏出の危険性がほとんどなく、
治癒に要する時間が短い、リン酸カルシウム顆粒セメン
ト及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第4リ
ン酸カルシウムと第1リン酸カルシウム及び/又は第2
リン酸カルシウムとをCa/Pモル比1.30〜1.9
0の割合で混合した粉体を主成分とするリン酸カルシウ
ム顆粒セメントであって、該粉体の最短径が0.1〜
1.0mmであることを特徴とするリン酸カルシウム顆
粒セメントが提供される。
【0008】また本発明によれば、第4リン酸カルシウ
ム粉末と第1リン酸カルシウム粉末及び/又は第2リン
酸カルシウム粉末とをCa/Pモル比1.30〜1.9
0の割合に混合し、得られる混合粉末を加圧した後再粉
砕して、最短径0.1〜1.0mmの顆粒状とすること
を特徴とするリン酸カルシウム顆粒セメントの製造方法
が提供される。
【0009】以下本発明を更に詳細に説明する。
【0010】本発明のリン酸カルシウム顆粒セメントの
主成分として用いる粉体は、第4リン酸カルシウムと第
1リン酸カルシウム及び/又は第2リン酸カルシウムと
を混合した粉体である。前記第4リン酸カルシウムと第
1リン酸カルシウムとは、水の存在下で混合すると、反
応して第2リン酸カルシウム及びリン酸8カルシウムを
生成し、夫々の結晶が絡み合って硬化する成分であり、
また前記第4リン酸カルシウムと第2リン酸カルシウム
とは、水の存在下で混合すると、反応してリン酸8カル
シウムを生成し、夫々の結晶が絡み合って硬化する成分
である。更に前記第2リン酸カルシウム及びリン酸8カ
ルシウムは、生体内で徐々にアパタイトに転化する成分
である。前記第4リン酸カルシウムとしては、第2リン
酸カルシウム及び炭酸カルシウムを用いて乾式合成した
第4リン酸カルシウム、水酸化カルシウム及びリン酸を
用いて湿式合成した第4リン酸カルシウム等を好ましく
用いることができ、前記第1リン酸カルシウムとして
は、市販の第1リン酸カルシウム1水和物若しくは無水
物等、また前記第2リン酸カルシウムとしては、市販の
第2リン酸カルシウム2水和物若しくは無水物等を好ま
しく使用することができる。
【0011】前記第4リン酸カルシウムと前記第1リン
酸カルシウム及び/又は第2リン酸カルシウムとの混合
割合は、Ca/Pモル比が1.30〜1.90の範囲で
ある。前記範囲外の場合には、硬化に長時間を要し、ま
た硬化体の強度が低下するので前記範囲とする必要があ
る。
【0012】また前記第1リン酸カルシウム及び/又は
第2リン酸カルシウムを混合して用いる際の混合割合
は、特に限定されるものではなく、夫々単独で用いても
よい。またこの際第1リン酸カルシウムを多量に混合し
て用いた場合には、硬化時間が短くなり、第2リン酸カ
ルシウムを多量に用いた場合には強度が高くなる。
【0013】本発明のリン酸カルシウム顆粒セメント
は、最短径が0.1〜1.0mmであることが必要であ
る。前記最短径が0.1mm未満の場合には、各顆粒間
に間隙がなくなり、1.0mmを超えると、顆粒同士の
接触面積が小さすぎて、顆粒同士が接着しないため、充
填物全体がブロック状の硬化体を形成しない。さらにこ
の際、顆粒径を更に細かく制御することによって顆粒間
の間隙の大きさや充填物全体の強度をコントロールする
ことができ、例えば、顆粒径0.1〜0.3mmに分級
した顆粒セメントを硬化させると、間隙は狭り、充填物
全体の強度は高くなる。一方、顆粒径0.7〜1.0m
mに分級した顆粒セメントは、充填物の強度はさほど高
くないものの、間隙が十分に大きく、血管等の比較的大
きな組織を侵入させることができる。
【0014】本発明のリン酸カルシウム顆粒セメント
は、体液中に含まれる水成分によって、十分に硬化する
ので、前記粉体のみで用いても、十分な効果を得ること
ができるが、必要に応じて、水、減菌された生理食塩水
等の水成分と混合して用いることができ、更に硬化時間
を短縮するために、コハク酸ナトリウム、乳酸ナトリウ
ムを前記水成分中に溶解させて用いることもできる。こ
の際前記水成分の使用量は、前記粉体100重量部に対
して300〜30重量部とするのが好ましい。
【0015】本発明のリン酸カルシウム顆粒セメントの
製造方法は、特定のCa/Pモル比に混合した第4リン
酸カルシウム粉末と第1リン酸カルシウム粉末及び/又
は第2リン酸カルシウム粉末との混合粉末を、加圧した
後再粉砕することを特徴とする。
【0016】本発明の製造方法において用いる前記第4
リン酸カルシウム粉末と第1リン酸カルシウム粉末及び
/又は第2リン酸カルシウム粉末は、各々別に自動乳
鉢、ボールミル、ジェットミル等で粉砕するか又は噴霧
乾燥等によって粉末とし、好ましくは径が88μmであ
るふるいを通過させたものを用いるのが望ましい。
【0017】また前記第4リン酸カルシウム粉末と第1
リン酸カルシウム粉末及び/又は第2リン酸カルシウム
粉末との前記特定のCa/Pモル比は、1.30〜1.
