JPH05112518A - 光学活性シアノヒドリン類の高効率製造法 - Google Patents
光学活性シアノヒドリン類の高効率製造法Info
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- JPH05112518A JPH05112518A JP4051781A JP5178192A JPH05112518A JP H05112518 A JPH05112518 A JP H05112518A JP 4051781 A JP4051781 A JP 4051781A JP 5178192 A JP5178192 A JP 5178192A JP H05112518 A JPH05112518 A JP H05112518A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 良好な光学純度および収率で光学活性シアノ
ヒドリン類をえるための、簡便で効率的な製造法を提供
する。 【構成】 光学活性βーアミノアルコール類と一般式
(I) : で示されるヒドロキシアルデヒドとの反応によってえら
れたシッフ塩基、例えば式(S−1)のチタニウム錯体
の存在下、アルデヒド類にシアノ化剤を作用させること
により光学活性シアノヒドリン類を製造する。
ヒドリン類をえるための、簡便で効率的な製造法を提供
する。 【構成】 光学活性βーアミノアルコール類と一般式
(I) : で示されるヒドロキシアルデヒドとの反応によってえら
れたシッフ塩基、例えば式(S−1)のチタニウム錯体
の存在下、アルデヒド類にシアノ化剤を作用させること
により光学活性シアノヒドリン類を製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルデヒド類の新規な
シアノ化反応を利用した光学活性シアノヒドリン類の高
効率的製造法に関するものである。
シアノ化反応を利用した光学活性シアノヒドリン類の高
効率的製造法に関するものである。
【0002】光学活性シアノヒドリン類はα -オキシ
酸、α -アミノ酸やβ -アミノアルコ―ルの前駆体とし
て、また合成ピレスレノイド中間体として、医薬、農薬
など光学活性な生理活性物質の合成においてとくに重要
であり、また液晶成分としても重要な化合物である。
酸、α -アミノ酸やβ -アミノアルコ―ルの前駆体とし
て、また合成ピレスレノイド中間体として、医薬、農薬
など光学活性な生理活性物質の合成においてとくに重要
であり、また液晶成分としても重要な化合物である。
【0003】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】光学活性
なシアノヒドリンについては古くから、生化学的方法あ
るいは不斉合成的方法により合成研究がされており、報
告が多々あるが、光学収率が低かったり、高価な不斉源
を消費したり、DL体の一方のみしかえられなかったり、
それぞれ欠点があり、実際に工業的に利用されるまでに
はなっていない。最近これらの問題点を解決する方法と
して、光学活性酒石酸誘導体とチタン酸エステルとを組
み合わせた触媒の存在下、アルデヒドにトリメチルシリ
ルシアニドを作用させることによって光学活性シアノヒ
ドリンをうる方法が提案された(特開昭 63-150256号公
報)。
なシアノヒドリンについては古くから、生化学的方法あ
るいは不斉合成的方法により合成研究がされており、報
告が多々あるが、光学収率が低かったり、高価な不斉源
を消費したり、DL体の一方のみしかえられなかったり、
それぞれ欠点があり、実際に工業的に利用されるまでに
はなっていない。最近これらの問題点を解決する方法と
して、光学活性酒石酸誘導体とチタン酸エステルとを組
み合わせた触媒の存在下、アルデヒドにトリメチルシリ
ルシアニドを作用させることによって光学活性シアノヒ
ドリンをうる方法が提案された(特開昭 63-150256号公
報)。
【0004】しかし、この方法における触媒の調製法
は、テトライソプロピルチタネ―トと酒石酸エステルを
混合したのち生成してくるイソプロピルアルコ―ルを留
去するというもので、高い光学収率を与えうる触媒をう
るにはイソプロピルアルコ―ルの残存率を適正に制御す
る必要があるが、この制御の困難さ故に再現性に問題が
あること、ならびに触媒の量を基質と当量以上使用しな
いと生成率および光学収率が大きく減少することなど種
々改善すべき点を有している。
は、テトライソプロピルチタネ―トと酒石酸エステルを
混合したのち生成してくるイソプロピルアルコ―ルを留
去するというもので、高い光学収率を与えうる触媒をう
るにはイソプロピルアルコ―ルの残存率を適正に制御す
る必要があるが、この制御の困難さ故に再現性に問題が
あること、ならびに触媒の量を基質と当量以上使用しな
いと生成率および光学収率が大きく減少することなど種
々改善すべき点を有している。
【0005】本発明者らは、前記問題点を解決するため
に鋭意研究を行なった結果、光学活性β−アミノアルコ
ール類のシッフ塩基錯体を触媒に用いたとき、従来にな
い少量の触媒の存在下、再現性よくしかも高い化学収率
と光学収率で、アルデヒド類のシアノ化剤による反応に
より光学活性シアノヒドリン類がえられることを見出し
た。
に鋭意研究を行なった結果、光学活性β−アミノアルコ
ール類のシッフ塩基錯体を触媒に用いたとき、従来にな
い少量の触媒の存在下、再現性よくしかも高い化学収率
と光学収率で、アルデヒド類のシアノ化剤による反応に
より光学活性シアノヒドリン類がえられることを見出し
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、光学活性β−
アミノアルコール類と一般式(I) :
アミノアルコール類と一般式(I) :
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R1 、R2 、R3 およびR4 はそ
れぞれ独立に水素原子、ヒドロキシル基、アルキル基、
アルコキシ基、アラルキル基、アリール基またはハロゲ
ン原子を表わすか、R1 とR2 、R2 とR3 またはR3
とR4 がそれぞれ独立に芳香環を形成する)で示される
ヒドロキシアルデヒドとの反応によってえられたシッフ
塩基のチタニウム錯体を触媒として、アルデヒド類にシ
アノ化剤を作用させることを特徴とする光学活性シアノ
ヒドリン類の製造法を提供する。
れぞれ独立に水素原子、ヒドロキシル基、アルキル基、
アルコキシ基、アラルキル基、アリール基またはハロゲ
ン原子を表わすか、R1 とR2 、R2 とR3 またはR3
とR4 がそれぞれ独立に芳香環を形成する)で示される
ヒドロキシアルデヒドとの反応によってえられたシッフ
塩基のチタニウム錯体を触媒として、アルデヒド類にシ
アノ化剤を作用させることを特徴とする光学活性シアノ
ヒドリン類の製造法を提供する。
【0009】
【作用および実施例】前記のような本発明の反応におい
て用いられるアルデヒド類はR5 CHO(R5 は炭素数
1〜20の脂肪族、脂環式または芳香族の置換基を表わ
す)で示されるが具体的にはR5 が置換されていてもよ
いフェニル基、ナフチル基、チオフェン基、シクロヘキ
シル基、ベンジル基もしくはエチニル基、またはC1 〜
C20のアルキル基であるものがあげられ、とくにベンズ
アルデヒド、m−アニスアルデヒド、m−フェノキシベ
ンズアルデヒド、p−ブロモベンズアルデヒド、p−ト
ルアルデヒド、p−アニスアルデヒド、2−ナフトアル
デヒド、2−チオフェンカルボキシアルデヒドなどの芳
