JPH05113871A - 演算処理装置 - Google Patents

演算処理装置

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JPH05113871A
JPH05113871A JP3275299A JP27529991A JPH05113871A JP H05113871 A JPH05113871 A JP H05113871A JP 3275299 A JP3275299 A JP 3275299A JP 27529991 A JP27529991 A JP 27529991A JP H05113871 A JPH05113871 A JP H05113871A
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JP
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data
absolute value
arithmetic
instruction
result
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JP3275299A
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English (en)
Inventor
Takashi Hattori
孝 服部
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶対値表示データの演算時に、プログラム変
更やハードウェアの増大なしに、またその都度の絶対値
化処理をせずに、演算処理を高速化することを目的とす
る。 【構成】 絶対値表示データを途中の演算過程では絶対
値化の処理はせず、絶対値表示データの演算時に、その
演算結果データが絶対値化処理を必要とするか否かを判
定する手段と、絶対値化が必要な場合、絶対値化が必要
でかつ未完であるという情報を結果データと共に記憶す
る手段と、記憶された絶対値化が未完のデータを出力ま
たは転送する時に、絶対値化のための反転と補正値を付
加して演算出力する演算制御手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プログラムによって
制御される命令実行装置に用いられる演算処理装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来例1.演算処理の実行の高速化が要求される浮動小
数点演算命令等の処理対象データとして、絶対値表示形
式のフォーマットを持つデータが用いられることが多
い。この絶対値表示形式のデータの具体例として「図解
コンピュータ百科事典」(オーム社 江村潤朗 編、19
86)の214頁に紹介されている浮動少数点数などが挙
げられるが、そのほかにもBCDコードで表現された1
0進数データなども絶対値表示となる。演算処理装置に
おいて絶対値表示形式のデータに対して加減算等の演算
命令が実行される場合、実際には絶対値表示から2の補
数形式のデータに変換して演算を行い、必要に応じて演
算結果を絶対値加することで演算命令を実現している。
【0003】図2は例えば前出「図解コンピュータ費っ
か時点」の219頁に紹介されている演算方式から従来
の演算処理装置を簡単に図示したものである。図2にお
いて、1は絶対値表示形式のデータを格納しておくレシ
ジスタファイル、2aおよび2bは処理をするデータを
選択するセレクタ、3aおよび3bはそれぞれセレクタ
2aおよび2bの出力を一時的に保持するアキュムレー
タ、4aおよび4bはアキュムレータ3aおよび3bの
出力をそのまま通過させたり、1の補数を取ってから通
過させる反転器である。5は反転器4aおよび4bの出
力を受けるXおよびYの入力と1ビットの入力Cを持
ち、X+Y+Cの二進加算を行う加算器である。また、
6は上記加算器5の出力結果Sの正負を判定してその判
定結果を命令の実行制御を行う命令実行制御装置(図示
せず)へ報告する正負判定装置、10は上記命令実行制
御装置(図示せず)からの制御に従って上記セレクタ2
a、2b、反転器4a、4b、加算器5を制御する演算
制御装置である。
【0004】次に絶対値表示形式のデータに対する演算
処理を行う場合の処理方法について説明する。まず、絶
対値表示形式のデータI、Jがロード命令等によって主
記憶(図示せず)から上記レジスタファイル1に用意さ
れる。上記ロード命令は、上記演算制御装置10の制御
によって例えば上記セレクタ2aが値0を、上記セレク
タ2bが上記主記憶(図示せず)からのデータを選択し
それぞれ上記アキュムレータ3a、3bに設定し、さら
に上記演算制御装置10の制御によって上記アュムレー
タ3a、3bに設定された内容を上記反転器4a、4b
では反転させずそのまま上記加算器5のそれぞれXおよ
びYへ入力し、C入力は値0として加算を行いその結果
