JPH05106264A - 水路の雨水浸透構造 - Google Patents

水路の雨水浸透構造

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JPH05106264A
JPH05106264A JP29829791A JP29829791A JPH05106264A JP H05106264 A JPH05106264 A JP H05106264A JP 29829791 A JP29829791 A JP 29829791A JP 29829791 A JP29829791 A JP 29829791A JP H05106264 A JPH05106264 A JP H05106264A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フイルタにより雨水をろ過したのち、さらに
ろ過用粒子層でろ過することによって、フイルタのろ過
だけによる不十分さをろ過用粒子層により補い、雨水に
含まれる微粒子を十分に除去して、微粒子が地中への浸
透面上に膜を張ることによる不具合を防止する。 【構成】 水路1の側壁11に開口部16を形成し、該
開口部16に接続して導水用部材としての角形ブロック
2を地中に設置し、前記開口部16から角形ブロック2
に形成した雨水流出口22にかけての部分にフイルタ3
を取り付け、前記雨水流出口22を、地中に設置したろ
過用粒子層5に臨んで開口するように形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、側溝等の水路から雨水
を地中に浸透させるための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、側溝から雨水を地中に浸透させる
ようにした雨水浸透構造としては、種々の構造のものが
提案されているが、従来のものは、雨水に含まれる土砂
やゴミによって地中への流出部分が目詰まりを起こさな
いように、フイルタを適宜場所に設置し、このフイルタ
によって、雨水をろ過し、土砂やゴミを除去したのち、
地中へ浸透させるようにしたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
雨水浸透構造にあっては、フイルタにより雨水をある程
度ろ過することができるものの、特に微粒子に対しては
このフイルタだけでは十分なろ過ができず、このため、
微粒子が雨水と共に地中に流出し、この微粒子が長期間
の間に地中への浸透面上に膜を張る結果となり、ついに
は雨水の浸透ができなくなり、雨水浸透構造の全体が機
能しなくなってしまうという問題があった。
【0004】本発明は、上述のような従来の問題点に着
目し、フイルタにより雨水をろ過したのち、さらにろ過
用粒子層でろ過することによって、フイルタのろ過だけ
による不十分さをろ過用粒子層により補い、雨水に含ま
れる微粒子を十分に除去して、微粒子が地中への浸透面
上に膜を張ることによる不具合を防止できるようにした
水路の雨水浸透構造を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の水路の雨水浸透構造は、水路の側壁に開
口部が形成され、該開口部に接続して導水用部材が地中
に設置され、前記開口部から導水用部材に形成された雨
水流出口にかけての部分にフイルタが取り付けられ、前
記雨水流出口が地中に設置したろ過用粒子層に臨んで開
口するように形成されている構成とした。
【0006】
【作用】本発明の水路の雨水浸透構造では、水路内を流
れる雨水は、開口部から導水用部材の内部に流入し、こ
の導水用部材内に流入した雨水は、フイルタによりろ過
されたのち雨水流出口からろ過用粒子層に流入し、この
ろ過用粒子層を雨水が通過する間に雨水に含まれる微粒
子が粒子に付着して除去され、地中へと浸透していく。
【0007】従って、雨水はフイルタを通したのち、引
き続いてろ過用粒子層に流入していくため、フイルタに
よるろ過の不十分な点を、このろ過用粒子層で補うこと
ができ、雨水に含まれる微粒子が確実に除去されて、微
粒子が地中への浸透面上に膜を張ることによる不具合を
防止することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により詳述す
る。図1及び図2は第1実施例の雨水浸透構造を示し、
図中10は側溝ブロックである。この側溝ブロック10
は、左右の側壁11,11の両端上部が梁部12,12
によって連結されることによって底面が開口したコンク
リートブロックに形成され、この側溝ブロック10が基
礎栗石13の上に形成したベースコンクリート14上に
