JPH05107606A - ストロボ装置 - Google Patents

ストロボ装置

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JPH05107606A
JPH05107606A JP26790691A JP26790691A JPH05107606A JP H05107606 A JPH05107606 A JP H05107606A JP 26790691 A JP26790691 A JP 26790691A JP 26790691 A JP26790691 A JP 26790691A JP H05107606 A JPH05107606 A JP H05107606A
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JP
Japan
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voltage
circuit
switching element
transistor
trigger
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JP26790691A
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Hiroshi Yamada
浩 山田
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】電圧制御型スイッチング素子のバイアス電圧を
検出する特別な回路を必要とせずとも、該電圧制御型ス
イッチング素子の破損を防ぐことのできるストロボ装置
を提供する。 【構成】昇圧電源回路1と、その出力により充電される
メインコンデンサC1と、このメインコンデンサと並列
に接続された閃光放電管X1と、この閃光発光動作を制
御する、閃光放電管と直列に接続された電圧制御型スイ
ッチング素子2を有する光量制御回路と、閃光放電管に
閃光発光動作を開始させるためのトリガーコンデンサを
有するトリガー回路3と、電圧制御型スイッチング素子
2にバイアス電圧を印加するツェナーダイオードZD1
と、トリガー信号生成手段5からのトリガー信号TRG
の受信時に、上記ツェナーダイオードに流れるツェナー
電流Izに基づいて、該トリガー信号による発光動作を
許可する発光許可手段4とを具備したことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストロボ装置、 詳し
くは、電圧制御型スイッチング素子を用いた閃光発光制
御手段を有するストロボ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ストロボ装置内の閃光発光制御手
段には、周知のように種々のものが提供されている。
【0003】そして、上記閃光発光制御のためのスイッ
チング手段として、特開昭61−50125号公報,特
開昭64−17033号公報等に示されているように、
近年、IGBT(ゲート絶縁型バイポーラトランジス
タ)等の電圧制御型スイッチング素子が使用されてい
る。また、本出願人も、特開平2−20000号公報、
特願平2−147600号等に示されているように、こ
のIGBTを上記スイッチング手段として用いた閃光発
光装置を提案している。
【0004】ところで、これらの従来の閃光発光制御回
路では、トリガー電極にトリガー電圧を印加するのに先
立ち、予め上記電圧制御型スイッチング素子のゲートに
ゲート電圧を印加するようにしている。このとき、該電
圧制御型スイッチング素子内部において、ゲートとGN
Dとの間の絶縁抵抗による漏れ電流が生じるため、同電
圧制御型スイッチング素子のゲート電圧が降下するとい
う現象が起きる。すると、メインコンデンサの充電完了
後、上記漏れ電流により該メインコンデンサの蓄積電荷
が放電することとなる。
【0005】この放電量は、上記電圧制御型スイッチン
グ素子のゲートに接続されているゲート抵抗の抵抗値を
大きくすることにより、ある程度無視できるレベルまで
は抑えることが可能である。ところが、該電圧制御型ス
イッチング素子のゲートには無視できない容量成分があ
るため、上記ゲート抵抗の抵抗値を大きくすると、この
容量成分と前記抵抗値とで形成される時定数により、上
記電圧制御型スイッチング素子のゲート電圧の立ち上が
りが遅くなる。したがって、速い周期の連続パルス放電
発光を要求される場合、上記ゲート抵抗の抵抗値を大き
くすることができない。
【0006】このゲート抵抗の抵抗値を大きくできない
場合、たとえば、速い周期の連続パルス放電発光を要求
