JPH05115957A - ダイカストマシン - Google Patents

ダイカストマシン

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Publication number
JPH05115957A
JPH05115957A JP30376791A JP30376791A JPH05115957A JP H05115957 A JPH05115957 A JP H05115957A JP 30376791 A JP30376791 A JP 30376791A JP 30376791 A JP30376791 A JP 30376791A JP H05115957 A JPH05115957 A JP H05115957A
Authority
JP
Japan
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molten metal
check valve
melting furnace
pressurizing chamber
pressurizing
Prior art date
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Pending
Application number
JP30376791A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Kawachi
裕明 河内
Takashi Ikeda
孝史 池田
Takao Nakamura
孝夫 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Original Assignee
Toyo Machinery and Metal Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Machinery and Metal Co Ltd filed Critical Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Priority to JP30376791A priority Critical patent/JPH05115957A/ja
Publication of JPH05115957A publication Critical patent/JPH05115957A/ja
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶湯通路に設けたチェック弁が経時使用下に
おいても、リーク(溶湯の逆流)のない確実な閉止状態
をとることを保証すること。 【構成】 溶湯9を貯えた溶解炉7から立型配置された
金型機構の金型内に溶湯を供給するようにしたダイカス
トマシンにおいて、溶湯通路を選択的に開放もしくは閉
止するチェック弁35を、開放位置と閉止位置との間で
回転させつつ上下動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダイカストマシンに係
り、特に、加圧室内の溶湯を圧縮気体圧力で加圧して金
型内へ充填するメカニズムをもち、且つ、金型機構(型
締機構)が立型配置された立型のダイカストマシンに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】密閉容器内の溶湯の湯面を圧縮気体(圧
縮エアもしくは圧縮不活性ガス等)で加圧し、型締され
た金型内へ溶湯を上昇・供給するようにした公知の立型
低圧ダイカストマシンは、コールドチャンバ式のダイカ
ストマシンのように、射出スリーブ内を前後進するプラ
ンジャチップよる加圧機構をもっていないので、射出ス
リーブとプランジャチップとの摩耗に伴う部品交換を必
要としない。しかしながら、該種立型低圧ダイカストマ
シンは、公知のように、比較的低速で充填を行い且つゆ
っくりと冷却を行って、例えば耐圧強度部品等を鋳造す
るのに用いられており、加圧室(電気炉)の容量が大き
いため、急速加圧を行うことが困難で、ハイサイクルの
鋳造ができないという問題があり、さらに、加圧室の空
気容量が大きいため、加圧力及び加圧速度の切替え応答
