JPH05112535A - 4−アミノ−2−クロロ−5−シアン−6−(メチルチオ)ピリミジンの製造方法 - Google Patents

4−アミノ−2−クロロ−5−シアン−6−(メチルチオ)ピリミジンの製造方法

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JPH05112535A
JPH05112535A JP4087235A JP8723592A JPH05112535A JP H05112535 A JPH05112535 A JP H05112535A JP 4087235 A JP4087235 A JP 4087235A JP 8723592 A JP8723592 A JP 8723592A JP H05112535 A JPH05112535 A JP H05112535A
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JP
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amino
methylthio
chloro
pyrimidine
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Withdrawn
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JP4087235A
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English (en)
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Gary Ryan
ライアン ゲーリー
Hans P Mettler
ペーター メツトラー ハンス
Felix Previdoli
プレビドリ フエリツクス
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Lonza AG
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Lonza AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D239/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings
    • C07D239/02Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings
    • C07D239/24Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D239/28Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D239/46Two or more oxygen, sulphur or nitrogen atoms
    • C07D239/47One nitrogen atom and one oxygen or sulfur atom, e.g. cytosine

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  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 4−アミノ−2−クロロ−5−シアン−6−
(メチルチオ)ピリミジンを、良好な収量で、事実上副
生成物を生じることなく製造する方法を提供する。 【構成】 ジシアンケテンメチルメルカプタルおよびシ
アナミドを塩基の存在下に縮合させ、続いて塩化水素の
存在下で環化する。 原料のジシアンケテンメチルメル
カプタルは、マロン酸ニトリルを二硫化炭素および塩基
で変換し、続いて硫酸ジメチルでメチル化することによ
り得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、4−アミノ−2−クロロ−5−
シアン−6−(メチルチオ)ピリミジン(I)の製造方
法に関する。
【0002】
【化5】
【0003】2−クロロピリミジンは、多くの有効な農
薬を含む物質のグループである2−アミノピリミジンを
合成するための中間体である。 2−クロロピリミジン
を代表する重要な物質が4−アミノ−2−クロロ−5−
シアン−6−(メチルチオ)ピリミジンであり、そのメ
チルチオ基は、必要であればメタンスルホニル基に酸化
した後、求核的に交換することができる(EP出願02
44360)。 4−アミノ−2−クロロ−5−シアン
−6−(メチルチオ)ピリミジンを製造するための既知
の方法〔H.Kristinsson,J.Chem.
Soc.Chem.Commun.1974,350〕
は、シアナミドおよび二硫化炭素から出発し、水酸化カ
リウムによりシアンイミドジチオ炭酸の二カリウム塩を
与える〔A.HantzschおよびM.Wolvek
amp,Justus Liebigs Ann.Ch
em.331,282(1904)〕。 この物質は硫
酸ジメチルによりジメチルシアンイミドジチオ炭酸塩に
変換され、これにナトリウムメチラートの存在下でマロ
ン酸ニトリルを付加する。 塩化水素を加えることによ
り、この付加生成物が環化してピリミジンになる。 し
かし、その際、望ましい生成物のみならず、異性体の2
−アミノ−4−クロロ−5−シアン−6−(メチルチ
オ)ピリミジンも生成し、しかもその比率は3:2(2
−アミノ/4−アミノ)となるので、総収量88%の
中、有効収量は約35%に過ぎない。
【0004】そこで、本発明の課題は、4−アミノ−2
−クロロ−5−シアン−6−(メチルチオ)ピリミジン
の収量が高く、僅かな量の副生成物しか生じない製造方
法を提供することである。 この課題は、本発明に従う
請求項1の方法により解決される。 驚くべきことに、
先ずマロン酸ニトリルを二硫化炭素およびアルカリアル
コラートで相当するジシアンジチオ酢酸(II)
【0005】
【化6】
【0006】の二アルカリ塩に変換し、続いてメチル化
剤、たとえば硫酸ジメチルによりジシアンケテンジメチ
ルメルカプタル(III)
【0007】
【化7】
【0008】に変換し、この物質を、塩基の存在下でシ
アナミドにより、相当するジシアンケテン−S,N−ア
セタールのアニオン(IV)
【0009】
【化8】
【0010】に縮合させ、これを既知の方法と同様に塩
化水素の存在下で目的の化合物に環化することにより、
4−アミノ−2−クロロ−5−シアン−6−(メチルチ
オ)ピリミジンを、非常によい収量で、事実上副生成物
を生じることなく製造できることがわかった。
【0011】この合成の第一段階であるジシアンケテン
ジメチルメルカプタルまでは、それ自体既知である
〔R.GompperおよびW.Toepfl,Che
m.Ber.95,2861(1962)〕。 この文
献の収量(68%)は、まず原料のマロン酸ニトリルか
ら当量の塩基によりアニオンを形成し、二硫化炭素と塩
基を交互に加えるのではなく、二硫化炭素を同時に第二
の当量の塩基とともに加えることにより、著しく増加さ
せることができる。
【0012】ジメチルメルカプタルをシアナミドと縮合
させるための塩基としては、アルカリアルコラートを使
用することが好ましい。 とくに好ましいのはナトリウ
ムアルコラート、とくにナトリウムエチラートである。
しかし、他の塩基、たとえば水酸化アルカリを使用す
ることもできる。
【0013】縮合は極性溶剤中、たとえば低級アルコー
ル中で行なうのが有利である。 塩基としてアルコラー
トを使用する場合、溶剤として対応するアルコールを使
用するのが好ましい。 たとえば塩基としてナトリウム
エチラートを使用する場合はエタノールである。 水酸
化物または弱塩基を使用する場合、水または水溶液混合
物を使用することもできる。 縮合は、加熱や冷却を必
要としないように大体常温で、すなわち10〜40℃で
行なうのが好ましい。
【0014】反応生成物IVは、溶剤を蒸留分離した
後、精製せずに塩化水素を加え、環化するのが有利であ
る。 塩化水素は好ましくは水性塩酸の形で、とくに好
ましくは4〜8Mの濃度で使用する。
【0015】環化も常温の範囲で、とくに温度調節する
ことなく実行できる。
【0016】下記の実施例により本発明に従う方法の実
例を説明する。
【0017】
【実施例1】ジシアンケテンジメチルメルカプタル 2.3g(0.1モル)のナトリウムおよび41gのエ
タノールから調製したナトリウムエチラート溶液に、湿
分を遮断し、撹拌しながら、室温で5分間以内に6.6
g(0.1モル)のマロン酸ジニトリル(溶融)を滴下
して加え、さらに室温で5分間撹拌した。 生じた懸濁
液を15℃に冷却し、この温度で60分間以内に、2個
の同期作動する注射器から、7.6g(0.1モル)の
二硫化炭素を36gのエタノールに溶解した溶液、およ
び2.3g(0.1モル)のナトリウムを41gのエタ
ノールに溶解した溶液を、それぞれ加えた。 加えてい
る間に透明な黄緑色の溶液が生じたので、これをさらに
60分間撹拌した。 続いて撹拌しながら、滴下ロート
から30分間以内に、26.5g(0.21モル)の硫
酸ジメチルを加えた。 その際に温度が上昇したので、
冷却して20℃に維持した。 黄色の懸濁液が生じたの
で、これを20℃でさらに4時間撹拌し、続いて400
gの氷水に撹拌しながら注ぎ込んだ。 過剰の硫酸ジメ
チルを分解するために、この水−エタノール性懸濁液を
室温でさらに2時間撹拌し、5℃に冷却して濾過した。
フィルターケーキを少量の水で洗浄し、室温で真空乾
燥させた。 収量: 14.1g黄色結晶、純度(HPLC)99.
9%(マロン酸ジニトリルに対して理論値の83%) 融点: 78〜79.5℃(Lit.81℃)
【0018】
【実施例2】4−アミノ−2−クロロ−5−シアン−6−(メチルチ
オ)ピリミジン 0.23gのナトリウム(10ミリモル)および25m
lのエタノールから、ナトリウムエチラート溶液を調製
した。 その中に0.42gのシアナミド(10ミリモ
ル)を溶解させ、続いて1.70gのジシアンケテンメ
チルメルカプタル(10ミリモル)を加えた。 生じた
黄色懸濁液を20℃で1時間撹拌し、続いて濃縮乾燥さ
せた。 残留物(1.98gの黄色粉末)に、0℃で1
5分間以内に、20mlの濃塩酸および12mlの水か
らなる混合物を加えた。 生じた黄色の懸濁液を室温で
さらに20時間撹拌した。 固体の生成物を濾別し、少
量の水で洗浄し、60mlの10%炭酸ナトリウム溶液
中にに分散させ、再度濾別して水で洗浄した。 続いて
生成物を30℃/30ミリバールで乾燥させた。 収量: 1.95gの黄色粉末、純度(GC)96%
(理論値の93%) 融点: 約268℃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フエリツクス プレビドリ スイス国 カントン・ヴアリス ブリツク ビーラシユトラーセ 49

