JPH05114552A - 半導体製造装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体製造装置及び半導体装置の製造方法Info
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- JPH05114552A JPH05114552A JP3275820A JP27582091A JPH05114552A JP H05114552 A JPH05114552 A JP H05114552A JP 3275820 A JP3275820 A JP 3275820A JP 27582091 A JP27582091 A JP 27582091A JP H05114552 A JPH05114552 A JP H05114552A
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- Electron Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は半導体製造装置に関し、電子の反射
・散乱強度が最大の場所の最適露光量とその最小の場所
の最適露光量との中間の露光量に依存してパターン露光
処理をすることなく、半導体デバイスの下地組成を予め
露光データ作成の段階において考慮して、それを露光デ
ータに含め、被照射対象毎に露光量の自動制御をするこ
と、及び、所定の寸法のレジストパターンを形成するこ
とを目的とする。 【構成】 被設計半導体集積回路の図形データD1に基
づいて被露光領域に係る露光量を制御する制御情報DC
を付加した露光データD2の作成処理をする露光データ
作成手段11と、前記露光データD2に基づいて感光材
料(14A)が形成された被露光対象14に露光処理をす
る露光手段12とを具備し、前記露光手段12が露光デ
ータD2に含まれた制御情報DCに基づいて荷電粒子ビ
ームEBの出力制御をすることを含み構成する。
・散乱強度が最大の場所の最適露光量とその最小の場所
の最適露光量との中間の露光量に依存してパターン露光
処理をすることなく、半導体デバイスの下地組成を予め
露光データ作成の段階において考慮して、それを露光デ
ータに含め、被照射対象毎に露光量の自動制御をするこ
と、及び、所定の寸法のレジストパターンを形成するこ
とを目的とする。 【構成】 被設計半導体集積回路の図形データD1に基
づいて被露光領域に係る露光量を制御する制御情報DC
を付加した露光データD2の作成処理をする露光データ
作成手段11と、前記露光データD2に基づいて感光材
料(14A)が形成された被露光対象14に露光処理をす
る露光手段12とを具備し、前記露光手段12が露光デ
ータD2に含まれた制御情報DCに基づいて荷電粒子ビ
ームEBの出力制御をすることを含み構成する。
Description
【0001】 〔目 次〕 産業上の利用分野 従来の技術(図7) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 作用 実施例 (1)第1の実施例の説明(図2〜図4) (2)第2の実施例の説明(図5,図6) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造装置及び半
導体装置の製造方法に関するものであり、更に詳しく言
えば、半導体集積回路装置(以下LSIという)の図形
データに基づいて露光データを作成し、該露光データに
基づいて半導体基板に露光処理をするLSI製造システ
ム及びその露光方法に関するものである。
導体装置の製造方法に関するものであり、更に詳しく言
えば、半導体集積回路装置(以下LSIという)の図形
データに基づいて露光データを作成し、該露光データに
基づいて半導体基板に露光処理をするLSI製造システ
ム及びその露光方法に関するものである。
【0003】近年、半導体デバイスの高集積化の要求に
伴い微細レジストパターンを精度良く形成することが要
求され、このため、電子ビーム露光装置を用いてレジス
トパターンが形成されている。
伴い微細レジストパターンを精度良く形成することが要
求され、このため、電子ビーム露光装置を用いてレジス
トパターンが形成されている。
【0004】これによれば、半導体デバイスの構成材料
の複合化に伴い、その下地組成を考慮し、電子の反射・
散乱強度が最大の場所の最適露光量とそれが最小の場所
の最適露光量との中間の露光量に基づいてパターン露光
処理をしている。
の複合化に伴い、その下地組成を考慮し、電子の反射・
散乱強度が最大の場所の最適露光量とそれが最小の場所
の最適露光量との中間の露光量に基づいてパターン露光
処理をしている。
【0005】このため、半導体デバイスの露光領域内に
電子の反射・散乱強度の異なる場所が存在することから
前述の中間の露光量に基づいてパターン露光処理をする
場合であっても、レジストパターン形状が所定の寸法よ
り大きくなったり、逆に、レジストパターン形状が所定
の寸法より小さくなることがある。
電子の反射・散乱強度の異なる場所が存在することから
前述の中間の露光量に基づいてパターン露光処理をする
場合であっても、レジストパターン形状が所定の寸法よ
り大きくなったり、逆に、レジストパターン形状が所定
の寸法より小さくなることがある。
【0006】これにより、先の中間の露光量に基づいて
パターン露光処理をする方法では、露光領域内の電子の
反射・散乱強度が大きい場所と小さいの場所において、
同時に所定の寸法のレジストパターン形状を確保するこ
とが困難となる。
パターン露光処理をする方法では、露光領域内の電子の
反射・散乱強度が大きい場所と小さいの場所において、
同時に所定の寸法のレジストパターン形状を確保するこ
とが困難となる。
【0007】そこで、電子の反射・散乱強度が最大の場
所の最適露光量とその最小の場所の最適露光量との中間
の露光量に依存してパターン露光処理をすることなく、
半導体デバイスの下地組成を予め露光データ作成の段階
において考慮し、それを露光データに含め、被照射対象
毎に露光量の自動制御をすること、及び、所定の寸法の
レジストパターンを形成することができる製造システム
及び露光方法が望まれている。
所の最適露光量とその最小の場所の最適露光量との中間
の露光量に依存してパターン露光処理をすることなく、
半導体デバイスの下地組成を予め露光データ作成の段階
において考慮し、それを露光データに含め、被照射対象
毎に露光量の自動制御をすること、及び、所定の寸法の
レジストパターンを形成することができる製造システム
及び露光方法が望まれている。
【0008】
【従来の技術】図7(a)〜(c)は、従来例に係る半
導体製造システムの説明図である。図7(a)は、その
構成図を示している。
導体製造システムの説明図である。図7(a)は、その
構成図を示している。
【0009】図7(a)において、被設計LSIの露光
データD12に基づいて半導体デバイスに露光処理をする
半導体製造システムは、露光データ作成装置1及び電子
ビーム露光装置2等から成る。
データD12に基づいて半導体デバイスに露光処理をする
半導体製造システムは、露光データ作成装置1及び電子
ビーム露光装置2等から成る。
【0010】当該システムの機能は、被設計LSIの図
形データD11に基づいて露光データ作成装置1により露
光データD12が作成されると、該露光データD12が電子
ビーム露光装置2に供給される。また、電子ビーム露光
装置2では、レジストが形成された半導体デバイスにパ
ターン露光処理が行われる(図7(b)参照)。
形データD11に基づいて露光データ作成装置1により露
光データD12が作成されると、該露光データD12が電子
ビーム露光装置2に供給される。また、電子ビーム露光
装置2では、レジストが形成された半導体デバイスにパ
ターン露光処理が行われる(図7(b)参照)。
【0011】このパターン露光処理においては、半導体
デバイスの被露光領域に対して同一の露光量,すなわ
ち、レジストが形成された半導体デバイスの下地組成を
考慮して、該レジスト上から一定量(一定時間)の電子
ビームを照射している。
デバイスの被露光領域に対して同一の露光量,すなわ
ち、レジストが形成された半導体デバイスの下地組成を
考慮して、該レジスト上から一定量(一定時間)の電子
ビームを照射している。
【0012】なお、半導体デバイスは高集積化及び高密
度化の要求とイオン注入ポリシリコン,メタルシリサイ
ド等の複合材料の使用に伴い、電子の反射・散乱強度の
異なる複数の材料によりゲート電極,拡散層及び配線層
等が構成されている。
度化の要求とイオン注入ポリシリコン,メタルシリサイ
ド等の複合材料の使用に伴い、電子の反射・散乱強度の
異なる複数の材料によりゲート電極,拡散層及び配線層
等が構成されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例の電
子ビーム露光装置を用いたレジストパターンの形成方法