される場合等においては、上記メインコンデンサの充電
終了後、長期間にわたりこの状態を放置しておくと、上
記電圧制御型スイッチング素子における上記蓄積電荷の
放電により、この電圧制御型スイッチング素子のゲート
電圧が降下してしまう。
【0007】また、上述の場合以外でも、メインコンデ
ンサの充電電圧が低下してしまうことも考えられ、この
とき、すなわち、上記電圧制御型スイッチング素子のゲ
ート電圧が所定の電圧値以外にあるときに、閃光発光動
作を行うと、この発光の際に流れる発光電流により該電
圧制御型スイッチング素子が破損してしまう結果とな
る。
【0008】図5に示すストロボ装置内の閃光発光制御
回路は、上述の問題点を解消する手段として特開昭63
−129327号公報に開示されている回路である。
【0009】図に示すように、この閃光発光制御回路
は、閃光放電管X21に直列に接続されている発光制御
用の電圧制御型スイッチング素子Tr22と、この電圧
制御型スイッチング素子Tr22のゲート電圧のバイア
ス用コンデンサであって、昇圧電源回路21内のトラン
ス2次巻線のlsからダイオーD21を介して充電され
るバイアス電源用コンデンサC21と、このバイアス電
源用コンデンサC21の充電電圧Vcを検出するバイア
ス電圧検出回路22と、このバイアス電圧検出回路22
の出力により上記電圧制御型スイッチング素子へのバイ
アス電圧の供給を制御する、バイアス電圧供給制御回路
23およびバイアス電圧制御トランジスタTr21とを
具備しており、上記バイアス電圧検出回路22内のコン
パレータ31で上記バイアス電源用コンデンサC21の
充電電圧を監視して、該充電電圧が上記電圧制御型スイ
ッチング素子Tr22を正常に動作させ得るゲート電圧
以下になったときに、上記バイアス電圧制御トランジス
タTr21をオフさせて該電圧制御型スイッチング素子
Tr22をオフさせ閃光発光を禁止するようになってい
る。これにより、該電圧制御型スイッチング素子Tr2
2の破損が防止されることとなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のストロボ装置では、バイアス電源用コンデン
サのバイアス電圧検出回路を設ける必要が有り、近年、
特に小型化が要求されるストロボ内蔵型のカメラ等にお
いてはスペースの増大という問題が生じる。また、コス
トの増大も招き、好ましいことではない。
【0011】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、電圧制御型スイッチング素子のバイアス電圧
を検出する特別な回路等を必要とせずに、該電圧制御型
スイッチング素子の破損を防ぐことのできるストロボ装
置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明によるストロボ装置は、図1の概念図に示す
ように、電源電池の低電圧を昇圧する昇圧電源回路1
と、この昇圧電源回路1の出力により充電されるメイン
コンデンサC1と、このメインコンデンサC1と並列に
接続された閃光放電管X1と、この閃光放電管X1の閃
光発光動作を制御する、上記閃光放電管X1と直列に接
続された電圧制御型スイッチング素子2を有する光量制
御回路と、上記昇圧電源回路1の出力により充電される
とともに、上記閃光放電管X1に閃光発光動作を開始さ
せるためのトリガーコンデンサを有するトリガー回路3
と、上記電圧制御型スイッチング素子2のゲート端子に
接続され、該電圧制御型スイッチング素子2にバイアス
電圧を印加するツェナーダイオードZD1と、トリガー
信号生成手段5からのトリガー信号TRGの受信時に、
上記ツェナーダイオードZD1に流れるツェナー電流I
zに基づいて、該トリガー信号TRGによる発光動作を
許可する発光許可手段4とを具備したことを特徴とす
る。
【0013】
【作用】本発明においては、上記発光許可手段4が、上
記ツェナーダイオードZD1のツェナー電流Izに基づ
いて上記電圧制御型スイッチング素子2のゲート電圧を
検出し、該ゲート電圧が、該電圧制御型スイッチング素
子2を正常に動作させる範囲にあるときにのみ、上記閃
光放電管X1の閃光発光を許可する。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0015】図2は、本発明の第1実施例であるストロ
ボ装置の構成を示す電気回路図である。
【0016】この電気回路は、直流電源E1の低電圧を
直流高電圧に昇圧させるDC/DCコンバータからなる
昇圧電源回路11と、この昇圧電源回路11に並列に接
続され、電圧制御型スイッチング素子2(図1参照)で