設置され、該ベースコンクリート14の上に底部コンク
リート層15が形成されることによって、その内部が水
路1として形成されている。
【0009】又、前記側溝ブロック10の側壁11に
は、方形の開口部16が形成され、該開口部16に接続
して導水用部材としての角形ブロック2が地中に設置さ
れ、この角形ブロック2は、その前面開口部20が側溝
ブロック10の開口部16に接続する状態で地中に埋設
されるもので、底面が奥部に向けて上り傾斜すると共
に、奥部底面が段差21を持って高く形成され、その奥
部底面に雨水流出口22が形成されている。
【0010】又、前記角形ブロック2の内部には、開口
部16から雨水流出口22にかけての部分に複数個(実
施例では3個)のフイルタ3,3,3が設けられてお
り、このフイルタ3は、側溝ブロック10の内部から開
口部16を通して角形ブロック2の内部に着脱可能な引
出部材4に取り付けられている。
【0011】前記引出部材4は、図2に示すように、角
形ブロック2の両側面及底面に沿って摺動可能に嵌合で
きる大きさの樋状体に合成樹脂によって形成され、その
前面部と中程部と奥部との3ヵ所にフイルタ3,3,3
が取り付けられ、その前面部のフイルタ3は底面との間
に隙40を持って取り付けられ、又、中程部及び奥部の
フイルタ3,3の下端は隙なく取り付けられている。
【0012】尚、前記フイルタ3のフイルタ材として
は、ネット、透水性の不織布マットやシート、合成繊維
によるヘチマ状のマット等を単独又は組合せたものな
ど、雨水に含まれる土砂等をろ過できるものであればよ
い。例えば、テイジン製ケミカルフイルタ、テイジン製
ポリエステル糸透水性シート、テイジン製エンドレンマ
ット等を使用できるもので、例えば、その透水係数は、
0.5〜3.0cm/s程度が適当と思われるが、これ
に限定されないし、このように複数個のフイルタ3を取
り付ける場合は、角形ブロック2の奥部に向けて透水係
数を順に小さくしていく。
【0013】又、前記角形ブロック2の下方には、ろ過
用粒子層5が設置され、このろ過用粒子層5に臨んで開
口するように前記雨水流出口22が形成されている。こ
のろ過用粒子層5は、網かご50の内部に、水はけが良
好な粒子51(粒径0.5mm〜5mm)として、砂、
まさ土、砕砂等が単独又は混合して充填されたもので、
その周囲が栗石等の砕石52で囲まれる状態で地中に設
置されている。
【0014】次に、実施例の作用を説明する。本実施例
の水路の雨水浸透構造では、水路1内を流れる雨水は、
開口部16から角形ブロック2の内部に流入し、この角
形ブロック2内に流入した雨水は、フイルタ3,3,3
によってろ過され、さらに雨水流出22口からろ過用粒
子層5に流入し、このろ過用粒子層5を雨水が通過する
間に雨水に含まれる微粒子が粒子51に付着して除去さ
れ、地中へと浸透していく。
【0015】従って、雨水はフイルタ3を通過したの
ち、引き続いてろ過用粒子層5に流入していくため、フ
イルタ3によるろ過の不十分な点を、このろ過用粒子層
5で補うことができ、特に、過用粒子層5では、その容
積がフイルタ3に比べて大きいため、高いろ過性能が得
られることになり、ここで雨水に含まれる微粒子が確実
に除去されて、微粒子が地中への浸透面上に膜を張るこ
とによる不具合を防止することができる。
【0016】尚、フイルタ3及びろ過用粒子層5は、そ
の使用によって目詰まりを起すことになるが、この場
合、上流側となるフイルタ3の方がろ過用粒子層5より
早く目詰まりを起すため、例えば、フイルタ3を2〜5
年で取り替えるとすれば、ろ過用粒子層5は5〜10年
で取り替えるようなる。
【0017】又、実施例では、引出部材4にフイルタ3
を取り付け、この引出部材4を角形ブロック2の内部に
着脱可能に設けるようにしているため、側溝ブロック1
0の内部から開口部16を通して引出部材4を角形ブロ
ック2内から引き出せば、それだけで各フイルタ3を取
り出すことができ、その取り替えが簡単に行なえるし、
同時に引出部材4の底部に堆積した土砂等を取り出すこ
とができる。
【0018】又、角形ブロック2の底面に段差21が形
成されているため、この段差21が土砂止めとして機能
することになるし、又、角形ブロックの底面が奥部に向
けて上り傾斜すると共に、フイルタ3が隙40を持って
取り付けられているため、底面に溜った土砂等は、底面
に沿って角形ブロック2内から水路1内に流出され、土
砂等が底面に体積するのを防止できる。
【0019】次に、図3により第2実施例の浸透構造を
説明する。この第2実施例では、U字ブロック60によ
って水路6が形成され、又、フイルタ7がメッシュの荒
いフイルタ材とメッシュの細かいフイルタ材を交互に重
