JPH05113789A - 楽音信号処理装置 - Google Patents
楽音信号処理装置Info
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- JPH05113789A JPH05113789A JP3301153A JP30115391A JPH05113789A JP H05113789 A JPH05113789 A JP H05113789A JP 3301153 A JP3301153 A JP 3301153A JP 30115391 A JP30115391 A JP 30115391A JP H05113789 A JPH05113789 A JP H05113789A
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
Abstract
装置に関し、より自由に楽音信号の編集をすることによ
り、多彩な音楽的効果を有する楽音信号を発生させるこ
とのできる楽音信号処理装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 演奏操作を表す複数種類の演奏データを入力
するための入力手段(1)と、前記複数種類の演奏デー
タのうち選択した一部の演奏データのみを取り込むため
の一部データ取込手段(6,4)と、前記所定の一部の
演奏データを加工する加工手段(4)と、前記加工手段
で加工された一部の演奏データを残りの演奏データと共
に出力する出力手段(8)とを含む。
Description
処理する楽音信号処理装置に関する。
する技術は知られている。さらに楽音信号を扱うため、
MIDI(musical instrument digital interface)規
格が定められており、各種電子楽器やコンピュータ等の
間で楽音信号のやりとりが行なわれる。
は、音高を表すキーコードKC、押鍵を表すキーオンK
ON、離鍵を表すキーオフKOFF、押鍵強度を表すイ
ニシャルタッチIT、鍵押下後の強さを表すアフタータ
ッチAT等のMIDI信号が発生する。
は、キーコードKCの他、息圧を表すブレスprや、唇
の構え等を表すアンブシャem等の信号が発生する。弦
楽器用であればキーコードKCの他、弓圧や弓速を表す
信号等が発生する。
タイムで編集してクリエイティブな効果を演出する楽音
信号処理装置の例を示す。図2(A)は全体の構成を示
し、図2(B)は図2(A)に示すプロセッサ33〜3
6の構成を示す。
1には、電子楽器、シーケンサ等のMIDI信号発生装
置からのMIDI信号が入力される。このMIDI信号
は、直接MIDI出力端子32に供給されると共に、プ
ロセッサ33〜36の各々にも供給される。
図2(B)に示すような信号処理が行なわれ、その出力
信号はMIDI出力端子41〜44に選択的に供給され
る。この出力信号供給網38は、各プロセッサ33〜3
6内に設けられた出力アサイナによって実効される。
成を概略的に示す。複数の音色チャンネルの複数種類の
データからなる入力されたMIDI信号は、先ずチャン
ネルフィルタ46に供給される。チャンネルフィルタ4
6では、所望の音色チャンネルのデータをMIDI信号
から抽出して、メッセージフィルタ47に供給される。
チャンネルのデータから所望の種類のデータを抽出し
て、データモディファイヤ48に供給する。データモデ
ィファイヤ48では、入力されたデータが所望の種類の
データに変換され、データプリセッタ49の所定出力信
号とともにディレイプロセッサ50に供給される。
タの初期値であってプロセッサがプログラムを読み込む
際に出力されるものである。ディレイプロセッサ50で
は、入力されたデータを所定時間ディレイさせた後、出
力アサイナ51に出力信号を供給する。出力アサイナ5
1は、出力信号をMIDI出力端子41〜44のいずれ
に供給するかを決定する。
生されたデータをMIDI受信装置に適したデータに変
換することができる。例えば、MIDI信号発生装置が
ウインド(吹奏)型であった場合、入力されるMIDI
信号は、ノートコード、ノートオン、ノートオフといっ
たデータ以外に息圧といったデータが含まれる。
盤楽器である場合、息圧のデータは処理できない。そこ
で、息圧のデータを息圧と同様に楽音の音量を制御する
ペダルデータに変換することによって、鍵盤楽器の制御
が可能となる。
入力されたMIDI信号から任意のデータを抽出して変
換して出力する技術が提案されているが、これは、単な
るデータ変換に過ぎなかった。
して加工することにより、多彩な音楽的効果を有する楽
音信号を発生させることのできる楽音信号処理装置を提
