JPH05112954A - 水底トンネルの基礎杭の施工方法 - Google Patents
水底トンネルの基礎杭の施工方法Info
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- JPH05112954A JPH05112954A JP3114157A JP11415791A JPH05112954A JP H05112954 A JPH05112954 A JP H05112954A JP 3114157 A JP3114157 A JP 3114157A JP 11415791 A JP11415791 A JP 11415791A JP H05112954 A JPH05112954 A JP H05112954A
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Abstract
施工方法であって、鋼管杭2の頭部コンクリート5の高
さを、掘削機の底面の設計高さよりも多少高く配置し、
かつ頭部コンクリート5の強度を、水中の掘削機を支持
する程度に小さく構成し、この頭部コンクリート5を削
り取って掘削機が前進するように構成した、水底トンネ
ルの基礎杭の施工方法である。
Description
の施工方法に関するものである。
法は、先端の掘削機で土砂を掘削しながら地中を前進し
て行く工法である。このトンネルを下から支持するとな
ると地中深く打設した杭群が必要となる。しかもトンネ
ルは掘進機の前進によって構築して行くから、前進する
装置のさらに下面の地中に、最上部の高さを揃えた状態
で杭を打設することが必要になり極めて困難な作業とな
る。そのために従来は杭の上端にヤットコと称する棒状
の補助部材の下端を載置し、その棒状補助部材の上端を
打撃して杭を海底の地盤の内部に打設する方法が採用さ
れている。さらに別の方法としては、いったんトンネル
を構築してしまい、その後にトンネル内部から短い杭を
継ぎ足しながら地中に打設して行く方法が採用されてい
る。
杭の打設方法にあっては、次のような問題点がある。 <イ>棒状の補助部材を使用して地中に杭を打設する方
法では、杭の上端の位置を正確に揃えることは不可能で
ある。そのために杭の高さが掘進機の下面よりも高い場
合が生じる。この場合には掘進機の前進が杭によって阻
害されるか、あるいは杭の上部が掘削機によって破壊さ
れることになる。また掘進機の下面よりも杭の頭部が低
い場合であると、掘削機の下面と杭頭部の間に土砂が介
在し、長時間の後には不等沈下の原因となる。 <ロ>トンネルの構築の終わった後にトンネル内部から
杭を打設する方法では、トンネルの内空高さに制約があ
るから短い杭を多数本継ぎ足す必要があり、きわめて能
率の悪い作業となる。しかもトンネルの底面を開口して
杭を打設するものであるからその後の止水処理に問題が
残る。
ためになされたもので、簡単な作業によって、正確にト
ンネルの下面と杭の頭部の高さとを一致させることので
きる基礎杭の施工方法を提供することを目的とする。
底トンネルを支持する杭の施工方法であって、基礎杭の
頭部コンクリートの高さを、水底トンネルの底面の設計
高さよりも多少高く配置し、かつ頭部コンクリートの強
度を、水中トンネルの重量を支持する程度に小さく構成
し、この頭部コンクリートを削り取って掘削機が前進し
た後、その削りとられた杭の頭部で水底トンネルを支持
するように構成した、水底トンネルの基礎杭の施工方法
である。また本発明は、海上より補助部材を使用して海
底の地中に杭を打ち込み、この補助部材をガイドにして
ケーシングパイプを杭の頭部周囲を包囲する状態にまで
打ち込み、補助部材を撤去してケーシングパイプの内部
の土砂を排除し、ケーシングパイプを使用して杭の頭部
にキャップを被覆し、このキャップの上に水中コンクリ
ートを打設して行う、水底トンネルの基礎杭の施工方法
である。
て説明する。 <イ>鋼管杭の打設 ヤットコと称する棒状の補助部材1を用いて海底地盤の
内部に鋼管杭2を打設する。このときの鋼管杭2の頭部
の高さは、掘進機の底面が通過する予定の高さにほぼ揃
えるが、前記したようにこのままでは正確な高さの設定
はできない。 <ロ>ケーシングパイプの打設 棒状補助部材1をそのままガイドとして、それよりも内
径の大きいケーシングパイプ3を地中に打設して一定の
深さまで埋め込む。埋め込む高さは、ケーシングパイプ
3の下端が、杭の頭部を包囲する程度である。 <ハ>パイプ内の土砂の排出 ケーシングパイプ3の先端を上記の高さまで埋め込んだ
ら、ガイドとして使用した棒状補助部材1を引き抜いて
撒去する。そしてケーシングパイプ3内に残った土砂を
排出する。排出の方法は例えばエアーリフト、ハンマー
グラブなどの公知の装置を使用する。 <ニ>鋼管上端の閉塞 内部が空洞になったケーシングパイプ3の内部へ、鋼
製、あるいはコンクリート製のキャップ4を吊り下ろし
て鋼管杭2の上端を閉塞する。このキャップ4の形状は
第6図に示すような二重の円柱体によって構成した蓋体
であり、下の円柱体の外径は、鋼管杭の内径よりも小さ
く、上の円柱体の外径はケーシングパイプ3の内径に近
い寸法に形成したものである。したがってこのキャップ
4によって鋼管杭2の上端、およびケーシングパイプ3
の下端は閉塞される。このキャップ4が鋼製の場合に
は、その上面に多数本のボルトをジベルとして取り付け
る。 <ホ>パイプ内へコンクリートの打設 次に、ケーシングパイプ3の上部から、水中コンクリー
ト、あるいは水中モルタルを打設して頭部コンクリート
5を形成する。この頭部コンクリート5等に加わる重量