香族アルデヒド、シクロヘキサンカルボキシアルデヒド
などの脂環式アルデヒド、3−フェニルプロピオンアル
デヒド、n−ブチルアルデヒド、n−デシルアルデヒ
ド、イソブチルアルデヒド、ピバルアルデヒドなどの脂
肪族アルデヒド、もしくはシンナムアルデヒド、クロト
ンアルデヒド、アクロレイン、メタクロレインなどの
α,β−不飽和アルデヒドが好適に用いられる。
て用いられるアルデヒド類はR5 CHO(R5 は炭素数
1〜20の脂肪族、脂環式または芳香族の置換基を表わ
す)で示されるが具体的にはR5 が置換されていてもよ
いフェニル基、ナフチル基、チオフェン基、シクロヘキ
シル基、ベンジル基もしくはエチニル基、またはC1 〜
C20のアルキル基であるものがあげられ、とくにベンズ
アルデヒド、m−アニスアルデヒド、m−フェノキシベ
ンズアルデヒド、p−ブロモベンズアルデヒド、p−ト
ルアルデヒド、p−アニスアルデヒド、2−ナフトアル
デヒド、2−チオフェンカルボキシアルデヒドなどの芳
香族アルデヒド、シクロヘキサンカルボキシアルデヒド
などの脂環式アルデヒド、3−フェニルプロピオンアル
デヒド、n−ブチルアルデヒド、n−デシルアルデヒ
ド、イソブチルアルデヒド、ピバルアルデヒドなどの脂
肪族アルデヒド、もしくはシンナムアルデヒド、クロト
ンアルデヒド、アクロレイン、メタクロレインなどの
α,β−不飽和アルデヒドが好適に用いられる。
【0010】また、本発明の反応において用いられるシ
アノ化剤としては、とくに限定されないが、シアン化水
素、(R6 )3 SiCN(R6 は炭素数1〜10のアルキ
ル基を表わす)で示されるトリメチルシリルシアニド、
トリエチルシリルシアニドなどのトリアルキルシリルシ
アニドなどがあげられ、とりわけシアン化水素、トリメ
チルシリルシアニドが好ましい。
アノ化剤としては、とくに限定されないが、シアン化水
素、(R6 )3 SiCN(R6 は炭素数1〜10のアルキ
ル基を表わす)で示されるトリメチルシリルシアニド、
トリエチルシリルシアニドなどのトリアルキルシリルシ
アニドなどがあげられ、とりわけシアン化水素、トリメ
チルシリルシアニドが好ましい。
【0011】本発明の方法はこれらアルデヒド類とシア
ノ化剤との反応において、シッフ塩基のチタニウム錯体
を触媒とすることを特徴とするが、シッフ塩基は、光学
活性アミノ酸の還元などによりえられる光学活性アミノ
アルコール類と、前記一般式(I) で示されるヒドロキシ
アルデヒドとを反応させることによりえられる。
ノ化剤との反応において、シッフ塩基のチタニウム錯体
を触媒とすることを特徴とするが、シッフ塩基は、光学
活性アミノ酸の還元などによりえられる光学活性アミノ
アルコール類と、前記一般式(I) で示されるヒドロキシ
アルデヒドとを反応させることによりえられる。
【0012】ヒドロキシアルデヒドとしては、一般式
(I) で示される構造を有するものであれば原理的にはど
のようなアルデヒドでも可能であるが、サリチルアルデ
ヒド、3-t-ブチルサリチルアルデヒド、R1 とR2 、R
2 とR3 またはR3 とR4 がそれぞれベンゼン環を形成
するナフタレン誘導体などがあげられる。
(I) で示される構造を有するものであれば原理的にはど
のようなアルデヒドでも可能であるが、サリチルアルデ
ヒド、3-t-ブチルサリチルアルデヒド、R1 とR2 、R
2 とR3 またはR3 とR4 がそれぞれベンゼン環を形成
するナフタレン誘導体などがあげられる。
【0013】光学活性アミノアルコール類としては、た
とえば
とえば
【0014】
【化3】
【0015】(式中、R7 は炭素数1〜20の脂肪族もし
くは芳香族の置換基、R8 、R9 は水素原子または炭素
数1〜20の脂肪族もしくは芳香族の置換基を表わす)で
示されるものなどがあげられ、具体的には前式において
R7 がイソプロピル基、R8 とR9 がいずれも水素原子
である化合物、R7 がイソプロピル基、R8 とR9 がい
ずれもβ−ナフチル基である化合物などが好適に用いら
れる。
くは芳香族の置換基、R8 、R9 は水素原子または炭素
数1〜20の脂肪族もしくは芳香族の置換基を表わす)で
示されるものなどがあげられ、具体的には前式において
R7 がイソプロピル基、R8 とR9 がいずれも水素原子
である化合物、R7 がイソプロピル基、R8 とR9 がい
ずれもβ−ナフチル基である化合物などが好適に用いら
れる。
【0016】また、チタン化合物としてはTi(O
R10)4 (R10は炭素数1〜10のアルキル基を表わす)
で示されるチタニウムテトラアルコキシドなどを用い、
なかでもチタニウムテトライソプロポキシドなどが好適
に用いられる。
R10)4 (R10は炭素数1〜10のアルキル基を表わす)
で示されるチタニウムテトラアルコキシドなどを用い、
なかでもチタニウムテトライソプロポキシドなどが好適
に用いられる。
【0017】すなわち本発明の方法は反応式で表わす
と、たとえば式(A) :
と、たとえば式(A) :
【0018】
【化4】
【0019】(式中、R5 、R6 は前記と同じ)のよう
に、アルデヒド類にシアノ化剤を作用させるさいに、た
とえば次式(B) :
に、アルデヒド類にシアノ化剤を作用させるさいに、た
とえば次式(B) :
【0020】
【化5】
【0021】(式中、R7 、R8 、R9 およびR10は前
記と同じ、t−Buはターシャルブチル基を表わす)で
示される触媒を用いるもので、必要に応じて脱シリル化
して光学活性シアノヒドリン類を製造する方法である。
記と同じ、t−Buはターシャルブチル基を表わす)で
示される触媒を用いるもので、必要に応じて脱シリル化
して光学活性シアノヒドリン類を製造する方法である。
【0022】前記触媒の調製において、β−アミノアル
コール類1モルに対して、ヒドロキシアルデヒド誘導体
は0.5 〜3モル、好ましくは0.8 〜1.5 モル用いられ
る。これらβ−アミノアルコール類とヒドロキシアルデ
ヒド誘導体を0〜70℃、好ましくは10〜50℃で、1〜5
時間混合したのち、溶媒を留去することにより、シッフ
塩基がえられる。さらに、えられたシッフ塩基1モルに
対してチタン化合物を0.5 〜1.5 モル、好ましくは0.7
〜1.2 モル使用する。本発明に用いるチタニウム錯体
は、下記にあげたような、本発明の反応を行なわせるさ
いに使用する溶媒1mlに対して、窒素気流下、シッフ塩
基を0.1 〜0.5 ミリモル、好ましくは0.2 〜0.4 ミリモ
ル溶解させ、ついでチタン化合物を0.1 〜0.5 ミリモ
ル、好ましくは0.2 〜0.4 ミリモル加えて-30 〜30℃、
好ましくは0〜20℃で0.1 〜2時間撹拌することによ
り、えられる。本発明の反応はさらに、ひきつづきこの
溶液に反応剤を加えて実施すればよい。
コール類1モルに対して、ヒドロキシアルデヒド誘導体
は0.5 〜3モル、好ましくは0.8 〜1.5 モル用いられ
る。これらβ−アミノアルコール類とヒドロキシアルデ
ヒド誘導体を0〜70℃、好ましくは10〜50℃で、1〜5
時間混合したのち、溶媒を留去することにより、シッフ
塩基がえられる。さらに、えられたシッフ塩基1モルに
対してチタン化合物を0.5 〜1.5 モル、好ましくは0.7
〜1.2 モル使用する。本発明に用いるチタニウム錯体
は、下記にあげたような、本発明の反応を行なわせるさ
いに使用する溶媒1mlに対して、窒素気流下、シッフ塩
基を0.1 〜0.5 ミリモル、好ましくは0.2 〜0.4 ミリモ