性がすこぶる悪く、加圧力や加圧速度の精密な切替え制
御が要求される製品の鋳造が行えないという問題もあっ
た。さらにはまた、溶湯にかかる加圧力も1Kg/cm
2 程度が通常で、例え加圧室(電気炉)を最近の技術で
耐圧改造しても、加圧室自体が大きいため耐圧性に限界
があり、10Kg/cm2 程度以下で使用することを余
儀なくされ、50〜350Kg/cm2 の高圧で使用す
ることは不能であった。
【0003】この点に鑑み、本願出願人は先に特願平3
−53266号として、高圧鋳造と鋳造サイクルの可及
的なアップが可能な、謂わばホットチャンバ方式の射出
形態をとる立型ダイカストマシンを提案した。上記した
先願においては、溶湯を貯えた溶解炉と、立型配置され
た金型機構と、該金型機構の固定金型の底面に設けられ
た溶湯注入口と、該溶湯注入口に密着するように垂直配
置されたノズル部と、該ノズル部の側方に配設された加
圧室と、該加圧室内の溶湯を圧縮気体圧力で加圧する気
体圧力加圧手段と、前記加圧室と前記ノズル部の下部と
を連通する第1の湯道管部と、前記溶解炉の下部と前記
加圧室の下部とを連通する第2の湯道管部と、前記溶解
炉と前記加圧室との間の溶湯通路に設けられた弁手段と
を具備し、この弁手段によって溶湯の前記溶解炉側への
逆流を阻止した状態で、前記気体圧力加圧手段により前
記加圧室内を加圧し、前記加圧室及び前記第1の湯道管
部に満たされた溶湯を、前記ノズル部から金型内に圧入
するようにしている。従って、容量の大きな溶解炉内自
体を気体で加圧するのではなく、溶解炉とは遮断された
状態の比較的小容量の加圧室を気体で加圧するので、加
圧制御に対する応答性が高まり、急速・高圧鋳造が可能
となる。また、射出前には金型の溶湯注入口に近い部分
まで溶湯が満たされているので、溶湯の流動距離は可及
的に短くなり、鋳造圧力の圧力ロスが僅少なものとなっ
て鋳造効率を高めことが可能となる等の数々の利点をも
っている。
【0004】ところで、上述した先願の立型ダイカスト
マシンにおいては、前記溶解炉と前記加圧室との間の溶
湯通路に設けられた弁手段(チェック弁)として、圧縮
気体で加圧された加圧室内の溶湯の圧力で閉止(閉塞)
状態を保たれるボール弁を設け、加圧室内の減圧時には
押し上げ手段によってボール弁を開放位置に押し上げる
ように構成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなダイカストマシンにおける溶湯通路に設けるチ
ェック弁として、ボール弁のように単に上下動するだけ
の構造のチェック弁を設けると、初期状態においてはボ
ール弁がシート面に確実に密着してリーク(溶湯の逆
流)のない閉止状態を得ることが期待できるも、経時使
用下においては、ボール弁が密着すべきシート面にアル
ミニウム等の金属溶湯が固化した金属カスの付着がどう
しても発生し、このために時が経つにつれて閉止性が劣
化してリークが生じ易くなり、所期の射出・充填圧力が
得られなくなる上、安全性の観点からも問題のあるもの
であった。
【0006】従って、本発明の解決すべき技術的課題は
上記した従来技術のもつ問題点を解消することにあり、
その目的とするところは、溶湯通路に設けたチェック弁
が経時使用下においてもリーク(溶湯の逆流)のない確
実な閉止状態を保証できるダイカストマシンを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、立型配置された金型機構の固定金型の底
面に設けられた溶湯注入口と、該溶湯注入口に密着する
ように垂直配置されたノズル部と、該ノズル部の側方に
配設された加圧室と、該加圧室内の溶湯を圧縮気体圧力
で加圧する気体圧力加圧手段と、前記加圧室と前記ノズ
ル部の下部とを連通する第1の湯道管部と、溶湯を貯え
た溶解炉の下部と前記加圧室の下部とを連通する第2の
湯道管部と、前記溶解炉と前記加圧室との間の溶湯通路
に設けられた弁手段とを具備し、この弁手段により前記
溶解炉側への溶湯の逆流を阻止した状態で、前記気体圧
力加圧手段によって前記加圧室内を加圧し、前記加圧室
と前記第1の湯道管部に満たされた溶湯を、前記ノズル
部から金型内に圧入するようにされたダイカストマシン
