JPH0510896Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、空気清浄装置、特に、集塵機能と
ともに脱臭機能を有する空気清浄装置に関するも
のである。

〔従来の技術〕

従来のこの種の空気清浄装置の一例として、第
５図に、特開昭60−87823号公報に開示された空
気清浄装置の断面側面図を示す。この空気清浄装
置は、除塵および消臭を目的としており、フアン
駆動装置６に電源を供給すると、フアン５が回転
し、汚れた空気８が吸入口２よりケーシング１内
に取り込まれる。取り込まれた汚れた空気８は、
まず除塵用フイルタを通過し、この際に、ごむ、
粉塵等が除塵され、次に脱臭用フイルタ４により
残つた悪臭を取り除き、清浄空気９は、吸出口７
よりケーシング１外に放出される。

しかしながら、以上のような構成においては、
長時間、装置を使用すると、脱臭液の成分が徐々
に脱臭用フイルタ４上に飛散して、脱臭効果が低
下するなどの問題点があつた。

このため、例えば第６，７図に破断正面図と、
その側断面図を示すような脱臭装置内蔵空気清浄
機が提案されている。前記第５図におけると同一
（相当）構成要素は同一符号で表わす。

まず、空気の清浄化を行なうために、電源スイ
ツチ１７を投入すると、フアン駆動装置６に電源
が供給され、フアン５が回転を開始する。フアン
５により生じた負圧により、汚れた空気８が吸入
口２よりケーシング１内部へ導入され、吸入口２
の下流に配設されたプレフイルタ１６により大き
な粉塵、ごみ等が取り除かれる。さらに、プレフ
イルタ１６により除去できなかつた小さな粉塵
は、粉塵用フイルタ３により除去される。

ここにおいて、汚れた空気８の粉塵等は除去さ
れるが、悪臭は残つているため、消臭スイツタ１
８を投入すると、ポンプ１３に電源が供給され、
脱臭液タンク１１に収納されている消臭液１０を
吸い上げ、嵌合部１２、ポンプ１３内部、導管１
４を経由し、噴射口１５より除塵用フイルタ３上
に滴下する。すると、滴下された脱臭液１０の脱
臭効果により、汚れた空気８が除塵用フイルタ３
を通過した際に、除塵されると同時に悪臭も除去
され、清掃空気９が吹出口７よりケーシング１外
部へと吹出される。

第８図は、前記嵌合部１２が消臭液タンク１１
を嵌合したときの要部断面図であり、１９は脱臭
液タンク１１のキヤツプで、このキヤツプ１９の
中心部には、ばね２１およびバルブ２２により構
成されたロツド２０があり、ロツド２０先端部が
嵌合部１２に設けられている突起１２ａにより押
えられることにより、ロツド２０のバルブ２２が
開放され、消臭液１０が通過できるように構成さ
れている。２３は、脱臭液タンク１１の下部より
脱臭液１０を吸上げるための導管ホースである。
２４は、キヤツプ１９と嵌合部１２とをシールす
るためのＯリングである。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従来例の脱臭装置内蔵空気清浄装置は、以上の
ように構成されているため、第８図に示すよう
に、脱臭タンク１１の装着時には、嵌合部１２と
脱臭タンク１１のキヤツプ１９とを適確に使用名
が嵌合させることが必要であり、不用意に装着す
ると、嵌合部１２とキヤツプ１９とが歪んだ状態
で嵌合され、液洩れ（第８図１０）や、空気の吸
込み等が発生するという問題点があつた。

この考案は、上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、使用者が脱臭タンクの装着
嵌合を、簡単かつ確実に行うことができる脱臭装
置内蔵の空気清浄機を提供することを目的として
いる。

〔問題点を解決するための手段〕

このため、この考案においては、脱臭タンクの
側面ならびに、この脱臭タンクを収納するケーシ
ングの内面に、それぞれ相補の凸部と凹部のいず
れかを配設し、その嵌合により、脱臭タンク装着
時の位置決め用のガイドとするよう構成すること
により、前記目的を達成しようとするものであ
る。

