JPH05113789A - 楽音信号処理装置 - Google Patents

楽音信号処理装置

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JPH05113789A
JPH05113789A JP3301153A JP30115391A JPH05113789A JP H05113789 A JPH05113789 A JP H05113789A JP 3301153 A JP3301153 A JP 3301153A JP 30115391 A JP30115391 A JP 30115391A JP H05113789 A JPH05113789 A JP H05113789A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気的楽音信号を加工処理する楽音信号処理
装置に関し、より自由に楽音信号の編集をすることによ
り、多彩な音楽的効果を有する楽音信号を発生させるこ
とのできる楽音信号処理装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 演奏操作を表す複数種類の演奏データを入力
するための入力手段(1)と、前記複数種類の演奏デー
タのうち選択した一部の演奏データのみを取り込むため
の一部データ取込手段(6,4)と、前記所定の一部の
演奏データを加工する加工手段(4)と、前記加工手段
で加工された一部の演奏データを残りの演奏データと共
に出力する出力手段(8)とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気的楽音信号を加工
処理する楽音信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より楽音を表す電気信号を混合分離
する技術は知られている。さらに楽音信号を扱うため、
MIDI(musical instrument digital interface)規
格が定められており、各種電子楽器やコンピュータ等の
間で楽音信号のやりとりが行なわれる。
【0003】たとえば、キーボードのキーを弾いた時
は、音高を表すキーコードKC、押鍵を表すキーオンK
ON、離鍵を表すキーオフKOFF、押鍵強度を表すイ
ニシャルタッチIT、鍵押下後の強さを表すアフタータ
ッチAT等のMIDI信号が発生する。
【0004】管楽器用のウィンドコントローラの場合
は、キーコードKCの他、息圧を表すブレスprや、唇
の構え等を表すアンブシャem等の信号が発生する。弦
楽器用であればキーコードKCの他、弓圧や弓速を表す
信号等が発生する。
【0005】図2に、このようなMIDI信号をリアル
タイムで編集してクリエイティブな効果を演出する楽音
信号処理装置の例を示す。図2(A)は全体の構成を示
し、図2(B)は図2(A)に示すプロセッサ33〜3
6の構成を示す。
【0006】図2(A)において、MIDI入力端子3
1には、電子楽器、シーケンサ等のMIDI信号発生装
置からのMIDI信号が入力される。このMIDI信号
は、直接MIDI出力端子32に供給されると共に、プ
ロセッサ33〜36の各々にも供給される。
【0007】プロセッサ33〜36の各々においては、
図2(B)に示すような信号処理が行なわれ、その出力
信号はMIDI出力端子41〜44に選択的に供給され
る。この出力信号供給網38は、各プロセッサ33〜3
6内に設けられた出力アサイナによって実効される。
【0008】図2(B)は、プロセッサ33〜36の構
成を概略的に示す。複数の音色チャンネルの複数種類の
データからなる入力されたMIDI信号は、先ずチャン
ネルフィルタ46に供給される。チャンネルフィルタ4
6では、所望の音色チャンネルのデータをMIDI信号
から抽出して、メッセージフィルタ47に供給される。
【0009】メッセージフィルタ47では、所望の音色
チャンネルのデータから所望の種類のデータを抽出し
て、データモディファイヤ48に供給する。データモデ
ィファイヤ48では、入力されたデータが所望の種類の
データに変換され、データプリセッタ49の所定出力信
号とともにディレイプロセッサ50に供給される。
【0010】データプリセッタ49の出力は、各種デー
タの初期値であってプロセッサがプログラムを読み込む
際に出力されるものである。ディレイプロセッサ50で
は、入力されたデータを所定時間ディレイさせた後、出
力アサイナ51に出力信号を供給する。出力アサイナ5
1は、出力信号をMIDI出力端子41〜44のいずれ
に供給するかを決定する。
【0011】これによって、MIDI信号発生装置で発
生されたデータをMIDI受信装置に適したデータに変
換することができる。例えば、MIDI信号発生装置が
ウインド(吹奏)型であった場合、入力されるMIDI
信号は、ノートコード、ノートオン、ノートオフといっ
たデータ以外に息圧といったデータが含まれる。
【0012】ここで、MIDI信号受信装置が通常の鍵
盤楽器である場合、息圧のデータは処理できない。そこ
で、息圧のデータを息圧と同様に楽音の音量を制御する
ペダルデータに変換することによって、鍵盤楽器の制御
が可能となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
入力されたMIDI信号から任意のデータを抽出して変
