JPH0510967Y2 - - Google Patents

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JPH0510967Y2
JPH0510967Y2 JP5085988U JP5085988U JPH0510967Y2 JP H0510967 Y2 JPH0510967 Y2 JP H0510967Y2 JP 5085988 U JP5085988 U JP 5085988U JP 5085988 U JP5085988 U JP 5085988U JP H0510967 Y2 JPH0510967 Y2 JP H0510967Y2
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flange
cooling
cooling water
masking plate
water
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  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は圧延H形鋼のフランジ冷却装置に関す
る。
[従来の技術] 周知の通り、通常の圧延H形鋼はフランジの厚
みに対してウエブの厚みが薄く形成されている。
従つて、仕上圧延終了後の時間の経過と共に、そ
の厚み差のためにフランジとウエブに冷却速度差
が生じ、製品の長さ方向に曲がりを生ずるか又は
ウエブに冷却ウエブ波が発生する。フランジとウ
エブの温度差を縮小するため、圧延中または圧延
終了後の製品フランジ面に対して冷却水を噴射し
て冷却する手段が周知であり、一般には圧延ライ
ンの左右及び長さ方向に冷却ノズル群を配置した
冷却装置が使用されている。
ところで、近時、フランジ厚みに対するウエブ
厚みの比が更に大きい、いわゆる薄肉ウエブH形
鋼が圧延によつて製造されるようになつたが、従
来の冷却装置では目的を達成できないことが分か
つた。即ち、従来の冷却装置ではフランジ面に対
向して噴射した冷却水の飛散水が製品のウエブ面
にかかつてしまい、ウエブが過度に冷却され、特
にフランジとウエブの微妙な温度調整が必要とさ
れる薄肉ウエブH形鋼の場合には、冷却ウエブ波
を防止することが困難であつた。
ウエブへの冷却水の被水を防止する手段として
例えば、特開昭62−248507号公報のH形鋼のフラ
ンジ冷却装置が提案されている。この装置は第3
図に示すようにH形鋼1のフランジ1aと冷却ノ
ズル2との間に鉛直方向に移動自在なマスキング
プレート3を設け、フランジ幅情報またはフラン
ジ幅方向温度情報の少なくとも一方の情報に基づ
き、前記マスキングプレート3を鉛直方向に変移
させる手段である。ところが、この公知手段は第
4図に示す冷却水の噴流状態のように、冷却ノズ
ル2から拡がり角γで噴射された冷却水は角度γ1
だけマスキングプレート3で遮断され、角度γ2
噴流がフランジ方向への正規な噴流となる。とこ
ろで、マスキングプレート3に衝突した冷却水は
下記の3つの経路で滴下する。
マスキングプレート3の面上に沿つて真下へ
滴下する経路A。
マスキングプレート3の面上に衝突して跳ね
かえつた後、フランジ方向への正規な噴流に合
流する経路B。
マスキングプレート3の面上に衝突して跳ね
かえり、正規な噴流の系外へ飛散する経路C。
上記3つの経路のうち経路AとBの滴下水はフ
ランジ面への正規な噴流に合流するため、マスキ
ングプレート3で正規な噴流範囲になるよう遮断
してフランジ面への冷却水量を設定したつもりで
も、余分な滴下水が加わることになる。また、滴
下水が大きな粒状且つ、フランジ面に無作為に当
たるとフランジ面の均一な冷却は望めない。即
ち、圧延薄肉ウエブH形鋼のようにウエブとフラ
ンジの温度調整のために高度な冷却制御を行わな
ければならない場合、冷却水量設定にあたつて不
安定な外乱要因は可能な限り排除すべきである。
[考案が解決しようとする課題] 本考案は上記のような従来の問題点を解決する
もので、マスキングプレートを使用したH形鋼の
フランジ冷却装置において、マスキングプレート
に衝突した余分な冷却水を正規なフランジ冷却水
噴流に合流する以前に捕捉して排出し、フランジ
冷却制御の制度を向上させることを課題とする。
[課題を解決するための手段] H姿勢で載置または搬送中の圧延H形鋼のフラ
ンジ外面と該フランジ外面に対向して設けられた
冷却水噴射ノズルとの間にマスキングプレートを
有するH形鋼の冷却装置において、前記冷却水噴
射ノズルに面する側のマスキングプレート下端に
沿つて水受樋を突設するとともに該水受樋の側板
もしくは底板の傾き方向を前記冷却水噴射ノズル
の軸線に近似するように形成したことを要旨とす