によれば、構成材料の複合化に伴う半導体デバイスの下
地組成を考慮して、例えば、電子の反射・散乱強度が最
大の場所の最適露光量とそれが最小の場所の最適露光量
との中間の露光量に基づいてパターン露光処理をしてい
る。
子ビーム露光装置を用いたレジストパターンの形成方法
によれば、構成材料の複合化に伴う半導体デバイスの下
地組成を考慮して、例えば、電子の反射・散乱強度が最
大の場所の最適露光量とそれが最小の場所の最適露光量
との中間の露光量に基づいてパターン露光処理をしてい
る。
【0014】このため、半導体デバイスの露光領域内に
電子の反射・散乱強度の異なる場所が存在することから
前述の中間の露光量に基づいてパターン露光処理をする
場合であっても、次のような問題が生ずる。
電子の反射・散乱強度の異なる場所が存在することから
前述の中間の露光量に基づいてパターン露光処理をする
場合であっても、次のような問題が生ずる。
【0015】 レジストパターン形状βが所定の寸法
αより小さくなることがある。 すなわち、図7(b)に示した半導体デバイスの断面図
において、露光処理されたレジストパターンの形状に偏
差ε=(α−β)を生じるものである。
αより小さくなることがある。 すなわち、図7(b)に示した半導体デバイスの断面図
において、露光処理されたレジストパターンの形状に偏
差ε=(α−β)を生じるものである。
【0016】これは、図7(b)において、電子の反射
・散乱強度が最低の下地基板上,例えば、シリコン基板
3,酸化膜3A等の積層上にレジスト4を介して電子ビ
ームEBを照射した場合に、先の中間の露光量に基づい
てパターン露光されるために、電子の反射・散乱強度の
最小の場所の最適露光量が中間の露光量に対してプラス
〔+〕であるにも係わらず、酸化膜3Aからの電子の反
射・散乱の影響が少ないことにより露光量不足となり、
このことからコンタクトホール等の開口部が所定の寸法
αより小さくなるものである。
・散乱強度が最低の下地基板上,例えば、シリコン基板
3,酸化膜3A等の積層上にレジスト4を介して電子ビ
ームEBを照射した場合に、先の中間の露光量に基づい
てパターン露光されるために、電子の反射・散乱強度の
最小の場所の最適露光量が中間の露光量に対してプラス
〔+〕であるにも係わらず、酸化膜3Aからの電子の反
射・散乱の影響が少ないことにより露光量不足となり、
このことからコンタクトホール等の開口部が所定の寸法
αより小さくなるものである。
【0017】 また、逆に、レジストパターン形状γ
が所定の寸法αより大きくなることがある。すなわち、
図7(c)に示した半導体デバイスの断面図において、
露光処理されたレジストパターンの形状に偏差ε=(γ
−α)を生じるものである。
が所定の寸法αより大きくなることがある。すなわち、
図7(c)に示した半導体デバイスの断面図において、
露光処理されたレジストパターンの形状に偏差ε=(γ
−α)を生じるものである。
【0018】これは、図7(c)において、電子の反射
・散乱強度が最高の下地基板上,例えば、メタルシリサ
イド3B,酸化膜3Aの積層上にレジスト4を介して電
子ビームEBを照射した場合に、先の中間の露光量に基
づいてパターン露光されるために、電子の反射・散乱強
度の最大の場所の最適露光量が中間の露光量に対してマ
イナス〔−〕であるにも係わらず、メタルシリサイド3
Bからの電子の反射・散乱の影響により露光量過剰とな
り、このことからコンタクトホール等の開口部が所定の
寸法αより大きくなるものである。
・散乱強度が最高の下地基板上,例えば、メタルシリサ
イド3B,酸化膜3Aの積層上にレジスト4を介して電
子ビームEBを照射した場合に、先の中間の露光量に基
づいてパターン露光されるために、電子の反射・散乱強
度の最大の場所の最適露光量が中間の露光量に対してマ
イナス〔−〕であるにも係わらず、メタルシリサイド3
Bからの電子の反射・散乱の影響により露光量過剰とな
り、このことからコンタクトホール等の開口部が所定の
寸法αより大きくなるものである。
【0019】これにより、前述の中間の露光量に基づい
てパターン露光処理をする方法では、露光領域内の電子
の反射・散乱強度が大きい場所と小さいの場所におい
て、同時に所定の寸法αのレジストパターン形状を確保
することが困難となる。このことから、レジストパター
ンの偏差εにより半導体デバイスの特性劣化を招くとい
う問題がある。
てパターン露光処理をする方法では、露光領域内の電子
の反射・散乱強度が大きい場所と小さいの場所におい
て、同時に所定の寸法αのレジストパターン形状を確保
することが困難となる。このことから、レジストパター
ンの偏差εにより半導体デバイスの特性劣化を招くとい
う問題がある。
【0020】本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創
作されたものであり、電子の反射・散乱強度が最大の場
所の最適露光量とその最小の場所の最適露光量との中間
の露光量に依存してパターン露光処理をすることなく、
半導体デバイスの下地組成を予め考慮して、それを露光
データに含め、被照射対象毎に露光量の自動制御をする
こと、及び、所定の寸法のレジストパターンを形成する
ことが可能となる半導体製造装置及び半導体装置の製造
方法の提供を目的とする。
作されたものであり、電子の反射・散乱強度が最大の場
所の最適露光量とその最小の場所の最適露光量との中間
の露光量に依存してパターン露光処理をすることなく、
半導体デバイスの下地組成を予め考慮して、それを露光
データに含め、被照射対象毎に露光量の自動制御をする
こと、及び、所定の寸法のレジストパターンを形成する
ことが可能となる半導体製造装置及び半導体装置の製造
方法の提供を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】図1(a),(b)は、
本発明に係る半導体製造装置及び半導体装置の原理図を
示している。
本発明に係る半導体製造装置及び半導体装置の原理図を
示している。
【0022】本発明の第1の半導体製造装置は図1
(a)に示すように、被設計半導体集積回路の図形デー
タD1に基づいて被露光領域に係る露光量を制御する制
御情報DCを付加した露光データD2の作成処理をする
露光データ作成手段11と、前記露光データD2に基づ
いて感光材料14Aが形成された被露光対象14に露光処
理をする露光手段12とを具備し、前記露光手段12が
図1(b)に示すような露光データD2に含まれた制御
情報DCに基づいて荷電粒子ビームEBの出力制御をす
ることを特徴とする。
(a)に示すように、被設計半導体集積回路の図形デー
タD1に基づいて被露光領域に係る露光量を制御する制
御情報DCを付加した露光データD2の作成処理をする
露光データ作成手段11と、前記露光データD2に基づ
いて感光材料14Aが形成された被露光対象14に露光処
理をする露光手段12とを具備し、前記露光手段12が
図1(b)に示すような露光データD2に含まれた制御
情報DCに基づいて荷電粒子ビームEBの出力制御をす
ることを特徴とする。
【0023】また、本発明の第2の半導体製造装置は前
記第1の半導体製造装置において、図1(a)に示すよ
うに、前記露光手段12に偏向補正データD3を記憶す
る記憶手段13が設けられ、前記偏向補正データD3が
露光データD2に含まれた制御情報DCに基づいて読み
出されることを特徴とする。
記第1の半導体製造装置において、図1(a)に示すよ
うに、前記露光手段12に偏向補正データD3を記憶す
る記憶手段13が設けられ、前記偏向補正データD3が
露光データD2に含まれた制御情報DCに基づいて読み
出されることを特徴とする。
【0024】さらに、本発明の半導体装置の製造方法は
図1(a)に示すように、被設計半導体集積回路の図形
データD1に基づいて、予め、被露光領域に係る露光量
を制御する制御情報DCを付加した露光データD2の作
成処理をし、前記露光データD2に基づいて感光材料14
Aが形成された被露光対象14に露光処理をすることを
特徴とする。
図1(a)に示すように、被設計半導体集積回路の図形
データD1に基づいて、予め、被露光領域に係る露光量
を制御する制御情報DCを付加した露光データD2の作
成処理をし、前記露光データD2に基づいて感光材料14
Aが形成された被露光対象14に露光処理をすることを
特徴とする。
【0025】なお、前記半導体装置の製造方法におい
て、前記制御情報DCが被露光対象14の組成に適する
露光量A,B,…〔コード〕を内容とすることを特徴と
する。また、前記半導体装置の製造方法において、前記
制御情報DCが被露光対象14の組成を示す基板の種類
「1」,「2」…「n」を内容とすることを特徴とし、
上記目的を達成する。
て、前記制御情報DCが被露光対象14の組成に適する
露光量A,B,…〔コード〕を内容とすることを特徴と
する。また、前記半導体装置の製造方法において、前記
制御情報DCが被露光対象14の組成を示す基板の種類