ねて形成され、又、ろ過用粒子層8が角形ブロック9の
奥方から角形ブロック9の下方にかけて段付形状に形成
され、このろ過用粒子層8の上部に臨むように角形ブロ
ック9の奥立壁に雨水流出口90が形成されると共に、
角形ブロックの上壁にろ過用粒子層8の上面を覆う庇部
91が延長して形成されている点で第1実施例とは異な
っている。尚、その他の構成は第1実施例と概ね同様に
なるし、又、作用についても第1実施例と概ね同様にな
るため、その説明を省略する。
【0020】以上、本発明の実施例を図面により説明し
たが、本発明の具体的な構成は前記実施例に限定される
ものではなく、例えば、水路としては、側溝ブロックや
U字ブロック、管渠で形成したもののほか、3面側溝や
ボックスカルバートを用いた暗渠等でもよく、又、側溝
等の途中に配設された溜め桝ブロックから雨水を導水す
るようにしてもよい。
【0021】又、第2実施例の場合、角形ブロックの奥
立壁に雨水流出口を形成すると同時に角形ブロックの底
面奥部にも雨水流出口を形成してもよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の水路
の雨水浸透構造にあっては、フイルタにより雨水をろ過
したのち、さらにろ過用粒子層でろ過することによっ
て、フイルタのろ過だけによる不十分さをろ過用粒子層
により補い、雨水に含まれる微粒子を十分に除去して、
微粒子が地中への浸透面上に膜を張ることによる不具合
を防止できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の水路の雨水浸透構造を示す断面図
である。
【図2】第1実施例の雨水浸透構造に設けられた引出部
材を示す斜視図である。
【図3】第2実施例の水路の雨水浸透構造を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 水路 10 側溝ブロック 11 側壁 16 開口部 2 角形ブロック(導水用部材) 22 雨水流出口 3 フイルタ 5 ろ過用粒子層 6 水路 60 U字ブロック 7 フイルタ 8 ろ過用粒子層 9 角形ブロック(導水用部材) 90 雨水流出口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、側溝等の水路から雨水
を地中に浸透させるための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、側溝から雨水を地中に浸透させる
ようにした雨水浸透構造としては、種々の構造のものが
提案されているが、従来のものは、雨水に含まれる土砂
やゴミによって地中への流出部分が目詰まりを起こさな
いように、フイルタを適宜場所に設置し、このフイルタ
によって、雨水をろ過し、土砂やゴミを除去したのち、
地中へ浸透させるようにしたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
雨水浸透構造にあっては、フイルタにより雨水をある程
度ろ過することができるものの、特に微粒子に対しては
このフイルタだけでは十分なろ過ができず、このため、
微粒子が雨水と共に地中に流出し、この微粒子が長期間
の間に地中への浸透面上に膜を張る結果となり、ついに
は雨水の浸透ができなくなり、雨水浸透構造の全体が機
能しなくなってしまうという問題があった。
【0004】本発明は、上述のような従来の問題点に着
目し、フイルタにより雨水をろ過したのち、さらにろ過
用粒子層でろ過することによって、フイルタのろ過だけ
による不十分さをろ過用粒子層により補い、雨水に含ま
れる微粒子を十分に除去して、微粒子が地中への浸透面
上に膜を張ることによる不具合を防止できるようにした
水路の雨水浸透構造を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の水路の雨水浸透構造は、水路の側壁に開
口部が形成され、該開口部に接続して導水用部材が地中
に設置され、前記開口部から導水用部材に形成された雨
水流出口にかけての部分にフイルタが取り付けられ、前
記雨水流出口が地中に設置したろ過用粒子層に臨んで開
口するように形成されている構成とした。
【0006】
【作用】本発明の水路の雨水浸透構造では、水路内を流
れる雨水は、開口部から導水用部材の内部に流入し、こ
の導水用部材内に流入した雨水は、フイルタによりろ過
されたのち雨水流出口からろ過用粒子層に流入し、この
ろ過用粒子層を雨水が通過する間に雨水に含まれる微粒
子が粒子に付着して除去され、地中へと浸透していく。
【0007】従って、雨水はフイルタを通したのち、引
き続いてろ過用粒子層に流入していくため、フイルタに
