JPH0511674Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、太陽電池を電源とする照明装置の点
灯制御に関するものである。

〔従来技術及びその問題点〕

太陽電池を電源として照明手段を点灯する装置
はすでに公知であるが、これらの照明装置の点灯
制御は、昼間太陽電池により充電された電力を用
いて夜間自動的に点灯させ照明を行つている。第
３図はその一例であるが、かかる装置は太陽電池
１１とは別系統の太陽電池１２をパイロツトセル
として設け、周囲が暗くなつたことを検知して制
御回路１３によつて照明灯１４を点灯するように
制御し、照明灯１４の自動点灯が誤動作なく行わ
れるようにシステムが構成されている。１５は蓄
電池であり、１６は過充電防止スイツチ、１７は
過放電防止用のスイツチであり、自動点灯回路の
誤動作を防ぐために、タイマーＴ、リレースイツ
チＢ，Ｖを設けている。

しかし乍らかかる構成をとるとパイロツトセル
として太陽電池１２を別に設けなければならず、
そのための別配線を要し配線が複雑となる。

本考案の目的は、かかる問題点を解決し部品点
数を少なくし、自動点灯を可能にした照明制御装
置を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案の点灯装置は、太陽電池と、該太陽電池
により発生する電力を充電する蓄電池と、該蓄電
池に並列に接続された点灯手段と、蓄電池と太陽
電池との間にスイツチング素子を介して太陽電池
を短絡する短絡回路と、蓄電池と点灯手段との間
を開閉するスイツチと、該スイツチの開閉を制御
する点灯制御手段とから成る点灯装置であつて、
点灯制御手段は、蓄電池の端子電圧を検出すると
ともに、該端子電圧が所定値以上のときに前記ス
イツチング素子を開状態にする電圧検出部と、短
絡回路を流れる短絡電流を検出する電流検出部と
から成り、電圧検出部により蓄電池の過放電状態
を検出したとき、又は電流検出部により所定値を
越えた短絡電流を検出したときに、スイツチを開
状態に制御し、電流検出部により所定値以下の短
絡電流を検出し、かつ電圧検出部により蓄電池が
過放電状態にないことを検出したときに、スイツ
チを閉状態に制御するように成した。

〔作用〕

上記の如く構成することにより昼間太陽電池に
よる充電により過充電回路が働き短絡電流が流
れ、該短絡電流が設定値以上のときは点灯手段を
OFFとし、過充電回路が働いていなくても前記
短絡電流が設定値以下のときは日没と判断して点
灯手段をONに制御する。もつとも蓄電池が過放
電となれば前記設定値にかかわらず点灯手段は
OFFとなるので蓄電池は保護される。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。第１図は本考案の点灯装置の構成を示すブロ
ツク図である。

同図において、１は太陽電池、２は該太陽電池
１により発生する電力を充電する蓄電池、３はラ
ンプ等の点灯手段、４は該点灯手段３を点灯制御
する点灯制御回路、５は逆流防止ダイオード、６
は蓄電池２が過充電状態にあるときに後述する電
圧検出部１０の出力により太陽電池１を短絡する
トランジスタである。Ｘは後述する点灯制御回路
４によつて制御される蓄電池２と点灯手段３間に
設けられたスイツチである。

点灯制御回路４は、太陽電池１がトランジスタ
６によつて短絡されたときの短絡電流を検出する
シヤント抵抗７と、短絡電流検出部８と、点灯手
段３を点灯するための自動点灯回路９と、蓄電池
２の過充電電圧検出部１０とから構成されてい
る。スイツチＸは自動点灯回路９の出力により閉
じられるリレースイツチである。

上記構成の点灯装置において、昼間は太陽電池
１への光照射により太陽電池１によつて発電が行
われ太陽電池１からの電力は蓄電池２に充電され
る。このとき蓄電池２が過充電状態となると電圧
検出部１０によつて検知し、トランジスタ６によ
り太陽電池１を短絡させ蓄電池２への充電を停止
する。

このとき、トランジスタ６の短絡により流れる
短絡電流がシヤント抵抗７によつて検出され、検
出された短絡電流が抵抗R₁で定めた抵抗値と比
較され、設定蓄電池以上の電流が流れると短絡電
流検出部８からの出力によりスイツチＸが開放さ
れ点灯手段３はOFFとなる。またスイツチＸは
電圧検出部１０によつて蓄電池２が過放電である
ことを検出した場合にも開放され点灯手段３を
OFFにする。

一方、周囲が暗くなり、太陽電池１の発電が少
なくなり、短絡電流が設定値以下にさがり、電圧
検出部１０により検出電圧が過放電状態にない時
はスイツチＸがONとなり点灯手段３を点灯す
る。

第２図は本考案の点灯装置の各部における動作
を示す論理図である。

図中１はON，０はOFFを示し、短絡電流検出
回路においては１が設定値以上の電流を検出した
とき、０は設定値以下の電流を検出したときをあ
らわす。

第２図から明らかなように、本考案の点灯制御
にあつては、蓄電池が過放電レベルにあるときは
点灯手段を優先的にOFFにし、短絡電流が設定
値以下であるか否かにより点灯手段をON−OFF
するように構成されている。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案の点灯装置によれ
ば、極めて簡単な構成で点灯手段のON−OFFを
短絡電流の検出と蓄電池の電圧状態によつて制御
するようにしたので、点灯手段の自動点灯用とし
て太陽電池を別に設ける必要がない上、回路構成
が簡単となり装置全体の小型化及び設計の低コス
ト化が期待できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の点灯装置の構成を示すブロツ
ク図である。第２図は本考案の各回路の出力を示
す論理図である。第３図は従来の点灯装置の構成
を示すブロツク図である。 ４……点灯制御回路、７……シヤント抵抗、８
……短絡電流検出部、９……自動点灯回路、１０
……過充電電圧検出部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 太陽電池と、該太陽電池により発生する電力を
   充電する蓄電池と、該蓄電池に並列に接続された
   点灯手段と、前記蓄電池と太陽電池との間にスイ
   ツチング素子を介して太陽電池を短絡する短絡回
   路と、前記蓄電池と点灯手段との間を開閉するス
   イツチと、該スイツチの開閉を制御する点灯制御
   手段とから成る点灯装置であつて、前記点灯制御
   手段は、前記蓄電池の端子電圧を検出するととも
   に、該端子電圧が所定値以上のときに前記スイツ
   チング素子を開状態にする電圧検出部と、前記短
   絡回路を流れる短絡電流を検出する電流検出部と
   から成り、前記電圧検出部により前記蓄電池の過
   放電状態を検出したとき、又は前記電流検出部に
   より所定値を越えた短絡電流を検出したときに、
   前記スイツチを開状態に制御し、前記電流検出部
   により前記所定値以下の短絡電流を検出し、かつ
   前記電圧検出部により前記蓄電池が過放電状態に
   ないことを検出したときに、前記スイツチを閉状
   態に制御するように成した点灯装置。