供することである。
置は、演奏操作を表す複数種類の演奏データを入力する
ための入力手段と、前記複数種類の演奏データのうち選
択した一部の演奏データのみを取り込むための一部デー
タ取込手段と、前記所定の一部の演奏データを加工する
加工手段と、前記加工手段で加工された一部の演奏デー
タを残りの演奏データと共に出力する出力手段とを含
む。
の内、選択された一部の演奏データのみを取込み、加工
を行なうことによって多彩な音楽的効果を付与すること
ができる。
装置の構成をブロック図で示す。図1(A)は全体の構
成を示し、図1(B)はその要部における信号の流れを
示す。
サ1a、鍵盤1b、ウィンド型演奏操作子1c等を含
み、MIDI出力信号2をマイクロコンピュータ4に供
給する。
1を介して接続された中央演算処理装置(CPU)2
2、プログラムメモリを記憶するROM23、ワーキン
グメモリを収容するRAM24、信号処理用のメモリを
含むRAM26、タイマ28等を含み、受信用メモリと
なるRAM6、および送信用出力メモリとなるRAM8
に接続されている。
0に接続され、音源回路10の出力信号はサウンドシス
テム12を介してスピーカ14に供給される。
器1からのMIDI信号は、まず受信用メモリ6に格納
され、その後MIDI信号の一部は直接送信用出力メモ
リ8に送られる。受信用メモリ6に格納されたMIDI
信号の一部はマイクロコンピュータ4でQを持つローパ
スフィルタ(LPF)処理を受け、処理されたMIDI
信号が送信用出力メモリ8に送られる。
に格納された多重化されたデータの内、あるデータのみ
についてQを持つLPF処理を行い、送信用出力メモリ
8を介して音源回路10に供給することによって様々な
効果を出すことができる。
れている通常のMIDI演奏操作装置と通常の電子楽器
との間に接続し、種々の音楽的効果を発揮させることが
可能である。なお、信号処理は演奏情報データを時間等
間隔に保管した後に施される。
するための図である。図3(A)は、各楽音パラメータ
にQのあるLPF処理を行なった時に与えられる効果を
示す表である。代表的非処理パラメータとしてキーコー
ド、息圧、アンブシュアを取り、それぞれに対するQの
あるLPF処理の効果を示す。
PF処理を行なうと、通常のトリルとは異なる独特の複
雑なトリル効果ないし上下のポルタメント効果が与えら
れる。また、息圧信号に対し、QのあるLPF処理を行
なうと、弾み感、びびり感、震え感等を与えることがで
きる。また、アンブシュア信号にQのあるLPF処理を
行なうと、同様に弾み感、びびり感、震え感等を与える
ことができる。
楽的効果を与える原因となる信号波形の加工を概略的に
示す。
I信号の時間変化を示すグラフである。簡単のため、あ
る時間で立ち上がり、その後一定値を有する入力MID
I信号を例にとって示す。このような信号がQのあるL
PF処理を受けると、図3(B)下段に示すような出力
MIDI信号が得られる。
と共に、出力MIDI信号は時間と共に振動する波形を
形成する。この振動は、時間経過と共に次第に減衰し、
やがて一定値となる。このような振動の振幅、減衰率、
周期等はQのあるLPF処理の諸係数を制御することに
よって変化させることができる。
と、振動が一定の振幅で継続すれば通常のトリルと似た
音楽的効果が与えられるが、音高変化の振幅が次第に減
衰することにより、通常のトリルとは異なる固有の複雑
なトリルが与えられる。
共に出力MIDI信号が徐々に変化し、目的とする値に
到達した後は一定値を取るようにすればポルタメント効
果が得られる。息圧やアンブシュアの場合は、振動を適
当に調整することにより、弾み感、びびり感、震え感等
を与えることができる。
開示されているような楽器内の振動の移動を物理的にシ
ミュレートして電気回路内に楽音形成信号を発生させる
物理モデル音源によって弦楽器や管楽器の楽音を発生さ
せる場合、この物理モデル音源のパラメータを上述のよ
うにQのあるLPF処理を行なったMIDI信号によっ
て供給することができる。
例および特性例を示す。図4(A)は、Qのある2次ロ
ーパスフィルタの構成例を示す。加算器58、59、6
0、61、乗算器62、63、64が図示のように接続
され、フィルタを構成している。
8において、それぞれハイパスフィルタ特性、バンドパ
スフィルタ特性、ローパスフィルタ特性を提供する。た
とえば、出力濃度68から出力信号を取り出すことによ
り、QのあるLPF処理を行なった楽音信号を取り出す
ことができる。
の中心周波数ないしはピーク周波数pfを変更した場合
のフィルタ特性の変化を示す。図中、左側に示すグラフ
