JPH05114612A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH05114612A
JPH05114612A JP27510491A JP27510491A JPH05114612A JP H05114612 A JPH05114612 A JP H05114612A JP 27510491 A JP27510491 A JP 27510491A JP 27510491 A JP27510491 A JP 27510491A JP H05114612 A JPH05114612 A JP H05114612A
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JP
Japan
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vertical hole
hole type
semiconductor layer
gate electrode
opening
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JP27510491A
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Motoo Nakano
元雄 中野
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体,絶縁体,あるいは半導体と絶縁体と
の積層体から成る基板に形成された空洞部に,金属ある
いは半導体を埋め込む方法に関し,径が微細で高アスペ
クト比の開口部を有する複雑な形状の空洞部に充分に金
属あるいは半導体を埋め込むことができるようにする。 【構成】 半導体,絶縁体,あるいは半導体と絶縁体と
の積層体から成る基板11に,縦穴型開口部12を形成
する。基板11表面に金属あるいは半導体から成る充填
物質13を堆積する。充填物質13をパターニングし
て,縦穴型開口部12の周囲に,縦穴型開口部12の容
積とほぼ等しい体積の量だけ残し,他の部分を除去す
る。高密度エネルギービームを照射し,充填物質13を
溶融液化させて,縦穴型開口部12内に埋め込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,半導体装置の製造方
法,特に半導体,絶縁体,あるいは半導体と絶縁体との
積層体から成る基板に形成された空洞部に,金属あるい
は半導体を埋め込む方法を用いた超薄膜電界効果トラン
ジスタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の超薄膜電界効果トランジスタの例
を説明する。 (従来例1)図11は,従来例1を示す図であり,図
(a)は要部模式図,図(b)はX−Y断面図である。
【0003】図中,61はシリコン基板,62は縦穴型
開口部A,63は縦穴型開口部B,64はスクリーン型
シリコン層,65はゲート酸化膜,66はゲート電極,
67はドレイン電極である。図中には示されていない
が,ソース電極が,ドレイン電極67に対向して,紙面
手前側に設けられている。
【0004】図11に示す縦型スクリーン構造の超薄膜
電界効果トランジスタは,次のようにして作製される。 シリコン基板61に,互いに隣接する縦穴型開口部
A62および縦穴型開口部B63を形成する。縦穴型開
口部A62および縦穴型開口部B63によって挟まれた
スクリーン型シリコン層64がチャネル領域となる。
【0005】 ソース領域およびドレイン領域に不純
物拡散を行った後,全面にゲート酸化膜65を形成す
る。 スパッタ法あるいは蒸着法により全面にゲート金属
を堆積した後,パターニングしてゲート電極66,ソー
ス電極(図示せず),およびドレイン電極67を形成す
る。
【0006】以上の各工程を経て,図11に示す縦型ス
クリーン構造の超薄膜電界効果トランジスタが完成す
る。 (従来例2)図12は,従来例2を示す図であり,2層
ゲートSOI構造の超薄膜電界効果トランジスタの例を
示している。
【0007】図中,71は基板,72は絶縁膜,73は
下層ゲート電極,74は下層ゲート絶縁膜,75は半導
