JPH05111106A - トロリー線用集電装置 - Google Patents
トロリー線用集電装置Info
- Publication number
- JPH05111106A JPH05111106A JP26751691A JP26751691A JPH05111106A JP H05111106 A JPH05111106 A JP H05111106A JP 26751691 A JP26751691 A JP 26751691A JP 26751691 A JP26751691 A JP 26751691A JP H05111106 A JPH05111106 A JP H05111106A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spring piece
- current collector
- trolley wire
- contact member
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Current-Collector Devices For Electrically Propelled Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】バネ片と接点部材を用いることにより、摩耗粉
の発生を抑え、且つ装置の簡素化と低コスト化を可能に
するこの種の集電装置を提供することにある。 【構成】移動機器に牽引されるようなブラケット12に
固定されその固定部分からトロリー線の摺動面側に張り
出されたバネ片10と、そのバネ片のトロリー線に最も
近づく部分で固定された接点部材11とを備えたもので
ある。なお、バネ片は、導電性のものとして接点部材を
溶接等により電気的に接続することで、リード導体を兼
ねることができる。
の発生を抑え、且つ装置の簡素化と低コスト化を可能に
するこの種の集電装置を提供することにある。 【構成】移動機器に牽引されるようなブラケット12に
固定されその固定部分からトロリー線の摺動面側に張り
出されたバネ片10と、そのバネ片のトロリー線に最も
近づく部分で固定された接点部材11とを備えたもので
ある。なお、バネ片は、導電性のものとして接点部材を
溶接等により電気的に接続することで、リード導体を兼
ねることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トロリー線の集電装置
に関し、特にクリーンルーム等の塵埃を嫌う雰囲気で有
用なこの種の集電装置を提供しようとするものである。
に関し、特にクリーンルーム等の塵埃を嫌う雰囲気で有
用なこの種の集電装置を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】トロリー線特に絶縁トロリー線のための
集電装置は、銅系の焼結合金またはカーボンブラシを摺
動素子とし、これを付圧用アームで支える構造であっ
た。
集電装置は、銅系の焼結合金またはカーボンブラシを摺
動素子とし、これを付圧用アームで支える構造であっ
た。
【0003】図4は、かかる集電装置の典型例を示した
もので、ブラシ1はこれにモールド一体化されたホルダ
2をクレビス3に装着している。クレビス3は、それ自
身の棒状部3aを円筒状のクレビス受け4に挿通するこ
とで軸支されている。クレビス受け4は、平行リンク式
のアーム5の一端側でリベット等で連結されている。ア
ーム5の反対端は、円筒状の軸受6にリベット等で連結
され、その軸受6をシャフトに被挿させることにより、
アームを揺動可能に支えている。アーム5は、一対の平
行なアーム部分5a,5aの間に引っ張りバネ7を斜め
に張架させることで、先端が上方向に押し上げられるよ
うになり、もって、ブラシ1がトロリー線の摺動面に押
し付けられるようになる。なお、8はブラシに接続され
たリード線である。また、Tはトロリー線である。
もので、ブラシ1はこれにモールド一体化されたホルダ
2をクレビス3に装着している。クレビス3は、それ自
身の棒状部3aを円筒状のクレビス受け4に挿通するこ
とで軸支されている。クレビス受け4は、平行リンク式
のアーム5の一端側でリベット等で連結されている。ア
ーム5の反対端は、円筒状の軸受6にリベット等で連結
され、その軸受6をシャフトに被挿させることにより、
アームを揺動可能に支えている。アーム5は、一対の平
行なアーム部分5a,5aの間に引っ張りバネ7を斜め
に張架させることで、先端が上方向に押し上げられるよ
うになり、もって、ブラシ1がトロリー線の摺動面に押
し付けられるようになる。なお、8はブラシに接続され
たリード線である。また、Tはトロリー線である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の集電装置では、
銅系の焼結合金またはカーボン等でブラシを形成してい
るために、摺動走行過程でブラシの摩耗粉が多量に発生
して周囲にまき散らすという問題があった。かかる摩耗
粉は、周囲の汚損を進行させるので、塵埃を嫌うところ
では明らかに好ましくない。
銅系の焼結合金またはカーボン等でブラシを形成してい
るために、摺動走行過程でブラシの摩耗粉が多量に発生
して周囲にまき散らすという問題があった。かかる摩耗
粉は、周囲の汚損を進行させるので、塵埃を嫌うところ
では明らかに好ましくない。
【0005】また、バネを懸架したアームでブラシのト
ロリー線に対する付圧力を発生させる等、多くの部品を
用いて組み立てるため構造が複雑であり、組み立てが厄
介で製品価額も割高であった。
ロリー線に対する付圧力を発生させる等、多くの部品を
用いて組み立てるため構造が複雑であり、組み立てが厄
介で製品価額も割高であった。
【0006】本発明は、上記の問題点に鑑み、摩耗粉の