は、Qの値が小さく、ピーク周波数pfの値が低い場合
の特性を示す。図中、右側に示すグラフは、Qの値が大
きく、中心周波数pfの値が高い場合の特性を示す。
ルタの周波数特性を示し、下段のグラフは出力信号の振
幅の時間波形を示す。図4(B)左側に示すように、Q
の値が小さいと、フィルタの周波数特性はゆるやかなピ
ークを描く。Qの値が大きくなると、左側の特性に示す
ようにフィルタの周波数特性は鋭い山を描くようにな
る。
心周波数が高くなると、振動している部分の周期が短く
なる。また、Qの値が大きくなると、振幅の時間波形が
なかなか収束せず、振動が長時間続く。
PFをハードウェアで構成した場合を示したが、後述す
るように、ソフトウェアによって同様の機能を発揮させ
ることもできる。
生させる場合を例にとって楽音信号加工を行なうプログ
ラムを説明する。
タートすると、ステップS11において、初期化ルーチ
ンが実施され、RAM内のレジスタ等の初期化が行なわ
れる。
信号があるか否かが判定される。新たなMIDI信号が
ある場合は、YESの矢印にしたがってステップS13
に進む。
I信号にキーオンデータがあるか否かが判定される。キ
ーオンデータがある場合は、YESの矢印にしたがって
ステップS14に進み、キーオンデータkondata
をレジスタKONに格納する。キーオンデータがない場
合は、NOの矢印にしたがってステップS14をバイパ
スする。
号に息圧データがあるか否かが判定される。息圧データ
がある場合は、YESの矢印にしたがってステップS1
6に進み、息圧データprdataをレジスタprに格
納する。息圧データがない場合は、NOの矢印にしたが
ってステップS16をバイパスする。
にアンブシュアデータがあるか否かが判定される。アン
ブシュアデータがある場合は、YESの矢印にしたがっ
てステップS18に進み、アンブシュアデータemda
taをレジスタemに格納する。アンブシュアデータが
ない場合は、NOの矢印にしたがってステップS18を
バイパスする。
おいて行い、ステップS12にリターンする。なお、ス
テップS12において、MIDI信号がない場合は、N
Oの矢印にしたがって直ちにステップS19に進む。
順が繰り返し行なわれるが、一定時間毎に以下に述べる
タイマ割り込みが行なわれる。
示すフローチャートである。タイマ割り込みが生じる
と、まずステップS21において、キーオンデータがあ
るか否かが判定される。キーオンデータがある場合は、
YESの矢印にしたがってステップS22に進み、キー
オンデータ、特にそのキーコードにLPF処理を行な
う。LPF処理を行なったキーオンデータLPF(ko
n)を新たなキーオンデータkonとする。
にして得たキーオンデータを出力メモリに転送処理す
る。なお、ステップS21において、キーオンデータが
ない場合は、NOの矢印にしたがってステップS22、
S23をバイパスする。
があるか否かを判定する。息圧データがある場合は、Y
ESの矢印にしたがってステップS25に進み、前回の
息圧データを格納するレジスタpreprの内容と、今
回の息圧データを格納するレジスタprの内容が等しい
か否かを判定する。なお、以下特に断らない限りレジス
タの内容をレジスタの名前で呼ぶ。
い場合は、YESの矢印にしたがってステップS26に
進み、息圧データを出力メモリに転送する。なお、ステ
ップS25において、息圧データが前回の息圧データと
相違しない(等しい)場合は、NOの矢印にしたがって
ステップS26をバイパスする。
力メモリはそのままに保持される。また、ステップS2
4において、息圧データがない場合は、NOの矢印にし
たがってステップS25、S26をバイパスする。
アデータがあるか否かを判定する。アンブシュアデータ
がある場合は、YESの矢印にしたがってステップS2
8に進み、前回のアンブシュアデータpreemの値
と、今回のアンブシュアデータemの値が等しいか否か
を判定する。今回の息圧データが前回の息圧データと異
なる場合は、YESの矢印にしたがってステップS29
に進み、アンブシュアデータを出力メモリに転送する。
ンブシュアデータが前回のアンブシュアデータと等しい
場合は、NOの矢印にしたがってステップS29をバイ
パスする。また、ステップS27において、アンブシュ
アデータがない場合は、NOの矢印にしたがってステッ
プS28、S29をバイパスする。
算のために今回のデータkon、pr、emを、前回の
データを記憶するレジスタprekon、prepr、
preemにそれぞれ格納する。その後、リターンす
る。
ルタ(LPF)の定数を設定すれば、キーコードが変化
するたびに滑らかに移るキーコードが出力され、ポルタ