ル溶解させ、ついでチタン化合物を0.1 〜0.5 ミリモ
ル、好ましくは0.2 〜0.4 ミリモル加えて-30 〜30℃、
好ましくは0〜20℃で0.1 〜2時間撹拌することによ
り、えられる。本発明の反応はさらに、ひきつづきこの
溶液に反応剤を加えて実施すればよい。
【0023】本発明の反応には、塩化メチレン、クロロ
ホルム、四塩化炭素、塩化エタンなどのハロゲン化炭化
水素、トルエンなどが溶媒として用いられ、なかでも塩
化メチレン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素が
好ましい。これらの溶媒は用いる量が少ないほど、生成
物の光学収率が高くなることが本発明における特徴であ
る。溶媒はアルデヒド類1ミリモルに対して1〜3ml、
好ましくは2〜5ml程度用いることが好適である。
ホルム、四塩化炭素、塩化エタンなどのハロゲン化炭化
水素、トルエンなどが溶媒として用いられ、なかでも塩
化メチレン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素が
好ましい。これらの溶媒は用いる量が少ないほど、生成
物の光学収率が高くなることが本発明における特徴であ
る。溶媒はアルデヒド類1ミリモルに対して1〜3ml、
好ましくは2〜5ml程度用いることが好適である。
【0024】本発明の反応においては、アルデヒド類1
モルに対して1〜3モル、好ましくは1.2 〜2.5 モルの
シアノ化剤を使用する。
モルに対して1〜3モル、好ましくは1.2 〜2.5 モルの
シアノ化剤を使用する。
【0025】すなわち、上記触媒は、アルデヒド類1モ
ルに対して0.05〜0.5 モル、好ましくは0.1 〜0.2 モル
使用することになる。
ルに対して0.05〜0.5 モル、好ましくは0.1 〜0.2 モル
使用することになる。
【0026】本発明の反応は、これらのアルデヒド類、
シアノ化剤をひきつづき、前記の触媒溶液に加え、-100
〜0℃、好ましくは-78 〜0℃という低い温度で1〜24
時間撹拌し、反応させることにより実施できる。
シアノ化剤をひきつづき、前記の触媒溶液に加え、-100
〜0℃、好ましくは-78 〜0℃という低い温度で1〜24
時間撹拌し、反応させることにより実施できる。
【0027】従来、この不斉反応を少量の触媒量の使用
で高い光学収率で進ませる反応としては、本発明者らに
よるチタニウムアルコキシドと光学活性酒石酸エステル
を用いる方法(特願平2-97484 号明細書またはエム・ハ
ヤシ(M.Hayashi) 、ティー・マツダ(T.Matsuda) および
エヌ・オグニ(N.Oguni) ら、ジャーナル オブ ケミカ
ル ソサエティ、ケミカル コミュニケーション(J.Che
m.Soc.,Chem.Commun.)1364ページ(1990)参照)が、光学
対象体の両方がえられる点でももっともすぐれたもので
あった。
で高い光学収率で進ませる反応としては、本発明者らに
よるチタニウムアルコキシドと光学活性酒石酸エステル
を用いる方法(特願平2-97484 号明細書またはエム・ハ
ヤシ(M.Hayashi) 、ティー・マツダ(T.Matsuda) および
エヌ・オグニ(N.Oguni) ら、ジャーナル オブ ケミカ
ル ソサエティ、ケミカル コミュニケーション(J.Che
m.Soc.,Chem.Commun.)1364ページ(1990)参照)が、光学
対象体の両方がえられる点でももっともすぐれたもので
あった。
【0028】しかし、本発明による光学活性シッフ塩基
のチタニウム錯体を触媒とする反応系は、良好な光学収
率、光学対象体の両方がえられるという利点に加えて、
反応速度がきわめて速いうえ低い反応温度で実施でき、
また溶媒量が少ないほど生成物の光学純度が高くなると
いう性質を有している。また触媒に用いられるシッフ塩
基も、光学活性アミノ酸の還元によってえられる光学活
性アミノアルコールとヒドロキシアルデヒド誘導体とを
混合するだけで容易にえられるもので、操作が簡単なこ
とから工業的にもすぐれた方法となっている。
のチタニウム錯体を触媒とする反応系は、良好な光学収
率、光学対象体の両方がえられるという利点に加えて、
反応速度がきわめて速いうえ低い反応温度で実施でき、
また溶媒量が少ないほど生成物の光学純度が高くなると
いう性質を有している。また触媒に用いられるシッフ塩
基も、光学活性アミノ酸の還元によってえられる光学活
性アミノアルコールとヒドロキシアルデヒド誘導体とを
混合するだけで容易にえられるもので、操作が簡単なこ
とから工業的にもすぐれた方法となっている。
【0029】以下に実施例をあげて説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
はこれらに限定されるものではない。
【0030】なお、以下の実施例において、シアノヒド
リンの光学純度は、(R)−α−メトキシ−α−トリフ
ルオロメチルフェニル酢酸(MTPA)エステルに変換
したのち、HPLC分析により決定した。なお分析には
下記条件を使用した。
リンの光学純度は、(R)−α−メトキシ−α−トリフ
ルオロメチルフェニル酢酸(MTPA)エステルに変換
したのち、HPLC分析により決定した。なお分析には
下記条件を使用した。
【0031】カラム:ワイエムシー パックドカラム(Y
MC Packedcolumn)A−003 S−5120A SIL
(山村化学研究所製) 移動相:n−ヘキサン:酢酸エチル= 100:5 (v/v) 流速:1.0ml 検出:270nm 実施例1 窒素気流下、シッフ塩基(式(S−1)):
MC Packedcolumn)A−003 S−5120A SIL
(山村化学研究所製) 移動相:n−ヘキサン:酢酸エチル= 100:5 (v/v) 流速:1.0ml 検出:270nm 実施例1 窒素気流下、シッフ塩基(式(S−1)):
【0032】
【化6】
【0033】1.44g(5.5 ミリモル)を塩化メチレン25ml
に溶解させ、さらにチタニウムテトライソプロポキシド
1.42g(5ミリモル)を加え、室温にて30分撹拌した。こ
の溶液にベンズアルデヒド2.5ml(25ミリモル)を加え、
溶液を−78℃に冷却してシアン化トリメチルシリル7.5m
l(58ミリモル)を加えて12時間撹拌した。これを1N塩
酸50mlで加水分解したのち、クロロホルム50mlにて生成
物を2回抽出し、溶媒を蒸留後、(R)−α−シアノベ
ンジルアルコールを65%の収率でえた(
に溶解させ、さらにチタニウムテトライソプロポキシド
1.42g(5ミリモル)を加え、室温にて30分撹拌した。こ
の溶液にベンズアルデヒド2.5ml(25ミリモル)を加え、
溶液を−78℃に冷却してシアン化トリメチルシリル7.5m
l(58ミリモル)を加えて12時間撹拌した。これを1N塩
酸50mlで加水分解したのち、クロロホルム50mlにて生成
物を2回抽出し、溶媒を蒸留後、(R)−α−シアノベ
ンジルアルコールを65%の収率でえた(
【0034】
【化7】
【0035】クロロホルム、光学純度85%)。
【0036】 1H-NMR(CDCl3 )δ:7.6 〜7.4(m,5H),
5.56(s,1H), 2.0〜1.7(br s,1H) 実施例2 窒素気流下、シッフ塩基(式(S−2)):
5.56(s,1H), 2.0〜1.7(br s,1H) 実施例2 窒素気流下、シッフ塩基(式(S−2)):
【0037】
【化8】
【0038】3.57g(5.1 ミリモル)を塩化メチレン25ml
に溶解させて、チタニウムテトライソプロポキシド1.42
