JPH0510731U - パテイキユレ−ト捕集装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラップの再生時期を適確に捕えることがで
きるパティキュレ−ト捕集装置を提供すること。 【構成】 エンジンからの排気管路に設けられエンジン
から排出される排気ガス中のパティキュレ−トを捕集す
るＰＭトラップ１２をバイパスするバイパス管路１４に
排気ガスの一部を取り込んでパティキュレ−トを捕集す
る捕集部１３を設け、この捕集部１３で捕集されたパテ
ィキュレ−トの量に応じてＰＭトラップ１２の再生を開
始指令を出力するコントロ−ラ２１を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はエンジンから排出されるパティキュレ−トを捕集するパティキュレ− ト捕集装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ディ−ゼルエンジンから排出される黒煙中に含まれるパティキュレ−トは大気 汚染のもとになることから、このパティキュレ−トを捕集することが考えられて いる。

【０００３】 具体的には、エンジンの排気管の途中にハニカムのセラミックフィルタよりな るパティキュレ−トトラップ（以下、ＰＭトラップという）を取り付け、このフ ィルタ中に排気ガスを通過させることにより、排気ガス中に含まれるパティキュ レ−トをＰＭトラップに捕集するようにしている。 当然のことながら、長時間走行したりすると、ＰＭトラップは多量のパティキ ュレ−トで詰まってくるため、ＰＭトラップの捕集能力が大幅に低下する。

【０００４】 そこで、トラップに詰まったパティキュレ−トを取り除く必要がある。パティ キュレ−トの成分がほとんど炭素成分であることから、トラップをヒ−タ等で加 熱してパティキュレ−トを燃焼させて取り除くことが考えられている。このよう に、トラップをヒ−タ等で加熱してパティキュレ−トを燃焼させて取り除くこと をトラップの再生という。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、トラップにどの程度のパティキュレ−トが捕集されているかをモニタ し、トラップの再生時期を適確に捕えることが必要となる。 本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、その目的はトラップの再生時期を 適確に捕えることができるパティキュレ−ト捕集装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案はエンジンからの排気管路に設けられエンジンから排出される排気ガス 中のパティキュレ−トを捕集するパティキュレ−トトラップと、このトラップを バイパスするバイパス管路に設けられ、トラップの上流側から排気ガスの一部を 取り込んでパティキュレ−トを捕集する捕集部と、この捕集部で捕集されたパテ ィキュレ−トの量に応じて前記トラップの再生を開始指令を出力する制御手段と を具備したことを特徴とするパティキュレ−ト捕集装置である。

【０００７】

【作用】

トラップの上流側から排気ガスの一部を取り込んでパティキュレ−トを捕集す る捕集部を設け、この捕集部にある程度パティキュレ−トが捕集した場合には、 トラップを再生するようにしている。

【０００８】

【実施例】

以下図面を参照して本考案の一実施例について説明する。図１はパティキュレ −ト捕集装置の全体的構成図、図２は本考案の要部を示す構成図である。図１及 び図２において、１１は排気管であり、矢印方向に排気ガスが通過する。この排 気管１１の途中には排気ガス中のパティキュレ−トを捕集するＰＭトラップ１２ が取り付けられている。このＰＭトラップ１２はハニカム状のセラミックフィル タ及び再生時に捕集されたパティキュレ−トを燃焼させるためのヒ−タ（いずれ も図示しない）を内蔵している。

【０００９】 また、１３は排気ガスの一部を捕集する円筒状の捕集室である。この捕集室１ ３内には導入管１４のロ−ト状端部１５の周縁部が捕集室１３の内壁に気密に接 続され、その他端は上記ＰＭトラップ１２の直上流の排気管１１を気密に貫通し 、その開口面が上流側に向くように取り付けられている。

【００１０】 上記捕集室１３内において、導入管１４の一端より所定距離だけ離間した位置 にハニカム状のセラミックフィルタ１６が嵌挿されている。つまり、このセラミ ックフィルタ１６と上記ロ−ト状端部１５との間の空間Ａは排気ガス中のパティ キュレ−トを捕集するためのものである。

【００１１】 上記空間Ａにおいて、最もセラミックフィルタ１６寄りの捕集室１３の周面を 絶縁部材１７に覆われた第１の電極１８が空間Ａ側に突出するように設けられ、 この第１の電極１８と所定距離隔て絶縁部材１９に覆われた第２の電極２０が空 間Ａ側に突出するように設けられている。 上記第１及び第２の電極１８，２０はコントロ−ラ２１に接続される。

【００１２】 上記捕集室１３のセラミックフィルタ１６側の端部は電磁弁２２が介装された 導入管２３を介してＰＭトラップ１２の下流側の排気管１１を気密に貫通し、そ の開口面が下流側を向くように取り付けられている。

