JPH0511296Y2 - - Google Patents

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JPH0511296Y2
JPH0511296Y2 JP1986135415U JP13541586U JPH0511296Y2 JP H0511296 Y2 JPH0511296 Y2 JP H0511296Y2 JP 1986135415 U JP1986135415 U JP 1986135415U JP 13541586 U JP13541586 U JP 13541586U JP H0511296 Y2 JPH0511296 Y2 JP H0511296Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、副室式エンジンのヘツドブロツクの
冷却装置に関する。
<前提構造> 副室式エンジンのヘツドブロツクにおいては、
副室内での燃焼熱により、副室の周壁部分が他の
内壁部分よりも!?かに熱負荷が大きくて高温に加
熱され、熱歪が大きく現われて、クラツクが発生
したり、ヘツドガスケツトからのガス洩れでトル
クが低下したりし易い。その熱歪を抑制するため
に、ヘツドブロツクを強力に冷却する必要があ
る。
このために、本考案の副室式エンジンのヘツド
ブロツクの冷却装置は、例えば第1図〜第4図に
示すように、次の前提構造を有するものを前提と
する。
すなわち、副室式エンジンの主燃焼室43に副
室27を連通させ、この副室27はヘツドブロツ
ク3内で、主燃焼室43の中心よりも横一側方に
偏位した位置に形成し、 そのヘツドブロツク3内に、冷却液ジヤケツト
32を形成し、この冷却液ジヤケツト32と放熱
器37とに亘つて冷却液を冷却液ポンプ10で循
環させるように構成した ものを前提とする。
<従来の技術> 上記前提構造において、これを具体化したもの
として、従来技術では第5図および第6図に示す
ものがある。(実開昭55−76423号公報) すなわち、前記冷却液ジヤケツト32は、前記
ヘツドブロツク3内のほぼ全域の広い範囲に亘つ
て形成されている。
なお、符号71,72は油通路、73は油流出
通路であり、これらは、上記冷却液ジヤケツト3
2とは連通しない。
<考案が解決しようとする課題> 上記従来技術では、次の問題がある。
(イ) 冷却液ポンプおよび放熱器に大形のものが必
要 冷却液ジヤケツト32内を流れる冷却液は、
ヘツドブロツク3のほぼ全域から熱を吸収する
ため、熱吸収量が多い。
そのうえ、副室27の周壁を協力に冷却する
ために、この副室27の外周部に、冷却液を多
量に流す必要がある。これに伴つて、副室27
の外周部以外の部分にも冷却液が多量に流れて
しまうので、熱吸収率が低い。
このように、熱吸収量が多いうえ、熱吸収率
が低いため、冷却液の必要流量が多くなり、冷
却ポンプおよび放熱器に大形のものが必要であ
る。
(ロ) 液冷装置の重量が大きい 上記のように、冷却液の必要流量が多くなる
事、冷却液ジヤケツト32がヘツドブロツク3
内のほぼ全域に亘つて形成された内容積の大き
いものである事、冷却液ポンプおよび放熱器に
大形のものが必要である事、などにより、液冷
装置が大形で重量の大きいものになる。
そのうえ、冷却液の必要液量が多くなるた
め、液冷装置が一層重量の大きいものになる。
本考案の課題は、次の点にある。
(イ) 冷却液ポンプおよび放熱器の小形化 (ロ) 液冷装置の軽量化 (ハ) 冷却液ジヤケツトへの冷却液導入路の始端の
閉止構造の簡素化 (ニ) 冷却液導入路のリリーフ弁の取付構造の簡素
化 <課題を解決するための手段> 本考案は、上記前提構造において、上記課題を
解決するために、例えば第1図〜第4図に示すよ
うに、次の特徴構造を組合せたことを特徴とす
る。
すなわち、前記冷却液ジヤケツト32は、前記