Sをレジスタファイル1へ書込むことで実現される。上
記ロードの命令の場合、上記加算器5においてX+Y+
C=0+{主記憶からの絶対値形式のデータ}+0の演
算が行われるため、結果として上記主記憶(図示せず)
からの絶対値形式のデータが加算器5を素通しされる形
で上記レジスタファイル1に格納されることになる。
【0005】次に上記絶対表示形式のデータI、Jが加
算され、その結果Kが上記レジスタファイル1へ書込ま
れるような加算命令について説明する。上記加算命令で
は、まず、上記演算装置10の制御に従って、例えば上
記セレクタ2aが上記データIを、上記セレクタ2bが
上記データJをそれぞれ上記レジスタファイル1から選
択し、上記アキュムレータ3a、3bにそれぞれ上記デ
ータI、Jをセットする。次いで、上記演算制御装置1
0は、上記アキュムレータ3a、3bにセットされた上
記絶対値表示形式のデータI、Jの符号をチェックし、
符号ピットを0でマスクしてから(正のデータとしてか
ら)、同符号であれば上記反転器4a、4bにおいて上
記アキュムレータ3a、3bの内容を反転させずにその
まま、異符号であれば負符号を持つデータの方を反転、
即ち1の補数を取ってそれぞれ上記加算器5のX、Y入
力へ入力する。また、上記演算制御装置10は、同符号
であれば上記加算器5の入力へ0を、異符号であれば1
を入力し加算を実行する。つまり、上記加算命令の場
合、上記加算器5において同符号どうしの時X+Y+C
=I+J+0を、異符号で上記データIが負であればX
+Y+C={データIの1の補数}+J+1を、異符号
で上記データJが負であればX+Y+C=I+{データ
Jの1の補数}+1を実行し、負のデータに対して、1
の補数を取り上記加算器5のC入力から1を加算するこ
とで2の補数表現のデータに変換して絶対値表示形式の
データの加算を実現している。
【0006】ここで、加算器5の出力Sの結果をレジス
タファイル1へ格納すれば上記加算命令は終了となる
が、実際には異符号どうしの加算の場合上記結果が負の
結果となる場合(負の符号を持つデータの方が正の符号
を持つデータよりその絶対値が大きい場合)があり、こ
の場合上記負の結果は2の補数表現で表されているため
これを絶対値表示形式に変換する必要がある。上記結果
Sが負になったか否かは上記正負判定装置6によって上
記命令実行制御装置(図示せず)に報告され、負であっ
た場合絶対値表示形式への変換を行うために上記加算命
令の後続の命令が上記命令実行制御装置(図示せず)に
よってその実行を一時停止させられる。次いで演算制御
装置10によって、例えば上記セレクタ2aが値0を、
上記セレクタ2bが上記加算器5の出力結果Sをそれぞ
れ選択し上記アキュムレータ3a及び3bへ上記加算器
5の出力結果Sをそれぞれ選択し上記アキュムレータ3
a及び3bへ上記の選択したデータをセットする。更に
上記反転器4aでは、そのまま、反転器4bでは上記ア
キュムレータ3bの内容を反転して上記加算器5のX、
Y入力へ入力し、C入力へ1を入力することでX+Y+
C=0+{負となった演算結果データの1の補数}+1
を実行し上記負となった演算結果に対して再び2の補数
化を行って絶対値表示形式のデータに変換する。ただ
し、図示していないが、このとき2の補数化と同時に符
号ビットへ1を立てて負の値であることを示す操作およ
び手段が必要である。上記加算命令では、上記の絶対値
表示形式のデータである変換結果(上記データK)をレ
ジスタファイル1へ書込むことで終了する。
【0007】次に上記絶対値表示形式のデータI、Jが
減算され、その結果Lが上記レジスタファイル1へ書込
まれるような減算命令について説明する。上記減算命令
の場合同符号の時と異符号の時との扱いが逆となり、異
符号ではそのまま上記加算器5で加算(C=0)し、同
符号の時には引く方のデータを反転し上記加算器5で加
算(C=1)する。また、同符号で演算結果が負になっ
た時(引く方のデータの絶対値の方が引かれる方のデー
タの絶対値より大きい場合)の命令の実行制御等は上記
加算命令の場合と同様に処理され、上記演算結果Lが上
記レジスタファイル1へ書込まれることで実現される。
最後に、一連の演算処理が終了して上記の絶対値表示形
式のデータK、Lを主記憶(図示せず)に格納するスト
ア命令について説明する。上記ストア命令は、上記レジ
スタファイル1から上記演算制御装置10の制御に従っ
て読み出されたデータを、上記ロード命令の場合と同様
に上記加算器5を素通ししてその結果を主記憶(図示せ
ず)に転送することで実現される。
【0008】以上のように従来では、絶対値形式のデー
タに対してロード命令やストア命令意外の加減算等の演
算命令を実行する時に、結果として2の補数表現のデー
タが出て来ていること(結果が負となる場合)があっ
た。即ち、2の補数表現から絶対値形式に変換する絶対
値化の演算サイクルが発生する場合があり、このために