るものである。
[作用・実施例] 第1図は本考案の装置例であり、搬送テーブル
4で搬送されるH形鋼1のフランジ1aの両側方
(図面では右半分のみ図示している。)にはマスキ
ングプレート3が設けられている。このマスキン
グプレート3の下端にはその長さ方向に沿い、且
つ冷却ノズル2に面する側に水受樋5が前記マス
キングプレート3のプレート面からSの距離だけ
突出するよう取りつけらている。冷却水排出管6
の一端は前記水受樋5の側板に貫通して接続さ
れ、他の一端は冷却系外へ排出するよう構成され
ている。なお、搬送テーブル4からマスキングプ
レート3の下端までの高さXはH形鋼のフランジ
幅に応じ、周知の位置調整機構によりマスキング
プレート3の鉛直方向位置が予め決定されてい
る。
冷却ノズル2から噴射された冷却水のうち、マ
スキングプレート3に衝突した冷却水噴流は水受
樋5で受け止められ、冷却水排出管6で排出され
る。一方、H形鋼1のフランジ1aを冷却すべき
正規な冷却水噴流はマスキングプレート3の下端
より下方からフランジ1aを冷却する。即ち、フ
ランジ1aに対する冷却水噴流にはマスキングプ
レート3に衝突して滴下する余分な冷却水が混流
することはない。
第2図は水受樋5の形状に係わる他の実施例を
示す。第2図aはH形鋼1の斜め上方に冷却ノズ
ル2が位置する場合、水受樋5の側板5aの傾き
方向をノズル2の軸線Pに近似した勾配に設定し
た例である。第2図bは同様にH形鋼1の斜め下
方または側方に冷却ノズル2が位置する場合に
は、水受樋5の底板5aの傾き方向をノズル2の
軸線Pに近似した勾配に設定した例を示す。この
ようにH形鋼1とノズル2との相対的な位置関係
により水受樋5の形状を選択することによつて、
水受樋5に衝突して滴下する冷却水の量を最小限
に阻止できる。
上記実施例では搬送テーブルで搬送中のH形鋼
を連続的に冷却する場合を説明したが、H形鋼を
静置した状態で冷却する場合でも本考案装置は使
用できることは勿論である。
[考案の効果] H形鋼のフランジ冷却に際し、本考案冷却装置
を使用することにより、マスキングプレートに冷
却水が衝突することによつて生ずる冷却水の滴下
が防止される結果、正規なフランジ冷却のための
冷却水噴流にこの滴下水が含まれることはない。
従つてH形鋼フランジの冷却制御が極めて高精度
に行えるので、特に精密な冷却制御が要求される
薄肉ウエブH形鋼の製造にあたつては充分な実用
的効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の斜視図、第2図は本考案
装置の他の実施例を示す正面断面略図、第3図は
従来の冷却装置を示す正面断面略図、第4図は従
来の冷却装置における冷却水の噴流状態を示す正
面略図。 1……H形鋼、2……冷却ノズル、3……マス
キングプレート、4……搬送テーブル、5……水
受樋、6……冷却水排出管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. H姿勢で載置または搬送中の圧延H形鋼のフラ
    ンジ外面と該フランジ外面に対向して設けられた
    冷却水噴射ノズルとの間にマスキングプレートを
    有するH形鋼の冷却装置において、前記冷却水噴
    射ノズルに面する側のマスキングプレート下端に
    沿つて水受樋を突設するとともに該水受樋の側板
    もしくは底板の傾き方向を前記冷却水噴射ノズル
    の軸線に近似するように形成したことを特徴とす
    るH形鋼のフランジ冷却装置。
JP5085988U 1988-04-18 1988-04-18 Expired - Lifetime JPH0510967Y2 (ja)

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JP5085988U JPH0510967Y2 (ja) 1988-04-18 1988-04-18

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JP5085988U JPH0510967Y2 (ja) 1988-04-18 1988-04-18

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Publication Number Publication Date
JPH01153806U JPH01153806U (ja) 1989-10-23
JPH0510967Y2 true JPH0510967Y2 (ja) 1993-03-17

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