「1」,「2」…「n」を内容とすることを特徴とし、
上記目的を達成する。
【0026】
【作 用】本発明の第1の半導体製造装置によれば、図
1(a)に示すように、露光データ作成手段11及び露
光手段12が具備され、該露光手段12により被露光領
域に係る露光量を制御する制御情報DCに基づいて荷電
粒子ビームEBが出力制御される。
1(a)に示すように、露光データ作成手段11及び露
光手段12が具備され、該露光手段12により被露光領
域に係る露光量を制御する制御情報DCに基づいて荷電
粒子ビームEBが出力制御される。
【0027】例えば、被設計半導体集積回路の図形デー
タD1に基づいて被露光領域に係る露光量を制御する露
光量A,B,…〔コード〕(制御情報DC)を付加した
露光データD2が露光データ作成手段11により作成処
理されると、該露光データD2に基づいて感光材料14A
を形成した被露光対象14が露光手段12により露光処
理される。
タD1に基づいて被露光領域に係る露光量を制御する露
光量A,B,…〔コード〕(制御情報DC)を付加した
露光データD2が露光データ作成手段11により作成処
理されると、該露光データD2に基づいて感光材料14A
を形成した被露光対象14が露光手段12により露光処
理される。
【0028】このため、被露光対象14の露光領域内に
電子の反射・散乱強度の異なる場所が存在していた場合
であっても、従来例のように電子の反射・散乱強度が最
大の場所の最適露光量とその最小の場所の最適露光量と
の中間の露光量に依存してパターン露光処理をすること
なく、予め、露光データ作成の段階で被露光対象14の
下地組成が制御情報DCとして考慮されることから該制
御情報DCに基づいて、被照射対象毎に露光量の自動制
御をすることが可能となる。
電子の反射・散乱強度の異なる場所が存在していた場合
であっても、従来例のように電子の反射・散乱強度が最
大の場所の最適露光量とその最小の場所の最適露光量と
の中間の露光量に依存してパターン露光処理をすること
なく、予め、露光データ作成の段階で被露光対象14の
下地組成が制御情報DCとして考慮されることから該制
御情報DCに基づいて、被照射対象毎に露光量の自動制
御をすることが可能となる。
【0029】これにより、電子の反射・散乱強度が最大
の場所に対しては、その最適露光量により、また、その
最小の場所に対しても、その最適露光量によりそれぞれ
別個の電子ドーズ量に基づいてパターン露光処理をする
ことが可能となる。このことで、所定の寸法のレジスト
パターンを形成することが可能となる。
の場所に対しては、その最適露光量により、また、その
最小の場所に対しても、その最適露光量によりそれぞれ
別個の電子ドーズ量に基づいてパターン露光処理をする
ことが可能となる。このことで、所定の寸法のレジスト
パターンを形成することが可能となる。
【0030】また、本発明の第2の半導体製造装置によ
れば、図1(a)に示すように、露光手段12に記憶手
段13が設けられ、制御情報DCに基づいて偏向補正デ
ータD3が読み出される。
れば、図1(a)に示すように、露光手段12に記憶手
段13が設けられ、制御情報DCに基づいて偏向補正デ
ータD3が読み出される。
【0031】例えば、露光データD2に含まれた基板の
種類「1」,「2」…「n」(制御情報DC)に基づい
て偏向補正データD3が記憶手段13から読み出される
と、該偏向補正データD3に基づいて、第1の半導体製
造装置と同様に被照射対象毎に露光量の自動制御をする
ことが可能となる。
種類「1」,「2」…「n」(制御情報DC)に基づい
て偏向補正データD3が記憶手段13から読み出される
と、該偏向補正データD3に基づいて、第1の半導体製
造装置と同様に被照射対象毎に露光量の自動制御をする
ことが可能となる。
【0032】これにより、第1の半導体製造装置と同様
に最適露光量により、それぞれ別個の電子ドーズ量に基
づいてパターン露光処理をすることが可能となる。この
ことで、所定の寸法のレジストパターンを形成すること
が可能となる。
に最適露光量により、それぞれ別個の電子ドーズ量に基
づいてパターン露光処理をすることが可能となる。この
ことで、所定の寸法のレジストパターンを形成すること
が可能となる。
【0033】さらに、本発明の半導体装置の製造方法に
よれば、図形データD1に基づいて露光量の制御情報D
Cを付加した露光データD2が作成処理され、該露光デ
ータD2に基づいて感光材料14Aを形成した被露光対象
14が露光処理される。
よれば、図形データD1に基づいて露光量の制御情報D
Cを付加した露光データD2が作成処理され、該露光デ
ータD2に基づいて感光材料14Aを形成した被露光対象
14が露光処理される。
【0034】このため、電子の反射・散乱強度が最大の
場所に対しては、その最適露光量Aにより、また、その
最小の場所に対しても、その最適露光量Bによりそれぞ
れ別個の電子ドーズ量に基づいてパターン露光処理をす
ることが可能となる。このことから、従来例に比べて露
光領域内の電子の反射・散乱強度が大きい場所と小さい
の場所において、同時に所定の寸法のレジストパターン
形状を確保することが可能となる。
場所に対しては、その最適露光量Aにより、また、その
最小の場所に対しても、その最適露光量Bによりそれぞ
れ別個の電子ドーズ量に基づいてパターン露光処理をす
ることが可能となる。このことから、従来例に比べて露
光領域内の電子の反射・散乱強度が大きい場所と小さい
の場所において、同時に所定の寸法のレジストパターン
形状を確保することが可能となる。
【0035】これにより、従来例に比べてレジストパタ
ーン形状と所定の寸法との偏差を極力低減することがで
き、コンタクトホール等の開口部を所定の寸法により形
成することが可能となる。このことから、半導体デバイ
スの特性向上を図ることが可能となる。
ーン形状と所定の寸法との偏差を極力低減することがで
き、コンタクトホール等の開口部を所定の寸法により形
成することが可能となる。このことから、半導体デバイ
スの特性向上を図ることが可能となる。
【0036】
【実施例】次に、図を参照しながら本発明の実施例につ
いて説明をする。図2〜図6は、本発明の実施例に係る
半導体製造装置及び半導体装置の製造方法を説明する図
をそれぞれ示している。
いて説明をする。図2〜図6は、本発明の実施例に係る
半導体製造装置及び半導体装置の製造方法を説明する図
をそれぞれ示している。
【0037】(1)第1の実施例の説明 図2(a),(b)は、本発明の第1の実施例に係るL
SI製造システムの説明図であり、図2(a)は、その
構成図,図2(b)は、LSIの断面図をそれぞれ示し
ている。また、図3(a),(b)はその露光データ作
成装置の補足説明図を示している。
SI製造システムの説明図であり、図2(a)は、その
構成図,図2(b)は、LSIの断面図をそれぞれ示し
ている。また、図3(a),(b)はその露光データ作
成装置の補足説明図を示している。
【0038】図2(a)において、被設計LSIの露光
データD2に基づいて半導体デバイス24に露光処理を
する半導体製造システムは、露光データ作成装置21及
び電子ビーム露光装置22から成る。
データD2に基づいて半導体デバイス24に露光処理を
する半導体製造システムは、露光データ作成装置21及
び電子ビーム露光装置22から成る。
【0039】すなわち、露光データ作成装置21は露光
データ作成手段11の一実施例であり、被設計LSIの
図形データD1に基づいて被露光領域に係る露光量を制
御する制御情報DCを付加した露光データD2の作成処
理をするものである。
データ作成手段11の一実施例であり、被設計LSIの
図形データD1に基づいて被露光領域に係る露光量を制
御する制御情報DCを付加した露光データD2の作成処
理をするものである。
【0040】例えば、半導体デバイスの拡散層やゲート
電極上の酸化膜を開孔してコンタクトホールを形成する
場合であって、そのレジストパターンを露光処理する露
光データを作成する場合、露光データ作成装置21は、
図3(a)において、図形データD1に基づいて、ある
サブフィールド14B内に拡散層用図形14Cとゲート電極
用図形14Dとを配置する。
電極上の酸化膜を開孔してコンタクトホールを形成する
場合であって、そのレジストパターンを露光処理する露
光データを作成する場合、露光データ作成装置21は、
図3(a)において、図形データD1に基づいて、ある
サブフィールド14B内に拡散層用図形14Cとゲート電極
用図形14Dとを配置する。
【0041】なお、拡散層は不純物イオンがドープされ
ることから電子の反射・散乱強度がシリコン基板,酸化
膜等の積層状態に比べて中間程度である。また、ゲート
電極はメタルシリサイド等に形成されることから電子の
反射・散乱強度がシリコン基板,酸化膜等の積層状態に
比べて大きくなる。
ることから電子の反射・散乱強度がシリコン基板,酸化
膜等の積層状態に比べて中間程度である。また、ゲート