換して出力する技術が提案されているが、これは、単な
るデータ変換に過ぎなかった。
【0014】本発明の目的は、入力されたデータを抽出
して加工することにより、多彩な音楽的効果を有する楽
音信号を発生させることのできる楽音信号処理装置を提
供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の楽音信号処理装
置は、演奏操作を表す複数種類の演奏データを入力する
ための入力手段と、前記複数種類の演奏データのうち選
択した一部の演奏データのみを取り込むための一部デー
タ取込手段と、前記所定の一部の演奏データを加工する
加工手段と、前記加工手段で加工された一部の演奏デー
タを残りの演奏データと共に出力する出力手段とを含
む。
【0016】
【作用】入力手段より入力された複数種類の演奏データ
の内、選択された一部の演奏データのみを取込み、加工
を行なうことによって多彩な音楽的効果を付与すること
ができる。
【0017】
【実施例】図1に、本発明の実施例による楽音信号処理
装置の構成をブロック図で示す。図1(A)は全体の構
成を示し、図1(B)はその要部における信号の流れを
示す。
【0018】MIDI出力機器1は、たとえばシーケン
サ1a、鍵盤1b、ウィンド型演奏操作子1c等を含
み、MIDI出力信号2をマイクロコンピュータ4に供
給する。
【0019】マイクロコンピュータ4は、バスライン2
1を介して接続された中央演算処理装置(CPU)2
2、プログラムメモリを記憶するROM23、ワーキン
グメモリを収容するRAM24、信号処理用のメモリを
含むRAM26、タイマ28等を含み、受信用メモリと
なるRAM6、および送信用出力メモリとなるRAM8
に接続されている。
【0020】なお、送信用出力メモリ8は、音源回路1
0に接続され、音源回路10の出力信号はサウンドシス
テム12を介してスピーカ14に供給される。
【0021】図1(B)に示すように、MIDI出力機
器1からのMIDI信号は、まず受信用メモリ6に格納
され、その後MIDI信号の一部は直接送信用出力メモ
リ8に送られる。受信用メモリ6に格納されたMIDI
信号の一部はマイクロコンピュータ4でQを持つローパ
スフィルタ(LPF)処理を受け、処理されたMIDI
信号が送信用出力メモリ8に送られる。
【0022】マイクロコンピュータ4が受信用メモリ6
に格納された多重化されたデータの内、あるデータのみ
についてQを持つLPF処理を行い、送信用出力メモリ
8を介して音源回路10に供給することによって様々な
効果を出すことができる。
【0023】図1(B)に示す装置は、たとえば市販さ
れている通常のMIDI演奏操作装置と通常の電子楽器
との間に接続し、種々の音楽的効果を発揮させることが
可能である。なお、信号処理は演奏情報データを時間等
間隔に保管した後に施される。
【0024】図3は、QのあるLPF処理の概要を説明
するための図である。図3(A)は、各楽音パラメータ
にQのあるLPF処理を行なった時に与えられる効果を
示す表である。代表的非処理パラメータとしてキーコー
ド、息圧、アンブシュアを取り、それぞれに対するQの
あるLPF処理の効果を示す。
【0025】音高を表すキーコードに対してQのあるL
PF処理を行なうと、通常のトリルとは異なる独特の複
雑なトリル効果ないし上下のポルタメント効果が与えら
れる。また、息圧信号に対し、QのあるLPF処理を行
なうと、弾み感、びびり感、震え感等を与えることがで
きる。また、アンブシュア信号にQのあるLPF処理を
行なうと、同様に弾み感、びびり感、震え感等を与える
ことができる。
【0026】図3(B)は、図3(A)に示すような音
楽的効果を与える原因となる信号波形の加工を概略的に
示す。
【0027】図3(B)上段に示す波形は、入力MID
I信号の時間変化を示すグラフである。簡単のため、あ
る時間で立ち上がり、その後一定値を有する入力MID
I信号を例にとって示す。このような信号がQのあるL
PF処理を受けると、図3(B)下段に示すような出力
MIDI信号が得られる。
【0028】すなわち、入力MIDI信号の立ち上がり
と共に、出力MIDI信号は時間と共に振動する波形を
形成する。この振動は、時間経過と共に次第に減衰し、
やがて一定値となる。このような振動の振幅、減衰率、
周期等はQのあるLPF処理の諸係数を制御することに
よって変化させることができる。
【0029】すなわち、キーコードの場合で説明する
と、振動が一定の振幅で継続すれば通常のトリルと似た
音楽的効果が与えられるが、音高変化の振幅が次第に減
衰することにより、通常のトリルとは異なる固有の複雑
なトリルが与えられる。
【0030】一方、減衰を強くし、信号の立ち上がりと
共に出力MIDI信号が徐々に変化し、目的とする値に
到達した後は一定値を取るようにすればポルタメント効
果が得られる。息圧やアンブシュアの場合は、振動を適
当に調整することにより、弾み感、びびり感、震え感等
を与えることができる。
【0031】たとえば、特開平3−48891合公報に
開示されているような楽器内の振動の移動を物理的にシ
ミュレートして電気回路内に楽音形成信号を発生させる
物理モデル音源によって弦楽器や管楽器の楽音を発生さ
せる場合、この物理モデル音源のパラメータを上述のよ
うにQのあるLPF処理を行なったMIDI信号によっ
て供給することができる。
【0032】図4は、Qのあるローパスフィルタの構成