発生を抑え、且つ装置の簡素化と低コスト化を可能にす
るこの種の集電装置を提供することに目的がある。
発生を抑え、且つ装置の簡素化と低コスト化を可能にす
るこの種の集電装置を提供することに目的がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によって提供する
集電装置は、移動機器に牽引されるように固定されその
固定部分からトロリー線の摺動面側に張り出されたバネ
片と、そのバネ片のトロリー線に最も近づく部分で固定
された接点部材とを備えたことを特徴とする。
集電装置は、移動機器に牽引されるように固定されその
固定部分からトロリー線の摺動面側に張り出されたバネ
片と、そのバネ片のトロリー線に最も近づく部分で固定
された接点部材とを備えたことを特徴とする。
【0008】上記の装置において、バネ片は、導電性の
バネ材とすることで、接点部材のリード導体とすること
が可能である。その場合、バネ材としては、ベリリウム
銅(C1700P−HM,BeCuP10−HT)やバ
ネ用りん青銅(C5210P−EH)などが適してい
る。
バネ材とすることで、接点部材のリード導体とすること
が可能である。その場合、バネ材としては、ベリリウム
銅(C1700P−HM,BeCuP10−HT)やバ
ネ用りん青銅(C5210P−EH)などが適してい
る。
【0009】上記のバネ片は、移動機器に牽引されるブ
ラケットに対して固定支持されるが、その態様は幾つか
ある。例えば、バネ片を片持ちばり式に取り付け、自由
端側に接点部材を固定する態様である。或いは、バネ片
をループ状に曲げて両端をブラケットに固定するものと
し、かかるループの張り出し部分に接点部材を固定する
ことも可能である。
ラケットに対して固定支持されるが、その態様は幾つか
ある。例えば、バネ片を片持ちばり式に取り付け、自由
端側に接点部材を固定する態様である。或いは、バネ片
をループ状に曲げて両端をブラケットに固定するものと
し、かかるループの張り出し部分に接点部材を固定する
ことも可能である。
【0010】なお、接点部材としての材料は、摺動接点
材料として用いられている、Ag,AgCdO,Ag
W,AgNi,AgPd,P・G・S合金などが良い。
材料として用いられている、Ag,AgCdO,Ag
W,AgNi,AgPd,P・G・S合金などが良い。
【0011】
【実施例】図1は、本発明のトロリー線用集電装置の第
一実施例を示すもので、10がバネ片で、11が接点部
材である。
一実施例を示すもので、10がバネ片で、11が接点部
材である。
【0012】バネ片10は、ベリリウム銅(C1700
P−HM,BeCuP10−HT)等の導電性を有する
もので、中央部分をブラケット12にねじ13で固定
し、両端を斜め上方に張り出してあり、従って、中央固
定部分を固定点として両側に延長する片部が片持ちばり
としており、両端は自由端となる。
P−HM,BeCuP10−HT)等の導電性を有する
もので、中央部分をブラケット12にねじ13で固定
し、両端を斜め上方に張り出してあり、従って、中央固
定部分を固定点として両側に延長する片部が片持ちばり
としており、両端は自由端となる。
【0013】接点部材11は、摺動接点材料をボタン型
としたもので、かかるバネ片10の自由端においてかし
め付けやろう付け若しくは溶接等によって電気的導通が
得られるように固定されている。
としたもので、かかるバネ片10の自由端においてかし
め付けやろう付け若しくは溶接等によって電気的導通が
得られるように固定されている。
【0014】14は、リード線にして、端末に取り付け
た圧着端子をもってねじ13の締め付けによってバネ片
10に電気的に接続している。
た圧着端子をもってねじ13の締め付けによってバネ片
10に電気的に接続している。
【0015】15は、移動機器に付帯するベースで、ブ
ラケット14をボルト16によって据え付けている。
ラケット14をボルト16によって据え付けている。
【0016】本実施例のように、バネ片の両端に接点部
材を取り付けることで、往復の摺動走行を可能にする。
材を取り付けることで、往復の摺動走行を可能にする。
【0017】図2は、本発明のトロリー線用集電装置の
第二実施例を示すものである。
第二実施例を示すものである。
【0018】本実施例の場合は、バネ片10′がループ
状に曲げて両端をブラケット12′にねじ13′で固定
することでトロリー線Tに対して張り出されている。接
点部材11′はかかるループの張り出し部分で固定され
ている。
状に曲げて両端をブラケット12′にねじ13′で固定
することでトロリー線Tに対して張り出されている。接
点部材11′はかかるループの張り出し部分で固定され
ている。
【0019】リード線14′は、ねじ13′によってバ
ネ片10′に電気的接続が得られるように取り付けられ
れば良い。本実施例の場合も前述した実施例と同様に往
復の摺動走行を可能にする。
ネ片10′に電気的接続が得られるように取り付けられ
れば良い。本実施例の場合も前述した実施例と同様に往
復の摺動走行を可能にする。
【0020】図3は、本発明のトロリー線用集電装置の
第三実施例を示すものである。
第三実施例を示すものである。
【0021】本実施例の場合は、バネ片10″を略Uの
字状に成形して、一端をブラケット12″にねじ13″
で固定し、円弧状部分をトロリー線Tに対して張り出さ
せ、その部分で接点部材11″を固定してある。リード
線14″は、上記の実施例と同様にねじ13″でばね片
10″に電気的に接続すると良い。本実施例の場合は一
方通行(図面上では左方向)の摺動走行に適する。
字状に成形して、一端をブラケット12″にねじ13″
で固定し、円弧状部分をトロリー線Tに対して張り出さ
せ、その部分で接点部材11″を固定してある。リード
線14″は、上記の実施例と同様にねじ13″でばね片