は、海底トンネルの水中重量でありきわめて軽量であ
る。したがって頭部コンクリート5等の圧縮強度は小さ
いもので十分である。この頭部コンクリート5の打設高
さは、トンネル掘削機6の底部が通過する高さよりも多
少高く形成しておくが、その余盛り高さは正確なもので
ある必要はなく、杭ごとに多少バラツキがあっても良
い。こうして、設計高さよりも多少高い位置の頭部コン
クリート5を有する基礎杭群を、トンネル掘進機の通過
路にしたがって配置して行く。
ト5の上面に沿って、トンネル掘削機6の移動を行う。
鋼管杭2の頭部コンクリート5の高さは、前記したよう
に掘削機6の底面の設計高さよりも多少高く配置してあ
る。したがって頭部コンクリート5と掘削機6の下部と
が衝突することになる。しかし前記したように頭部コン
クリート5の強度は小さいから、頭部コンクリート5は
掘削機6によって削り取られ、正確に掘削機6の底部の
高さと一致した高さに形成される。こうしてコンクリー
ト打設時には高さにおいて多少のバラツキがあった多数
本の鋼管杭2の頭部コンクリート5も、掘削機6によっ
て切削されて高さが正確に修正されることになる。 <ロ>トンネルの載置 掘削機6が通過した後にはトンネルが構築されて行く。
この水底トンネルの底部の下には、頭部を削りとられて
高さの修正された杭群が位置しているから、トンネルの
支持高さは極めて正確である。なお、掘削機6の底面の
厚さだけトンネルの底面の高さの誤差があるが、この誤
差を解消する必要がある場合にはトンネル内部からモル
タル7を底面の外部に注入してトンネル底面と杭頭部と
の間隔に充填し、高さの調整を図る。
のような効果を得ることができる。 <イ>いったん形成した強度の小さいコンクリート頭部
を掘削機6によって削り取って高さを修正して行く方法
である。その結果、地中に高さの揃った杭群を構成する
ことができ、トンネルを地中で正確に支持することがで
きる。 <ロ>トンネルの完成後に、トンネル内部から鋼管杭2
を打設するような方法に比較して施工が簡単で迅速であ
り、止水性の問題も発生することがない。
Claims (2)
- 【請求項1】水底の地盤内を掘進する掘削機を使用して
構築した水底トンネルを支持する杭の施工方法であっ
て、 基礎杭の頭部コンクリートの高さを、水底トンネルの底
面の設計高さよりも多少高く配置し、 かつ頭部コンクリートの強度を、水中のトンネルを支持
できる程度に小さく構成し、 この頭部コンクリートを掘削機によって削り取らせた
後、 この杭の頭部によって水底トンネルの底面を支持し得る
ように構成した、 水底トンネルの基礎杭の施工方法 - 【請求項2】海上より補助部材を使用して海底の地中に
杭を打ち込み、 この補助部材をガイドにしてケーシングパイプを杭の頭
部周囲を包囲する状態にまで打ち込み、 補助部材を撤去してケーシングパイプの内部の土砂を排
除し、 ケーシングパイプを使用して杭の頭部にキャップを被覆
し、 このキャップの上に水中コンクリートを打設して行う、 水底トンネルの基礎杭の施工方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3114157A JP2824942B2 (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | 水底トンネルの基礎杭の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3114157A JP2824942B2 (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | 水底トンネルの基礎杭の施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05112954A true JPH05112954A (ja) | 1993-05-07 |
JP2824942B2 JP2824942B2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=14630583
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3114157A Expired - Fee Related JP2824942B2 (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | 水底トンネルの基礎杭の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2824942B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106192774A (zh) * | 2015-09-11 | 2016-12-07 | 中铁四局集团有限公司 | 一种钢栈桥施工设施 |
-
1991
- 1991-02-25 JP JP3114157A patent/JP2824942B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106192774A (zh) * | 2015-09-11 | 2016-12-07 | 中铁四局集团有限公司 | 一种钢栈桥施工设施 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2824942B2 (ja) | 1998-11-18 |
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