において、前記弁手段を開放位置と閉止位置との間で回
転させつつ軸方向に移動させるように、構成される。
【0008】
【作用】例えば、油圧シリンダよりなるチェック弁シリ
ンダのピストンロッドの先端にカム枠体を固着し、この
カム枠体の両側面に形成した互いに斜交する斜め長溝
に、先端にチェック弁を形成したバー体の他方端をラジ
アル方向に貫通したピンの両端に取り付けたローラをそ
れぞれ係合し、ピストンロッドの上昇動作もしくは下降
動作によって、チェック弁を回転を伴いながら上昇(開
放位置へ移行)もしくは下降(閉止位置へ移行)させ
る。斯様にチェック弁が回転を伴いながら開放位置から
閉止位置に下降すると、チェック弁が当接するシート面
に多少の金属カスの付着があっても、チェック弁の回転
によって金属カスを除去することが可能となって、チェ
ック弁はシール面に確実に密接し、以ってリークを生じ
る虞は可及的に低減できる。また、閉止状態から回転し
ながら上昇して開放位置へ移行するので、チェック弁の
コビリ着きがあっても円滑・確実にシール面からの離脱
が図れることとなる。さらにまた、チェック弁シリンダ
のピストンロッドの上昇または下降という一挙動を、簡
易なメカニズムで回転を伴うチェック弁の上昇または下
降動作に変換しているので、コスト的にも有利である。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図1〜図7に示した1実施例
によって説明する。図1は本実施例に係るダイカストマ
シン(立型ダイカストマシン)の要部を一部切断して示
す説明図である。同図において、符号1及び符号2で総
括的に示すのは溶解炉ユニット並びに射出ユニットで、
本実施例における立型ダイカストマシンは、この溶解炉
ユニット1、射出ユニット2、並びに図示していないが
型開閉機構等が上下動する立型配置された金型機構ユニ
ットより主として構成されている。なお、金型機構ユニ
ットについては図示していないが、これは例えば前記し
た特願平3−53266号に記載されたような公知の構
成が採用されており、上から順に、型締シリンダを取付
けたトッププラテン、型締シリンダによって上下動され
可動側金型が取付けられた可動プラテン、固定金型が取
付けられたボトムプラテン等が配置されたものとなって
いる。図1においては、金型機構ユニットの固定金型3
のみが簡略化して示されており、該固定金型3の底面に
は溶湯注入口3aが形成されている。
【0010】前記溶解炉ユニット1は、マシン全体を支
持するベースプレート4上に設置されたレール5に沿っ
て油圧シリンダ6により走行可能となっており、これに
よって前記射出ユニット2と分離可能となっているも、
通常の運転動作時には油圧シリンダ6の押圧力によっ
て、溶解炉ユニット1の溶湯通路と射出ユニット2の溶
湯通路とが密着・連通した状態におかれるようになって
いる。7は、溶解炉外筐体8によって形成された溶解炉
で、アルミニウム、亜鉛等の金属材料を溶解して所定温
度の溶湯9とするようになっており、図示していないが
適宜温度センサで溶湯9の温度を検出すると共に、これ
による温度検出情報に基づき適宜熱源(例えば、電気ヒ
ータ、LPGガスバーナ、石油バーナ等)をON−OF
F制御して、溶湯9を所定温度に維持するようになって
いる。また、本実施例による溶解炉7には、溶湯9の湯
面レベルを常時一定に保つための公知の適宜湯面高さ調
整機能が具備されたものとされていて、例えば図示して
いないが、湯面検出センサの検出情報に基づき、湯面調
整用シリンダを駆動制御して湯面調整フロートの溶湯9
中への浸漬量を制御し、これにより湯面レベルを一定に
保つようになっている。なお、上記した溶解炉7用の熱
源や湯面高さ調整機能については、必要があれば前記し
た特願平3−53266号を参照されたい。
【0011】10は、前記溶解炉外筐体8の下部側に設
けられた溶湯流出穴で、該溶湯流出穴10の出口が、溶
解炉外筐体8の外側面に固設された溶湯流路接続体11
の溶湯通路と連通されている。また、12は、溶湯流路
接続体11内の溶湯通路を遮断可能な第1のチェック弁
で、第1のチェック弁シリンダ(油圧シリンダ)13と
回転付与メカニズム14とによって、回転を伴いながら
上下に駆動可能となっている。
