JPH05108908A - 情報記録担体及びこれを使用する情報処理装置 - Google Patents

情報記録担体及びこれを使用する情報処理装置

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JPH05108908A
JPH05108908A JP3297901A JP29790191A JPH05108908A JP H05108908 A JPH05108908 A JP H05108908A JP 3297901 A JP3297901 A JP 3297901A JP 29790191 A JP29790191 A JP 29790191A JP H05108908 A JPH05108908 A JP H05108908A
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probe electrode
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electrode
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JP3297901A
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Inventor
Toshihiko Miyazaki
俊彦 宮▲崎▼
Toshimitsu Kawase
俊光 川瀬
Masahiro Tagawa
昌宏 多川
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走査型トンネル顕微鏡の原理を応用した、駆
動制御が容易で小型かつ剛性の高い情報記録担体及び情
報処理装置を実現する。 【構成】 容器12内にXY方向走査機構15が固定さ
れ、その上の記録媒体基台16をXY面内で駆動する。
記録媒体基台16には記録媒体13が固定され、Z方向
微動機構19に保持されたプローブ電極14がこれに対
向している。Z方向微動機構19は容器12内に固定さ
れた押付け機構20に付勢された可動フレーム18に支
持されており、可動フレーム18と記録媒体基台16と
の間に鋼球17を介在することにより、プローブ電極1
4が記録媒体13に近接したままXY面内で移動可能
で、かつ微動時には鋼球17は転動せずに弾性変形す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走査型トンネル顕微鏡
の原理を応用し、例えば高密度かつ大容量を有する情報
記録担体及びこれを使用する情報処理装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年においてメモリ素子及びメモリシス
テムの用途は、コンピュータ及びその関連機器、ビデオ
ディスク、ディジタルオーディオディスク等の多岐に渡
り、エレクトロニクス産業の中核を成している。従来に
おいては、磁気メモリや半導体メモリが主流であった
が、最近のレーザー技術の進展に伴い、安価で高密度な
記録媒体を用いた光メモリ素子などが登場している。し
かし、今後のホームユースでのコンピュータ利用や画像
を中心とした情報産業化が進む上で、更に容量を大き
く、かつ容積を小さくしたメモリ装置或いは情報処理方
法の具現化が望まれている。
【0003】一方、近年において、導体の表面原子の電
子構造を直接観察できる走査型トンネル顕微鏡(以下、
STMと云う)が開発され、単結晶、非晶質を問わず実
空間で高い分解能の測定ができるようになっている。S
TMは微小電流を検知する方法を用いているため、測定
材料に損傷を与えずに、かつ低電力で観察できる利点を
有する。また、超高真空中のみならず大気中、溶液中で
も動作し、種々の材料に対して用いることができるため
広範囲な応用が期待されている。
【0004】特に、試料中に高分解能で情報を書込む記
録装置、また試料中に書き込まれた情報を高分解能で読
み出す再生装置としての応用が進められている。このよ
うにSTM技術を応用した装置では、プローブ電極と記
録媒体とを約1nm程度まで近付けるため、高度な精密
制御技術が必要とされている。また、記録再生速度を早
めるために複数のプローブ電極を有する記録再生装置も
出現している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このS