体層,76は上層ゲート絶縁膜,77はソース電極,7
8は上層ゲート電極,79はドレイン電極である。
【0008】図12に示す2層ゲートSOI構造の超薄
膜電界効果トランジスタは,次のようにして作製され
る。 基板71上に絶縁膜72を形成し,その上に下層ゲ
ート電極73を形成する。
【0009】 全面に下層ゲート絶縁膜74を形成し
た後,トランジスタの活性層と成る半導体層75を形成
する。この半導体層75は,欠陥の少ない良質な単結晶
層を必要とするため,例えば,通常のCVD法で形成し
た多結晶シリコンをレーザ溶融再結晶化法で加工して形
成する。
【0010】 ソース領域およびドレイン領域に不純
物拡散を行った後,全面に上層ゲート絶縁膜76を形成
する。 上層ゲート絶縁膜76の所定部分を開口した後,全
面に金属を堆積し,パターニングして,ソース電極7
7,上層ゲート電極78,およびドレイン電極79を形
成する。
【0011】以上の各工程を経て,図12に示す2層ゲ
ートSOI構造の超薄膜電界効果トランジスタが完成す
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】(従来例1の問題点)
図11に示す縦型スクリーン構造の超薄膜電界効果トラ
ンジスタの最大の問題点は,縦穴型開口部A62および
縦穴型開口部B63へのゲート電極66の形成である。
【0013】縦型スクリーン構造の超薄膜電界効果トラ
ンジスタの駆動能力を決める要素の一つであるチャネル
幅は,図11(b)のwで与えられるが,これを大きく
しようとすると,縦穴型開口部A62および縦穴型開口
部B63の深さを,より深くしなければならない。
【0014】一方,トランジスタの集積密度を上げるた
めには,図11(a)のa×bで表される開口部面積は
できる限り狭くしたい,という要求がある。以上の結
果,縦穴型開口部A62および縦穴型開口部B63のア
スペクト比は大きなものとなり,スパッタ法や蒸着法な
どの通常のゲート電極形成技術では,縦穴型開口部A6
2および縦穴型開口部B63の側面および底部へのゲー
ト金属66の形成が極めて困難となる。
【0015】以上のように,図11に示す縦型スクリー
ン構造の超薄膜電界効果トランジスタには,トランジス
タ特性と集積度とがトレードオフの関係となり,総合的
な高性能化に限界が生じる,という問題があった。
【0016】(従来例2の問題点)図12に示す2層ゲ
ートSOI構造の超薄膜電界効果トランジスタは,その
構造が複雑なことと,工程数が多いために歩留まりの低
下を招きやすいことが一番の問題点である。
【0017】また,下層ゲート電極73への配線接続を
トランジスタの活性領域の外に設ける必要があるため,
集積度が低下する,という問題がある。この構造のトラ
ンジスタのもう一つの問題点は,SOI構造の形成時に
生じる。すなわち,図12に示す構造では,下層ゲート
電極73を形成してからSOI層(半導体層75)を形
成することとなるが,レーザ溶融再結晶化法においては
下層構造の影響を受けやすく,下層ゲート電極73の存
在による凹凸あるいは温度分布の変調が悪影響を及ぼ
す。
【0018】この悪影響を軽減する手段を講ずるにして
も,さらに新たな工程を付加しなければならない,とい
う問題がある。 (本発明の目的)本発明は,上記の問題点を解決して,
径が微細で高アスペクト比の開口部を有する複雑な形状
の空洞部に充分に金属あるいは半導体を埋め込むことが
できるようにした半導体装置の製造方法,特に半導体,
絶縁体,あるいは半導体と絶縁体との積層体から成る基
板に形成された空洞部に,金属あるいは半導体を埋め込
む方法を用いた超薄膜電界効果トランジスタの製造方法
を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,本発明に係る半導体装置の製造方法は,以下のよ
うに構成する。
【0020】(1)半導体層表面に形成された上層ゲー
ト電極および半導体層中に形成された下層ゲート電極を
有する超薄膜電界効果トランジスタの製造方法であっ
て,半導体層に互いに隣接する2つの縦穴型開口部を形
成する工程と,半導体層中に,前記2つの縦穴型開口部
間を接続する横穴部を形成する工程と,半導体層表面,