あるIGBT7のバイアス用電荷を蓄えるバイアスコン
デンサC3と、該昇圧電源回路11に、逆流防止用ダイ
オードD2を介して並列に接続されたメインコンデンサ
C1と、該メインコンデンサC1に並列に接続された閃
光放電管X1,上記IGBT7を有する光量制御回路1
2からなる直列回路と、上記昇圧電源回路11内の上記
直流電源E1に対して並列に接続されたトランジスタT
r4,抵抗R10,R11からなる直列回路を有して、
上記メインコンデンサC1に並列に接続されたトリガー
回路13と、上記昇圧電源回路11および上記バイアス
コンデンサC3の正極側の出力端子より抵抗R15を介
してカソードが接続され、このカソードに生じるツェナ
ー電圧Vzにより上記IGBT7のゲート電圧を生成す
るツェナーダイオードZD1と、該ツェナーダイオード
ZD1のアノードと上記トランジスタTr4のコレクタ
間に接続され、該ツェナーダイオードZD1のツェナ電
流Izの電流値の大きさにより上記トリガー回路13の
動作を制御する発光許可回路14と、上記昇圧電源回路
11,上記トリガー回路13,上記光量制御回路12と
に対してそれぞれ制御信号を送信するコントロール回路
15とで、その主要部が構成されている。
【0017】上記昇圧電源回路11は、電池等の低電圧
の直流電源E1と、この直流電源E1 の両端に並列に接
続された、トランジスタTr1,Tr2,抵抗R4,R
3からなる直列回路と、同じく上記直流電源E1と並列
に接続された、昇圧トランスT1の1次巻線とトランジ
スタTr3とからなる直列回路と、整流用ダイオードD
1と上記昇圧トランスT1の2次巻線および抵抗R5と
からなる直列回路と、上記トランジスタTr1のベース
−エミッタ間に接続された抵抗R1とが図示のように接
続されて構成されている。なお、上記トランジスタTr
1のベースは抵抗R2を介して上記コントロール回路1
5の制御信号出力端子P1に接続され、同コントロール
回路15からの制御信号CHGを受けるようになってい
る。
【0018】上記メインコンデンサC1は、上記昇圧電
源回路11から逆流防止用ダイオードD2を介して供給
される直流高電圧によって充電され、この直流高電圧を
閃光放電管X1に印加するようになっていて、この閃光
放電管X1は、上記トリガー回路13からトリガー電極
X1tにトリガー電圧が印加されることにより、キセノ
ンガス等を封入した放電管内がイオン化され、瞬時に放
電発光するようになっている。
【0019】上記トリガー回路13は、上記昇圧電源回
路11の出力端に並列に接続された抵抗R12とトリガ
ーサイリスタSCR1とからなる直列回路と、このトリ
ガーサイリスタSCR1に並列に接続されたトリガーコ
ンデンサC2とトリガートランスT2の1次巻線とから
なる直列回路と、上記トリガー電極X1tに接続された
上記トリガートランスT2の2次巻線と、上記昇圧電源
回路11内の上記直流電源E1に並列に接続されたトラ
ンジスタTr4,抵抗R10,R11からなる直列回路
とが図示のように接続されて構成されている。なお、上
記トランジスタTr4のベースが抵抗R6を介して上記
コントロール回路15の制御信号出力端子P2に接続さ
れ、同コントロール回路15からの制御信号TRGを受
けるようになっている。
【0020】上記光量制御回路12は、発光電流ループ
に対して直列に接続されるとともに、ゲートが上記ツェ
ナーダイオードZD1のカソードに接続され、上記閃光
放電管X1の発光光量の制御を行うIGBT7と、該I
GBT7のゲート−エミッタ間に接続されたトランジス
タTr8と、該トランジスタTr8のバイアス電圧を生
成する抵抗R13とが図示のように接続されて構成され
ている。上記IGBT7は、上記ツェナーダイオードZ
D1のツェナー電圧をゲート電圧としており、したがっ
て、このツェナー電圧が所定値以下になると該IGBT
7はオフするようになっている。なお、上記トランジス
タTr8のベースが抵抗R14を介して上記コントロー
ル回路15の制御信号出力端子P3に接続され、同コン
トロール回路15よりの制御信号STPを受けるように
なっている。
【0021】上記コントロール回路15は、その制御信
号出力端子P1,P2,P3がそれぞれ上記昇圧電源回
路11,トリガー回路13,光量制御回路12に接続さ
れていて、該コントロール回路15内にあるCPUから
の各出力信号(CHG,TRG,STP)により種々の
制御を行うようになっている。
【0022】上記発光許可回路14は、前記トランジス
タTr4のコレクタに接続され、前記抵抗R10,R1
1からなる直列回路に並列に接続された、抵抗R7,R
8からなる直列回路と、この抵抗R8に並列にエミッタ
接地で接続され、ベースが上記ツェナーダイオードZD