TMの原理を応用した従来技術において、プローブ電極
と記録媒体表面との距離をnmオーダで精密に制御する
必要がある。そのために両者の接近粗動機構や微動機
構、制御回路などが複雑になったり、装置が大型化する
等の問題が生ずる。また、プローブ電極と記録媒体との
間の剛性を高くしたいという要求もある。更に、複数の
プローブ電極を有する装置の場合は、複数のプローブ電
極の先端を連ねた面と記録媒体表面との面合わせ機構な
どが必要となり、制御回路等も複雑化する問題がある。
【0006】本発明の目的は、プローブ電極と記録媒体
との接近粗動機構を省略し、記録又は再生時のプローブ
電極と記録媒体との間隔制御が容易で、剛性が高く、S
TM技術を応用した情報記録担体及びこれを使用する情
報処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明の情報記録担体は、プローブ電極と、記録媒
体と、前記プローブ電極と前記記録媒体との間隔を規定
するための転動部材とを、外部に露出した接触電極を有
する容器内に収容したことを特徴とするものである。
【0008】また、上記特定発明に関連する本発明に係
る情報処理装置は、プローブ電極と、記録媒体と、前記
プローブ電極と前記記録媒体との間隔を規定するための
転動部材とを外部に露出した接触電極を有する容器内に
収容した情報記録担体に、前記接触電極を介して電気的
に接続し、前記プローブ電極と前記記録媒体との間に電
圧を印加し、前記プローブ電極に流れる電流を検出して
情報処理を行うことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】上述の構成を有する情報記録担体及びこれを使
用する情報処理装置は、記録媒体とプローブ電極の相対
的な粗動駆動時には転動部材が転動し、微動駆動時には
弾性変形することにより、記録媒体とプローブ電極が近
接状態に保たれたまま記録面内で駆動される。
【0010】
【実施例】本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は第1の実施例の構成図を示し、情報記録担
体11は容器12内に記録媒体13とプローブ電極14
及び走査手段を収納している。容器12の底部にXY方
向走査機構15が固定され、この走査機構15はその上
に取り付けられた記録媒体基台16を水平面内つまりX
Y面内で駆動可能に支持している。記録媒体基台16の
上面の中央には記録媒体13が固定され、記録媒体基台
16の周辺部の上面に接する鋼球17を介して可動フレ
ーム18が記録媒体13を覆うように支持されている。
【0011】可動フレーム18の内側に、下向きに円筒
型圧電素子から成るZ方向微動機構19が取り付けら
れ、Z方向微動機構19から下向きに電解研磨法で作成
したタングステン製のプローブ電極14が記録媒体13
に向けて突出され、上下方向に微小距離の移動が可能に
支持されている。一方、可動フレーム18の上面は押付
け機構20により下方に付勢され、押付け機構20の上
面は容器12の内壁に固定されている。
【0012】また、XY方向走査機構15には走査機構
駆動回路21の出力が接続され、Z方向微動機構19に
はZ方向駆動回路22の出力が接続されている。更に、
記録媒体13とプローブ電極14間には電圧印加回路2
3により電圧が印加され、電流増幅回路24により記録
媒体13とプローブ電極14間を流れる電流を検出でき
るようになっている。そして、これらの回路21〜24
はマイクロコンピュータ25に接続されている。
【0013】記録媒体13は下から順に、マイカを劈開
してして得られた平滑な基板と、この基板の上にAuを
エピタキシャル成長させた下地電極と、そして電気メモ
リ効果を有するスクアリリウム−ビス−6−オクチルア
ズレン(以下SOAZと略す)をLB法により8層累積
した記録層とを重ねて構成されている。
【0014】記録媒体13の表面は記録媒体基台16の
表面と平行になるように固定されている。XY方向走査
機構15は記録媒体13を搭載している記録媒体基台1
6をXY方向に走査させるものである。鋼球17の相互
間隔を保持するために図示しない保持器が鋼球17の周
囲に配置されており、鋼球17は可動フレーム18と記
録媒体基台16との間に介在され、プローブ電極14と
記録媒体13との距離を一定に保つようになっている。
鋼球17の直径と、記録媒体13の記録媒体基台16表
面からの高さと、可動フレーム18の鋼球17と接する