メント効果を得る。Qやカットオフ周波数、中心周波数
等の設定によって、出力キーコードが指定キーコードの
上下の動くようにすればトリル効果が得られる。
キーコードをQのあるLPF処理する場合を説明した
が、その他の処理を同時に行なってもよい。たとえば、
キーオンのタイミングにディレーをかけること等が可能
である。
を行なう場合のタイマ割り込みルーチンを示す。
1において、キーオンデータがあるか否かが判定され
る。キーオンデータがあれば、YESの矢印にしたがっ
てステップS32に進み、今回のキーオンデータkon
が、前回のキーオンデータprekonの内容と等しい
か否かが判定される。
ータと等しくない場合は、YESの矢印にしたがってス
テップS33に進み、今回のキーオンデータを出力メモ
リに転送する。
ータと等しい場合は、NOの矢印にしたがって、ステッ
プS33をバイパスする。また、ステップS32におい
て、キーオンデータがない場合は、NOの矢印にしたが
ってステップS32、S33をバイパスする。
があるか否かが判定される。息圧データがある場合は、
YESの矢印にしたがってステップS35に進み、息圧
データをQのあるLPF処理を行い、加工した息圧デー
タLPF(pr)を新たな息圧データprとする。
うにして得た加工した息圧データを出力メモリに転送処
理する。なお、ステップS34において息圧データがな
い場合は、NOの矢印にしたがってステップS35、S
36をバイパスする。
データがあるか否かが判定される。アンブシュアデータ
がある場合は、YESの矢印にしたがってステップS3
8に進み、前回のアンブシュアデータpreemの内容
と、今回のアンブシュアデータemの内容が等しいか否
かが判定される。今回のアンブシュアが前回のアンブシ
ュアデータと異なる場合は、YESの矢印にしたがって
ステップS39に進み、今回のアンブシュアデータを出
力メモリに転送する。
ンブシュアデータと前回アンブシュアデータが等しい場
合は、NOの矢印にしたがってステップS39をバイパ
スする。また、ステップS37において、アンブシュア
データがないときは、NOの矢印にしたがってステップ
S38、S39をバイパスする。
計算のために今回のキーオン、息圧、アンブシュアko
n、pr、emの値を前回のデータを格納するレジスタ
prekon、prepr、preemにそれぞれ格納
する。その後リターンする。
PF処理を行なうタイマ割り込みルーチンを示す。
いて、キーオンデータがあるか否かが判定される。キー
オンデータがある場合は、YESの矢印にしたがってス
テップS42に進み、今回のキーオンデータkonの値
と、前回のキーオンデータprekonの値が等しいか
否かが判定される。
ータと異なる場合は、YESの矢印にしたがってステッ
プS43に進み、今回のキーオンデータを出力メモリに
転送する。
データが前回のキーオンデータと同じ場合は、NOの矢
印にしたがってステップS43をバイパスする。また、
ステップS41において、キーオンデータがない場合
は、NOの矢印にしたがってステップS42、S43を
バイパスする。
があるか否かが判定される。息圧データがある場合、Y
ESの矢印にしたがってステップS45に進み、今回の
息圧データprと、前回の息圧データpreprが等し
いか否かが判定される。
しくない場合は、YESの矢印にしたがってステップS
46に進み、今回の息圧データを出力メモリに転送す
る。ステップS45に今回の息圧データが前回の息圧デ
ータと同じ場合は、NOの矢印にしたがってステップS
46をバイパスする。また、ステップS44において、
息圧データがない場合は、NOの矢印にしたがってステ
ップS45、S46をバイパスする。
アデータがあるか否かが判定される。アンブシュアデー
タがある場合は、YESの矢印にしたがってステップS
48に進み、今回のアンブシュアデータemにQのある
LPF処理を行なって得たデータLPF(em)を加工
したアンブシュアデータemとする。次にステップS4
9に進み、加工したアンブシュアデータを出力メモリに
転送処理する。
存する。すなわち、今回のキーオンデータkon、息圧
データpr、アンブシュアデータemを、それぞれ前回
のキーオンデータprekon、前回の息圧データpr
epr、前回のアンブシュアデータpreemとしてそ
れぞれ格納する。続いてリターンする。
もQやpfの設定等により急激な息圧やアンブシュアの
変化に対して弾んだような値が出力される。中心周波数
pfの設定により震える周波数を調整することができ
る。4Hz程度で適当なゆらぎ感が付与され、10Hz
程度ではあがっているような震え感が付与される。震え