並びに前記2つの縦穴型開口部および横穴部から成る空
洞部の内面にゲート酸化膜を形成する工程と,半導体層
の表面にゲート材料を堆積する工程と,該ゲート材料を
パターニングして,前記2つの縦穴型開口部の周囲に,
2つの縦穴型開口部および横穴部から成る空洞部の容積
とほぼ等しい体積の量だけ残し,他の部分を除去する工
程と,高密度エネルギービームを照射して,ゲート材料
を溶融液化させて,前記2つの縦穴型開口部および横穴
部から成る空洞部に埋め込んで,下層ゲート電極を形成
する工程とを含むように構成する。
【0021】(2)半導体層表面に形成された上層ゲー
ト電極および半導体層中に形成された下層ゲート電極を
有する超薄膜電界効果トランジスタの製造方法であっ
て,半導体層に互いに隣接する2つの縦穴型開口部を形
成する工程と,半導体層表面および前記2つの縦穴型開
口部の内面にゲート酸化膜を形成する工程と,半導体層
の表面にゲート材料を堆積する工程と,該ゲート材料を
パターニングして,前記2つの縦穴型開口部の周囲に,
2つの縦穴型開口部の容積とほぼ等しい体積の量だけ残
し,他の部分を除去する工程と,高密度エネルギービー
ムを照射して,ゲート材料を溶融液化させて,前記2つ
の縦穴型開口部に埋め込んで,下層ゲート電極を形成す
る工程とを含むように構成する。
【0022】(3)半導体層表面に形成された上層ゲー
ト電極および半導体層中に形成された下層ゲート電極を
有する超薄膜電界効果トランジスタの製造方法であっ
て,半導体層に縦穴型開口部を形成する工程と,半導体
層中に,前記縦穴型開口部と接続する横穴部を形成する
工程と,半導体層表面,並びに前記縦穴型開口部および
横穴部から成る空洞部の内面にゲート酸化膜を形成する
工程と,半導体層の表面にゲート材料を堆積する工程
と,該ゲート材料をパターニングして,前記縦穴型開口
部の周囲に,縦穴型開口部および横穴部から成る空洞部
の容積とほぼ等しい体積の量だけ残し,他の部分を除去
する工程と,高密度エネルギービームを照射して,ゲー
ト材料を溶融液化させて,前記縦穴型開口部および横穴
部から成る空洞部に埋め込んで,下層ゲート電極を形成
する工程とを含むように構成する。
【0023】
【作用】図1は,本発明の基本構成(その1)を示す図
である。同図を用いて,本発明の基本的な作用を説明す
る。
【0024】 図(a)に示すように,半導体,絶縁
体,あるいは半導体と絶縁体との積層体から成る基板1
1に縦穴型開口部12を形成する。 基板11表面に金属あるいは半導体から成る充填物
質13を堆積した後,図(b)に示すように,充填物質
13をパターニングして,縦穴型開口部12の周囲に,
縦穴型開口部12の容積とほぼ等しい体積の量だけ残
し,他の部分を除去する。その結果,縦穴型開口部12
の断面は,図(c)に示すようになる。
【0025】充填物質13が通常のスパッタ法で成膜し
た金属の場合,図(c)に示すように,縦穴型開口部1
2の側壁部および底部においては,基板11表面と比較
して,はるかに薄い膜しか形成し得ない。場合によって
は,縦穴型開口部12の底部の角部で断線状態が生じる
こともある。
【0026】 基板11を真空中に置き,例えばパル
ス発光のエキシマレーザ等の高密度エネルギービームを
照射し,充填物質13を瞬間的に溶融液化させる。その
結果,基板11表面の充填物質13は,中央部が開口し
ているため,図(d)に示すように,一旦はドーナツ型
となるが,液化した充填物質13の高さhが縦穴型開口
部12の径aの1/2より大きい場合,ドーナツ型は潰
れて液化した充填物質13は半球状となる。すなわち,
図(e)に示すように,縦穴型開口部12は,液化した
充填物質13によって蓋をされた形となる。
【0027】ドーナツ型時の液化した充填物質13の高
さhは,表面張力によりドーナツ型の底面積が高密度エ
ネルギービームの照射前より縮小するため,元の膜厚よ
りも大きくなる。さらに,液化した充填物質13と縦穴
型開口部12の側壁との接触角が90°以下ならば,液
化した充填物質13は,毛細管現象により縦穴型開口部
12の底部まで侵入して,図(f)に示す構造となる。
【0028】以上,堆積した充填物質13をパターニン
グして縦穴型開口部12の周辺のみに残す場合について
説明したが,堆積した充填物質13をパターニングせず