10″に電気的に接続すると良い。本実施例の場合は一
方通行(図面上では左方向)の摺動走行に適する。
【0022】
【発明の作用・効果】以上説明したような本発明のトロ
リー線用集電装置であれば、バネ片自身がアームとなっ
てトロリー線に対する付圧を行うため、構造が単純化さ
れ、部品数を少なくすることができるため、製品コスト
の低減が図れる。また、コンパクト化も図れる。
リー線用集電装置であれば、バネ片自身がアームとなっ
てトロリー線に対する付圧を行うため、構造が単純化さ
れ、部品数を少なくすることができるため、製品コスト
の低減が図れる。また、コンパクト化も図れる。
【0023】また、接点部材を摺動素子としているの
で、摩耗粉の発生を大幅に少なくすることができ、特に
塵埃を嫌うクリーンルームへの適用が可能となる。
で、摩耗粉の発生を大幅に少なくすることができ、特に
塵埃を嫌うクリーンルームへの適用が可能となる。
【図1】本発明のトロリー線用集電装置の第一実施例を
示し、(イ)は平面図、(ロ)は正面図である。
示し、(イ)は平面図、(ロ)は正面図である。
【図2】本発明のトロリー線用集電装置の第二実施例を
示す用部説明図である。
示す用部説明図である。
【図3】本発明のトロリー線用集電装置の第三実施例を
示す用部説明図である。
示す用部説明図である。
【図4】従来のトロリー線用集電装置の例を示す正面図
である。
である。
10,10′,10″ バネ片 11,11′,11″ 接点部材 12,12′,12″ ブラケット 13,13′,13″ ねじ 14,14′,14″ リード線 15 ベース 16 ボルト
フロントページの続き (72)発明者 宮下 謙太郎 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内
Claims (4)
- 【請求項1】移動機器に牽引されるように固定されその
固定部分からトロリー線の摺動面側に張り出されたバネ
片と、そのバネ片のトロリー線に最も近づく部分で固定
された接点部材とを備えたことを特徴とするトロリー線
用集電装置。 - 【請求項2】上記バネ片が導電性バネ材からなり、それ
に接点部材が電気的に導通している請求項1記載の集電
装置。 - 【請求項3】上記バネ片は、移動機器に牽引されるブラ
ケットに片持ちばり式に取り付けられ、自由端側に接点
部材を固定している請求項1または2記載の集電装置。 - 【請求項4】上記バネ片は、移動機器に牽引されるブラ
ケットに両端を固定してループ状に張り出され、張り出
し部分に接点部材を固定している請求項1または2記載
の集電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26751691A JPH05111106A (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | トロリー線用集電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26751691A JPH05111106A (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | トロリー線用集電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05111106A true JPH05111106A (ja) | 1993-04-30 |
Family
ID=17445930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26751691A Pending JPH05111106A (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | トロリー線用集電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05111106A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996027516A1 (en) * | 1995-03-03 | 1996-09-12 | Masaru Tsuda | Flying railway vehicle and railway structure |
JP2012526955A (ja) * | 2009-05-22 | 2012-11-01 | ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | ダンパー |
CN112821160A (zh) * | 2021-02-03 | 2021-05-18 | 山西汾西重工有限责任公司 | 一种刚性导电装置 |
-
1991
- 1991-10-16 JP JP26751691A patent/JPH05111106A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996027516A1 (en) * | 1995-03-03 | 1996-09-12 | Masaru Tsuda | Flying railway vehicle and railway structure |
JP2012526955A (ja) * | 2009-05-22 | 2012-11-01 | ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | ダンパー |
CN112821160A (zh) * | 2021-02-03 | 2021-05-18 | 山西汾西重工有限责任公司 | 一种刚性导电装置 |
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