1のアノードに接続されたトランジスタTr6と、この
トランジスタTr6のバイアス電圧を生成する抵抗R9
と、ベースが該トランジスタTr6のコレクタに接続さ
れ、エミッタ接地されているトランジスタTr5とが図
示のように接続されて構成されている。また、上記トラ
ンジスタTr5のコレクタは上記トリガーサイリスタS
CR1のゲートに接続されていて、該トランジスタTr
5および上記トランジスタTr4の動作により該サイリ
スタSCR1のオン・オフを制御するようになってい
る。
【0023】なお、図中、符号Vs,Vg,Iz はそ
れぞれ、バイアスコンデンサC3の充電電圧,IGBT
7のゲート電圧,ツェナーダイオードZD1のツェナー
電流を示す。上記ゲート電圧Vgは、実際には上記ツェ
ナーダイオードZD1のツェナー電圧Vzと、前記トラ
ンジスタTr6のベース−エミッタ間電圧VBEの和とな
っている。
【0024】次に、このように構成された本第1実施例
の各部の動作を、図3のタイムチャートとともに説明す
る。
【0025】前記コントロール回路15が前記昇圧電源
回路11に、“L”レベルの制御信号CHGを送信する
と(ステップS1)、トランジスタTr1のエミッタ−
コレクタ間〜トランジスタTr2のエミッタ−ベース間
〜抵抗R5に対して電流が流れ、トランジスタTr2に
コレクタ電流が流れる。このトランジスタTr2のコレ
クタ電流はトランジスタTr3のベース電流となって同
トランジスタTr3にコレクタ電流を流す。すると、昇
圧トランスT1の1次巻線に電流が流れ、このとき発生
する、上記1次巻線の2次巻線に対する鎖交磁束によっ
て上記2次巻線には高電圧が誘起される。
【0026】これにより、バイアスコンデンサC3に充
電電流が流れるとともに、ダイオードD2,トリガー回
路3内の抵抗R12を介して該トリガー回路3内のトリ
ガーコンデンサC2に、また、ダイオードD2を介して
メインコンデンサC1にも、ともに充電電流が流れる。
これらの充電電流は、上記トランジスタTr3のベース
電流が増加するのにともない増加して上記コンデンサC
1〜C3を充電する。そして、この正帰還作用によって
上記トランジスタTr3は飽和状態となる。
【0027】すると、昇圧トランスT1の1次側の電流
変化がなくなるために、2次側の磁束変化もなくなる。
よって、昇圧トランスT1の2次側には、ダイオードD
1に対して逆電圧をかけるような電圧が生じ、トランジ
スタTr2を逆バイアスすることにより、トランジスタ
Tr2のコレクタ電流が止まりトランジスタTr3もオ
フする。ここで、昇圧トランスT1の2次巻線には振動
が起こり、トランジスタTr2を正バイアスする半波の
ときに上記トランジスタTr2が再びオンとなり、前記
の初期状態に戻り次の1サイクルの動作を開始する。そ
して、このような発振動作を繰り返し行うことにより、
バイアスコンデンサC3,トリガーコンデンサC2,メ
インコンデンサC1とが所定の電圧まで充電されること
になる。
【0028】さて、上記トリガーコンデンサC2には、
昇圧電源回路11〜抵抗R12〜トリガーコンデンサC
2〜トリガートランスT2の1次巻線〜昇圧電源回路1
1という閉ループで充電電流が流れるため、このトリガ
ーコンデンサC2は、メインコンデンサC1と同じ電圧
まで充電されることになる。
【0029】また、前記光量制御回路12において、コ
ントロール回路15からの制御信号STPがオフのとき
は、同コントロール回路15からは“L”レベルの制御
信号CHGが前記昇圧電源回路11に対して送信されて
いるので、昇圧電源回路11〜抵抗R15〜IGBT7
のゲート−エミッタ間〜昇圧電源回路11の閉ループに
沿って電流が流れ、上記IGBT7のゲート−エミッタ
間にある容量分が充電される。この充電電圧は、ツェナ
ーダイオードZD1によって上記IGBT7のゲート電
圧Vgに必要な電圧に保たれる。ここで、該IGBT7
のゲート電圧Vgは、ツェナーダイオードZD1のツェ
ナー電圧Vzと上記トランジスタTr6のベース−エミ
ッタ間電圧VBEの和となっている。
【0030】Vg=Vz+VBE いま、たとえば、 Vz=36V,VBE=0.6V であるとすると、 Vg=Vz+VBE=36+0.6=36.6V となる。一般にIGBTは、そのゲート電圧Vgが約2
0V〜40Vにあるときに正常な動作を保証されている
ので、該IGBT7を正常に動作させる範囲であるな
ら、上記ツェナー電圧Vzと上記ベース−エミッタ間電
圧VBEとを適当値に設定することができる。
【0031】ここで、上記バイアスコンデンサC3の充
電電圧Vsが所定の電圧、すなわち、上記IGBT7の
ゲート電圧Vg(=Vz+VBE)以上に保たれていると