に全面に残す場合にも,同様の効果が期待できる。ただ
し,その場合には,縦穴型開口部12が液化した充填物
質13によって蓋をされ,さらにその蓋が潰れて縦穴型
開口部12に充填物質13が埋め込まれるための条件
は,基板11表面に堆積した充填物質13の膜厚を縦穴
型開口部の径aの1/2より大きくすることである。し
たがって,図1に示したように,充填物質13をパター
ニングして縦穴型開口部12の周辺のみに限定した場合
の方が,縦穴型開口部12に液化した充填物質13の蓋
が容易に形成されるので都合が良い。
【0029】以上,基板に形成された縦穴型開口部に充
填物質を埋め込む方法を説明したが,充填物質を液化し
た際の量が充分であれば,液化した充填物質は,毛細管
現象によっていかなる形状の空洞部内にも侵入し得るの
で,基板中に形成された種々の形状の空洞部内へ充填物
質を埋め込むことができる。以下に,その例を示す。
【0030】図2は,本発明の基本構成(その2)を示
す図である。本例は,図(a)に示すように,基板21
に形成された縦穴型開口部22と,この縦穴型開口部2
2の底部に接続された横穴部23とから成る空洞部内に
充填物質を埋め込むものである。
【0031】 基板21表面に充填物質24を堆積
し,図(b)に示すように,充填物質24をパターニン
グして,縦穴型開口部22の周囲に,縦穴型開口部22
と横穴部23とから成る空洞部の容積とほぼ等しい体積
の量だけ残し,他の部分を除去する。
【0032】 高密度エネルギービームを照射し,充
填物質24を溶融液化させて,図(c)に示すように,
縦穴型開口部22と横穴部23とから成る空洞部内に埋
め込む。
【0033】図3は,本発明の基本構成(その3)を示
す図である。本例は,図(a)に示すように,基板31
に隣接して形成された縦穴型開口部A32および縦穴型
開口部B33と,これらの縦穴型開口部A32および縦
穴型開口部B33の底部に接続された横穴部34とから
成る空洞部内に充填物質を埋め込むものである。
【0034】 基板31表面に充填物質35を堆積
し,図(b)に示すように,充填物質35をパターニン
グして,縦穴型開口部A32および縦穴型開口部B33
の周囲に,縦穴型開口部A32,縦穴型開口部B33,
および横穴部34から成る空洞部の容積とほぼ等しい体
積の量だけ残し,他の部分を除去する。
【0035】 高密度エネルギービームを照射し,充
填物質35を溶融液化させて,図(c)に示すように,
縦穴型開口部A32,縦穴型開口部B33,および横穴
部34から成る空洞部内に埋め込む。
【0036】以上では,液化した充填物質と空洞を構成
する材料との濡れ性が充分(接触角<90°)で,毛細
管現象が充分に起こる場合について説明したが,液化し
た充填物質と空洞を構成する材料との濡れ性が不充分
(接触角≧90°)で,毛細管現象が充分に起こらない
こともあり得る。その場合には,液化させる充填物質よ
り融点の高い,金属,金属化合物,または半導体材料
で,空洞を構成する材料との濡れ性が良好なものによっ
て空洞の壁面に成膜しておくことが有効である。この材
料は,空洞の壁面を覆うことだけが必要な条件であるた
め,空洞を完全に埋める条件より緩く,種々の技法が可
能である。特にCVD法による成膜は効果が高い。
【0037】
【実施例】本発明を用いた2層ゲート構造の超薄膜電界
効果トランジスタの製造方法を工程順に説明する。
【0038】[工程1,図4]シリコン基板41上にS
iO2 膜42を1μmの厚さに成長させた後,トランジ
スタのゲート領域に相当する部分に開口部43を形成す
る。
【0039】[工程2,図5]SiO2 膜42をマスク
として,O+ イオンを加速エネルギー150keV,ド
ーズ量2×1018cm-2の条件で,シリコン基板41中
にイオン注入する。
【0040】1250℃の温度で熱処理すると,注入さ
れたO(酸素)は,シリコン基板41中に埋没酸化膜層
44を形成する。 [工程3,図5,図6]SiO2 膜42を除去した後,
全面にレジスト45を塗布する。
【0041】レジスト45をパターニングして,埋没酸
化膜層44に隣接する2個所に開口部を持つレジストマ
スクを形成する。レジスト45をマスクとし,RIEに