g(5ミリモル)を加え、室温にて1時間撹拌した。この
溶液にベンズアルデヒド2.5ml(25ミリモル)を加えて、
溶液を−78℃に冷却し、シアン化トリメチルシリル7.5m
l(58ミリモル)を加えて24時間撹拌した。溶液を1N塩
酸50mlにて処理したのち、クロロホルム50mlにて生成物
を2回抽出し、溶媒を蒸留後、(S)−α−シアノベン
ジルアルコールを72%の収率でえた(
に溶解させて、チタニウムテトライソプロポキシド1.42
g(5ミリモル)を加え、室温にて1時間撹拌した。この
溶液にベンズアルデヒド2.5ml(25ミリモル)を加えて、
溶液を−78℃に冷却し、シアン化トリメチルシリル7.5m
l(58ミリモル)を加えて24時間撹拌した。溶液を1N塩
酸50mlにて処理したのち、クロロホルム50mlにて生成物
を2回抽出し、溶媒を蒸留後、(S)−α−シアノベン
ジルアルコールを72%の収率でえた(
【0039】
【化9】
【0040】クロロホルム、光学純度94%)。
【0041】 1H-NMR(CDCl3 )δ:7.6 〜7.4(m,5H),
5.56(s,1H), 2.0〜1.7(br s,1H) 実施例3 窒素気流下、シッフ塩基(式(S−2))およびチタニウ
ムテトライソプロポキシドを実施例2と同量用いて塩化
メチレン中、−78℃にてベンズアルデヒド2.5ml (25ミ
リモル)と青酸(HCN)1.3g(50 ミリモル)を混合し
て24時間反応させ、実施例2と同様に処理して62%の収
率で(S)−α−シアノベンジルアルコールをえた(
5.56(s,1H), 2.0〜1.7(br s,1H) 実施例3 窒素気流下、シッフ塩基(式(S−2))およびチタニウ
ムテトライソプロポキシドを実施例2と同量用いて塩化
メチレン中、−78℃にてベンズアルデヒド2.5ml (25ミ
リモル)と青酸(HCN)1.3g(50 ミリモル)を混合し
て24時間反応させ、実施例2と同様に処理して62%の収
率で(S)−α−シアノベンジルアルコールをえた(
【0042】
【化10】
【0043】クロロホルム、光学純度82%)。
【0044】 1H-NMR(CDCl3 )δ:7.6 〜7.4(m,5H),
5.56(s,1H), 2.0〜1.7(br s,1H) 実施例4〜8 表1に示すような触媒、反応剤、および反応温度にて、
上記実施例と同様の操作で反応を行なった。えられた生
成物の収率および光学純度も表1に示した。
5.56(s,1H), 2.0〜1.7(br s,1H) 実施例4〜8 表1に示すような触媒、反応剤、および反応温度にて、
上記実施例と同様の操作で反応を行なった。えられた生
成物の収率および光学純度も表1に示した。
【0045】
【表1】
【0046】 1H-NMR(CDCl3 )δ:(実施例4、5およ
び8):7.6 〜7.4(m,5H), 5.56(s,1H), 2.0〜1.7(br
s,1H)、(実施例6および7):8.0 〜7.8(m,4H), 7.6
〜7.5(m,3H), 5.72(s,1H), 1.7〜1.5(br s,1H) 実施例9 窒素気流下、シッフ塩基(式(S−1))145mg (0.55
ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解させ、さらにチ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応液を−80℃
に冷却し、m−アニスアルデヒド 336mg(2.47ミリモ
ル)、シアン化トリメチルシラン0.75ml(5.62ミリモ
ル)を順に加え、36時間撹拌した。これを1N塩酸50ml
で加水分解したのち、酢酸エチル50mlにて3回抽出し、
合わせた有機層は飽和炭酸水素ナトリウムで乾燥した。
濃縮した残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、
(R)−2−ヒドロキシ−2−(3−メトキシフェニ
ル)アセトニトリルをえた(単離収量 218mg、収率54
%、光学純度56%ee)。
び8):7.6 〜7.4(m,5H), 5.56(s,1H), 2.0〜1.7(br
s,1H)、(実施例6および7):8.0 〜7.8(m,4H), 7.6
〜7.5(m,3H), 5.72(s,1H), 1.7〜1.5(br s,1H) 実施例9 窒素気流下、シッフ塩基(式(S−1))145mg (0.55
ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解させ、さらにチ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応液を−80℃
に冷却し、m−アニスアルデヒド 336mg(2.47ミリモ
ル)、シアン化トリメチルシラン0.75ml(5.62ミリモ
ル)を順に加え、36時間撹拌した。これを1N塩酸50ml
で加水分解したのち、酢酸エチル50mlにて3回抽出し、
合わせた有機層は飽和炭酸水素ナトリウムで乾燥した。
濃縮した残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、
(R)−2−ヒドロキシ−2−(3−メトキシフェニ
ル)アセトニトリルをえた(単離収量 218mg、収率54
%、光学純度56%ee)。
【0047】 1H-NMR(CDCl3 )δ:7.4 〜6.9(m,4H),
5.51(s,3H), 3.83(s,3H),3.2〜2.9(br s,1H)
5.51(s,3H), 3.83(s,3H),3.2〜2.9(br s,1H)
【0048】
【化11】
【0049】(C=1.5 、クロロホルム) 実施例10 実施例9にしたがい、シッフ塩基(式(S−1))145m
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。m−フェノキシベンズアルデヒド 494mg
(2.49ミリモル)、シアン化トリメチルシラン0.75ml
(5.62ミリモル)を用い、反応温度は−80℃で36時間反
応させた。シリカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=5:1)で精製し、(R)−2−ヒド
ロキシ−2−(3−フェノキシフェニル)アセトニトリ
ルをえた(単離収量 210mg、収率37%、光学純度79%e
e)。
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。m−フェノキシベンズアルデヒド 494mg
(2.49ミリモル)、シアン化トリメチルシラン0.75ml
(5.62ミリモル)を用い、反応温度は−80℃で36時間反
応させた。シリカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=5:1)で精製し、(R)−2−ヒド
ロキシ−2−(3−フェノキシフェニル)アセトニトリ
ルをえた(単離収量 210mg、収率37%、光学純度79%e
e)。
【0050】 1H-NMR(CDCl3 )δ:7.4 〜7.0(m,9H),
5.47(s,1H), 3.8〜3.3(br,1H)
5.47(s,1H), 3.8〜3.3(br,1H)
【0051】
【化12】
【0052】(C=1.5 、ベンゼン) 実施例11 実施例9にしたがい、シッフ塩基(式(S−1))145m
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。p−ブロモベンズアルデヒド 463mg(2.