ヘツドブロツク3内のうちの、前記副室27を取
囲む部分にのみ形成するとともに、これ以外の部
分には形成しないでおき、 前記副室式エンジンに冷却フアン7を設け、こ
の冷却フアン7で起した冷却風を、上記ヘツドブ
ロツク3のうちの、上記副室27を取囲む部分以
外の部分に供給するように構成し、 前記冷却液ポンプ10で圧送される冷却液は、
冷却液供給路17・昇液路34・導入路42・冷
却液ジヤケツト32・外部配管38・管継手3
9・降液路33・および冷却液戻し路18内を順
に通過するように構成し、 上記昇液路34・導入路42・および降液路3
3は上記ヘツドブロツク3内に形成し、 その導入路42は、上記副室27側とは反対側
となる横他側部から上記冷却液ジヤケツト32に
向けて一直線状に走らせ、この導入路42の始端
部の下側に上記昇液路34を設け、この昇液路3
4の横他側部に降液路33を設け、 上記冷却液供給路17および冷却液戻し路18
はそれぞれ、上記昇液路34および降液路33の
下側の位置で、前記シリンダブロツク2内に上下
方向に走らせて形成し、 前記管継手39は、上記ヘツドブロツク3の横
他側部から、上記降液路33を横断して、上記導
入路42の始端面に突合せ状に臨む状態に設け、
この管継手39の先端部でその導入路42の始端
部を閉塞し、 この導入路42から冷却液戻し路18へ冷却液
がリリーフすることを許すリリーフ弁51を、上
記管継手39の先端寄り部分内に設け て構成したことを特徴とする。
<考案の作用・効果> 本考案は、上記のように構成したことから、次
の作用・効果を奏する。
(イ) ヘツドブロツクの熱歪を防止するに当り、 冷却液ポンプおよび放熱器を小形化する副室
27の周壁部分は、副室27内の燃焼熱で他の
内壁部分よりも!?かに熱負荷が大きくて高温に
加熱されるのに対応して、冷却液ジヤケツト3
2内を流れる冷却液で協力に冷却されることに
より、過熱しない。このため、ヘツドブロツク
3は、熱歪が大きく現われることが無く、クラ
ツクが発生したり、ヘツドガスケツトからのガ
ス洩れでトルクが低下したりすることが無い。
このようにヘツドブロツク3の熱歪を防止す
るに当たり、ヘツドブロツク3のうち、副室2
7を取囲む部分以外の部分が、冷却フアン7で
起した冷却風で、空却されるので、冷却液ジヤ
ケツト32内を流れる冷却液は、副室27を取
囲む部分だけしか熱を吸収せず、これ以外の部
分からは熱を吸収しないで済む分だけ、熱吸収
量が少ない。
そのうえ、冷却液ジヤケツト32内を流れる
冷却液は、その全てが熱負荷の大きい副室27
の外周部だけに流れ、これ以外の熱負荷の小さ
い部分に分流しないので、熱吸収率が高い。
このように、熱吸収量が少ないうえ、熱吸収
率が高いため、冷却液の必要流量が少なくて済
み、冷却液ポンプ10および放熱器37の小容
量の小形のもので済ませられる。
(ロ) 液冷装置の軽量化 上記のように、冷却液の必要流量が少なくて
済む事、冷却液ジヤケツト32が副室27を取
囲む部分のみの内容積の小さいものである事、
冷却液ポンプ10および放熱器37が小形のも
ので済む事により、液冷装置が小形で軽量のも
ので済む。
そのうえ、冷却液の必要液量も少なくて済む
ので、液冷装置を更に軽量化できる。
(ハ) 冷却液導入路の始端の閉止構造の簡素化 キリ加工や鋳抜き加工などにより冷却液導入
路42を形成したときに、この冷却液導入路4
2の始端部が開口するため、この始端開口部を
閉止具で閉止する必要がある。
本考案では、その始端開口部は管継手39の
先端部を利用して閉止するので、プラグなどの
閉止専用具を不要にして、その閉止構造を簡素
化することができる。
(ニ) 冷却液導入路のリリーフ弁の取付構造の簡素
化 前記導入路42から、冷却液ジヤケツト3
2・外部配管38及び管継手39を経て、降液
路33に至るまでの間の内部で、異物が引つ掛