電極はメタルシリサイド等に形成されることから電子の
反射・散乱強度がシリコン基板,酸化膜等の積層状態に
比べて大きくなる。
【0042】次に、露光データ作成装置21は、図3
(b)において、図形データD1に基づいて、開口用図
形1〜8,1′〜8′を配置する。なお、開口用図形1
〜8,は半導体デバイスの拡散層上の酸化膜を開孔して
コンタクトホールを形成する図形パターンである。ま
た、開口用図形1′〜8′は半導体デバイスのゲート電
極上の酸化膜を開孔してコンタクトホールを形成する図
形パターンであり、これ等の図形データが露光データD
2として作成される。
(b)において、図形データD1に基づいて、開口用図
形1〜8,1′〜8′を配置する。なお、開口用図形1
〜8,は半導体デバイスの拡散層上の酸化膜を開孔して
コンタクトホールを形成する図形パターンである。ま
た、開口用図形1′〜8′は半導体デバイスのゲート電
極上の酸化膜を開孔してコンタクトホールを形成する図
形パターンであり、これ等の図形データが露光データD
2として作成される。
【0043】この際に、露光データ作成装置21は被露
光領域に係る露光量を制御する制御情報DCを露光デー
タD2付加する。例えば、制御情報DCの内容を表1に
示す。
光領域に係る露光量を制御する制御情報DCを露光デー
タD2付加する。例えば、制御情報DCの内容を表1に
示す。
【0044】
【表1】
【0045】電子ビーム露光装置22は露光手段12の
一実施例であり、データ制御部22A,偏向制御部22B及
び偏向部22Cから成る。データ制御部22Aは露光データ
D2に含まれる図形データD1や制御情報DCを識別
し、偏向制御部22Bに偏向制御データDDを出力するも
のである。
一実施例であり、データ制御部22A,偏向制御部22B及
び偏向部22Cから成る。データ制御部22Aは露光データ
D2に含まれる図形データD1や制御情報DCを識別
し、偏向制御部22Bに偏向制御データDDを出力するも
のである。
【0046】偏向制御部22Bは偏向制御データDDに基
づいて偏向部22Cに電磁偏向信号S1,静電偏向信号S
2及びブランキング制御信号S3等を出力するものであ
る。偏向部22Cは、電磁偏向器221 ,静電偏向器222 及
びブランカー223 等から成り、電磁偏向器221は、該信
号S1に基づいて電子ビームEBの電磁偏向をするもの
である。
づいて偏向部22Cに電磁偏向信号S1,静電偏向信号S
2及びブランキング制御信号S3等を出力するものであ
る。偏向部22Cは、電磁偏向器221 ,静電偏向器222 及
びブランカー223 等から成り、電磁偏向器221は、該信
号S1に基づいて電子ビームEBの電磁偏向をするもの
である。
【0047】静電偏向器222 は、信号S2に基づいて電
子ビームEBの静電偏向をするものである。また、ブラ
ンカー223 は信号S3に基づいて電子ビームEBの照射
時間を制御するものである。本発明の実施例では、ブラ
ンキング制御信号S3により電子のドーズ量(露光量)
が制御される。
子ビームEBの静電偏向をするものである。また、ブラ
ンカー223 は信号S3に基づいて電子ビームEBの照射
時間を制御するものである。本発明の実施例では、ブラ
ンキング制御信号S3により電子のドーズ量(露光量)
が制御される。
【0048】これにより、露光データD2に含まれた露
光量A,B〔コード〕基づいてレジスト24Aが形成され
た半導体デバイス24に露光処理をすることできる(表
1参照)。また、レジスト24Aは感光材料14Aの一例で
あり、ポジ型,ネガ型レジスト(ノボラック系)等が用
いられる。
光量A,B〔コード〕基づいてレジスト24Aが形成され
た半導体デバイス24に露光処理をすることできる(表
1参照)。また、レジスト24Aは感光材料14Aの一例で
あり、ポジ型,ネガ型レジスト(ノボラック系)等が用
いられる。
【0049】なお、半導体デバイス24は被露光対象1
4の一例であり、図2(b)に示すように、例えば、シ
リコン基板24Bに拡散層24C,ゲート電極24D及び酸化
膜24Eが形成され、その基板上にレジスト24Aが形成さ
れたプロセス途中のものである。
4の一例であり、図2(b)に示すように、例えば、シ
リコン基板24Bに拡散層24C,ゲート電極24D及び酸化
膜24Eが形成され、その基板上にレジスト24Aが形成さ
れたプロセス途中のものである。
【0050】また、電子ビーム露光装置22が図2
(a)に示すような露光データD2に含まれた制御情報
DCに基づいて荷電粒子ビームEBの出力制御をする。
例えば、図2(b)のLSIの断面図において、シリコ
ン基板24B,酸化膜24E等の積層上には、電子の反射・
散乱強度が最小の場所の最適露光量として電子のドーズ
量D1とするように電子ビームEBを照射する。また、
ゲート電極24D及び酸化膜24E等の電子の反射・散乱強
度が最高の場所の最適露光量として電子のドーズ量D2
とするように電子ビームEBを照射する。
(a)に示すような露光データD2に含まれた制御情報
DCに基づいて荷電粒子ビームEBの出力制御をする。
例えば、図2(b)のLSIの断面図において、シリコ
ン基板24B,酸化膜24E等の積層上には、電子の反射・
散乱強度が最小の場所の最適露光量として電子のドーズ
量D1とするように電子ビームEBを照射する。また、
ゲート電極24D及び酸化膜24E等の電子の反射・散乱強
度が最高の場所の最適露光量として電子のドーズ量D2
とするように電子ビームEBを照射する。
【0051】さらに、拡散層24C,酸化膜24E等の電子
の反射・散乱強度が中間の場所の最適露光量として電子
のドーズ量D3とするように電子ビームEBを照射す
る。なお、三者のドーズ量の関係は、D1>D3>D2
とし、各ドーズ量D1〜D3は電子ビームEBの照射時
間をブランキング制御信号S3を介して制御することに
より行う。
の反射・散乱強度が中間の場所の最適露光量として電子
のドーズ量D3とするように電子ビームEBを照射す
る。なお、三者のドーズ量の関係は、D1>D3>D2
とし、各ドーズ量D1〜D3は電子ビームEBの照射時
間をブランキング制御信号S3を介して制御することに
より行う。
【0052】このようにして、本発明の第1の実施例に
係るLSI製造システムによれば、図2(a)に示すよ
うに、露光データ作成装置21及び電子ビーム露光装置
22が具備され、該露光装置22により被露光領域に係
る露光量を制御する制御情報DCに基づいて電子ビーム
EBが出力制御される。
係るLSI製造システムによれば、図2(a)に示すよ
うに、露光データ作成装置21及び電子ビーム露光装置
22が具備され、該露光装置22により被露光領域に係
る露光量を制御する制御情報DCに基づいて電子ビーム
EBが出力制御される。
【0053】例えば、被設計LSIの図形データD1に
基づいて被露光領域に係る露光量を制御する露光量A,
B〔コード〕(制御情報DC)を付加した露光データD
2が露光データ作成装置21により作成処理されると、
該露光データD2に基づいてレジスト24Aを形成した半
導体デバイス24が露光装置22により露光処理され
る。
基づいて被露光領域に係る露光量を制御する露光量A,
B〔コード〕(制御情報DC)を付加した露光データD
2が露光データ作成装置21により作成処理されると、
該露光データD2に基づいてレジスト24Aを形成した半
導体デバイス24が露光装置22により露光処理され
る。
【0054】このため、半導体デバイス24の露光領域
内に電子の反射・散乱強度の異なる場所が存在していた
場合であっても、従来例のように電子の反射・散乱強度
が最大の場所の最適露光量とその最小の場所の最適露光
量との中間の露光量に依存してパターン露光処理をする
ことなく、予め、露光データ作成の段階で半導体デバイ
ス24の下地組成に適する露光量A,B〔コード〕が制
御情報DCとして考慮されることから該制御情報DCに
基づいて、被照射対象毎に露光量の自動制御をすること
が可能となる。
内に電子の反射・散乱強度の異なる場所が存在していた
場合であっても、従来例のように電子の反射・散乱強度
が最大の場所の最適露光量とその最小の場所の最適露光
量との中間の露光量に依存してパターン露光処理をする
ことなく、予め、露光データ作成の段階で半導体デバイ
ス24の下地組成に適する露光量A,B〔コード〕が制
御情報DCとして考慮されることから該制御情報DCに
基づいて、被照射対象毎に露光量の自動制御をすること
が可能となる。
【0055】これにより、電子の反射・散乱強度が最大
の場所に対しては、その最適露光量Aにより、また、そ
の最小の場所に対しても、その最適露光量Bによりそれ
ぞれ別個の電子ドーズ量D2,D3に基づいてパターン
露光処理をすることが可能となる。このことで、所定の
寸法αのレジストパターンを形成することが可能とな
る。
の場所に対しては、その最適露光量Aにより、また、そ
の最小の場所に対しても、その最適露光量Bによりそれ