50ミリモル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62
ミリモル)を用い、反応温度は−80℃で36時間反応させ
た。シリカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸
エチル=5:1)で精製し、2−ヒドロキシ−2−(4
−ブロモフェニル)アセトニトリルをえた(単離収量 1
50mg、収率28%、光学純度71%ee)。
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。p−ブロモベンズアルデヒド 463mg(2.
50ミリモル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62
ミリモル)を用い、反応温度は−80℃で36時間反応させ
た。シリカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸
エチル=5:1)で精製し、2−ヒドロキシ−2−(4
−ブロモフェニル)アセトニトリルをえた(単離収量 1
50mg、収率28%、光学純度71%ee)。
【0053】 1H-NMR(CDCl3 )δ:7.56(d,J=8.55Hz,2
H), 7.35(d,J=8.55Hz,2H),5.48(s,1 H), 4.0 〜3.6(br
s,1H)
H), 7.35(d,J=8.55Hz,2H),5.48(s,1 H), 4.0 〜3.6(br
s,1H)
【0054】
【化13】
【0055】(C=1.8 、クロロホルム) 実施例12 実施例9にしたがい、シッフ塩基(式(S−1))145m
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。p−トルアルデヒド 300mg(2.50ミリモ
ル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62ミリモ
ル)を用い、反応温度は−78℃で36時間反応させた。シ
リカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル
=5:1)で精製し、(R)−2−ヒドロキシ−2−
(3−メチルフェニル)アセトニトリルをえた(単離収
量 250mg、収率68%、光学純度71%ee)。
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。p−トルアルデヒド 300mg(2.50ミリモ
ル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62ミリモ
ル)を用い、反応温度は−78℃で36時間反応させた。シ
リカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル
=5:1)で精製し、(R)−2−ヒドロキシ−2−
(3−メチルフェニル)アセトニトリルをえた(単離収
量 250mg、収率68%、光学純度71%ee)。
【0056】 1H-NMR(CDCl3 )δ:7.41(d,J=7.9Hz,2
H), 7.24(d,J=7.9Hz,2H), 5.50(s,1H), 2.39(s,3H), 1.
9 〜1.7(brs,1H)
H), 7.24(d,J=7.9Hz,2H), 5.50(s,1H), 2.39(s,3H), 1.
9 〜1.7(brs,1H)
【0057】
【化14】
【0058】(C=1.1 、クロロホルム) 実施例13 実施例9にしたがい、シッフ塩基(式(S−1))145m
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。p−アニスアルデヒド 340mg(2.50ミリ
モル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62ミリモ
ル)を用い、反応温度は−78℃で36時間反応させた。シ
リカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル
=5:1)で精製し、(R)−2−ヒドロキシ−2−
(3−メトキシフェニル)アセトニトリルをえた(単離
収量 253mg、収率62%、光学純度91%ee)。
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。p−アニスアルデヒド 340mg(2.50ミリ
モル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62ミリモ
ル)を用い、反応温度は−78℃で36時間反応させた。シ
リカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル
=5:1)で精製し、(R)−2−ヒドロキシ−2−
(3−メトキシフェニル)アセトニトリルをえた(単離
収量 253mg、収率62%、光学純度91%ee)。
【0059】 1H-NMR(CDCl3 )δ:7.46(d,J=8.5Hz,2
H), 7.24(d,J=8.5Hz,2H), 5.49(s,1H), 3.83(s,3H), 2.
8 〜2.4(brs,1H)
H), 7.24(d,J=8.5Hz,2H), 5.49(s,1H), 3.83(s,3H), 2.
8 〜2.4(brs,1H)
【0060】
【化15】
【0061】(C=1.4 、クロロホルム) 実施例14 実施例9にしたがい、シッフ塩基(式(S−1))145m
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。p−ニトロベンズアルデヒド 378mg(2.
50ミリモル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62
ミリモル)を用い、反応温度は−80℃で48時間反応させ
た。シリカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸
エチル=4:1)で精製し、(R)−2−ヒドロキシ−
2−(4−ニトロフェニル)アセトニトリルをえた(単
離収量 147mg、収率33%、光学純度21%ee)。
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。p−ニトロベンズアルデヒド 378mg(2.
50ミリモル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62
ミリモル)を用い、反応温度は−80℃で48時間反応させ
た。シリカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸
エチル=4:1)で精製し、(R)−2−ヒドロキシ−
2−(4−ニトロフェニル)アセトニトリルをえた(単
離収量 147mg、収率33%、光学純度21%ee)。
【0062】 1H-NMR(CDCl3 )δ:8.33(d,J=8.54Hz,2
H), 7.76(d,J=8.54Hz,2H),5.71(s,1H), 3.2 〜3.0(br
s,1H)
H), 7.76(d,J=8.54Hz,2H),5.71(s,1H), 3.2 〜3.0(br
s,1H)
【0063】
【化16】
【0064】(C=1.2 、クロロホルム) 実施例15 実施例9にしたがい、シッフ塩基(式(S−1))145m
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。p−シアノベンズアルデヒド 328mg(2.