90である。前記混合を行なうには自動乳鉢、ボールミ
ル、シェーカーミキサー等を用いて混合するのが好まし
い。
【0018】本発明の製造方法において前記加圧を行な
うには、油圧ハンドプレス、静水圧プレス装置等を用い
て加圧するのが好ましい。この際加圧を行う際のプレス
圧は200kgf/cm2以上であることが好ましい。前記プ
レス圧が、200kgf/cm2未満の場合には、顆粒個々の
強度が低下し、硬化させる前の取扱いの段階で容易に顆
粒自体が破壊されて微粉末が生成し、該微粉末がセメン
ト顆粒間の間隙に埋入するので好ましくない。上限につ
いては特に限定されるものではないが、通常の静水圧プ
レス装置の能力と、圧粉体の粉砕性を考慮し、2000
kgf/cm2以下とするのが好ましい。
【0019】本発明の製造方法において前記加圧により
得られた加圧成形体を再粉砕するには、自動乳鉢、ボー
ルミル等を用いて再粉砕するのが好ましく、また得られ
る粉体を、ふるいを用いてふるい分けする等して最短径
を0.1〜1.0mmに調整することができる。
【0020】また本発明の製造方法においては、前述の
ように一旦粉末化した第4リン酸カルシウム粉末と第1
リン酸カルシウム粉末及び/又は第2リン酸カルシウム
粉末とを混合した後、前記加圧を行ない、更に再粉砕し
て顆粒状とすることにより、第4リン酸カルシウム粉末
と第1リン酸カルシウム粉末及び/又は第2リン酸カル
シウム粉末との双方が十分密に接触した顆粒とすること
ができ、これにより顆粒一粒づつには十分な強度を付与
することができ、顆粒同士が硬化した際にポーラスな硬
化体を得ることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明のリン酸カルシウム顆粒セメント
は、任意の形状の骨欠損部及び骨空隙部並びに骨吸収
部、更には抜歯窩等に容易に充填でき、硬化後早期にア
パタイトに転化し、更に充填物全体が間隙を有したブロ
ック状に硬化するため、栄養の運搬及び新生骨の形成に
非常に有用である。また手術後の初期形状保持性に優
れ、充填箇所からの漏出の危険性もほとんど無く、治癒
に要する時間も短い。また本発明の製造方法では、該リ
ン酸カルシウム顆粒セメントを容易に製造することがで
きる。
【0022】
【実施例】以下本発明を実施例により更に詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0023】
【製造例1〜7】第4リン酸カルシウムを自動乳鉢を用
いて、また第1リン酸カルシウム1水和物(和光純薬工
業社製:食品添加用)を、ボールミルを用いて粉砕し
た。次いで各々88μmのふるいを通過させ、得られた
第4リン酸カルシウムと第1リン酸カルシウム及び/又
は第2リン酸カルシウムとをCa/Pモル比が1.80
となるように調整し、シェーカーミキサー(シンマルエ
ンタープライゼス社製、商品名、「T2C型」)にて3
0分間、均一混合した。
【0024】得られた混合物を金型(断面形状50×1
00mm、長方体)に120g投入し、油圧ハンドプレ
ス(理研社製、商品名「P−18型」)にて200kg
f/cm2の圧力を加え一次成形した。次いで静水圧プ
レス(理研社製:特別仕様)にて、1000kgf/c
2の圧力を加え、加圧成形体を得た。
【0025】次に、前記加圧成形体を自動乳鉢(石川工
業社製、商品名、「20型」)にて粉砕し、得られた粉
砕粉を0.044、0.1、0.3、0.5、0.7、
1.0、3.0mmの各ふるいを用いて、0.1〜0.
3mm(製造例1)、0.3〜0.5mm(製造例
2)、0.5〜0.7mm(製造例3)、0.7〜1.