感の強調の度合いはQを加減することで調節できる物理
モデルのサキソホンアルゴリズムではアンブシュアはピ
ッチにも効果がある。
れるQのあるLPF処理の内容を示すフローチャートで
ある。
51において現在のカットオフ周波数から係数COEF
を計算によって算出する。すなわち、現在のカットオフ
周波数cutoffをサンプリング周波数FSで除算
し、2πを乗算し、係数レジスタcoefに格納する。
この係数coefを、図4(A)に示すフィルタの係数
coefとして用いる。
ィルタHPFの出力値の計算を行なう。すなわち、入力
信号inにバンドパスフィルタBPFの出力bpfを加
算し、その和にqを乗算し、積にローパスフィルタLP
Fの出力lpfを加算してハイパスフィルタHPFの出
力を格納するレジスタhpfに格納する。
て加算器58、乗算器64、加算器59で行なわれる演
算と同等である。
フィルタBPFの出力値の計算を行なう。すなわち、バ
ンドパスフィルタの出力BPFからハイパスフィルタH
PFの出力hpfと係数coefの積を減算し、その結
果をバンドパスフィルタbpfの出力を格納するレジス
タbpfに格納する。
おいて、乗算器62、加算器60で行なわれる演算と同
等である。
ィルタLPFの出力の計算を行なう。すなわち、ローパ
スフィルタの出力lpfにバンドパスフィルタの出力b
pfと係数coefの積を加算し、和をローパスフィル
タLPFの出力を格納するレジスタlpfに格納する。
この演算は、図4(A)に示すフィルタにおいて、乗算
器63、加算器61によって行なわれる演算と同等であ
る。
にして算出したローパスフィルタLPFの出力lpfを
ローパスフィルタ出力値として出力する。
て図4(A)に示すフィルタと同等の演算処理が行なわ
れる。このようなフィルタ処理を、図6、図7、図8に
示すタイマ割り込みルーチンにおいてそれぞれキーオン
データ、息圧データ、アンブシュアデータに対して施す
ことにより、図3(A)に示すような効果を得ることが
できる。
信号処理装置の構成を示す。本構成においては、変調を
制御するための操作子16がバスライン21に接続され
ている。その他の点は、図1(A)に示す構成と同等で
ある。本実施例においては、図11に示すような変調を
行なう。
ラメータと、変調によって与えられる効果を示す表であ
る。たとえば、キーコードに以下に述べる変調処理を行
なうと、一種のトリル効果が与えられる。また、息圧に
対して以下に述べる変調を行なうと、一種のグロー効果
が与えられる。
の変化を示す。図11(B)上段は変調前の演奏データ
の時間変化波形を示す。演奏データは、たとえばキーコ
ードまたは息圧とする。
間変化波形を示す。図11(B)上段に示す波形と比較
すると、演奏データは一定時間間隔毎に一定値に変化し
ている。なお、図1(B)下段に示す変調の他、演奏デ
ータから一定幅の変化を一定時間間隔毎に示すような変
調を行なわせることもできる。
データを変化させる幅を、図10に示す操作子16によ
って指定する。
なうメインルーチンを示すフローチャートである。まず
処理がスタートすると、ステップS61において初期化
ルーチンが行なわれ、レジスタ等の初期化が行なわれ
る。
号があるか否かの判定が行なわれる。MIDI信号があ
れば、YESの矢印にしたがってステップS63に進
み、MIDI信号にキーオンデータがあるか否かが判定
される。キーオンデータがあれば、YESの矢印にした
がってステップS64に進み、キーオンデータkond
ataをレジスタKONに格納する。ステップS63に
おいて、キーオンデータがない場合は、NOの矢印にし
たがってステップS64をバイパスする。
号に息圧データがあるか否かが判定される。息圧データ
があればYESの矢印にしたがってステップS66に進
み、息圧データprdataをレジスタprに格納す
る。ステップS65において、息圧データがないと判定
された時は、NOの矢印にしたがってステップS66を
バイパスする。
号にアンブシュアデータがあるか否かが判定される。ア
ンブシュアデータがあればYESの矢印にしたがってス
テップS68に進み、アンブシュアデータemdata
をレジスタemに格納する。ステップS67において、
アンブシュアデータがないと判定された時は、NOの矢
印にしたがってステップS68を迂回する。
設定用操作子データがMIDI信号に含まれるか否かが
判定される。変調データ設定用操作子データがある時
は、YESの矢印にしたがってステップS70に進み、
乗数constを操作子データに基づいて設定する。
ータMOVRdataをレジスタconstに格納す