50ミリモル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62
ミリモル)を用い、反応温度は−80℃で48時間反応させ
た。シリカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸
エチル=4:1)で精製し、(R)−2−ヒドロキシ−
2−(4−シアノフェニル)アセトニトリルをえた(単
離収量 119mg、収率30%、光学純度20%ee)。
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。p−シアノベンズアルデヒド 328mg(2.
50ミリモル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62
ミリモル)を用い、反応温度は−80℃で48時間反応させ
た。シリカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸
エチル=4:1)で精製し、(R)−2−ヒドロキシ−
2−(4−シアノフェニル)アセトニトリルをえた(単
離収量 119mg、収率30%、光学純度20%ee)。
【0065】 1H-NMR(CDCl3 )δ:7.73(d,J=19.53Hz,2
H), 7.69(d,J=19.53Hz,2H), 5.65(s,1H), 4.3 〜4.1(br
s,1H)
H), 7.69(d,J=19.53Hz,2H), 5.65(s,1H), 4.3 〜4.1(br
s,1H)
【0066】
【化17】
【0067】(C=1.5 、クロロホルム) 実施例16 実施例9にしたがい、シッフ塩基(式(S−1))145m
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。2−ナフトアルデヒド 390mg(2.50ミリ
モル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62ミリモ
ル)を用い、反応温度は−78℃で36時間反応させた。シ
リカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル
=5:1)で精製し、(R)−2−ヒドロキシ−2−ナ
フチルアセトニトリルをえた(単離収量 343mg、収率76
%、光学純度73%ee)。
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。2−ナフトアルデヒド 390mg(2.50ミリ
モル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62ミリモ
ル)を用い、反応温度は−78℃で36時間反応させた。シ
リカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル
=5:1)で精製し、(R)−2−ヒドロキシ−2−ナ
フチルアセトニトリルをえた(単離収量 343mg、収率76
%、光学純度73%ee)。
【0068】 1H-NMR(CDCl3 )δ:8.0 〜7.8(m,4H),
7.6〜7.5(m,3H), 5.72(s,1H), 1.7〜1.5(br s,1H)
7.6〜7.5(m,3H), 5.72(s,1H), 1.7〜1.5(br s,1H)
【0069】
【化18】
【0070】(C=1.1 、エタノール) 実施例17 実施例9にしたがい、シッフ塩基(式(S−1))145m
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。2−チオフェンカルボキシアルデヒド 2
80mg(2.50ミリモル)、シアン化トリメチルシリル0.75
ml(5.62ミリモル)を用い、反応温度は−78℃で36時間
反応させた。シリカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=5:1)で精製し、(R)−2−ヒド
ロキシ−2−(2−チエニル)アセトニトリルをえた
(単離収量 206mg、収率60%、光学純度79%ee)。
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。2−チオフェンカルボキシアルデヒド 2
80mg(2.50ミリモル)、シアン化トリメチルシリル0.75
ml(5.62ミリモル)を用い、反応温度は−78℃で36時間
反応させた。シリカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=5:1)で精製し、(R)−2−ヒド
ロキシ−2−(2−チエニル)アセトニトリルをえた
(単離収量 206mg、収率60%、光学純度79%ee)。
【0071】 1H-NMR(CDCl3 )δ:7.5 〜7.4(m,1H),
7.4〜7.3(m,1H), 7.1〜7.0(m,1H),5.74(s,1H), 3.4 〜
3.0(br s,1H)
7.4〜7.3(m,1H), 7.1〜7.0(m,1H),5.74(s,1H), 3.4 〜
3.0(br s,1H)
【0072】
【化19】
【0073】(C=0.6 、クロロホルム) 実施例18 実施例9にしたがい、シッフ塩基(式(S−1))145m
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。3−フェニルプロピオンアルデヒド 335
mg(2.50ミリモル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml
(5.62ミリモル)を用い、反応温度は−80℃で36時間反
応させた。シリカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=5:1)で精製し、(R)−2−ヒド
ロキシ−4−フェニルブタンニトリルをえた(単離収量
343mg、収率85%、光学純度40%ee)。
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。3−フェニルプロピオンアルデヒド 335
mg(2.50ミリモル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml
(5.62ミリモル)を用い、反応温度は−80℃で36時間反
応させた。シリカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=5:1)で精製し、(R)−2−ヒド
ロキシ−4−フェニルブタンニトリルをえた(単離収量
343mg、収率85%、光学純度40%ee)。
【0074】 1H-NMR(CDCl3 )δ:7.1(s,5H), 4.43(t,
J=6.71Hz,1H), 4.2 〜4.1(br s,1H), 2.9 〜2.8(m,2H),
2.2〜2.0(m,2H)
J=6.71Hz,1H), 4.2 〜4.1(br s,1H), 2.9 〜2.8(m,2H),
2.2〜2.0(m,2H)
【0075】
【化20】
【0076】(C=2.7 、クロロホルム) 実施例19 実施例9にしたがい、シッフ塩基(式(S−1))145m
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。n−ブチルアルデヒド 180mg(2.50ミリ
モル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62ミリモ
ル)を用い、反応温度は−80℃で12時間反応させた。シ
リカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル
=5:1)で精製し、(R)−2−ヒドロキシペンタン
ニトリルをえた(単離収量 181mg、収率73%、光学純度
57%ee)。
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。n−ブチルアルデヒド 180mg(2.50ミリ
モル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62ミリモ
ル)を用い、反応温度は−80℃で12時間反応させた。シ
リカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル
=5:1)で精製し、(R)−2−ヒドロキシペンタン
ニトリルをえた(単離収量 181mg、収率73%、光学純度
57%ee)。
【0077】 1H-NMR(CDCl3 )δ:4.48(t,J=6.71Hz,1
H), 3.9〜3.6(br s,1H), 2.1 〜1.3(m,4H), 0.99(t,J=
7.32Hz,3H)
H), 3.9〜3.6(br s,1H), 2.1 〜1.3(m,4H), 0.99(t,J=
7.32Hz,3H)
【0078】
【化21】