よるろ過の不十分な点を、このろ過用粒子層で補うこと
ができ、雨水に含まれる微粒子が確実に除去されて、微
粒子が地中への浸透面上に膜を張ることによる不具合を
防止することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により詳述す
る。図1及び図2は第1実施例の雨水浸透構造を示し、
図中10は側溝ブロックである。この側溝ブロック10
は、左右の側壁11,11の両端上部が梁部12,12
によって連結されることによって底面が開口したコンク
リートブロックに形成され、この側溝ブロック10が基
礎栗石13の上に形成したベースコンクリート14上に
設置され、該ベースコンクリート14の上に底部コンク
リート層15が形成されることによって、その内部が水
路1として形成されている。
【0009】又、前記側溝ブロック10の側壁11に
は、方形の開口部16が形成され、該開口部16に接続
して導水用部材としての角形ブロック2が地中に設置さ
れ、この角形ブロック2は、その前面開口部20が側溝
ブロック10の開口部16に接続する状態で地中に埋設
されるもので、底面が奥部に向けて上り傾斜すると共
に、奥部底面が段差21を持って高く形成され、その奥
部底面に雨水流出口22が形成されている。
【0010】又、前記角形ブロック2の内部には、開口
部16から雨水流出口22にかけての部分に複数個(実
施例では3個)のフイルタ3,3,3が設けられてお
り、このフイルタ3は、側溝ブロック10の内部から開
口部16を通して角形ブロック2の内部に着脱可能な引
出部材4に取り付けられている。
【0011】前記引出部材4は、図2に示すように、角
形ブロック2の両側面及底面に沿って摺動可能に嵌合で
きる大きさの樋状体に合成樹脂によって形成され、その
前面部と中程部と奥部との3ヵ所にフイルタ3,3,3
が取り付けられ、その前面部のフイルタ3は底面との間
に隙40を持って取り付けられ、又、中程部及び奥部の
フイルタ3,3の下端は隙なく取り付けられている。
【0012】尚、前記フイルタ3のフイルタ材として
は、ネット、透水性の不織布マットやシート、合成繊維
によるヘチマ状のマット等を単独又は組合せたものな
ど、雨水に含まれる土砂等をろ過できるものであればよ
い。例えば、テイジン製ケミカルフイルタ、テイジン製
ポリエステル糸透水性シート、テイジン製エンドレンマ
ット等を使用できるもので、例えば、その透水係数は、
0.5〜3.0cm/s程度が適当と思われるが、これ
に限定されないし、このように複数個のフイルタ3を取
り付ける場合は、角形ブロック2の奥部に向けて透水係
数を順に小さくしていく。
【0013】又、前記角形ブロック2の下方には、ろ過
用粒子層5が設置され、このろ過用粒子層5に臨んで開
口するように前記雨水流出口22が形成されている。こ
のろ過用粒子層5は、網かご50の内部に、水はけが良
好な粒子51(粒径0.5mm〜5mm)として、砂、
まさ土、砕砂等が単独又は混合して充填されたもので、
その周囲が栗石等の砕石52で囲まれる状態で地中に設
置されている。
【0014】次に、実施例の作用を説明する。本実施例
の水路の雨水浸透構造では、水路1内を流れる雨水は、
開口部16から角形ブロック2の内部に流入し、この角
形ブロック2内に流入した雨水は、フイルタ3,3,3
によってろ過され、さらに雨水流出22口からろ過用粒
子層5に流入し、このろ過用粒子層5を雨水が通過する
間に雨水に含まれる微粒子が粒子51に付着して除去さ
れ、地中へと浸透していく。
【0015】従って、雨水はフイルタ3を通過したの
ち、引き続いてろ過用粒子層5に流入していくため、フ
イルタ3によるろ過の不十分な点を、このろ過用粒子層
5で補うことができ、特に、過用粒子層5では、その容
積がフイルタ3に比べて大きいため、高いろ過性能が得
られることになり、ここで雨水に含まれる微粒子が確実
に除去されて、微粒子が地中への浸透面上に膜を張るこ
とによる不具合を防止することができる。
【0016】尚、フイルタ3及びろ過用粒子層5は、そ
の使用によって目詰まりを起すことになるが、この場
合、上流側となるフイルタ3の方がろ過用粒子層5より
早く目詰まりを起すため、例えば、フイルタ3を2〜5
年で取り替えるとすれば、ろ過用粒子層5は5〜10年
で取り替えるようなる。
【0017】又、実施例では、引出部材4にフイルタ3
を取り付け、この引出部材4を角形ブロック2の内部に
着脱可能に設けるようにしているため、側溝ブロック1
0の内部から開口部16を通して引出部材4を角形ブロ
ック2内から引き出せば、それだけで各フイルタ3を取
り出すことができ、その取り替えが簡単に行なえるし、