面からプローブ電極14の先端の飛出量つまりZ方向微
動機構19の可動範囲との関係は、プローブ電極14が
記録媒体13の表面を走査することができる関係にあ
り、鋼球17は可動フレーム18を介して押付け機構2
0により記録媒体基台16に弾性変形の範囲の力で押し
付けられている。鋼球17の直径の誤差は0.1μm以
下で、記録媒体基台16の表面及び可動フレーム18の
鋼球17が転動する部分の表面粗さは0.1μm以下と
されている。
【0015】鋼球17は記録媒体13のXY方向の粗動
の時には記録媒体基台16の周辺部上を転動し、記録再
生時などの数μmの移動時には弾性変形内で動く。即
ち、鋼球17は記録再生時には、可動フレーム18と記
録媒体基台16との間の構造体の役割を果たす。装置系
全体の制御を行うマイクロコンピュータ25は、Z方向
駆動回路22を介してZ方向微動機構19を駆動し、走
査機構駆動回路21を介してXY方向走査機構15を駆
動する。電圧印加回路23はマイクロコンピュータ25
からの指令信号により、プローブ電極14と記録媒体1
3との間に、記録時にはデータを書込むためのパルス状
電圧を印加し、再生時には読み出し電圧を印加し、また
消去時には消去用のパルス状電圧を印加する。電流増幅
回路24はプローブ電極14と記録媒体13との間に流
れる電流を増幅し、マイクロコンピュータ25に伝達す
る。これらの駆動回路などからの信号は、容器12の外
側に設けられた図示しない電極を介して容器12内の機
構等に接続されている。
【0016】動作時においては、情報記録担体11の運
搬時の衝撃などを考慮し、プローブ電極14は記録媒体
13から離されているので、最初にZ方向微動機構19
によって両者を接近させる。プローブ電極14と記録媒
体13の下地電極との間に電圧印加回路23から、例え
ば0.1Vの読み出し電圧を印加しながら、Z方向微動
機構19を駆動して、電流増幅回路24で検出される電
流が例えば10pAになるまで、プローブ電極14を記
録媒体13に近付けることで、両者を接触させることな
く、記録再生が可能な距離まで接近することができる。
このとき、予め鋼球17によってプローブ電極14と記
録媒体13との距離はZ方向微動機構19のみで接近で
きる距離まで接近しているので、電流を検出するまでの
時間は従来装置に比べて早くなっている。ここで、Z方
向微動機構19を保持し、プローブ電極14に対し記録
媒体13をXY方向走査機構15を用いて走査すること
で、記録再生が可能な状態になる。
【0017】実際に、この状態で読み出し情報を確認し
たところ情報は何も記録されていなかった。更に詳しく
は、記録媒体13を走査しながら得られる電流増幅回路
24の出力値はプローブ電極14と記録媒体13の下地
電極との間に流れる電流に換算して10pAの値であっ
た。
【0018】記録は記録媒体13を走査しながらプロー
ブ電極14が記録領域の書込み位置に至ると、電圧印加
回路23で書込み電圧を印加して行う。この書込み電圧
は電気メモリ効果を有する記録層がオン状態(低抵抗)
に変化するために充分な電圧である。書込みのタイミン
グなどはマイクロコンピュータ25からの制御信号によ
って制御される。記録媒体13をX方向に移動しながら
記録を行い、X方向1列分の記録が終了すると、Y方向
に1段ずれて次の列で同様にX方向1列分の記録を行
う。記録媒体13の走査中に、記録媒体13上の各書込
み位置で、書込み電圧が加えられる。これにより記録ビ
ットが形成されてゆく。
【0019】再生はプローブ電極14と記録媒体13の
下地電極との間に、例えば0.1Vの読み出し電圧を電
圧印加回路23により印加しながら、XY方向走査機構
15を用いて記録媒体13を記録時と同様の経路で走査
し、電流増幅回路24で電流変化を検出することにより
行う。読み出し電圧は記録層が抵抗値の変化を起こさな
いように充分に小さな値にする。実際に、記録媒体13
を走査しながら得られる電流増幅回路24の出力値は、
プローブ電極14と記録媒体13の下地電極の間に流れ
る電流に換算して記録ビットの位置では10nA以上で
あり、その他の個所では10pAの値であった。この電
流変化はコンピュータ25を通して外部装置へ伝えら
れ、読み出しのタイミングなどもコンピュータ25から
の制御信号によっている。
【0020】記録、再生何れの場合も、安定した記録再
生ができ、記録ビットの寸法は直径90nmであった。
実施例で使用したプローブ電極14は、タングステン棒