例および特性例を示す。図4(A)は、Qのある2次ロ
ーパスフィルタの構成例を示す。加算器58、59、6
0、61、乗算器62、63、64が図示のように接続
され、フィルタを構成している。
【0033】このフィルタは、出力端子66、67、6
8において、それぞれハイパスフィルタ特性、バンドパ
スフィルタ特性、ローパスフィルタ特性を提供する。た
とえば、出力濃度68から出力信号を取り出すことによ
り、QのあるLPF処理を行なった楽音信号を取り出す
ことができる。
【0034】図4(B)は、QのあるLPFのQ値とそ
の中心周波数ないしはピーク周波数pfを変更した場合
のフィルタ特性の変化を示す。図中、左側に示すグラフ
は、Qの値が小さく、ピーク周波数pfの値が低い場合
の特性を示す。図中、右側に示すグラフは、Qの値が大
きく、中心周波数pfの値が高い場合の特性を示す。
【0035】これらの図において、上段のグラフはフィ
ルタの周波数特性を示し、下段のグラフは出力信号の振
幅の時間波形を示す。図4(B)左側に示すように、Q
の値が小さいと、フィルタの周波数特性はゆるやかなピ
ークを描く。Qの値が大きくなると、左側の特性に示す
ようにフィルタの周波数特性は鋭い山を描くようにな
る。
【0036】図4(B)下段のグラフに示すように、中
心周波数が高くなると、振動している部分の周期が短く
なる。また、Qの値が大きくなると、振幅の時間波形が
なかなか収束せず、振動が長時間続く。
【0037】なお、図4(A)においては、QのあるL
PFをハードウェアで構成した場合を示したが、後述す
るように、ソフトウェアによって同様の機能を発揮させ
ることもできる。
【0038】以下、サキソフォン等の管楽器の楽音を発
生させる場合を例にとって楽音信号加工を行なうプログ
ラムを説明する。
【0039】図5は、メインルーチンを示す。処理がス
タートすると、ステップS11において、初期化ルーチ
ンが実施され、RAM内のレジスタ等の初期化が行なわ
れる。
【0040】次に、ステップS12において、MIDI
信号があるか否かが判定される。新たなMIDI信号が
ある場合は、YESの矢印にしたがってステップS13
に進む。
【0041】ステップS13においては、新たなMID
I信号にキーオンデータがあるか否かが判定される。キ
ーオンデータがある場合は、YESの矢印にしたがって
ステップS14に進み、キーオンデータkondata
をレジスタKONに格納する。キーオンデータがない場
合は、NOの矢印にしたがってステップS14をバイパ
スする。
【0042】次にステップS15において、MIDI信
号に息圧データがあるか否かが判定される。息圧データ
がある場合は、YESの矢印にしたがってステップS1
6に進み、息圧データprdataをレジスタprに格
納する。息圧データがない場合は、NOの矢印にしたが
ってステップS16をバイパスする。
【0043】次にステップS17おいて、MIDI信号
にアンブシュアデータがあるか否かが判定される。アン
ブシュアデータがある場合は、YESの矢印にしたがっ
てステップS18に進み、アンブシュアデータemda
taをレジスタemに格納する。アンブシュアデータが
ない場合は、NOの矢印にしたがってステップS18を
バイパスする。
【0044】その後、その他の処理をステップS19に
おいて行い、ステップS12にリターンする。なお、ス
テップS12において、MIDI信号がない場合は、N
Oの矢印にしたがって直ちにステップS19に進む。
【0045】メインルーチンにおいては、図5に示す手
順が繰り返し行なわれるが、一定時間毎に以下に述べる
タイマ割り込みが行なわれる。
【0046】図6は、タイマ割り込みルーチンの1つを
示すフローチャートである。タイマ割り込みが生じる
と、まずステップS21において、キーオンデータがあ
るか否かが判定される。キーオンデータがある場合は、
YESの矢印にしたがってステップS22に進み、キー
オンデータ、特にそのキーコードにLPF処理を行な
う。LPF処理を行なったキーオンデータLPF(ko
n)を新たなキーオンデータkonとする。
【0047】続いて、ステップS23においてこのよう
にして得たキーオンデータを出力メモリに転送処理す
る。なお、ステップS21において、キーオンデータが
ない場合は、NOの矢印にしたがってステップS22、
S23をバイパスする。
【0048】次にステップS24において、息圧データ
があるか否かを判定する。息圧データがある場合は、Y
ESの矢印にしたがってステップS25に進み、前回の
息圧データを格納するレジスタpreprの内容と、今
回の息圧データを格納するレジスタprの内容が等しい
か否かを判定する。なお、以下特に断らない限りレジス
タの内容をレジスタの名前で呼ぶ。
【0049】息圧データが前回の息圧データと等しくな
い場合は、YESの矢印にしたがってステップS26に
進み、息圧データを出力メモリに転送する。なお、ステ
ップS25において、息圧データが前回の息圧データと
相違しない(等しい)場合は、NOの矢印にしたがって
ステップS26をバイパスする。
【0050】すなわち、息圧データが変化しない間は出
力メモリはそのままに保持される。また、ステップS2
4において、息圧データがない場合は、NOの矢印にし
たがってステップS25、S26をバイパスする。
【0051】次にステップS27において、アンブシュ