後続命令の実行を一時停止させるなど命令実行制御が複
雑になり、また上記絶対値化の演算サイクルの発生自体
が絶対値形式データの演算処理の高速化を阻害する大き
な要因となっていた。この点を解決するために従来で
は、上記加算器5と同等の演算器を絶対値化の必要が発
生する場合に備えておき、新たな演算サイクルの発生を
防いで高速化を図ろうとするものや、新たな演算命令を
定義し高速化を図るものがあった。前者としては特開平
3−8018の「符号付き絶対値加減算器」が、後者と
しては特開平2−7127の「演算処理装置」が例とし
て挙げられる。本発明が絶対値形式のデータを対象とし
た加減算をそれぞれ1つの命令として定義している場合
を想定しているのに対して、後者の例は数命令の組合せ
でこれを実現してる。従って既に用意されているプログ
ラムに関しては書き換えが必要で、現実的ではない。
【0009】従来例2.以下に前者の場合について簡単
に説明する。図3は、特開平3−8018に紹介されて
いる演算方式を簡易に図示したものである。図に置い
て、11は上記加算器5と同じデータを受けるXおよび
Yの入力と1ビットの“0”を固定的に入力する入力C
を持ち、結果としてX+Yの二進加算を行う上記加算器
5と同等の加算器、12は上記加算器5および上記加算
器11の出力の一方を上記6の正負判定装置からの情報
に従って選択するセレクタである。4cは上記セレクタ
12の出力を受け上記6の正負判定装置からの情報に従
ってそのまま通過させたり、1の補数を取ってから通過
させる上記反転器4a、4bと同等の反転器である。次
に図3の場合の演算処理方式について説明するが、ロー
ド命令およびストア命令、絶対値化の処理が不要なと
き、即ち結果が正で出て来る場合の加算命令および減算
命令に関しては、上記加算器11の出力を上記セレクタ
12によって選択しないようにし、更に上記反転器4c
ではそのまま通過させて処理するため、基本的には前出
の図2の場合の従来例と同様の処理となる。従って絶対
値化の処理が必要な場合、即ち上記加算器5の出力が負
となる加算および減算滅入れ入り場合についてのみ説明
する。
【0010】上記加算器5は前出図2の従来例で説明し
たように2の補数表現の演算を行っているが、これに対
して上記加算器11はC入力が常に0となっているた
め、XまたはYの入力の何れかが反転されて入力されて
も、上記加算器5の様に+1の演算が成されない。これ
は上記加算器11が1の補数表現の演算を行っているこ
とを示している。この1の補数表現の演算の特徴として
は、負の1の補数表現のデータを絶対値表示形式のデー
タに変換する場合、単に1の補数を取る、即ち反転する
だけで絶対値表示形式のデータに変換することが可能で
ある点が挙げられる。つまり、上記加算器5においてそ
の出力が負になった場合には、上記正負判定装置6によ
って上記セレクタ12を上記加算器11の出力を選択す
るように、また、上記反転器4cが上記セレクタ12の
出力を反転するように設定しておけば、加算または減算
を行っている演算サイクルと同一の演算サイクル内で絶
対値化の処理が終了することになる。従って、前出の図
2の従来例のように次の演算サイクルで2の補数を取る
(データを反転し、更に+1を行う)必要がないため、
その分高速化が図れるわけである。上記説明で、図3の
従来例の方は上記セレクタ12および上記反転器4Cの
分だけ回路のディレイが大きくなり、また、加算器を2
重持ちしなければならないため、H/W量が増大するこ
とになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の絶対値表示の演
算では、負の結果の場合に絶対値への変換のための余分
な演算サイクルが発生することから演算処理が遅くなっ
たり、後続命令を一時停止させるなど上記命令実行制御
装置(図示せず)による命令の実行制御が複雑となる問
題点があった。また、演算処理が遅くなるのを避けるた
めに上記加算器5を2重に持たせて加減算の処理と変換
のための処理を同一サイクルで終了させるような手段が
講じられる場合もあったが、出力の選択や反転の処理の
ため回路のディレイが大きくなるのは明らかであり、処
理するデータサイズが大きくなるほどハードウェア(H
/W)量の点において不利となる方法であった。
【0012】
【課題を解決するための手段】絶対値表示データの演算
時に、その演算結果データが絶対値処理必要とするか否
かの判定手段と、判定結果、絶対値処理が必要でかつ未
完という情報をデータと同時に記憶する記憶手段と、記
憶された絶対値化が未完のデータを他に出力・転送する
時は絶対値化に必要な補完データを指定して絶対値出力
を与える演算制御手段を設けた。
【0013】
【作用】この発明における演算処理装置は、絶対値処理
が必要なデータが他に出力・転送されるまでは絶対値化
必要フラグとして記憶され、出力・転送時に補完データ
を付加して演算されて、出力される。