る。ステップS69において、変調データ設定用操作子
データがないと判定された時は、NOの矢印にしたがっ
てステップS70を迂回する。
処理を行なってステップS62にリターンする。なお、
ステップS62においてMIDI信号がないと判定され
た時は、NOの矢印にしたがって直接ステップS71へ
進む。
場合に、キーコードないしは息圧を変調するタイマ割り
込みルーチンについて説明する。
イマ割り込みルーチンを示す。図13(A)において、
タイマ割り込みが発生すると、ステップS81におい
て、入力MIDI信号にキーオンデータがあるか否かが
判定される。キーオンデータがある時は、YESの矢印
にしたがってステップS82に進み、変調用フラグmo
dflagが1か否かを判定する。フラグmodfla
gが1の場合は、YESの矢印にしたがってステップS
83に進み、キーコードをある設定値に定め、フラグm
odflagを反転する。
用レジスタkcdに格納し、0をフラグ用レジスタmo
dflagに格納する。
agが1でない(0である)時は、NOの矢印にしたが
ってステップS84に進み、キーオンデータを入力値と
同じ値にする。たとえば、入力したキーコードin k
cdをレジスタkcdに格納し、フラグmodflag
に1を格納してフラグを反転させる。
85に進み、キーコードデータを出力メモリに転送処理
する。なお、ステップS81において、キーオンデータ
がないと判定された時は、NOの矢印にしたがってステ
ップS82〜S85を迂回する。
I信号に息圧データが含まれるか否かが判定される。息
圧データがあれば、YESの矢印にしたがってステップ
S87に進み、今回の息圧データprと前回の息圧デー
タpreprが等しいか否かが判定される。
しくない時は、YESの矢印にしたがってステップS8
8に進み、今回の息圧データを出力メモリに転送する。
今回の息圧データが前回の息圧データと等しい時は、N
Oの矢印にしたがってステップS88を迂回する。
タがないと判定された時は、NOの矢印にしたがってス
テップS87、S88を迂回する。
I信号にアンブシュアデータが含まれるか否かが判定さ
れる。アンブシュアデータがある時は、YESの矢印に
したがってステップS90に進み、今回のアンブシュア
データemが前回のアンブシュアデータpreemと等
しいか否かが判定される。
シュアデータと異なる時は、YESの矢印にしたがって
ステップS91に進み、今回のアンブシュアデータを出
力メモリに転送する。
回のアンブシュアデータpreemと等しい時は、NO
の矢印にしたがってステップS91を迂回する。また、
ステップS89において、アンブシュアデータがないと
判定された時は、NOの矢印にしたがってステップS9
0、S91を迂回する。
算のために今回のキーオンデータkon、息圧データp
r、アンブシュアデータemを、前回のキーオンデータ
prekon、前回の息圧データprepr、前回のア
ンブシュアデータpreemとして格納する。その後リ
ターンする。
うに、キーオンデータがある時は、変調フラグmodf
lagが0、1、0、1と交互に反転し、キーコードk
cdとして一定値constと入力値in kcdとが
交互に選択される。このため、キーコードは図11
(B)下段に示すような変化を行なう。変化の頻度は、
たとえば0.1〜0.5secとする。入力キーコード
がたとえばメロディである場合、一定間隔毎に一定の音
高の音が多重化される。
音高差の音が交互に表れる。このようなトリルを実現す
るためには、図13(A)のステップS83の代わり
に、図13(B)に示すステップS83aを行なう。
キーコードin kcdと一定の差constを有する
値に設定する。なお、変調フラグmodflagはステ
ップS83と同様、0に設定される。
示すように入力値と同じ値と、ステップS83aで示す
ように、入力値から一定の差を持つ値の間を交互に変化
することになる。なお、一定の差constは正の値で
も負の値でもよい。
に示すように変調する場合のフローチャートを示す。
01において、入力MIDI信号にキーオンデータがあ
るか否かが判定される。キーオンデータがあれば、YE
Sの矢印にしたがってステップS102に進み、今回の
キーオンデータkonが前回のキーオンデータprek
onと等しいか否かが判定される。
ータと異なる場合は、YESの矢印にしたがってステッ
プS103に進み、キーオンデータを出力メモリに転送
する。今回のキーオンデータkonが前回のキーオンデ
ータprekonと等しい時は、NOの矢印にしたがっ
てステップS103を迂回する。
ンデータがないと判定された時は、NOの矢印にしたが