アデータがあるか否かを判定する。アンブシュアデータ
がある場合は、YESの矢印にしたがってステップS2
8に進み、前回のアンブシュアデータpreemの値
と、今回のアンブシュアデータemの値が等しいか否か
を判定する。今回の息圧データが前回の息圧データと異
なる場合は、YESの矢印にしたがってステップS29
に進み、アンブシュアデータを出力メモリに転送する。
【0052】なお、ステップS28において、今回のア
ンブシュアデータが前回のアンブシュアデータと等しい
場合は、NOの矢印にしたがってステップS29をバイ
パスする。また、ステップS27において、アンブシュ
アデータがない場合は、NOの矢印にしたがってステッ
プS28、S29をバイパスする。
【0053】また、ステップS30において、次回の計
算のために今回のデータkon、pr、emを、前回の
データを記憶するレジスタprekon、prepr、
preemにそれぞれ格納する。その後、リターンす
る。
【0054】ゆるやかな変化を示すようにローパスフィ
ルタ(LPF)の定数を設定すれば、キーコードが変化
するたびに滑らかに移るキーコードが出力され、ポルタ
メント効果を得る。Qやカットオフ周波数、中心周波数
等の設定によって、出力キーコードが指定キーコードの
上下の動くようにすればトリル効果が得られる。
【0055】図6の処理においては、キーオンデータの
キーコードをQのあるLPF処理する場合を説明した
が、その他の処理を同時に行なってもよい。たとえば、
キーオンのタイミングにディレーをかけること等が可能
である。
【0056】図7は、息圧データにQのあるlpf処理
を行なう場合のタイマ割り込みルーチンを示す。
【0057】タイマ割り込みが生じると、ステップS3
1において、キーオンデータがあるか否かが判定され
る。キーオンデータがあれば、YESの矢印にしたがっ
てステップS32に進み、今回のキーオンデータkon
が、前回のキーオンデータprekonの内容と等しい
か否かが判定される。
【0058】今回のキーオンデータが前回のキーオンデ
ータと等しくない場合は、YESの矢印にしたがってス
テップS33に進み、今回のキーオンデータを出力メモ
リに転送する。
【0059】今回のキーオンデータが前回のキーオンデ
ータと等しい場合は、NOの矢印にしたがって、ステッ
プS33をバイパスする。また、ステップS32におい
て、キーオンデータがない場合は、NOの矢印にしたが
ってステップS32、S33をバイパスする。
【0060】次にステップS34において、息圧データ
があるか否かが判定される。息圧データがある場合は、
YESの矢印にしたがってステップS35に進み、息圧
データをQのあるLPF処理を行い、加工した息圧デー
タLPF(pr)を新たな息圧データprとする。
【0061】続いて、ステップS36において、このよ
うにして得た加工した息圧データを出力メモリに転送処
理する。なお、ステップS34において息圧データがな
い場合は、NOの矢印にしたがってステップS35、S
36をバイパスする。
【0062】次にステップS37においてアンブシュア
データがあるか否かが判定される。アンブシュアデータ
がある場合は、YESの矢印にしたがってステップS3
8に進み、前回のアンブシュアデータpreemの内容
と、今回のアンブシュアデータemの内容が等しいか否
かが判定される。今回のアンブシュアが前回のアンブシ
ュアデータと異なる場合は、YESの矢印にしたがって
ステップS39に進み、今回のアンブシュアデータを出
力メモリに転送する。
【0063】なお、ステップS38において、今回のア
ンブシュアデータと前回アンブシュアデータが等しい場
合は、NOの矢印にしたがってステップS39をバイパ
スする。また、ステップS37において、アンブシュア
データがないときは、NOの矢印にしたがってステップ
S38、S39をバイパスする。
【0064】その後、ステップS40において、次回の
計算のために今回のキーオン、息圧、アンブシュアko
n、pr、emの値を前回のデータを格納するレジスタ
prekon、prepr、preemにそれぞれ格納
する。その後リターンする。
【0065】図8は、アンブシュアデータにQのあるL
PF処理を行なうタイマ割り込みルーチンを示す。
【0066】割り込みが生じると、ステップS41にお
いて、キーオンデータがあるか否かが判定される。キー
オンデータがある場合は、YESの矢印にしたがってス
テップS42に進み、今回のキーオンデータkonの値
と、前回のキーオンデータprekonの値が等しいか
否かが判定される。
【0067】今回のキーオンデータが前回のキーオンデ
ータと異なる場合は、YESの矢印にしたがってステッ
プS43に進み、今回のキーオンデータを出力メモリに
転送する。
【0068】ステップS42において、今回のキーオン
データが前回のキーオンデータと同じ場合は、NOの矢
印にしたがってステップS43をバイパスする。また、
ステップS41において、キーオンデータがない場合
は、NOの矢印にしたがってステップS42、S43を
バイパスする。
【0069】次にステップS44において、息圧データ
があるか否かが判定される。息圧データがある場合、Y
ESの矢印にしたがってステップS45に進み、今回の
息圧データprと、前回の息圧データpreprが等し
いか否かが判定される。
【0070】今回の息圧データと前回の息圧データが等