【0012】前記射出ユニット2には、前記した固定金
型3の溶湯注入口3aに押し付けられて垂直配置された
ノズル管15、該ノズル管15に接続され垂直配置され
た湯道管(A)16、該湯道管(A)16に接続され水
平配置された湯道管(B)17、該湯道管(B)17に
接続された溶湯流路接続体18、該溶湯流路接続体18
に接続され垂直配置された加圧室管19、該加圧室管1
9に接続され水平配置された湯道管(C)20等の溶湯
9が満たされる部材が設けられており、湯道管(C)2
0の端部が前記した溶解炉ユニット1側の溶湯流路接続
体11に接続されている。また、上記湯道管(B)17
の図示左端側には、図2に示すように、クランプ受け用
管21がシール材22(例えば、特殊カーボンペーパー
等よりなるシール材)を介して接続されており、このク
ランプ受け用管21の左端は封止体23によって通常は
密閉・封止されている。図1、2において、25は、射
出ユニット2の枠体24に適宜保持部材26を介して取
り付けられたクランプシリンダ(油圧シリンダ)で、該
クランプシリンダ25の押圧力によって、上記した封止
体23、クランプ受け用管21、湯道管(B)17、溶
湯流路接続体18、加圧室管19、湯道管(C)20が
図示右方への押し付け力を受け、これによって射出ユニ
ット2の枠体27と湯道管(C)20との間に配設され
たバネ28を圧縮させて、各部材23、21、17、1
8、19、20を溶湯9の漏れがないように互いに完全
に密着させるようになっている。さらにまた、各部材2
3、21、17、18、19、20が熱によって膨張す
ると、各部材の損傷等を避けるため、クランプシリンダ
25のピストン体はこれに応じて逃げるようになってい
る。なお、垂直方向に関しては、各部材15、16、1
7、18、19、20、21を収納し一部部材を部分的
に担持した後述する外筐体(ヒータボックス)全体を押
し上げる油圧シリンダ29の力で、前記ノズル管15を
固定金型3の溶湯注入口3aに押し付けるように構成さ
れている。
【0013】ここで、本実施例においては前記した金型
以外で溶湯9と接する部材は、総べて耐熱性に優れたセ
ラミック製の部材とされていて、前記した各部材15、
16、17、18、19、20、21、23等も高価で
はあるが、耐熱性に優れた例えば窒化ケイ素等のセラミ
ックで構成されている。このセラミック材よりなる部材
は複雑な加工が難しいので、複数のセラミック部材に分
けて製作することを余儀なくされるが、セラミック材よ
りなる管路組立体は一旦分解すると、シール材交換を必
要とする上、正確な位置合わせを要求され、また場合に
よっては仮保持を要するなど組み付けが面倒で時間が掛
かり、さらにセラミック材よりなる管路組立体の後述す
る外筐体の分解・組立をも必要とする。このため、極力
上記したセラミック材よりなる管路組立体は分解するこ
とを避けることが望まれる。この点に鑑みて本実施例に
おいては、前記セラミック材よりなる各部材15、1
6、21、17、18、19、20、21の溶湯通路の
清掃などのメンテナンス時に、管路組立体を分解しない
で済む工夫が施されている(なお本実施例においては、
前記ノズル管15のみは随時取り換え可能に構成されて
おり、内径の異なるノズル管15に適宜交換することに
より、射出時の流速(射出速度)を所望のものに選択可
能とされている)。
【0014】すなわち、図1、2に示すように、前記枠
体24にはテーパー面をもつクランプ補助体30が固設
されており、このクランプ補助体30と前記クランプ受
け用管21のフランジ部との間には、操作バー部材31
によって上下動可能な手動クランプ体32が挾持されて
いる。この手動クランプ体32は、クランプ補助体30
のテーパー面と相補関係にあるテーパー面が形成されて
おり、通常は手動クランプ体32は上方位置におかれ
て、前記した各部材23、21、17、18、19、2
0の密着・接合を前記クランプシリンダ25の押圧力に
委ねるようになっている。一方、前記射出ユニット2中
の溶湯9が満たされる各部材15、16、17、18、
19、20、21の溶湯通路を清掃する必要が生じた時
には、各部材15、16、17、18、19、20、2
1中の溶湯をほぼ総べて排出するようにされ(後記する