【００１３】 この電磁弁２２にはパ−ジエアを導入する導入管２４が接続されており、コン トロ−ラ２１からの切替え信号ａに応じて矢印ｘあるいはｙ方向に排気ガスある いはパ−ジエアが流れるように作動する。 上記コントロ−ラ２１はマイクロコンピュ−タ及びその周辺回路より構成され ているもので、バッテリＥが駆動電源として接続されている。

【００１４】 また、第１及び第２の電極１８，２０間には電圧が印加されており、第１及び 第２の電極１８，２０間にパティキュレ−トが充填されると第１及び第２の電極 １８，２０間に電流が流れるように構成されている。この電流が流れるとマイク ロコンピュ−タ２１が検知し、ＰＭトラップ１２を再生する判断信号ｂをハイレ ベル信号とする。この判断信号ｂはＰＭトラップ１２内のヒ−タ（図示しない） を点火してＰＭトラップ１２に捕集していたパティキュレ−トを燃焼させてＰＭ トラップ１２を再生するタイミング信号として使用される。

【００１５】 なお、上記第１及び第２の電極１８，２０間の距離はＰＭトラップ１２内にパ ティキュレ−トが充分に捕集される時期にパティキュレ−タが空間Ａに充填され るように設定されている。

【００１６】 次ぎに、上記のように構成された本考案の一実施例の動作について説明する。 まず、エンジンが始動されると電磁弁２２に切替え信号ａが出力されて電磁弁２ ２はｘ方向の排気ガスの流れを許容する。そして、エンジンから排出される排気 ガスは排気管１１を介してＰＭトラップ１２に導かれ、排気ガス中のパティキュ レ−トが内蔵されたフィルタに捕集される。そして、排気ガスの一部は導入管１ ４、捕集室１３、セラミックフィルタ１６、電磁弁２２、導入管２３を介して排 気管１１に導かれる。

【００１７】 このため、排気ガス中のパティキュレ−トはセラミックフィルタ１６で捕集さ れ、エンジンが駆動されている時間に応じて空間Ａにパティキュレ−トが捕集さ れていく。そして、第１及び第２の電極１８，２０間がパティキュレ−トで詰ま ると、第１及び第２の電極間に電流が流れ、コントロ−ラ２１はその電流を検知 する。すると、コントロ−ラ２１はＰＭトラップ１２を再生する判断信号ｂをハ イレベル信号とする。この判断信号ｂはＰＭトラップ１２内のヒ−タ（図示しな い）を点火してＰＭトラップ１２に捕集していたパティキュレ−トを燃焼させて ＰＭトラップ１２を再生するタイミング信号として使用される。そして、ＰＭト ラップ１２の再生が行われ、その再生処理が完了されると、コントロ−ラ２１は 電磁弁２２に切替え信号ｂを出力し、パ−ジエアを矢印ｙ方向からセラミックフ ィルタ１６の下流側から空間Ａに導く。このため、第１及び第２の電極１８，２ ０間に捕集されていたパティキュレ−トはロ−ト状端部１５から導入管１４を逆 流し、排気管１１内に戻され、ＰＭトラップ１２に捕集される。 その後、コントロ−ラ１２から電磁弁２２に切替え信号ａが出力され、電磁弁 ２２がｘ方向の排気ガスの通過を許容する。

【００１８】 このように、排気管１１を介して排出される排気ガスの一部を捕集室１３に導 いてパティキュレ−トを捕集されてＰＭトラップ１２に捕集されているパティキ ュレ−トの量をモニタし、その捕集量に応じてＰＭトラップを再生する判断信号 としているので、適確にＰＭトラップの再生時期を検知することができる。

【００１９】 なお、上記実施例においては捕集室１３に第１及び第２の電極を設けて、捕集 室１３内のパティキュレ−トの量を検知するようにしたが、他の方法で検知する ようにしても良い。

【００２０】

【考案の効果】

以上詳述したように本考案によれば、排気管を介して排出される排気ガスの一 部を捕集室に導いてパティキュレ−トを捕集されてＰＭトラップに捕集されてい るパティキュレ−トの量をモニタし、その捕集量に応じてＰＭトラップを再生す る判断信号としているのでトラップの再生時期を適確に捕えることができるパテ ィキュレ−ト捕集装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】パティキュレ−ト捕集装置の全体的構成図。

【図２】本考案の要部を示す構成図。

【符号の説明】

１１…排気管、１２…ＰＭトラップ、１３…捕集室、１
４，２３…導入管、１８…第１の電極、２０…第２の電
極、２１…コントロ−ラ、２２…電磁弁。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 エンジンからの排気管路に設けられエン
   ジンから排出される排気ガス中のパティキュレ−トを捕
   集するパティキュレ−トトラップと、このトラップをバ
   イパスするバイパス管路に設けられ、トラップの上流側
   から排気ガスの一部を取り込んでパティキュレ−トを捕
   集する捕集部と、この捕集部で捕集されたパティキュレ
   −トの量に応じて前記トラップの再生を開始指令を出力
   する制御手段とを具備したことを特徴とするパティキュ
   レ−ト捕集装置。