〔作用〕

以上のような構成により、この考案の脱臭装置
内蔵の空気清浄装置においては、使用者が脱臭タ
ンクを装着する際に、これらをガイドとして他部
品との嵌合を確実に行うことができ、該嵌合部か
らの空気吸込や液洩れ等が防止される。

〔実施例〕

以下に、この考案を実施例に基づいて説明す
る。第１図は、この考案の一実施例により、ケー
シング１内の脱臭タンク収納部２８へ脱臭タンク
１１を収納する動作を示す要部破断斜視図であ
る。

（構成） ケーシング１内にねじ等で固定されている嵌合
部１２と、脱臭タンク１１に配設してあるキヤツ
プ１９とが、適正な位置に適確に嵌合されるよ
う、この考案に係わるガイドは、タンク１１の側
面上にみぞ状凹部２６を凹設するとともに、ケー
シング１のタンク収納部２８内面には、相補形状
のリブ状の凸部２７を突設し、両者を嵌合させる
ことにより、キヤツプ１９が嵌合部１２へ適確に
導びかれるように構成したものである。

第２図は、ケーシング１内にタンク１１が収納
された状態を示す要部断面図であり、ケーシング
１内面に配設された凸部２７と、タンク１１側面
に配設された凹部２６とが嵌合した状態を示す図
である。

第３図は、タンク１１の斜視図である。なお、
２６ａは凹部２６の入口に設けられた相手リブ２
７先端導入用の部分を示す。

（動作） 使用者がタンク収納部２８へタンク１１をセツ
トする作業時には、第１図に示すように、収納部
２８の開口部より矢印方向にタンク１１を移動さ
せる。まず、ケーシング１内面に配設された凸部
リブ２７が、タンク１１側面上に配設された凹部
みぞ２６のテーパ部２６ａの位置に当接し、この
テーパ部２６ａから凹部みぞ２６へ適確に導びか
れ、ケーシング１内に配設された嵌合部１２とキ
ヤツプ１９とが適正な位置関係で確実に嵌合され
るためのガイドとして、効果的に機能する。

（他の実施例） なお、上記実施例においては、凸部は、ケーシ
ング側、凹部はタンク側に配設した事例を示した
が、第４図に他の実施例の要部断面図を示す様
に、ケーシング１側に凹部２６、タンク１１側に
相補形状の凸部２７を配設しても同様の効果が得
られることはもちろんである。

（考案の効果） 以上、説明したように、この考案によれば、脱
臭タンクを使用者が装着セツトする時のケーシン
グ側嵌合部とタンクキヤツプとの適正、適確な嵌
合が、簡単かつ安価な構成により、確実に得られ
るようになり、空気の吸込みや液洩れ等が防止さ
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の一実施例による脱臭タン
クと、ケーシング収納部を示す要部破断斜視図、
第２図は、第１図のケーシング内に脱臭タンクが
収納された状態を示す要部断面図、第３図は、第
１図の脱臭タンクの斜視図、第４図は、他の実施
例を示す要部断面図、第５図は、従来の空気清浄
機の一例の断面側面図、第６図は、従来の脱臭装
置内蔵空気清浄機の一例の破断断面図、第７図
は、第６図の側断面図、第８図は、従来の嵌合部
要部の破断断面図である。 １……ケーシング、１１……脱臭タンク、１２
……嵌合部、１９……キヤツプ、２６……凹部、
２７……凸部。なお、各図中、同一符号は同一ま
たは相当構成要素を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 集塵機能と、脱臭剤を噴射する脱臭機能とを備
   えた空気清浄装置において、脱臭タンクの側面上
   ならびに該脱臭タンクを収納するケーシング内面
   に、それぞれ嵌合する相補の凸部および凹部のい
   ずれか一方を配設することにより、該脱臭タンク
   の位置決め用ガイドとするように構成したことを
   特徴とする空気清浄装置。