よりシリコン基板41を埋没酸化膜層44の位置に到達
するまでエッチングして,縦穴型開口部A46および縦
穴型開口部B47を形成する。
【0042】[工程4,図6,図7]埋没酸化膜層44
をHF溶液でエッチング除去して,縦穴型開口部A46
および縦穴型開口部B47に接続する横穴部48を形成
する。
【0043】レジスト45を剥離した後,通常の方法で
ソース・ドレインの拡散を行う。シリコン基板41全体
を酸化して,ゲート絶縁膜49を形成する。 [工程5,図8]シリコン基板41全体に,CVD法に
よりアモルファスシリコン層を200Åの厚さに成長さ
せる。
【0044】全面に,スパッタ法によりAl(50)を
3000Åの厚さに堆積させた後,縦穴型開口部A46
および縦穴型開口部B47の周囲に,縦穴型開口部A4
6,縦穴型開口部B47,および横穴部48から成る空
洞部の容積とほぼ等しい体積の量だけ残し,他の部分を
除去する。
【0045】[工程6,図8,図9]エネルギー密度
2.5J/cm2 のエキシマレーザ(XeCl)光を照
射してAl(50)を溶融液化させる。液化したAl
(50)は,縦穴型開口部A46,縦穴型開口部B4
7,および横穴部48から成る空洞部に流れ込んで,埋
没ゲート電極51を形成する。
【0046】[工程7,図10]全面に,スパッタ法に
よりAlを3000Åの厚さに堆積させた後,パターニ
ングして,上層ゲート電極52,ソース電極54,およ
びドレイン電極55を形成する。
【0047】以上の各工程を経て,チャネル領域53の
幅w=1.5μm,厚さd=0.05μmの2層ゲート
構造の超薄膜電界効果トランジスタが完成する。本実施
例では,図10に示すように埋没ゲート電極51および
上層ゲート電極52によってチャネル領域53を4方か
ら囲む構造を示したが,本発明はこれに限らず他の構造
をとることもできる。すなわち,(1)図10におい
て,縦穴型開口部A46および縦穴型開口部B47だけ
を形成し,埋没ゲート電極および上層ゲート電極52に
よってチャネル領域53を3方から囲む構造,(2)図
10において,縦穴型開口部A46または縦穴型開口部
B47の一方のみ,および横穴部48を形成し,埋没ゲ
ート電極および上層ゲート電極52によってチャネル領
域53を3方から囲む構造,とするものである。
【0048】以上の実施例では,バルク基板を用いて2
層ゲート構造の超薄膜電界効果トランジスタを製造する
例を示したが,SOI基板を用いることもできる。本発
明では,SOI層を形成してから下層ゲート電極を形成
することが可能なため,SOI層の形成は,下層ゲート
電極の影響(例えば,熱吸収作用など)を受けずに処理
できるので,SOI層形成の歩留まり,ひいては2層ゲ
ート構造の超薄膜電界効果トランジスタの製造歩留まり
が向上する。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば,径0.4μm,深さ
0.8μmのアスペクト比2.0の開口部に充填物質を
高い歩留まりをもって埋め込むことができる。従来の技
術では,アスペクト比が1.0以上になると急激に歩留
まりが低下するために,実質的に半導体装置の製造に適
用できなかった。
【0050】また,本発明によって,チャネル領域幅
1.5μm,厚さ0.05μmの2層ゲート構造の超薄
膜電界効果トランジスタを作製することができたが,従
来の電極形成技術では,チャネル領域幅1.5μmを達
成することはできなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成(その1)を示す図である。
【図2】本発明の基本構成(その2)を示す図である。
【図3】本発明の基本構成(その3)を示す図である。
【図4】本発明の一実施例の一工程を示す図である。
【図5】本発明の一実施例の一工程を示す図である。
【図6】本発明の一実施例の一工程を示す図である。
【図7】本発明の一実施例の一工程を示す図である。
【図8】本発明の一実施例の一工程を示す図である。
【図9】本発明の一実施例の一工程を示す図である。
【図10】本発明の一実施例の一工程を示す図である。
【図11】従来例1を示す図である。
【図12】従来例2を示す図である。
【符号の説明】