ぞれ別個の電子ドーズ量D2,D3に基づいてパターン
露光処理をすることが可能となる。このことで、所定の
寸法αのレジストパターンを形成することが可能とな
る。
【0056】次に、本発明の第1の実施例に係る半導体
装置の製造方法について当該システムの動作を補足しな
がら説明をする。図4は、本発明の第1の実施例に係る
LSI製造フローチャートを示している。なお、ステッ
プP1〜P3は露光データ作成処理系のフローチャート
であり、ステップP4〜P6は露光処理系のフローチャ
ートである。
装置の製造方法について当該システムの動作を補足しな
がら説明をする。図4は、本発明の第1の実施例に係る
LSI製造フローチャートを示している。なお、ステッ
プP1〜P3は露光データ作成処理系のフローチャート
であり、ステップP4〜P6は露光処理系のフローチャ
ートである。
【0057】例えば、半導体デバイスの拡散層やゲート
電極上の酸化膜を開孔してコンタクトホールを形成する
レジストパターンを露光処理する場合、図4において、
まず、ステップP1で図形データD1に基づいて半導体
デバイスの下地基板用の図形パターンの展開処理をす
る。この際に、あるサブフィールド14B内に拡散層用図
形14Cとゲート電極用図形14Dとが配置される。
電極上の酸化膜を開孔してコンタクトホールを形成する
レジストパターンを露光処理する場合、図4において、
まず、ステップP1で図形データD1に基づいて半導体
デバイスの下地基板用の図形パターンの展開処理をす
る。この際に、あるサブフィールド14B内に拡散層用図
形14Cとゲート電極用図形14Dとが配置される。
【0058】次いで、ステップP2で図形データD1に
基づいてコンタクトホール用の図形パターンを展開処理
する。この際に、開口用図形1〜8,1′〜8′が配置
される。なお、拡散層は不純物イオンがドープされるこ
とから電子の反射・散乱強度がシリコン基板,酸化膜等
の積層状態に比べて中間程度である。また、ゲート電極
はメタルシリサイド等に形成されることから電子の反射
・散乱強度がシリコン基板,酸化膜等の積層状態に比べ
て大きくなる。
基づいてコンタクトホール用の図形パターンを展開処理
する。この際に、開口用図形1〜8,1′〜8′が配置
される。なお、拡散層は不純物イオンがドープされるこ
とから電子の反射・散乱強度がシリコン基板,酸化膜等
の積層状態に比べて中間程度である。また、ゲート電極
はメタルシリサイド等に形成されることから電子の反射
・散乱強度がシリコン基板,酸化膜等の積層状態に比べ
て大きくなる。
【0059】次に、ステップP3で露光量A,B〔コー
ド〕(制御情報DC)を付加した露光データD2の作成
処理をする。この際に、露光データ作成装置21では、
ゲート電極に係る開口用図形1〜8については、電子の
反射・散乱強度がシリコン基板,酸化膜等の積層状態に
比べて大きくなることから露光量A〔コード〕が図形デ
ータD1に付加される。
ド〕(制御情報DC)を付加した露光データD2の作成
処理をする。この際に、露光データ作成装置21では、
ゲート電極に係る開口用図形1〜8については、電子の
反射・散乱強度がシリコン基板,酸化膜等の積層状態に
比べて大きくなることから露光量A〔コード〕が図形デ
ータD1に付加される。
【0060】また、拡散層に係る開口用図形1′〜8′
については、電子の反射・散乱強度がシリコン基板,酸
化膜等の積層状態に比べて中間程度であることから露光
量B〔コード〕を図形データD1に付加される(図2,
表1参照)。
については、電子の反射・散乱強度がシリコン基板,酸
化膜等の積層状態に比べて中間程度であることから露光
量B〔コード〕を図形データD1に付加される(図2,
表1参照)。
【0061】その後、ステップP4で制御情報DCの付
加された露光データD2の供給処理をする。この際に、
露光データ作成処理系から露光処理系に磁気記憶媒体や
システムバスを介して露光データD2が供給される。
加された露光データD2の供給処理をする。この際に、
露光データ作成処理系から露光処理系に磁気記憶媒体や
システムバスを介して露光データD2が供給される。
【0062】次いで、ステップP5で露光データD2か
ら露光量A,B〔コード〕の識別処理をする。この際
に、電子ビーム露光装置22のデータ制御部22Aによ
り、該露光データD2に含まれる図形データD1や制御
情報DCが識別され、偏向制御部22Bに偏向制御データ
DDが出力される。また、偏向制御データDDに基づい
て偏向制御部22Bから偏向部22Cに電磁偏向信号S1,
静電偏向信号S2及びブランキング制御信号S3等が出
力される。
ら露光量A,B〔コード〕の識別処理をする。この際
に、電子ビーム露光装置22のデータ制御部22Aによ
り、該露光データD2に含まれる図形データD1や制御
情報DCが識別され、偏向制御部22Bに偏向制御データ
DDが出力される。また、偏向制御データDDに基づい
て偏向制御部22Bから偏向部22Cに電磁偏向信号S1,
静電偏向信号S2及びブランキング制御信号S3等が出
力される。
【0063】さらに、ステップP6で露光量A,B〔コ
ード〕に基づいてレジスト24Aが形成された半導体デバ
イス24に露光処理をする。この際に、偏向部22Cの電
磁偏向器221 により該信号S1に基づいて電子ビームE
Bが電磁偏向され、また、信号S2に基づいて静電偏向
器222 により電子ビームEBが静電偏向される。
ード〕に基づいてレジスト24Aが形成された半導体デバ
イス24に露光処理をする。この際に、偏向部22Cの電
磁偏向器221 により該信号S1に基づいて電子ビームE
Bが電磁偏向され、また、信号S2に基づいて静電偏向
器222 により電子ビームEBが静電偏向される。
【0064】なお、信号S3に基づいてブランカー223
により電子ビームEBの照射時間が制御される。これに
より、露光量A〔コード〕に基づくブランキング制御信
号S3により電子のドーズ量(露光量)が制御され、レ
ジスト24Aが形成された半導体デバイス24に露光処理
が行われる(図2(b)参照)。
により電子ビームEBの照射時間が制御される。これに
より、露光量A〔コード〕に基づくブランキング制御信
号S3により電子のドーズ量(露光量)が制御され、レ
ジスト24Aが形成された半導体デバイス24に露光処理
が行われる(図2(b)参照)。
【0065】例えば、図2(b)のLSIの断面図にお
いて、シリコン基板24B,酸化膜24E等の積層上には、
ドーズ量D1とするような電子ビームEBが照射され、
また、ゲート電極24D及び酸化膜24E等の積層上には、
ドーズ量D2とするような電子ビームEBが照射され
る。さらに、拡散層24C,酸化膜24E等の積層上にはド
ーズ量D3とするような電子ビームEBが照射される。
いて、シリコン基板24B,酸化膜24E等の積層上には、
ドーズ量D1とするような電子ビームEBが照射され、
また、ゲート電極24D及び酸化膜24E等の積層上には、
ドーズ量D2とするような電子ビームEBが照射され
る。さらに、拡散層24C,酸化膜24E等の積層上にはド
ーズ量D3とするような電子ビームEBが照射される。
【0066】このようにして、本発明の第1の実施例に
係る半導体装置の製造方法によれば、図4のフローチャ
ートに示すように図形データD1に基づいて露光量A,
B〔コード〕(制御情報DC)を付加した露光データD
2が作成処理され、該露光データD2に基づいてレジス
ト24Aを形成した半導体デバイス24が露光処理され
る。
係る半導体装置の製造方法によれば、図4のフローチャ
ートに示すように図形データD1に基づいて露光量A,
B〔コード〕(制御情報DC)を付加した露光データD
2が作成処理され、該露光データD2に基づいてレジス
ト24Aを形成した半導体デバイス24が露光処理され
る。
【0067】このため、電子の反射・散乱強度が最大の
場所に対しては、その最適露光量Aにより、また、その
最小の場所に対しても、その最適露光量Bによりそれぞ
れ別個の電子ドーズ量D2,D3に基づいてパターン露
光処理をすることが可能となる。このことから、従来例
に比べて露光領域内の電子の反射・散乱強度が大きいメ
タルシリサイド上等の被露光領域と、それが小さい拡散
層上等の被露光領域とにおいて、同時に所定の寸法αの
レジストパターン形状を確保することが可能となる。
場所に対しては、その最適露光量Aにより、また、その
最小の場所に対しても、その最適露光量Bによりそれぞ
れ別個の電子ドーズ量D2,D3に基づいてパターン露
光処理をすることが可能となる。このことから、従来例
に比べて露光領域内の電子の反射・散乱強度が大きいメ
タルシリサイド上等の被露光領域と、それが小さい拡散
層上等の被露光領域とにおいて、同時に所定の寸法αの
レジストパターン形状を確保することが可能となる。
【0068】これにより、従来例に比べてレジストパタ
ーン形状β,γと所定の寸法αとの偏差εを極力低減す
ることができ、コンタクトホール等の開口部を所定の寸
法αにより形成することが可能となる。このことから、