き(ステップS2)には、上記ツェナーダイオードZD
1には所定の電流値のツェナー電流Izが流れている。
そして、このツェナー電流Izにより前記発光許可回路
14内のトランジスタTr6がオンすることにより、同
回路14内のトランジスタTr5がオフする。
【0032】このときに、上記コントロール回路15か
ら“L”レベルの制御信号TRGが上記トリガー回路1
3に送信されると(ステップS3)、該トリガー回路1
3内のトランジスタTr4がオンする。このときに、上
述したように上記トランジスタTr5はオフしているの
で、前記トリガーサイリスタSCR1がオンすることに
なる。これにより、上記トリガーコンデンサC2に蓄え
られた電荷は、トリガーコンデンサC2〜トリガーサイ
リスタSCR1〜トリガートランスT2の1次巻線〜ト
リガーコンデンサC2による閉ループに沿って流れ、上
記トランスの1次巻線の2次巻線に対する鎖交磁束が生
じるため2次巻線には高電圧が誘起され、トリガー電圧
としてトリガー電極X1tに印加されて、閃光放電管X
1が発光するに至る。
【0033】この後、コントロール回路15より前記光
量制御回路12に対して“H”レベルのSTP信号が出
力されると、トランジスタTr8がオンする。これによ
り上記IGBT7のゲート容量に充電されていた電荷は
上記トランジスタTr8を流れ、IGBT7のゲート−
エミッタ間電圧は0Vとなり、該IGBT7がオフし、
閃光放電管X1の発光が停止する。
【0034】次に、上記バイアスコンデンサC3の充電
電圧Vsが、たとえば、上記IGBT7のゲート−エミ
ッタ間の絶縁抵抗による漏れ電流により低下したときの
本第1実施例の動作について説明する。
【0035】上述のような要因により上記バイアスコン
デンサC3の充電電圧Vsが低下して、ツェナーダイオ
ードZD1がツェナー電圧Vzを生じうるだけのツェナ
ー電流Izを流せなくなると、該ツェナー電流Izは瞬
時にゼロ付近まで下がってしまい(ステップS4)、上
記トランジスタTr6はオフする。この状態のときに、
上記コントロール回路15がトリガー電圧を生成すべく
“L”レベル制御信号TRGをトリガー回路13に送信
すると(ステップS5)、上述したように上記トランジ
スタTr6はオフしているため、トランジスタTr4が
オンすることよりトランジスタTr5はオンすることに
なる。したがって、トリガーサイリスタSCR1のゲー
トには電圧が印加されず該サイリスタSCR1はオンで
きない。これにより、上記制御信号TRGが送信されて
いるにもかかわらず上記閃光放電管X1は閃光発光せ
ず、上記IGBT7にも発光電流は流れない。
【0036】上述したように、該IGBT7のゲート
に、該IGBT7を充分に飽和させうるだけのゲート電
圧Vg(=Vz+VBE)が印加されているときは、発光
許可回路14によって上記閃光放電管X1の閃光発光を
許可し、該ゲート電圧Vgが低下したときは、該閃光放
電管X1の閃光発光を禁止して、該IGBT7のゲート
電圧不足による破損を防ぐことができる。
【0037】なお、本第1実施例においては、電圧制御
型スイッチング素子2(図1参照)として、IGBTを
使用した例を挙げたが、このIGBT以外の、たとえ
ば、FET等の電圧制御型スイッチング素子でも同様な
効果が得られる。
【0038】図4は、本発明の第2実施例であるストロ
ボ装置の構成を示す電気回路図である。
【0039】この第2実施例の上記第1実施例との相違
点は、上記第1実施例では、前記発光許可手段4(図1
参照)である発光許可回路14がトリガー回路13の動
作を制御していたのに対して、本第2実施例では、該発
光許可手段4である発光許可回路が、電圧制御型スイッ
チング素子2(図1参照)であるIGBTを直接制御す
る点にある。
【0040】図4に示すように、本第2実施例は、上記
第1実施例における発光許可回路14に代わりに、発光
許可手段4である発光許可回路14aがIGBT7のゲ
ートとツェナーダイオードZD1のカソードとの間に挿
入されている以外は、上記第1実施例と同様な構成,作
用を有する。
【0041】上記発光許可回路14aは、光量制御回路
12内のトランジスタTr8に並列に接続されたトラン
ジスタTr9と、該トランジスタTr9のバイアス電圧
を生成する抵抗R16と、上記トランジスタTr9のベ
ースにコレクタが接続され、エミッタ接地となってい
て、ベースがツェナーダイオードZD1のアノードに接
続されたトランジスタTr10と、該トランジスタTr
10のバイアス電圧を生成する抵抗R18とが図示のご
とく接続され構成されている。また、上記トランジスタ
Tr9のベースは抵抗R17を介して、トリガー回路1