【0079】(C=0.9 、クロロホルム) 実施例20 実施例9にしたがい、シッフ塩基(式(S−1))145m
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。n−デシルアルデヒド 390mg(2.50ミリ
モル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62ミリモ
ル)を用い、反応温度は−78℃で36時間反応させた。シ
リカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル
=5:1)で精製し、(R)−2−ヒドロキシドデカン
ニトリルをえた(単離収量 220mg、収率48%、光学純度
66%ee)。
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。n−デシルアルデヒド 390mg(2.50ミリ
モル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62ミリモ
ル)を用い、反応温度は−78℃で36時間反応させた。シ
リカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル
=5:1)で精製し、(R)−2−ヒドロキシドデカン
ニトリルをえた(単離収量 220mg、収率48%、光学純度
66%ee)。
【0080】 1H-NMR(CDCl3 )δ:4.47(t,J=6.71Hz,1
H), 2.9〜2.7(br s,1H), 1.8 〜1.2(m,19H)
H), 2.9〜2.7(br s,1H), 1.8 〜1.2(m,19H)
【0081】
【化22】
【0082】(C=1.3 、クロロホルム) 実施例21 実施例9にしたがい、シッフ塩基(式(S−1))145m
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。イソブチルアルデヒド 180mg(2.50ミリ
モル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62ミリモ
ル)を用い、反応温度は−80℃で36時間反応させた。シ
リカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル
=5:1)で精製し、(R)−2−ヒドロキシ−3−メ
チルブタンニトリルをえた(単離収量 174mg、収率70
%、光学純度34%ee)。
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。イソブチルアルデヒド 180mg(2.50ミリ
モル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62ミリモ
ル)を用い、反応温度は−80℃で36時間反応させた。シ
リカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル
=5:1)で精製し、(R)−2−ヒドロキシ−3−メ
チルブタンニトリルをえた(単離収量 174mg、収率70
%、光学純度34%ee)。
【0083】
【化23】
【0084】(C=1.3 、クロロホルム) 実施例22 実施例9にしたがい、シッフ塩基(式(S−1))145m
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。シクロヘキサンカルボキシアルデヒド 2
80mg(2.50ミリモル)、シアン化トリメチルシリル0.75
ml(5.62ミリモル)を用い、反応温度は−78℃で12時間
反応させた。シリカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=5:1)で精製し、(R)−2−シク
ロヘキシル−2−ヒドロキシアセトニトリルをえた(単
離収量 251mg、収率72%、光学純度65%ee)。
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。シクロヘキサンカルボキシアルデヒド 2
80mg(2.50ミリモル)、シアン化トリメチルシリル0.75
ml(5.62ミリモル)を用い、反応温度は−78℃で12時間
反応させた。シリカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=5:1)で精製し、(R)−2−シク
ロヘキシル−2−ヒドロキシアセトニトリルをえた(単
離収量 251mg、収率72%、光学純度65%ee)。
【0085】 1H-NMR(CDCl3 )δ:4.27(d,J=6.1Hz,1
H), 3.0 〜2.6(br s,1H), 2.0 〜1.0(m,11H)
H), 3.0 〜2.6(br s,1H), 2.0 〜1.0(m,11H)
【0086】
【化24】
【0087】(C=3.8 、クロロホルム) 実施例23 実施例9にしたがい、シッフ塩基(式(S−1))145m
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。ピバルアルデヒド 215mg(2.50ミリモ
ル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62ミリモ
ル)を用い、反応温度は−80℃で36時間反応させた。シ
リカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル
=5:1)で精製し、(R)−2−ヒドロキシ−3,3
−ジメチルブタンニトリルをえた(単離収量 108mg、収
率38%、光学純度70%ee)。
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。ピバルアルデヒド 215mg(2.50ミリモ
ル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62ミリモ
ル)を用い、反応温度は−80℃で36時間反応させた。シ
リカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル
=5:1)で精製し、(R)−2−ヒドロキシ−3,3
−ジメチルブタンニトリルをえた(単離収量 108mg、収
率38%、光学純度70%ee)。
【0088】 1H-NMR(CDCl3 )δ:4.05(s,1H), 2.8 〜
2.4(br s,1H), 1.00(s,9H)
2.4(br s,1H), 1.00(s,9H)
【0089】
【化25】
【0090】(C=1.0 、クロロホルム) 実施例24 実施例9にしたがい、シッフ塩基(式(S−1))145m
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。(E)−シンナムアルデヒド 330mg(2.
50ミリモル)、シアン化トリメチルシラン0.75ml(5.62
ミリモル)を用い、反応温度は−80℃で36時間反応させ
た。シリカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸
エチル=5:1)で精製し、(R)−(E)−2−ヒド
ロキシ−4−フェニル−3−ブテンニトリルをえた(単
離収量 283mg、収率71%、光学純度72%ee)。
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。(E)−シンナムアルデヒド 330mg(2.
50ミリモル)、シアン化トリメチルシラン0.75ml(5.62
ミリモル)を用い、反応温度は−80℃で36時間反応させ
た。シリカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸
エチル=5:1)で精製し、(R)−(E)−2−ヒド
ロキシ−4−フェニル−3−ブテンニトリルをえた(単
離収量 283mg、収率71%、光学純度72%ee)。
【0091】
【化26】
【0092】(C=1.9 、クロロホルム) 実施例25 実施例9にしたがい、シッフ塩基(式(S−1))145m
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。(E)−クロトンアルデヒド 175mg(2.
50ミリモル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62
ミリモル)を用い、反応温度は−80℃で36時間反応させ
た。シリカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸
エチル=5:1)で精製し、(R)−(E)−2−ヒド
ロキシ−3−ペンテンニトリルをえた(単離収量 146m
g、収率60%、光学純度89%ee)。
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。(E)−クロトンアルデヒド 175mg(2.