加圧室33内の連続加圧によって溶湯9を前記溶解炉7
に押し戻すと共に、前記ノズル管15から外部に排出す
るようにされ)、この後、前記溶解炉ユニット1側の溶
湯出口(溶湯流路接続体11)を前記第1のチェック弁
12によって閉塞し、次に、前記油圧シリンダ6によっ
て溶解炉ユニット1全体を射出ユニット2から切離すよ
うにされる。そして然る後、上記した手動クランプ体3
2を押し下げて前記各部材21、17、18、19、2
0の密着・接合を、手動クランプ体32とクランプ補助
体30との協働に委ね、次に前記クランプシリンダ25
の油圧を落して前記封止体23を取り外すようにされ
る。斯様にすることによって、クランプ受け用管21も
しくは湯道管(C)20から清掃治具を挿入したりエア
吹き込みによる溶湯通路の清掃が可能となる。なお、湯
道管(A)に関しては必要に応じノズル管15を取り外
して同様の手法で溶湯通路の清掃が行なわれる。
【0015】前記した加圧室管19内には加圧室33が
形成され、この加圧室33が、加圧室管19の下部に形
成された水平溶湯通路34を介して前記溶解炉7と連通
した状態においては、加圧室33内には大気圧によって
溶解炉7内の溶湯9の湯面と同一高さまで溶湯9が満た
されるようになっており、さらに前記湯道管(A)16
内にも大気圧によって溶解炉7内の溶湯9の湯面と同一
高さまで溶湯9が満たされるようになっている(固定金
型3の近傍まで溶湯9が満たされている)。また、加圧
室33と上記水平溶湯通路34との間には、射出・充填
行程時に加圧室33から湯道管(C)20、溶湯流路接
続体11、溶解炉7側へ溶湯9が逆流するのを阻止する
ために、第2のチェック弁35が設けられていて、この
第2のチェック弁35は、射出・充填行程時以外は通常
持ち上げられた開放状態におかれるようになっている。
すなわち、図3に示すように、加圧室管19の加圧室3
3と水平溶湯通路34との間には、両者33、34を連
通する連通穴36、37が形成されており、この一方の
連通穴36及び水平溶湯通路34を第2のチェック弁3
5が開放もしくは閉塞することによって、加圧室33と
溶解炉7との間を連通もしくは遮断するようになってい
る。なお、他方の連通穴37は常時加圧室33と水平溶
湯通路34とを連通させた状態にある(連通穴37によ
って加圧室33とノズル管15は常時連通された状態に
ある)。
【0016】前記第2のチェック弁35は、第2のチェ
ック弁シリンダ(油圧シリンダ)38と回転付与メカニ
ズム39とによって回転を伴いながら上下動するように
なっている。上記回転付与メカニズム39は前記した第
1のチェック弁11の回転付与メカニズム14と同等の
構成をとるもので、次に、本実施例で用いられる回転付
与メカニズムを第2のチェック弁35の回転付与メカニ
ズム39を代表して説明する。図4に示すように、第2
のチェック弁シリンダ38のピストンロッド40の端部
にはカム枠体41が螺合等の適宜手段で固着されてお
り、このカム枠体41の両側面には、図5に示すように
互いに斜交するように形成された斜め長溝状のカム溝4
1a、41bがそれぞれ穿設されている。一方、前記第
2のチェック弁35を先端(下端)に形成したバー体4
2の上端には、ピン43aが挿通されていて、このピン
43aの両端にそれぞれ取り付けられたローラ43、4
3が上記カム溝41a、41bに各々係合されている。
従って、第2のチェック弁シリンダ38のピストンロッ
ド40が上下動するとカム枠体41も一体となって上下
動し、これに伴ってカム枠体41のカム溝41a、41
bに係合された対となったローラ43、43が水平方向
と垂直方向の分力を受け、この結果ピン43a、すなわ
ちバー体42先端の第2のチェック弁35が回転しつつ
上下動することになる。図5の符号Sはピストンロッド
40の上下動ストロークを示しており、第2のチェック
弁35はピストンロッド40が上下動する間は必ず回転
を伴うようになっている。斯様にすることによって、経
時使用下において第2のチェック弁35が密着するシー
ト面に固化した金属カスが付着しても、第2のチェック
弁35の回転で金属カスを除去することが可能となっ
て、リークのない完全な閉止を長期にわたって保証で
き、また、第2のチェック弁35が閉止状態から回転し