【0014】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は、図2と対比した本発明の一実施例の演算
処理装置の構成図である。図1において、7は上記正負
判定装置6の出力をレジスタファイル1に格納されるデ
ータ毎に保持するレジスタである。8は上記レジスタフ
ァイル1からデータが上記アキュムレータ3a、3bに
セットされる場合にそれぞれに対応するレジスタ7の内
容を保持するレジスタ、9は上記演算制御装置10に上
記レジスタ8の内容を反映できるようにした演算制御装
置である。
【0015】次に演算処理方法について説明するが、こ
の実施例の場合上記ロード命令に関しては上記実施例と
まったく同じであるため、その説明は割愛する。まず、
上記加算命令および上記減算命令の場合の説明を行う。
両者ともに基本的な動作は上記実施例と同様であるが、
本発明においては、上記正負判定装置6の判定結果は上
記命令実行制御装置(図示せず)には反映されず、その
ときの演算結果が絶対値化の要不要に拘らずレジスタフ
ァイル1へ格納される。また同時に、上記判定結果が負
になったときに絶対値化が必要であるという情報が上記
レジスタ7の上記演算結果を格納するのと同じ番号また
はアドレスを持つ位置に格納され、上記加算命令または
上記減算命令は終了となる。上記従来例では上記演算結
果が負になった場合には絶対値化の演算サイクルが必要
となるため、その分演算の実行が遅くなるが、実施例の
場合では絶対値化の演算サイクルが不要であるためその
分演算命令の実行が高速となる。次に同じ加減算命令の
実行時に演算処理対象となるデータに対応する上記レジ
スタ7の内容が絶対値化の必要を示している場合で、更
にその内容がレジスタ8に読出された場合の処理につい
て説明する。まず上記データI+上記データJの加算命
令について考えてみる。このとき上記レジスタ7(実際
にはレジスタ8に読出された時点。以下同様である。)
の内容の組合せとしては、上記データIが絶対値化され
ていない、上記データJが絶対値化されていない、上記
データIおよび上記データJの両者が絶対値化されてい
ない、の3つのパターンが考えられる(両者とも絶対値
化されている場合は、既に説明した基本的な動作の場合
なので説明は省略する。)
【0016】このうち両者共に絶対値化されていない場
合は、両者共に2の補数表現のデータとなってるため、
上記演算制御装置9によって上記反転器4a、4bでは
アキュムレータ3a、3bの内容を反転せずそのまま加
算器5のX、Y入力に入力しC入力は0として単純に加
算を行えばよい。また、何れか一方が絶対値化されてい
ない場合には、上記演算制御装置9によって絶対値化さ
れている方のデータの符号ビットを見て正符号であれば
反転もせず上記Cも0として単純に加算すればよいが、
負符号であった場合には上記絶対値化されているデータ
の方を反転(1の補数を取る)し更に上記C入力を1と
して加算を行うように上記演算制御装置9によって制御
を行う。上記レジスタ7の組合せによらず上記加算の結
果に関しては再び正負判定装置6によって正負が判定さ
れ、負になった場合には上記の基本的な動作の場合と同
様に絶対値化が必要であるという情報が上記レジスタ7
に設定される。次に減算命令の場合についてであるが、
上記の加算命令と同様であるため説明は割愛する。ただ
しこの場合は、引く方と引かれる方の関係を演算制御装
置9で考慮する必要がある。最後にストア命令の場合を
説明する。ストア命令の場合は、上記レジスタ7によっ
て絶対値化が不要であるとされたときは上記従来例と同
様の動作となるが、必要であるとされたときは上記演算
制御装置9によってストアするデータを反転(1の補数
を取る)し更に上記C入力を1として加算を行い、絶対
値化を保留されていたデータを2の補数を取ることで絶
対値化し、この結果を主記憶(図示せず)に転送するこ
とによってストア命令を終了する。
【0017】以上のような動作によって、以前の命令で
は保留されていた絶対値化の演算サイクルが、現在の命
令実行によって絶対値化されることとなるが、上記保留
されていた絶対値化の演算サイクルは、上記の説明のよ
うに最終段階で処理され、しかも絶対値化処理のために
さらに演算サイクルを繰り返すことなく出力するので、
従来の絶対値化のサイクル分だけ短縮され、高速化され
ることになる。ここで、何故上記のような絶対値化の操
作が許されるかという点について説明する。これは実際
に絶対値表示のデータが絶対値となっていなければなら
ないのは、I/O命令等によって上記データが標準出力
等に表示されるような場合であり、上記実施例のように
主記憶(図示せず)に格納される時点では確実に絶対値
化されているような制御であれば全く問題とならないた
めである。通常、上記絶対値表示形式のデータを用いる
ような浮動小数点演算命令などの場合、レジスタ間の演
算が多用されるためその演算実行の高速化には非常に有
効な手段となる。尚、上記実施例では上記レジスタファ