半導体デバイス24の特性向上を図ることが可能とな
る。
ーン形状β,γと所定の寸法αとの偏差εを極力低減す
ることができ、コンタクトホール等の開口部を所定の寸
法αにより形成することが可能となる。このことから、
半導体デバイス24の特性向上を図ることが可能とな
る。
【0069】(2)第2の実施例の説明 図5(a)〜(c)は、本発明の第2の実施例に係るL
SI製造システムの説明図であり、図5(a)は、その
構成図,図5(b),(c)は、RAMのテーブル内容
をそれぞれ示している。
SI製造システムの説明図であり、図5(a)は、その
構成図,図5(b),(c)は、RAMのテーブル内容
をそれぞれ示している。
【0070】図5(a)において、第1の実施例と異な
るのは第2の実施例では、露光データ作成装置21が半
導体デバイスの基板の種類に基づいて制御情報DCを付
加し、露光装置22にRAM(随時書込み/読出し可能
なメモリ)22Dが設けられるものである。
るのは第2の実施例では、露光データ作成装置21が半
導体デバイスの基板の種類に基づいて制御情報DCを付
加し、露光装置22にRAM(随時書込み/読出し可能
なメモリ)22Dが設けられるものである。
【0071】すなわち、露光データ作成装置21は、図
3(a)の図形パターンと図3(b)の図形パターンと
を重ね合わせた場合に、開口用図形1〜8の下地基板の
組成を抽出し、それを例えば、表2に示すように基板の
種類「1」と登録し、それを制御情報DCとして露光デ
ータD2に付加する。同様に、開口用図形1′〜8′の
下地基板の組成を抽出し、それを例えば、基板の種類
「2」と登録し、それを制御情報DCとして露光データ
D2に付加する。
3(a)の図形パターンと図3(b)の図形パターンと
を重ね合わせた場合に、開口用図形1〜8の下地基板の
組成を抽出し、それを例えば、表2に示すように基板の
種類「1」と登録し、それを制御情報DCとして露光デ
ータD2に付加する。同様に、開口用図形1′〜8′の
下地基板の組成を抽出し、それを例えば、基板の種類
「2」と登録し、それを制御情報DCとして露光データ
D2に付加する。
【0072】
【表2】
【0073】また、RAM23は記憶手段13の一実施
例であり、例えば、偏向制御データDDを補正する偏向
補正データD3を記憶するものである。なお、偏向補正
データD3が露光データD2に含まれた基板の種類
「1」,「2」(制御情報DC)に基づいて読み出され
ることを特徴とする。
例であり、例えば、偏向制御データDDを補正する偏向
補正データD3を記憶するものである。なお、偏向補正
データD3が露光データD2に含まれた基板の種類
「1」,「2」(制御情報DC)に基づいて読み出され
ることを特徴とする。
【0074】また、偏向補正データD3は偏向部22Cの
ブランカー223 に出力するブランキング制御信号S3を
補正する内容であり、該信号S3に基づいて電子ビーム
EBの照射時間を制御し、第1の実施例と同様に、電子
のドーズ量(露光量)が制御される。
ブランカー223 に出力するブランキング制御信号S3を
補正する内容であり、該信号S3に基づいて電子ビーム
EBの照射時間を制御し、第1の実施例と同様に、電子
のドーズ量(露光量)が制御される。
【0075】例えば、図5(b)のRAMの第1のテー
ブル内容に示すように、基板の種類「1」をアドレスに
して露光量A〔μC/cm2 〕が読み出され、それがメタ
ルシリサイド等により形成されるゲート電極上の酸化膜
を開孔する際のレジストパターンに係る露光量となる。
同様に、基板の種類「2」をアドレスにして露光量B
〔μC/cm2 〕が読み出され、それが拡散層,酸化膜の
積層上を開孔する際のレジストパターンに係る露光量と
なる。
ブル内容に示すように、基板の種類「1」をアドレスに
して露光量A〔μC/cm2 〕が読み出され、それがメタ
ルシリサイド等により形成されるゲート電極上の酸化膜
を開孔する際のレジストパターンに係る露光量となる。
同様に、基板の種類「2」をアドレスにして露光量B
〔μC/cm2 〕が読み出され、それが拡散層,酸化膜の
積層上を開孔する際のレジストパターンに係る露光量と
なる。
【0076】また、図5(c)のRAMの第2のテーブ
ル内容に示すように、予め、基本露光量R〔μC/c
m2 〕を設定し、基板の種類「1」,「2」に基づいて
その係数を読み出しても良い。
ル内容に示すように、予め、基本露光量R〔μC/c
m2 〕を設定し、基板の種類「1」,「2」に基づいて
その係数を読み出しても良い。
【0077】例えば、基板の種類「1」をアドレスにし
て係数1.0 が読み出され、それがメタルシリサイド等に
より形成されるゲート電極上の酸化膜を開孔する際のレ
ジストパターンに係る露光量となる。同様に、基板の種
類「2」をアドレスにして係数1.2 が読み出され、それ
が拡散層,酸化膜の積層上を開孔する際のレジストパタ
ーンに係る露光量となる。
て係数1.0 が読み出され、それがメタルシリサイド等に
より形成されるゲート電極上の酸化膜を開孔する際のレ
ジストパターンに係る露光量となる。同様に、基板の種
類「2」をアドレスにして係数1.2 が読み出され、それ
が拡散層,酸化膜の積層上を開孔する際のレジストパタ
ーンに係る露光量となる。
【0078】また、露光量は第1の実施例と同様にブラ
ンキング信号S3に基づいて電子ビームEBの照射時間
を制御することにより調整される。その他の構成物及び
同じ記号・名称のものは、第1の実施例と同様のため説
明を省略する。
ンキング信号S3に基づいて電子ビームEBの照射時間
を制御することにより調整される。その他の構成物及び
同じ記号・名称のものは、第1の実施例と同様のため説
明を省略する。
【0079】このようにして、本発明の第2の実施例に
係るLSI製造システムによれば、図5(a)に示すよ
うに、露光装置22にRAM23が設けられ、基板の種
類「1」,「2」(制御情報DC)に基づいて偏向補正
データD3が読み出される。
係るLSI製造システムによれば、図5(a)に示すよ
うに、露光装置22にRAM23が設けられ、基板の種
類「1」,「2」(制御情報DC)に基づいて偏向補正
データD3が読み出される。
【0080】例えば、露光データD2に含まれた基板の
種類「1」,「2」をアドレスにして偏向補正データD
3がRAM23から読み出されると、該偏向補正データ
D3に基づいて、第1の実施例と同様に被照射対象毎に
露光量が自動制御される。
種類「1」,「2」をアドレスにして偏向補正データD
3がRAM23から読み出されると、該偏向補正データ
D3に基づいて、第1の実施例と同様に被照射対象毎に
露光量が自動制御される。
【0081】このため、半導体デバイス24の露光領域
内に電子の反射・散乱強度の異なる場所が存在していた
場合であっても、従来例のように電子の反射・散乱強度
が最大の場所の最適露光量とその最小の場所の最適露光
量との中間の露光量に依存してパターン露光処理をする
ことなく、予め、露光データ作成の段階で半導体デバイ
ス24の下地組成を示す基板の種類「1」,「2」が制
御情報DCとして考慮されることから該制御情報DCに
基づいて、被照射対象毎に露光量の自動制御をすること
が可能となる。
内に電子の反射・散乱強度の異なる場所が存在していた
場合であっても、従来例のように電子の反射・散乱強度
が最大の場所の最適露光量とその最小の場所の最適露光
量との中間の露光量に依存してパターン露光処理をする
ことなく、予め、露光データ作成の段階で半導体デバイ
ス24の下地組成を示す基板の種類「1」,「2」が制
御情報DCとして考慮されることから該制御情報DCに
基づいて、被照射対象毎に露光量の自動制御をすること
が可能となる。
【0082】これにより、第1の実施例と同様に電子の
反射・散乱強度が最大の場所に対しては、その最適露光
量Aにより、また、その最小の場所に対しても、その最
適露光量Bによりそれぞれ別個の電子ドーズ量D2,D
3に基づいてパターン露光処理をすることが可能とな
る。このことで、所定の寸法αのレジストパターンを形
成することが可能となる。
反射・散乱強度が最大の場所に対しては、その最適露光
量Aにより、また、その最小の場所に対しても、その最
適露光量Bによりそれぞれ別個の電子ドーズ量D2,D
3に基づいてパターン露光処理をすることが可能とな
る。このことで、所定の寸法αのレジストパターンを形
成することが可能となる。
【0083】次に、本発明の第2の実施例に係る半導体
装置の製造方法について当該システムの動作を補足しな
がら説明をする。図6は、本発明の第2の実施例に係る
LSI製造フローチャートを示している。なお、ステッ
プP1〜P3は露光データ作成処理系のフローチャート
であり、ステップP4〜P6は露光処理系のフローチャ
ートである。
装置の製造方法について当該システムの動作を補足しな
がら説明をする。図6は、本発明の第2の実施例に係る
LSI製造フローチャートを示している。なお、ステッ