50ミリモル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62
ミリモル)を用い、反応温度は−80℃で36時間反応させ
た。シリカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸
エチル=5:1)で精製し、(R)−(E)−2−ヒド
ロキシ−3−ペンテンニトリルをえた(単離収量 146m
g、収率60%、光学純度89%ee)。
【0093】 1H-NMR(CDCl3 )δ:6.1(m,1H), 5.63(d
d,J=15.26,J=4.88Hz,1H), 4.93(d,J=6.11Hz,1H), 4.1
〜3,8(br s, 1H), 1.79(d,J=6.10Hz,3H)
d,J=15.26,J=4.88Hz,1H), 4.93(d,J=6.11Hz,1H), 4.1
〜3,8(br s, 1H), 1.79(d,J=6.10Hz,3H)
【0094】
【化27】
【0095】(C=0.3 、クロロホルム) 実施例26 実施例9にしたがい、シッフ塩基(式(S−1))145m
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。アクロレイン 140mg(2.50ミリモル)、
シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62ミリモル)を用
い、反応温度は−80℃で36時間反応させた。シリカゲル
カラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル=5:
1)で精製し、2−ヒドロキシ−3−ブテンニトリルを
えた(単離収量93mg、収率45%、光学純度63%ee)。
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。アクロレイン 140mg(2.50ミリモル)、
シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62ミリモル)を用
い、反応温度は−80℃で36時間反応させた。シリカゲル
カラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル=5:
1)で精製し、2−ヒドロキシ−3−ブテンニトリルを
えた(単離収量93mg、収率45%、光学純度63%ee)。
【0096】
【化28】
【0097】(C=0.75、クロロホルム) 実施例27 実施例9にしたがい、シッフ塩基(式(S−1))145m
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。メタクロレイン 175mg(2.50ミリモ
ル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62ミリモ
ル)を用い、反応温度は−80℃で36時間反応させた。シ
リカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル
=5:1)で精製し、2−ヒドロキシ−3−メチル−3
−ブテンニトリルをえた(単離収量 124mg、収率50%、
光学純度85%ee)。
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。メタクロレイン 175mg(2.50ミリモ
ル)、シアン化トリメチルシリル0.75ml(5.62ミリモ
ル)を用い、反応温度は−80℃で36時間反応させた。シ
リカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル
=5:1)で精製し、2−ヒドロキシ−3−メチル−3
−ブテンニトリルをえた(単離収量 124mg、収率50%、
光学純度85%ee)。
【0098】
【化29】
【0099】(C=1.29、クロロホルム) 実施例28 実施例9にしたがい、シッフ塩基(式(S−1))145m
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。3,3−ジメチルアクロレイン 209mg
(2.49ミリモル)、シアン化トリメチルシラン0.75ml
(5.62ミリモル)を用い、反応温度は−80℃で40時間反
応させた。シリカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=5:1)で精製し、(R)−2−ヒド
ロキシ−4−メチルペンテンニトリルをえた(単離収量
174mg、収率63%、光学純度89%ee)。
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。3,3−ジメチルアクロレイン 209mg
(2.49ミリモル)、シアン化トリメチルシラン0.75ml
(5.62ミリモル)を用い、反応温度は−80℃で40時間反
応させた。シリカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=5:1)で精製し、(R)−2−ヒド
ロキシ−4−メチルペンテンニトリルをえた(単離収量
174mg、収率63%、光学純度89%ee)。
【0100】 1H-NMR(CDCl3 )δ:5.40(dq,1H), 5.11
(d,1H), 3.48(bs,1H), 1.78(dd,6H)
(d,1H), 3.48(bs,1H), 1.78(dd,6H)
【0101】
【化30】
【0102】(C=0.70、クロロホルム) 実施例29 実施例9にしたがい、シッフ塩基(式(S−1))145m
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。2,3−ジメチルアクロレイン 209mg
(2.49ミリモル)、シアン化トリメチルシラン0.75ml
(5.62ミリモル)を用い、反応温度は−80℃で40時間反
応させた。シリカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=5:1)で精製し、(R)−2−ヒド
ロキシ−4−メチルペンテンニトリルをえた(単離収量
174mg、収率63%、光学純度96%ee)。
g (0.55ミリモル)を塩化メチレン 2.5mlに溶解し、チ
タニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.50ミリモ
ル)を加えた。2,3−ジメチルアクロレイン 209mg
(2.49ミリモル)、シアン化トリメチルシラン0.75ml
(5.62ミリモル)を用い、反応温度は−80℃で40時間反
応させた。シリカゲルカラム(溶出溶媒 n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=5:1)で精製し、(R)−2−ヒド
ロキシ−4−メチルペンテンニトリルをえた(単離収量
174mg、収率63%、光学純度96%ee)。
【0103】 1H-NMR(CDCl3 )δ:5.84(m,1
H), 4.84(s,1H), 3.43(bs,1
H), 1.73(m,6H)
H), 4.84(s,1H), 3.43(bs,1
H), 1.73(m,6H)
【0104】
【化31】
【0105】(C=1.0 、クロロホルム)
【0106】
【発明の効果】本発明の方法により、少量の触媒、溶媒
を用い、短い反応時間および低い反応温度で、光学活性
シアノヒドリン類を再現性良く良好な光学純度および収
率でえることができる。本発明の方法は操作も簡便であ
り、工業的にも応用できるすぐれた方法である。
を用い、短い反応時間および低い反応温度で、光学活性
シアノヒドリン類を再現性良く良好な光学純度および収
率でえることができる。本発明の方法は操作も簡便であ
り、工業的にも応用できるすぐれた方法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 255/31 6917−4H 255/36 6917−4H 255/37 6917−4H 255/53 6917−4H C07D 333/24 // C07B 61/00 300
Claims (7)
- 【請求項1】 光学活性β−アミノアルコール類と一般
式(I) : 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 およびR4 はそれぞれ独立に
水素原子、ヒドロキシル基、アルキル基、アルコキシ
基、アラルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表
わすか、R1 とR2 、R2 とR3 またはR3 とR4 がそ
れぞれ独立に芳香環を形成する)で示されるヒドロキシ
アルデヒドとの反応によってえられたシッフ塩基のチタ
ニウム錯体を触媒として、アルデヒド類にシアノ化剤を
作用させることを特徴とする光学活性シアノヒドリン類
の製造法。 - 【請求項2】 ヒドロキシアルデヒドとしてサリチルア
ルデヒドまたは3-t-ブチルサリチルアルデヒドを用いる
請求項1記載の製造法。 - 【請求項3】 シッフ塩基のチタニウム錯体をシッフ塩
基とチタニウムテトラアルコキシドから調製する請求項
1または2記載の製造法。 - 【請求項4】 チタニウムテトラアルコキシドとしてチ
タニウムテトライソプロポキシドを使用する請求項3記
載の製造法。 - 【請求項5】 シアノ化剤としてシアン化水素またはト
リアルキルシリルシアニドを使用する請求項1、2、3
または4記載の製造法。 - 【請求項6】 トリアルキルシリルシアニドとしてトリ
メチルシリルシアニドを使用する請求項5記載の製造
法。 - 【請求項7】 ハロゲン化炭化水素を溶媒として使用す
る請求項1、2、3、4、5または6記載の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4051781A JPH05112518A (ja) | 1991-08-30 | 1992-03-10 | 光学活性シアノヒドリン類の高効率製造法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22023891 | 1991-08-30 | ||
JP3-220238 | 1991-08-30 | ||
JP4051781A JPH05112518A (ja) | 1991-08-30 | 1992-03-10 | 光学活性シアノヒドリン類の高効率製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05112518A true JPH05112518A (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=26392346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4051781A Pending JPH05112518A (ja) | 1991-08-30 | 1992-03-10 | 光学活性シアノヒドリン類の高効率製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05112518A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006041000A1 (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-20 | Mitsui Chemicals, Inc. | チタン化合物及び光学活性シアノヒドリン類の製造法 |
JP2011057606A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Mitsui Chemicals Inc | イミンの不斉シアノ化方法 |
-
1992
- 1992-03-10 JP JP4051781A patent/JPH05112518A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006041000A1 (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-20 | Mitsui Chemicals, Inc. | チタン化合物及び光学活性シアノヒドリン類の製造法 |
US7732544B2 (en) | 2004-10-15 | 2010-06-08 | Mitsui Chemicals, Inc. | Titanium compound and process for producing optically active cyanohydrins |
JP4758907B2 (ja) * | 2004-10-15 | 2011-08-31 | 三井化学株式会社 | チタン化合物及び光学活性シアノヒドリン類の製造法 |
JP2011057606A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Mitsui Chemicals Inc | イミンの不斉シアノ化方法 |
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