0mm(製造例4)、0.1〜1.0mm(製造例
5)、0.044〜1.0mm(製造例6)、1.0〜
3.0mm(製造例7)の7通りにふるい分けを行ない
セメント粉体を得た。
【0026】
【実施例1】製造例1〜5で得られたセメント粉体各5
gと、生理食塩水5mlとを各々混合し、本発明のリン
酸カルシウム顆粒セメントを得た。得られたリン酸カル
シウム顆粒セメントを、直径20mmの円筒状の型枠内
に注入し、37℃の乾燥機中に3時間保持した。
【0027】乾燥終了後、型枠から硬化物を取り出した
ところ、いづれの硬化物も顆粒相互間に間隙を有するポ
ーラスなブロック状の硬化体であった。
【0028】また製造例1及び2の顆粒を硬化させて得
たブロック状の硬化体の圧縮強度を測定したところ、夫
々19.7kgf/cm2(製造例1)、13.8kg
f/cm2(製造例2)であった。なお測定は、インス
トロン社製万能試験機、商品名、「1125型」を用い
て行ない、クロスヘッド速度は0.5mm/分であっ
た。
【0029】
【比較例1】製造例6及び製造例7で得られたセメント
粉体を用いた以外は、実施例1と同様にして硬化を行な
い、セメント硬化体を得た。
【0030】その結果、製造例6で得られた粉体を用い
た硬化体は、顆粒間の間隙が全くなく、また製造例7で
得られた粉体を用いたものは硬化せず、円筒状の型枠か
ら取出す際にばらばらに砕けてしまい、充填することが
できなかった。
【0031】
【実施例2】第4リン酸カルシウムと第1リン酸カルシ
ウムとの混合割合を、Ca/Pモル比1.30、1.9
0とした以外は、製造例1〜7と同様にして粉砕粉を調
製し、0.3mmと0.7mmとのふるいを用いて分級
を行ない、顆粒径0.3〜0.7mmのセメント粉体を
得た。
【0032】得られたセメント粉体を実施例1と同様に
して、リン酸カルシウム顆粒セメントを調製し、該セメ
ントを硬化させたところ、いずれの硬化物もポーラスな
ブロック状の硬化体であった。
【0033】
【実施例3】第1リン酸カルシウム1水和物を第2リン
酸カルシウム2水和物(和光純薬工業社製;特級)と
し、Ca/Pモル比1.67とした以外は、製造例1〜
7と同様にして粉砕粉を調製し、0.1、0.3、0.
5、0.7、1.0mmの各ふるいを用いて、粒径が夫
々0.1〜0.3mm(粉体8)、0.3〜0.5mm
(粉体9)、0.5〜0.7mm(粉体10)、0.7
〜1.0mm(粉体11)、0.1〜1.0mm(粉体
12)のセメント粉体を得た。
【0034】得られたセメント粉体を実施例1と同様に
して、リン酸カルシウム顆粒セメントを調製し、該セメ
ントを硬化させたところ、いずれの硬化物も顆粒相互間
に間隔を有しているポーラスなブロック状の硬化体であ
った。
【0035】更に粉体8、9を用いて作成した硬化体の
強度を実施例1と同様にして測定したところ、夫々2
1.0kgf/cm2(粉体8)、16.1kgf/c
2(粉体9)であった。
【0036】また粉体8を用いて作成した硬化体の硬化
時間を測定したところ10分であった。なお硬化時間
は、粉体8の粉体100重量部に生理食塩水60重量部
を混合練和して、セメントペーストを作成し、該セメン
トペーストを直径10mm、厚さ3mmの型枠に投入し
た。次いで、外型枠ごと、37℃、湿度100%の恒温
恒湿器に保存し、300gの錘を載置した丸棒を、セメ
ントペーストの表面に置き、跡が付かなくなるまでの時
間を測定し、練和時からの積算時間を求めた。
【0037】
【実施例4】第1リン酸カルシウム1水和物を第1リン
酸カルシウム1水和物及び第2リン酸カルシウム2水和
物(1:10,モル比)とし、Ca/Pモル比1.59
4とした以外は、製造例1〜7と同様にして粉砕粉を調
製し、0.1、0.3、0.5、0.7、1.0mmの
各ふるいを用いて、粒径が夫々0.1〜0.3mm(粉
体13)、0.3〜0.5mm(粉体14)、0.5〜
0.7mm(粉体15)、0.7〜1.0mm(粉体1
6)、0.1〜1.0mm(粉体17)のセメント粉体
を得た。
【0038】得られたセメント粉体を実施例1と同様に
して、リン酸カルシウム顆粒セメントを調製し、該セメ
ントを硬化させたところ、いずれの硬化物も顆粒相互間
に間隔を有しているポーラスなブロック状の硬化体であ
った。
【0039】更に粉体13を用いて作成した硬化体の硬
化時間を実施例3と同様に測定したところ、7分であっ
た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第4リン酸カルシウムと第1リン酸カル
    シウム及び/又は第2リン酸カルシウムとをCa/Pモ
    ル比1.30〜1.90の割合で混合した粉体を主成分
    とするリン酸カルシウム顆粒セメントであって、該粉体
    の最短径が0.1〜1.0mmであることを特徴とする
    リン酸カルシウム顆粒セメント。
  2. 【請求項2】 第4リン酸カルシウム粉末と第1リン酸
    カルシウム粉末及び/又は第2リン酸カルシウム粉末と
    をCa/Pモル比1.30〜1.90の割合に混合し、
    得られる混合粉末を加圧した後再粉砕して、最短径0.
    1〜1.0mmの顆粒状とすることを特徴とするリン酸
    カルシウム顆粒セメントの製造方法。
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