ってステップS102、S103を迂回する。
DI信号に息圧データがあるか否かが判定される。息圧
データがある時は、YESの矢印にしたがってステップ
S105に進み、変調フラグmodflagが1か否か
を判定する。フラグmodflagが1の時は、YES
の矢印にしたがってステップS106に進み、息圧をあ
る設定値に設定する。
設定する。また、変調フラグmodflagに0を設定
する。
flagが1でない時は、YESの矢印にしたがってス
テップS107に進む。この場合は、息圧は入力値と同
じ値にする。
prとして設定する。また、フラグmodflagに1
を設定する。その後ステップS108に進み、息圧デー
タを出力メモリに転送する。
DI信号にアンブシュアデータがあるか否かが判定され
る。アンブシュアデータがある場合は、YESの矢印に
したがってステップS110に進み、今回のアンブシュ
アデータemが前回のアンブシュアデータpreemと
等しいか否かが判定される。
ンブシュアデータpreemと異なる時は、YESの矢
印にしたがってステップS111に進み、アンブシュア
データを出力メモリに転送する。
ンブシュアデータemが前回のアンブシュアデータpr
eemと等しいと判定された時は、NOの矢印にしたが
ってステップS111を迂回する。また、ステップS1
09において、アンブシュアデータがないと判定された
時は、NOの矢印にしたがってステップS110、S1
11を迂回する。
を前回データとして保存する。すなわち、今回のキーオ
ンデータkon、息圧データpr、アンブシュアデータ
emを、前回のキーオンデータprekon、息圧デー
タprepr、アンブシュアデータpreemとしてそ
れぞれ保存する。その後リターンする。
S107で示すように、息圧データは交互に入力値と設
定値とに変化する。変化の頻度は、たとえば50mse
c程度とする。このため、グロー効果が発揮される。
は、息圧を入力値と一定値の間に交互に変化させたが、
入力値と入力値から一定の差を有する値との間で交互に
変化させることもできる。
値constの代わりに、入力値in kcdと一定の
差constを有する値in kcd+constを用
いればよい。
DI信号の内、いずれか1つのデータを加工ないし変調
する場合を説明したが、これらを組み合わせ、2つ以上
のデータを加工ないし変調してもよい。
理回路4に変調・加工データ選択スイッチを設けること
が好ましい。また、上述の加工ないし変調は、特にサキ
ソフォンの演奏において効果的であるが、それ以外の楽
音に対して加工ないし変調を行なうことも当然可能であ
る。一定値として説明した値を演奏中に可変制御しても
よい。
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者
に自明であろう。
通りである。 (1).演奏操作を表す複数種類の演奏データを入力す
るための入力手段と、前記複数種類の演奏データのうち
選択した一部の演奏データのみを取り込むための一部デ
ータ取込手段と、前記所定の一部の演奏データを加工す
る加工手段と、前記加工手段で加工された一部の演奏デ
ータを残りの演奏データと共に出力する出力手段とを含
む楽音信号処理装置において、前記加工手段はQを有す
るローパスフィルタを含むこと。
ータを入力するための入力手段と、前記複数種類の演奏
データのうち選択した一部の演奏データのみを取り込む
ための一部データ取込手段と、前記所定の一部の演奏デ
ータを加工する加工手段と、前記加工手段で加工された
一部の演奏データを残りの演奏データと共に出力する出
力手段とを含む楽音信号処理装置において、前記加工手
段は入力値と入力値と異なる値を交互に選択する手段を
含むこと。
力値と異なる値は一定値であること。
力値と異なる値は入力値から一定の差を有する値である
こと。
MIDI出力機器等から供給される楽音パラメータの
内、一部のもののみに所定の加工が行なわれることによ
り、様々の音楽的効果を発揮させることができる。
す。図1(A)は全体の構成を示すブロック図、図1
(B)はその要部を抽出したブロック図である。
による楽音信号処理装置の構成を示すブロック図、図2
(B)は図1(A)の構成に用いられるプロセッサの構
成を示すブロック図である。
3(A)はQのあるLPF処理によって楽音パラメータ
に与える効果を示す表、図3(B)はフィルタ処理によ
る信号波形の変化を示すグラフである。
図である。図4(A)はQのあるローパスフィルタの構
成例を示す回路図、図4(B)はフィルタ特性の変化の
例を示すグラフである。
ある。
ある。
ある。
て行なわれるローパスフィルタ処理の内容を示すフロー