つたり水垢が堆積したりして、冷却液圧が異常
昇圧した場合、この異常昇圧をリリーフ弁51
で導入路42から降液路33へ逃がす必要があ
る。
本考案では、そのリリーフ弁51を管継手3
9の先端寄り部分内に設けたことから、まず、
リリーフ弁51の弁箱を管継手39の先端寄り
部分で兼ねさせられるので、専用のリリーフ弁
箱を省略でき、次に、リリーフ弁51の取付孔
およびリリーフ導入孔をヘツドブロツク3にも
シリンダブロツク2にも形成しなくて済む。
これにより、冷却液導入路のリリーフ弁51
の取付構造を簡素化することができる。
<実施例> 以下、本考案の一実施例を第1図ないし第4図
に基づいて説明する。
第1図は本考案の一実施例に係る強制空冷頭上
弁型副室式エンジンの部分液冷装置の要部の縦断
背面図であり、第2図はそのエンジンの縦断側面
図であり、第3図はそのエンジンの背面図であ
り、第4図は第1図のA−A線横断平面図であ
る。
第1図ないし第4図に示す強制空冷頭上弁型副
室式デイーゼルエンジンはアルミニウム合金製の
一体鋳造されたクランクケース1及びシリンダブ
ロツク2を備え、その上側にアルミニウム合金製
のヘツドブロツク3が結合される。
クランクケース1にはクランク軸4、バランサ
軸5、動弁カム軸6がそれぞれ枢支されている。
上記クランク軸4の前端部4aにはクランクケー
ス1の前方に突出させてあり、このクランク軸4
の前端部4aに冷却フアン7が固定される。
この冷却フアン7及びエンジンの前面は導風ケ
ース8で覆われ、導風ケース8の前部に形成され
た吸風口9から冷却フアン7が吸入した大気は、
冷却風として導風ケース8に案内されて、エンジ
ンのシリンダブロツク2及びヘツドブロツク3に
供給される。
また、クランクケース1の後壁1aにはトロコ
イド型の潤滑油ポンプ10が組み込まれる。この
潤滑油ポンプ10はギヤ装置11を介してクラン
ク軸4に連動され、クランクケース1の底部に形
成されたオイルバン12,47からオイルストレ
ーナ13を介して潤滑油を汲み上げ、クランクケ
ース1の後壁1a、クラング軸4等の内部に形成
された潤滑油供給路14を介してエンジンの各部
に潤滑油を供給するように構成されている。
この潤滑油供給路14の途中から冷却油往路1
5が分岐され、この冷却油往路15は、クランク
ケース1の後壁1a内を通り、シリンダブロツク
2の片側の下部に導かれる。
シリンダブロツク2の片側には上下方向に延び
るプツシユロツド室が形成されており、このプツ
シユロツド室により冷却液戻し路18が構成され
る。そして、主燃焼室43とこのプツシユロツド
室(冷却液戻し路)18とを区画する隔壁16の
内部に上下下向に延びる冷却液供給路17が形成
される。
このプツシユロツド室18内には、動弁カム軸
6のカム19に従つて上下動するタペツト20の
上部と、タペツト20の上端に当接され、タペツ
ト20に追随して上下動するプツシユロツド21
が挿通される。上記冷却液供給路17とプツシユ
ロツド室18とは、シリンダブロツク2とヘツド
ブロツク3との接合面まで延長される。上記プツ
シユロツド室18の底壁にはクランクケース1に
連通する油戻し穴22が形成されている。尚、主
燃焼室43の前側には、クランクケース1内のク
ランクルーム23とヘツドカバー24内のロツカ
ーアーム室25とを連通する油戻し穴兼ブレザ通
路26が形成されている。
このエンジンのシリンダブロツク2の上端面に
組付けられたヘツドブロツク3は、一側部に副室
27を、中央部に前後に並べられた吸気弁座28
と排気弁座29とを備えるとともに、吸気弁座2
8から副室27の前側を通つてヘツドブロツク3
の一側面に延びる吸気ポート30と、排気弁座2
9から後方に延びる排気ポート31とを有してい
る。上記副室27の周囲には冷却液ジヤケツト3
2が形成される。ヘツドブロツク3の他側部には
上下方向に延び、上記プツシユロツド室18に連