を電解研磨したものであるが、白金−ロジウムや白金−
イリジウム等の棒を電解研磨或いは機械研磨して用いて
も支障はない。また、Z方向微動機構19は円筒型圧電
素子を用いたが、バイモルフ型圧電素子などを用いるこ
ともできる。
【0021】図2は第2の実施例の断面図であり、情報
記録担体31は容器32内に複数のプローブ電極33を
有している。容器32内の底部にXY方向走査機構15
が固定され、記録媒体基台34を支持しており、記録媒
体基台34上に記録媒体35が固定されている。記録媒
体35と対向して可動フレーム18が設けられ、記録媒
体基台34と可動フレーム18との平行な向かい合った
面の間にルビー製の球36が介在されている。可動フレ
ーム18は上下に可動で、容器32の上板内側に接着固
定された弾性部材37により上方から付勢されている。
可動フレーム18には図示しないZ方向微動機構が複数
個設けられ、それぞれに電解研磨法で作成したタングス
テン製のプローブ電極33が先端を記録媒体35の表面
に近接して設けられている。
【0022】記録媒体35は表面研磨された石英ガラス
基板の上に真空蒸着法によりCrを5nm堆積させ、そ
の上にAuを30nm蒸着して下地電極を設け、その上
にLB法によりSOAZを6層積層した記録層を設けて
構成されている。記録媒体35の表面と記録媒体基台3
4の表面とは平行になるように固定されている。容器3
2内には複数のプローブ電極33の選択を行う選択器な
どを含む駆動回路38も設けられ、情報処理装置本体3
9の制御系からの信号や電源は容器32の外側に設けら
れた電極40を介して容器32内に供給される。情報処
理装置本体39には電極接続部41が設けられ、外部接
続部が電極40に接触し得るようになっている。容器3
2は情報処理装置本体39に対して矢印方向に着脱可能
であり、電気制御系は第1の実施例と同じ構成になって
いて、図示しないコンピュータにより制御される。
【0023】図3はプローブ電極33を主にZ方向つま
り記録媒体35の表面と垂直な方向に駆動する機構の斜
視図である。図示しない可動フレーム18に取り付けら
れたバイモルフ基台43には複数の孔部が形成され、こ
の孔部の中央に向かってバイモルフ梁44が形成され、
バイモルフ梁44のそれぞれの先端近傍から、バイモル
フ基台43の面に垂直な方向にプローブ電極33が突出
されている。バイモルフ梁44の断面構成は、上電極
(Au)/絶縁膜(Si34 )/圧電層(ZnO)/
絶縁膜(Si34 )/中電極(Au)/絶縁膜(Si
34 )/圧電層(ZnO)/絶縁膜(Si34 )/
下電極(Au)となっており、寸法は600μm×12
0μm、厚さ10μm程度のものを作製して用いた。
【0024】バイモルフ基台43の表面には配線領域4
5が形成され、バイモルフ梁44の電極40とプローブ
電極33とを駆動回路38に接続配線している。上中下
電極に電圧を加えバイモルフ梁44を駆動することで、
プローブ電極33を動かすことができ、印加電圧±10
Vで変位量として約4μmが得られる。なお、バイモル
フ梁44及びプローブ電極33の製作は、マイクロメカ
ニクス、或いはマイクロマシーニングと呼ばれているK.
E.Petersen,Proc.IEEE,70,420(1982) に基づく公知の方
法で行った。プローブ電極33からの信号線は、バイモ
ルフ梁44上を通り配線領域45上の回路に導かれ、最
終的には電極40の何れかと接続されている。また、各
バイモルフ梁44の制御信号を電極40から導く回路
も、配線領域45上に形成されている。
【0025】図4は情報記録担体31の断面図であり、
プローブ電極33と記録媒体35と球36との位置関係
を示している。バイモルフ梁44はプローブ電極33を
上下方向に駆動するよう支持し、バイモルフ基台43は
バイモルフ梁44を固定している。保持器46は可動フ
レーム18と記録媒体基台34の間にあって、球36の
相互間隔を保持している。球36の直径と、記録媒体3
5の記録媒体基台34表面からの高さと、可動フレーム
18の球36と接する面からプローブ電極33の先端の
飛出量つまりバイモルフ梁44の可動範囲との関係は、
プローブ電極33が記録媒体35の表面を走査すること
が充分にできる関係にある。
【0026】図5は情報処理装置から取り外した情報記
録担体31の斜視図である。先に説明したように、この
容器32内には複数のプローブ電極33に記録媒体35