イル1に絶対値化の要不要を示す情報を保持するレジス
タ7を用意したが、上記主記憶(図示せず)に用意し更
に上記I/O命令等にも上記演算制御装置9によって制
御が加えられるように構成すれば更に高速化を図ること
が可能である。また上記実施例では加算器として2進加
算器を、反転器として1の補数を取るものを説明に用い
たが、これは10進加算器および9の補数器であっても
よく、この場合では絶対値表示のデータが用いられる1
0進演算命令に対して有効な手法となる。
【0018】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、絶対値
処理の必要性判定手段と、その結果のデータ毎の記憶手
段と、必要性がありかつ処理未完データを絶対値化する
際に必要なデータ補完を指定する演算制御手段を設けた
ので、絶対値表示形式のデータの演算処理を高速化でき
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による演算処理装置の構成
図である。
【図2】従来例1の演算処理装置の構成図である。
【図3】従来例2の演算処理装置の構成図である。
【符号の説明】
6 正負判定装置(判定手段) 7 絶対値化の要不要の情報保持レジスタ(記憶手段) 9 演算制御手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】 従来例1.演算処理の実行の高速化が要求される浮動小
数点演算命令等の処理対象データとして、絶対値表示形
式のフォーマットを持つデータが用いられることが多
い。この絶対値表示形式のデータの具体例として「図解
コンピュータ百科事典」(オーム社 江村潤朗 編、19
86)の214頁に紹介されている浮動小数点数などが挙
げられるが、そのほかにもBCDコードで表現された1
0進数データなども絶対値表示となる。演算処理装置に
おいて絶対値表示形式のデータに対して加減算等の演算
命令が実行される場合、実際には絶対値表示から2の補
数形式のデータに変換して演算を行い、必要に応じて演
算結果を絶対値化することで演算命令を実現している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】図2は例えば前出「図解コンピュータ百科
事典」の219頁に紹介されている演算方式から従来の
演算処理装置を簡単に図示したものである。図2におい
て、1は絶対値表示形式のデータを格納しておくレシジ
スタファイル、2aおよび2bは処理をするデータを選
択するセレクタ、3aおよび3bはそれぞれセレクタ2
aおよび2bの出力を一時的に保持するアキュムレー
タ、4aおよび4bはアキュムレータ3aおよび3bの
出力をそのまま通過させたり、1の補数を取ってから通
過させる反転器である。5は反転器4aおよび4bの出
力を受けるXおよびYの入力と1ビットの入力Cを持
ち、X+Y+Cの二進加算を行う加算器である。また、
6は上記加算器5の出力結果Sの正負を判定してその判
定結果を命令の実行制御を行う命令実行制御装置(図示
せず)へ報告する正負判定装置、10は上記命令実行制
御装置(図示せず)からの制御に従って上記セレクタ2
a、2b、反転器4a、4b、加算器5を制御する演算
制御装置である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】次に絶対値表示形式のデータに対する演算
処理を行う場合の処理方法について説明する。まず、絶
対値表示形式のデータI、Jがロード命令等によって主
記憶(図示せず)から上記レジスタファイル1に用意さ
れる。上記ロード命令は、上記演算制御装置10の制御
によって例えば上記セレクタ2aが値0を、上記セレク
タ2bが上記主記憶(図示せず)からのデータを選択し
それぞれ上記アキュムレータ3a、3bに設定し、さら
に上記演算制御装置10の制御によって上記アュムレー
タ3a、3bに設定された内容を上記反転器4a、4b
では反転させずそのまま上記加算器5のそれぞれXおよ
びYへ入力し、C入力は値0として加算を行いその結果
Sをレジスタファイル1へ書込むことで実現される。上
ロード命令の場合、上記加算器5においてX+Y+C
=0+{主記憶からの絶対値形式のデータ}+0の演算
が行われるため、結果として上記主記憶(図示せず)か
らの絶対値形式のデータが加算器5を素通しされる形で
上記レジスタファイル1に格納されることになる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】以上のように従来では、絶対値形式のデー
タに対してロード命令やストア命令以外の加減算等の演
算命令を実行する時に、結果として2の補数表現のデー
タが出て来ること(結果が負となる場合)があった。即
ち、2の補数表現から絶対値形式に変換する絶対値化の
演算サイクルが発生する場合があり、このために後続命
令の実行を一時停止させるなど命令実行制御が複雑にな