通するプツシユロツド挿通路が形成されており、
このプツシユロツド挿通路により降液路33が構
成される。また、このプツシユロツド挿通路(降
液路)33の一側方に、シリンダブロツク2の冷
却液供給路17に連通し、上下方向に延びる昇液
路34が形成されている。また、ヘツドブロツク
3の他側面からこのプツシユロツド挿通路33と
昇液路34を貫通し、かつ、上記吸気ポート30
と排気ポート31の間の肉壁部35を通つて、冷
却液ジヤケツト32に達する貫通孔36に形成さ
れる。上記冷却液ジヤケツト32の一側部からは
オイルクーラ(放熱器)37を介在させた外部配
管38が導出される。この外部配管38の終端部
が上記貫通孔36の外端部に装着された管継手3
9を介してプツシユロツド挿通路33に接続され
る。この管継手39の内端部40は、昇液路34
とプツシユロツド挿通路33とを区画する隔壁4
1内まで延長されて、上記貫通孔36をこの管継
手39の内端部40で、昇液路34側の冷却液導
入路42とプツシユロツド挿通路33とに区画し
ている。この管継手39の挿入端部には、管継手
39の内部に冷却液導入路42とプツシユロツド
挿通路33とを連通させるリリーフ通路49が形
成される。このリリーフ通路49に冷却液導入路
42の内圧で開弁付勢され、これに対抗する閉弁
バネ50で閉弁付勢されるリリーフ弁51が挿入
される。
尚、上記オイルクーラ37は、例えば、冷却フ
アン7から供給され、導風ケース8により案内さ
れる冷却風の一部分によつて冷却される。冷却液
ジヤケツト32に供給される油量が充分多く、潤
滑油の昇温が比較的少ない場合、あるいは、潤滑
油の総量が充分多く、加熱された潤滑油が他の潤
滑油と混合されて充分冷却される場合等には、潤
滑油の熱による劣化を充分長期間にわたつて防止
できるので、このオイルクーラク37は省略する
ことができる。又、このヘツドブロツク3の比較
的低温の部分、即ち、吸気ポート30の周壁、排
気ポート31の周壁、吸気弁座28及び排気弁座
29を有する主燃焼室43の上壁等は、冷却フア
ン7から供給され、導風ケース8により案内され
る冷却風によつて強制空冷される。更に、このエ
ンジンのクランクケース1は、必要に応じて中空
箱状のエンジン台44の上面に固定される。この
場合、必要に応じて、クラクンケース1の底壁1
bとエンジン台44の上壁45とにわつて前後一
対の連通穴46が形成され、エンジン台44の内
部空間47がクランクルーム23内の底部に形成
されたオイルパン12の容量を増大させる補助オ
イルパンとして利用される。各連通穴46のクラ
ンクケース側部分とエンジン台側部分とは、管継
手48によつて互いに位置決めされて接続され
る。このように、管継手48介してオイルパン1
2とエンジン台44を接続する場合には、管継手
48でクランクケース1とエンジン台44の位置
決めをできるので、組立作業が容易になる。ま
た、オイルパン12とエンジン台44の内部空間
47とを前後の2箇所で連通させることにより、
前後方向への傾斜時にエンジン台44の内部空間
47に空気が溜まることを防止でき、オイルパン
12とエンジン台44の内部空間47との間の潤
滑油の流通を円滑にすることができる。
上記の構成において、ヘツドブロツク3及びシ
リンダブロツク2は、全体としては冷却フアン7
により供給され、導風ケース8により案内された
冷却風により強制空冷される。
上記隔壁16は主燃焼室43内の燃焼熱を直接
受けるうえ、プツシユロツド室18によつて冷却
風路から隔離されているので、強制空冷のみによ
る冷却方式では本質的に高温部を構成することに
なり、シリンダの周方向の温度分布が不均一にな
る。また、ヘツドブロツク3の副室27の周囲
は、副室27の燃焼によつて直接に加熱される
上、冷却風が吸気ポート30に遮られて冷却風量
が少ないので強制空冷のみによる冷却方式では高