しくない場合は、YESの矢印にしたがってステップS
46に進み、今回の息圧データを出力メモリに転送す
る。ステップS45に今回の息圧データが前回の息圧デ
ータと同じ場合は、NOの矢印にしたがってステップS
46をバイパスする。また、ステップS44において、
息圧データがない場合は、NOの矢印にしたがってステ
ップS45、S46をバイパスする。
【0071】次にステップS47において、アンブシュ
アデータがあるか否かが判定される。アンブシュアデー
タがある場合は、YESの矢印にしたがってステップS
48に進み、今回のアンブシュアデータemにQのある
LPF処理を行なって得たデータLPF(em)を加工
したアンブシュアデータemとする。次にステップS4
9に進み、加工したアンブシュアデータを出力メモリに
転送処理する。
【0072】次に今回のデータを次回の計算のために保
存する。すなわち、今回のキーオンデータkon、息圧
データpr、アンブシュアデータemを、それぞれ前回
のキーオンデータprekon、前回の息圧データpr
epr、前回のアンブシュアデータpreemとしてそ
れぞれ格納する。続いてリターンする。
【0073】息圧やアンブシュアをLPF処理する場合
もQやpfの設定等により急激な息圧やアンブシュアの
変化に対して弾んだような値が出力される。中心周波数
pfの設定により震える周波数を調整することができ
る。4Hz程度で適当なゆらぎ感が付与され、10Hz
程度ではあがっているような震え感が付与される。震え
感の強調の度合いはQを加減することで調節できる物理
モデルのサキソホンアルゴリズムではアンブシュアはピ
ッチにも効果がある。
【0074】図9は、図6、図7、図8において行なわ
れるQのあるLPF処理の内容を示すフローチャートで
ある。
【0075】LPF処理がスタートすると、ステップS
51において現在のカットオフ周波数から係数COEF
を計算によって算出する。すなわち、現在のカットオフ
周波数cutoffをサンプリング周波数FSで除算
し、2πを乗算し、係数レジスタcoefに格納する。
この係数coefを、図4(A)に示すフィルタの係数
coefとして用いる。
【0076】次にステップS52において、ハイパスフ
ィルタHPFの出力値の計算を行なう。すなわち、入力
信号inにバンドパスフィルタBPFの出力bpfを加
算し、その和にqを乗算し、積にローパスフィルタLP
Fの出力lpfを加算してハイパスフィルタHPFの出
力を格納するレジスタhpfに格納する。
【0077】この演算は、図4(A)のフィルタにおい
て加算器58、乗算器64、加算器59で行なわれる演
算と同等である。
【0078】次にステップS53において、バンドパス
フィルタBPFの出力値の計算を行なう。すなわち、バ
ンドパスフィルタの出力BPFからハイパスフィルタH
PFの出力hpfと係数coefの積を減算し、その結
果をバンドパスフィルタbpfの出力を格納するレジス
タbpfに格納する。
【0079】この演算は、図4(A)に示すフィルタに
おいて、乗算器62、加算器60で行なわれる演算と同
等である。
【0080】次にステップS54において、ローパスフ
ィルタLPFの出力の計算を行なう。すなわち、ローパ
スフィルタの出力lpfにバンドパスフィルタの出力b
pfと係数coefの積を加算し、和をローパスフィル
タLPFの出力を格納するレジスタlpfに格納する。
この演算は、図4(A)に示すフィルタにおいて、乗算
器63、加算器61によって行なわれる演算と同等であ
る。
【0081】次にステップS55において、上述のよう
にして算出したローパスフィルタLPFの出力lpfを
ローパスフィルタ出力値として出力する。
【0082】このように、図9に示すプログラムによっ
て図4(A)に示すフィルタと同等の演算処理が行なわ
れる。このようなフィルタ処理を、図6、図7、図8に
示すタイマ割り込みルーチンにおいてそれぞれキーオン
データ、息圧データ、アンブシュアデータに対して施す
ことにより、図3(A)に示すような効果を得ることが
できる。
【0083】図10は、本発明の他の実施例による楽音
信号処理装置の構成を示す。本構成においては、変調を
制御するための操作子16がバスライン21に接続され
ている。その他の点は、図1(A)に示す構成と同等で
ある。本実施例においては、図11に示すような変調を
行なう。
【0084】図11(A)は、変調の対称となる楽音パ
ラメータと、変調によって与えられる効果を示す表であ
る。たとえば、キーコードに以下に述べる変調処理を行
なうと、一種のトリル効果が与えられる。また、息圧に
対して以下に述べる変調を行なうと、一種のグロー効果
が与えられる。
【0085】図11(B)は、変調処理による信号波形
の変化を示す。図11(B)上段は変調前の演奏データ
の時間変化波形を示す。演奏データは、たとえばキーコ
ードまたは息圧とする。
【0086】図11(B)下段は、変調後のデータの時
間変化波形を示す。図11(B)上段に示す波形と比較
すると、演奏データは一定時間間隔毎に一定値に変化し
ている。なお、図1(B)下段に示す変調の他、演奏デ
ータから一定幅の変化を一定時間間隔毎に示すような変
調を行なわせることもできる。
【0087】図11(B)下段に示す一定値または演奏
データを変化させる幅を、図10に示す操作子16によ
って指定する。
【0088】図12は、図10に示す実施例によって行