11 基板 12 縦穴型開口部 13 充填物質
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/28 301 L 7738−4M

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体層表面に形成された上層ゲート電
    極および半導体層中に形成された下層ゲート電極を有す
    る超薄膜電界効果トランジスタの製造方法であって, 半導体層に互いに隣接する2つの縦穴型開口部を形成す
    る工程と, 半導体層中に,前記2つの縦穴型開口部間を接続する横
    穴部を形成する工程と, 半導体層表面,並びに前記2つの縦穴型開口部および横
    穴部から成る空洞部の内面にゲート酸化膜を形成する工
    程と, 半導体層の表面にゲート材料を堆積する工程と, 該ゲート材料をパターニングして,前記2つの縦穴型開
    口部の周囲に,2つの縦穴型開口部および横穴部から成
    る空洞部の容積とほぼ等しい体積の量だけ残し,他の部
    分を除去する工程と, 高密度エネルギービームを照射して,ゲート材料を溶融
    液化させて,前記2つの縦穴型開口部および横穴部から
    成る空洞部に埋め込んで,下層ゲート電極を形成する工
    程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体層表面に形成された上層ゲート電
    極および半導体層中に形成された下層ゲート電極を有す
    る超薄膜電界効果トランジスタの製造方法であって, 半導体層に互いに隣接する2つの縦穴型開口部を形成す
    る工程と, 半導体層表面および前記2つの縦穴型開口部の内面にゲ
    ート酸化膜を形成する工程と, 半導体層の表面にゲート材料を堆積する工程と, 該ゲート材料をパターニングして,前記2つの縦穴型開
    口部の周囲に,2つの縦穴型開口部の容積とほぼ等しい
    体積の量だけ残し,他の部分を除去する工程と,高密度
    エネルギービームを照射して,ゲート材料を溶融液化さ
    せて,前記2つの縦穴型開口部に埋め込んで,下層ゲー
    ト電極を形成する工程とを含むことを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体層表面に形成された上層ゲート電
    極および半導体層中に形成された下層ゲート電極を有す
    る超薄膜電界効果トランジスタの製造方法であって, 半導体層に縦穴型開口部を形成する工程と, 半導体層中に,前記縦穴型開口部と接続する横穴部を形
    成する工程と, 半導体層表面,並びに前記縦穴型開口部および横穴部か
    ら成る空洞部の内面にゲート酸化膜を形成する工程と, 半導体層の表面にゲート材料を堆積する工程と, 該ゲート材料をパターニングして,前記縦穴型開口部の
    周囲に,縦穴型開口部および横穴部から成る空洞部の容
    積とほぼ等しい体積の量だけ残し,他の部分を除去する
    工程と, 高密度エネルギービームを照射して,ゲート材料を溶融
    液化させて,前記縦穴型開口部および横穴部から成る空
    洞部に埋め込んで,下層ゲート電極を形成する工程とを
    含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のうちの1項におい
    て, 空洞内または竪穴型開口部内に,ゲート材料よりも融点
    の高い,金属,金属化合物,または半導体材料の薄膜を
    形成した後に,基板表面にゲート材料を堆積することを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005158952A (ja) * 2003-11-25 2005-06-16 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2011150003A (ja) * 2010-01-19 2011-08-04 Toppan Printing Co Ltd 光学素子及びその製造方法

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