3内のトランジスタTr4のコレクタに接続されてい
る。
【0042】本第2実施例においても、上記第1実施例
と同様にバイアスコンデンサC3の充電電圧Vsが充分
に高いとツェナーダイオードZD1にツェナー電流Iz
が流れる。このツェナー電流Izにより、トランジスタ
Tr10がオンするので、トランジスタTr9はオフし
たままである。したがって、IGBT7には充分なゲー
ト電圧Vgが印加されているので、該IGBT7はオン
しており、コントロール回路15からの制御信号STP
によってのみ、その動作が制御されることになる。
【0043】このときに、コントロール回路15から
“L”レベルの制御信号TRGがトリガー回路13に送
信されると、該トリガー回路13が動作して閃光放電管
X1が閃光発光することとなる。
【0044】次に、上記バイアスコンデンサC3の充電
電圧Vsが低下して、上記ツェナーダイオードZD1の
ツェナー電流Izの電流値がゼロ付近まで下がると、上
記トランジスタTr10がオフする。
【0045】このときに、上記コントロール回路15か
ら“L”レベルの制御信号TRGがトリガー回路13に
送信されると、該トリガー回路13内のトランジスタT
r4がオンするため上記トランジスタTr9がオンし
て、瞬時に上記IGBT7のゲート電圧VgがGNDレ
ベルまで低下し該IGBT7はオフすることになる。こ
のとき、該IGBT7のコレクタ−エミッタ間は絶縁状
態にあるので、上記閃光放電管X1は閃光発光するに至
らない。したがって、該IGBT7には発光電流は流れ
ることはなく、上記第1実施例と同様に該IGBT7の
破損を防ぐことができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、バ
イアス回路を形成する定電圧素子を巧みに利用して、発
光の許可,禁止を制御するようにしたので、従来のもの
のように電圧制御型スイッチング素子のバイアス電圧を
検出する特別な回路を設けることなく、該電圧制御型ス
イッチング素子の破損を防ぐことができ、さらにスペー
スやコストの減少を図れるという効果も得られるストロ
ボ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念を示したストロボ装置の構成ブロ
ック図。
【図2】本発明の第1実施例を示すストロボ装置の電気
回路構成図。
【図3】上記第1実施例のストロボ装置の動作を示すタ
イムチャート。
【図4】本発明の第2実施例を示すストロボ装置の電気
回路構成図。
【図5】従来のストロボ装置の1例を示す電気回路図。
【符号の説明】
1…昇圧電源回路 2…電圧制御型スイッチング素子 3…トリガー回路 4…発光許可手段 5…トリガ信号生成回路 C1…メインコンデンサ X1…閃光放電管 ZD1…ツェナーダイオード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メインコンデンサの放電ループ中に介挿さ
    れた、閃光放電管と電圧制御型スイッチング素子とから
    なる直列回路と、 上記電圧制御型スイッチング素子の制御端子に接続さ
    れ、該電圧制御型スイッチング素子にバイアス電圧を印
    加するツェナーダイオードと、 トリガー信号の受信時に、上記ツェナーダイオードに流
    れるツェナー電流に基づいて、該トリガー信号による発
    光動作を許可する発光許可手段と、 を具備したことを特徴とするストロボ装置。
JP26790691A 1991-10-16 1991-10-16 ストロボ装置 Withdrawn JPH05107606A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5532555A (en) * 1994-03-07 1996-07-02 Olympus Optical Co., Ltd. Electronic flash apparatus using gate controlled switching device directly driven by CPU

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5532555A (en) * 1994-03-07 1996-07-02 Olympus Optical Co., Ltd. Electronic flash apparatus using gate controlled switching device directly driven by CPU

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