なうメインルーチンを示すフローチャートである。まず
処理がスタートすると、ステップS61において初期化
ルーチンが行なわれ、レジスタ等の初期化が行なわれ
る。
【0089】次にステップS62において、MIDI信
号があるか否かの判定が行なわれる。MIDI信号があ
れば、YESの矢印にしたがってステップS63に進
み、MIDI信号にキーオンデータがあるか否かが判定
される。キーオンデータがあれば、YESの矢印にした
がってステップS64に進み、キーオンデータkond
ataをレジスタKONに格納する。ステップS63に
おいて、キーオンデータがない場合は、NOの矢印にし
たがってステップS64をバイパスする。
【0090】次にステップS65において、MIDI信
号に息圧データがあるか否かが判定される。息圧データ
があればYESの矢印にしたがってステップS66に進
み、息圧データprdataをレジスタprに格納す
る。ステップS65において、息圧データがないと判定
された時は、NOの矢印にしたがってステップS66を
バイパスする。
【0091】次にステップS67において、MIDI信
号にアンブシュアデータがあるか否かが判定される。ア
ンブシュアデータがあればYESの矢印にしたがってス
テップS68に進み、アンブシュアデータemdata
をレジスタemに格納する。ステップS67において、
アンブシュアデータがないと判定された時は、NOの矢
印にしたがってステップS68を迂回する。
【0092】次にステップS69において、変調データ
設定用操作子データがMIDI信号に含まれるか否かが
判定される。変調データ設定用操作子データがある時
は、YESの矢印にしたがってステップS70に進み、
乗数constを操作子データに基づいて設定する。
【0093】たとえば、変調用ボリュームMOVRのデ
ータMOVRdataをレジスタconstに格納す
る。ステップS69において、変調データ設定用操作子
データがないと判定された時は、NOの矢印にしたがっ
てステップS70を迂回する。
【0094】その後ステップS71において、その他の
処理を行なってステップS62にリターンする。なお、
ステップS62においてMIDI信号がないと判定され
た時は、NOの矢印にしたがって直接ステップS71へ
進む。
【0095】次に変調データ設定用操作子データがある
場合に、キーコードないしは息圧を変調するタイマ割り
込みルーチンについて説明する。
【0096】図13は、キーコードを変調する場合のタ
イマ割り込みルーチンを示す。図13(A)において、
タイマ割り込みが発生すると、ステップS81におい
て、入力MIDI信号にキーオンデータがあるか否かが
判定される。キーオンデータがある時は、YESの矢印
にしたがってステップS82に進み、変調用フラグmo
dflagが1か否かを判定する。フラグmodfla
gが1の場合は、YESの矢印にしたがってステップS
83に進み、キーコードをある設定値に定め、フラグm
odflagを反転する。
【0097】すなわち、設定値constをキーコード
用レジスタkcdに格納し、0をフラグ用レジスタmo
dflagに格納する。
【0098】ステップS82において、フラグmodl
agが1でない(0である)時は、NOの矢印にしたが
ってステップS84に進み、キーオンデータを入力値と
同じ値にする。たとえば、入力したキーコードin
cdをレジスタkcdに格納し、フラグmodflag
に1を格納してフラグを反転させる。
【0099】ステップS83、S84の後、ステップS
85に進み、キーコードデータを出力メモリに転送処理
する。なお、ステップS81において、キーオンデータ
がないと判定された時は、NOの矢印にしたがってステ
ップS82〜S85を迂回する。
【0100】次にステップS86において、入力MID
I信号に息圧データが含まれるか否かが判定される。息
圧データがあれば、YESの矢印にしたがってステップ
S87に進み、今回の息圧データprと前回の息圧デー
タpreprが等しいか否かが判定される。
【0101】今回の息圧データが前回の息圧データと等
しくない時は、YESの矢印にしたがってステップS8
8に進み、今回の息圧データを出力メモリに転送する。
今回の息圧データが前回の息圧データと等しい時は、N
Oの矢印にしたがってステップS88を迂回する。
【0102】また、ステップS86において、息圧デー
タがないと判定された時は、NOの矢印にしたがってス
テップS87、S88を迂回する。
【0103】次にステップS89において、入力MID
I信号にアンブシュアデータが含まれるか否かが判定さ
れる。アンブシュアデータがある時は、YESの矢印に
したがってステップS90に進み、今回のアンブシュア
データemが前回のアンブシュアデータpreemと等
しいか否かが判定される。
【0104】今回のアンブシュアデータが前回のアンブ
シュアデータと異なる時は、YESの矢印にしたがって
ステップS91に進み、今回のアンブシュアデータを出
力メモリに転送する。
【0105】なお、今回のアンブシュアデータemが前
回のアンブシュアデータpreemと等しい時は、NO
の矢印にしたがってステップS91を迂回する。また、
ステップS89において、アンブシュアデータがないと
判定された時は、NOの矢印にしたがってステップS9
0、S91を迂回する。
【0106】その後ステップS92において、次回の計