チャートである。
置のブロック図である。
説明するための図である。図11(A)は変調によって
楽音パラメータに与える効果を示す表、図11(B)は
変調処理による信号波形の変化の例を示すグラフであ
る。
である。図13(A)は一形態のフローチャート、図1
3(B)はその変形例のフローチャートの一部である。
である。
イクロコンピュータ(信号処理回路)、 6 受信用メ
モリ、 8 送信用出力メモリ、 10 音源回路、
12 サウンドシステム、 14 スピーカ、 16
操作子、 21バスライン、 22 CPU, 23
ROM、 24 RAM、 26 RAM、 28 タ
イマ、 31 MIDI入力端子、 32、41〜44
MIDI出力端子、 33〜36 プロセッサ、 4
6 チャンネルフィルタ、 47 メッセージフィル
タ、 48 データモディファイヤ、 49 データプ
リセッタ、 50 ディレイプロセッサ、 51 出力
アサイナ、 58、59、60、61 加算器、 6
2、63、64 乗算器。
Claims (1)
- 【請求項1】 演奏操作を表す複数種類の演奏データを
入力するための入力手段と、 前記複数種類の演奏データのうち選択した一部の演奏デ
ータのみを取り込むための一部データ取込手段と、 前記所定の一部の演奏データを加工する加工手段と、 前記加工手段で加工された一部の演奏データを残りの演
奏データと共に出力する出力手段とを含む楽音信号処理
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03301153A JP3114292B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 楽音信号処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03301153A JP3114292B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 楽音信号処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05113789A true JPH05113789A (ja) | 1993-05-07 |
JP3114292B2 JP3114292B2 (ja) | 2000-12-04 |
Family
ID=17893424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03301153A Expired - Fee Related JP3114292B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 楽音信号処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3114292B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6797873B2 (en) | 2000-12-27 | 2004-09-28 | Yamaha Corporation | Music data performance system and method, and storage medium storing program realizing such method |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0570583U (ja) * | 1992-02-26 | 1993-09-24 | 藤原 彰 | パチンコ遊戯機におけるスタートプレート装置 |
-
1991
- 1991-10-21 JP JP03301153A patent/JP3114292B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6797873B2 (en) | 2000-12-27 | 2004-09-28 | Yamaha Corporation | Music data performance system and method, and storage medium storing program realizing such method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3114292B2 (ja) | 2000-12-04 |
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