温化し、更に、吸気・排気両ポート30,31の
間の肉壁部35は排気弁座29や排気ポート31
を通る高温の排気によつて過熱される上、吸気ポ
ート30によつて冷却風が遮られるので強制空冷
のみによる冷却方式では高温化する。
しかしながら、これらの高温部は強制循環され
る潤滑油で冷却することによつて高温化すること
が防止され、シリンダブロツク2及びヘツドブロ
ツク3の温度分布がそれぞれ均一化される。
即ち、オイルパン12内の潤滑油はオイルスト
レーナ13で濾過された後、潤滑油ポンプ10に
よつて、一方では潤滑油供給路14を介してエン
ジンの各部に供給され、他方では冷却油往路15
を通つて隔壁16内の冷却液供給路17に導かれ
る。そして冷却液供給路17を下から上に通り抜
ける間に隔壁16の熱を奪い、また、冷却液導入
路42を通る間に吸気・排気両ポート30,31
の間の肉壁部35を冷却し、更に、冷却液ジヤケ
ツト32を通過する間に副室27の周壁を冷却し
て、オイルクーラ37に送られる。そして、オイ
ルクーラ37で、冷却フアン7から供給され、導
風ケース8により案内される冷却風によつて冷却
されてから、オイルパン12に戻される。オイル
パン12に戻された潤滑油の熱はこのオイルパン
12では補助オイルパンとしてのエンジン台44
の内部とオイルパン12の内部の潤滑油に拡散さ
れ、潤滑油は所定の温度に降温することになる。
このようにしてシリンダブロツク2及びヘツドブ
ロツク3の高温部の蓄熱を潤滑油に吸収させて取
り除くことによりシリンダブロツク2及びヘツド
ブロツク3の局部的な高温化が防止され、シリン
ダブロツク2及びヘツドブロツク3の温度分布が
均一に保持されることになる。この結果、シリン
ダブロツク2及びヘツドブロツク3の熱歪の発生
が防止され、シリンダブロツク2及びヘツドブロ
ツク3の熱歪による出力や耐久性の低下が防止さ
れるのである。
また、ヘツドブロツク3の冷却液導入路42
と、外部配管38をプツシユロツド挿通路33に
接続する管継手39を装着する孔とが、一つの貫
通孔36として形成されているので、この貫通孔
36を鋳造時に一つの中子(図示せず)を使用し
て形成したり、鋳造後に図示しないドリルで穿孔
したりすることにより、ヘツドブロツク3内の冷
却液の通路を簡単に形成できる。
更に、管継手39の挿入端部を昇液路34とプ
ツシユロツド挿通路33とを区画する隔壁41内
まで延長し、上記貫通孔36をこの管継手39の
挿入端部で昇液路34側の冷却液導入路42とプ
ツシユロツド挿通路33とに区画して、管継手3
9を冷却液導入路42とプツシユロツド挿通路3
3とを区画する栓に兼用させるので、部品点数の
増加を最小限に抑えることができる。
加えて、管継手39の挿入端部には、管継手3
9の内部40ににリリーフ路49と閉止バネ50
と、リリーフ弁51を組み込むことにより、管継
手39を組み込むだけで、同時にリリーフ弁51
を組付けることができ、リリーフ弁51の取付構
造が簡単で、その組立も容易になる。
又、一つの部品、即ち、管継手39内の、上記
のように外部配管38をプツシユロツド挿通路3
3に連通する油通路と、リーフフ用の油通路との
二つの油通路を形成することにより、部品点数を
減少させることができる。
尚、貫通孔36、はシリンダヘツド3の外端面
から冷却液導入路42とプツシユロツド挿通路3
3とを区画する隔壁41までが直線であればよい
が、コストダウンを図る上では、上記のようにシ
リンダヘツド3の外端面から冷却液ジヤツケト3
2に至る全長にわたつて直線である方が一層有利
である。
また、冷却液供給路17、昇液路34、冷却液
導入路42、冷却液ジヤツケト32、外部配管3
8、プツシユロツド挿通路33及びプツシユロツ
ド室18を循環する冷却液には、エンジンの潤滑
系と共用される潤滑油の他に、エンジンの潤滑系