が相対して配置され、プローブ電極33と記録媒体35
との間隔を定める球36と、プローブ電極33を動かす
微動機構としてのバイモルフ梁44と、記録媒体35を
動かすXY方向走査機構15とが内蔵されている。前側
面に露出された複数の電極40は、容器32内のプロー
ブ電極33と、記録媒体35の下地電極と、バイモルフ
梁44と、XY方向走査機構15とにそれぞれ電気的に
接続されている。横側面の前寄りには、情報処理装置本
体39へのセッティング用の案内溝47が設けられてい
る。
【0027】記録媒体35に情報の記録を行うには、第
1の実施例と同様にバイモルフ梁44を用いてプローブ
電極33を記録媒体35に近付け、図示しない電圧印加
回路により、例えば3.5Vの書込み電圧をプローブ電
極33と記録媒体35の間に印加することによって記録
媒体35の記録層が特性変化を起こし、電気抵抗の低い
部分(1ビットに相当)が生ずることを利用する。XY
方向走査機構15を用いて記録媒体35を走査しなが
ら、所望の位置へ書込み電圧を印加することにより記録
を行うことができる。
【0028】再生を行うには、書込み電圧より低い例え
ば0.2Vの読み出し電圧を電圧印加回路で加えなが
ら、XY方向走査機構15を用いて記録媒体35の表面
を記録時と同様に走査し、図示しない電流増幅回路で電
流変化を測定することにより行う。また、記録位置との
対応をとることで再生ができ、これらの制御は図示しな
いマイクロコンピュータで行う。
【0029】図6は第3の実施例を示し、情報処理装置
本体50に装着された情報記録担体51の断面図であ
る。電解研磨法で作成したタングステン製の複数のプロ
ーブ電極33を上下方向に微動可能に支持する図示しな
いバイモルフ梁44が、可動フレーム52上に形成され
ている。可動フレーム52は上面を容器53の上板の内
側に接着固定されている弾性部材37により上方から付
勢されており、ルビー製の4個の内球54と8個の外球
55を挟んで、回動可能な記録媒体基台56と対向して
いる。記録媒体57は第2の実施例のものと同様であ
り、SOAZの記録層と、Crを5nm堆積させその上
にAuを30nm蒸着した下地電極と、表面研磨された
石英ガラス基板とで構成されている。記録媒体57を固
定する円板状の記録媒体基台56は、記録媒体57の表
面と記録媒体基台56の表面とが平行になるようにされ
ている。記録媒体基台56の下面にはモータ接続部58
が固定されていて、容器53の下面に一部が露出されて
いる。モータ59は情報処理装置本体50に固定され、
モータ接続部58を介して記録媒体57を回転駆動する
ようになっている。
【0030】容器53は情報処理装置本体50に対して
矢印方向に着脱可能とされ、容器53内には複数のプロ
ーブ電極33の選択を行う選択器などを含む駆動回路3
8も設けられ、情報処理装置本体50の制御系からの信
号や電源は容器53の外側に面して設けられた電極40
を介して容器53内に供給されている。情報処理装置本
体50には電極接続部41が設けられ、電極40が取り
付けられている。電気制御系は第1の実施例と同様の構
成になっており、その回路等は図示しないコンピュータ
により制御される。
【0031】図7は構成部品の分解斜視図を示し、中心
に円形の穴を有する円板状の記録媒体57は円板状の記
録媒体基台56上に固定され、バイモルフ梁44が形成
されているシリコンウェハからなる可動フレーム52に
対向していて、内球54と外球55が記録媒体基台56
と可動フレーム52との介在され、プローブ電極33と
記録媒体57との間隔を定めている。4個の内球54は
略円板状の内保持器60により相互間隔を一定に保持さ
れ、8個の外球55は略円環状の外保持器61により同
様に保持されている。内球54と外球55の直径と、記
録媒体57の記録媒体基台56表面からの高さと、可動
フレーム52の下面からプローブ電極33の先端の飛出
量つまりバイモルフ梁44の可動範囲との関係は、プロ
ーブ電極33が記録媒体57の表面を走査することが十
分できる関係にある。バイモルフ梁44の形状は第2の
実施例と同様で図3に示すようになっている。また、可
動フレーム52上にはプローブ電極33からの電流信号
を増幅する電流増幅回路が搭載されている。
【0032】図8は情報処理装置から取り外した容器5
3の斜視図である。先に説明したように、この容器53
内には複数のプローブ電極33と記録媒体57が相対し
て配置され、プローブ電極33と記録媒体57との間隔