り、また上記絶対値化の演算サイクルの発生自体が絶対
値形式データの演算処理の高速化を阻害する大きな要因
となっていた。この点を解決するために従来では、上記
加算器5と同等の演算器を絶対値化の必要が発生する場
合に備えておき、新たな演算サイクルの発生を防いで高
速化を図ろうとするものや、新たな演算命令を定義し高
速化を図るものがあった。前者としては特開平3−80
18の「符号付き絶対値加減算器」が、後者としては特
開平2−7127の「演算処理装置」が例として挙げら
れる。本発明が絶対値形式のデータを対象とした加減算
をそれぞれ1つの命令として定義している場合を想定し
ているのに対して、後者の例は数命令の組合せでこれを
実現してる。従って既に用意されているプログラムに関
しては書き換えが必要で、現実的ではない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】従来例2.以下に前者の場合について簡単
に説明する。図3は、特開平3−8018に紹介されて
いる演算方式を簡易に図示したものである。図に置い
て、11は上記加算器5と同じデータを受けるXおよび
Yの入力と1ビットの“0”を固定的に入力する入力C
を持ち、結果としてX+Yの二進加算を行う上記加算器
5と同等の加算器、12は上記加算器5および上記加算
器11の出力の一方を上記6の正負判定装置からの情報
に従って選択するセレクタである。4cは上記セレクタ
12の出力を受け上記6の正負判定装置からの情報に従
ってそのまま通過させたり、1の補数を取ってから通過
させる上記反転器4a、4bと同等の反転器である。次
に図3の場合の演算処理方式について説明するが、ロー
ド命令およびストア命令、絶対値化の処理が不要なと
き、即ち結果が正で出て来る場合の加算命令および減算
命令に関しては、上記加算器11の出力を上記セレクタ
12によって選択しないようにし、更に上記反転器4c
ではそのまま通過させて処理するため、基本的には前出
の図2の場合の従来例と同様の処理となる。従って絶対
値化の処理が必要な場合、即ち上記加算器5の出力が負
となる加算および減算命令の場合についてのみ説明す
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【課題を解決するための手段】絶対値表示データの演算
時に、その演算結果データが絶対値化処理を必要とする
否かを判定する判定手段と、その判定結果、絶対値化
が必要な場合、絶対値処理が必要でかつ未完という情報
をデータと同時に記憶する記憶手段と、記憶された絶対
値化が未完のデータを出力または転送する時は必要に応
じて絶対値化のための反転と補正値の付加を指定して
対値演算を指示する演算制御手段を設けた。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【作用】この発明における演算処理装置は、絶対値化処
が必要なデータが出力・転送されるまでは絶対値化必
要フラグとして記憶され、出力・転送時に絶対値化演算
がされて、出力される。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、絶対値
化処理の必要性判定手段と、その結果のデータ毎の記憶
手段と、必要性がありかつ処理未完データを絶対値化す
る際に必要に応じて反転、補正値付加を指定する演算制
御手段を設けたので、絶対値表示形式のデータの演算処
理を高速化できる効果がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶対値表示データに対し演算をして、演
    算結果にデータが絶対値処理を必要とするか否かを判定
    する判定手段と、 上記判定結果において、絶対値化が必要でかつ絶対値化
    が未完のデータに対し、未完であることの情報をデータ
    と同時に記憶する記憶手段と、 上記記憶された絶対値化が未完のデータを他に出力また
    は転送する時は、絶対値化に必要な補完データを指定し
    て絶対値出力を与える演算制御手段を備えたことを特徴
    とする演算処理装置。
JP3275299A 1991-10-23 1991-10-23 演算処理装置 Pending JPH05113871A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8727240B2 (en) 2003-09-25 2014-05-20 Robert Bosch Gmbh Fuel injector

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8727240B2 (en) 2003-09-25 2014-05-20 Robert Bosch Gmbh Fuel injector

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