ながら上昇して開放位置へ移行するので、コビリ着きが
あっても円滑・確実にシール面からの離脱が図れるよう
になっている。さらにまた、第2のチェック弁シリンダ
38のピストンロッド40の上昇または下降という一挙
動を、簡易なメカニズムで回転を伴うチェック弁の上昇
または下降動作に変換しているので、コスト的にも負担
の掛からない弁駆動構造とすることが可能となる。な
お、これは第1のチェック弁12においても同様であ
る。
【0017】なおまた、本実施例においては第2のチェ
ック弁35は、上方の径が下方の径よりも大きくしてあ
り、これによって第2のチェック弁35が閉止状態にあ
り、且つ、加圧室33内が圧縮気体で加圧された際に
は、第2のチェック弁シリンダ38の油圧力と加圧室3
3内の溶湯9の圧力と上記した径差とによって、より確
実な閉止(シール)が達成できるように考慮されてい
る。
【0018】本実施例においては、前記した射出ユニッ
ト2の溶湯9が満たされる管路組立体(前記した各部材
15、16、17、18、19、20、21)及び前記
溶湯炉ユニット1側の溶湯流路接続体11は、これらを
取り囲む外筐体で形成されるヒータボックスによって密
閉して取り囲まれ、ヒータボックスの内面に配置された
ヒータによる雰囲気加熱で(ヒータボックス内の空気を
介した加熱で)所定温度に加熱され、これによって溶湯
9を所定温度に維持させるようになっている。次にこの
ヒータボックスの構成について説明する。図1に示すよ
うに射出ユニット2のベース枠体44に、固定的に下壁
体45、上壁体46、前記枠体24、27が取り付けら
れていると共に、下壁体45と上壁体46には個々に脱
着可能とされた複数の側壁体47…(図6参照)が取り
付けられている。また、前記ノズル管15並びに湯道管
(A)16を取り囲むように円筒壁体48(図7参照)
が上壁体46に脱着可能に取り付けられ、同様に、前記
加圧室管19を取り囲むように円筒壁体49が上壁体4
6に脱着可能に取り付けられている。そして、これら下
壁体45、上壁体46、枠体24、27、側壁体47
…、円筒壁体48、49等によって構成されるほぼ密閉
されたヒータボックスにより加熱保温室50が形成さ
れ、該加熱保温室50内に射出ユニット2側の前記管路
組立体部分(各部材15、16、17、18、19、2
0、21)が内包されるようになっている。さらに、前
記溶湯炉ユニット1側の溶湯流路接続体11並びに射出
ユニット2側の湯道管(C)20の一部を取り囲むヒー
タボックスが、射出ユニット2の枠体27、前記溶解炉
外筐体8、この溶解炉外筐体8に取り付けられた下壁体
51並びに上壁体52、この下壁体51並びに上壁体5
2に脱着可能に取り付けられた側壁体53、53とによ
って構築されており、これによって溶湯流路接続体11
並びに湯道管(C)20の一部を内包する加熱保温室5
4が形成されている。
【0019】そして本実施例においては、上述したヒー
タボックスを構成する要素のうち着脱可能とされた部
材、すなわち、側壁体47、円筒壁体48、49、側壁
体53の内面にのみヒータ55が一体的に配設されてお
り、この各ヒータ55…によって加熱保温室50、54
が一様に昇温されるようになっている。ここで、図示し
ていないが加熱保温室50内の適宜複数個所並びに加熱
保温室54内の適宜個所には温度センサが配設されてい
て、この温度センサの計測情報を参照しつつ、マシンの
全体制御を司るシステムコントローラがヒータドライバ
を介して各ヒータ55…を駆動制御し、加熱保温室5
0、54内を一定温度に保つようになっている。斯様に
本実施例においては、溶解炉7から金型までの間で溶湯
9が満たされる部分をヒータボックスで取り囲み、ヒー
タボックス内の空気をヒータ55で加熱して溶湯9が満
たされる各部を雰囲気加熱によって加熱制御するので、
換言するなら、ほぼ一様に加熱された空気を介して溶解
炉7から金型までの間で溶湯9が満たされる部分を加熱
するので、各部の温度バラツキがなくなって均等加熱制
御が容易に達成でき、さらに温度センサの取付け個数も
低減可能となる。また、ヒータボックスの構成要素たる
外筐体ブロックのうち、ヒータ55を取り付けた外筐体
ブロック(側壁体47、円筒壁体48、49、側壁体5