プP1〜P3は露光データ作成処理系のフローチャート
であり、ステップP4〜P6は露光処理系のフローチャ
ートである。
【0084】例えば、第1の実施例と同様に半導体デバ
イスの拡散層やゲート電極上の酸化膜を開孔してコンタ
クトホールを形成するレジストパターンを露光処理する
場合、図6において、まず、ステップP1で図形データ
D1に基づいて半導体デバイスの下地基板用の図形パタ
ーンの展開処理をする。この際に、あるサブフィールド
14B内に拡散層用図形14Cとゲート電極用図形14Dとが
配置される(図3(a)参照)。
イスの拡散層やゲート電極上の酸化膜を開孔してコンタ
クトホールを形成するレジストパターンを露光処理する
場合、図6において、まず、ステップP1で図形データ
D1に基づいて半導体デバイスの下地基板用の図形パタ
ーンの展開処理をする。この際に、あるサブフィールド
14B内に拡散層用図形14Cとゲート電極用図形14Dとが
配置される(図3(a)参照)。
【0085】次いで、ステップP2で図形データD1に
基づいてコンタクトホール用の図形パターンを展開処理
する。この際に、図3(b)に示すように開口用図形1
〜8,1′〜8′が配置される。
基づいてコンタクトホール用の図形パターンを展開処理
する。この際に、図3(b)に示すように開口用図形1
〜8,1′〜8′が配置される。
【0086】次に、ステップP3で基板の種類「1」,
「2」(制御情報DC)を付加した露光データD2の作
成処理をする。この際に、露光データ作成装置21で
は、第1の実施例と異なりゲート電極に係る開口用図形
1〜8については、電子の反射・散乱強度がシリコン基
板,酸化膜等の積層状態に比べて大きくなることから基
板の種類「1」が図形データD1に付加される。
「2」(制御情報DC)を付加した露光データD2の作
成処理をする。この際に、露光データ作成装置21で
は、第1の実施例と異なりゲート電極に係る開口用図形
1〜8については、電子の反射・散乱強度がシリコン基
板,酸化膜等の積層状態に比べて大きくなることから基
板の種類「1」が図形データD1に付加される。
【0087】また、拡散層に係る開口用図形1′〜8′
については、電子の反射・散乱強度がシリコン基板,酸
化膜等の積層状態に比べて中間程度であることから基板
の種類「2」が図形データD1に付加される(表2参
照)。
については、電子の反射・散乱強度がシリコン基板,酸
化膜等の積層状態に比べて中間程度であることから基板
の種類「2」が図形データD1に付加される(表2参
照)。
【0088】その後、ステップP4で制御情報DCの付
加された露光データD2の供給処理をする。この際に、
第1の実施例と同様に露光データ作成処理系から露光処
理系に磁気記憶媒体やシステムバスを介して露光データ
D2が供給される。
加された露光データD2の供給処理をする。この際に、
第1の実施例と同様に露光データ作成処理系から露光処
理系に磁気記憶媒体やシステムバスを介して露光データ
D2が供給される。
【0089】次いで、ステップP5で露光データD2か
ら基板の種類「1」,「2」の識別処理をする。この際
に、電子ビーム露光装置22のデータ制御部22Aによ
り、該露光データD2に含まれる図形データD1や基板
の種類「1」,「2」(制御情報DC)が識別される。
ここで、データ制御部22AではRAM23から基板の種
類「1」,「2」をアドレスにして偏向補正データD3
が読み出される。例えば、図5(b)の第1のテーブル
内容に示すように、基板の種類「1」をアドレスにして
露光量A〔μC/cm2 〕が読み出され、また、基板の種
類「2」をアドレスにして露光量B〔μC/cm2 〕が読
み出される。
ら基板の種類「1」,「2」の識別処理をする。この際
に、電子ビーム露光装置22のデータ制御部22Aによ
り、該露光データD2に含まれる図形データD1や基板
の種類「1」,「2」(制御情報DC)が識別される。
ここで、データ制御部22AではRAM23から基板の種
類「1」,「2」をアドレスにして偏向補正データD3
が読み出される。例えば、図5(b)の第1のテーブル
内容に示すように、基板の種類「1」をアドレスにして
露光量A〔μC/cm2 〕が読み出され、また、基板の種
類「2」をアドレスにして露光量B〔μC/cm2 〕が読
み出される。
【0090】また、データ制御部22Aで偏向制御データ
DDが偏向補正データD3に基づいて補正される。これ
により、補正された偏向制御データDDが偏向制御部22
Bに出力され、その偏向制御データDDに基づいて偏向
制御部22Bから偏向部22Cに電磁偏向信号S1,静電偏
向信号S2及びブランキング制御信号S3等が出力され
る。
DDが偏向補正データD3に基づいて補正される。これ
により、補正された偏向制御データDDが偏向制御部22
Bに出力され、その偏向制御データDDに基づいて偏向
制御部22Bから偏向部22Cに電磁偏向信号S1,静電偏
向信号S2及びブランキング制御信号S3等が出力され
る。
【0091】さらに、ステップP6で露光量A,Bに基
づいてレジスト24Aが形成された半導体デバイス24に
露光処理をする。この際に、基本露光量Rに対する係数
1.0や1.2 に基づいて露光処理をしても良い。ここで、
偏向部22Cの電磁偏向器221により該信号S1に基づい
て電子ビームEBが電磁偏向され、また、信号S2に基
づいて静電偏向器222 により電子ビームEBが静電偏向
される。
づいてレジスト24Aが形成された半導体デバイス24に
露光処理をする。この際に、基本露光量Rに対する係数
1.0や1.2 に基づいて露光処理をしても良い。ここで、
偏向部22Cの電磁偏向器221により該信号S1に基づい
て電子ビームEBが電磁偏向され、また、信号S2に基
づいて静電偏向器222 により電子ビームEBが静電偏向
される。
【0092】なお、信号S3に基づいてブランカー223
により電子ビームEBの照射時間が制御される。これに
より、第1の実施例と同様にブランキング信号S3に基
づいて電子ビームEBの照射時間を制御することにより
ドーズ量(露光量)が制御され、レジスト24Aが形成さ
れた半導体デバイス24に露光処理が行われる(図2
(b)参照)。
により電子ビームEBの照射時間が制御される。これに
より、第1の実施例と同様にブランキング信号S3に基
づいて電子ビームEBの照射時間を制御することにより
ドーズ量(露光量)が制御され、レジスト24Aが形成さ
れた半導体デバイス24に露光処理が行われる(図2
(b)参照)。
【0093】このようにして、本発明の第2の実施例に
係る半導体装置の製造方法によれば、図6のフローチャ
ートに示すように図形データD1に基づいて基板の種類
「1」,「2」(制御情報DC)を付加した露光データ
D2が作成処理され、該露光データD2に基づいてレジ
スト24Aを形成した半導体デバイス24が露光処理され
る。
係る半導体装置の製造方法によれば、図6のフローチャ
ートに示すように図形データD1に基づいて基板の種類
「1」,「2」(制御情報DC)を付加した露光データ
D2が作成処理され、該露光データD2に基づいてレジ
スト24Aを形成した半導体デバイス24が露光処理され
る。
【0094】このため、第1の実施例と同様に電子の反
射・散乱強度が最大の場所に対しては、その最適露光量
Aにより、また、その最小の場所に対しても、その最適
露光量Bによりそれぞれ別個の電子ドーズ量D2,D3
に基づいてパターン露光処理をすることが可能となる。
このことから、第1の実施例と同様に露光領域内の電子
の反射・散乱強度が大きいメタルシリサイド上等の被露
光領域と、それが小さい拡散層上等の被露光領域とにお
いて、同時に所定の寸法αのレジストパターン形状を確
保することが可能となる。
射・散乱強度が最大の場所に対しては、その最適露光量
Aにより、また、その最小の場所に対しても、その最適
露光量Bによりそれぞれ別個の電子ドーズ量D2,D3
に基づいてパターン露光処理をすることが可能となる。
このことから、第1の実施例と同様に露光領域内の電子
の反射・散乱強度が大きいメタルシリサイド上等の被露
光領域と、それが小さい拡散層上等の被露光領域とにお
いて、同時に所定の寸法αのレジストパターン形状を確
保することが可能となる。
【0095】これにより、第1の実施例と同様にレジス
トパターン形状β,γと所定の寸法αとの偏差εを極力
低減することができ、コンタクトホール等の開口部を所
定の寸法αにより形成することが可能となる。このこと
から、半導体デバイス24の特性向上を図ることが可能
となる。
トパターン形状β,γと所定の寸法αとの偏差εを極力
低減することができ、コンタクトホール等の開口部を所
定の寸法αにより形成することが可能となる。このこと
から、半導体デバイス24の特性向上を図ることが可能
となる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の半
導体製造装置によれば、露光データ作成手段及び露光手