算のために今回のキーオンデータkon、息圧データp
r、アンブシュアデータemを、前回のキーオンデータ
prekon、前回の息圧データprepr、前回のア
ンブシュアデータpreemとして格納する。その後リ
ターンする。
【0107】ステップS82、S83、S84で示すよ
うに、キーオンデータがある時は、変調フラグmodf
lagが0、1、0、1と交互に反転し、キーコードk
cdとして一定値constと入力値in kcdとが
交互に選択される。このため、キーコードは図11
(B)下段に示すような変化を行なう。変化の頻度は、
たとえば0.1〜0.5secとする。入力キーコード
がたとえばメロディである場合、一定間隔毎に一定の音
高の音が多重化される。
【0108】なお、通常のトリル演奏の場合は、一定の
音高差の音が交互に表れる。このようなトリルを実現す
るためには、図13(A)のステップS83の代わり
に、図13(B)に示すステップS83aを行なう。
【0109】すなわち、キーコードkcdを入力された
キーコードin kcdと一定の差constを有する
値に設定する。なお、変調フラグmodflagはステ
ップS83と同様、0に設定される。
【0110】この場合、キーコードはステップS84で
示すように入力値と同じ値と、ステップS83aで示す
ように、入力値から一定の差を持つ値の間を交互に変化
することになる。なお、一定の差constは正の値で
も負の値でもよい。
【0111】図14は、息圧データを図11(B)下段
に示すように変調する場合のフローチャートを示す。
【0112】タイマ割り込みが生じると、ステップS1
01において、入力MIDI信号にキーオンデータがあ
るか否かが判定される。キーオンデータがあれば、YE
Sの矢印にしたがってステップS102に進み、今回の
キーオンデータkonが前回のキーオンデータprek
onと等しいか否かが判定される。
【0113】今回のキーオンデータが前回のキーオンデ
ータと異なる場合は、YESの矢印にしたがってステッ
プS103に進み、キーオンデータを出力メモリに転送
する。今回のキーオンデータkonが前回のキーオンデ
ータprekonと等しい時は、NOの矢印にしたがっ
てステップS103を迂回する。
【0114】また、ステップS101において、キーオ
ンデータがないと判定された時は、NOの矢印にしたが
ってステップS102、S103を迂回する。
【0115】次にステップS104において、入力NI
DI信号に息圧データがあるか否かが判定される。息圧
データがある時は、YESの矢印にしたがってステップ
S105に進み、変調フラグmodflagが1か否か
を判定する。フラグmodflagが1の時は、YES
の矢印にしたがってステップS106に進み、息圧をあ
る設定値に設定する。
【0116】すなわち、一定値constを息圧prに
設定する。また、変調フラグmodflagに0を設定
する。
【0117】ステップS105において、フラグmod
flagが1でない時は、YESの矢印にしたがってス
テップS107に進む。この場合は、息圧は入力値と同
じ値にする。
【0118】すなわち、入力息圧値in prを息圧値
prとして設定する。また、フラグmodflagに1
を設定する。その後ステップS108に進み、息圧デー
タを出力メモリに転送する。
【0119】次にステップS109において、入力MI
DI信号にアンブシュアデータがあるか否かが判定され
る。アンブシュアデータがある場合は、YESの矢印に
したがってステップS110に進み、今回のアンブシュ
アデータemが前回のアンブシュアデータpreemと
等しいか否かが判定される。
【0120】今回のアンブシュアデータemが前回のア
ンブシュアデータpreemと異なる時は、YESの矢
印にしたがってステップS111に進み、アンブシュア
データを出力メモリに転送する。
【0121】なお、ステップS110において今回のア
ンブシュアデータemが前回のアンブシュアデータpr
eemと等しいと判定された時は、NOの矢印にしたが
ってステップS111を迂回する。また、ステップS1
09において、アンブシュアデータがないと判定された
時は、NOの矢印にしたがってステップS110、S1
11を迂回する。
【0122】その後、次回の計算のために今回のデータ
を前回データとして保存する。すなわち、今回のキーオ
ンデータkon、息圧データpr、アンブシュアデータ
emを、前回のキーオンデータprekon、息圧デー
タprepr、アンブシュアデータpreemとしてそ
れぞれ保存する。その後リターンする。
【0123】この場合、ステップS105、S106、
S107で示すように、息圧データは交互に入力値と設
定値とに変化する。変化の頻度は、たとえば50mse
c程度とする。このため、グロー効果が発揮される。
【0124】なお、図14のフローチャートにおいて
は、息圧を入力値と一定値の間に交互に変化させたが、
入力値と入力値から一定の差を有する値との間で交互に
変化させることもできる。
【0125】この場合、ステップS106における一定
値constの代わりに、入力値in kcdと一定の
差constを有する値in kcd+constを用
いればよい。
【0126】なお、以上の実施例においては、入力MI
DI信号の内、いずれか1つのデータを加工ないし変調
する場合を説明したが、これらを組み合わせ、2つ以上