3)を個々に着脱可能としてあるので、ヒータ断線が生
じても図6、7で2点鎖線で示すように、当該外筐体ブ
ロックのみを取外して交換できてメンテナンス性が大幅
に向上し、しかも、セラミックに較べて格段に安価なヒ
ータ付き外筐体ブロックの交換のみで済むので、メンテ
ナンス時のコスト負担も少なくなる。
【0020】なおここで、前記加圧室33には図示して
いないがエア(もしくは不活性ガス)供給/排出ユニッ
トからエア供給配管並びにエア排出配管が接続されてお
り、エア供給配管から供給される圧縮エアによって、比
較的小容量の加圧室33内が急速に高圧加圧可能とされ
ている。この加圧室33への圧縮エア供給メカニズム及
び排気メカニズムは任意のものが採用可能で、例えば前
記した特願平3−53266号の記載のものと同等のも
のが採用可能であり、こうすれば例えば1〜200kg
/cm2 の範囲内で加圧力(鋳造圧力)を可変設定でき
る。
【0021】次に、上述した構成に基づく本実施例の動
作を説明する。いま、金型が型開きされた状態において
は、前記第1のチェック弁12並びに前記第2のチェッ
ク弁35は開放されていて、前記加圧室33並びに湯道
管(A)16内には、前記溶解炉7内の溶湯9の湯面レ
ベルと同一高さまで溶湯9が満たされている(溶湯9が
固定金型3の溶湯注入口3aの近くまで満たされてい
る)。この状態で、図示せぬ型締シリンダによって可動
プラテンが下降駆動され、可動金型が固定金型3に所定
型締力で密着するように型締行程が実行される。この
後、前記第1のチェック弁シリンダ13並びに第2のチ
ェック弁シリンダ38によって第1のチェック弁12並
びに第2のチェック弁35が閉止位置に移行される。こ
の際には前記したように両チェック弁12、35は回転
を伴いながら下降するので、リークのない確実な閉止
(シール)が達成できる。そして、この後の所定タイミ
ングで、前記加圧室33内に図示せぬエア供給部から高
圧エアが急速注入されて、加圧室33内が急速且つ高圧
に加圧され、これによって加圧室33から湯道管(A)
16までの間に満たされた溶湯9が、前記ノズル管15
を経て固定金型3の溶湯注入口3aから金型のキャビテ
ィ内へ急速に圧入・充填される。
【0022】上記した射出(圧入・充填)終了後、所定
の冷却時間を経たタイミングで、前記加圧室33内の減
圧が行われ、図示せぬエア排出配管からエアが排気され
て加圧室33内が大気圧となるまで減圧される。続い
て、第1のチェック弁シリンダ13並びに第2のチェッ
ク弁シリンダ38によって第1のチェック弁12並びに
第2のチェック弁35が開放位置に移行され、加圧室3
3と溶解炉7とが連通される。これにより、1ショット
分の圧入で消費した溶湯量に見合うだけの溶湯9が、溶
解炉7から加圧室33側へ補充される。なお、これに伴
って溶解炉7の湯面レベルは若干量だけ低下されんとす
るが、これは溶解炉ユニット1に備えられた図示せぬ湯
面高さ調整手段によって直ちに元の所定湯面レベルに調
整され、溶解炉7の湯面レベルは常時一定の高さを維持
される。なお、製品(鋳造品)が冷却・固化された後、
金型機構ユニットは型開きされ、製品は金型から突出し
・分離される。
【0023】なおここで、本実施例においては鋳造運転
時に第1のチェック弁12と第2のチェック弁35とを
同期して駆動するようにしているが、鋳造運転時には第
1のチェック弁12は常時開放位置におき、第2のチェ
ック弁35のみをON−OFF制御するようにしてもよ
い。
【0024】
【発明の効果】叙上のように本発明によれば、例えば、
油圧シリンダよりなるチェック弁シリンダのピストンロ
ッドの先端にカム枠体を固着し、このカム枠体の両側面
に形成した互いに斜交する斜め長溝に、先端にチェック
弁を形成したバー体の他方端をラジアル方向に貫通した
ピンの両端に取り付けたローラをそれぞれ係合し、ピス
トンロッドの上昇動作もしくは下降動作によって、チェ
ック弁を回転を伴いながら上昇(開放位置へ移行)もし
くは下降(閉止位置へ移行)させるようにしているの
で、チェック弁が当接するシート面に多少の金属カスの
付着があっても、チェック弁の回転によって金属カスを
除去することが可能となって、チェック弁はシール面に
確実に密接し、以ってリークを生じる虞は可及的に低減