を定める内球54、外球55や、プローブ電極33を動
かす微動機構であるバイモルフ梁44などが内蔵されて
いる。電極40は容器53内のプローブ電極33と、記
録媒体57の下地電極と、バイモルフ梁44とにそれぞ
れ電気的に接続され、容器53の外面に露出されてい
る。容器53の電極40を有する面に垂直な側面には、
情報処理装置本体50へのセッティング時のための案内
溝62が形成されている。
【0033】記録媒体57に情報の記録を行うには、第
1の実施例と同様にバイモルフ梁44を用いてプローブ
電極33を記録媒体57に近付け、電圧印加回路により
例えば3.5Vの書込み電圧を印加することにより記録
媒体57の記録層が特性変化を起こし、電気抵抗の低い
部分(1ビットに相当)が生ずることを利用する。モー
タ59によりモータ接続部58を介して記録媒体57を
回動駆動しながら所望の位置に書込み電圧印加を行うこ
とで記録ができる。
【0034】再生を行うには、書込み電圧より低い例え
ば0.1Vの読み出し電圧を電圧印加回路で加えなが
ら、記録媒体57を記録時と同様に回動し、電流増幅回
路で電流変化を測定することで行う。記録位置との対応
をとることで再生ができる。これらの制御をマイクロコ
ンピュータで行う。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る情報記
録担体及びこれを使用する情報処理装置は、プローブ電
極と記録媒体との接近粗動機構が不要となり、小型化が
実現すし、プローブ電極と記録媒体との間の剛性が高く
なる。また、複数のプローブ電極を有する情報記録担体
を用いる場合に面合わせ機構が不要となり、走査機構等
が単純化され、信頼性が向上すると同時に情報記録媒体
の持ち運びの操作性も良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の構成図である。
【図2】第2の実施例の情報記録担体を処理装置本体に
装着した状態の断面図である。
【図3】バイモルフ梁の斜視図である。
【図4】情報記録担体の拡大断面図である。
【図5】情報記録担体の斜視図である。
【図6】第3の実施例の情報記録担体を処理装置本体に
装着した状態の断面図である。
【図7】可動フレーム・球・記録媒体の分解斜視図であ
る。
【図8】情報記録担体の斜視図である。
【符号の説明】
11、31、51 情報記録担体 12、32、53 容器 13、35、57 記録媒体 14、33 プローブ電極 15 XY方向走査機構 16、34、56 記録媒体基台 17 鋼球 18、52 可動フレーム 19 Z方向微動機構 20 押付け機構 23 電圧印加回路 24 電流増幅回路 25 コンピュータ 36、54、55 球 37 弾性部材 41 電極 44 バイモルフ梁 59 モータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プローブ電極と、記録媒体と、前記プロ
    ーブ電極と前記記録媒体との間隔を規定するための転動
    部材とを、外部に露出した接触電極を有する容器内に収
    容したことを特徴とする情報記録担体。
  2. 【請求項2】 前記プローブ電極は複数個とした請求項
    1に記載の情報記録担体。
  3. 【請求項3】 前記転動部材の転動断面を円形とした請
    求項1に記載の情報記録担体。
  4. 【請求項4】 前記転動部材は球とした請求項3に記載
    の情報記録担体。
  5. 【請求項5】 前記記録媒体は高分子膜とした請求項1
    に記載の情報記録担体。
  6. 【請求項6】 前記高分子膜はポリイミド膜とした請求
    項5に記載の情報記録担体。
  7. 【請求項7】 プローブ電極と、記録媒体と、前記プロ
    ーブ電極と前記記録媒体との間隔を規定するための転動
    部材とを外部に露出した接触電極を有する容器内に収容
    した情報記録担体に、前記接触電極を介して電気的に接
    続し、前記プローブ電極と前記記録媒体との間に電圧を
    印加し、前記プローブ電極に流れる電流を検出して情報
    処理を行うことを特徴とする情報処理装置。
JP3297901A 1991-10-18 1991-10-18 情報記録担体及びこれを使用する情報処理装置 Pending JPH05108908A (ja)

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