のデータを加工ないし変調してもよい。
【0127】このようなことを行なうためには、信号処
理回路4に変調・加工データ選択スイッチを設けること
が好ましい。また、上述の加工ないし変調は、特にサキ
ソフォンの演奏において効果的であるが、それ以外の楽
音に対して加工ないし変調を行なうことも当然可能であ
る。一定値として説明した値を演奏中に可変制御しても
よい。
【0128】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者
に自明であろう。
【0129】なお、本発明の好ましい実施態様は以下の
通りである。 (1).演奏操作を表す複数種類の演奏データを入力す
るための入力手段と、前記複数種類の演奏データのうち
選択した一部の演奏データのみを取り込むための一部デ
ータ取込手段と、前記所定の一部の演奏データを加工す
る加工手段と、前記加工手段で加工された一部の演奏デ
ータを残りの演奏データと共に出力する出力手段とを含
む楽音信号処理装置において、前記加工手段はQを有す
るローパスフィルタを含むこと。
【0130】(2).演奏操作を表す複数種類の演奏デ
ータを入力するための入力手段と、前記複数種類の演奏
データのうち選択した一部の演奏データのみを取り込む
ための一部データ取込手段と、前記所定の一部の演奏デ
ータを加工する加工手段と、前記加工手段で加工された
一部の演奏データを残りの演奏データと共に出力する出
力手段とを含む楽音信号処理装置において、前記加工手
段は入力値と入力値と異なる値を交互に選択する手段を
含むこと。
【0131】(3).上述の(2)項において、前記入
力値と異なる値は一定値であること。
【0132】(4).上述の(2)項において、前記入
力値と異なる値は入力値から一定の差を有する値である
こと。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
MIDI出力機器等から供給される楽音パラメータの
内、一部のもののみに所定の加工が行なわれることによ
り、様々の音楽的効果を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例による楽音信号処理装置を示
す。図1(A)は全体の構成を示すブロック図、図1
(B)はその要部を抽出したブロック図である。
【図2】 従来の技術を示す。図2(A)は従来の技術
による楽音信号処理装置の構成を示すブロック図、図2
(B)は図1(A)の構成に用いられるプロセッサの構
成を示すブロック図である。
【図3】 QのあるLPF処理を説明する図である。図
3(A)はQのあるLPF処理によって楽音パラメータ
に与える効果を示す表、図3(B)はフィルタ処理によ
る信号波形の変化を示すグラフである。
【図4】 Qのあるローパスフィルタを説明するための
図である。図4(A)はQのあるローパスフィルタの構
成例を示す回路図、図4(B)はフィルタ特性の変化の
例を示すグラフである。
【図5】 メインルーチンのフローチャートである。
【図6】 タイマ割り込みルーチンのフローチャートで
ある。
【図7】 タイマ割り込みルーチンのフローチャートで
ある。
【図8】 タイマ割り込みルーチンのフローチャートで
ある。
【図9】 図6〜図8のタイマ割り込みルーチンにおい
て行なわれるローパスフィルタ処理の内容を示すフロー
チャートである。
【図10】 本発明の他の実施例による楽音信号処理装
置のブロック図である。
【図11】 図10の実施例において行なわれる変調を
説明するための図である。図11(A)は変調によって
楽音パラメータに与える効果を示す表、図11(B)は
変調処理による信号波形の変化の例を示すグラフであ
る。
【図12】 メインルーチンのフローチャートである。
【図13】 タイマ割り込みルーチンのフローチャート
である。図13(A)は一形態のフローチャート、図1
3(B)はその変形例のフローチャートの一部である。
【図14】 タイマ割り込みルーチンのフローチャート
である。
【符号の説明】
1 MIDI出力機器、 2 MIDI信号、 4 マ
イクロコンピュータ(信号処理回路)、 6 受信用メ
モリ、 8 送信用出力メモリ、 10 音源回路、
12 サウンドシステム、 14 スピーカ、 16
操作子、 21バスライン、 22 CPU, 23
ROM、 24 RAM、 26 RAM、 28 タ
イマ、 31 MIDI入力端子、 32、41〜44
MIDI出力端子、 33〜36 プロセッサ、 4
6 チャンネルフィルタ、 47 メッセージフィル
タ、 48 データモディファイヤ、 49 データプ
リセッタ、 50 ディレイプロセッサ、 51 出力
アサイナ、 58、59、60、61 加算器、 6
2、63、64 乗算器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏操作を表す複数種類の演奏データを
    入力するための入力手段と、 前記複数種類の演奏データのうち選択した一部の演奏デ
    ータのみを取り込むための一部データ取込手段と、 前記所定の一部の演奏データを加工する加工手段と、 前記加工手段で加工された一部の演奏データを残りの演
    奏データと共に出力する出力手段とを含む楽音信号処理
    装置。
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