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 の4−アミノ−2−クロロ−5−シアン−6−(メチル
    チオ)ピリミジンの製造方法において、第一工程で、マ
    ロン酸ジニトリルを強塩基の存在下で二硫化炭素によ
    り、式 【化2】 のジシアンジチオ酢酸のジアニオンに変換し、続いてメ
    チル化剤により式 【化3】 のジシアンケテンジメチルメルカプタルにメチル化し、
    この物質を、塩基の存在下でシアナミドにより、式 【化4】 の2−シアン−3−シアナミノ−3−メチルチオアクリ
    ルニトリルのアニオンに縮合させ、続いて塩化水素の存
    在下で4−アミノ−2−クロロ−5−シアン−6−(メ
    チルチオ)ピリミジンに環化することを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】 塩基として、その都度アルカリアルコラ
    ートを使用することを特徴とする請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 アルカリアルコラートの存在下で変換す
    る際に、その都度対応するアルコールを溶剤として使用
    することを特徴とする請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 アルカリアルコラートとしてナトリウム
    エチラートを使用することを特徴とする請求項2または
    3の方法。
  5. 【請求項5】 マロン酸ジニトリルを二硫化炭素で変換
    する際に、マロン酸ジニトリルを当量の塩基とともに加
    え、二硫化炭素を同時に第二の当量の塩基とともに加え
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの方法。
  6. 【請求項6】 メチル化剤として硫酸ジメチルを使用す
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの方法。
  7. 【請求項7】 塩化水素を水性の塩酸として使用するこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれかの方法。
JP4087235A 1991-04-11 1992-04-08 4−アミノ−2−クロロ−5−シアン−6−(メチルチオ)ピリミジンの製造方法 Withdrawn JPH05112535A (ja)

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CH1085/91-9 1991-04-11
CH108591 1991-04-11

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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DE59206635D1 (de) 1996-08-01
EP0508353A1 (de) 1992-10-14
ATE139769T1 (de) 1996-07-15
IE921096A1 (en) 1992-10-21
EP0508353B1 (de) 1996-06-26
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DK0508353T3 (da) 1996-07-29

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