とは独立して循環される潤滑油等の油、水、また
はエチレングリコール水溶液(不凍液)等を使用
すればよく、この冷却液は強制循環させてもよ
く、また、自然対流によつて循環させてもよい。
更に、ヘツドブロツク3内に形成される冷却液
ジヤツケト32は上述のように副室27の周囲に
限らず、ヘツドブロツク3全体に拡大してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施に係るエンジンの液
冷装置の要部の縦断背面図、第2図はそのエンジ
ンの縦断側面図、第3図はそのエンジンの背面
図、第4図は第1図のA−A線横断平面図であ
る。第5図は従来技術に係る副室式エンジンのヘ
ツドブロツクの冷却装置の要部の縦断背面図、第
6図は第5図の縦断側面図である。 2……シリンダブロツク、3……ヘツドブロツ
ク、7……冷却フアン、10……冷却液ポンプ、
17……冷却液供給路、18……冷却液戻し路、
27……副室、32……冷却液ジヤケツト、33
……降液路、34……昇液路、37……オイルク
ーラ(放熱器)、38……外部配管、39……管
継手、42……導入路、43……主燃焼室、51
……リリーフ弁。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 副室式エンジンの主燃焼室43に副室27を連
    通させ、この副室27はヘツドブロツク3内で、
    主燃焼室43の中心よりも横一側方に偏位した位
    置に形成し、 そのヘツドブロツク3内に、冷却液ジヤケツト
    32を形成し、この冷却液ジヤケツト32と放熱
    器37とに亘つて冷却液を冷却液ポンプ10で循
    環させるように構成した 副室式エンジンのヘツドブロツクの冷却装置に
    おいて、 前記冷却液ジヤケツト32は、前記ヘツドブロ
    ツク3内のうちの、前記副室27を取囲む部分に
    のみ形成するとともに、これ以外の部分には形成
    しないでおき、 前記副室式エンジンに冷却フアン7を設け、こ
    の冷却フアン7で起した冷却風を、上記ヘツドブ
    ロツク3のうちの、上記副室27を取囲む部分以
    外の部分に供給するように構成し、 前記冷却液ポンプ10で圧送される冷却液は、
    冷却液供給路17・昇液路34・導入路42・冷
    却液ジヤケツト32・外部配管38・管継手3
    9・降液路33・および冷却液戻し路18内を順
    に通過するように構成し、 上記昇液路34・導入路42・および降液路3
    3は上記ヘツドブロツク3内に形成し、 その導入路42は、上記副室27側とは反対側
    となる横他側部から上記冷却液ジヤケツト32に
    向けて一直線状に走らせ、この導入路42の始端
    部の下側に上記昇液路34を設け、この昇液路3
    4の横他側部に降液路33を設け、 上記冷却液供給路17および冷却液戻し路18
    はそれぞれ、上記昇液路34および降液路33の
    下側の位置で、前記シリンダブロツク2内に上下
    方向に走らせて形成し、 前記管継手39は、上記ヘツドブロツク3の横
    他側面から、上記降液路33を横断して、上記導
    入路42の始端面に突合せ状に臨む状態に設け、
    この管継手39の先端部でその導入路42の始端
    部を閉塞し、 この導入路42から冷却液戻し路18へ冷却液
    がリリーフすることを許すリリーフ弁51を、上
    記管継手39の先端寄り部分内に設け て構成したことを特徴とする副室式エンジンのヘ
    ツドブロツクの冷却装置。
JP1986135415U 1986-09-03 1986-09-03 Expired - Lifetime JPH0511296Y2 (ja)

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