できる。また、閉止状態から回転しながら上昇して開放
位置へ移行するので、チェック弁のコビリ着きがあって
も円滑・確実にシール面からの離脱が図れる。さらにま
た、チェック弁シリンダのピストンロッドの上昇または
下降という一挙動を、簡易なメカニズムで回転を伴うチ
ェック弁の上昇または下降動作に変換しているので、コ
スト的にも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るダイカストマシンの要部
を一部切断して示す説明図である。
【図2】本発明の実施例に係る管路組立体の要部断面図
である。
【図3】本発明の実施例に係る加圧室管の構造を示す断
面図である。
【図4】本発明の実施例に係る第2のチェック弁のため
の駆動メカニズムを示す説明図である。
【図5】図4の駆動メカニズムのカム枠体のカム溝とこ
れに係合するローラとの関係を示す説明図である。
【図6】図1のY−Y線に沿ったヒータボックスの要部
断面図である。
【図7】本発明の実施例に係るヒータボックスの外筐体
の構成要素たる円筒壁体を示す説明図である。
【符号の説明】
1 溶解炉ユニット 2 射出ユニット 3 固定金型 3a 溶湯注入口 7 溶解炉 8 溶解炉外筐体 9 溶湯 10 溶湯流出穴 11 溶湯流路接続体 12 第1のチェック弁 13 第1のチェック弁シリンダ 14 回転付与メカニズム 15 ノズル管 16 湯道管(A) 17 湯道管(B) 18 溶湯流路接続体 19 加圧室管 20 湯道管(C) 21 クランプ受け用管 23 封止体 24 枠体 25 クランプシリンダ 27 枠体 28 バネ 30 クランプ補助体 32 手動クランプ体 33 加圧室 34 水平溶湯通路 35 第2のチェック弁 36 連通穴 37 連通穴 38 第2のチェック弁シリンダ 39 回転付与メカニズム 40 ピストンロッド 41 カム枠体 41a、41b カム溝 42 バー体 43 ローラ 44 ベース枠体 45 下壁体 46 上壁体 47 側壁体 48 円筒壁体 49 円筒壁体 50 加熱保温室 51 下壁体 52 上壁体 53 側壁体 54 加熱保温室 55 ヒータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立型配置された金型機構の固定金型の底
    面に設けられた溶湯注入口と、該溶湯注入口に密着する
    ように垂直配置されたノズル部と、該ノズル部の側方に
    配設された加圧室と、該加圧室内の溶湯を圧縮気体圧力
    で加圧する気体圧力加圧手段と、前記加圧室と前記ノズ
    ル部の下部とを連通する第1の湯道管部と、溶湯を貯え
    た溶解炉の下部と前記加圧室の下部とを連通する第2の
    湯道管部と、前記溶解炉と前記加圧室との間の溶湯通路
    に設けられた弁手段とを具備し、この弁手段により前記
    溶解炉側への溶湯の逆流を阻止した状態で、前記気体圧
    力加圧手段によって前記加圧室内を加圧し、前記加圧室
    と前記第1の湯道管部に満たされた溶湯を、前記ノズル
    部から金型内に圧入するように構成されたダイカストマ
    シンにおいて、 前記弁手段を開放位置と閉止位置との間で回転させつつ
    軸方向に移動させるようにしたことを特徴とするダイカ
    ストマシン。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7934627B2 (en) 2005-10-13 2011-05-03 Alcoa Inc. Apparatus and method for high pressure extrusion with molten aluminum

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7934627B2 (en) 2005-10-13 2011-05-03 Alcoa Inc. Apparatus and method for high pressure extrusion with molten aluminum

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