同時に引出部材4の底部に堆積した土砂等を取り出すこ
とができる。
【0018】又、角形ブロック2の底面に段差21が形
成されているため、この段差21が土砂止めとして機能
することになるし、又、角形ブロックの底面が奥部に向
けて上り傾斜すると共に、フイルタ3が隙40を持って
取り付けられているため、底面に溜った土砂等は、底面
に沿って角形ブロック2内から水路1内に流出され、土
砂等が底面に体積するのを防止できる。
【0019】次に、図3により第2実施例の浸透構造を
説明する。この第2実施例では、U字ブロック60によ
って水路6が形成され、又、フイルタ7がメッシュの荒
いフイルタ材とメッシュの細かいフイルタ材を交互に重
ねて形成され、又、ろ過用粒子層8が角形ブロック9の
奥方から角形ブロック9の下方にかけて段付形状に形成
され、このろ過用粒子層8の上部に臨むように角形ブロ
ック9の奥立壁に雨水流出口90が形成されると共に、
角形ブロックの上壁にろ過用粒子層8の上面を覆う庇部
91が延長して形成されている点で第1実施例とは異な
っている。尚、その他の構成は第1実施例と概ね同様に
なるし、又、作用についても第1実施例と概ね同様にな
るため、その説明を省略する。
【0020】次に、図4により第3実施例の浸透構造を
説明する。この第3実施例では、引出部材4のほぼ全長
に亘ってヘチマ状のマット3a(テイジン製エンドレン
マット)が設置され、このヘチマ状のマット3aの前端
面に目の荒いネット3bが取り付けられ、奥端面に透水
性の不織布マット3cが取り付けられている点で第1実
施例のフイルタとは異なっている。
【0021又、角形ブロック2の奥部に接続された雨
水流出管23に雨水流出口となる多数の雨水流出穴22
aが形成され、前記雨水流出管23の周囲に、ろ過用粒
子層を形成する砂層5aが設けられ、この砂層5aの外
側に砕石層5bが形成されている点で第1実施例のろ過
用粒子層とは異なっている。
【0022】以上、本発明の実施例を図面により説明し
たが、本発明の具体的な構成は前記実施例に限定される
ものではなく、例えば、水路としては、側溝ブロックや
U字ブロック、管渠で形成したもののほか、3面側溝や
ボックスカルバートを用いた暗渠等でもよく、又、側溝
等の途中に配設された溜め桝ブロックから雨水を導水す
るようにしてもよい。
【0023】 又、第2実施例の場合、角形ブロックの
奥立壁に雨水流出口を形成すると同時に角形ブロックの
底面奥部にも雨水流出口を形成してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の水路
の雨水浸透構造にあっては、フイルタにより雨水をろ過
したのち、さらにろ過用粒子層でろ過することによっ
て、フイルタのろ過だけによる不十分さをろ過用粒子層
により補い、雨水に含まれる微粒子を十分に除去して、
微粒子が地中への浸透面上に膜を張ることによる不具合
を防止できるという効果が得られる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の水路の雨水浸透構造を示す断面図
である。
【図2】第1実施例の雨水浸透構造に設けられた引出部
材を示す斜視図である。
【図3】第2実施例の水路の雨水浸透構造を示す断面図
である。
【図4】 第3実施例の水路の雨水浸透構造の要部を示
す断面図である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】追加
【補正内容】
【図4】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水路の側壁に開口部が形成され、該開口
    部に接続して導水用部材が地中に設置され、前記開口部
    から導水用部材に形成された雨水流出口にかけての部分
    にフイルタが取り付けられ、前記雨水流出口が地中に設
    置したろ過用粒子層に臨んで開口するように形成されて
    いることを特徴とした水路の雨水浸透構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100787518B1 (ko) * 2006-11-29 2007-12-21 한국건설기술연구원 우수관거 기능의 선형침투시스템
JP2017227693A (ja) * 2016-06-21 2017-12-28 キヤノン株式会社 画像形成装置

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JP2613145B2 (ja) 1997-05-21

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