段が具備され、被露光領域に係る露光量を制御する制御
情報に基づいて該露光手段により荷電粒子ビームEBが
出力制御される。
導体製造装置によれば、露光データ作成手段及び露光手
段が具備され、被露光領域に係る露光量を制御する制御
情報に基づいて該露光手段により荷電粒子ビームEBが
出力制御される。
【0097】このため、被露光対象の露光領域内に電子
の反射・散乱強度の異なる場所が存在していた場合であ
っても、予め、露光データ作成の段階で被露光対象の下
地組成が制御情報として考慮されることから該制御情報
に基づいて、被照射対象毎に露光量の自動制御をするこ
とが可能となる。このことで、電子の反射・散乱強度の
大小に応じて最適露光量によりそれぞれ別個のドーズ量
に基づいてパターン露光処理をすることが可能となる。
の反射・散乱強度の異なる場所が存在していた場合であ
っても、予め、露光データ作成の段階で被露光対象の下
地組成が制御情報として考慮されることから該制御情報
に基づいて、被照射対象毎に露光量の自動制御をするこ
とが可能となる。このことで、電子の反射・散乱強度の
大小に応じて最適露光量によりそれぞれ別個のドーズ量
に基づいてパターン露光処理をすることが可能となる。
【0098】また、本発明の第2の半導体製造装置によ
れば、露光手段に記憶手段が設けられ、制御情報に基づ
いて偏向補正データが読み出される。このため、偏向補
正データに基づいて、第1の半導体製造装置と同様に被
照射対象毎に露光量の自動制御をすることが可能とな
る。また、第1の半導体製造装置と同様に最適露光量に
より、パターン露光処理をすることが可能となる。
れば、露光手段に記憶手段が設けられ、制御情報に基づ
いて偏向補正データが読み出される。このため、偏向補
正データに基づいて、第1の半導体製造装置と同様に被
照射対象毎に露光量の自動制御をすることが可能とな
る。また、第1の半導体製造装置と同様に最適露光量に
より、パターン露光処理をすることが可能となる。
【0099】さらに、本発明の半導体装置の製造方法に
よれば、図形データに基づいて露光量の制御情報を付加
した露光データが作成処理され、該露光データに基づい
て感光材料を形成した被露光対象が露光処理される。
よれば、図形データに基づいて露光量の制御情報を付加
した露光データが作成処理され、該露光データに基づい
て感光材料を形成した被露光対象が露光処理される。
【0100】このため、電子の反射・散乱強度の大小に
応じて最適露光量によりパターン露光処理が行われるこ
とから、従来例に比べて露光領域内の電子の反射・散乱
強度が大きい場所と小さいの場所において、同時に所定
の寸法のレジストパターン形状を確保することが可能と
なる。
応じて最適露光量によりパターン露光処理が行われるこ
とから、従来例に比べて露光領域内の電子の反射・散乱
強度が大きい場所と小さいの場所において、同時に所定
の寸法のレジストパターン形状を確保することが可能と
なる。
【0101】これにより、従来例に比べてレジストパタ
ーン形状と所定の寸法との偏差を極力低減することがで
き、半導体デバイスの特性向上を図ることが可能とな
る。
ーン形状と所定の寸法との偏差を極力低減することがで
き、半導体デバイスの特性向上を図ることが可能とな
る。
【図1】本発明に係る半導体製造装置及び半導体装置の
製造方法の原理図である。
製造方法の原理図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係るLSI製造システ
ムの説明図である。
ムの説明図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る露光データ作成装
置の補足説明図である。
置の補足説明図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る半導体装置の製造
フローチャートである。
フローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施例に係るLSI製造システ
ムの説明図である。
ムの説明図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係る半導体装置の製造
フローチャートである。
フローチャートである。
【図7】従来例に係る半導体製造システムの説明図であ
る。
る。
11…露光データ作成手段、 12…露光手段、 13…記憶手段、 D1…図形データ、 D2…露光データ、 D3…偏向補正データ、 EB…電子ビーム、 DC…制御情報。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01J 37/305 9172−5E
Claims (5)
- 【請求項1】 被設計半導体集積回路の図形データ(D
1)に基づいて被露光領域に係る露光量を制御する制御
情報(DC)を付加した露光データ(D2)の作成処理
をする露光データ作成手段(11)と、前記露光データ
(D2)に基づいて感光材料(14A)が形成された被露
光対象(14)に露光処理をする露光手段(12)とを
具備し、前記露光手段(12)が露光データ(D2)に
含まれた制御情報(DC)に基づいて荷電粒子ビーム
(EB)の出力制御をすることを特徴とする半導体製造
装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の半導体製造装置におい
て、前記露光手段(12)に偏向補正データ(D3)を
記憶する記憶手段(13)が設けられ、前記偏向補正デ
ータ(D3)が露光データ(D2)に含まれた制御情報
(DC)に基づいて読み出されることを特徴とする半導
体製造装置。 - 【請求項3】 被設計半導体集積回路の図形データ(D
1)に基づいて、予め、被露光領域に係る露光量を制御
する制御情報(DC)を付加した露光データ(D2)の
作成処理をし、前記露光データ(D2)に基づいて感光
材料(14A)が形成された被露光対象(14)に露光処
理をすることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 請求項3記載の半導体装置の製造方法に
おいて、前記制御情報(DC)が被露光対象(14)の
組成に適する露光量(A,B,…〔コード〕)を内容と
することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 請求項3記載の半導体装置の製造方法に
おいて、前記制御情報(DC)が被露光対象(14)の
組成を示す基板の種類(「1」,「2」…「n」)を内
容とすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3275820A JPH05114552A (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 半導体製造装置及び半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3275820A JPH05114552A (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 半導体製造装置及び半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05114552A true JPH05114552A (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=17560882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3275820A Pending JPH05114552A (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 半導体製造装置及び半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05114552A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015201576A (ja) * | 2014-04-09 | 2015-11-12 | 株式会社ニューフレアテクノロジー | ショットデータ生成方法およびマルチ荷電粒子ビーム描画方法 |
-
1991
- 1991-10-23 JP JP3275820A patent/JPH05114552A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015201576A (ja) * | 2014-04-09 | 2015-11-12 | 株式会社ニューフレアテクノロジー | ショットデータ生成方法およびマルチ荷電粒子ビーム描画方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010619 |